Netflix韓国ドラマ「無人島のディーバ」第12話(最終回)/全話 あらすじ【ネタバレあり】

無人島のディーバ」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第12話(最終回):偶然VS必然

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mokumokuw.hatenablog.com

お祝いのパーティーのためのケーキを買いに行った父を、みんなでワイワイおしゃべりしながら待っている。
そこへウハクから連絡。

首を刺され血を流す父は意識不明で病院へ搬送される。
パニックで付き添うウハク。
母、ボゴル、モクハも病院に駆けつけ、ウハクと一緒に身を寄せ合って、父の手術が終わるのを待つ。

父を刺した犯人はボンワンだった。
ボンワンは帰宅して泣きながら遺書を書く。
「もうすぐ元の名前に戻るお前たちに父親として最後の贈り物をやろう。俺とヤツが同時に死ねば、ジェギョン、お前は絶対に俺と離婚できないし、あいつとは結婚できない。ギホ。チェホ、お前らも俺の名字を名乗り生きることになる。そして、あの男はイ・ウクとして死ぬ。あの男は無縁故者として記録され、俺はジェギョンの夫でチェホとギホの父親として記録が残る。俺が死ぬことによって家長の座を守れることに感謝する。」
そしてボンワンは自殺した。
ボゴルが遺体を確認し、残された遺書を受け取った。
涙を流し遺書をグチャグチャにするボゴル。

父の手術は無事に終わったが意識は戻らないままだった。
モクハは必死に「ボンワンに父親の座を取られちゃダメです!だから絶対に死なないで!」と父に話しかけた。
ボゴルもウハクも必死に話しかけ父の回復を祈った。

<15年前>
記憶のないチェホに父親だと信じさせるために、母は結婚写真を撮って欲しいと父に頼んだ。
天涯孤独で家族がいない父は、おかげで家族ができたと感謝した。
母は「ずっとそばにいてください。何としてでも最後まで。」と言った。

<現在>
母は意識のない父に「何としてでも生きて!私はあなたの妻として生きたいの!それが私の願いだから!」と、涙を流しながら、父の手を強く握った。
すると父の指が動いた!
父は意識を取り戻した!
「あなた!ありがとう!!!」と母は号泣した。
父も涙を流していた。

回復した父と母は、その後、イ・ウクとヤン・ジェギョンとして婚姻届を提出。
晴れて夫婦となった。
そして2人の息子は養子となり、イ・チェホとイ・ギホとなった。
父は「私達の幸せが、あなたへの最高の復讐です。」と言って家族写真をたくさん飾った。
ボンワンに遺骨は“無縁故者”となった。

モクハは、お店を畳んだ父と母、会社を辞めたチェホとギホ、4人を養うため物流センターでバイトをしていた。
もちろん音楽活動をしながら。

チェホもギホも、上司たちの計らいで職場復帰できることになった。
父母も美容師免許を取り直すための勉強を始めた。
チェホは父の危篤を体験し、気持ちを伝えなければいけない、後悔すると感じ、「これからは感情を隠さない」と宣言した。

ランジュとヨングァンは、見つかったインボイスの書類を持ってヨングァンの従姉妹である弁護士の事務所へ。
勝率は五分五分だが、勝ち目はあると言う弁護士。
ソジュンの故意を証明するのは難しいらしい。
訴訟になったら時間がかかるし、とにかく体力勝負。
「剣を抜いたからには戦わないと」とランジュ。

ソジュンは、モクハ用の曲“Into the light”と、モレ用の曲“私たちは1つ”を聴き比べ、曲を交換することを提案した。
モクハ&ランジュは「私たちの曲を横取りするのか!」と感情的に怒った。
ソジュンは曲の交換の必要性を論理的に説明した。
「モクハのアルバムにはテンポが遅い曲が2曲もあって一本調子。モクハが歌ったほうが雰囲気が出る。」と。
ランジュは納得いかずに、母の引き出しから見つかったインボイスの書類をソジュンに叩きつけた。
すると、ソジュンは「書類を破ったのはお母さん、私が貼り直した。お母さんは、あなたが代表になるより、歌手でいるのを望んでた。そんなお母さんを口実に代表の座に欲が出た。曲の交換は代表としての判断で、それが誤りなら私に代表の資格はない。もしあの曲でモクハが1位になれなければ、代表の座も持ち株も手放します。」と言った。
言い返せないランジュ。
さらにソジュンは投資家たちとの契約にサインしなかったと告げた。
「クズみたいな人間になりたくなくて」と。

曲の交換についてはモレも怒っていた。
「15年間モクハの代打だと言われ続け、その次は添え物扱いだなんて!」と。
モクハとモレは、一応、それぞれ交換された曲を聴いてみることに。
すると、モクハは一瞬にしてその曲を気に入った。
「圧倒的に好きです!」と言うモクハに驚くランジュ。
ソジュンの言った通りだ。

