Netflix韓国ドラマ「京城クリーチャー」第2話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

京城クリーチャー」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第2話:苦痛と幻滅の境界 惺沁(セイシン)

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<1年前>京城 甕城病院 
一路院長は、金がたくさんもらえるという理由で志願してきた東京美大出身の貧しい画家、幸本流と会う。
そして、大日本帝国の医学水準を引き上げるため、“解体新書”のように、数多くの研究と実験を記録するように命じた。
一路院長は、人間を生きたまま解剖し、その様子を幸本に記録させた。
幸本は手術室を飛び出し吐いてしまうが、すぐに戻れと怒鳴られる。
大金は貰えるが、あまりの辛さに、幸本は泣いていた。
掃除をしていた女性が「泣くことはないわ、あなたもすぐに慣れる。苦痛でも幻滅でも。人というのはそんなものよ。」と励ましてくれる。
その女性は、後に2号室の牢屋に入れられるチェ・ソンシムだった。
ソンシムは首に木彫りのネックレスをしていた。

<現在>
絵を描いて記録するために2号室の牢屋に近づいた幸本は、化け物に変わり果て、襲いかかって来るソンシムに腰を抜かす。
化け物になったソンシムの首には、木彫りのネックレスが揺れていた。

チェオクは母の似顔絵を見つめていた。
「父さんが大怪我をした満月島の時と同じ嫌な予感がする。」と言い、テサンの依頼を受けたことに不満と不安を抱いていた。
父ジュンウォンは「今回が最後。これが終わったらお前は家に帰れ。お前の人生を生きろ。」と言った。

チェオクは夜、石川警務官とその妻・前田由紀子が暮らす邸宅に忍び込み偵察。
前田は男に封筒を渡し、その男は人力車で去っていった。
チェオクがその男を尾行すると、一路院長と会っているのが分かった。

本町内では、テサンの財産はすべて石川に奪われ、金鈺堂の社長が変わると噂が広まってしまっていた。

チェオクとジュンウォンが報告にやって来た。
1週間前に明子を乗せたという車夫を見つけ問い詰めると、前田由紀子が明子を自宅に呼んだ後、甕城病院に行き、その後失踪したということだ。
甕城病院は、軍や警察、総督府の官僚しか入れないような厳重警備の格式高い病院なのに、朝鮮人の妓生の明子が入れるはずもなく、これは前田由紀子が仕組んだものだと考えるテサン。

テサンはジュンテクに金を渡し、甕城病院に入れる数少ない朝鮮人であるジュンテク家(父はプガン商事の代表で親日家)の身分証を借りた。
ジュンテクは、相変わらずテサンを独立運動に誘うが、「独立なんて、空しい夢は見ない。力がないから奪われた国で何ができる?俺はただこの乱世で一日一日を無事に粘り強く生き残るだけだ。」と断った。

テサン、ガッピョン所長、ジュンウォン、チェオクは、借りた身分証を持って甕城病院に向かう。
身なりを整え正装してきたチェオクの、あまりの美しさに目を奪われるテサン。
4人は無事に病院に入れた。
そのことは、テサンの見張りをしている部下によって、すぐに石川警務官の耳に入る。

テサンはジュンテクに成り済まし、受付けで主治医である高橋先生を呼び出すが、事前に休診日であると情報を得ていた。
「会う約束をしているのですが…」と言い、受付けの女性に確認してもらう。
その隙に、ガッピョン所長が「腹が痛い!」と小芝居を始め、騒動を起こす。
その隙に、チェオクは資料室に侵入。
その様子を清掃員の男が見ていた。
チェオクが明子に関する資料を探していると、清掃員の男に見つかってしまった。
チェオクはナイフを構え、ジュンウォンは男に銃を向ける。
すると、男は薬指を折り曲げたハンドサインで、満州から来た愛国団員であると告げた。
腹痛の小芝居をしているガッピョンは、駆けつけた医師によってぶっとい注射を打たれそうになるが、寸でのところでジュンウォン&チェオクが資料室から出てきたため、急に腹痛が治る。
そして4人がシレっと病院から立ち去ろうとすると銃声が聞こえた。
甕城病院の地下にある施設では、牢屋に閉じ込められている化け物が檻の間から無数の触手を伸ばし、兵士たちを次々に襲っていた。
化け物を銃で撃とうとする部下たちに、加藤中佐は「これは我々にとって非常に重要な実験だ!静かにしろ!何もするな!」と命じる。
「女神の誕生だ!」と加藤中佐。

