Netflix韓国ドラマ「無人島のディーバ」第11話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

無人島のディーバ」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第11話:お人好しVSしたたか

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mokumokuw.hatenablog.com

記者会見で話すことを考えていたモクハ。
そこへウハクから「今、一人飯してるんだ」とメールが。
モクハはウハクとの「いつどこで何を食べようと行く」という約束通り、すぐに駆けつけた。
ウハクは記者会見での質問を予測し、話すべきことや話し方を考えてくれた。

記者会見当日。
ランジュの記事を書いたソンジン日報のポン記者も現れた。
モクハは上着のボタンは開けるべきか閉めるべきか、落ち着かない様子。
ソジュンはモクハに「会見はランジュに任せ、縁を切るフリをして。一緒に怒られる必要はない。」と言った。
納得がいかないモクハは「落ち度があるなら怒られて始めるべきじゃ?弱みを隠したりするのは経験があります。やるべきじゃない、何も言えなくなります。」と言い返す。
「後悔しますよ」というソジュンに「隠したほうが後悔します!」と言い切った。

記者会見が始まる。
ソジュンはゴルフ場で会ったあの男がポン記者だと分かり頭を抱えた。
ランジュは記事の内容についておおむね事実であることを認めた。
ランジュは「売上2000万枚達成したら株の半分を受け取ると契約していました。その目標達成のために“N回目の全盛期”に出演し口パクを行ったのも事実です。株のことよりも切実な理由があり舞台に立ちました。ともあれ過程に問題があったことは認めますし反省しています。申し訳ありません。」と頭を下げた。
モクハは「株を受け取れとたきつけたのはこの私です。ファンとしてランジュさんに復活してほしかった。世間知らずなファンの老婆心でランジュさんを困らせる事態になりました。私の人生や歌に関心を寄せてくれた皆さんへ謝罪します。」と頭を下げた。
そして、質疑応答となる。
記者「ランジュさん、株はどうなりましたか?」
ランジュ「諦めました。RJには今やリスクはありません。」
記者「つまり“株を得るためにテレビに出た。しかし声が出ずファンを巻き込んだ”ということですか?」
ランジュ「その通りです。」
記者「なぜかぶを得ろとたきつけたんですか?ソさんにもおこぼれが?」
モクハ「株には興味がありません。ランジュさんが人気絶頂だった2007年に無人島に漂着しました。そして15年後に救助を。ランジュさんは変わらないのに世の中が分かっておらず悔しかったです。事務所も価値を理解していないと感じおせっかいを。」
ポン記者「ユンさんが株を得れば悔しさが晴れると?」
モクハ「いいえ。それでも足りません。ランジュさんにはずっと現役でいてほしい。新曲が出るたびに若手を差し置いて1位になる歌手でいてほしい。それでいつか、ユン・ランジュはRJのリスクではない、レジェンドだという記事がでてほしいです!」
記者「ユンさんは、いつかそんな日が来ると?」
ランジュ「いいえ、思いません。」

モレは悔しそうに記者会見を見て、SNSでランジュのフォローを解除した。

記者会見後、ネットはランジュへの批判で溢れた。
ランジュとモクハとソジュンが廊下でネットを見て怒っていると、ポン記者がやって来た。
記事の内容が、ソジュン自身が漏らした情報だったと知り、ランジュは怒って立ち去る。
ポン記者は「記者は中立だが、恨みの強い方の味方。必要なら連絡を。」とモクハに名刺を渡した。

