Netflix韓国ドラマ「殺人者のパラドックス」第2話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「殺人者のパラドックス
各話のあらすじ ネタバレあり

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第2話

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ナンガムは父ガプスが入院する病院へ。
父は何年も意識もなく寝たきりだった。
母に「手ぶらで見舞いに来るなんて何しに来たんだか」と嫌味を言われる。
ナンガムは長年にわたり、父ガプスを寝たきりに追いやった事件とその犯人の元警察官の行方を捜していた。

タンがコンビニバイト中、ミョンジンを殺した時に通りかかった、盲導犬レックスを連れた女性ソン・ヨオクがやって来た。
ヨオクがサングラスを外した顔は火傷でただれていたが、全盲ではなく少し見えると打ち明けた。
そして「人を殺すのってどんな気分?」とケラケラ笑う。
動揺するタンに、口止め料200万ウォンをよこせと脅し、ハンマーの存在を匂わせ、去っていった。

タンは、店長に給料の前借りを頼んだり、母が貯めてくれた積立預金を解約したりして、必死にお金を工面した。
翌日、コンビニのベンチにタバコが置いてあり、箱に「ヨンウン交差点 紺色の瓦の家」と書いてあり、さらにハンマーの絵も描いてあった。

「2004年 警察官 鈍器殴打事件」の調書を読み返すナンガム。
父ガプスの事件だ。
ガプスと親しかった課長は、そんなナンガムを心配した。

指定されたヨオクの家にやって来たタン。
200万ウォンを渡し、これでハンマーと交換できるとホッとするが、これから毎月200万払えと言われる。
「バカなの?たった200万で内緒にすると思う?」とヨオクの脅迫は続く。
ヨオクはタンの身上情報を調査済みで、家族にバラすとさらに脅す。
タンはヨオクからハンマーを取り上げ、ヨオクを殴りつけた。
ヨオクは倒れ、死んだ。
タンはハンマーとお金をもって、あわててその場から立ち去る。
ヨオクの家にはタンの痕跡がベタベタと残っていた。

数日後、牛乳配達員によって腐敗したヨオクの遺体が見つかり、ナンガムたち刑事による捜査が始まった。
やんちゃなレックスを捕まえるのに苦労する警察。
レックスは庭のある部分を掘っており、なんとそこから2体の白骨死体が見つかった。
警察の捜査では、ヨオクの家からは、なぜかタンの指紋もDNAも出てこなかった。
指紋が付きそうな部分は、すべてレックスがきれいに舐めてしまったというのだ。

タンは数日間何も食べずに、バイトにも大学にも行かず、家で呆然としていた。
首を吊って死のうとするも失敗。
連絡がつかないタンを心配してギョンファンが家に来てくれた。
しかし、お金を投げつけて偉そうに追い払うタン。
怒って帰ろうとするギョンファンに、「高校時代タブレットを盗んだのは俺だ」と打ち明ける。
ギョンファンは実は知っていたが、お互い友達がいないから丸く収めようと黙っていたのだ。
「友達でいてもいいものか分からなくて混乱した。めでたいヤツめ。一生そうやってろ!クズ野郎!」と呆れて行ってしまった。
タンは、給料の前借りをしたにも関わらずバイトの無断欠勤を続けていたため告訴された。

先輩刑事チュンジンは、夜、引き取り手のないレックスを安楽死させるために動物病院へ連れて行く。
その途中で、以前補導し説教をした不良のジェジュンとジンソンによって腹を刺されてしまう。
倒れるチュンジン。
その隙にレックスは逃げてしまった。

警察では新事実が発覚する。
ヨオクもまた2人を殺した殺人犯だったのだ。

チュンジンを刺した後、ジェジュンとジンソンは路地裏を歩いていたタンをカツアゲする。
2人に絡まれたタンは首筋に鳥肌がたつ。
これはミョンジンとヨオクと同じ感覚だった。

翌日、工事現場でジェジュンとジンソンの遺体が見つかった。
家で目を覚ましたタンは、顔や服が血だらけ。
部屋に血の付いた石とタバコの吸殻、そして手紙があることに気がつく。
手紙には「助けが必要ならご連絡を」と書いてある。
何者かが、意識のないタンを家まで連れて帰ってくれたようだ…

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Netflix韓国ドラマ「殺人者のパラドックス」第1話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「殺人者のパラドックス
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第1話

一般家庭に育つ大学生のイ・タンは、除隊後、大学も適当に、コンビニバイトをするだけの冴えない暮らしをしていた。
実家では、ゴロゴロするタンをダメ長男扱い。
結婚を控えた姉に、招待状の封入をやらされる。
タンはワーキングホリデーでカナダに行きたいと家族に話すが、まともに聞いてもくれない。
「なんだか淡々と人生を送ってる気がしてさ。もっと面白い人生がいいのに…スペクタクルな要素が足りない気がする。」と友人ギョンファンにぼやく。

カナダに憧れ、ずっと動画を見ているタン。
広大な雪山の絵画を購入し部屋に飾ろうとするが、釘を打つためのハンマーがなくて飾れず。

ある日のバイト中、タンは、酔って態度の悪い中年男性イ・グァンフンと揉める。
一緒ににいたもう一人の中年男性キム・ミョンジンがグァンフンを諌め、タンに謝罪してくれて事なきを得た。

バイト終わり、タンは店長に「ハンマーを貸してください」と言うが、店長はイヤホンをしていて聞いていなかったが、そのまま借りて家路につく。

夜道を歩いていると、先程の迷惑客グァンフンが路地裏で倒れていた。
タンは親切心で声をかけたが、めんどくさくなってやめた。
また少し歩くと、揉め事を諌めてくれたミョンジンが歩いていたので、「お友達がそこで寝ちゃってますよ」と教えた。
するとミョンジンは「大丈夫だよ。帰れ。うせろ。」とタンを追い払い、人が変わったかのように、タンを殴りまくり暴行を加える
殴られる中、タンは、ギョンファンと共に虐められていた高校時代を思い出す。
タンはこれまで、一方的にやられるばかりで「反撃」という選択肢はなかったが、なぜが妙な勇気が湧いて、借りたハンマーを手に取り、ミョンジンを殴りつけた。
ミョンジンは倒れ、死んだ。
そこへ盲導犬を連れた女性が通りかかる。
タンは見られたのかと焦るが、どうやら完全に目が見えていないようで、ホッとする。
タンは、急いでその場から立ち去り帰宅。
パニックや罪悪感からミョンジンの幻覚が見え、困惑して泣くタン。
酔って「泊めてくれ」とやって来たギョンファンを見て、高校時代、彼のタブレットを盗んだが、未だにバレていないことを思い出す。
大学時代、恋人がいながらも先輩と浮気したこともバレなかった。
考えてみると、これまでの人生、常に状況に救われ、問題事から助けられてきた。
一服していると、ハンマーを置いてきてしまったこと気付き焦りだすタン。

翌朝、グァンフンとミョンジンの遺体が発見された。
刑事チャン・ナンガムが、先輩刑事チュンジンと後輩刑事ヨンジェと共に捜査を始める。
ミョンジンの遺体の側には彼のリュックと共に、タンが働く“OSコンビニ”の袋があった。
ナンガムはコンビニに話を聞きに行く。

動揺して眠れなかったタンは、店長から朝のシフトに入るように連絡を受け、出勤する。

ナンガムはコンビニの監視カメラ映像から、グァンフンとミョンジンのレジ対応をしたタンに話を聞くことにする。
対峙するタンとナンガム。
ナンガムはグァンフンとミョンジンが何を話していたか聞く。
「生活が苦しい」「老いた認知症の母親がいる」「子供が3人いる」と話していたと答えるタン。
「それから…」と言いかけると後輩刑事ヨンジェがやって来て、「2人がお互いに殺し合ったという証拠が出ました!」と告げた。
ナンガムは、「参考人の前で報告するな」と注意した。

その後、グァンフンの妻がミョンジンと不倫していたことが分かり、それが動機だと考える警察。
ナンガムは再びコンビニのタンの元へ。
「怖がらせて申し訳なかった。もう来ないから安心して。」と言われホッとするタン。
ところが、ギョンファンから「大学に刑事が来てタンのアリバイをしつこく聞かれた」と聞き、再び動揺する。

そして警察では新事実が発覚。
ミョンジンが、2009年に連続殺人事件の容疑者ヨ・ブイルだということが判明した。
今回も、保険金目当てにグァンフンの家庭に入り込んだと。
罪悪感に苛まれていたタンだったが、このことで、悪者退治をしたように強気になり、ミョンジンの幻覚を消すことができた。

タンが置いてきてしまったハンマーは、あの時通りかかった盲導犬を連れた女性の家にあった…

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Netflix韓国ドラマ「京城クリーチャー」第10話(最終回)/全話 あらすじ【ネタバレあり】

京城クリーチャー」
各話のあらすじ ネタバレあり

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第10話(最終回):その終わりと始まりの境界 Tear

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前田由紀子に捕らえられたチェオク。
前田はチェオクの母を知っており、「目つきが惺沁に似ている」と感慨深そうにチェオクを見つめる。
「人の縁というものは思いのほか強力で奇妙に繋がってると感じる」と。

金鈺堂では、助手のパク君がチェオクの居場所が分かると申し出た。
ナウォル夫人は、一度裏切ったパク君の言うことなど信用できないと突っぱねるが、テサンはパク君を信用した。

甕城病院では、化け物をおびき寄せるための餌としてチェオクが連れてこられた。

テサンは決死の覚悟を決め、甕城病院をぶっ潰すため、チェオクを救出するため、ダイナマイトを持って向かう。

甕城病院の前に一台の人力車が止まる。
車夫が立ち去り、門番の兵士たちが人力車を覗くと、そこには火のついたダイナマイトが。
そして次の瞬間、爆発した。
爆発の衝撃によって倒れた門番たちの隙を見て、テサンは甕城病院に忍び込んだ。

チェオクの存在を感じた化け物は、鉄柵を壊し、チェオクや加藤中佐の前に姿を現し、吠え、暴れだす。
制御できない化け物を前に、加藤中佐はチェオクを人質に取り銃を向け、化け物を牽制。
「動くな!さもなくばお前の娘が痛い目に遭うんだ!惺沁!」と。
たじろぐ化け物は、兵士たちから銃撃を受ける。
「やめて!」と泣き叫ぶチェオク。

牢屋に閉じ込められていたジュンウォンだったが隙を見て逃走。
換気口に逃げ込み、様子を伺っていた。
テサンは病院内に忍び込み、換気口を通り、ダイナマイトを設置。
そこでテサンはジュンウォンと再会した。

化け物の暴動とダイナマイトによる爆発で、病院内は危険な状態に。
チェオクを人質に取りながら病院を逃げようとする加藤中佐。
それを追いかける化け物。

もともとテサンは自身を犠牲にする覚悟で爆破計画を実行していたが、ジュンウォンはそれを察し、覚悟を決め、自分が残ってダイナマイトを設置するから、チェオクと一緒に船で逃げるようにテサンに言った。
「愛する妻の最期を人に任せるわけにはいかない。チェオクをどうか頼みます。」と。
テサンはダイナマイトをジュンウォンに託し、チェオク救出へ向かう。

加藤中佐は大切なナジンと血清を取りに戻り、必死に逃げる途中、牢屋に入れられていた明子が産気づいているのを見つける。

テサンはチェオクを救出、抱き合って再会を喜ぶ。

ダイナマイトの設置が終わったジュンウォンは、家族の思い出の歌を歌って化け物を呼び寄せる。
歌声を聞いた化け物は、ジュンウォンに近づいてくる。
ジュンウォンは化け物と対峙し「妻よ!私と一緒に逝こう!」と言って爆発の炎に包まれた。
そして甕城病院は至るところに設置されたダイナマイトが大爆発。

テサンとチェオクは抱き合って何とか爆発を回避。
チェオクは父と母を助けると言って火の海の中に行こうとするが、テサンはジュンウォンの「妻と一緒にいたい」という強い意思と「チェオクを無事に連れ出す」という願いを伝え、泣き崩れるチェオクを抱え、爆発によって部屋から逃げ出してきた幸本の案内で病院を脱出する。
幸本は、チェオクとチェオクの母に起きたことについて謝罪したい言い、「時代のせいだ、仕方ないことだ、と自分に言い訳してきたが、本当は、私は、傍観者だったんです…」と涙を流した。
テサンは「どうかご無事で」と声をかけ、幸本を別れた。

甕城病院爆発の知らせは、前田の耳にも入り、すぐに町中にも広まった。

化け物は壁に大きな穴を開けて病院から逃走したようだ。

金鈺堂のナウォル夫人たちに、テサンの無事と伝言が伝えられた。
京城を離れるために必要な金品を持ってくるように伝えられたナウォル夫人たちは、パク君を信じて託し、自転車でテサンの元に向かわせた。

一路院長を殺害したことで指名手配犯となっていたチェオク。
京城を離れるにしても危険が伴うため、チェオクは「1人で行く」とテサンを突き放した。
「一生逃亡生活かもしれないし、こんなに不安な私の人生に引き釣り込みたくない」と。
しかしテサンはきっぱり断った。
「今ある私の命はジュンウォンがくれたもの。あなたを守るために。あなた無しではダメだから。」と。

待ち合わせ場所に来たテサンとチェオクは、金品が届くのを待つ。
船の出港まで時間がない。
パク君が必死に自転車を走らせる。
途中、尾行されていることに気づき、なんとか巻いて、テサンとチェオクの元にたどり着いた。
しかし、尾行を巻くことはできておらず、前田とたくさんの部下たちに包囲されてしまったテサンとチェオク。
前田は「甕城病院の爆発はやりすぎ。いっときはあなたのことを友達だと思ってたんだけど、また友達を失うのね。そういえば前にもこんあふうに友達を失ったことがある。その時は、あの女の母親のせいでした。」と惺沁との関係を匂わす。
そして「どうぞ、お二人はここで死んでください。」と言って立ち去った。
武装した部下たちは一斉にテサンとチェオクに襲いかかり、激しい戦闘となり、テサンとチェオクは必死に戦う。
チェオクがピンチになった次の瞬間、そこに化け物が現れ、前田の部下たちを次々に襲い、チェオクを助けてくれた。
その間に、テサンはチェオクを抱えて逃げようとするが、化け物はテサンを敵とみなし、触手を伸ばす。
しかしチェオクは、テサンを庇い、触手に刺されてしまった。
チェオクは血を吐きながら「母さん…もうやめて…母さんも辛いでしょ…この人は私が想いを寄せてる人なの…だから…もう終わりにしよう…」と化け物に向かって涙を流して訴えた。
すると、チェオクの腹に貫かれた触手がスルスルと抜かれ、チェオクは倒れた。
慌ててチェオクの傷口を押さえて「一緒に生きよう!」と叫び続けるテサンに、最後の力を振り絞り「桜は散ってしまいましたね…」と言って、チェオクは死んでしまった。
泣き崩れるテサン。
泣いているような化け物。

焼け野原となった甕城病院。
地下の牢屋の中で生きていた加藤中佐。
明子の産んだ赤ちゃんを抱き、微笑んでいる。
赤ちゃんの顔の皮膚の中をナジンがうごめき、脳へ入っていく。
「素晴らしい」とつぶやく加藤中佐。

しばらく後。
石川警務官の葬儀。
参列したジュンテクは、前田にテサンからの手紙を渡して立ち去る。
手紙には日本語で「さようなら」と書いてあった。
前田が焦って会場を見渡すと、飾られている供花の名前が「チャン・テサン」「明子」「ヨングァン」「ジュンウォン」「チェオク」「ソンシム」と書かれていた。
危機を察知した前田は慌てて会場から逃げようとするが、時すでに遅し。
会場は大爆発し、前田は吹き飛ばされた。