ジュンウォンとチェオクはそのまま甕城病院に残り、裏の軍病棟の地下が怪しいので調べるという。
清掃員で愛国団員の男は、弟が西大門刑務所で高熱を出してそこに移送された後、急に連絡が途絶え、その弟を捜すため、甕城病院に忍び込んでいるというのだ。
ジュンウォンとチェオクは、その男の案内で地下を偵察しに行ってしまった。
無謀で危険だと、チェオクの身を心配する、取り残されたテサン。
ジュンウォンとチェオクが自分と同じぐらい本気だと考えるテサン。
「ここで何やっている!部外者は立入禁止だぞ!」と病院の人に見つかりピンチになったが、一人の看護師が「高橋先生のお客様です」と助けてくれた。

サイレンが鳴り響き、緊急事態となり来客や外来患者はみな外に出され、甕城病院は封鎖され立ち入り禁止に。
地下施設では、化け物が暴れ、今にも牢屋から破り出てきそうな勢い。
加藤中佐は、部下に窒素ガスを用意させる。
窒素ガスをホースで吹きかけると化け物は睡眠状態となった。
化け物は、睡眠状態でありながらも、身を守るために炭素菌を胞子のようにしてばら撒いていた。
部下たちは防護服を着て、化け物を檻に入れて運び出す。
加藤中佐は部下たちに、窒素注入の継続と胞子に直接触れないように注意する。
化け物の檻が、明子を含む牢屋に閉じ込められている人々の前を通り過ぎる時、人々の元に炭疽菌の胞子が舞い込む。
人々は次々に苦しみだし、全身が焼きただれ、死んでしまう。
明子は牢屋の隅で怯えていた。

チェオクは軍病棟に忍び込み、たくさんの死体が運び出されているのを見る。

その頃、金鈺堂に戻ったテサンは、チェオクのことが気になってソワソワしていた。
ナウォル夫人に、「命は石川に掛かってるし、明子を捜せないと全財産は没収され戦場に送られるかもしれないし、金鈺堂から少しでも奪い取ろうとあちこちから狙われてるのに、どうしてこんなにも彼女が気になるのか」と相談する。
ナウォル夫人は「困りましたね、恋煩いに薬はない」と答える。
あわてて否定して、「恋ではなく人類愛だ」と苦しい言い訳をするテサン。
ナウォル夫人は「ここで心配してても何も始まらない!いつもの社長らしく男らしくやるべきことがあるのでは!?」と叱った。
テサンは金鈺堂を飛び出し、外で自分を見張っている森に、「明子を捜すのに必要な人物だ。“幸本”という男を調べてくれ。」と石川警務官に伝言を頼んだ。
知らぬうちにテサンの言いなりなっている自分に気づき、呆気に取られる森。

幸本は月光バーで、絵を描きながら酒を飲んでいた。
女店主のヨンチュンは「絵がお上手ですね。画家さんですね?」と幸本に声をかけた。
幸本は化け物になる前のチェ・ソンシムの絵を描いていた。

町内では号外が配られる。
“伝染病で甕城病院が無期限封鎖”
甕城病院の前には、銃を持った日本軍によりバリケードが張られ、出入りが不可能になった。
テサンは、病院内にいるチェオクたちを心配し、急いで出かけようとすると、一人女性が金鈺堂にやって来た。
テサンを助けてくれた看護師だ。
看護師は、薬指を折り曲げたハンドサインをして、自分が愛国団員であることを告げ、病院内にいる人物から受け取った“明子を見つけた”というメモを渡した。
「昨夜、数え切れないほどたくさんの人が死にました。理由は知らないし知る方法もない。病院の中で大変なことが起こっています。同士たちと理由を探ったが、誰も戻れなかった…今回もそうなるかも。」と涙ながらに訴えた。

テサンは甕城病院に行くことを決意したのだった…

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