ランジュは怒ってソジュンの家から出て行こうとする。
「あなたが私のことをリスクと言ったんでしょ!15年前RJは社員4人でスタートした。今は100人以上。集まったのは誰のおかげ!?私がいたから会社を作れたし、今があるの!なのにどうして…私をゴミ扱いするの?」と。
しかし、「投資家はあなたがいなければRJに投資するそうだ。」とソジュンに言われ何も言い返せず、ソジュンの家を後にした。
外で待っていたモクハとヨングァンはランジュを車に乗せた。
すると、その時、ランジュの母のいる施設から電話があり、母の様態が悪いとのことだ。
3人はそのまますぐに施設に向かった。
道中、ランジュは、認知症の母が自分のことを“ユン・ランジュ”だと思い込んでいることに頭を抱え、「ウン・モレだと思えばいいのに…」と自虐的になっていた。
モクハはランジュの母が家に来た時にしてくれた話を聞かせる。
ランジュ母は若い頃、“バー水仙”で歌う大人気歌手で、芸名がユン・ランジュだった。
思いがけず素敵な贈り物(ランジュの妊娠)をもらったから、歌手になる夢を諦め、その夢を娘に託したのだ。
それから母は、大人気歌手になった娘ランジュを、テレビの前で目を輝かせて見る一番のファンになった。
ランジュは「小さい頃歌ってくれた歌はお母さんの曲なの?私ね、歌詞が思い出せないの…」と母の手を握り、涙を流した。

記者会見を受け、ネット上には「ソ・モクハがRJにとって真のリスク」という記事が出て“妄言製造機”と揶揄された。
それを読んで怒るウハク&ボゴルは記事への“BAD”ボタンを押しまくる。
ボゴルは元気がなかった。

モクハは内緒で屋根裏部屋に来て、ロウソクを灯してウハクと話す。
ウハクはボゴルのことを「検察に呼ばれたせいで神経質になっている。背は高いがまだ子供。肝も小さい。」と言った。
そして、次の取り調べは月曜の2時。
他人に成り済ましているわけなので、本人確認書類を使うたびに罪を犯していたことになる。
そのため、一家が問われる罪は多い。
酌量がなければ懲役、家も店も貯金もなくなってしまうという。
そこへボゴルがやって来て、車でモクハを家まで送る。
怒っているのか、何も喋らないボゴル。
マンションの前に到着してモクハが降りる間際、ボゴルは「まだ分からないが実刑になる確率は高い。関わるのはお互いに不利益だ。だから…」と言いかけた。
モクハはくい気味に「私も変わらない、今も。前は言えなかったから今伝えてる。」
家族でキャンプした時、ウハクが「2人は昔思い合ってたんだよな?今もその思いは変わらいないのか?」と聞いた、その答えだ。
モクハは「当然だろ。何の感情もなかったら15年間覚えてないし心配もしない。どんな判決が出てもあんたを諦めない。15年前も私があんたを養うと言ったよ!しっかり踏ん張っておく。だから取り調べでは正直に話しておいで。」と伝えた。
ボゴルは笑顔になった。

モクハは部屋に帰って来て、ノートを広げ、何かを決意したかのように“最後の日のように”と歌詞を書き始めた。

デウンの意識が戻ったと聞いた、妻ヨンジュが慌てて病院へ駆けつける。
4ヶ月以上も意識不明だったデウン、ヨンジュはホッとして大号泣した。

検察での対質尋問の日
母は父に「過去に戻れたらあんなことしないと証言して。」と言うが、「あの日に戻ったらもっと早く追いかける。」と笑顔の父。
父は、目に涙を浮かべる母を抱きしめた。