またしばらく後。
月光バーで飲むテサンとジュンテク。
ジュンテクはテサンのおかげで反乱を実行できたことに感謝を伝える。
「結果的にお前が愛国者だ」と。
愛国団員たちもテサンを「真の英雄」と称えるが、テサンは「同士ではなく金鈺堂の社長です」とそっけない態度で立ち去って行く。
町も金鈺堂も元通りに戻ったが、テサンの心にはすっぽり穴が空いていた。
テサンはチェオクを待ち続けた。

8月 第二次世界大戦が終了し大韓民国は独立。
テサンたちは、ついに、奪われたものを取り戻した。

前田は生きていたが、車椅子に乗り、顔半分、火傷でただれたいた。
加藤中佐はそんな前田を訪ね、甕城病院の閉鎖を報告。
そして「京都に戻るのか、このまま新しい可能性を切り開くのか選択する時です。」と言って水を渡した。

チェオク死亡時
化け物はチェオクを連れて水の中に入り、自分の体から出したナジンを、チェオクの口の中に入れた。
すると化け物は命朽ち果て、水の底へと沈んでいった。
そしてチェオクは目を覚ましたのだった。

時は経ち、数十年が経過。
テサンとそっくりの男性ホジェが、窓からソウルの街を見る。
首の後ろには大きな傷があった…
<終>

Netflix韓国ドラマ「京城クリーチャー」第9話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

京城クリーチャー」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第9話:捕食者と被食者の境界 野蛮

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加藤中佐は、前田由紀子に、とある生体実験の最中に偶然ナジンを発見したと説明する。
「ナジンの発見は人類を更に一段階進化させるでしょう」と。
説明を聞いた前田は、加藤中佐に甕城病院の責任者を任せ、どんなに時間と費用がかかろうが、今の実験を支援すると約束した。
前田は「私の望みは惺沁を完全に服従させること」と言った。

明子は逃げ回っていたが、いよいよ日本軍に包囲されてしまった。
石川もかけつける。
明子はお腹の子を気にしていて、石川に助けを求めるが、石川は「甕城病院に戻れ。人殺しの子を認知するとでも?」と明子を見捨てた。
そして檻が用意され「自分で入れ」と侮辱された明子は怒り、石川に襲いかかり何度も何度も顔を切り裂く。
テサンとチェオクもかけつける。
明子は日本軍によって銃撃され倒れ、目から涙がこぼれた。

宿に戻ったチェオク、父ジュンウォンが部屋からいなくなっていることに気がつく。
置き手紙あり、「私は母さんの所へ行く。夫として最後の責任を果たそうと思う。だからお前は自分の人生を歩め。どうか自分の人生を大切にしてほしい。」と書かれていた。
ジュンウォンは甕城病院にやって来て、加藤中佐に「惺沁の夫だ」と言い、化け物の前に通される。
ジュンウォンは、化け物と化した最愛の妻を目の前にして、怒りに震え、「なんてヤツらだ…よくも…こんな…ひとでなしめ!!!なんてむごいことを!!!」と絶叫。
化け物は興奮状態で、何度も檻に体当たりしていた。

テサンはチェオクと金鈺堂に戻り、ジュンウォンが一人で甕城病院に行ってしまったことに対して、どうするべきかナウォル夫人と話していた。
明子に襲われケガをした森も連れてきており、ナウォル夫人は、「人を治すはずの病院でなぜそんな実験をしたんだ!警察ともあろうものが、違法行為を放置するのか!いくら自分たちの天下でも人間のやることではない!」と、同じ日本人である森に怒り出す。
森は「私はよく分からなくて…下っ端なので何の力もなくて…」とおどおど。
テサンは「病院では決して人間にやってはいけないことが行われていた。見て見ぬふりをせず、誤りは正すべきだ。」と言った。

前田の元に“シロウ”という者からの言付けが届く。

ベランダで父の手紙を読み物思いに耽るチェオクに、テサンはオパールのブレスレットをプレゼント。
オパールは欧州では“幸運の石”だという。
チェオクは「1つだけ約束しましょう。もしもどちらかが先に死んだら、残された者が相手のことを記憶に刻むんです。死ぬのは悲しくないが、誰も私を覚えていてくれなかったら悲しいから…」と言った。
「悪いけどできません。私達はいい時代が来るまで共に生きるから。私と一緒にいよう、ずっと…」と言うテサン。
2人は強く抱きしめあってキスをした。

チェオクは金鈺堂の倉庫から銃を盗んでいた。

雨の降りしきる日、明子に襲われて亡くなった石川警務官の葬儀が行われた。
実は、石川は、前田由紀子の指示で、一路院長が殺したのだった。
たかが朝鮮の妓生のせいで警務官が死んだとなれば警務局としても恥。
新聞では、朝鮮人を加害者にし、“殺人犯の逮捕中に死亡”と、事実が歪めらて報じられた。
呆れ果てるテサンとジュンテクと月光バーのヨンチュン。
全てを知りすぎた自分たちが次に狙われると考えるテサン。
「守りたい人ができたから、俺も命を懸けてみようと思う。」と。

チェオクは石川の葬儀にやって来て、一路院長を銃殺した。
チェオクはその場で撃たれ、取り抑えられてしまった。
何かを感じる化け物、怒り、力いっぱい檻に体当たりをする。
そしてついに檻を壊し、逃走。

テサンは、ジュンテクと愛国団に協力してもらい、ダイナマイトで甕城病院を爆破する計画を立てる。
その途中、チェオクの件の連絡が入り、急いで現場に駆けつけるテサン。
石川の部下の森が、テサンに事情を教えてくれる。
一路院長を殺したチェオクは、何者かによって連れ去られており、警務局まで出動し捜索しているが見つからず、金鈺堂にも捜査が入るという。
森は「情報提供できるのはこれが最後、誰かがこの全てを動かしている、気をつけて!」と警告する。

前田由紀子の元に“シロウ”から電話が来る。
情報を流していた“シロウ”とは金鈺堂の助手パク君だった。
「金鈺堂には手を出さないと言ったのに!トドゥクンの女の居場所を教えるだけでいいと、金をくれると言ったじゃないですか!僕もう止めます!金をください!東京行きの船に乗せてくれると言ったじゃないですか!」と話すパク君。
ガッピョン所長がそれを聞いてしまった。

化け物は行方不明になっていた。
加藤中佐は牢屋に閉じ込めているジュンウォンを餌に、化け物をおびき寄せることにする。

チェオクは生きており、前田によって捕まえられていた。

町中の情報網を使っても、チェオクの行方が分からず困り果てていたテサン。
金鈺堂に前田がやって来る。
前田「チェオクさんは戻りません。死にました。石川も明子も甕城病院も彼女のことも全て忘れて、昔のチャン・テサンに戻ってください。そうすればチャンさんと金鈺堂は無事です。」
全てを動かしているのが前田由紀子だと察したテサン。
テサン「チェオクの亡骸を見せろ!」
前田「もう二度と会えません。」
テサン「たとえ遺体でも、彼女は私が必ず見つけます!全てを捨ててでも守りたい人だ!」
前田「どうやって私に立ち向かう気ですか?まさかそこにいるゴミたちと一緒に?」
テサン「仲間を侮辱しないでください!」
前田「彼らがどんな裏切りをしたか知ってます?ナウォル夫人は、昔、あなたの母親を密告した。ガッピョン所長は拷問によってあなたを裏切った。パク君は日本に逃げた母親を捜すため、わずかな船代のためにあなたを裏切った。そしてあなたの友達ジュンテクも捕まってほんの数時間で仲間を裏切った。人間ていうのは、自分の命が惜しくて恩も道義も忘れてしまう弱いもの。それなのに、そんなゴミたちと共に私と対抗する気?あなたを一番守ろうとしてるのは私なのに!私を裏切ると!?」
テサン「分かってますか?その苦労は全て、こんな世の中でなければ経験せずに済んだ。平和な世の中なら牢獄に入れられ仲間を裏切るまでつらい拷問を受けることもなかった。裏切った罪悪感に苦しむこともなかった。こんなに苦しくても皆が耐え抜いている理由はどんなに屈辱的でも生き残るべきだからです。生き残らないと、その事実が忘れ去られてしまうからだ!だから侮辱しないでください。あなたがゴミ呼ばわりできる者など、誰もいない。ご縁はここまでかと、前田さん。」
テサンはそう言って、涙を流して下を向く仲間たちを連れてその場を去った。

反論したはいいが、ことの重大さに気づいたテサン、しゃがみこんでしまう。
しかし、ナウォル夫人もガッピョン所長も、テサンの反論によって忠誠を誓い絆を深めた。

前田によって、化け物をおびき寄せる餌としてチェオクが連れてこられた。
加藤中佐はほくそ笑み、成り行きを見守る。
化け物が姿を現した…

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Netflix韓国ドラマ「京城クリーチャー」第8話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

京城クリーチャー」
各話のあらすじ ネタバレあり

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第8話:名分と弁明の境界 自覚

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明子は、石川警務官との寝床を抜け、町を彷徨い、驚異的な力で人を襲っていた。

化け物は覚醒状態であるにもかかわらず、動きがなかった。
「何を考えているのか惺沁…」とつぶやく加藤中佐。
前田由紀子が化け物に会いに来た。
前田は化け物に近づき「惺沁先生、まだ生きてはったんやな」とつぶやいた。
すると、おとなしかった化け物が突然暴れ出し、前田に向かって触手を伸ばした。
化け物は怒りをあらわにした。

ジュンテクは帰宅したが、拷問のトラウマに苦しんでいた。

お祭り騒ぎをしていた人々は皆捕まり、牢屋に入れられており、ガッピョン所長もヨンチュンもその中にいた。
人々は皆、テサンの助けを待っていた。
ナウォル夫人もチェオクも、テサンの帰りを祈るように待ち望んでいた。

テサンは来院していた前田由紀子を利用し、病院から脱出。
満身創痍のテサンは、前田によって介抱されることになった。

テサンが戻らず4日が経った。
チェオクは来る日も来る日も金鈺堂に通い、テサンの帰りを待ちわびていた。
チェオクは「自分たちの役目は果たしたし、もう諦めて帰ろう」と言う父ジュンウォンに、母のことを打ち明けた。
「母はまだ甕城病院にいる」と。
ジュンウォンは、あの対峙した化け物が、最愛の妻だったのかと、涙を流した。
そしてそれに気づかずに銃を撃ち込んだことに、自分を責めた。

化け物は、前田を見てからずっと檻に体をぶつけ、興奮状態だった。
加藤中佐は「子供を捜して焦っているのだ」とつぶやいた。

ガッピョン所長は酷い拷問を受けていた。
「逃した朝鮮人たちはどこだ!チャン・テサンはどこにいる!!」と。
それは以前、ナウォル夫人が語った通りのむごいものだった。

テサンは前田の家で目を覚ました。
4日間眠り、傷も具合も良くなった。

この4日間、清渓川一帯で11件の連続殺人事件が起きていた。
そのすべての死体が、脳がなくなっているという。

すっかり回復したテサンが金鈺堂に帰ってきた!
泣いて喜ぶナウォル夫人。
そして、テサンは警察に行き、石川警務官に会い、金を払うから皆を釈放しろと言う。
さもなければ、本町の通りの店はすべて今日から休業にし、2日後に開かれる戦争支援金のパーティーでは、酒も食材も一切納品しないと脅迫。
パーティーに不手際があったとなると、責任を負わされるのは石川なので、受け入れざるを得ない。
少し前、石川は、加藤中佐から、最近の連続殺人事件の有力な容疑者が、テサン、チェオク、明子だと報告を受けていた。
皆、甕城病院に侵入し脱出した者であるということ以外は、軍の機密事項だと教えてもらえなかった石川だが、明らかに明子の様子がおかしいことに気づいていた。
石川はテサンに甕城病院で何が起こっているのかと尋ねた。
教えてほしければ皆を釈放しろと言うテサン。
石川は仕方なく皆を釈放。
ぼろぼろになったガッピョン所長や、捕らえられた町のすべての人々を救い出したテサン。
テサンの見張りと、テサンの便利使いをさせられていた石川の部下の森は、すでにテサンの人の良さに魅せられており、「よかった」という感じで笑顔だった。
そして、石川に呼ばれ、慌てて真顔に戻り、再びテサンの監視を任された。
石川は“地下実験室 生体実験 前田さん”というメモを受け取っていた。

来る日も来る日もテサンの帰りを待ち焦がれていたチェオク。
とうとう目の前にテサンが現れた。
チェオクは涙を流し再会を喜び、2人は抱き合った。

石川は、妻である前田由紀子に甕城病院で起きていることを聞いてみる。
しかし、石川と前田は、それぞれの利益のために結婚しただけの関係で、お互いの私生活には口を出さない約束をしていたため、「あなたにそんなこと聞く権利も、答える義務もない」と一蹴されてしまった。
石川が、明子に手を出したことを詰めると、「趣味はお好きにどうぞ。しかし、子供を作るのは別問題だ。」と反論され、悔しくて、テサンとチェオクがいい仲であることを伝えた。
前田はテサンに好意を抱いていたのだ。
チェオクが若くて美しいと聞き、反論の言葉が出ない前田だった。

テサンとチェオクは再会を喜び、ほのぼのと、一緒に屋台で餃子を買っていた。
すると、突然発砲音が聞こえた。
テサンの見張りをしていた石川の部下の森が、明子に襲われ、銃を撃っていたのだ。
明子は口の周りを血だらけにし、脅威の運動能力で森に襲いかかり、森の眼球に指を突っ込む。
そこへテサンとチェオクが駆けつけ、物を投げて明子の気を逸らし、森を助け出した。
明子は、今度はテサンとチェオクに襲いかかる。
テサンはその時、明子だと気がつく。

前田由紀子は加藤中佐の部屋を訪ね、ナジンの説明を受ける。
ナジン:ナ族が住む霧龍雪山の氷河の中から初めて発見された微生物。ナジンが体内や脳内に入るだけでは惺沁のようにはならず、人の姿を維持しながら、生存と狩りにのみ特化した状態で、主に人間の脳を餌とする捕食者となる。 攻撃性が強く獰猛で素早く、傷を負ってもすぐに回復する。捕食者の状態からさらに炭疽菌が注入された血清を打つと、惺沁のような化け物になる。日光と火を嫌い、窒素に弱い。

明子の脅威の運動能力によって劣勢になるテサンだったが、チェオクの協力で免れた。
そしてテサンは、火を使って明子を遠のけ、「しっかりしなさい!明子!!」と叫んだ。
すると明子は自我を取り戻し、今の状況に急に戸惑い始め、その場から走り去った。
テサンとチェオクは明子を追いかけ、森は信号弾を打ち上げた。
石川は部下たちを現場に向かわせ、逃げる明子を捕らえるように命じる。

加藤中佐は、化け物は、元々、人間の時の記憶はなかったが、娘に会ったことで記憶を取り戻したと言う。
説明を受けている前田は、惺沁には娘がいて、それがサテンの恋人チェオクであると知る。

人間の意識を取り戻した明子は、大きなお腹を抱えて逃げ続けた。
チェオクは「捕まったら明子も母のように恐ろしい目に遭うかも知れない」と考え、テサンと一緒に追いかけ続けた。
明子は「死にたくない!殺さないで!助けて!」と叫びながら森まで逃げてきた…

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Netflix韓国ドラマ「京城クリーチャー」第7話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

