Netflix韓国ドラマ「京城クリーチャー」第9話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

京城クリーチャー」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第9話:捕食者と被食者の境界 野蛮

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加藤中佐は、前田由紀子に、とある生体実験の最中に偶然ナジンを発見したと説明する。
「ナジンの発見は人類を更に一段階進化させるでしょう」と。
説明を聞いた前田は、加藤中佐に甕城病院の責任者を任せ、どんなに時間と費用がかかろうが、今の実験を支援すると約束した。
前田は「私の望みは惺沁を完全に服従させること」と言った。

明子は逃げ回っていたが、いよいよ日本軍に包囲されてしまった。
石川もかけつける。
明子はお腹の子を気にしていて、石川に助けを求めるが、石川は「甕城病院に戻れ。人殺しの子を認知するとでも?」と明子を見捨てた。
そして檻が用意され「自分で入れ」と侮辱された明子は怒り、石川に襲いかかり何度も何度も顔を切り裂く。
テサンとチェオクもかけつける。
明子は日本軍によって銃撃され倒れ、目から涙がこぼれた。

宿に戻ったチェオク、父ジュンウォンが部屋からいなくなっていることに気がつく。
置き手紙あり、「私は母さんの所へ行く。夫として最後の責任を果たそうと思う。だからお前は自分の人生を歩め。どうか自分の人生を大切にしてほしい。」と書かれていた。
ジュンウォンは甕城病院にやって来て、加藤中佐に「惺沁の夫だ」と言い、化け物の前に通される。
ジュンウォンは、化け物と化した最愛の妻を目の前にして、怒りに震え、「なんてヤツらだ…よくも…こんな…ひとでなしめ!!!なんてむごいことを!!!」と絶叫。
化け物は興奮状態で、何度も檻に体当たりしていた。

テサンはチェオクと金鈺堂に戻り、ジュンウォンが一人で甕城病院に行ってしまったことに対して、どうするべきかナウォル夫人と話していた。
明子に襲われケガをした森も連れてきており、ナウォル夫人は、「人を治すはずの病院でなぜそんな実験をしたんだ!警察ともあろうものが、違法行為を放置するのか!いくら自分たちの天下でも人間のやることではない!」と、同じ日本人である森に怒り出す。
森は「私はよく分からなくて…下っ端なので何の力もなくて…」とおどおど。
テサンは「病院では決して人間にやってはいけないことが行われていた。見て見ぬふりをせず、誤りは正すべきだ。」と言った。

前田の元に“シロウ”という者からの言付けが届く。

ベランダで父の手紙を読み物思いに耽るチェオクに、テサンはオパールのブレスレットをプレゼント。
オパールは欧州では“幸運の石”だという。
チェオクは「1つだけ約束しましょう。もしもどちらかが先に死んだら、残された者が相手のことを記憶に刻むんです。死ぬのは悲しくないが、誰も私を覚えていてくれなかったら悲しいから…」と言った。
「悪いけどできません。私達はいい時代が来るまで共に生きるから。私と一緒にいよう、ずっと…」と言うテサン。
2人は強く抱きしめあってキスをした。

チェオクは金鈺堂の倉庫から銃を盗んでいた。

雨の降りしきる日、明子に襲われて亡くなった石川警務官の葬儀が行われた。
実は、石川は、前田由紀子の指示で、一路院長が殺したのだった。
たかが朝鮮の妓生のせいで警務官が死んだとなれば警務局としても恥。
新聞では、朝鮮人を加害者にし、“殺人犯の逮捕中に死亡”と、事実が歪めらて報じられた。
呆れ果てるテサンとジュンテクと月光バーのヨンチュン。
全てを知りすぎた自分たちが次に狙われると考えるテサン。
「守りたい人ができたから、俺も命を懸けてみようと思う。」と。

チェオクは石川の葬儀にやって来て、一路院長を銃殺した。
チェオクはその場で撃たれ、取り抑えられてしまった。
何かを感じる化け物、怒り、力いっぱい檻に体当たりをする。
そしてついに檻を壊し、逃走。

テサンは、ジュンテクと愛国団に協力してもらい、ダイナマイトで甕城病院を爆破する計画を立てる。
その途中、チェオクの件の連絡が入り、急いで現場に駆けつけるテサン。
石川の部下の森が、テサンに事情を教えてくれる。
一路院長を殺したチェオクは、何者かによって連れ去られており、警務局まで出動し捜索しているが見つからず、金鈺堂にも捜査が入るという。
森は「情報提供できるのはこれが最後、誰かがこの全てを動かしている、気をつけて!」と警告する。

前田由紀子の元に“シロウ”から電話が来る。
情報を流していた“シロウ”とは金鈺堂の助手パク君だった。
「金鈺堂には手を出さないと言ったのに!トドゥクンの女の居場所を教えるだけでいいと、金をくれると言ったじゃないですか!僕もう止めます!金をください!東京行きの船に乗せてくれると言ったじゃないですか!」と話すパク君。
ガッピョン所長がそれを聞いてしまった。

化け物は行方不明になっていた。
加藤中佐は牢屋に閉じ込めているジュンウォンを餌に、化け物をおびき寄せることにする。

チェオクは生きており、前田によって捕まえられていた。

町中の情報網を使っても、チェオクの行方が分からず困り果てていたテサン。
金鈺堂に前田がやって来る。
前田「チェオクさんは戻りません。死にました。石川も明子も甕城病院も彼女のことも全て忘れて、昔のチャン・テサンに戻ってください。そうすればチャンさんと金鈺堂は無事です。」
全てを動かしているのが前田由紀子だと察したテサン。
テサン「チェオクの亡骸を見せろ!」
前田「もう二度と会えません。」
テサン「たとえ遺体でも、彼女は私が必ず見つけます!全てを捨ててでも守りたい人だ!」
前田「どうやって私に立ち向かう気ですか?まさかそこにいるゴミたちと一緒に?」
テサン「仲間を侮辱しないでください!」
前田「彼らがどんな裏切りをしたか知ってます?ナウォル夫人は、昔、あなたの母親を密告した。ガッピョン所長は拷問によってあなたを裏切った。パク君は日本に逃げた母親を捜すため、わずかな船代のためにあなたを裏切った。そしてあなたの友達ジュンテクも捕まってほんの数時間で仲間を裏切った。人間ていうのは、自分の命が惜しくて恩も道義も忘れてしまう弱いもの。それなのに、そんなゴミたちと共に私と対抗する気?あなたを一番守ろうとしてるのは私なのに!私を裏切ると!?」
テサン「分かってますか?その苦労は全て、こんな世の中でなければ経験せずに済んだ。平和な世の中なら牢獄に入れられ仲間を裏切るまでつらい拷問を受けることもなかった。裏切った罪悪感に苦しむこともなかった。こんなに苦しくても皆が耐え抜いている理由はどんなに屈辱的でも生き残るべきだからです。生き残らないと、その事実が忘れ去られてしまうからだ!だから侮辱しないでください。あなたがゴミ呼ばわりできる者など、誰もいない。ご縁はここまでかと、前田さん。」
テサンはそう言って、涙を流して下を向く仲間たちを連れてその場を去った。

反論したはいいが、ことの重大さに気づいたテサン、しゃがみこんでしまう。
しかし、ナウォル夫人もガッピョン所長も、テサンの反論によって忠誠を誓い絆を深めた。

前田によって、化け物をおびき寄せる餌としてチェオクが連れてこられた。
加藤中佐はほくそ笑み、成り行きを見守る。
化け物が姿を現した…

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