4人は緊張の面持ちで検察に到着。
ボンワンも検察に到着。
いよいよ取り調べが始まる。

まずは父母とボンワン。
検事「戸籍盗用を提案したのは?」
父「私です。違法だとしってて提案しました。」
母「長男のチェホは記憶を失っていて何が起きたか知りません。」
父「ギホも知りません。ただの改名だと思ってます。」
ボンワン「ウソです。全員知っていた。名前だけでなく年齢も変わった。改名で年齢は変わらない。」
検事「知っていたかどうかは重要です。正直にお答えを。」
母「私とギホは知ってました。」
検事「イさんは自首しましたよね?なのに告発した理由は?」
ボンワン「被害者だからです。私は自分の家族を盗まれました。諦められません。」
検事「それでストーカーを?」
ボンワン「家族を捜しただけなのにストーカーとはひどい言い方ですね。」
検事「家庭内暴力で家族に逃げられたと記録が。」
ボンワン「はい。15年前です。当時は未熟でした。15年間後悔し反省しました。それを見せたいのに機会がありません。」
検事「それで美容室に行って暴れたと。警察も出動を。」
ボンワン「誤解です!彼が家族を盗んだと思った。それで抗議したんです!防犯カメラに映ってますが暴力をふるったのはチェホです。首を締められた。」
検事「首を絞めたのなら暴行ですね。」
父「暴行ではありません!私が襲われかけたので胸ぐらを掴んだんです!えっとえっと何ていうんだっけ…そうだ!正当防衛です!」
(ほくそ笑むボンワン)
検事「チョンさん(ボンワン)は息子を暴行で訴えると?」
ボンワン「はい」
検事「家族を取り戻すために告発を?後悔と反省を見せたいということでしたね?今がそのチャンスなのに見せないんですね。」
(検事は資料を閉じる)
検事「反省を見せるのではなく、厳しい処罰を望んでるように見えます。」
ボンワン「過ちを犯したら罰を受けるべきです。その前提が守られれば後悔と反省を見せることも…」
検事「一方は息子を守るためにウソをつき、一方は息子を罰するためにウソをつく。どちらが父親なんでしょう。」
父母の取り調べは終わった。

次はウハク&ボゴルとボンワン。
ボンワン「私は自分の命を子供たちに渡すつもりです。私が死んだら1億ウォンの保険金が下りる。これでも疑いますか?」
検事「気になってたんですが、保険の担当はハン・デウンさんですね。」
ボゴル「デウン?」
検事「ご存知で?」
ボゴル「中学の同級生です。」
検事「彼はチョンさん(ボンワン)と会った直後に事故に遭いました。」
ボゴル「事故!?ケガしたんですか!?」
検事「4ヶ月意識不明です。」
ボンワン「息子の友人として担当してくれた。なぜ私が彼に危害を加えるんです!?」
検事「そんな話はしていません。」
ボンワン「私に会った直後に事故に遭ったと。本人に確認を。その日も向こうから加入のお礼に来たんです。」
ウハク「今、確認しましょう。あの事故は僕が取材しました。意識が戻ったと奥様から連絡が。」
ボゴル「なぜ黙ってた?」
ウハク「奥様が口止めを。あの人に知られたくないって。」
検事「ハンさんは電話で話せる状態ですか?」
ウハク「はい」
ボンワン「今やっていることは戸籍盗用に関する取り調べでは?あの事故は関係ないはずです。」
検事「ないかどうかは、後で判断します。」
(デウンとヨンジュに電話を繋ぐ)
検事「ハンさん」
デウン「もしもし」
ボゴル「デウン、大丈夫か?ギホだよ。」
ヨンジュ「ギホ、おじさんと一緒にいる?危ないから早く離れなさい!」
検事「個人的な話は後で…いくつか質問させてください。事故の直前、チョンさん(ボンワン)に会った?どんな会話をしたか覚えてますか?」
デウン「ボンワン:父から逃げたら親不孝者で警察から逃げたら犯罪者だ。どちらも捕まえる。
デウン:あいつは怖くて逃げたんじゃない。だからもう、捜すのはやめてください!
明確に覚えてる。一言一句正確です!」
検事「その直後に事故に遭われたそうですが」
デウン「運転中に蜂の大群が襲いかかってきました。停車したかったけど蜂に刺されたせいか口の中が腫れて目が見えなくなりました。」
ヨンジュ「夫の車に蜂を入れたのはボンワンおじさんでした。」
検事「どうです?因果関係がありそうですが。」
検事「チェホさんは記憶がないので、ギホさんに聞きます。戸籍盗用のことは知っていましたか?」
ボゴル「はい、知ってました。」
検事「改名とか他の方法もあったでしょう?」
ボゴル「改名したら書類でバレてしまうので。」
検事「改名後に書類の交付制限をすることもできたはずです。」
ボゴル「その方法は当時ありません。その措置が取れれば、父は盗用していないはず。父は僕たちを守るために仕方なくやったんです。」
ウハク&ボゴルの取り調べが終わった。