京城クリーチャー」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第7話:利己と利他の境界 鬼

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脱出作戦開始は6時ちょうど。
かけられる時間は10分。
皆で病室のシーツを結びつなぎ合わせ、長いロープ状にする。
2階の病室の窓からシーツを垂らし、それをつたって脱出する。
下りた場所にはガッピョン所長のトラックが。
皆、次々に下りて行き、お腹の大きい明子も慎重に下りていく。
病室に見回りの兵士が入ってきて、ピンチになりかけるが、ヨングァンがその兵士を撃ち抜いた。
鳴り響いた銃声を聞き、羽田上士と兵士たちが病室に向かってくる。
テサンとチェオクとヨングァンは病室の外にバリケードを作り兵士たちを迎え撃ち、時間をかせぐ。

石川警務官は院長室で一路院長と二人で話していた。
鳴り響く銃声。
石川「今、この病院内で何が起こっているのですか?女性失踪事件と関係ないのは確かですか?」
一路「本当にこの病院について知りたいのなら、総督の許可を貰って来てください。もしくは、ご自宅に戻り、前田さんに直接お伺いになるか。この中で起きることは関係者以外誰一人知ってはならないということです。そして朝鮮人は誰一人として絶対に生きてここを出ることはできないのです。お答えできるのはここまでです。例外はありません。」

兵士たちを迎え撃つテサンたちは、激しい銃撃戦となり、ヨングァンが腹を撃たれてしまった。
ヨングァンは最後の力を振り絞り、自分の名札をチェオクに渡し、「僕を忘れないで…僕の名前はチェ・ヨングァンです…会いたいと…母に…どうか…」と言い残して息絶えてしまった。
チェオク「ここから出られれば希望はあるんですか…?」
テサン「どうかな。でも素直に死んでやるのは嫌でしょう?私は長く行き続けたいんです。生きてヤツらにずっと思い出させてやり困らせてやりたい。私たちへの悪行を記憶に刻ませます。絶対におとなしく死にはしない。」
涙を流すチェオク。

テサンたちを追う羽田上士の前に他の兵士がやって来て、「朝鮮人らを生け捕りにしろとの一路院長の命令だ!!」と伝えるが、羽田は「一人残らず射殺しろ!!」と言うことを聞かず独断で行ってしまう。

チェオクも無事に脱出。
残るはテサンだけとなったが、テサンは下りてこなかった。
テサンは、皆を乗せたトラックが無事に出るまで、敵の注意を引き、時間を稼ぐため、病院に残ったのだ。
「たとえ全員乗れなくても、時間通りにトラックは出発する」
事前に約束していたことだった。
ガッピョン所長は苦渋の判断に涙しながらもトラックを出発させた。
石川警務官を乗せた車の行列と一緒に、ガッピョン所長の運転するトラックも病院を出た。

テサンは自身を犠牲にし、満身創痍で兵士たちを迎え撃ち、時間を稼いでいた。
銃弾もなくなり万策尽き果て、テサンは換気口に入り、病院内を逃げ回った。
しかし、四方八方から兵士たちに追われ、テサンは蓋のない換気口に落ち、どんどん下に転げ落ちていく。
落ちた場所は、人骨が山のように廃棄された場所。
人骨の山の上で、テサンは意識を失った。

ナウォル夫人は、高価な白磁器と引き換えにジュンテクの解放を依頼。
ジュンテクは、父の待つ車の前に捨てられた。
拷問によるショック状態でパニックのジュンテクを、父は連れて帰った。

石川警務官の乗せた車とトラック2台は山奥に行き、止まる。
荷台から明子が下りてきて、石川の元に駆け寄り、明子の救出成功。
ガッピョン所長の運転するトラックは、明子だけを下ろしたことを確認すると、さらに移動を始め、次いでもう1台のトラックも後を追った。

一路院長は、地下牢に閉じ込めていた朝鮮人のすべてと、前田由紀子から頼まれていた明子までがいなくなり、いらだちを隠せない。
加藤中佐の部屋にあったナジン入りの水が、何者かによって飲み干されていた。
加藤中佐は、その部屋に入った、本間、明子、テサン、チェオクのいずれかがナジンを飲んだと確信する。

人骨の山の上で目を覚ましたテサンは、羽田上士に銃を向けられる。
そして銃声が鳴り響いた。

ガッピョン所長は、追いかけてくるトラックをまきながらも移動を続ける。
追うトラックは、石川の指示で、皆を捕まえるつもりだったのだ。
ガッピョン所長は、そのままトラックを町に走らせ、商店街に突入。
商店街は、ナウォル夫人の作戦指示により、お祭りが行われており、道には露店が出たり、たくさんの人々が踊っていて大騒ぎ。
月光バーのヨンチュンは「さあ!皆さん!テサン社長がご馳走してくれました!」と言って、人々にお酒を振る舞い、祭りを盛り上げる。
ヨンチュンと洋服店の店主は目配せをする。

追いかけてきた石川の部下のトラックは、人が多くてなかなか進めずに苛立ち、脇道に行こうとするが、今度はたくさんの人力車に邪魔をされる。

ガッピョン所長のトラックは商店街を逃げ回るが、いよいよ捕まってしまった。
そして荷台を見られるが、そこには誰もいなかった。
石川の部下「病院から連れ出した朝鮮人はどこだ!!」
ガッピョン所長「乗せたのは明子だけです。石川さんの望みは明子だけでした。私たちは約束を守りました。それだけです。」

実は、石川の部下が立ち往生している間に、ヨンチャンや洋服店の店主や人力車の車夫たちの協力により、救出された人々は皆、着替え、トラックを下り、ナウォル夫人によって人力車に乗せられ逃げ切っていた。
全てはテサンがナウォル夫人に託した計画であり、テサンのことを「朝鮮人が苦しんでいても見て見ぬふりをするロクデナシ」と言い放ったイニョクは自分を恥ずかしく思った。
ナウォル夫人は「本町では何でもチャン・テサン社長を介すんです。お金も物も人命も。それが社長の本当の仕事です。」と答えた。

石川の部下たちは、ガッピョン所長を逮捕し、「少しでも怪しいやつは全て捕らえろ!」と、お祭り騒ぎの人々を片っ端から警棒で殴りつけ捕らえていった。
ヨンチュンも髪を引っ張られ捕まってしまった。

その間も救出された人々を乗せた人力車は走り続け、散り散りに逃げていった。
チェオクはジュンウォンと一緒に人力車に乗り逃げていたが、病院に残ったテサンに思いを馳せていた。
上を見ると桜の花は舞い散っていた。

別宅に明子を連れ帰った石川警務官は、風呂に入って綺麗になった明子としっぽりやっていた。
前田由紀子は一路院長に会いに行き、明子を逃してしまったことに頭を下げる一路院長に向かって、「手を引け」と言い放った。
しかし一路院長は食い下がり、「最近、非常に重要な実験に成功しまして、人類の歴史を大きく変えるほどの、全く次元の違う生命の誕生です。私にもう一度だけ機会を!」と説得。
前田は資料を見て、化け物の正体がソンシムであると知り、驚き、涙目になった。

テサンは羽田上士を倒し、満身創痍で逃げ出していた。

翌朝、ヨングァンはの母は外に荷物があることに気づく。
それは「息子を捜してほしい」と金鈺堂に持ってきたミシンと、ヨングァンはの名札だった。
息子の死を悟り、帰ることが叶わなかったヨングァンを思い、泣き崩れる母。

石川警務官の横で眠る明子。
顔の皮膚の中をうごめく物体が、そのまま頭に入っていく…

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Netflix韓国ドラマ「京城クリーチャー」第6話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

京城クリーチャー」
各話のあらすじ ネタバレあり

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第6話:怪物と人間の境界 混沌

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1925年 冬
テサンの母シム・スンドクは、幼きテサンに「夜が明けるまで絶対に出てくるんじゃないよ!何があっても生き抜くと母さんに約束しな!」と言って抱きしめた後、家の床下にテサンを隠した。
すると警察が入ってきて、「キム・シヨンはどこだ!?お前はキムの連絡係だろ!」と聞くが、母は「分からない」と答え、同胞であるキム・シヨンを庇い警察から暴行を受ける。
床下のテサンは怯えて涙を流していた。

<現在>
テサンは母との約束通り、1日1日を無事に、ただただ粘り強く生きていた。
しかしチェオクと出会ったことで、テサンの人生はこじれ始めた。

簡単に引き受けてはいけなかったのに、甕城病院の地下の牢屋にいる皆を救うことをチェオクと約束した。
テサンは兵士を倒しながら地下に行くが、牢屋はもぬけの殻。
そこで銃声が聞こえた。

牢屋にいたジュンテクの仲間イニョクは、テサンとの約束を守らず、閉じ込められていた皆を連れて逃げ出していた。
ところが途中で兵士に見つかり、銃撃され、多くの犠牲者が出てしまった。
そこへテサンが助けにやって来て兵士を倒した。
テサンは皆を鉄扉の向こうへ誘導するが、一人の兵士が「止まれ!」と銃を向けた。
しかし、兵士がふと背後を見ると化け物が。
兵士は化け物に襲われてしまった。

チェオクに銃を向けられた加藤中佐は、語りだす。
うごめく微生物ナジンの入った湯呑を見せ、「こいつが人の体内に入り、脳を掌握する。そして脳のシナプスを完全に征服した後、変異を起こし始めるのだ。全ての生命は結局、より強く進化するようにできている。特に人間はその中で最も強力な捕食者になりたがる。このコップの中の小さな生命体が、それを可能にしてくれたのだ。当分狩りを止めないだろう。今ヤツを支配しているのは無慈悲な生存本能だけなんだ。人類はもうすぐ、新しい世界を迎えるだろう。その幕開けを、君のお母さん、惺沁がしてくれた。」と。

テサンは皆を引き連れて急いで化け物から逃げる。
逃げ遅れ、ピンチに陥ったテサンとイニョク。
化け物が襲いかかる寸でのところで、テサンは窒素圧縮ガスのボンベを叩き壊してガスを噴射させた。
これにより、化け物は睡眠状態になり動きが停止し、その体からは胞子が出ていた。


ジュンテクの父は、石川家警務官の元へ行き、最近の女性失踪事件と甕城病院が関係しているため、捜査をしてくれと頼んだ。
しかし、甕城病院は軍の管轄のため、簡単には捜査できないと断る石川警務官。
ジュンテクの父はさらに、「テサンが中で明子を見つけ、息子と一緒に侵入し捕まったようです。息子を助け出してほしい。」と頼んだ。
これは、ナウォル夫人とガッピョン所長のアドバイスを実行したものだった。
女性失踪事件を捜査する口実で甕城病院に警察を送り、石川は明子を、ジュンテク父は息子を、ナウォル夫人はテサンを救出する作戦だ。

ガッピョン所長はナウォル夫人に、ジュンテク父は信用できるのかと聞いた。
ナウォル夫人「私がそう簡単に人を信じるとでも?」
ガッピョン所長「金鈺堂の仲間は信じてるでしょう?共に危機を乗り越えた家族同然の仲間すよ!」
ナウォル夫人「手足の生爪を剥がされたことは?焼きごてや電気の拷問は?逆さ吊りにされた粉とうがらし入の水を鼻に注がれ続ける拷問は?そこまで行くと、もう人間ではいられなくなります。家族だの同士だの、どうでもよくなるんです。そんな状況になったら無駄に踏ん張らず、すぐ白状してしまいなさい。そんな状況なら裏切られても恨みません。」
ガッピョン所長「たとえそうなっても私は裏切らない!まったく!」
これはナウォル夫人の実体験だった。

<過去>
ナウォル夫人は、かつて、日本軍からひどい拷問を受け、ボロボロの体で雪の中に放り出された。
雪の中、一人しゃがんで母を待っていた幼きテサン。
放り出されたナウォル夫人に近寄り、持っていた芋を与えて助けた。
幼きテサンは「僕の母さんもこの中にいるんです。知りませんか?シム・スンドクというんです…」
芋を貪り食っていたナウォル夫人は、その名前を聞いて手が止まる。
「知らない」と答えるナウォル夫人。
幼きテサンは、さらに水を与え、「これを飲んで早く家に帰ってくださいね」と言って、再び雪の中、しゃがんで母を待ち続けた。

鉄扉の向こうに避難したテサンたち一行。
イニョクが「30分待っていろ」という約束を破ったことで、多くの犠牲を出してしまったことを責め立てるテサン。
イニョクは「朝鮮人が苦しんでいても見て見ぬふりをし、愛国団への誘いも断った。思想が明確でなく信用できない。犠牲も仕方ない。」と言い訳。
テサンは、口ばっかりのイニョクに「道も知らずにただ逃げれば脱出できるのか!逃げ遅れて大勢が死んだんだぞ!鍵まで持っていながらビビりやがって!自分の無能さを正当化するな!死ぬ勇気もなかったくせに、人に犠牲を強いる資格はない!信念が強いと聞いていたのにとんでもない間違いだな!」と怒った。

牢屋に閉じ込められたジュンテクは、一緒に侵入した仲間たちの名前を白状してしまった。

テサンたち一行の元にジュンウォンはが合流し安心するが、そこにチェオクがいないことに気づく。

チェオクは銃を向けられている加藤中佐は「どうしてそんなことができるんだ!人間があんな化け物になるなんて!」と怒るチェオクに、「化け物ではなく、軟弱な人間より、よっぽど強く美しい存在に進化したんだ!」と熱弁した。
そしてチェオクにナジンを飲むことを勧め、「もしも君がお母さんのようになれば、お母さんが君に気づくかも知れない。」と目を見開いた。
チェオクは怒って加藤中佐を床に叩き倒し、「どうすれば化け物を止められるのか答えろ!」銃口を突きつけた。
「それはでいないだろう。俺がそれを望まないから。」と笑う加藤中佐。

テサンは、ここにチェオクの母がいたこと、それを確認しに1人で行ってしまったことをジュンウォンに話し、1人で行かせてしまったことを詫た。
ジュンウォンは「いいんです。あなたも役目を果たしている。薄情なフリをしていても皆を見捨てる人ではないを分かっていた。」と理解を示した。
気まずそうなイニョク。
テサンは皆をジュンウォンに託し、チェオクの救出に向かった。

一路院長は、牢屋がもぬけの殻になっている状態を見て、相馬管理官に怒りをぶつけた。
そしていくつかの死体のが炭疽菌に感染しており、化け物は行方不明だった。

チェオクは加藤中佐を人質に母を捜していたが、兵士に捕まってしまう。

前田由紀子は“シロウ”という人物から「明子救出作戦開始」という伝言を預かる。

ナウォル夫人は作戦を書いたメモを洋服店の店主に渡し、それが人力車の車夫、月光バーのヨンチュン、雑貨店の店主など、町の様々な人々の手に渡る。

石川警務官が、女性失踪事件との関わりを捜査しに、数台のトラックでゾロゾロと甕城病院へやって来た。
原因不明の感染菌の蔓延を理由に部外者の侵入を拒否する一路院長だが、民間人の失踪事件であり、刑務局の捜査介入が可能な状況だと言い、石川と部下たちは病院内に侵入成功。
石川たちの乗ってきたトラックの運転手に成り済ましていたのはガッピョン所長だった。
ガッピョン所長は車で待機。

一路院長は「女を他の場所に移せ」とこっそりと部下に命じた。

チェオクは捕まり、目を覚ますと、地下で両手を鎖で繋がれていた。
周りには銃を構え武装した兵士たちに囲まれている。
加藤中佐が上階から「もうすぐ君が会いたがっている惺沁が現れるだろう。」と言う。
化け物は、窒素ガスによってチェオクのいる場所まで追い込まれていた。
テサンもチェオクのいる場所までたどり着き、身を隠して様子を伺う。

