Netflix韓国ドラマ「涙の女王」第13話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「涙の女王」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第13話

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会長の遺影と共に、会長宅のエレベーターに乗り、秘密の部屋にやって来たヒョヌとヘインと家族。
空調や電気設備のないただの空間。
そこには何もなかった。
しかし、何かを動かしたような形跡があることをスチョルが見つける。
「お父様ったら。。知恵を絞って隠した財産を、あの女に取られたのね〜」と嘆くボムジャ。

会長の遺影と共に、スリの待つリビングに戻ったヘイン一家。
ボムジャは怒って、「あんあたがお父様を殺したのね!裏金をせしめたから殺したんでしょ!」と問い詰める。
スリは「何の話だか。。親の葬儀の日にお金の話?会長。。おいたわしい。。」と白々しい演技。
ボムジャが、権限を失ったスリを家から追い出そうとすると、「私を追い出すなら裁判所で明渡しの判決が必要よ。」と言い張り、家に戻るヘイン一家と、再び同居することに。

ヘインは隙を見て会長の部屋へ。
置いていった録音機能付きペンを回収し、録音を聞いてみる。
「ヘイン、直接お前に話せればよかったのだが、こんな形であっても伝えれれて嬉しい。ありがとう。時々日差しが入る半地下のように、少しだけ意識が戻る瞬間がある。何かを考えるにはあまりにも短い時間だ。何を思い出すこともなく、ただ後悔だけが募る。金を稼ぐことに執着し、金を守るために手段や方法を問わずあがいた人生だった。そんな風に人生の大半を浪費した。それで何が残ったか。私の生き方が間違っていたという告白を遺産として、お前たちに残したい。お前たちは、私と違う人生を歩んでほしい。だから、むなしい最期だけは迎えぬよう心から願う。みんな愛してる。そして、すまない。」と。

家族が悲しみに暮れる中、会長は埋葬された。
ヒョヌはずっとヘインに寄り添い、手を握っていた。
ヘインは「なんだか不思議な気持ち。本番前のリハーサルみたい。宣告を受けて3ヶ月が過ぎた。今夜死んでもおかしくない。でも、これで私まで死んだら、ホン家のイメージが悪くなる。生きたいと思った。キラキラした日差しにモクモクした雲と鳥の鳴き声。腹が立つくらい素敵だわ。私も生きたい。」と目を潤ませて気力なく笑った。
涙が頬を伝うヒョヌ。
2人は手を握った。

スリはウンソンを貸し金庫に連れて来た。
そこには、邸宅から移された巨額の裏金が積まれていた。
その量に驚くウンソン。
スリは、会長が残した家族との昔の思い出ビデオを見漁り、秘密の部屋を見つけていた。
「行ったでしょ?これが私の愛し方よ。このお金があなたを守る。」と言うスリ。

ヨンドゥリでは、ヘイン父がヒョヌ父に世話になったことに感謝を伝え、庭で一杯やっていた。
元気のないヘイン父。
ヒョヌ父は「これからはいいことが続くはず。渋柿を甘柿に変える“渋抜き”という方法があります。ただでさえ苦いのに、苦い焼酎に漬けられてつらい日々を送ります。人生も渋柿みたいに苦く渋い。でも耐え抜くと、ある瞬間甘くなり、それを糧に生きる。」と元気づける。

ヒョヌの元にドイツの研究所から電話が。
ヘインの治療法が見つかり、手術を受けられるという朗報だった。
完治は断言できないが、成功した事例もあり、希望が持てる手術だと。
しかし、この手術、実は、記憶を失う可能性があった。
ヘインが生きるためには手術が必要だが、その代償に、これまでの長期記憶が失くなってしまうのだ。
ヒョヌは庭で飲んでいたヘイン父とヒョヌ父に報告。
ヘイン父は、ヘインがこのことを知って手術を拒否することを懸念し、ここにいる3人だけの秘密にすることに。

手術が受けられると朗報を聞いて、大いに喜ぶ家族。
ヘインは縁側に座り、初めて号泣した。
「久しぶりに緊張が解けたから嬉しくて泣けてきたの。長い悪夢から目覚めたような気分よ。」と。
ヒョヌはヘインの肩を抱き寄せ、小さなベッドで一緒に眠った。
ヒョヌは、ヘインの寝顔を見て、一筋の涙をこぼす。

翌日、ヒョヌとヘインは1日デート。
たくさん遊び、たくさん写真を撮り、楽しい時間を過ごした。
2人はベンチに座って話す。
ヘイン「実は秘密にしてることが3つあるの。ドイツに行く前に1つずる教えてあげる。」と言って、ピンクの音楽プレイヤーが自分の物であると打ち明けた。
驚くヒョヌ。
ヘイン「これは私たちの歴史の証。私たちには映画のようなプロローグがある。あの時校庭で ”こんなイケメンいた?この子と離れるなんて恨めしいわ”って思ったの。」
ヒョヌ「黒い靴を履いてた。白い靴下で肌は抜けるように真っ白で、髪型はポニーテール。一目見て”千年に一度の理想の子”と思った。翌日から君を捜し回ったんだ。名札が見えなかったから。シンデレラじゃあるまいし、音楽プレイヤーを残して消えたんだ。そんな僕たちが再会して結婚もして、離婚もしたけどね。まさに史上最高の運命のプロローグだ!」
ヘイン「私は千年に一度の理想で運命の人でしょ。これからは。。”これから”って何ていい言葉なの。涙が出そう。」
ヘイン「私たちにも“これから”ができたってこと。だから離婚は取り消し。」
ヘインは、“告白スポット”でヒョヌが渡したが受け取らなかったあのダイヤの指輪をはめて、ジャーン!と見せた。
胸がいっぱいのヒョヌ。
ヘインを抱きしめ、「返品はダメだ、ある日目が覚めて僕を嫌いになったとしても、約束を破らないで。僕らがまた大ゲンカして互いに嫌気が差しても、もし君がこの約束を忘れたとしてもムダだぞ。僕は君の側にいる。」
ヘイン「分かったってば。だから黙って。」
ヒョヌはヘインを抱き寄せた。
ヘイン「私はこうやって、じっとあなたの鼓動を聞くのが好き。」
ヒョヌの頬に一筋の涙がこぼれた。

モ・スリはグレイスの口座に60億ウォンを振り込んだ。
あっちについたりこっちについたり節操のないグレイスだが、通帳を見てすっかりスリにすり寄った。
しかし、口座は利用停止にしてあり、引き出せないようになっていた。
「もういいと言うまで私に従うなら、利用停止を解く」と言うスリ。
ガックリするグレイス。

ヨンドゥリでは、ヒョヌ母が庭で大量のキムチを作っていた。
邸宅に戻るヘイン一家へのお土産用だ。
手伝いを嫌がるミソンとは反対に、ダヘが手際よく手伝ってくれた。
しかも、包丁使いがめちゃくちゃうまい!
そこへ、ヘイン母がやって来た。
ヘイン母「うちに戻れるとでも思ってるの!?」
ダヘ「ご心配なく、用が済んだら帰ります。お義母さん。」
ヘイン母「お義母さん!?冗談じゃないわ!」
ダヘ「呼びたいです。初めて“おかあさん”と呼んだ方ですから、そう呼ばせてください。」

ミソンと村人達が庭先でホウセンカで爪を染めていた。
そこへヘインがやって来る。
村人が「初雪まで爪が赤く染まったままなら初恋が実る」という言い伝えを教えてくれた。
興味津々のヘイン、小指の爪を赤く染めた。

気分が良くてスキップして辺りを散歩するヘイン。
ちょうどヒョヌが車で帰ってきた。
ヘインは小指を見せて、「冬を迎えることも初雪を見ることも諦めてた。でも、見られるかも。色が消える前に雪が降れば初恋が叶う。」と嬉しそうに報告した。
ヒョヌは、ヘインの初恋が別の男だと思ってるので(本当はヘインの初恋はヒョヌなのに)焦る。
「指輪を受け取ったんだから初恋が実っちゃダメだ!」と。
ヘインはニコニコでヒョヌをからかう。