4人は検察を出ると、外は土砂降りだった。
そしてモクハが待っていた。
青い傘を4本持って。
「お疲れ様。ご苦労さん。」と言って傘を渡すモクハ。
母とモクハは抱き合った。
みんなで帰ろうとすると、土砂降りの中、傘もささずに立ち尽くすボンワンがいた。
母は近づき、無言で傘を渡した。

モクハはランジュのために新曲を書いた。
“最後の日のように”
モクハのためにおさえていたスタジオは、ランジュの新曲のMV撮影に使い、ヨングァンはそこへランジュの母を連れてきた。
ランジュは、笑顔の母が見守る中、“最後の日のように”を歌い上げる。
これはランジュの母の曲に、モクハが歌詞を付けたものだ。
母は娘ランジュの歌う姿に感動し「これよ、この歌詞よ」と、目に涙を浮かべて喜んだ。
ランジュも涙を流した。

モクハはランジュに「今日、どんな歌手になりたいか分かりました。うまく言えないけど…今日のお姉さんみたいな歌手です。」と言った。
ランジュは「声を失った時、私は歌を愛してるのに、歌は私を愛してない。だから捨てられたと思った。でも今日の母を見たらやっぱり歌は捨てられない。これからも片思いを続けてみるわ。」と言った。

ヨングァンは、モレのマネージャーにも関わらず、ランジュの新曲プロモーションに力を注いでいた。
そして新曲MVのデータをソンジン日報のポン記者にも送った。
それを見たポン記者は「ユン・ランジュはリスクからレジェンドへ」とランジュを絶賛する記事を書いた。
ランジュはその記事を母に読み聞かせ、母は幸せな気持ちで永遠の眠りについた。
「母の人生はハッピーエンドだった…?」と涙を流した。
モクハは「お母さんの人生を完成させるのはお姉さんです。お姉さんがハッピーエンドに。」と励ました。
母の病室を片付けていると、鍵がかかっていて開かない引き出しが。
母がモクハに託し、モクハがランジュに渡したあの謎の鍵だ。
開けてみると中には、母の日記や手紙、そして茶封筒が入っていた。
茶封筒を開けると、それは輸出インボイスの英文の書類だった。
10年前、ランジュが日本のドラマの挿入歌を歌い、それが日本で大ヒットしアルバムも出した。
そのインボイスだった。
一度シュレッターにかけられたものが修復されている。
「なぜ母がこれを???」
以前、母が「あれのことはイ代表に知られちゃダメよ」と言っていたことを思い出した。
書類を見るとそのアルバムは14万枚くらい売れている。
つまり、この枚数を加算すると、ランジュのアルバム通算売り上げは、とっくに2000万枚を超えていたのだ。
それなのに、ソジュンが株を守るため、処分していたのだ。

ボゴルの家に検察から書留が届く。
父、母、チェホ、ギホ、それぞれ宛に4通。

そしてボンワンの元にも。
ボンワンはフッと笑い包丁を手に取った。

検察が出した結果は、ボゴル一家はみんな“嫌疑なし”!
連絡を受けたモクハも急いで家に帰り、一緒に抱き合って喜ぶ。
屋上で待っているボゴル、いやギホに駆け寄って抱きつく。
そして2人は熱いキスをした。

モクハ家族はお祝いのパーティーを開く。
デウン&ヨンジュも駆けつけ、再会を喜んだ。
父はケーキを買いに。
雨が降ってきたのでウハクが傘を持ってお迎えに行く。
ウハクと相合い傘で家まで帰る途中、父は男とすれ違う。
次の瞬間ケーキを落とし、倒れてしまった。
首から血を流している。
ウハクは驚いてパニック。
「父さん!父さんダメだよ!しっかりして!誰か救急車を呼んで!!!」と泣き叫ぶ。
落ちてぐちゃぐちゃになったケーキには“いつも愛しています”と父からのメッセージがあった…