そして、化け物がチェオクの目の前に姿を現し触手を伸ばす。
恐れおののくチェオクだったが、襲われる瞬間「母さん!!」と叫んだ。
化け物の首には、チェオクが母にあげた木彫りのネックレスが揺れる。
化け物は、チェオクを襲うのを止めた。
「本当に母さんなの…?母さん…」涙が止まらないチェオク。
化け物の脳裏には、幼き頃のチェオクとの幸せだった記憶が蘇り、目の前にいるチェオクを見つめた。
次の瞬間、「捕獲!」との加藤中佐の号令で、化け物とチェオク目掛けて、あちこちから銃撃される。
化け物は、触手を枝状に伸ばし、銃撃からチェオクを守り抜く。
窒素ガスが撒かれるが、化け物は自分が犠牲になり、必死に兵士たちに襲いかかり、チェオクの鎖を切り安全な場所へ突き飛ばした
化け物になろうとも、母は娘を守ったのだ。
母の戦う姿を前に、泣き叫ぶチェオク。
そして化け物は倒れた。
母に近づこうとするチェオクをテサンが救出。
化け物は再び檻の中へと閉じ込められた。
加藤中佐は、チェオクを生かしておくなと羽田上士に命令した。

「あいつらが母をあんな姿にした!」と錯乱状態のチェオク。
「どうか助けてください!」と、テサンの胸に泣き崩れる。
2人は換気口に隠れ、様子をみる。
テサンは落ち込むチェオクにキャラメルをあげ、「元気をだしてください。最後に母に言われた言葉は“生きるんだ”でした。何があっても生き延びろと。まずは脱出です。先のことはそれから考えましょう。」と声をかけた。
チェオクは涙を流しながらキャラメルをもう一つ求めた。

ジュンテクは一緒に侵入した仲間たちの名前と愛国団の詳細を白状したため開放された。

警察のトラックの運転手に成り済ましているガッピョン所長は、甕城病院前で待機していた。
そして、トラックを裏口に移動させ、見回りしている兵士に言葉巧みに酒を飲ませ、別の場所へ行かせることに成功。

病院内は、羽田上士たちによりチェオクの捜索活動が進められていた。
テサンとチェオクは軍服に着替え、ヨングァンの協力で兵士たちに紛れ込んで移動していた。

ジュンウォンとイニョクたち救出された人々は、ある病室に身を潜めていた。
そこへテサンとチェオクとヨングァンが合流。
ジュンウォンとチェオクは抱き合って再会を喜ぶ。
さらに、明子を連れた相馬管理官も合流。
相馬管理官も一緒に逃げることになった。
あとは病院を脱出するのみ。
脱出開始は6時ちょうど。
かけられる時間は10分。
脱出作戦を知る人々は時計を見つめる。
ナウォル夫人の作戦メモを見た月光バーのヨンチュンは、レコードプレイヤーとマイクを店の外に出し音楽をかけると、次々に商店の灯りがつき始める…

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Netflix韓国ドラマ「京城クリーチャー」第5話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

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各話のあらすじ ネタバレあり

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第5話:忌避と直視の境界 死闘

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<少し前>
独立運動の愛国団の集会
半月後に開かれる日本軍による資金調達パーティーで、ジュンテク率いる愛国団は、ダイナマイトを使って爆破テロを起こそうと計画していた。
そのダイナマイトは、同士であるイニョクが隠し持っているということで、ジュンテクは決行まで誰にもバレないように保管するよう釘を差した。

ジュンテクはプガン商事代表である父から、京城の要人が集まる重要なそのパーティー(ビジネスの観点から)に必ず出席するように言われていた。

ところが、ダイナマイトを隠し持っていたイニョクが、独立運動のビラを配った罪で囚われてしまった。
拘束されている場所は刑務所ではなく甕城病院だということだ。
ジュンテクはイニョクを救出しダイナマイトを手に入れて計画を実行すべく、テサンに付いて甕城病院に侵入したのだった。

<現在>
ジュンテクはたくさんの朝鮮人が閉じ込められている地下牢を捜し、イニョクを見つけた。
「ここから出してください!」と懇願するイニョクだったが、ジュンテクは「今、その余裕はない。決行まで10日足らず。諦めるわけにはいかない!ダイナマイトの隠し場所を教えて!」と迫った。
しかしイニョクは「救出が先だ!ここから出してくれなければ教えない!」とダイナマイトの隠し場所を教えなかった。
すると、ジュンテクの背後に銃を構えた兵士が。
ジュンテクは捕らえられてしまった。

テサンは目の前に現れた化け物の恐れ慄き、伸びる触手から逃げるので精一杯だった。
そこへチェオクが現れ、化け物に銃を撃つ。
一瞬怯んだ隙を見て、テサンはチェオクの手を取り逃げるしかなかった。
化け物は、撃ち込まれた銃弾やナイフを体から弾き出す。
テサンとチェオクは、鉄扉の向こうに、なんとかかんとか逃げ込んだ。
テサン「今のは一体何なんだ」
チェオク「この施設で作られたのだと思う」
銃声を聞いたジュンウォンが急いで駆けつけると、化け物が鉄扉を叩いていた。
ジュンウォンは、化け物の背後から銃を撃ってこちらに引き付け、一帯に油を撒いて火をつけた。
火に囲まれた化け物は成すすべなく怯んだ。

テサンとチェオクは、逃げ込んた鉄扉の部屋で、たくさんの兵士たちに取り囲まれてしまった。
チェオクは抗ったが、「無駄死には敗北と同じ」とテサンに言われ、仕方なくナイフを捨てて降伏した。
兵士の中にはヨングァンもおり、チェオクが捨てたナイフを拾い隠した。

逃げ出した化け物を捕獲できないでいる日本兵の相馬管理官たちに苛立ちをぶつける一路院長。
捕らえられたジュンテクを見て「驚いたな、プガン商事お坊ちゃんか。テサンと一緒か?」と聞くが「彼らとは関係ない、父には秘密に。」と答えるジュンテク。
一路院長は「どこの御曹司だろうと同じだ」と、ジュンテクをビンタした。
ジュンテクは実験室の牢屋に連れて行かれ、手を縛られてしまった。
一路院長は、甕城病院の資金調達のため、御曹司であるジュンテクを利用しようと考える。

テサンとチェオクは捕えられ、相馬管理官の元へ連れてこられる。
相馬管理官はテサンだけを連れて行き、チェオクは羽田上士に連れて行かれ、2人は離れてしまった。

ジュンウォンは化け物にやられた傷を負いながらも、換気口に隠れていた。

テサンを別室に連れてきた相馬管理官は、テサンの拘束を解いた。
相馬管理官は大空襲を受けて灰と化した東京には戻らず、家族と京城で暮らし続けたいため、逃してやるから「生活資金と家と店舗を用意しろ」と話しを持ちかけた。
相馬管理官は、テサンたちが子供を逃がそうとしている時、実は見逃してくれていた。
テサンは明子とチェオクの居場所を言わないと取引はしないと答え、牢屋に入れられた。

羽田上士はチェオクに、ここへ来た目的を尋問し、侮辱の言葉と暴行を加え、しまいには、シャツのボタンを刀で切り、前をはだけさせる。
そこへ加藤中佐がやって来て羽田上士を止め、チェオクを連れて行く。

一路院長はジュンテクの父を呼び出し、息子ジュンテクが甕城病院に無断侵入したこと、さらに“アカ”であることを盾に金を強請り、受け取る。
「ヘタすればプガン商事にも危険が及ぶでしょう」と。

実験室の牢屋に入れられているジュンテクは、注射を打たれ、1時間以内に一緒に侵入した者の名前と目的を書かなければ、解剖用ベッドに寝かせると脅される。
ジュンテクがふと目を上げると、ずらりと並ぶホルマリン漬けの中の一つに、耳の横に斑点のある男性の頭部があった。
それは、清掃員で愛国団員の男が捜していた弟オ・サンドクだった…。

テサンと相馬管理官と事前に交渉成立しており、
・ナウォル夫人に連絡し伝言を伝える
・看守を追い払い、牢屋の鍵をテサンに渡す
・チェオクの居場所を教える
を頼んでおいた。
相馬管理官はすべてこなし、テサンは牢屋を出た。
同じ牢屋にいたジュンテクの仲間たちが一緒に出してくれと懇願するも、テサンは「30分待て。私が戻るまで絶対に動かないで。」と言って牢屋の鍵を渡した。

チェオクを部屋に連れてきた加藤中佐は、着替えを渡し、話をする。
チェオクは生き別れた母を捜してさまよっているうちに、満州の満月島で日本軍防疫部隊がやってきた生体実験を知ったと言う。
加藤中佐は、そう話すチェオクの目を見て、どこか見覚えが会った。
そして捜している母親の名前を聞いた。
チェオクは「チェ・ソンシムです、惺沁」と答える。
加藤中佐は、あの化け物と化した人物の名前が、ソンシンだったことを思い出す。
俄然興味が湧いた加藤中佐は、チェオクの前に水の入った湯呑を置いた。
中にはうごめく微生物“ナジン”が入っていた。
チェオクは飲まなかった。

加藤中佐は、羽田上士に許可なくチェオクに手を出すことを禁じ、再びチェオクを牢屋に閉じ込めた。
ヨングァンはこっそりチェオクの手にナイフを渡す。

ジュンテクの父は一路院長に金を渡し息子の釈放を頼んだが、信用できないため、自分たちでも他の策も考える必要があった。
そこへ、ナウォル夫人とガッピョン所長が現れ、「ジュンテク様を救う策があるからお任せを。」と申し出た。

チェオクは閉じ込められた牢屋の壁に血で書かれた文字を見つけた。
「チェオク 会いたい 私の娘」
チェオクは母がここにいたと悟り、号泣した。

牢屋を出たテサンは兵士を倒し、チェオクの牢屋の鍵を奪い、助けに行く。
チェオクは母を捜すため、テサンに「各自の目的を優先しここからは別行動を。」と告げる。
チェオクは、危険だと必死に止めるテサンを抱きしめ、お礼を言って行こうとした。
テサンはそんなチェオクの腕を引っ張って抱きしめ、「どうか無事で」と言った。
チェオクは母を捜しに行ってしまった。

ジュンテクは親日派を売りにして事業を成功している父を恥じていたし、そんな父のおかげで贅沢をしている自分をも恥じていた。
そんなジュンテクの実直さや愛国心を認めてくれる唯一の友がテサンなのだ。
そのテサンを裏切るのか、ジュンテクは苦しんでいた。
自分が助かるために、一緒に侵入した仲間たち売るのか。
苦しみぬいた末、ジュンテクは泣きながらテサンやチェオクの名前を書いてしまった…

テサンが「30分待て」と告げた牢屋にいる人々の救出に行くと、すでに牢屋はもぬけの殻。

チェオクは倒した兵士の銃を持って加藤中佐の元へ。
銃を突きつけ「母の居場所を答えろ!」と叫んだ。

テサンは化け物と対峙し、銃を撃ち込んだ…

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Netflix韓国ドラマ「京城クリーチャー」第4話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

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第4話:因と縁の境界 刻印

前話はこちら↓

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<少し前>
テサンは事前に、洋服店の店主や人力車の車夫などの協力を得て、甕城病院へ侵入する計画を立てていた。
幸本は日本人でありながらも、日本軍の残虐な生体実験に加担することに耐えかね、テサンに協力を申し出た。
ジュンテクは逮捕された仲間を救うため一緒に甕城病院に行くと言った。
テサンは車夫に成り済まし、ジュンテクは荷台に隠れ、幸本を乗せて甕城病院へ侵入したのだった。

<現在>
命をかけた明子救出作戦だったのに、チェオクが救出したのは見ず知らずの子供たち。
約束が違うと困り果てるテサン。
「命だから見捨てたくなかった」とチェオク。
とりあえず、この子供たちを脱出させることにした一行。

軍需工場で働いてた子供たちは、突然実験室に連行され、幾度となく謎の注射を打たれ、腕がアザだらけになっていた。
チェオクは、満州にあった日本の施設でも同じような恐ろしい人体実験をしていたと皆に話す。
それを京城でも続けていたと分かり、一行は憤慨する。

病院内では逃げ出した子供たちの捜索が行われていた。
一行はいったん幸本の部屋に集まり、身を潜めながら、今後の策を練る。
テサンはチェオクが捜していた幸本を紹介。
チェオクは、幸本が描いた母の似顔絵を見せて「母です。なんでもいいから知ってることを教えてください。」と頼んだ。

一路院長は捕食する化け物を見て、その強さに大満足。
「ああいうやつをこれからどのくらい作れますか?」と加藤中佐に聞く。
加藤中佐は「さあ。成功した実験体はあれ一つなので。」と答える。
一路院長は、もっと成功率を上げるように言った。
「一日も早くこの偉大な実験結果を天皇陛下に報告したい。」と。

幸本は、チェオクの母の居場所までは知らないと首を振った。
涙を流すチェオク。

テサンは、救出した子供たちの中の、比較的年上の少年に、人力車の車夫を任せる。
「逃げるのではなく帰るだけなんだから、堂々と行け!振り返るな!」と。
幼い子供たちには「かくれんぼをしよう!人力車が止まるまで音を立ててはダメ。日本軍にバレずに勝てたらもう一つお菓子をあげるぞ!」と言って、人力車に乗せ脱出。
無事に金鈺堂に到着し、ナウォル夫人たちが出迎え、お菓子を抱えて頑張って隠れていた子供に、「あなたの勝ちよ。食事にしよう。」と保護した。

一路院長の元に前田由紀子が訪ねて来て、テサンが今、甕城病院にいると告げた。

子供たちを無事に逃したテサンたち一行は、今度こそ明子救出に動き出す。
清掃員で愛国団員の男は、交代時間に不在だと怪しまれるからと業務に戻ることに。
テサンたちに、弟オ・サンドク(右耳に斑点がある)の捜索を託した。
幸本も戻って行った。

テサンは負っている傷が痛みだすが、隠して我慢して明子救出に動く。
チェオクが子供たちを救出した導線と同じく、屋上の排気口から換気口を通って地下実験室へと向かう一行。
一行の最後を走るジュンテクは、先程ジュンウォンが倒した日本兵を日本刀で斬り殺す。
そして“大韓独立”の札を立てて来た。
実験室の子供たちが逃げただけだと思われていたが、それによって外部からの侵入者がいると、甕城病院は緊急事態が発令される。

前田由紀子は一路院長に「預けたものは無事に守るように。子供が生まれるまではケガしてもいけないし、死んでもダメ。」と釘を刺す。
明子はさらなる地下深くの牢屋に移動させられ閉じ込められる。

化け物は兵士たちの使うエレベーターに乗り、閉じ込められていた地下から上がって来て、兵士たちを襲う。
甕城病院内は外部からの侵入者(テサンたち一行)と、化け物の脱走で大騒ぎとなる。
捜索中の兵士が屋上の排気口の蓋がズレていることに気づき、換気口の捜索を始めた。
そして、テサンたち一行の後を追いかけ、とうとう見つかってしまった。
テサンは兵士と格闘し、倒した。
その隙にジュンテクは仲間を探しに行くため、その場を立ち去る。(事前に、テサンとは各自の目的達成のため各自で行動する約束をしていた)
テサンは負っている傷が悪化し、シャツに血がにじむ。

化け物は兵士たちを次々に襲い、どんどん上階に上がってくる。

テサンは傷を隠していたがバレてしまい、チェオクに手当してもらう。
そして、ジュンウォンとテサン&チェオクの2手に分かれて明子を捜索することになり、「1時間後に約束の場所で」と言って別れた。