ホン家の長男ボンソクが、クイーンズの株を買い集めており、アンカーLPにも接触していると知り、ボンソクに脅かされるのではと焦り、苛立つウンソン。
ウンソンは、スリのアドバイスで、裏金を使い、株を買い集め始めた。
これは、ヒョヌとヤンギの作戦だった。
ヒョヌの元秘書に協力してもらい、ボンソクの動向をわざとウンソンに漏らし、証拠を掴んで横領と背任で捕まえるのだ。

ヨンドゥリのグレイスがやって来た。
ヒョヌ母と一緒に干し柿を作っていたヘイン母。
グレイスは、田舎の生活ですっかり穏やかになったヘイン母に、「戦場への復帰を控えてるんですよ!使用人を味方につけるには武器が必要です。相手を圧倒させる武器とは。。お肌ですよ!今すぐハリとツヤを取り戻しましょう!」と言って、連れてきたエステティシャンの2人にマッサージをさせた。
ヒョヌ母も一緒にw

ボムジャはヨンドゥリを散歩中、ヨンソンにばったり。
ヨンソンは「渡すものがあるので、夜に改めて会いませんか?」と誘う。
ドキドキするボムジャ。
夜になり、おしゃれして、メイクしたボムジャは、ヨンソンから告白されると思い込んであれこれ考えていた。
そして「元夫が3人いて。。私っていろいろ複雑なんです。だからお気持ちに応えられません。」と言った。
ところが、ヨンソンは告白がしたかったのではなく、会長のお香典を渡したかったのだ。
恥ずかしくて気まずくて、受け取らずに立ち去ろうとしたボムジャだが、ヨンソンは「ボムジャさんじゃなくてお父様に差し上げるんです。お金持ちも、あの世へ行くと無一文だとか。ささやかですが、このお金でお父さんはお友達と酒を酌み交わすでしょう。」と言って、ボムジャの手に香典袋を持たせた。
「あの世でお父さんはお友達と楽しく過ごすはず。だから、悲しまないで。」とヨンソン。
ヨンソンの心のこもった優しさに、涙を流すボムジャ。
ヨンソンはハンカチを渡し、2人は別れた。

ヘインの両親は、ヨンドゥリから邸宅に戻るが、スチョルは戻らないと言い出した。
邸宅を出て、自立して、家族を養いたいのだ。
ヘインもついでに戻らないと言い出した。
ヒョヌの一人暮らしの部屋で一緒に暮らすのだ。
「2人が楽しいならそうしろ」と両親も認めてくれた。

グレイスはヨンドゥリ情報をスリに報告。
戻ってきたダヘに良心が戻り、スチョルのへの愛が芽生えていたこと。
ヘインが手術するために渡独し、余命が覆るかもしれないこと。
その会話をウンソンが影で聞いていた。
ウンソンは、グレイスにヘインの病院を調査するように命じた。

ヨンドゥリのヒョヌ部屋の窓から星を見ていたヘイン。
そこへヘイン母が入ってきた。
母は「あなたの妊娠中にほうき星の夢を見た。かわいい娘が欲しかったから、その夢を見て嬉しかった。」と涙ぐむ。
母は、ヘインに対して申し訳なく思い、後悔しているので仲良くしたいのだが、20年以上いがみ合っていたため、どう接していいか分からない。
ヘインはそんな母に「今、いい感じよ。十分に時間はあるから、ゆっくり仲良くしよう」と言い、母も「手術が終わったらゆっくり仲良くなりましょう」と言って、2人は微笑み合った。

翌朝、ヘインの両親とヒョヌ&ヘインはヨンドゥリを後にした。
ヒョヌの一人暮らしの部屋に帰ってきたヒョヌとヘイン。
エレベーターで会った同じマンションの住人に、「新婚です」と宣言。
渡独するまで、2人の幸せ絶頂ラブラブ新婚生活が始まった。

ヒョヌは出勤して、ウンソンとばったり。
2人は話をする。
ウンソンはヘインの手術のことを知っており、記憶を失くす可能性があることも知っていた。
最後まで秘密を守り、必ずヘインに手術を受けさせろと言うウンソン。

ウンソンは、邸宅に残るヒョヌとヘインの私物のすべてを、使用人に片付けさせた。

ヘインはナ秘書と一緒に、プライベートでお客として百貨店を訪れる。
客として買い物をすることで、百貨店の導線や構造を客観的に見ることができたヘインは、これまでの経営者目線ではなく、客目線で幸せな空間を作ることを誓った。
「これからはおまけの人生。少しだけいい人として生きたくなったの」と。

ヨンドゥリのヒョヌ母の元に、ヒョンテの嫁ヒョンスクがやって来た。
神妙な面持ちで改まるヒョンスク。
ヒョンテを返品するという。
理由は隠れて株取引きをして大損していた。
激怒の母。
母は返品を受け入れ、「廃棄処分にするわ!あなたは自分も道を歩んで。キムチを漬けたら連絡するわ。あなたみたいな妻は息子にもったいない。本当にごめんね。」と言って、ヒョンテをニンニクの束で殴る殴るw

ヒョンテのボクシングジムがあるビルのオーナーはヘイン。
ヘイン父はヘインと話し合って、世話になったお礼にと、ヒョヌ父にこのビルを譲ることにした。
ヒョヌ両親は、ビルのオーナーとなった。
ミソンは美容室を、ヒョンテはフィットネスクラブを、それぞれ持ちたいと提案するが、両親はオーナーとして、たとえ血縁関係でも家賃滞納は許さず、しっかり徴収すると宣言。
「あのビルは、お前たちに緊張感をもたらしてくれる。お前たちは親をナメ過ぎだ!あのビルをお前たちの忠誠心を試すバロメーターとする!」

百貨店では、まだ10月なのにクリスマスの飾り付けの準備が行われていた。
点灯リハが始まり、百貨店内にキラキラの照明が点いた。
すると、雪が降る演出も始まる。
百貨店に来ていたヘインとナ秘書は、リハーサルに雪まで降らせるのかと驚く。
ナ秘書がスタッフに聞きに行った。
一人になったヘインの前に現れたのはヒョヌ。
ホウセンカで染めた小指はまだ赤いままだし、初雪が初恋が実っちゃうかも」と喜ぶヘインに、ヒョヌは「一体どんな野郎だ!いまだに忘れられないとは!」とムキになって怒る。
ヘインは、2つ目の秘密を教えると言い、初恋の相手がヒョヌだと打ち明けた。
「372番のバスの最後尾の窓際。あなたの乗ったバスをつけて何度も川を渡ったわ。」
そこまで言っても気づかない鈍いヒョヌw
ヘインは呆れて立ち去るが、遅れて理解したヒョヌは「僕?僕?初恋の人は僕!?」と驚いてヘインを追いかける。
そのイチャイチャを、ナ秘書とヒョヌの元秘書が眺めて微笑んでいた。
実は、リハーサルで雪を降らせようと提案したのはヒョヌだった。
リハーサルでそこまでする必要はないと言うスタッフに、「法務部で検証が必要。お客様が滑ったら大変だから、僕が直接確認を。」と。
愛のサプライズだった。
事情を聞いたナ秘書は「復縁。。しそうね!」とつぶやく。

ヘインはヒョヌと一緒に渡独し、手術に挑む。
ヒョヌ父は、ヒョヌ母に、手術の副作用でヘインが記憶を失くす可能性があることを伝えた。
偶然スチョルも聞いてしまった。
ヘイン父も、ヘイン母に手術の副作用を伝えた。
みなショックを受けるが、何より、ヘインの命が助かることが最優先だと、思いは一つ。
とはいえ、ヘイン母は「ヘインが不憫すぎる、かわいそう」と号泣した。

