Netflix韓国ドラマ「京城クリーチャー」第6話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

京城クリーチャー」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第6話:怪物と人間の境界 混沌

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mokumokuw.hatenablog.com

1925年 冬
テサンの母シム・スンドクは、幼きテサンに「夜が明けるまで絶対に出てくるんじゃないよ!何があっても生き抜くと母さんに約束しな!」と言って抱きしめた後、家の床下にテサンを隠した。
すると警察が入ってきて、「キム・シヨンはどこだ!?お前はキムの連絡係だろ!」と聞くが、母は「分からない」と答え、同胞であるキム・シヨンを庇い警察から暴行を受ける。
床下のテサンは怯えて涙を流していた。

<現在>
テサンは母との約束通り、1日1日を無事に、ただただ粘り強く生きていた。
しかしチェオクと出会ったことで、テサンの人生はこじれ始めた。

簡単に引き受けてはいけなかったのに、甕城病院の地下の牢屋にいる皆を救うことをチェオクと約束した。
テサンは兵士を倒しながら地下に行くが、牢屋はもぬけの殻。
そこで銃声が聞こえた。

牢屋にいたジュンテクの仲間イニョクは、テサンとの約束を守らず、閉じ込められていた皆を連れて逃げ出していた。
ところが途中で兵士に見つかり、銃撃され、多くの犠牲者が出てしまった。
そこへテサンが助けにやって来て兵士を倒した。
テサンは皆を鉄扉の向こうへ誘導するが、一人の兵士が「止まれ!」と銃を向けた。
しかし、兵士がふと背後を見ると化け物が。
兵士は化け物に襲われてしまった。

チェオクに銃を向けられた加藤中佐は、語りだす。
うごめく微生物ナジンの入った湯呑を見せ、「こいつが人の体内に入り、脳を掌握する。そして脳のシナプスを完全に征服した後、変異を起こし始めるのだ。全ての生命は結局、より強く進化するようにできている。特に人間はその中で最も強力な捕食者になりたがる。このコップの中の小さな生命体が、それを可能にしてくれたのだ。当分狩りを止めないだろう。今ヤツを支配しているのは無慈悲な生存本能だけなんだ。人類はもうすぐ、新しい世界を迎えるだろう。その幕開けを、君のお母さん、惺沁がしてくれた。」と。

テサンは皆を引き連れて急いで化け物から逃げる。
逃げ遅れ、ピンチに陥ったテサンとイニョク。
化け物が襲いかかる寸でのところで、テサンは窒素圧縮ガスのボンベを叩き壊してガスを噴射させた。
これにより、化け物は睡眠状態になり動きが停止し、その体からは胞子が出ていた。


ジュンテクの父は、石川家警務官の元へ行き、最近の女性失踪事件と甕城病院が関係しているため、捜査をしてくれと頼んだ。
しかし、甕城病院は軍の管轄のため、簡単には捜査できないと断る石川警務官。
ジュンテクの父はさらに、「テサンが中で明子を見つけ、息子と一緒に侵入し捕まったようです。息子を助け出してほしい。」と頼んだ。
これは、ナウォル夫人とガッピョン所長のアドバイスを実行したものだった。
女性失踪事件を捜査する口実で甕城病院に警察を送り、石川は明子を、ジュンテク父は息子を、ナウォル夫人はテサンを救出する作戦だ。

ガッピョン所長はナウォル夫人に、ジュンテク父は信用できるのかと聞いた。
ナウォル夫人「私がそう簡単に人を信じるとでも?」
ガッピョン所長「金鈺堂の仲間は信じてるでしょう?共に危機を乗り越えた家族同然の仲間すよ!」
ナウォル夫人「手足の生爪を剥がされたことは?焼きごてや電気の拷問は?逆さ吊りにされた粉とうがらし入の水を鼻に注がれ続ける拷問は?そこまで行くと、もう人間ではいられなくなります。家族だの同士だの、どうでもよくなるんです。そんな状況になったら無駄に踏ん張らず、すぐ白状してしまいなさい。そんな状況なら裏切られても恨みません。」
ガッピョン所長「たとえそうなっても私は裏切らない!まったく!」
これはナウォル夫人の実体験だった。

<過去>
ナウォル夫人は、かつて、日本軍からひどい拷問を受け、ボロボロの体で雪の中に放り出された。
雪の中、一人しゃがんで母を待っていた幼きテサン。
放り出されたナウォル夫人に近寄り、持っていた芋を与えて助けた。
幼きテサンは「僕の母さんもこの中にいるんです。知りませんか?シム・スンドクというんです…」
芋を貪り食っていたナウォル夫人は、その名前を聞いて手が止まる。
「知らない」と答えるナウォル夫人。
幼きテサンは、さらに水を与え、「これを飲んで早く家に帰ってくださいね」と言って、再び雪の中、しゃがんで母を待ち続けた。

鉄扉の向こうに避難したテサンたち一行。
イニョクが「30分待っていろ」という約束を破ったことで、多くの犠牲を出してしまったことを責め立てるテサン。
イニョクは「朝鮮人が苦しんでいても見て見ぬふりをし、愛国団への誘いも断った。思想が明確でなく信用できない。犠牲も仕方ない。」と言い訳。
テサンは、口ばっかりのイニョクに「道も知らずにただ逃げれば脱出できるのか!逃げ遅れて大勢が死んだんだぞ!鍵まで持っていながらビビりやがって!自分の無能さを正当化するな!死ぬ勇気もなかったくせに、人に犠牲を強いる資格はない!信念が強いと聞いていたのにとんでもない間違いだな!」と怒った。