モクハチェホとレストランで食事。
モクハ「無条件で味方してくれる兄がほしかった。お兄さんと呼ぼうか!」
チェホ「いやだ。」
(つい最近、チェホは「感情を隠さない宣言」をしたのだ)
モクハはバイトで稼いだ生活費を渡すが、チェホは自分たちは復職が決まったし、店も再開するからいらないと、受けとらなかった。
「それならギホに家賃を払わないと」というモクハの言葉に驚くチェホ。
チェホは、ずっとずっと前からモクハのために動いてきたギホの想いの深さを知り、言葉を失う。

レストランに偶然にもギホと後輩スタッフがやって来るが、ギホはモクハたちの姿を見つけて、そのまま立ち去り店を変えた。

その夜、チェホはギホに「モクハを発見したのは偶然だと言っていたが、今も偶然だと思う?」と聞いてみた。
ギホ「偶然じゃない。毎週ソウル駅に行き、海軍へ入隊して、10年以上、無人島の清掃活動をした。モクハを捜すためだ。兄貴は俺についてきてモクハを見つけた。偶然じゃない、必然だ。」と言った。
チェホ「モクハには言ったか?」
ギホ「いいや」
チェホ「お前はいつも話さないから伝わらない!秘密を抱え込んで!もっと恩着せがましくなれ!後悔しないように。」
兄の優しさに、ギホは微笑んだ。
ギホ「兄貴、愛してる。」

父と母は美容師免許に合格、美容室も再開した。
あることないこと悪い噂話をしていたご近所さんたちが、お花を持って来てくれた。

モクハはその夜、屋上できれいな夜景を見ながら歌詞を書いた。
ギホがやって来た。
モクハへ気持ちを伝えるために。
ギホ「俺が無人島で君を見つけたのは偶然だと思う?」
モクハは「偶然なわけないだろ。私を捜すために手を尽くしてたって知ってる。私が行方不明になり、あんたが水槽を叩き割ったのも知ってる。海を見ながら私を心配してくれたことも。ランジュさんに私の話をしてくれたことも。ソウル駅で待ってたことも。私を捜すために無人島を巡ってたことも。全部知ってる。そこまでしてくれたんだ、偶然なわけない。必然だよ。」と、ニッコリ笑った。
モクハの日記や歌詞の書いたノート、ギホ「見せて」モクハ「ダメ」のイチャイチャが始まる。
そこへ洗濯物を干しに来たチェホと父。
お邪魔はいかんと、そそくさと引き返す。
父は、「モクハに気持ちを伝えたのか?隠してるのは辛いんじゃ?」と聞くが、チェホは「気持ちを隠してたのは俺だけじゃなかったんだ。」と返した。

モクハは、モレと交換した曲の歌詞やタイトルを変えた“Fly away”でデビューが決まった。
モレは、交換した曲“Into the light”のレッスン。
ランジュにディレクションを依頼した。

ヨングァンはモクハのマネージャーになりたいとソジュンの申し出た。
「次の10年は楽しく仕事がしたい」と。

モレは、SNSで再びランジュをフォローした。

モレの曲は10日連続1位、モクハの曲は77位。
ランジュはこの結果に「曲を替えなきゃよかった〜」と嘆いた。
モクハの曲は31位まで上がってきた。
楽観的なモクハに呆れるランジュ。
そして今日、モクハはイベントの仕事が入っていた。
ニッコニコのモクハ。
ランジュがかつて参加した“蔓人参村”の収穫祭のイベントだ。
ランジュとヨングァンはたくさんの青色の風船を用意した。
かつてモクハが、ランジュのためにそうしたように。
チェホ&ギホも駆けつけ風船のお手伝い。

いよいよモクハの初ステージ直前。
モクハはランジュに話す。
無人島生活の頃から、ずっと自問自答してきた。この曲を聴いた瞬間、無人島で見た木漏れ日を思い出しました。答えのない問いを消してくれた木漏れ日を。だからこの曲を選びました。」と。

ランジュはソジュンに電話をかけ、「株式譲渡の件はひとまず保留。あなたが言うようにモクハが1位になるわ。待ってて!株の件はゆっくり決める。」と伝えた。

いよいよ、モクハが初ステージに上がる。
客席は青色の風船でいっぱい、大歓声が響く。
感動するモクハ。
チェホ、ギホ、ランジュ、ヨングァンが見守る中、“Fly away”を歌い上げる。

2023年
大きなドーム会場で歌い上げるモクハ。
数万人の大歓声を受けている。
「ソ・モクハ!ソ・モクハ!」
その映像をコントロールするのは、プロデューサーのギホ。
その年、モクハはたくさんの賞をとった。
イ家の壁にはモクハの写真も加わった。
そして5人で、明るく楽しく食卓を共にするのであった。
<終>