少し遅れて、ウンソンも一人で渡独した。

その頃、不動産詐欺の仲介業者ピョンが、貯水池で変死体となって見つかった。

ドイツに到着し、タクシーで病院に向かう途中、やはり、ヘインは不安と緊張でいっぱいだった。
それを察したヒョヌはヘインの手を握り、気持ちを紛らわせるため「3つ目の秘密は何?」と聞いた。
ヘイン「3つ目はヨンスク!」
ヒョヌ「屋上のタヌキ!一度も現れなくて本当にみたことがないんだ〜」
ヘイン「ウソよwww」
ヒョヌ「わ〜4年もだまされてた〜!屋上に行く度に探したのに〜」
ヘイン「おバカwww」
2人はケラケラ笑った。

病院に着いて、主治医の部屋に入る直前、ヒョヌは手術の副作用について、ヘインに打ち明けた。
ヘインは「私に選択しろと?手術をして記憶を失うか、それとも死ぬか、どっちがマシか選べと?もういい、全部夢だったことにする。」と言って帰ろうとした。
ヒョヌは追いかけてヘインの手を取り、「君は生きろ。生きるんだ。どうか生きてくれ!」と訴えかけた…

<エピローグ>
ヒョヌは、こっそりビデオメッセージを残していた。
手術をして記憶を失くすであろうヘイン宛てだ。
「僕はペク・ヒョヌだ。僕は君の夫だ。動揺しているだろうし怖いだろう。記憶が消えて初対面の人が夫だなんて、動揺して当然だ。でも、これはいいことなんだ。君は重病にかかったけど、助かったんだ。以前の自分を知りたいよな?思い出せなくて悲しいだろうけど、心配しないで。僕が全部覚えてる。知ってることを全部話してあげる。泣いたらダメだよな。これは君が初めて見る僕の姿なのに。先に言っておく。もしも僕が君の好みじゃなくても、悪いが別れることはできない。君と僕は単なる心変わりでは返品不可だと約束した。君が嫌だと言っても受け付けない。君が僕とした約束を覚えてなくても、僕は君のそばにいる約束したんだ。初雪も一緒に見て毎日、何てことない日常を共にしながら君のガラス瓶に良い記憶をもう一度集めていく。きっとできる。史上最高の運命だから。愛してる。愛してるよヘイン。愛してたし、ずっと愛してる。」

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Netflix韓国ドラマ「涙の女王」第12話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「涙の女王」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第12話

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ヒョヌとヘインは、“トラストストレージ”の事務所に潜入し、パソコンを解析し、保存されている監視カメラ映像を見てみると、そこに“ユニット101”と書かれたトラックが映っていた。
そのトラックに見覚えがあるヘイン。
以前、会長が、家の換気システムを替える工事をするからと、家族全員が追い出されたことがあった。
その時、来ていたのが“ユニット101”だ。
2人は、その時に裏金が家に運ばれたのではないかと考える。
調査が終わり、外を歩いていると雨が降ってきた。
ヒョヌは、ヘインが寒くないように自分のコートを着せてあげて、「濡れるといけないから待ってて」と言って、車を取りに走った。
ヘインはめまいがしてしゃがみこんでヒョヌを待つ。

“トラストストレージ”にやって来たウンソン。
一人でしゃがみ込むヘインの姿を見つけ、車から降り、傘を差して駆け寄る。
声をかけられたヘインは、ウンソンを見て「ヒョヌさん、早かったわね」と笑顔を見せた。
戸惑うウンソンだったが、そのままヘインを車に乗せた。
車に乗って戻って来たヒョヌ、ヘインがウンソンの車に乗り込むのを見て、慌てて追いかける。
追いつ追われつの激しいカーチェイスの末、ヒョヌはウンソンの車の前にすごい勢いで飛び出した。
降りてきたヒョヌを見て、驚き戸惑うヘイン。
隣にいたはずのヒョヌはウンソンだったのだ。
大切なヒョヌとウンソンが認識できなかったヘイン。
急いで車を降りようとするが、ロックがかけられていて出られない。
ウンソンは、「俺とヒョヌを間違えたと知ったら、ヒョヌは驚くだろうな。」と言った。
ヘインはロックを開けさせ、外に出る。
症状が悪化したことでヒョヌをがっかりさせたくないヘインは、「ウンソンと偶然会って、家に招待された。お祖父様に会いたいわ。行ってくる。心配ないわ。あとで迎えに来て。」ウソをついた。
そしてヘインはウンソンの車に乗って行ってしまった。
次の瞬間、ヒョヌは何者かに殴られて倒れた。

アメリカにいるダヘの家にルームサービスと偽って男が入ってきた。
怯えるダヘ。
強引に部屋に入り込んだ男は、ダヘの元カレでゴヌの父親ジュノだった。
クイーンズ乗っ取り計画のため、ダヘのいとこと偽り、クイーンズマートの財務理事の座に就いた。
すべてのミスをスチョルのせいにして、出国の際に検察に密告したというジュノ。
スチョルが過誤納税をやらかして会長に怒鳴られ、パニック発作を起こしたあの件も、ジュノの仕業だったのだ。
スチョルは間もなく捕まると聞き、気が気じゃないダヘ。
ジュノは、ぐずるゴヌに怒鳴り散らす。

ヒョヌは車の中で目を覚ます。
手足を縛られ、額から血が出ている。
車内には練炭が置かれ、近くに、注射器を構える男が。
不動産詐欺の仲介業者ピョンだった。

ヘインを家(元ホン一家の邸宅)に連れ帰ったウンソンは、「着替えて、一緒に食事をしよう」と誘った。
ウンソンはヘインとの食事が嬉しくて、ルンルン気分でワインや食器を選び、花を飾る。
そこにピョンから電話で「処理した」と報告があった。
ウンソンは「逃亡資金は後で。今会ったら疑われてしまうから当分隠れていろ。」と指示した。

ウンソンとヘインはダイニングテーブルで食事を始めるが、ヘインは素っ気なく、ワインも飲まずステーキも食べない。
ウンソンは「誤解を解く時間をくれ」と言ってネックレスを見せた。
児童擁護施設時代、犬に襲われたヘインを助け、その時にヘインが落としたネックレスを拾ったと打ち明けた。
あの時の少年がウンソンだったのかと思い出すヘイン。
しかし、初めて会ったのはもっと前で、ヘインの兄が水難事故で亡くなった時だ。
ボートから落ちたヘインを救出したのは自分だと。
ウンソンは母であるモ・スリに会いに行って、事故を目撃したのだと言う。
なぜ黙ってたのかと問うヘインに「母は秘密を守るために俺を施設に捨てた。だから言えなかったんだ。」と言った。
「気の毒ね」と言うヘイン。
ウンソンは「だから一緒に食べよう。この食卓で君と食事がしたかった。ヒョヌにとって苦痛だったことを俺は心から望んでいた。そんな顔しないで一緒に食おう。」と言い、ヘインはステーキに手を付け始めた。

ヨンドゥリのヒョヌ母は、ヒョヌが幼い頃のアルバムを見ていた。
ヘイン母もやって来て一緒に見ることに。
ヘイン母は1枚の写真に目が留まる。
それは、ヒョヌが子供海兵隊に参加した時の海での写真だ。
当時ヒョヌは溺れていた女の子を助けたことがあると、自慢げに話すヒョヌ母。

食事を済ませたヘインは会長の部屋へ。
部屋の外で待つウンソンの元にモ・スリがやって来て、ヘインを部屋に入れたことを怒る。
部屋から出てきたヘインに「死ぬ前に何を探りに来たの!?信じられるものは家族より私だった!」と食って掛かる。
ヘインは「好きに言えばいい。ウソだと分かってます。お祖父様が死んだら委任契約も消えるし、手厚く看護してくれると信じています。あなたに苦労させられて家族が仲良くなりました。でも礼は言いません。また来ます。」と言って颯爽と立ち去る。
スリは、ヘインを追いかけようとするウンソンの腕を掴んで止めるが、ウンソンは振り払ってヘインを追った。

