Netflix韓国ドラマ「京城クリーチャー」第1話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

京城クリーチャー」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第1話:善と悪の境界 納人(ナジン)

1945年
日本の統治下にある朝鮮の京城
日本軍は“全軍退却命令”により、48時間以内に、とある研究施設を放棄し、持ち出せないものはすべて焼却、痕跡を消すよう司令が下る。
山のようにたくさんの遺体が処分され、施設内はあちこちに爆弾が仕掛けられる。
軍人たちが慌ただしく撤収作業をする中、加藤中佐は、残された12個の血清、8個のナジン(2つは時間が足りずに不成功)を確保し、施設を後にする。
ナジンとは試験管の中にうごめく微生物のようなもの。
施設の奥、鉄扉の向こうで何者かが暴れ扉を叩いている。
牢屋に入れられている人間はすべて銃殺され、施設内、至る所に爆弾が設置され油が撒かれ、火が放たれた。
研究施設は木っ端微塵に爆破され、加藤中佐率いる日本軍は陸路で京城に向かった。
火の海の施設内、取り残された軍人は鉄扉の向こうから化け物が出てくるのを見た。

1945年3月末 京城
ユン・ジュンウォンとユン・チェオクの親子は、列車で満州から京城にやって来た。
新聞売りの子供から新聞を買うと“女性たちが連続失踪”の事件が載っていた。
そして新聞売りの子供は「実はこっちが本当のニュース…」と言って、もう一枚の新聞を渡す。
そこには“日本の危機!”と書かれ、日本の敗戦が濃厚で、朝鮮としては、日本の滅亡に希望を抱くと同時に、静かなる動揺が走っているという記事内容だった。
京城は日本による統治下。
不穏勢力は次々に強制的に捕らえられ、朝鮮独立を望む、この“真実の新聞”を書いた人々も全員捕らえられ、京城陸軍令部による“臨時招集令状”に拇印を押される。

質屋”金鈺堂”の社長チャン・テサンは警察に捕まり拷問を受けていた。
金鈺堂とは、名実ともに京城で最大、格調の高さを誇る有名な質屋。
テサンは一代で財を成した資産家のアイコン、女たちは群がり、欲しいものはすべて手に入った。
そんなテサンは、石川警務官から妻との不倫を疑われ捕らえられた。
否定し続けるテサンは、「由緒正しき前田家の生まれである妻の行動を疑っているのか」と、「それを前田家に知られてもいいのか」と脅し、開放された。
石川警務官がテサンを呼んだ本当の理由は、行方不明になっている愛人である明子を捜してほしいというものだった。
“本町で欲しい物があればチャン・テサンを介せ。金でも物でも人でも。”
資産家であると当時に情報通でもあるテサンに、石川警務官は「桜が降るまでに捜し出さなければ、すべての資産は奪われ、お前は戦地に送られる」と脅した。
テサンは受けざるを得なかった。

ボロボロの姿で戻ってきたテサンを心配する金鈺堂のスタッフたち(執事ナウォル夫人、ガッピョン所長、助手パク君)。
テサンはスタッフたちに「俺さ、ヤバいかも」と笑った。

ジュンウォンは“月光バー”に入り、女店主ヨンチュンに、常連客の中に幸本という日本人の絵描きはいないかと尋ねた。
ヨンチュンは、絵描きの幸本は常連客にいないが、金鈺堂に行って社長のチャン・テサンに聞けば分かるかもと教えてくれる。
「本町で欲しい物があれば、皆、その人を介すの。お金でも物でも人でも。京城一の情報通だから。」と。

チェオクは父ジュンウォンを待つ間、雑貨店に入り、外に放置してある故障したサイドカーを購入。
チェオクは、ササっと修理し、故障していたサイドカーは見事に復活。
颯爽と走り去るチェオクに、驚く雑貨店の店主。

テサンから事情を聞いた金鈺堂のスタッフたちは、どうしたものかと相談する。
パク君は、最近世間を騒がせている、連続失踪事件ではないかと言う。
テサンは石川警務官の手下に動向を見張られていた。
テサンはガッピョン所長に、人脈を総動員して明子の手掛かりを捜すように指示。
パク君に、テサンの親友ジュンテクを尋ねるように指示。
ナウォル夫人に、噂が立たないよう静かに、金庫の高価なものを急いで現金か金塊にして確保し、ひと月以内に出航できる船を調べるように指示。
「もしかしたら京城を出ることになるかも知れない」と。
それぞれ動き出すスタッフたち、見張りも同時に動き出す。
その様子を見ていたチェオク、「京城一の情報通は随分注目されいるのね」と呟く。