テサンは、病院内で銃声が響き渡っていることから、他にも事件が起きているのではないかと考える。
その時、脱走して兵士を襲い続けている化け物が、テサンの目の前に現れた!
あまりの恐ろしさに後付去りするテサン…

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Netflix韓国ドラマ「京城クリーチャー」第3話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

京城クリーチャー」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第3話:執念と執着の境界 信号

前話はこちら↓

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化け物は檻に入れられ、さらに地下にある牢屋に運ばれる。
その途中、壁にぶつかった衝撃で、注入し続けていないといけない窒素ガスのスイッチが切れてしまった。
そのため、化け物は目を覚まし、檻から触手を伸ばして、運んでいた兵士たちを次々に襲い、檻から逃げ出し、潜んでしまった。
命からがら逃げてきた遠藤少佐は「始末してください…あなたが作ったものは…災いです…手遅れになる前に、あの化け物を消し去ってくください…」と加藤中佐に震えながら訴える。

テサンは前田由紀子に会いに行き、「友人が甕城病院にいるのですが、連絡が取れないので院内の状況が知りたいんです。どなたか分かる方はいませんか?」と聞いてみる。
前田は「友人というのは明子かしら?捜さないほうが賢明かと。」とテサンを牽制した。
そして、たとえ院内にいたとしても帰されることはないので、他の方法を見つけるように“友人としての忠告”をした。

このことで、明子が甕城病院にいると確信をもったテサンは、甕城病院の図面を手に入れるようガッピョン所長に指示、今夜10時までに潜入すると告げた。
愛国団員である看護師から「10時に東窓に煙や花火など信号を送るのです。連れ出せる方法を見つけてください。」と言われたことを思い返すテサン。

テサンは見張りを撹乱しつつ、雑貨店の店主に花火を用意させ、洋服店の店主から、月光バーで幸本が描いていたチェ・ソンシムの似顔絵を受け取る。

テサンが受け取った“明子を見つけた”というメモは、チェオクからのものだった。
甕城病院にいるチェオクは、ヨングァンという朝鮮人の兵士を味方につける。
ヨングァンは、医学部在学中に徴兵され、中国での戦闘中に負傷し甕城病院に搬送され、今は防疫の任務についているという。
朝鮮人であるため、日本軍の兵士から酷い差別や暴力を受けており、いよいよ限界を迎えたヨングァンは自殺しようとした。
軍病棟を偵察していたチェオクは、それを目撃し、ヨングァンを助けた。
「早まるな。死ぬべき時に死ねばいい。」と。

地下には生体実験室があり、チェオクが見たたくさんの死体は炭疽菌が理由であることをヨングァンは教えた。
そして、地下には、まだまだたくさんの朝鮮人がいて、その中には明子もいるという。

金鈺堂に一人の女性がミシンを持ってやって来た。
ナウォル夫人が対応すると、「お金はいらない、息子を捜してほしい」という。
戦争で負傷し病院へ運ばれた後、連絡が途絶えたということだ。
その息子がヨングァンだ。

テサンは洋服店で受け取った似顔絵が誰なのか、月光バーのヨンチュンに聞くと、「似顔絵の人は知らないが、描いた人なら知ってる。幸本という日本人画家。」と答える。
驚くテサン。
ヨンチュンは、夜8時に幸本と食事をするというので、テサンも同席することに。

甕城病院の一路院長は、幸本の部屋にあった化け物の絵を見て、加藤中佐に会いに行く。
現在の日本の戦況を大きく覆す強力な武器として、地下にいる化け物を使えないと尋ねるが、加藤中佐は、まだ飼い慣らせるか未確認だと断る。
しかし、一路院長は「この世に生きる全てのものは結局は飼い慣らせるようにできている。我々が朝鮮を飼い慣らしたように。」と言ってほくそ笑んだ。

チェオクたちは、ヨングァンが書いた図面を元に、明子の救出作戦を立てる。

テサンは幸本を会うべく店に向かうが、途中、日本人に絡まれ暴行を受ける。
激しい格闘となり、テサンは傷を負いながらも日本人を倒し、店へと向かう。
しかし、すでにヨンチュンも幸本もいなかった。

チェオクは甕城病院の屋上の排気口から侵入し、地下施設へと向かう。

金鈺堂に戻ったテサン。
テサンは腹を刺され、大きなケガをしていた。
ナウォル夫人は手当しながら、「命よりも大事なものがあるか!まず病院に行け!」と叱るが、テサンは言うことを聞かず、甕城病院へ侵入することしか考えていなかった。
駆けつけていたジュンテクも心配そうな顔。
そこへ、ヨンチュンが幸本を連れて金鈺堂にやって来た。

換気口を通って地下施設へと侵入成功したチェオク。
不気味なホルマリン漬けの人体の数々に驚く。
そして、牢屋に閉じ込められた人々を見つけた。

幸本が、人力車に乗って甕城病院に戻ってくる。
門番の兵士に「新しい画材を買って来た帰り道です。荷物が多いので人力車のまま通してもらえませんか?」と言うが、関係者以外立ち入り禁止なので車夫の侵入を拒否される。
そこで幸本は「一路院長の指示で持ち込む物なので、拒否するなら、その旨を院長に伝えてください。」と言う。
院長の名前に怯んだ兵士は、そのまま幸本を人力車のまま通した。

チェオクは牢屋の朝鮮人たちに助けを求められ、換気口から逃がすことにした。
まだ幼い子供たちだった。
部屋に戻ってきた医師に見つかるが、チェオクが倒し、事なきを得る。

幸本を乗せた人力車の車夫は、テサンだった。
人力車にはジュンテクも乗っており、一緒に甕城病院に侵入成功した。

ガッピョン所長と雑貨店の店主がたくさんの荷物を持って、山奥へと車を走らせる。

屋上で身を潜めながら、排気口を見張っているジュンウォン。
チェオクが戻ってくるのを待っていると、そこへ兵士たちが屋上に集まってワイワイ酒を飲み始めてしまった。
そこへ、タイミング悪く、チェオクが子供たちを連れて戻ってきた。
ジュンウォンは仕方なく兵士たちの前に姿を現し、「撃たないでくれ!」と兵士たちの目を自分に引き寄せる。
するとその時、空に花火が上がった。
テサンの指示で、山奥に車を走らせていたガッピョン所長と雑貨店の店主の送った信号だ。
なんだ?なんだ?と戸惑う兵士たち。
兵士たちが空を見ている隙に、ジュンウォンは兵士たちに襲いかかり、排気口から出てきたチェオクも加勢し、兵士を次々に倒す。
しかし、チェオクが背後から狙われピンチに。
そこへテサン登場、チェオクを救った。
「すまない、遅くなって」とテサン。
明子救出作戦だったが、チェオクが救出したのが子供たちで、話が違うと戸惑うテサン。

一路院長は加藤中佐に「これからヤツに私の顔を覚えさせます。鐘を鳴らすたびに私が餌をやるということを覚えさせ、誰が飼い主で、誰の言うことに服従すべきか、飼い慣らすのです。」と言って、化け物に3人の朝鮮人を餌として与え、鐘を鳴らした…

Netflix韓国ドラマ「京城クリーチャー」第2話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

京城クリーチャー」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第2話:苦痛と幻滅の境界 惺沁(セイシン)

前話はこちら↓

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<1年前>京城 甕城病院 
一路院長は、金がたくさんもらえるという理由で志願してきた東京美大出身の貧しい画家、幸本流と会う。
そして、大日本帝国の医学水準を引き上げるため、“解体新書”のように、数多くの研究と実験を記録するように命じた。
一路院長は、人間を生きたまま解剖し、その様子を幸本に記録させた。
幸本は手術室を飛び出し吐いてしまうが、すぐに戻れと怒鳴られる。
大金は貰えるが、あまりの辛さに、幸本は泣いていた。
掃除をしていた女性が「泣くことはないわ、あなたもすぐに慣れる。苦痛でも幻滅でも。人というのはそんなものよ。」と励ましてくれる。
その女性は、後に2号室の牢屋に入れられるチェ・ソンシムだった。
ソンシムは首に木彫りのネックレスをしていた。

<現在>
絵を描いて記録するために2号室の牢屋に近づいた幸本は、化け物に変わり果て、襲いかかって来るソンシムに腰を抜かす。
化け物になったソンシムの首には、木彫りのネックレスが揺れていた。

チェオクは母の似顔絵を見つめていた。
「父さんが大怪我をした満月島の時と同じ嫌な予感がする。」と言い、テサンの依頼を受けたことに不満と不安を抱いていた。
父ジュンウォンは「今回が最後。これが終わったらお前は家に帰れ。お前の人生を生きろ。」と言った。

チェオクは夜、石川警務官とその妻・前田由紀子が暮らす邸宅に忍び込み偵察。
前田は男に封筒を渡し、その男は人力車で去っていった。
チェオクがその男を尾行すると、一路院長と会っているのが分かった。

本町内では、テサンの財産はすべて石川に奪われ、金鈺堂の社長が変わると噂が広まってしまっていた。

チェオクとジュンウォンが報告にやって来た。
1週間前に明子を乗せたという車夫を見つけ問い詰めると、前田由紀子が明子を自宅に呼んだ後、甕城病院に行き、その後失踪したということだ。
甕城病院は、軍や警察、総督府の官僚しか入れないような厳重警備の格式高い病院なのに、朝鮮人の妓生の明子が入れるはずもなく、これは前田由紀子が仕組んだものだと考えるテサン。

テサンはジュンテクに金を渡し、甕城病院に入れる数少ない朝鮮人であるジュンテク家(父はプガン商事の代表で親日家)の身分証を借りた。
ジュンテクは、相変わらずテサンを独立運動に誘うが、「独立なんて、空しい夢は見ない。力がないから奪われた国で何ができる?俺はただこの乱世で一日一日を無事に粘り強く生き残るだけだ。」と断った。

テサン、ガッピョン所長、ジュンウォン、チェオクは、借りた身分証を持って甕城病院に向かう。
身なりを整え正装してきたチェオクの、あまりの美しさに目を奪われるテサン。
4人は無事に病院に入れた。
そのことは、テサンの見張りをしている部下によって、すぐに石川警務官の耳に入る。

テサンはジュンテクに成り済まし、受付けで主治医である高橋先生を呼び出すが、事前に休診日であると情報を得ていた。
「会う約束をしているのですが…」と言い、受付けの女性に確認してもらう。
その隙に、ガッピョン所長が「腹が痛い!」と小芝居を始め、騒動を起こす。
その隙に、チェオクは資料室に侵入。
その様子を清掃員の男が見ていた。
チェオクが明子に関する資料を探していると、清掃員の男に見つかってしまった。
チェオクはナイフを構え、ジュンウォンは男に銃を向ける。
すると、男は薬指を折り曲げたハンドサインで、満州から来た愛国団員であると告げた。
腹痛の小芝居をしているガッピョンは、駆けつけた医師によってぶっとい注射を打たれそうになるが、寸でのところでジュンウォン&チェオクが資料室から出てきたため、急に腹痛が治る。
そして4人がシレっと病院から立ち去ろうとすると銃声が聞こえた。
甕城病院の地下にある施設では、牢屋に閉じ込められている化け物が檻の間から無数の触手を伸ばし、兵士たちを次々に襲っていた。
化け物を銃で撃とうとする部下たちに、加藤中佐は「これは我々にとって非常に重要な実験だ!静かにしろ!何もするな!」と命じる。
「女神の誕生だ!」と加藤中佐。

ジュンウォンとチェオクはそのまま甕城病院に残り、裏の軍病棟の地下が怪しいので調べるという。
清掃員で愛国団員の男は、弟が西大門刑務所で高熱を出してそこに移送された後、急に連絡が途絶え、その弟を捜すため、甕城病院に忍び込んでいるというのだ。
ジュンウォンとチェオクは、その男の案内で地下を偵察しに行ってしまった。
無謀で危険だと、チェオクの身を心配する、取り残されたテサン。
ジュンウォンとチェオクが自分と同じぐらい本気だと考えるテサン。
「ここで何やっている!部外者は立入禁止だぞ!」と病院の人に見つかりピンチになったが、一人の看護師が「高橋先生のお客様です」と助けてくれた。

サイレンが鳴り響き、緊急事態となり来客や外来患者はみな外に出され、甕城病院は封鎖され立ち入り禁止に。
地下施設では、化け物が暴れ、今にも牢屋から破り出てきそうな勢い。
加藤中佐は、部下に窒素ガスを用意させる。
窒素ガスをホースで吹きかけると化け物は睡眠状態となった。
化け物は、睡眠状態でありながらも、身を守るために炭素菌を胞子のようにしてばら撒いていた。
部下たちは防護服を着て、化け物を檻に入れて運び出す。
加藤中佐は部下たちに、窒素注入の継続と胞子に直接触れないように注意する。
化け物の檻が、明子を含む牢屋に閉じ込められている人々の前を通り過ぎる時、人々の元に炭疽菌の胞子が舞い込む。
人々は次々に苦しみだし、全身が焼きただれ、死んでしまう。
明子は牢屋の隅で怯えていた。

チェオクは軍病棟に忍び込み、たくさんの死体が運び出されているのを見る。

その頃、金鈺堂に戻ったテサンは、チェオクのことが気になってソワソワしていた。
ナウォル夫人に、「命は石川に掛かってるし、明子を捜せないと全財産は没収され戦場に送られるかもしれないし、金鈺堂から少しでも奪い取ろうとあちこちから狙われてるのに、どうしてこんなにも彼女が気になるのか」と相談する。
ナウォル夫人は「困りましたね、恋煩いに薬はない」と答える。
あわてて否定して、「恋ではなく人類愛だ」と苦しい言い訳をするテサン。
ナウォル夫人は「ここで心配してても何も始まらない!いつもの社長らしく男らしくやるべきことがあるのでは!?」と叱った。
テサンは金鈺堂を飛び出し、外で自分を見張っている森に、「明子を捜すのに必要な人物だ。“幸本”という男を調べてくれ。」と石川警務官に伝言を頼んだ。
知らぬうちにテサンの言いなりなっている自分に気づき、呆気に取られる森。

幸本は月光バーで、絵を描きながら酒を飲んでいた。
女店主のヨンチュンは「絵がお上手ですね。画家さんですね?」と幸本に声をかけた。
幸本は化け物になる前のチェ・ソンシムの絵を描いていた。

町内では号外が配られる。
“伝染病で甕城病院が無期限封鎖”
甕城病院の前には、銃を持った日本軍によりバリケードが張られ、出入りが不可能になった。
テサンは、病院内にいるチェオクたちを心配し、急いで出かけようとすると、一人女性が金鈺堂にやって来た。
テサンを助けてくれた看護師だ。
看護師は、薬指を折り曲げたハンドサインをして、自分が愛国団員であることを告げ、病院内にいる人物から受け取った“明子を見つけた”というメモを渡した。
「昨夜、数え切れないほどたくさんの人が死にました。理由は知らないし知る方法もない。病院の中で大変なことが起こっています。同士たちと理由を探ったが、誰も戻れなかった…今回もそうなるかも。」と涙ながらに訴えた。

テサンは甕城病院に行くことを決意したのだった…

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Netflix韓国ドラマ「京城クリーチャー」第1話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

京城クリーチャー」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第1話:善と悪の境界 納人(ナジン)