ヘインは正門が分からなくなり、庭を彷徨っていた。
そこへ、迎えに来たヒョヌが見えた。
安心して近付こうとするヘインだが、それがヒョヌなのかウンソン分からなくなってしまった。
ヘインは、本当にヒョヌなのか分からず戸惑いながら聞く。
「ヒョヌ?本物?誰かに殴られたの?」と。
ヒョヌはヘインの頬に優しく触れ「殴られたりしないと言っただろ?3対1でも勝てる。」と言った。
「偉そうに言うのはあなたね」と確信が持てたヘイン。
2人は車に乗った。

ウンソンは防犯カメラでその様子を見ていた。
ピョンに電話して、「ヒョヌを処理したはずでは!?」と問い詰めた。

先ほどピョンに襲われたヒョヌは「5分後に殺しても同じだろ。確認しろ。殺せと指示した人に電話して約束を守るか確かめてみろ。」と言った。
ピョンは言われた通りにウンソンに電話するが、約束の逃亡資金をくれなかった。
そこでヒョヌは、「もし殺して計画的殺人犯になったら最低20年の懲役になるが、今、思いとどまれば懲役3年の詐欺罪で済む。僕が示談を手伝えば執行猶予も付く。今やめればこのことは忘れよう。」とピョンと交渉。

ピョンは「俺がバカだった。カネを送れ!でないと警察にバラすぞ!」とウンソンに言った。

ヒョヌはヘインをつれて自宅に戻った。
離婚後、ヒョヌが一人暮らししてる部屋だ。
新築だし、家具も付いてるし、いい部屋だというヒョヌ。
ヘインなしでも快適に暮らしているヒョヌに、「離婚という夢が叶ってよく眠れてるのね。あなただけでも楽になればそれでいいわ!」と嫌味炸裂のヘインw
ヘインの地雷を踏んでしまったヒョヌは、「シックハウス症候群のせいで頭は痛いし、見ろよ、居間と台所が一緒だかた料理すると臭うんだ!何よりも君がいない。。」と必死にご機嫌を取る。
悪い気はしないヘイン。
ヒョヌはさらに続ける。
「ここで一緒に暮らしてたらどうだったかな。ケンカしても逃げ場のないここで、新婚生活を送りたかったな。そんなことを考えてると君に会いたくなって恋しかった。」と。
そして、空腹のヘインのために料理を作る。
台所に立つヒョヌの背中を見つめて、ご機嫌が直ったヘインだった。

その頃、ウンソンは、ヘインがほとんど食べなかった豪華な料理を皿ごと投げつけた。
孤独と怒りと悔しさで涙目になるウンソン。

ヒョヌはヘインのために、温かくて美味しそうな家庭料理を作った。
「料理が上手なのに隠してたのね」とご満悦のヘイン。
ヘイン「私が死んだら、他の女と付き合うの?ケンカしても逃げ場のないこの部屋でチゲを作ってあげて仲良く暮らすの?」
ヒョヌ「僕と付き合う女などいない。君は前夫を失った純情な女、僕はそんな君と離婚したバカな男だとみんな知ってる。」
ヘイン「みんな付き合いたがるわ。イケメンで優しくて、賢いのに威張らない。その上、美味しいチゲも作れる。最高の男性よ。何度生まれ変わってもあなたといたい。」
照れるヒョヌ「そういう言葉をまじろぎもせず。。そんなこと言われたらドキドキする。。」

めちゃくちゃになったダイニングで一人たたずむウンソン。
割れた皿でケガをして手から血がたれている。
モ・スリが現れ、「あなたはヘインに利用されてるだけよ。」と言い放った。
ウンソンは「知ってたさ。母さんに利用されてきたから慣れてしまった。」と答える。
スリは、大金を受け取りながらウンソンを虐待していた養父母を、飲酒運転に見せかけて殺し、ウンソンをいじめてた児童養護施設を焼き、院長もまた殺していた。
「放置してない!あなたをいじめて苦しめた人たちを野放しにしなかった!今もそうよ!会長の座だけでなくすべてを手に入れさせるわ。邪魔するものは容赦しない。たとえヘインでもね。これが私の愛し方よ!愛するヘインを痛い目に遭わせたくなければ利用されないで!そんな姿は見てられない!」と言うスリ。

ヘインはヒョヌの額のケガの手当をしながら、会長と会った話をする。
会長はヘインのことも覚えていなかった。
ヘインはショックを受けるが、録音機能付きのペンを棚に置き、「伝えたいことを録音して。すぐに来るわ。」と伝えていた。
そのペンはホン一家しか知らない特別製作のもの。
会長が正気に戻ったら必ず分かるというヘイン。

会長の部屋にモ・スリがやって来て「なんで裏金を隠したのよ!私の口座に入れておくべきでしょ!死なせない!あのお金のせいで生地獄は続くのよ!」と怒鳴った。
そして、ヘインの病気のこと、余命のことを会長に話し、「天下のホン・マンデが孫娘が死ぬと聞いても分からないなんて」と言い捨てた。

ヨンドゥリのスチョルは、ロッキーのごとくトレーニングを積んでいた。

ヒョヌの兄ヒョンテには、ここまで姿を現さないが、妻がいる。
結婚する時、ヒョヌ母は「あなたは娘じゃない、あくまでも嫁。娘なら言いたいことも言えるし叩けるが、嫁は人様の娘だからそうはいかない。言いたいことも言えないのが嫁と姑よ。だから、なるべく会わずに暮らそう。盆暮れ正月も誕生日も来なくていい。その代わり、ヒョンテの返品は受け付けない。」と嫁に言い放った。
嫁は最高の結婚をしたと喜んだという。
「母さんのおかげで、バカなことをしても妻は許してくれる」とウハウハのヒョンテ。
その話を聞いたスチョルは、家族を思い出しスネてしまった。

ダヘの部屋に来たジュノは、スーツケースにいっぱいの札束を数え、「本当はもっとあるはずだ、隠してるだろ!」とダヘを殴ろうとしたりクッションを投げたりして暴れる。
クッションがぶつかった照明スタンドが、ゴヌに倒れそうになり、ダヘが体を張って守る。
ダヘは「ゴヌにケガをさせたらぶっ殺す!金庫にあるから明日取りにいこう。」と言った。
ダヘはジュノのワインに睡眠薬を入れて眠らせ、荷物をまとめ、ジュノのバックからUSBを抜き取り、ゴヌを連れて部屋を出た。

ヒョヌの部屋で朝を迎えたヘイン。
ソファで眠るヒョヌに近寄り、愛おしそうに顔に触れる。
目を覚ましたヒョヌは、ヘインを抱きしめてもう一眠り。
幸せのひととき。。

昨夜、ヒョヌは元ホン一家の邸宅の前でグレイスと会い、クイーンズ通行パスを受け取り、それを使って邸宅に侵入し、ヘインを連れ帰っていた。
グレイスには「裏金が見つかりそう。5%渡す。」と微笑んだ。
その様子が監視カメラに映っており、スリとウンソンはグレイスを呼び出し、問い詰める。
グレイスは「情報を探っていただけ。裏金はこの家にある。」と教えた。

ヨンドゥリで盗撮する男たち。
黒い車で、あちこちを撮りまくってるという。
ヒョヌ姉ミソンは、ヘイン母からもらった高級パンプスを履いて、その男たちを追いかけ、強烈な飛び蹴りを食らわすも、逃げられてしまった。
村人たちは“守護隊”を結成し、スチョルも加わった。

ヒョヌはヨンドゥリへの帰り道、夕焼けのきれいな“告白スポット”にヘインを連れてきた。
夕焼けで肌がほんのり赤く染まって、いつもよりきれいに見えるため、告白が百発百中だという。
ヒョヌはそこで指輪を差し出し、「復縁は負担だろうから、離婚を取り消してほしい。」と頼んだ。
しかしヘインは指輪を受け取らず、ヒョヌの申し出を断った。
ヘインは、ヒョヌとウンソンが分からなくなったこと、記憶がごちゃごちゃになること、居場所が分からなくなること、症状が“次の段階”に来てしまったことを打ち明けた。
「現実なのか、漠然としてるから何も約束できない。ごめんなさい。」といって車に戻ってしまったヘイン。
車内にいるヘイン、外にいるヒョヌ、2人とも涙が止まらなかった。