石川の愛人明子は、石川の子供を妊娠しているようだ。

明子は数名の女性たちと共に、牢屋に閉じ込められていた。
そこへ、日本軍を引き連れた甕城病院の一路院長がやって来る。
そして「2人必要だ」と言って、明子の隣にいた女性と、正面の牢屋にいた女性が連れて行かれた。
その様子をみて怯える明子。

2人の女性はそれぞれ別々の牢屋に入れられ、大福と水が与えられる。
空腹のあまり、2人は食らいつく。
その様子を日本軍の加藤中佐はじっと見つめる。

チェオクはテサンを見張っていた。
同じくテサンを見張っていた石川警務官の部下の森は、テサンに見つかり、いいように“足”に使われてしまう。
そして「美味いものでも食え」とお駄賃を貰い、テサンの明るさと人の良さに呆気にとられる。

ナウォル夫人は金庫の物を換金する仲介人の男から、トドゥクン(失踪者を見つける専門家)が京城に来ているから、テサンの役に立つのではないかと聞く。
興味を示すナウォル夫人。

チェオクはテサンを尾行していた。
尾行に気づいたテサンは、あえて裏道を歩き、チェオクを誘き出し銃を突きつける。
2人は格闘になるが互角。
帽子が取れ、長い髪が解け、その美しさに一瞬魅入ってしまったテサン。
銃を閉まって何の用か尋ねた。
「幸本という日本人の画家を捜してほしい」と言うチェオクに、テサンは「下級情報は扱っていない。知らない。」の一点張り。
チェオクは「実は10年前に失踪した母親を捜している」と告げると、テサンは「ああ、そればら浮気相手が幸本?」とおちょくった。
怒ったチェオクはテサンをビンタ!
「無礼な男!京城一のクズ男ね!」と吐き捨て去ろうとすると、テサンが「きれいな目ですね。会えてよかった。また会いましょう!」と声をかけた。

狭い部屋で絵を描いていた幸本、日本軍に呼び出される。

月光バーでピアノを弾いていたジュンテクの元にテサンがやって来て、春月館の妓生である明子のことを聞いてみた。
遊び人のジュンテクは「ああ、生意気な妓生か。俺の腕の中で愛を誓ったのに、いつの間にか石川の愛人になってた。」と話す。
用件を済ませ、さっさと帰ろうとするテサンに、ジュンテクは、「石川に財産を奪われれるくらいなら、愛国者の同士のために使え。お前の心に朝鮮はないのか?金ってのは、人助けもせず使いもしなければ単なるチリの山だ。」と独立運動に参加させようとする。
しかしテサンは、「命をかけて稼いだ意味のある金だ!チリの山になろうとも今の俺があるのは金と質ぐさのおかげだ!日本のない朝鮮はない!生まれた時から植民地だし父親もいない。俺のことは構わないが、金のことは悪く言うな!」と反論し立ち去ってしまう。

加藤中佐は部下からの報告を受け、牢屋に閉じ込めた女性を見に行く。
すると1号室の牢屋にいる女性が頭が痛いと訴え、壁に頭を打ち付けていた。
部下によると「血清の投与前」ということだ。
2号室の牢屋にいる女性を見てみると、状態が落ち着いており、加藤中佐は血清の投与を指示した。
2号室の女性の皮膚の中に、虫のような物がうごめいている。

ナウォル夫人は仲介人から紹介されたトドゥクンを金鈺堂に連れてきていた。
ジュンウォンとチェオクである。
チェオクを見て驚くテサン。
テサンは失踪者を捜す方法をあれやこれやと尋ね、ジュンウォンが説明するが、チェオクはテサンに反抗的。
「信用できないなら他の人に。この男は情報通ではなくクズ男。この人の依頼はイヤ!」と言って席を立つチェオク。
「社長、またなにか悪さを…?」とナウォル夫人。
「俺はただ、目がきれいだと…」とテサン。
「チェオク、行くぞ!」怒った父ジュンウォン。
立ち去ろうとする2人に、テサンは、「幸本とお母さんを捜すなら、人脈と情報のある私が役に立つ。」と声をかけた。
ジュンウォンは「社長は善人か悪人か」と聞いた。
テサンは「私はただ生き残ることに本気なだけです。」と答えた。
契約成立。
テサンは幸本とチェオクの母親を、ジュンウォン&チェオクは明子を、それぞれ捜すことになった。

幸本は牢屋の2号室の女性の絵を描くように指示される。
真っ暗な牢屋に近づき、懐中電灯で中を照らすと、血だらけで倒れる女性が。
そして突然、化け物が襲いかかる…

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