1945年
日本の統治下にある朝鮮の京城
日本軍は“全軍退却命令”により、48時間以内に、とある研究施設を放棄し、持ち出せないものはすべて焼却、痕跡を消すよう司令が下る。
山のようにたくさんの遺体が処分され、施設内はあちこちに爆弾が仕掛けられる。
軍人たちが慌ただしく撤収作業をする中、加藤中佐は、残された12個の血清、8個のナジン(2つは時間が足りずに不成功)を確保し、施設を後にする。
ナジンとは試験管の中にうごめく微生物のようなもの。
施設の奥、鉄扉の向こうで何者かが暴れ扉を叩いている。
牢屋に入れられている人間はすべて銃殺され、施設内、至る所に爆弾が設置され油が撒かれ、火が放たれた。
研究施設は木っ端微塵に爆破され、加藤中佐率いる日本軍は陸路で京城に向かった。
火の海の施設内、取り残された軍人は鉄扉の向こうから化け物が出てくるのを見た。

1945年3月末 京城
ユン・ジュンウォンとユン・チェオクの親子は、列車で満州から京城にやって来た。
新聞売りの子供から新聞を買うと“女性たちが連続失踪”の事件が載っていた。
そして新聞売りの子供は「実はこっちが本当のニュース…」と言って、もう一枚の新聞を渡す。
そこには“日本の危機!”と書かれ、日本の敗戦が濃厚で、朝鮮としては、日本の滅亡に希望を抱くと同時に、静かなる動揺が走っているという記事内容だった。
京城は日本による統治下。
不穏勢力は次々に強制的に捕らえられ、朝鮮独立を望む、この“真実の新聞”を書いた人々も全員捕らえられ、京城陸軍令部による“臨時招集令状”に拇印を押される。

質屋”金鈺堂”の社長チャン・テサンは警察に捕まり拷問を受けていた。
金鈺堂とは、名実ともに京城で最大、格調の高さを誇る有名な質屋。
テサンは一代で財を成した資産家のアイコン、女たちは群がり、欲しいものはすべて手に入った。
そんなテサンは、石川警務官から妻との不倫を疑われ捕らえられた。
否定し続けるテサンは、「由緒正しき前田家の生まれである妻の行動を疑っているのか」と、「それを前田家に知られてもいいのか」と脅し、開放された。
石川警務官がテサンを呼んだ本当の理由は、行方不明になっている愛人である明子を捜してほしいというものだった。
“本町で欲しい物があればチャン・テサンを介せ。金でも物でも人でも。”
資産家であると当時に情報通でもあるテサンに、石川警務官は「桜が降るまでに捜し出さなければ、すべての資産は奪われ、お前は戦地に送られる」と脅した。
テサンは受けざるを得なかった。

ボロボロの姿で戻ってきたテサンを心配する金鈺堂のスタッフたち(執事ナウォル夫人、ガッピョン所長、助手パク君)。
テサンはスタッフたちに「俺さ、ヤバいかも」と笑った。

ジュンウォンは“月光バー”に入り、女店主ヨンチュンに、常連客の中に幸本という日本人の絵描きはいないかと尋ねた。
ヨンチュンは、絵描きの幸本は常連客にいないが、金鈺堂に行って社長のチャン・テサンに聞けば分かるかもと教えてくれる。
「本町で欲しい物があれば、皆、その人を介すの。お金でも物でも人でも。京城一の情報通だから。」と。

チェオクは父ジュンウォンを待つ間、雑貨店に入り、外に放置してある故障したサイドカーを購入。
チェオクは、ササっと修理し、故障していたサイドカーは見事に復活。
颯爽と走り去るチェオクに、驚く雑貨店の店主。

テサンから事情を聞いた金鈺堂のスタッフたちは、どうしたものかと相談する。
パク君は、最近世間を騒がせている、連続失踪事件ではないかと言う。
テサンは石川警務官の手下に動向を見張られていた。
テサンはガッピョン所長に、人脈を総動員して明子の手掛かりを捜すように指示。
パク君に、テサンの親友ジュンテクを尋ねるように指示。
ナウォル夫人に、噂が立たないよう静かに、金庫の高価なものを急いで現金か金塊にして確保し、ひと月以内に出航できる船を調べるように指示。
「もしかしたら京城を出ることになるかも知れない」と。
それぞれ動き出すスタッフたち、見張りも同時に動き出す。
その様子を見ていたチェオク、「京城一の情報通は随分注目されいるのね」と呟く。

石川の愛人明子は、石川の子供を妊娠しているようだ。

明子は数名の女性たちと共に、牢屋に閉じ込められていた。
そこへ、日本軍を引き連れた甕城病院の一路院長がやって来る。
そして「2人必要だ」と言って、明子の隣にいた女性と、正面の牢屋にいた女性が連れて行かれた。
その様子をみて怯える明子。

2人の女性はそれぞれ別々の牢屋に入れられ、大福と水が与えられる。
空腹のあまり、2人は食らいつく。
その様子を日本軍の加藤中佐はじっと見つめる。

チェオクはテサンを見張っていた。
同じくテサンを見張っていた石川警務官の部下の森は、テサンに見つかり、いいように“足”に使われてしまう。
そして「美味いものでも食え」とお駄賃を貰い、テサンの明るさと人の良さに呆気にとられる。

ナウォル夫人は金庫の物を換金する仲介人の男から、トドゥクン(失踪者を見つける専門家)が京城に来ているから、テサンの役に立つのではないかと聞く。
興味を示すナウォル夫人。

チェオクはテサンを尾行していた。
尾行に気づいたテサンは、あえて裏道を歩き、チェオクを誘き出し銃を突きつける。
2人は格闘になるが互角。
帽子が取れ、長い髪が解け、その美しさに一瞬魅入ってしまったテサン。
銃を閉まって何の用か尋ねた。
「幸本という日本人の画家を捜してほしい」と言うチェオクに、テサンは「下級情報は扱っていない。知らない。」の一点張り。
チェオクは「実は10年前に失踪した母親を捜している」と告げると、テサンは「ああ、そればら浮気相手が幸本?」とおちょくった。
怒ったチェオクはテサンをビンタ!
「無礼な男!京城一のクズ男ね!」と吐き捨て去ろうとすると、テサンが「きれいな目ですね。会えてよかった。また会いましょう!」と声をかけた。

狭い部屋で絵を描いていた幸本、日本軍に呼び出される。

月光バーでピアノを弾いていたジュンテクの元にテサンがやって来て、春月館の妓生である明子のことを聞いてみた。
遊び人のジュンテクは「ああ、生意気な妓生か。俺の腕の中で愛を誓ったのに、いつの間にか石川の愛人になってた。」と話す。
用件を済ませ、さっさと帰ろうとするテサンに、ジュンテクは、「石川に財産を奪われれるくらいなら、愛国者の同士のために使え。お前の心に朝鮮はないのか?金ってのは、人助けもせず使いもしなければ単なるチリの山だ。」と独立運動に参加させようとする。
しかしテサンは、「命をかけて稼いだ意味のある金だ!チリの山になろうとも今の俺があるのは金と質ぐさのおかげだ!日本のない朝鮮はない!生まれた時から植民地だし父親もいない。俺のことは構わないが、金のことは悪く言うな!」と反論し立ち去ってしまう。

加藤中佐は部下からの報告を受け、牢屋に閉じ込めた女性を見に行く。
すると1号室の牢屋にいる女性が頭が痛いと訴え、壁に頭を打ち付けていた。
部下によると「血清の投与前」ということだ。
2号室の牢屋にいる女性を見てみると、状態が落ち着いており、加藤中佐は血清の投与を指示した。
2号室の女性の皮膚の中に、虫のような物がうごめいている。

ナウォル夫人は仲介人から紹介されたトドゥクンを金鈺堂に連れてきていた。
ジュンウォンとチェオクである。
チェオクを見て驚くテサン。
テサンは失踪者を捜す方法をあれやこれやと尋ね、ジュンウォンが説明するが、チェオクはテサンに反抗的。
「信用できないなら他の人に。この男は情報通ではなくクズ男。この人の依頼はイヤ!」と言って席を立つチェオク。
「社長、またなにか悪さを…?」とナウォル夫人。
「俺はただ、目がきれいだと…」とテサン。
「チェオク、行くぞ!」怒った父ジュンウォン。
立ち去ろうとする2人に、テサンは、「幸本とお母さんを捜すなら、人脈と情報のある私が役に立つ。」と声をかけた。
ジュンウォンは「社長は善人か悪人か」と聞いた。
テサンは「私はただ生き残ることに本気なだけです。」と答えた。
契約成立。
テサンは幸本とチェオクの母親を、ジュンウォン&チェオクは明子を、それぞれ捜すことになった。

幸本は牢屋の2号室の女性の絵を描くように指示される。
真っ暗な牢屋に近づき、懐中電灯で中を照らすと、血だらけで倒れる女性が。
そして突然、化け物が襲いかかる…

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Netflix韓国ドラマ「無人島のディーバ」第12話(最終回)/全話 あらすじ【ネタバレあり】

無人島のディーバ」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第12話(最終回):偶然VS必然

前話はこちら↓

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お祝いのパーティーのためのケーキを買いに行った父を、みんなでワイワイおしゃべりしながら待っている。
そこへウハクから連絡。

首を刺され血を流す父は意識不明で病院へ搬送される。
パニックで付き添うウハク。
母、ボゴル、モクハも病院に駆けつけ、ウハクと一緒に身を寄せ合って、父の手術が終わるのを待つ。

父を刺した犯人はボンワンだった。
ボンワンは帰宅して泣きながら遺書を書く。
「もうすぐ元の名前に戻るお前たちに父親として最後の贈り物をやろう。俺とヤツが同時に死ねば、ジェギョン、お前は絶対に俺と離婚できないし、あいつとは結婚できない。ギホ。チェホ、お前らも俺の名字を名乗り生きることになる。そして、あの男はイ・ウクとして死ぬ。あの男は無縁故者として記録され、俺はジェギョンの夫でチェホとギホの父親として記録が残る。俺が死ぬことによって家長の座を守れることに感謝する。」
そしてボンワンは自殺した。
ボゴルが遺体を確認し、残された遺書を受け取った。
涙を流し遺書をグチャグチャにするボゴル。

父の手術は無事に終わったが意識は戻らないままだった。
モクハは必死に「ボンワンに父親の座を取られちゃダメです!だから絶対に死なないで!」と父に話しかけた。
ボゴルもウハクも必死に話しかけ父の回復を祈った。

<15年前>
記憶のないチェホに父親だと信じさせるために、母は結婚写真を撮って欲しいと父に頼んだ。
天涯孤独で家族がいない父は、おかげで家族ができたと感謝した。
母は「ずっとそばにいてください。何としてでも最後まで。」と言った。

<現在>
母は意識のない父に「何としてでも生きて!私はあなたの妻として生きたいの!それが私の願いだから!」と、涙を流しながら、父の手を強く握った。
すると父の指が動いた!
父は意識を取り戻した!
「あなた!ありがとう!!!」と母は号泣した。
父も涙を流していた。

回復した父と母は、その後、イ・ウクとヤン・ジェギョンとして婚姻届を提出。
晴れて夫婦となった。
そして2人の息子は養子となり、イ・チェホとイ・ギホとなった。
父は「私達の幸せが、あなたへの最高の復讐です。」と言って家族写真をたくさん飾った。
ボンワンに遺骨は“無縁故者”となった。

モクハは、お店を畳んだ父と母、会社を辞めたチェホとギホ、4人を養うため物流センターでバイトをしていた。
もちろん音楽活動をしながら。

チェホもギホも、上司たちの計らいで職場復帰できることになった。
父母も美容師免許を取り直すための勉強を始めた。
チェホは父の危篤を体験し、気持ちを伝えなければいけない、後悔すると感じ、「これからは感情を隠さない」と宣言した。

ランジュとヨングァンは、見つかったインボイスの書類を持ってヨングァンの従姉妹である弁護士の事務所へ。
勝率は五分五分だが、勝ち目はあると言う弁護士。
ソジュンの故意を証明するのは難しいらしい。
訴訟になったら時間がかかるし、とにかく体力勝負。
「剣を抜いたからには戦わないと」とランジュ。

ソジュンは、モクハ用の曲“Into the light”と、モレ用の曲“私たちは1つ”を聴き比べ、曲を交換することを提案した。
モクハ&ランジュは「私たちの曲を横取りするのか!」と感情的に怒った。
ソジュンは曲の交換の必要性を論理的に説明した。
「モクハのアルバムにはテンポが遅い曲が2曲もあって一本調子。モクハが歌ったほうが雰囲気が出る。」と。
ランジュは納得いかずに、母の引き出しから見つかったインボイスの書類をソジュンに叩きつけた。
すると、ソジュンは「書類を破ったのはお母さん、私が貼り直した。お母さんは、あなたが代表になるより、歌手でいるのを望んでた。そんなお母さんを口実に代表の座に欲が出た。曲の交換は代表としての判断で、それが誤りなら私に代表の資格はない。もしあの曲でモクハが1位になれなければ、代表の座も持ち株も手放します。」と言った。
言い返せないランジュ。
さらにソジュンは投資家たちとの契約にサインしなかったと告げた。
「クズみたいな人間になりたくなくて」と。

曲の交換についてはモレも怒っていた。
「15年間モクハの代打だと言われ続け、その次は添え物扱いだなんて!」と。
モクハとモレは、一応、それぞれ交換された曲を聴いてみることに。
すると、モクハは一瞬にしてその曲を気に入った。
「圧倒的に好きです!」と言うモクハに驚くランジュ。
ソジュンの言った通りだ。

モクハチェホとレストランで食事。
モクハ「無条件で味方してくれる兄がほしかった。お兄さんと呼ぼうか!」
チェホ「いやだ。」
(つい最近、チェホは「感情を隠さない宣言」をしたのだ)
モクハはバイトで稼いだ生活費を渡すが、チェホは自分たちは復職が決まったし、店も再開するからいらないと、受けとらなかった。
「それならギホに家賃を払わないと」というモクハの言葉に驚くチェホ。
チェホは、ずっとずっと前からモクハのために動いてきたギホの想いの深さを知り、言葉を失う。

レストランに偶然にもギホと後輩スタッフがやって来るが、ギホはモクハたちの姿を見つけて、そのまま立ち去り店を変えた。

その夜、チェホはギホに「モクハを発見したのは偶然だと言っていたが、今も偶然だと思う?」と聞いてみた。
ギホ「偶然じゃない。毎週ソウル駅に行き、海軍へ入隊して、10年以上、無人島の清掃活動をした。モクハを捜すためだ。兄貴は俺についてきてモクハを見つけた。偶然じゃない、必然だ。」と言った。
チェホ「モクハには言ったか?」
ギホ「いいや」
チェホ「お前はいつも話さないから伝わらない!秘密を抱え込んで!もっと恩着せがましくなれ!後悔しないように。」
兄の優しさに、ギホは微笑んだ。
ギホ「兄貴、愛してる。」

父と母は美容師免許に合格、美容室も再開した。
あることないこと悪い噂話をしていたご近所さんたちが、お花を持って来てくれた。

モクハはその夜、屋上できれいな夜景を見ながら歌詞を書いた。
ギホがやって来た。
モクハへ気持ちを伝えるために。
ギホ「俺が無人島で君を見つけたのは偶然だと思う?」
モクハは「偶然なわけないだろ。私を捜すために手を尽くしてたって知ってる。私が行方不明になり、あんたが水槽を叩き割ったのも知ってる。海を見ながら私を心配してくれたことも。ランジュさんに私の話をしてくれたことも。ソウル駅で待ってたことも。私を捜すために無人島を巡ってたことも。全部知ってる。そこまでしてくれたんだ、偶然なわけない。必然だよ。」と、ニッコリ笑った。
モクハの日記や歌詞の書いたノート、ギホ「見せて」モクハ「ダメ」のイチャイチャが始まる。
そこへ洗濯物を干しに来たチェホと父。
お邪魔はいかんと、そそくさと引き返す。
父は、「モクハに気持ちを伝えたのか?隠してるのは辛いんじゃ?」と聞くが、チェホは「気持ちを隠してたのは俺だけじゃなかったんだ。」と返した。