ヨンドゥリのボムジャは、コナンのドローンで撮影した邸宅の様子を見ていた。
そこへ、慌てた様子のヨンソンがやって来た。
母がいなくなってしまったという。
ボムジャとコナンはドローンを使ってヨンソン母を捜し、山の峰に座る母を見つけることができた。
大喜びのヨンソンはボムジャを抱きしめる。
ときめくボムジャ。

無事に母を連れ帰ったヨンソンは、ボムジャにお礼を伝え、2人は庭先で話をする。
ボムジャは「近くで親の世話ができることが羨ましい。いくら楯突いても倒れそうになかった強い父だったが、自分の発言や行動を後悔している。」と涙を流す。
それを受けて、ヨンソンは自分の話をしだす。
ヨンソンの母は夫のDVに耐えかねて、ヨンソンが幼い頃に家を出た。
ヨンソンはそのまま母なしで育ったが、ずいぶん経って認知症になった母を施設から引き取った。
「正気の母とケンカしてみたい。」と言うヨンソン。
ヨンソンは「人生にはそれぞれ抱えている石ころがある。幸せそうな人のポケットにも重い石が入ってるんです。だから羨んだり自分を責めたりしないで。お父さんも分かってるはずです。」とボムジャを励ました。

会長は与えられた薬を密かに吐き出し、洗面所の棚にある入れ物に隠した。

ヒョヌとヘインと家族とコナンは、裏金の在り処について話し合う。
どうやら、裏金が邸宅にあることは間違いなさそうだが、設計図を見ても、大量のお金を隠せる空間などない。
いったいどこに。。
するとヘインが思い出す。
ヘインが会長に会いに行った時、会長はヘインのことを覚えておらず、“お嬢さん”と呼んだ。
そして「戦争が始まったらうちに来て。防空壕があるからそこに隠れるといい。」と。
するとヘイン父が、パニックルームの存在を思い出す。
設計図にはない、秘密の部屋があるようだ。

ウンソンとモ・スリも、裏金が邸宅内にあると確信してたが、在り処は分からないまま。
以前スチョルが自慢したパニックルームのことを思い出すウンソン。

ヨンドゥリではスチョルを含む守護隊が夜回り。
すると1台のタクシーが現れ、中からダヘが降りてきた。
ダヘはゴヌをおんぶし、スーツケースを引き、手には金の仏像を持っていた。
スチョルは駆け寄り、ダヘを抱きしめ、涙を流して再会を喜んだ。

ダヘは、スチョルの両親に頭を下げて謝罪した。
しかし、「その子(ゴヌ)も見たくない!出て行って!」と怒って謝罪を受けいれない母。
スチョルは、「ゴヌは俺の子!自分の家でもないんだから勝手に追い出さないで。」とダヘとゴヌを庇い、部屋に連れて行った。

部屋でゴヌを寝かせた後、話をするスチョルとダヘ。
ダヘ「戻ってきたわけじゃない。ジュノはあなたに罪を被せる気だと知らせに来た。私は財閥の息子と結婚して大金が欲しかっただけなのに、こんなに大事にされてるなんて予想もしてなかった。優しくされたことなんて一度もなかった。あなたの優しさを思い出して、何も喉を通らなかった。。」
スチョル「全部話したらまた消えるつもり!?」
ダヘ「厚かましくて一緒に暮らせないわ。。」
スチョル「いや!俺は君と暮らす!どこにも行かせない!逃げても、とことん追いかけるかならな!」
ダヘ「私は年上よ。。」
スチョル「うるさい。。」
2人は涙を流して抱き合った。

翌朝、電撃登場したダヘに、噂話が耐えない村人たち。
ダヘに対してウェルカムな態度で接するか、無視を決め込むかは、ミソンに従うと言う。
ミソンは「気の毒に思うが、まだ怪しい。様子を見ないと。」と睨みを利かせる。

ヘインはヒョヌの部屋にある指輪を手に取る。
先日、夕日の“告白スポット”で断った物だ。
サイズもピッタリ、形もトレンドをおさえたラウンドブリリアントカット
ヘインは部屋に誰もいないので、自分の指にはめて、ウットリ眺める。
すると急にヒョヌが戻ってきた。
ヘインは慌てて指を隠す。
ヒョヌは、ヘインに断られたため指輪を返品すると言って、指輪の箱を手に取る。
肝心のな中身の指輪は隠したヘインの指にあるため、それは空き箱だ。
ヘインは、ササっと指輪を外し箱に戻す。
驚くヒョヌ。
ヘインは「何よ?見てただけよ。流行に追いつけなくなるからトレンドを分析してたの。気に入ったわ。私は指輪が似合うでしょ?見る目があるのは認める。でも、ただ見ていただけよ。変な誤解はしないで。」と言い訳をして立ち去った。
微笑ましくて笑うヒョヌ、指輪は返品しないで、しばらくそこに置いておくことにした。
部屋に戻ったヘインは、恥ずかしくて枕に八つ当たりしたw

邸宅の建築士は亡くなっているが、息子が事務所を引き継いでいた。
ヒョヌは、“パニックルーム”のことを聞くために何度も電話したが、出なくなってしまっていた。
実はその息子と、親友ヤンギには繋がりがあった。
息子は、裁判でヤンギによって救われていた過去があるのだ。
ヒョヌは、ヤンギとそのツテを使って息子に接触することに成功、施工図を手に入れた。

ヒョヌは施工図を持ち帰り、ヘイン達と情報を共有。
会長宅のエレベーターは、後ろの壁も開く特別仕様になっており、壁の後ろに空間があるのではないかと考えるが、実際に見てみないと断定できないというヒョヌ。
どうにかして家に入る方法はないかと頭を抱える家族。
ヒョヌは、会長の主治医から話を聞いており、どうやら記憶障害のリハビリなどの治療を受けておらず、診療にも来ないということだ。
ヒョヌは「会長が監禁されていると通報すれば警察と中に入れるので、明日朝、みんなで一緒に行きましょう。」と提案した。

会長は、また薬を吐き出し、洗面所の棚にある入れ物に隠した。
しかし、それをモ・スリに見つかってしまった。
会長は、短時間ではあるが正気に戻る時があったが、まともに動けず、携帯もないために助けを呼べないでいたのだ。
会長「ここは生地獄だ。私は天罰を受けている。君はそれが目的でうちに入り込んだのか!?」
スリ「会長のことが好きだから長い間いたとでも?ハハハ!子供達のところに行きたいなら、裏金の在り処を教えて。話してくれれば楽になるわよ。言いなさい!」

その夜、会長は、ヘインの置いていった録音機能付きのペンに何かを話し、覚悟を決めたような笑みを浮かべ、車椅子に乗って、自ら階段から落下した。。

翌朝、ヒョヌたちが邸宅に行くと、救急車と警察が来ており、現場はパニック状態だった。
ヒョヌ達が何事かと駆けつけると、室内から担架に乗せられた会長が運び出される。
会長には白い布が掛けられていた。。
泣き叫ぶボムジャ、ショックで言葉にならないヘイン一家。

流通業界の大物である会長が亡くなったことは、世間でも大きな注目を集め、葬儀にはたくさんの参列者が集まった。
会長が亡くなったことにより、モ・スリに委任していたすべての権限が消失した。
ヘイン一家は会長の遺影を持って邸宅へ。
最後に、会長が大好きだった家を一回りする。
そして一家はエレベーターに乗った。
ヒョヌは、手すりの端のキャップを外し、隠しボタンを押す。
するとエレベーターは少し揺れ、しばらくして後ろの壁が開いた。
ヘイン一家がそこに見たものは…

