Netflix韓国ドラマ「涙の女王」第7話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「涙の女王」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第7話

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ヘインの携帯に送られてきた離婚届の画像。
見せられたヒョヌは否定ぜず、自分が書いたものだと認めた。
さらに、ヘインが余命3ヶ月だと話した日に書いたと知り、ショックと同時に怒りがこみ上げ涙ぐむ。
ヒョヌは「さっき僕たちの錠前を見つけたんだ。」と言って涙ぐむが、ヘインには響かなかった。
ホテルに戻り、起こる元気もないヘインは呆然と荷造りをする。
ヒョヌの話を聞く気にもなれず、スリッパのままホテルを出て行ってしまった。
「愛してる」と言ってくれたこと
イノシシから守ってくれたこと
ヨンドゥリで見つけ出して抱きしめてくれたこと
サンスーシ宮殿で思いを確かめ合ったこと
いろいろ思い出して涙がこぼれ落ちるヘイン。
気づくと道路の真ん中に立っていた。
トラックに轢かれそうになるも、危機一髪でヒョヌが助ける。
呆然とするヘイン「また同じことがあったら助けないで…」とつぶやいた。
ヘインは、唯一の救いだったヒョヌに、悲しみのどん底に突き落とされてしまったのだ。

ホン家
スチョルはダヘに打ち明ける。
ボムジャ(ヘインの叔母)がヒョヌと内緒話をしているのを見たと。
1人ドイツに行ったヘインを心配したボムジャが、ヒョヌに付き添うべきだと言った時だ。
何を内緒にしてたのか。。気になるダヘ。

検査の結果、ヘインは白血球やリンパ球の数値に改善はなく治療薬も効かなかった。
医師はヒョヌに「生きる意欲を失わないように手助けを。愛・欲望・憎悪などの執着が生の原動力になる。」と言われる。

ヘインは治療を諦めて勝手に退院。
ヒョヌが止めるも「私が死ぬから内心喜んでるくせに」と言われてしまう。
ヒョヌは覚悟を決めた。。
医師の「憎悪が生の原動力になる」という言葉。。
ヒョヌは態度を一変し、「君との生活にウンザリした。正直、君が余命3ヶ月と聞き、“助かった”と思った。訴訟なしで離婚できるならありがたい。帰国したらあの家を出ていこうか?それとも、遺言書のために君のご機嫌を取ってあげようか?」と口早に言ってヘインを怒らせた。
そして、怒りで拳を握るヘインに向かって「とことんやれよ!好きにすればいい!!」と怒鳴った。

クイーンズ社では、金庫番ソンチーム長の横領事件で、会長にも捜査が及ぶことを懸念していた。
「代わりにボムジュンが捕まればいい」という会長。
「代わりにスチョルが捕まればいい」というボムジュン。
「嫌だ嫌だ」のスチョル。
醜い内輪揉めが始まる。
この悪い状況により、スチョルが進める複合リゾート事業への投資の件が反故にされる可能性や、ヨム会長(会長のライバル)に横取りさせることを危惧し、契約を急ぐことに。
そしてついに、リゾート契約締結式が開かれ、ウンソンとスチョルによって契約が成立してしまった。
ヒョヌとヘインは一緒に帰国するも、怒っているヘインはヒョヌを無視して1人でサッサカ歩いて行ってしまう。
契約締結はテレビのニュースでも大きく報じられ、帰国したヒョヌも空港で目にすることに。

契約締結にこぎ着けたウンソンたち、クイーンズ乗っ取り作戦会議。
工事開始後に、許認可の問題があると投資者に情報を流せば、投資会社と証券会社は早期償還条項を発動させる。
この時、ウンソンが投資撤回分の支援と転換社債の投資を持ちかける。
同時に検察の調査も本格化。
横領でホン一家が逮捕されたら、そのタイミングで社債を株に転換、既に株は4.9%確保済みだから、筆頭株主となる。
そして、このタイミングで離婚問題も出るため、目障りなヒョヌも片づくと。
「完璧なシナリオ!」と喜ぶグレイス。
しかし、1人浮かない表情のダヘ。

ヘインは、ヒョヌの離婚に関する調査を自らがやると申し出た。
「徹底的に調べさせる!少しでも不正が見つかったら民事と刑事の両方で訴えてやる!」と怒りがみなぎっていた。
それはもう、家族が引くぐらい。。

ヒョヌは友人ヤンギと会い、「泣いてるヘインを見て胸が苦しくなった。僕は何をやってるんだ。。」と弱音を漏らした。
「あんなに別れたがっていたのに。愛情が残ってるのか?」と不思議に思うヤンギ。
ヒョヌは、自分への怒りでも復讐心でもなんでもいいから、ヘインに何かに集中してほしかった。
「助けないと。。」とつぶやくヒョヌ。