モクハは、モレと交換した曲の歌詞やタイトルを変えた“Fly away”でデビューが決まった。
モレは、交換した曲“Into the light”のレッスン。
ランジュにディレクションを依頼した。

ヨングァンはモクハのマネージャーになりたいとソジュンの申し出た。
「次の10年は楽しく仕事がしたい」と。

モレは、SNSで再びランジュをフォローした。

モレの曲は10日連続1位、モクハの曲は77位。
ランジュはこの結果に「曲を替えなきゃよかった〜」と嘆いた。
モクハの曲は31位まで上がってきた。
楽観的なモクハに呆れるランジュ。
そして今日、モクハはイベントの仕事が入っていた。
ニッコニコのモクハ。
ランジュがかつて参加した“蔓人参村”の収穫祭のイベントだ。
ランジュとヨングァンはたくさんの青色の風船を用意した。
かつてモクハが、ランジュのためにそうしたように。
チェホ&ギホも駆けつけ風船のお手伝い。

いよいよモクハの初ステージ直前。
モクハはランジュに話す。
無人島生活の頃から、ずっと自問自答してきた。この曲を聴いた瞬間、無人島で見た木漏れ日を思い出しました。答えのない問いを消してくれた木漏れ日を。だからこの曲を選びました。」と。

ランジュはソジュンに電話をかけ、「株式譲渡の件はひとまず保留。あなたが言うようにモクハが1位になるわ。待ってて!株の件はゆっくり決める。」と伝えた。

いよいよ、モクハが初ステージに上がる。
客席は青色の風船でいっぱい、大歓声が響く。
感動するモクハ。
チェホ、ギホ、ランジュ、ヨングァンが見守る中、“Fly away”を歌い上げる。

2023年
大きなドーム会場で歌い上げるモクハ。
数万人の大歓声を受けている。
「ソ・モクハ!ソ・モクハ!」
その映像をコントロールするのは、プロデューサーのギホ。
その年、モクハはたくさんの賞をとった。
イ家の壁にはモクハの写真も加わった。
そして5人で、明るく楽しく食卓を共にするのであった。
<終>

Netflix韓国ドラマ「無人島のディーバ」第11話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

無人島のディーバ」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第11話:お人好しVSしたたか

前話はこちら↓

mokumokuw.hatenablog.com

記者会見で話すことを考えていたモクハ。
そこへウハクから「今、一人飯してるんだ」とメールが。
モクハはウハクとの「いつどこで何を食べようと行く」という約束通り、すぐに駆けつけた。
ウハクは記者会見での質問を予測し、話すべきことや話し方を考えてくれた。

記者会見当日。
ランジュの記事を書いたソンジン日報のポン記者も現れた。
モクハは上着のボタンは開けるべきか閉めるべきか、落ち着かない様子。
ソジュンはモクハに「会見はランジュに任せ、縁を切るフリをして。一緒に怒られる必要はない。」と言った。
納得がいかないモクハは「落ち度があるなら怒られて始めるべきじゃ?弱みを隠したりするのは経験があります。やるべきじゃない、何も言えなくなります。」と言い返す。
「後悔しますよ」というソジュンに「隠したほうが後悔します!」と言い切った。

記者会見が始まる。
ソジュンはゴルフ場で会ったあの男がポン記者だと分かり頭を抱えた。
ランジュは記事の内容についておおむね事実であることを認めた。
ランジュは「売上2000万枚達成したら株の半分を受け取ると契約していました。その目標達成のために“N回目の全盛期”に出演し口パクを行ったのも事実です。株のことよりも切実な理由があり舞台に立ちました。ともあれ過程に問題があったことは認めますし反省しています。申し訳ありません。」と頭を下げた。
モクハは「株を受け取れとたきつけたのはこの私です。ファンとしてランジュさんに復活してほしかった。世間知らずなファンの老婆心でランジュさんを困らせる事態になりました。私の人生や歌に関心を寄せてくれた皆さんへ謝罪します。」と頭を下げた。
そして、質疑応答となる。
記者「ランジュさん、株はどうなりましたか?」
ランジュ「諦めました。RJには今やリスクはありません。」
記者「つまり“株を得るためにテレビに出た。しかし声が出ずファンを巻き込んだ”ということですか?」
ランジュ「その通りです。」
記者「なぜかぶを得ろとたきつけたんですか?ソさんにもおこぼれが?」
モクハ「株には興味がありません。ランジュさんが人気絶頂だった2007年に無人島に漂着しました。そして15年後に救助を。ランジュさんは変わらないのに世の中が分かっておらず悔しかったです。事務所も価値を理解していないと感じおせっかいを。」
ポン記者「ユンさんが株を得れば悔しさが晴れると?」
モクハ「いいえ。それでも足りません。ランジュさんにはずっと現役でいてほしい。新曲が出るたびに若手を差し置いて1位になる歌手でいてほしい。それでいつか、ユン・ランジュはRJのリスクではない、レジェンドだという記事がでてほしいです!」
記者「ユンさんは、いつかそんな日が来ると?」
ランジュ「いいえ、思いません。」

モレは悔しそうに記者会見を見て、SNSでランジュのフォローを解除した。

記者会見後、ネットはランジュへの批判で溢れた。
ランジュとモクハとソジュンが廊下でネットを見て怒っていると、ポン記者がやって来た。
記事の内容が、ソジュン自身が漏らした情報だったと知り、ランジュは怒って立ち去る。
ポン記者は「記者は中立だが、恨みの強い方の味方。必要なら連絡を。」とモクハに名刺を渡した。

ランジュは怒ってソジュンの家から出て行こうとする。
「あなたが私のことをリスクと言ったんでしょ!15年前RJは社員4人でスタートした。今は100人以上。集まったのは誰のおかげ!?私がいたから会社を作れたし、今があるの!なのにどうして…私をゴミ扱いするの?」と。
しかし、「投資家はあなたがいなければRJに投資するそうだ。」とソジュンに言われ何も言い返せず、ソジュンの家を後にした。
外で待っていたモクハとヨングァンはランジュを車に乗せた。
すると、その時、ランジュの母のいる施設から電話があり、母の様態が悪いとのことだ。
3人はそのまますぐに施設に向かった。
道中、ランジュは、認知症の母が自分のことを“ユン・ランジュ”だと思い込んでいることに頭を抱え、「ウン・モレだと思えばいいのに…」と自虐的になっていた。
モクハはランジュの母が家に来た時にしてくれた話を聞かせる。
ランジュ母は若い頃、“バー水仙”で歌う大人気歌手で、芸名がユン・ランジュだった。
思いがけず素敵な贈り物(ランジュの妊娠)をもらったから、歌手になる夢を諦め、その夢を娘に託したのだ。
それから母は、大人気歌手になった娘ランジュを、テレビの前で目を輝かせて見る一番のファンになった。
ランジュは「小さい頃歌ってくれた歌はお母さんの曲なの?私ね、歌詞が思い出せないの…」と母の手を握り、涙を流した。

記者会見を受け、ネット上には「ソ・モクハがRJにとって真のリスク」という記事が出て“妄言製造機”と揶揄された。
それを読んで怒るウハク&ボゴルは記事への“BAD”ボタンを押しまくる。
ボゴルは元気がなかった。

モクハは内緒で屋根裏部屋に来て、ロウソクを灯してウハクと話す。
ウハクはボゴルのことを「検察に呼ばれたせいで神経質になっている。背は高いがまだ子供。肝も小さい。」と言った。
そして、次の取り調べは月曜の2時。
他人に成り済ましているわけなので、本人確認書類を使うたびに罪を犯していたことになる。
そのため、一家が問われる罪は多い。
酌量がなければ懲役、家も店も貯金もなくなってしまうという。
そこへボゴルがやって来て、車でモクハを家まで送る。
怒っているのか、何も喋らないボゴル。
マンションの前に到着してモクハが降りる間際、ボゴルは「まだ分からないが実刑になる確率は高い。関わるのはお互いに不利益だ。だから…」と言いかけた。
モクハはくい気味に「私も変わらない、今も。前は言えなかったから今伝えてる。」
家族でキャンプした時、ウハクが「2人は昔思い合ってたんだよな?今もその思いは変わらいないのか?」と聞いた、その答えだ。
モクハは「当然だろ。何の感情もなかったら15年間覚えてないし心配もしない。どんな判決が出てもあんたを諦めない。15年前も私があんたを養うと言ったよ!しっかり踏ん張っておく。だから取り調べでは正直に話しておいで。」と伝えた。
ボゴルは笑顔になった。

モクハは部屋に帰って来て、ノートを広げ、何かを決意したかのように“最後の日のように”と歌詞を書き始めた。

デウンの意識が戻ったと聞いた、妻ヨンジュが慌てて病院へ駆けつける。
4ヶ月以上も意識不明だったデウン、ヨンジュはホッとして大号泣した。

検察での対質尋問の日
母は父に「過去に戻れたらあんなことしないと証言して。」と言うが、「あの日に戻ったらもっと早く追いかける。」と笑顔の父。
父は、目に涙を浮かべる母を抱きしめた。

4人は緊張の面持ちで検察に到着。
ボンワンも検察に到着。
いよいよ取り調べが始まる。

まずは父母とボンワン。
検事「戸籍盗用を提案したのは?」
父「私です。違法だとしってて提案しました。」
母「長男のチェホは記憶を失っていて何が起きたか知りません。」
父「ギホも知りません。ただの改名だと思ってます。」
ボンワン「ウソです。全員知っていた。名前だけでなく年齢も変わった。改名で年齢は変わらない。」
検事「知っていたかどうかは重要です。正直にお答えを。」
母「私とギホは知ってました。」
検事「イさんは自首しましたよね?なのに告発した理由は?」
ボンワン「被害者だからです。私は自分の家族を盗まれました。諦められません。」
検事「それでストーカーを?」
ボンワン「家族を捜しただけなのにストーカーとはひどい言い方ですね。」
検事「家庭内暴力で家族に逃げられたと記録が。」
ボンワン「はい。15年前です。当時は未熟でした。15年間後悔し反省しました。それを見せたいのに機会がありません。」
検事「それで美容室に行って暴れたと。警察も出動を。」
ボンワン「誤解です!彼が家族を盗んだと思った。それで抗議したんです!防犯カメラに映ってますが暴力をふるったのはチェホです。首を締められた。」
検事「首を絞めたのなら暴行ですね。」
父「暴行ではありません!私が襲われかけたので胸ぐらを掴んだんです!えっとえっと何ていうんだっけ…そうだ!正当防衛です!」
(ほくそ笑むボンワン)
検事「チョンさん(ボンワン)は息子を暴行で訴えると?」
ボンワン「はい」
検事「家族を取り戻すために告発を?後悔と反省を見せたいということでしたね?今がそのチャンスなのに見せないんですね。」
(検事は資料を閉じる)
検事「反省を見せるのではなく、厳しい処罰を望んでるように見えます。」
ボンワン「過ちを犯したら罰を受けるべきです。その前提が守られれば後悔と反省を見せることも…」
検事「一方は息子を守るためにウソをつき、一方は息子を罰するためにウソをつく。どちらが父親なんでしょう。」
父母の取り調べは終わった。

次はウハク&ボゴルとボンワン。
ボンワン「私は自分の命を子供たちに渡すつもりです。私が死んだら1億ウォンの保険金が下りる。これでも疑いますか?」
検事「気になってたんですが、保険の担当はハン・デウンさんですね。」
ボゴル「デウン?」
検事「ご存知で?」
ボゴル「中学の同級生です。」
検事「彼はチョンさん(ボンワン)と会った直後に事故に遭いました。」
ボゴル「事故!?ケガしたんですか!?」
検事「4ヶ月意識不明です。」
ボンワン「息子の友人として担当してくれた。なぜ私が彼に危害を加えるんです!?」
検事「そんな話はしていません。」
ボンワン「私に会った直後に事故に遭ったと。本人に確認を。その日も向こうから加入のお礼に来たんです。」
ウハク「今、確認しましょう。あの事故は僕が取材しました。意識が戻ったと奥様から連絡が。」
ボゴル「なぜ黙ってた?」
ウハク「奥様が口止めを。あの人に知られたくないって。」
検事「ハンさんは電話で話せる状態ですか?」
ウハク「はい」
ボンワン「今やっていることは戸籍盗用に関する取り調べでは?あの事故は関係ないはずです。」
検事「ないかどうかは、後で判断します。」
(デウンとヨンジュに電話を繋ぐ)
検事「ハンさん」
デウン「もしもし」
ボゴル「デウン、大丈夫か?ギホだよ。」
ヨンジュ「ギホ、おじさんと一緒にいる?危ないから早く離れなさい!」
検事「個人的な話は後で…いくつか質問させてください。事故の直前、チョンさん(ボンワン)に会った?どんな会話をしたか覚えてますか?」
デウン「ボンワン:父から逃げたら親不孝者で警察から逃げたら犯罪者だ。どちらも捕まえる。
デウン:あいつは怖くて逃げたんじゃない。だからもう、捜すのはやめてください!
明確に覚えてる。一言一句正確です!」
検事「その直後に事故に遭われたそうですが」
デウン「運転中に蜂の大群が襲いかかってきました。停車したかったけど蜂に刺されたせいか口の中が腫れて目が見えなくなりました。」
ヨンジュ「夫の車に蜂を入れたのはボンワンおじさんでした。」
検事「どうです?因果関係がありそうですが。」
検事「チェホさんは記憶がないので、ギホさんに聞きます。戸籍盗用のことは知っていましたか?」
ボゴル「はい、知ってました。」
検事「改名とか他の方法もあったでしょう?」
ボゴル「改名したら書類でバレてしまうので。」
検事「改名後に書類の交付制限をすることもできたはずです。」
ボゴル「その方法は当時ありません。その措置が取れれば、父は盗用していないはず。父は僕たちを守るために仕方なくやったんです。」
ウハク&ボゴルの取り調べが終わった。

4人は検察を出ると、外は土砂降りだった。
そしてモクハが待っていた。
青い傘を4本持って。
「お疲れ様。ご苦労さん。」と言って傘を渡すモクハ。
母とモクハは抱き合った。
みんなで帰ろうとすると、土砂降りの中、傘もささずに立ち尽くすボンワンがいた。
母は近づき、無言で傘を渡した。

モクハはランジュのために新曲を書いた。
“最後の日のように”
モクハのためにおさえていたスタジオは、ランジュの新曲のMV撮影に使い、ヨングァンはそこへランジュの母を連れてきた。
ランジュは、笑顔の母が見守る中、“最後の日のように”を歌い上げる。
これはランジュの母の曲に、モクハが歌詞を付けたものだ。
母は娘ランジュの歌う姿に感動し「これよ、この歌詞よ」と、目に涙を浮かべて喜んだ。
ランジュも涙を流した。

モクハはランジュに「今日、どんな歌手になりたいか分かりました。うまく言えないけど…今日のお姉さんみたいな歌手です。」と言った。
ランジュは「声を失った時、私は歌を愛してるのに、歌は私を愛してない。だから捨てられたと思った。でも今日の母を見たらやっぱり歌は捨てられない。これからも片思いを続けてみるわ。」と言った。