<エピローグ>
幼い頃のヒョヌの写真を見ていた、ヒョヌ母とヘイン母。
子供海兵隊に参加していて、溺れてた子を助けたことがあると自慢するヒョヌ母。
その写真に写る海に、見覚えのあるヘイン母。

水難事故が起こり、海に飛び込んだヒョヌ少年。
沈みゆくヘイン少女の手を掴み、ヘインを救出した。
ヘイン兄のスワンが意識不明で見つかったことにより、母はヘインをそっちのけで泣き叫ぶ。
ヒョヌは、一人静かに泣くヘインを見つめていた。

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Netflix韓国ドラマ「涙の女王」第11話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「涙の女王」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第11話

前話はこちら↓

 

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衝撃の記者会見の様子がネット記事になり、ヘインの余命に関して、社内でも、そしてヨンドゥリでも大騒ぎになった。
何も知らなかったヘインの家族も、大きなショックを受ける。

記者会見を終えたヘインは、ステージを降りてヒョヌの元へ歩みを進めるが、途中で倒れてしまった。
ヒョヌの胸の中で意識を失い、病院へ救急搬送され集中治療室へ。
朦朧とする意識の中、ヘインは思いが溢れ出た。
「ダメよ、まだ言えてない。大丈夫、あなたを憎んだことは一度もない。心と裏腹なことを言う私のそばに、長い間一緒にいてくれてありがとう。愛してる。おかげで生きたくなった。まだ時間はあると思ってた。まだみんなに話してない。ごめんね。。」

家族たちもみんな病院に駆けつける。
ヒョヌが寄り添い、集中治療室のベッドで眠るヘイン。

会長の転院先を見つけたボムジャとグレイス。
さっそく駆けつけ、最上階のVIP病棟へ急ぐ。
しかし、そこに現れたのはモ・スリと部下たち。
2人は病室に行くのを妨害され、エレベーターから下ろされてしまう。
ボムジャは最上階まで階段で上がり、スリに今までの無礼を詫て、涙ながらに「一度でいいから父に会わせて!土下座しようか?」と懇願した。
スリは許可し、ボムジャは病室に入れた。
会長は意識を取り戻しており、ベッドに座っていた。
会長の意識が戻ったことで、スリへの委任状は無効になるため、ボムジャは喜んで会長に抱きつく。
ところが、会長は記憶を失くしていた。
検査の結果、外傷による血管性認知症により、記憶、認知などに問題が生じているという。
回復の可能性は微妙だ。
会長の意識回復によって形勢逆転かと思いきや、状況は依然としてスリの優勢である。

ヘインの家族達はヒョヌと医師からヘインの病状を聞く。
ヘイン母はパニックになり病気のことを黙っていたヒョヌを責め立てるが、ヘイン父がたしなめる。
「我々にそれを言う資格があるのか」と。
父は至って冷静に医師の話を聞く。
泣き崩れる母やスチョル、ヒョヌも必死に母を慰めるが、泣いて謝ることしかできない。
父は、ヘインに口止めされて一人で抱えていたヒョヌを労った。
ここまで父は毅然とした態度でいたのだが、エレベーターで一人になると膝から崩れ落ちて泣いた。
母は、これまでヘインの言葉に耳を貸さず、ヘインを気遣うことをしなかった自分を顧みて泣き崩れた。
駆けつけたボムジャが母を慰める。
ヒョヌは、意識のないヘインの手を、祈るように握り続けた。

ヘインの病気のニュース見たダヘは、パニック障害で精神的に弱いスチョルを心配し、ウンソンに電話をかけ「スチョルがショックを受けて倒れて死んじゃうかも!!」と矢継ぎ早に訴えた。
しかし、会見が失敗に終わり苛立っているウンソンは、「死なせておけ、俺が殺すか?今度同じ話をしたらヤツを殺す!」と怒鳴って電話を切った。

翌朝、涙目のスチョルがヘインの病室にやって来て、寄り添うヒョヌに話しかける。
完璧なヘインにコンプレックスを抱き、出来の悪いスチョルは、せめて1回だけでも勝ちたくて、ヘインの気を削ぐことができる呪符を持っていた。
そのせいで、ヘインが病気になったのではないかと、泣きながら呪符を破り捨てる。
ヒョヌはスチョルを抱きしめて慰めた。
すると、ヘインが目を覚ました。
「呪符がどうしたって…?」とヘイン。
呪符を破ったらヘインが目を覚ましたと大あわてのスチョルに、「今までごめんね」とつぶやくヘイン。
優しい言葉をかけられて「いつもの姉さんじゃない!」と泣きわめくスチョルw
スチョルは医師と家族を呼びに病室を出た。
病室に2人きりになったヒョヌとヘイン。
ヒョヌ「大丈夫?」
ヘイン「愛してる。初めて会った時からずっと好きだった。そっけない態度を取ったり、家のことで苦労をかけたり、ごめんね。離婚したがってたことも気付いてたかも。長い間、耐えてた。だから大丈夫、気にしないで。このまま死んだら気持ちが伝えられない。生きてるうちに言っておくの。」
ヒョヌ「昨夜、僕は、一生分以上のお祈りをした。“妻が死んだら僕はなにもできない。毎日泣いて潰れるまで酒を飲み、道端で寝るような自堕落な生活を送るって”」
ヘイン「神様を脅したのね」
ヒョヌ「どうでもいい。君が死んだら抜け殻だな。見てろ。戯言はやめろ。」
ヘイン「本心を隠したまま死ぬかもってビクビクしてた。」
ヒョヌ「大丈夫。死なない。絶対死なせない。」
ヒョヌは涙を流してヘインを抱きしめた。

家族がヘインの病室に集まり、今後の治療に向けて心を一つにした。
しかし、母は一人、病室に入れず非常階段で泣いていた。
母は、長男を水難事故で亡くし、それをヘインのせいにし続け、つらく当たってきた。
捜しに来たヒョヌに「私のもとに生まれたせいで、ストレスに晒されて病気になったんだわ。。」と涙を流して打ち明ける。
その後ろにはヘインがいて、話を聞いていた。
ヘインは母に「私の病気は原因不明で予防方法もないし、ストレスも無関係。自分を責めないで。」と言って立ち去ろうとすると、母がヘインの袖を掴んで止めた。
母は「あなたが死んだら、私はどうすればいいの?死んだらダメよ!ヘイン!死なないで!私が悪かったわ!」と涙を流して心から謝った。
ヘインは母を受け入れ、2人は涙を流して抱き合い、長年のわだかまりが溶けた。

退院した会長は、モ・スリに車椅子を押され、帰宅。
会長は、自宅も部下も分からず、怯える様子。
ホン一家側ではなく、スリ側が優勢とみなしたグレイスが再びすり寄る。
スリはさっそく役員たちを招集し、彼らの前で会長の食事介助をしてみせ、会長が唯一心を許す代弁者であることをアピール。
そして、車椅子の会長を退室させ、自らが会長の席に座り、役員たちに、この前の記者会見(ヘイン激白会見)の失態を責め立てる。
「今後は会長の前に私が書類を決済します。明朝、広報部をここへ寄越し、前経営陣に同情が集まり株価が下落しているこの状況を打開しないと。」と告げた。

「クイーンズの株価下落によってアンカーLPの反発、資金回収が遅れる懸念があり、GP設立も要求されてる。」と弁護士から報告を受けるウンソン。
会長の裏金さえあれば解決するのにと苛立つ。
会長の裏金は9000億ウォンもあると思われ、マレーシアにあるとか、またそこから移されたとか、未だ行方不明だった。

ヒョヌ父は、憔悴して食欲がないというヘイン父をうどん屋に連れて行き、「父親が元気を出せば子供も頑張れる。」と励ますが、会長の影で楽をしてきた自分を、ヘインが頼ってくれるか分からないと弱気。
ヒョヌ父は「子にとって親は特別。父を早くに亡くしたが、今も悩むと心の中の父に相談する。親は子にとって、できはどうあれ、灯台のようなもの。だからよく食べて力強く立ち、明かりを照らさないと!」と元気づけた。
ヘイン父はうどんを食べた。