帰宅したヒョヌ。
スチョルに、「工事は直ちに中止に。年間の売上予想は5000億ウォンだが、別の会社の試算は890億。変だろ?立地調査の前に契約したのは…」とアドバイスするが、聞く耳持たず。
ヒョヌは諦めて会長室に。
室内への携帯の持ち込みを禁じられた。
会長はボールペンをカチカチやりながら「君が離婚しようがしまいが興味ない。だが、盗聴し、ヨム会長(会長のライバル)と組み、検察に売ったのは許さん。横領の件も君の仕業か!?」と聞く。
ヒョヌは2枚の写真を出した。
横領したソンチーム長と、それを決済をしたチョ理事の、ゴルフ場でのツーショット写真。
もう1枚は、チョ理事と監査法人代表ファン・ビョンウのツーショット写真。
チョ理事とは、ウンソンと乗っ取り計画を企む仲間だ。
「チョ理事はソンチーム長の横領を見逃した上に、監査法人とグルになって会長を検察に売った。それには黒幕がいて、その人物が盗聴器を仕掛け、僕の部屋に受信機を置いたのでしょう。黒幕が誰かは分かりません。」とヒョヌ。
黒幕が分からないため、会長は「信じられない!」と怒った。
その様子を、ナポレオンの絵画に仕掛けたカメラから、ウンソンが見ていた。
ウンソンはチョ理事に電話をかけ、「ヒョヌが理事を調べています。急がないとマズい。」と言った。

ヒョヌの兄ヒョンテは、家族に内緒でクイーンズ百貨店の株を買っていた。
コソコソ携帯でチェックし、値上がりしてるとニマニマしているところを姉ミソンに見つかった。
ヒョンテは株を売った。

変な夢を見たというヒョヌの母は、ヒョヌに電話をかける。
ヒョヌは会長室に持ち込みを禁じられたため、部屋の外に携帯を置いていた。
部屋の外にいたヘインの母がヒョヌの電話に出た。
ヒョヌの母はヘインの母が電話に出たので驚いた。
ヘイン母「ヒョヌのせいで我が家は大変なことになっている。離婚の準備もしていた。」
ヒョヌ母「この前、離婚の話は聞きました。結婚生活にはいろいろとあるし、解決したものかと。当人たちの話を聞いてみては?」
ヘイン母「私は絶対に2人を離婚させます!邪魔はおやめに!」
電話が切られてしまった。

ヒョヌの父は、里町選のために、ヘインに梨を食べてもらおうと、仲間と話し合っていた。
その矢先、ヒョヌが本当に離婚すると聞き崩れ落ちる父。
「選挙活動してる場合じゃない…」とつぶやく。

ヘインの母は、ヒョヌの母が事前に離婚話を知っていたことに怒っていた。
「何も知らないヘインを利用したのよ!」とモ・スリに愚痴る。
スリは「母親が興奮しちゃダメ。当人の気持ちは?」と宥める。
そこへ、離婚話を聞きつけたボムジャ(ヘインの叔母)がやって来た。
ヘインの母はボムジャに「ヒョヌの味方をするなんて。人を見る目がなさすぎる。だからいつも裏切られるのよ。」と呆れた。
スリはヘインの母に「離婚は慎重にね。時代は変わっても離婚すれば女は傷物に。身近にもいるけど。」と言って、チラッとボムジャを見た。
スリの正体を知るボムジャ、問い詰めてやりたいところだが、探偵コナン・パクに止められてた。
「最高クラスの魔物。今、責め立てたら証拠を隠されてバカを見る。彼女の息子を捜し出すことが先決だ。それまでは感情を抑えて!」と。
ボムジャはグッと堪えた。

ヘインは離婚届にサインして、ヒョヌに見せた。
ヘインは「いつ、どんなふうに出すのか決めるのは私よ。有能な弁護士を使って追い出すときは悲惨な目に遭わせてやる。」とヒョヌを睨みつけた。
ヒョヌは「わかった。わかったけど、ウンソンと親しくするな。ずっと音沙汰なかったのに、巨額の投資話と提携話を手に現れるなんて下心があるはず。猟場の事故現場をとらえた動画の復元を業者に依頼したら、そこにウンソンが現れたんだ。」と言った。
ヘインは「彼が詐欺師でも、私は騙されない」と言い切ったが、ヒョヌは「僕には騙されただろ?2度は騙されるな。」と忠告した。

翌朝からヘインは、朝からステーキを食べ、ど派手な真っ赤なスーツに身を包み、完全な戦闘モードになった。
社員達は“クジャク注意報”だとため息を付いた。
クジャク注意報とは、ヘインは不機嫌なほどに服装が派手になるため、雄のクジャクのように派手な時は最悪なので要注意であるとのこと。