ヨングァンは、モレのマネージャーにも関わらず、ランジュの新曲プロモーションに力を注いでいた。
そして新曲MVのデータをソンジン日報のポン記者にも送った。
それを見たポン記者は「ユン・ランジュはリスクからレジェンドへ」とランジュを絶賛する記事を書いた。
ランジュはその記事を母に読み聞かせ、母は幸せな気持ちで永遠の眠りについた。
「母の人生はハッピーエンドだった…?」と涙を流した。
モクハは「お母さんの人生を完成させるのはお姉さんです。お姉さんがハッピーエンドに。」と励ました。
母の病室を片付けていると、鍵がかかっていて開かない引き出しが。
母がモクハに託し、モクハがランジュに渡したあの謎の鍵だ。
開けてみると中には、母の日記や手紙、そして茶封筒が入っていた。
茶封筒を開けると、それは輸出インボイスの英文の書類だった。
10年前、ランジュが日本のドラマの挿入歌を歌い、それが日本で大ヒットしアルバムも出した。
そのインボイスだった。
一度シュレッターにかけられたものが修復されている。
「なぜ母がこれを???」
以前、母が「あれのことはイ代表に知られちゃダメよ」と言っていたことを思い出した。
書類を見るとそのアルバムは14万枚くらい売れている。
つまり、この枚数を加算すると、ランジュのアルバム通算売り上げは、とっくに2000万枚を超えていたのだ。
それなのに、ソジュンが株を守るため、処分していたのだ。

ボゴルの家に検察から書留が届く。
父、母、チェホ、ギホ、それぞれ宛に4通。

そしてボンワンの元にも。
ボンワンはフッと笑い包丁を手に取った。

検察が出した結果は、ボゴル一家はみんな“嫌疑なし”!
連絡を受けたモクハも急いで家に帰り、一緒に抱き合って喜ぶ。
屋上で待っているボゴル、いやギホに駆け寄って抱きつく。
そして2人は熱いキスをした。

モクハ家族はお祝いのパーティーを開く。
デウン&ヨンジュも駆けつけ、再会を喜んだ。
父はケーキを買いに。
雨が降ってきたのでウハクが傘を持ってお迎えに行く。
ウハクと相合い傘で家まで帰る途中、父は男とすれ違う。
次の瞬間ケーキを落とし、倒れてしまった。
首から血を流している。
ウハクは驚いてパニック。
「父さん!父さんダメだよ!しっかりして!誰か救急車を呼んで!!!」と泣き叫ぶ。
落ちてぐちゃぐちゃになったケーキには“いつも愛しています”と父からのメッセージがあった…

Netflix韓国ドラマ「無人島のディーバ」第10話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

無人島のディーバ」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第10話:正解VSリスク

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<少し前>
ボゴルは、ボンワンに殴られた顔のケガを、両親には必死で隠していたが、父にはバレていた。
父はボゴルのために薬を用意し、モクハに手当を頼んでいた。
そして、モクハと父はボンワンのことを話した。
父「あいつを通報してもしなくてもいい結果にはならない。正解がわからない。モクハならどうする?」
モクハ「難しいけど…この前ボゴルが言ってました。“ウソはやめましょう。どんな理由があろうともウソはウソだ。ウソをつき続けると弱みが増えていき収拾がつかなくなる”と。答えになるか分からないけど。ごめんなさい。」
父「それが正解かもな」
父は何かを心に決めたような表情に。

<現在>
花屋を出たところで、父はウハクとバッタリ。
ウハクは「お花を習っていたはずなのに、なぜ買っているのか!」と問い詰める。
父は戸籍盗用の件で警察に自首していた。
お花を習っているとウソをつき、その時間は警察で取り調べを受けていたのだ。
「時間が経つほど罪が重くなるから、その前に罪を償わないとな!」と努めて明るく振る舞った。

兄弟美容室では母とモクハが2人で閉店後の片付け。
そこへボンワンがやって来た。
固まる2人。
ボンワンは「変わらないな。やっと見つけた。ギホはどこだ?」と言う。
モクハはこっそりボゴルにメールをする。
「この間の餃子スープが食べたいな」と。
ボゴルが帰って来ないようにするためだ。
モクハは「ギホは出張中で今日は帰りません!」と言って、怯える母を守るように手を繋いで寄り添い、ボンワンを睨みつけた。
ボンワン「とても幸せそうだな、ジェギョン。」
モクハ「何の用ですか!?」
ボンワン「自分の妻に会うのに用も何もない。」
モクハ「出て行ってください。出ていかないなら警察に通報します。」
ボンワン「通報しろ。駆けつけた警察に家族を連れ戻すのが罪になるのか聞く。警察は調べるだろう、お前たちの身元を。」
母「あなたの望みは何?」
ボンワン「うちに来い!チェホとギホも一緒に。そうしたらお前たちの罪を秘密にしてやる。」
モクハはそれでも警察に通報した。
「ストーカーが押しかけてきて暴れてるんです!早く来てください!」と。
ボンワン「ちょうどいい。この際、警察署でおまえらを告発してやる!」
そこへ父とウハクが帰宅。
父「どうぞお好きに!告発しても無意味です!自首したので!」
ボンワンが「お前か、人の女房を横取りして息子を奪ったやつは!」と激昂して向かって行くのをモクハは必死に止めたが、すっ飛ばされてしまった。
瞬時にウハクがモクハを守りケガはなかったが、ウハクが肩を痛めてしまった。

家路を急ぐボゴル。

ウハクはボンワンに馬乗りになり押さえつける。
目に涙をためたウハクはボンワンを怒りが込み上げ、拳を振り上げた。
それをモクハと父が必死に止め、事なきを得た。
そしてパトカーが到着し、ボンワンは手錠を掛けられ連行されて行った。

ボゴルが帰宅すると、家には呆然とするモクハだけだった。
ウハクは肩にケガをして、両親が病院に連れて行った。
幸い、大事には至らなかったようだ。
心配するボゴルに「みんな無事だよ」と明るく言うモクハ。
しかし、気を張り詰めていたせいか、倒れてしまう。
ボゴルの抱き抱えられベッドに横になるモクハ。
モクハは「あんたの父親は記憶に残る資格も、幸せになる資格も、全部ない。あの人は最低な人間だ。これからはお父さんにどんな感情も持たない方がいいし、時間も使わない方がいい。怒る価値もない人だよ。全部忘れてしまうんだ。ウハクから父親の記憶を消したように、あんたの記憶からも消してしまえ。」と言った。

ある田舎の貯水池かた見つかった1台の車が引き上げられ捜査が入る。
車内からは4人の白骨死体が見つかった。
身分証と遺書が見つかり、
父:カン・サンドゥ
母:ソン・ハジョン
子供:カン・ウハク
子供:カン・ボゴル
だと分かった。
ニュースでは、「この一家の戸籍を、カンジュン区のある家族が15年間盗用していました。この件で自首したイ氏は、公務員だった2007年、役場でDV被害者のヤン氏と出会ったと話し、ヤン氏とヤン氏の2人の息子を守るため失踪した一家の戸籍を盗用したと供述しました。警察は、イ氏とその家族の供述元に真相解明に向け捜査を行っています。」と報じた。

ウハクとボゴルの職場でも騒ぎになり、美容室も休業せざるを得なくなる。
ご近所さんも集まって、あることないこと、悪い噂話をする。
怒ったモクハは外に出て、ご近所さんに向かって、「常連の好物まで覚えてる美容院の店長と、ウワサに踊らされて不倫だなんだと騒ぐ客、どちらにゾッとします!?私は後者です!もし私が常連客なら、なぜ店長は足を引きずってるのか、なぜ名前まで変えたのか、その理由を考えて胸を痛めていたでしょう!ウワサに尾ひれをつけるようなマネはせず、店長と家族をかばいます!!!」と怒鳴りつけた。

モクハはウハクに戸籍盗用の罪の重さについて質問する。
ウハクは「無罪になることは難しい。取り調べの時は正直に話して。情状酌量されるためには法改正の前だったことや、暴力から逃れる唯一の方法だったと訴えないと。そのためにはボンワンの暴力性を証明する必要がある。だから、家族以外の被害者の証言が必要なんだ。あいつを許さないでほしい。同情や哀れみも禁物だ。」と言った。

ボンワンは事情聴取の相手が後輩刑事だったため、「戸籍盗用を先に捜査しろ」と偉そうに捜査に口を出し、激昂した。
後輩刑事は呆れて、「先輩は法を破ったんです。反省して自重してください。反抗したら令状を取りますよ!」と諌めた。

ヨンジュは警察で、なんとかしてボンワンを逮捕できないか相談する。
「蜂を持って車内に侵入した映像があるのに証拠不十分だと言われた。」と。
警察は被害者の供述のような、確かな証拠は必要だと言う。
被害者の夫デウンはいまだ意識不明なので絶望するヨンジュ。

ソジュンは投資家たちとゴルフをしてカフェで休憩中。
そばにいた男が、ソジュンの話に聞き耳を立てる。
ソジュンたちはRJエンタとランジュの株について話していた。
男は去り際に、ソジュンに挨拶した。
ソジュンも応じたが、誰だか覚えがなかった。

ランジュは徹夜して夢中でモクハのアルバム制作に勤しんでいた。
未だ、契約解除の書類にサインはしていなかった。
1つ確かめたいことがあると。

ウハク&ボゴルにも出頭命令が来た。

ランジュはボゴルに電話かけ、「モクハが姿を消した時があったでしょ。あれは、もしかして、カンPDのため?今時間ある?」と聞いた。

ランジュはモクハを“水仙”という開店前のレコードミュージックバーに呼び出した。
ランジュとモクハが会話する中、ボゴルも到着したが、モクハに見つからないように隠れて会話を聞く。

中学時代のランジュが、ファン代表と母に連れて来られたこの店。
この店のママはよく当たると評判の占い師で、成功する歌手をよく当てたそうだ。
壁に飾ってあるたくさんの歌手のサイン。
ママは「みんなこの店でこれを買った子たちよ。買えない子は落ちぶれた。」と言ってキーホルダーを出した。
ママはランジュに「いくらで買う?他の子より高く買うならあげる。」と言った。
ランジュはママに耳打ちした。
ママは「あら、すごい子ね。人生を懸ける価値がある!還暦まで現役よ。」と言ってキーホルダーをくれた。
母もファン代表も大喜び。

ランジュはママに「私の有り金全部。将来稼ぐお金も。」と言っていた。
そして、モクハに、どれくらい本気で歌手になりたいのか聞いた。
モクハは「やりたいです!絶対に何があっても途中でやめたりしません!」と言うが、「カンPDの家族と距離をおける?」というランジュの質問に詰まってしまった。
「世間は事情を理解してくれない。世間から見たらカンPDは犯罪者。あなたのゴシップは私にとってリスクなの。私は株もプライドも捨ててあなたに懸けようとしてる。明日までにどうするか決めて。」と言ってランジュは立ち去ってしまう。
ランジュは去り際に、隠れて聞いていたボゴルに、ママからもらったキーホルダーを渡した。

ボゴルは生活用品を買い込んで新築ワンルームマンションにやって来た。
この部屋は、しばらく前から契約していたようで、家具やパソコンがすでに揃っていた。
通信環境も整え、すぐにでも人が住めるような状態になった。

モクハは悩んだ末、決意したように荷造りをして、誰にも告げずに部屋を出た。
島を出る時、ギホからもらった靴を置いて。
歌手になるため、ボゴル一家とは距離を置くことを選んだのだ。
あてもなく雨降る街を歩くモクハだが、目に涙をためて、ギホからもらった靴を取りに部屋へ戻った。
そこへボゴルがやって来て、「出ていくの?」と聞いた。
「そうだよ」と答えるモクハ。
「有名な歌手になるのに、こんな所に住んでたことがバレたら弱点になる。ただでさえ15年も無人島で暮らしてたんだ。これ以上弱点を増やしたくない!」と、ボゴル一家と距離を置くために、そして、その理由が戸籍盗用ではなく、あえて、自分が薄情な人間であるのだという芝居をした。
すべて分かっているボゴルは、黙ってモクハの荷物を車に運び、モクハをマンションに連れて行った。
「もともと君のために契約した部屋だ。屋根裏部屋に住むことになって必要ないと思っていたけど。タオルはここ。エアコンの調整はここ。ドアを開ける時は画面を確認して。」と説明するボゴル。
モクハは「こんなことされたら私がとんでもなく恩知らずってことになる!私はあんたとの関係を切って100%を懸けて歌手なろうとしてる!」と怒った。
ボゴルは「うちとの縁は切ってしまえ。死力を尽くして歌手になれ。だけど100%じゃなくて99%にしとけ。1%はとっておかないと苦しくなる。もしダメだったら、つらくて息が詰まったら屋根裏部屋に帰ってきて。」と言ってランジュから受け取ったキーホルダーを渡して去って行った。
すべてを知っていた上でのボゴルの優しさに、泣き崩れるモクハ。

翌朝、ボゴルは家族に「モクハは歌手になるため寮に入った。会ったら別れがつらくなるから挨拶は俺が止めた。」と告げた。
勝手に縁を切られ怒るウハク。
モクハの部屋で一人涙を流す。
追いかけてきた父に「俺がギホだと思ってたから好きになった。真実を知ってたら違ったのに。お前はチェホだと早く教えてほしかった。俺だけ騙されるなんて。気持ちを整理しようとしたけどダメだった。抑えようとしても心が言うことを聞かない…」
父は涙を流し、泣くウハクを抱きしめた。

ランジュは契約書にサインした。
モクハが心を決めたからだ。
「始まりは彼女だから。あなたと私、そしてRJエンタの。あの決定は人生最高にスイートだった。お金や未来を考えずに出した決断だったから。最後に後悔したくない。モクハと私達の結末もスイートだといいな。」とランジュ。

モクハはランジュとのレコーディングが始まった。

ボゴル一家は警察による聴取を受ける日々。

ランジュはモクハのアルバム制作に全精力をかける忙しい日々を送る。

ボゴル&ウハクは会社に退職届を提出し、同僚たちとの別れを挨拶を交わす。

モレがレコーディングスタジオに行くと、モクハが使っていた楽譜が置いたままになっていた。
マネージャーのヨングァンはモクハのレコーディング状況が気になる様子。
モクハを絶賛するスタッフたちと話し込んでいると、その会話がヘッドホンを通じてモレに筒抜けだった。
機嫌を損ねるモレ。

モクハのMVに関してもランジュは熱を注ぐ。
「必ず最高のものを作る!」と言い、消極的なモクハに叱咤激励した。

ソジュンにゴルフ場で挨拶した男はソンジン日報の記者ポン・ドゥヒョンだった。
ドゥヒョンは“ユン・ランジュの狙いはRJの株!?”という記事を書いた。
ランジュ、モクハ、ソジュン、ヨングァンは夜中に集まり、緊急会議。
ランジュは明日の記者会見で「株を手に入れるためアルバムを売りたかった。歌唱力の高いファンを利用して口パクで舞台に上がった。」と正直に話すと言う。
それに対してモクハも「ファンが大株主になれとけしかけた。歌手にしてと頼み込んで舞台に立った。」と話すと言い返す。
ランジュは、「デビューを控えるモクハにとってゴシップはリスクだから私を切り捨てなさい!」と怒った。
モクハは「私は歌手を諦めませんよ!私は最後までやり遂げます!だから私のために身を引くようなことは止めて!占い師に還暦まで現役だと言われたとか!ん!」と言い返し、キーホルダーを渡した。
「あなたって子は…」と呆れて笑うランジュ。
「私達、最高のものを作りあげましょう!」とモクハ。

ボゴル一家は、ボンワンとの対質尋問に応じることになった。

その頃、集中治療室のデウンが目を覚ました!

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