牢屋に閉じ込められたジュンテクは、一緒に侵入した仲間たちの名前を白状してしまった。

テサンたち一行の元にジュンウォンはが合流し安心するが、そこにチェオクがいないことに気づく。

チェオクは銃を向けられている加藤中佐は「どうしてそんなことができるんだ!人間があんな化け物になるなんて!」と怒るチェオクに、「化け物ではなく、軟弱な人間より、よっぽど強く美しい存在に進化したんだ!」と熱弁した。
そしてチェオクにナジンを飲むことを勧め、「もしも君がお母さんのようになれば、お母さんが君に気づくかも知れない。」と目を見開いた。
チェオクは怒って加藤中佐を床に叩き倒し、「どうすれば化け物を止められるのか答えろ!」銃口を突きつけた。
「それはでいないだろう。俺がそれを望まないから。」と笑う加藤中佐。

テサンは、ここにチェオクの母がいたこと、それを確認しに1人で行ってしまったことをジュンウォンに話し、1人で行かせてしまったことを詫た。
ジュンウォンは「いいんです。あなたも役目を果たしている。薄情なフリをしていても皆を見捨てる人ではないを分かっていた。」と理解を示した。
気まずそうなイニョク。
テサンは皆をジュンウォンに託し、チェオクの救出に向かった。

一路院長は、牢屋がもぬけの殻になっている状態を見て、相馬管理官に怒りをぶつけた。
そしていくつかの死体のが炭疽菌に感染しており、化け物は行方不明だった。

チェオクは加藤中佐を人質に母を捜していたが、兵士に捕まってしまう。

前田由紀子は“シロウ”という人物から「明子救出作戦開始」という伝言を預かる。

ナウォル夫人は作戦を書いたメモを洋服店の店主に渡し、それが人力車の車夫、月光バーのヨンチュン、雑貨店の店主など、町の様々な人々の手に渡る。

石川警務官が、女性失踪事件との関わりを捜査しに、数台のトラックでゾロゾロと甕城病院へやって来た。
原因不明の感染菌の蔓延を理由に部外者の侵入を拒否する一路院長だが、民間人の失踪事件であり、刑務局の捜査介入が可能な状況だと言い、石川と部下たちは病院内に侵入成功。
石川たちの乗ってきたトラックの運転手に成り済ましていたのはガッピョン所長だった。
ガッピョン所長は車で待機。

一路院長は「女を他の場所に移せ」とこっそりと部下に命じた。

チェオクは捕まり、目を覚ますと、地下で両手を鎖で繋がれていた。
周りには銃を構え武装した兵士たちに囲まれている。
加藤中佐が上階から「もうすぐ君が会いたがっている惺沁が現れるだろう。」と言う。
化け物は、窒素ガスによってチェオクのいる場所まで追い込まれていた。
テサンもチェオクのいる場所までたどり着き、身を隠して様子を伺う。

そして、化け物がチェオクの目の前に姿を現し触手を伸ばす。
恐れおののくチェオクだったが、襲われる瞬間「母さん!!」と叫んだ。
化け物の首には、チェオクが母にあげた木彫りのネックレスが揺れる。
化け物は、チェオクを襲うのを止めた。
「本当に母さんなの…?母さん…」涙が止まらないチェオク。
化け物の脳裏には、幼き頃のチェオクとの幸せだった記憶が蘇り、目の前にいるチェオクを見つめた。
次の瞬間、「捕獲!」との加藤中佐の号令で、化け物とチェオク目掛けて、あちこちから銃撃される。
化け物は、触手を枝状に伸ばし、銃撃からチェオクを守り抜く。
窒素ガスが撒かれるが、化け物は自分が犠牲になり、必死に兵士たちに襲いかかり、チェオクの鎖を切り安全な場所へ突き飛ばした
化け物になろうとも、母は娘を守ったのだ。
母の戦う姿を前に、泣き叫ぶチェオク。
そして化け物は倒れた。
母に近づこうとするチェオクをテサンが救出。
化け物は再び檻の中へと閉じ込められた。
加藤中佐は、チェオクを生かしておくなと羽田上士に命令した。

「あいつらが母をあんな姿にした!」と錯乱状態のチェオク。
「どうか助けてください!」と、テサンの胸に泣き崩れる。
2人は換気口に隠れ、様子をみる。
テサンは落ち込むチェオクにキャラメルをあげ、「元気をだしてください。最後に母に言われた言葉は“生きるんだ”でした。何があっても生き延びろと。まずは脱出です。先のことはそれから考えましょう。」と声をかけた。
チェオクは涙を流しながらキャラメルをもう一つ求めた。

ジュンテクは一緒に侵入した仲間たちの名前と愛国団の詳細を白状したため開放された。

警察のトラックの運転手に成り済ましているガッピョン所長は、甕城病院前で待機していた。
そして、トラックを裏口に移動させ、見回りしている兵士に言葉巧みに酒を飲ませ、別の場所へ行かせることに成功。

病院内は、羽田上士たちによりチェオクの捜索活動が進められていた。
テサンとチェオクは軍服に着替え、ヨングァンの協力で兵士たちに紛れ込んで移動していた。

ジュンウォンとイニョクたち救出された人々は、ある病室に身を潜めていた。
そこへテサンとチェオクとヨングァンが合流。
ジュンウォンとチェオクは抱き合って再会を喜ぶ。
さらに、明子を連れた相馬管理官も合流。
相馬管理官も一緒に逃げることになった。
あとは病院を脱出するのみ。
脱出開始は6時ちょうど。
かけられる時間は10分。
脱出作戦を知る人々は時計を見つめる。
ナウォル夫人の作戦メモを見た月光バーのヨンチュンは、レコードプレイヤーとマイクを店の外に出し音楽をかけると、次々に商店の灯りがつき始める…

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