そしてヒョヌへの攻撃が始まる。
ヒョヌの法務部には監査が入り、書類もファイルも何もかも押収され仕事にならない。
すでに決済した大量の案件が、再度法務部に戻され、仕事が山積みに。

ヒョヌの部下たちはため息をつくが、ヒョヌは闘志満々のヘインにホッとした。

間に挟まれるヒョヌの秘書、ヘインの秘書は「最大の危機だ」と頭を抱え、2人の鉢合わせを避けるべく、スケジュールをシェア。
ところがヘインの気まぐれで予定が崩れ、2人はエレベーター前で鉢合わせ。
ヒョヌの部下たちもヘインの部下たちも、バチバチ険悪な雰囲気に下を向くしかない。。

ウンソンたちの口車に乗せられたクイーンズの理事たちは、投資先に不正が見つかり大ピンチ。
急いでチョ理事に電話するも、チョ理事は、その頃、すでに韓国を離れていた。

ウンソンはホン家の家政婦を手中に収めており、ヘインのゴミ箱から大学病院の明細を手に入れる。

横領したソンチーム長と、それを決済をしたチョ理事のツーショット写真に、もう一人、第三者の腕が写り込んでいた。
その腕にある腕時計。
ヒョヌは百貨店の顔なじみの女性店員に写真を見せて、腕時計のことを尋ねた。
それは10点のみの限定品で特別仕様だと分かる。
ヒョヌは購入者の名簿を見せてくれと頼んだ。
母親の医療過誤訴訟でヒョヌに恩がある女性店員は、特別に見せてくれた。

スチョルは、ダヘが見守る中、補助輪を付けて自転車の練習。
母は「危ないからやめて!」と過保護に騒ぐ。
スチョルはこれまで、自転車やスキーなど、滑り台でさえも、「転んだら危ないから」と母から止められてきたため経験がない。
「僕は転んだことがない!ゴヌには父親として自転車くらい教えたいんだ!」と母に口答えするスチョル。
ダヘはそれを見て胸が傷んだ。
その時、ダヘのか携帯が鳴る。
慌ててその場を離れて話す。
「アッパーウエストの部屋を大家が売るので話を進める。契約は今月末。」と言われ、「2週間以内に渡米します。」と答えるダヘ。

ヘインは秘書からヒョヌに関する報告を受ける。
ヒョヌは、よく屋上庭園で女性の名前を口にするという。
ヒョヌは庭園で何かを探すように「ヨンスク〜ヨンスク〜」と呼んでいる。
ヘインには思い当たる節があった。

ボムジュン(ヘインの父)は、ヒョヌの見張り2人から報告を受ける。
・退勤後1人でバッティングセンター
・1人で定食屋で夕飯
・自宅前の小学校で1人で歌を歌いながら持久走
・帰り道に野良猫に餌やり
愛人や権力者との接触の気配が皆無。
携帯には、離婚したいはずの妻ヘインの写真。
それも、とても美しく撮れており、100%愛を感じる。
ヒョヌのことが不可解でしかたないボムジュンでしたw

ヒョヌは、身辺調査も監査結果も完全にシロだった。
唯一あるとすれば、時々、数百万単位で下ろす時がある。
現金を下ろしたあとは必ず花を買っている。
秘書が調べると、今日もキム・ミンジ宛に花を買っていた。
「花束と現金を手に女に会いに行ってるのね!」と確信を持つヘイン。
花の届け先へ行ってみると葬儀場だった。

キム・ミンジとは。
余命宣告を受けてから他人に対して同情や共感を覚えたヘイン。
病気の母親が手術を拒んでいると悩み、トイレで泣いていた女性社員に同情し涙を流したことがあった。
その女性社員がクレーム客に絡まれると、ヘインは自ら助けたこともあった。
その女性社員がキム・ミンジ。
病気だった彼女の母親が亡くなったのだ。
葬儀場にはヘインの名前で花と香典が送られていた。
わけも分からず驚くヘイン。
ミンジは社長が直々に葬儀に来てくれたことに感激して涙を流した。
どうしていいか分からないヘインだったが、ミンジを抱きしめ、背中をトントンした。
ヒョヌは、社員やその家族の不幸の際、ヘインの知らぬところで、ヘインの名前で花や香典を送りフォローをしていたのだ。

ヘインと秘書は、葬儀場で食事をいただく。
ヘインはその葬儀場が気に入ったと話す。
秘書に「葬儀場を探しているのですか?」と聞かれてしまい、なんとかごまかした。
ミンジの母の葬儀では、故人の死を心から悲しみ、みんな泣いていた。
ヘインたちが参列するのは、弁護士や会計士はいるけれど、本心で泣いている遺族がいない葬儀ばかり。
「こんなお葬式は久しぶり」と言う秘書。