ナ秘書がヘインのお見舞いに来た。
ナ秘書は、社長が復帰すると思って嬉しくて、高価な白いワンピースを買ったと報告。
「服の支払いが終わるまでに必ず復帰して!」と言って、目に涙をうかべてヘインとハグをした。

ヘインに対する世間のイメージが、野望の女→雲隠れの女→純情な女→元夫に未練タラタラのバツイチ女と変化した。
ヘインはネットでの評判を気にしており、ヒョヌに愚痴り、「そんなことを気にしてるのか」と笑うヒョヌ。
病院内でも2人は注目の的となり、みんなから視線やスマホを向けられていた。
そこでヘインは、“未練タラタラなのは自分ではなくヒョヌ”ということを見せびらかすため、「これみよがしに優しくしてみて。甘い瞳で私を見つめて。」と提案。
ヒョヌが言うとおりにすると、あまりにも甘いため、一瞬ウットリするヘイン。
「悪くない」と言って、さらに肩を抱かせてご機嫌にw

病院にウンソンがやって来た。
ヘインが呼び出したのだ。
ヘイン「アンカーLPの圧力もあるしGPを設立したら、その持ち株では立場が危うくなる。また何か仕組んだら代償を払ってもらう。」
ウンソン「君から連絡をもらうと俺はときめく。俺がいつから君を思ってるか知らないだろ?」
ヘイン「知りたくない。大学の時、困ってると助けてくれたけど、そう仕向けたのはあなただった。だから絶交した。」
ウンソン「君の気を引くためだった!振り向いてくれないからそうしたんだ!」
ヘイン「それが手口でしょ?今もそうだわ。わざと私を苦境に陥れた。好きになると思う?」
ウンソン「それならヒョヌは!?あいつは逃げようとしてた。」
ヘイン「今は私の隣りにいる。十分じゃない?」

帰り際、待ち構えていたヒョヌに「ヘインから離れたら金ならいくらでもやる」というウンソン。
ヒョヌはウンソンに殴りかかるが、「俺が我慢してるうちに失せろ」と言って逃がす。
しかし、それでも食って掛かるウンソンに強烈なパンチ。
「僕はずっとヘインから離れない!だからさっさと失せろ!」吐き捨てる。

ヘインに突き放され、ヒョヌに殴られて、悔しくて苛立って帰宅するウンソン。
モ・スリに傷を心配されるも、その手を払い除け、「昔から傷だらけだったし、もう痛みすら感じない。だから母親面するのはやめてほしい。」と母を遠ざけた。

ウンソンの元に、二重契約による不動産詐欺の仲介業者のピョンが訪ねてくる。
二重契約の件で責任を取るのが自分だけで、ウンソンはその地位に納まるのかと凄む。

病室で、ヘインは、ウンソンと話した内容をヒョヌに報告。
ヘインが「ウンソンが管理するLPの件で、“GPを設立したら立場が危うい”と鎌をかけたら、認めた。つまりまだ裏金を見つけてない。」と言うと、ヒョヌは裏金のことを知っていた。
それだけではなく、その動きまで把握していた。
ヘインが感心して、どうやって把握したのか聞く。
ウンソンに乗っ取られたクイーンズに対して、水面下で不満を募らせている社員がたくさんいた。
ヒョヌは、その一人ひとりに話を聞いて回っていた。
現役社員も、辞めてしまった元社員も、会社が崩壊していくのが嫌だと、生涯を捧げた会社のために情報を提供してくれたのだ。
ヒョヌ自身も「ヘインが愛している会社を守るため」精一杯動いたのだ。
ヘインは、ヒョヌや社員の思いに、胸がいっぱいになる。

ヒョヌは人事委員会にかけられ、“守秘義務違反”や“情報流出”などの罪に問われる。
そこへ、ヒョヌの友人弁護士達が集結し、まったくのでっち上げで濡れ衣であることを次々に証明した。
ウンソンは怒り、秘密の携帯でピョンに電話し、「ヒョヌを消してくれ。ヤツが目障りだろ?逃亡資金もやる。」と言った。
「今度こそ成功させる」と喜ぶピョン。

ヒョヌと友人たち弁護士アベンジャーズ(笑)は、ベンチでサンドイッチを食べながら勝利を祝う。
ヒョヌは、商法に強いアベンジャーズの一人に、裏金口座の流れを調べるように頼んだ。
ヒョヌとヘインは、かつてヘインが助けた社内販売の男とナ秘書の協力により、ウンソンのシュレッターゴミを手に入れ、ヨンドゥリの実家でそれを完全に修復していた。
その書類をアベンジャーズに渡し、ウンソンが血眼で捜している9000億ウォンの裏金を横取りすると宣言した。

記憶を失った会長は、自室にある将棋盤を見て、怯える様子を見せた。
スリは、何かを思い出したのかと会長に詰め寄り、裏金の在り処を問い詰めた。
その様子を、窓の外からドローンが撮影していた。
ボムジャと組んでいる名探偵コナンだ。
スリは急いでカーテンを閉める。
ボムジャはコナンに監視を続けるように指示した。

ボムジャは、通りかかったヨンソンの家を何気なく覗く。
すると、花や植物に囲まれた庭で、そよ風に吹かれ、タンクトップ姿で横になって読書するヨンソンがいた。
ドキッとして慌てて隠れるボムジャ。
ボムジャに気付いたヨンソンは、声をかけ、たくさんの桑の実をくれた。
そして、ヨンソンの「あなたのMBTIはナタリー・ポートマンと同じタイプか」との推測に、悪い気がしないボムジャw
自分のために桑の実をくれて、ナタリー・ポートマンと言われた。
自給自足で物欲もなく、資本主義とは程遠く、ゆったりとしたナチュラルな日々を送る自分とは正反対のヨンソンに惹かれるボムジャ。
実は、ヨンソンは、桑の実が取れずぎて、持て余していただけだったw

ヨンドゥリでは何者かがヒョヌの家族を盗撮しており、ヒョヌは運転中に尾行されていた。

ヒョヌ一家とヘイン一家は焼肉店でヘインの退院祝い。
いつもは人に肉を焼いてもらっているヘイン父やスチョルだが、今日は家族のために、自ら肉を焼いて切り分ける。
ヘイン母は、ヘインの白血球の数値を上げるために、体に良い献立を自ら考えると提案する。
ヘイン母とヒョヌ母は、あれこれと適切な食材を相談し合う。
今までバラバラで家族を思いやることをしなかったヘイン一家、ヘインを助けるために家族が一つになった。
両家族が、仲良く話し、笑い、和気藹々と焼肉を食べる光景に、ヘインは胸がいっぱいになる。
その夜、ヘインはヒョヌの壊れたドライヤーがうまく使えず、ヒョヌに髪を乾かしてもらう。
「新しいのに買い替えなくていい。毎回あなたが乾かして。」と甘えるヘイン。
ヒョヌが、「他にやってほしいことはないか」と聞くと「髪を乾かすだけでいい。そのために毎日私のそばにいて。それ以上は求めない、尽くさないで。」と答えるヘイン。
実はヘイン、最近、物忘れが酷くなっていた。
ヘインは「起こりうる記憶障害や感覚障害や言語障害は人ごとだと思ってたの。だけど今、その通りになった。だから次の段階を思うと恐ろしくなる。次の段階になった時、あなたといたくない。今は十分幸せだから、更に悪くなったらあなたは私から離れて。それが望みよ。」と告げた。
切なくて胸が張り裂けそうなヒョヌは、言葉にならない。

