Netflix韓国ドラマ「京城クリーチャー」第10話(最終回)/全話 あらすじ【ネタバレあり】

京城クリーチャー」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第10話(最終回):その終わりと始まりの境界 Tear

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mokumokuw.hatenablog.com

前田由紀子に捕らえられたチェオク。
前田はチェオクの母を知っており、「目つきが惺沁に似ている」と感慨深そうにチェオクを見つめる。
「人の縁というものは思いのほか強力で奇妙に繋がってると感じる」と。

金鈺堂では、助手のパク君がチェオクの居場所が分かると申し出た。
ナウォル夫人は、一度裏切ったパク君の言うことなど信用できないと突っぱねるが、テサンはパク君を信用した。

甕城病院では、化け物をおびき寄せるための餌としてチェオクが連れてこられた。

テサンは決死の覚悟を決め、甕城病院をぶっ潰すため、チェオクを救出するため、ダイナマイトを持って向かう。

甕城病院の前に一台の人力車が止まる。
車夫が立ち去り、門番の兵士たちが人力車を覗くと、そこには火のついたダイナマイトが。
そして次の瞬間、爆発した。
爆発の衝撃によって倒れた門番たちの隙を見て、テサンは甕城病院に忍び込んだ。

チェオクの存在を感じた化け物は、鉄柵を壊し、チェオクや加藤中佐の前に姿を現し、吠え、暴れだす。
制御できない化け物を前に、加藤中佐はチェオクを人質に取り銃を向け、化け物を牽制。
「動くな!さもなくばお前の娘が痛い目に遭うんだ!惺沁!」と。
たじろぐ化け物は、兵士たちから銃撃を受ける。
「やめて!」と泣き叫ぶチェオク。

牢屋に閉じ込められていたジュンウォンだったが隙を見て逃走。
換気口に逃げ込み、様子を伺っていた。
テサンは病院内に忍び込み、換気口を通り、ダイナマイトを設置。
そこでテサンはジュンウォンと再会した。

化け物の暴動とダイナマイトによる爆発で、病院内は危険な状態に。
チェオクを人質に取りながら病院を逃げようとする加藤中佐。
それを追いかける化け物。

もともとテサンは自身を犠牲にする覚悟で爆破計画を実行していたが、ジュンウォンはそれを察し、覚悟を決め、自分が残ってダイナマイトを設置するから、チェオクと一緒に船で逃げるようにテサンに言った。
「愛する妻の最期を人に任せるわけにはいかない。チェオクをどうか頼みます。」と。
テサンはダイナマイトをジュンウォンに託し、チェオク救出へ向かう。

加藤中佐は大切なナジンと血清を取りに戻り、必死に逃げる途中、牢屋に入れられていた明子が産気づいているのを見つける。

テサンはチェオクを救出、抱き合って再会を喜ぶ。

ダイナマイトの設置が終わったジュンウォンは、家族の思い出の歌を歌って化け物を呼び寄せる。
歌声を聞いた化け物は、ジュンウォンに近づいてくる。
ジュンウォンは化け物と対峙し「妻よ!私と一緒に逝こう!」と言って爆発の炎に包まれた。
そして甕城病院は至るところに設置されたダイナマイトが大爆発。

テサンとチェオクは抱き合って何とか爆発を回避。
チェオクは父と母を助けると言って火の海の中に行こうとするが、テサンはジュンウォンの「妻と一緒にいたい」という強い意思と「チェオクを無事に連れ出す」という願いを伝え、泣き崩れるチェオクを抱え、爆発によって部屋から逃げ出してきた幸本の案内で病院を脱出する。
幸本は、チェオクとチェオクの母に起きたことについて謝罪したい言い、「時代のせいだ、仕方ないことだ、と自分に言い訳してきたが、本当は、私は、傍観者だったんです…」と涙を流した。
テサンは「どうかご無事で」と声をかけ、幸本を別れた。

甕城病院爆発の知らせは、前田の耳にも入り、すぐに町中にも広まった。

化け物は壁に大きな穴を開けて病院から逃走したようだ。

金鈺堂のナウォル夫人たちに、テサンの無事と伝言が伝えられた。
京城を離れるために必要な金品を持ってくるように伝えられたナウォル夫人たちは、パク君を信じて託し、自転車でテサンの元に向かわせた。