ヘインが葬儀場から出ると、弔問に来たヒョヌと鉢合わせ。
「なぜ花やお香典を?ムカつくから小細工はやめて。たとえ記憶をなくしても、されたことは忘れない。私が苦しんでる時に、あなたは私の手を離した。私に許しを請う時間はないの。今後あなたが何をしようとも、死ぬまで憎しみは消えない。だからあなたはじっとしてればいいの、私が失せろと言うまでは。」と吐き捨てるように言った。
ヘインは秘書から「社員を思うならケンカはおやめに」と諌められてしまった。

その夜、ヘインはウンソンと打ち合わせを兼ねた夕食を共にする。
ルキナ本社の提示する条件に腹を立てるヘイン。
ウンソン「契約をやめる?俺たちの条件を飲んだじゃないか。」
ヘイン「“俺たち”?」
ウンソン「…“君の”」
ヘイン「望みは何?」
ウンソン「離婚しろ。それが望みだ。」
ヘイン「ほっといて。あなたはいつも度が過ぎる。」
ウンソン「それぐらいで?君の隣が空いたら俺はどう?」
ヘイン「…」
ウンソン「度が過ぎるとはこういうことだ。」
ヘインは食事をせずに席を立った。
その時、目眩がして一瞬フラつくが、気力でふんばり、レストランの個室を出た。
急いで薬を飲もうとしたが、バックに入っていなかった。
薬はウンソンが持っていた。

ヤンギの調べによると、ウンソンは12歳の時に在米韓国人の養子になった。
ウンソンが養子に来た後、その家は豪邸に引っ越し、ウンソンは学費の高い私立に入学した。
養父母は酒が飲めないはずなのに、飲酒運転で事故死しているという。

ウンソンの部屋にモ・スリがやって来る。
親しげに接しようとするスリを、ウンソンは冷たくあしらう。
スリ「同じ敷地内に息子がいるなんて頼もしい。私達は壮絶な人生を歩んだ。でも後悔してないわ。私も息子と仲良く暮らしたかったけど、そしたら誕生日に肉も食べられず、制服を買うにも苦労したはず。いつか幸せが訪れると願っても、そんな日は来なかったでしょう。いい家でしょう?会長が細部にまでこだわり抜いたから。ついに私達がみんなを追い出して、この家の主なる。無念に思わないで。人生の順序を少し変えるだけ。これからは私達が裕福になって幸せになるの。」
ウンソンは「そんなに簡単か?会長には幸せだった頃の記憶がある。まだ奪えてない。のんきに過ごしてる場合かよ。」と警告した。

スリはウンソンからの警告を受け、さっそく行動に出る。
自身の印鑑やパスポートなどを会長に差し出して、「私が裏金を流用したことにして私が代わりに刑務所に行きます。」と申し出た。
「私には守るべき名誉ももないので気楽なもの。私一人が悪者になればいいのです。」と。
会長はスリの忠誠に感動し、信頼を深めた。

ヒョヌが車で帰宅すると、雨の中、ヘインが傘を差してしゃがみこんで猫に餌をあげていた。
ヒョヌは車を降りて駆け寄り、自分の上着を着せた。
ヒョヌ「何してるの?車は?運転手は?」
ヘイン「なぜ私はここに?最近よくあるの、時間が飛ぶし記憶も途切れる。」
最近は戦闘モードだったはずのヘインが、ヒョヌに優しい笑顔を見せて、楽しげに会話を始めた。
様子がおかしいと訝しむヒョヌ。。
「そんな目で見ないで。51%だって。ドイツで治療すればいいの。」と言うヘイン。
ヘインはドイツに行く前の記憶に戻ってしまった。
ショックで言葉にならないヒョヌは涙が溢れ、謝ることしかできない。。
ヘインは、泣いているヒョヌを抱きしめて、「心配しないで」と言って背中をトントンし、「愛してる」と笑顔で言った。
つらすぎて涙が止まらないヒョヌ。

<エピローグ>
4年前のある日、ヒョヌとヘインは、コーヒーを片手に屋上庭園を散歩していた。
ヘインは「この屋上庭園でタヌキを何度も見た。人がいない時に呼ぶと出てくるの。本当よ!名前はヨンスク!目がまん丸で可愛いの。きっと好きよ。」とウソを話す。
「こんな都会の真ん中にタヌキなんかいるわけない」と信じないヒョヌだった。
ところが、ヒョヌは今でも尚、ヘインの話を信じていた。
ヘインは「バカね。今も騙されてるなんて。私の言うことは信じるの。それで騙されて結婚したのね…」とつぶやく。
屋上庭園。
人目を忍んで「ヨンスク〜ヨンスク〜会いたい」と叫ぶヒョヌ。

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