一路院長を殺害したことで指名手配犯となっていたチェオク。
京城を離れるにしても危険が伴うため、チェオクは「1人で行く」とテサンを突き放した。
「一生逃亡生活かもしれないし、こんなに不安な私の人生に引き釣り込みたくない」と。
しかしテサンはきっぱり断った。
「今ある私の命はジュンウォンがくれたもの。あなたを守るために。あなた無しではダメだから。」と。

待ち合わせ場所に来たテサンとチェオクは、金品が届くのを待つ。
船の出港まで時間がない。
パク君が必死に自転車を走らせる。
途中、尾行されていることに気づき、なんとか巻いて、テサンとチェオクの元にたどり着いた。
しかし、尾行を巻くことはできておらず、前田とたくさんの部下たちに包囲されてしまったテサンとチェオク。
前田は「甕城病院の爆発はやりすぎ。いっときはあなたのことを友達だと思ってたんだけど、また友達を失うのね。そういえば前にもこんあふうに友達を失ったことがある。その時は、あの女の母親のせいでした。」と惺沁との関係を匂わす。
そして「どうぞ、お二人はここで死んでください。」と言って立ち去った。
武装した部下たちは一斉にテサンとチェオクに襲いかかり、激しい戦闘となり、テサンとチェオクは必死に戦う。
チェオクがピンチになった次の瞬間、そこに化け物が現れ、前田の部下たちを次々に襲い、チェオクを助けてくれた。
その間に、テサンはチェオクを抱えて逃げようとするが、化け物はテサンを敵とみなし、触手を伸ばす。
しかしチェオクは、テサンを庇い、触手に刺されてしまった。
チェオクは血を吐きながら「母さん…もうやめて…母さんも辛いでしょ…この人は私が想いを寄せてる人なの…だから…もう終わりにしよう…」と化け物に向かって涙を流して訴えた。
すると、チェオクの腹に貫かれた触手がスルスルと抜かれ、チェオクは倒れた。
慌ててチェオクの傷口を押さえて「一緒に生きよう!」と叫び続けるテサンに、最後の力を振り絞り「桜は散ってしまいましたね…」と言って、チェオクは死んでしまった。
泣き崩れるテサン。
泣いているような化け物。

焼け野原となった甕城病院。
地下の牢屋の中で生きていた加藤中佐。
明子の産んだ赤ちゃんを抱き、微笑んでいる。
赤ちゃんの顔の皮膚の中をナジンがうごめき、脳へ入っていく。
「素晴らしい」とつぶやく加藤中佐。

しばらく後。
石川警務官の葬儀。
参列したジュンテクは、前田にテサンからの手紙を渡して立ち去る。
手紙には日本語で「さようなら」と書いてあった。
前田が焦って会場を見渡すと、飾られている供花の名前が「チャン・テサン」「明子」「ヨングァン」「ジュンウォン」「チェオク」「ソンシム」と書かれていた。
危機を察知した前田は慌てて会場から逃げようとするが、時すでに遅し。
会場は大爆発し、前田は吹き飛ばされた。

またしばらく後。
月光バーで飲むテサンとジュンテク。
ジュンテクはテサンのおかげで反乱を実行できたことに感謝を伝える。
「結果的にお前が愛国者だ」と。
愛国団員たちもテサンを「真の英雄」と称えるが、テサンは「同士ではなく金鈺堂の社長です」とそっけない態度で立ち去って行く。
町も金鈺堂も元通りに戻ったが、テサンの心にはすっぽり穴が空いていた。
テサンはチェオクを待ち続けた。

8月 第二次世界大戦が終了し大韓民国は独立。
テサンたちは、ついに、奪われたものを取り戻した。

前田は生きていたが、車椅子に乗り、顔半分、火傷でただれたいた。
加藤中佐はそんな前田を訪ね、甕城病院の閉鎖を報告。
そして「京都に戻るのか、このまま新しい可能性を切り開くのか選択する時です。」と言って水を渡した。

チェオク死亡時
化け物はチェオクを連れて水の中に入り、自分の体から出したナジンを、チェオクの口の中に入れた。
すると化け物は命朽ち果て、水の底へと沈んでいった。
そしてチェオクは目を覚ましたのだった。

時は経ち、数十年が経過。
テサンとそっくりの男性ホジェが、窓からソウルの街を見る。
首の後ろには大きな傷があった…
<終>