スチョルはヒョヌの兄ヒョンテを“師匠”と呼び、ボクシングを教えてほしいと頭を下げた。
「目の前にウンソンがいたのに、殴るどころかかすりもしなかった!家族を守るべき時に何もできないなんて!」と情けない自分を嘆いた。
ヒョンテは、短時間でマスターできる、強いヤツを1発殴る方法を伝授する。
奥義は2つ。
・過剰反応:大げさなリアクションをして相手に大したことないと油断させる。
・打たれ強さ:殴られても殴られてもへこたれない体力を養う。
「殴られっ放しで油断させた後、会心の一撃を食らわす。殴られるのは勝者になるための手段だ」とヒョンテ。
スチョルはさっそく練習を開始した。

ヒョヌはヨンドゥリにグレイスを呼び、ヘイン一家に会わせて、会長の9000億の裏金の件を話す。
その裏金が、今はマレーシアではなく香港経由で韓国にあると聞き、驚く一同。
「香港の幽霊会社が韓国の投資会社5社に投資し、香港の会社は廃業。廃業したからカネの返済義務はない。その会社の主はモ・スリ。」とヒョヌが説明。
全額がスリのものになるのかと怒り心頭のボムジャ。
だが、グレイスによると、裏金の在り処をスリも知らず、血眼になって探っているということだ。
さらに、グレイスの調べによって、クイーンズ画廊のチン社長が京畿道に持っている5000平米の倉庫に裏金があると分かった。

グレイスは、ヘイン一家を連れて“トラストストレージ”という倉庫にやって来た。
一家は倉庫を利用したい卸売り業者に成り済まし、スタッフに案内してもらう。
そこは空調が完備され、絵画が保管されているという。
中国人の卸売り業者に成り済ましたスチョルがデタラメな中国語を使い、絵画を見せてもらうことに。
その間に、ヘインから連絡を受けたヒョヌは“トラストストレージ”の事務所へ向かった。

その頃、ウンソンは前会長宛ての郵便物を見て、“トラストストレージ”の存在に気づく。

ヒョヌは、かつて裏切られたドラレコデータの復元業者の男を連れて事務所に潜入。
事務所のパソコンを解析させた。
そしてヘインと合流。
絵画を使った資金洗浄であることがわかった。
香港のカネで新人の絵を10〜20倍の高値で購入し、その9割以上の額を現金で払い戻してもらうという方法。
では、そのとんでもない量の現金はどこにあるのか。
さらにパソコンの解析を深める必要がある。。
ヒョヌとヘインを残し、一行は帰って行った。
事務所に戻ってきた“トラストストレージ”のスタッフはモニターが故障してることに気がつく。

夜になり、外は雨が降り出した。
ヒョヌはヘインが寒くないように自分のコートを着せてあげて、「濡れるといけないから待ってて」と言って、車を取りに走って行った。
ヘインはめまいがしたので、しゃがんで待っていた。
しばらくして、傘を差したヒョヌが戻ってきた。
なんだか様子が変。。?
「お腹すいた。2人で食事をしよう。」というヘインを、ヒョヌは車に乗せ走り始める。
すると後ろから、猛スピードで車が追いかけてくる。
追いつ追われつ、激しいカーチェイスとなり、なんとか撒いたかと思いきや、その車がすごい勢いで前方に現れた。
そして、その車から降りてきたのは、なんとヒョヌ!?
驚いたヘインが運転席を見ると、それはヒョヌではなくウンソンだった。
ヘインは、一時的に、人の顔を認識できなくなってしまったのだ。
大切なヒョヌの顔でさえも…

<エピローグ>
ヒョヌとヤンギは、ネットの書き込みを呼んでいた。
ウンソンが記事を出したせいで、ヒョヌは「横領した」だの「元妻の財産目当て」だのと、散々な言われようだった。
しかしヒョヌは、まったく意にも介さない。
ところが、ヘインへの誹謗中傷には黙ってられない!
「離婚したばかりなのに尻が軽い」だの「余命わずかもウソだろ」だの。
怒り心頭のヒョヌ。
「証拠を保存してまとめて告訴だ!ただじゃ置かない!」と画面を睨みつけるヒョヌだった。

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Netflix韓国ドラマ「涙の女王」第10話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「涙の女王」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第10話

前話はこちら↓

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ヘインの弟スチョルは、ヒョヌの兄ヒョンテのボクシングジムにやって来る。
そこには、たくさんのヒョヌが獲得したトロフィーや表彰状が並んでいた。
実は、ヒョヌは、ボクシングがめちゃくちゃ強い。
相手の攻撃を先読みする“頭脳派ボクサー”だったのだ。
攻撃を誘ってかわし、相手が疲れたところで素早くカウンターパンチ。
兄ヒョンテですらノックアウトされたことがあるほどだ。

ウンソンの不動産詐欺の仲介業者ピョン・ソンウクとその子分たちに襲われるヒョヌ。
多勢に無勢でピンチかと思いきや、ヒョヌは1人で次々に倒していく。
そして事前に通報しておいた警察も到着し、ピョンは現行犯逮捕された。
警察の取り調べを受ける、ピョンはウンソンに電話をかけるも出なかった。

ヨンドゥリにいるヘインの前に現れたウンソン。
「病気だと知ってる。君には時間がないから俺は手段を選ばない。病気のことを両親は知らないんだろう?守りたい人たちが傷つく姿を見たくなければ、早く戻って来い。期限は2日後の記者会見。」と脅迫。
そこへスチョルが現れ、怒ってウンソンに襲いかかるが難なくかわされてしまった。
「俺がウンソンに騙されたせいで家族がこのザマだ。ダヘやゴヌは元気でいるのか!?」と泣きつくが無視して立ち去る。
「バカね!騙す方が一枚うわてなの!だから泣き止んで!」とヘイン。
ヘインはスチョルに、ウンソンが来たことを内緒にさせた。

アメリカのマンションでスマホゲームばかりしてるダヘも、実はスチョルのことを心配していた。
ウンソンから電話が来て、「スチョルは、お前をただじゃおかないと激怒してる」ウソをつかれた。
肩を落とすダヘ。
その頃、ダヘとゴヌが心配で、会いたくて会いたくて枕を濡らすスチョルだった。

帰りが遅いヒョヌを心配するヘイン。
深夜にようやく帰ってきたヒョヌはケガをしていた。
「どうしんたんだ、誰にやられたんだ」と問い詰めるヘイン。
「大したことない」というヒョヌだが、ヘインは心底心配して、薬を塗って手当てをした。
ヒョヌは「相手は出国禁止にした例の仲介業者。不利な戦いだったが、僕はボクシング経験者で打たれ強いから、これくらい痛くない。僕が勝った。」と説明。
ヘインは「また同じ状況になったら逃げるのよ。約束して。」と警告。

翌朝、全員集合の朝食の食卓で、顔にケガをしているヒョヌとスチョルを見て、家族は2人がケンカしたのかと問い詰めるが、「義兄さんは強すぎて相手にならない」とスチョル。
ヒョヌ父は、ヒョヌが昔からスポーツも勉強もよくでき、文武両道であることを自慢した。
車で出勤するヒョヌを見送るヘインは、顔に近づき、傷に薬を塗り、絆創膏を貼り、なんだか新婚のようないい雰囲気に。
ヒョヌは出発を遅らせ、ヘインとの時間を過ごした。
「あの頃に別れていたら、傷を負うこともなく、結婚をせずにいい思い出だけを胸に暮らしていたはず。」とヘイン。
「違う。こうなると分かっていても同じ選択をした。そばにいる時、なぜもっと気遣えなかったのだろう。。」とヒョヌ。
2人は見つめ合った。

ウンソンは母スリに「ヘインと結婚する」と宣言した。

ヒョヌが出勤すると、“不正行為により待機命令”と人事告示されていた。
使われていない、散らかった狭い部屋に左遷させられるヒョヌ。
ウンソンが現れて「不正行為の証拠は人事委員会で明らかになる。ヨンドゥリに行ってヘインに会った。あれ?初耳?」とドヤった。
ヒョヌは、昨夜、ピョンを警察に引き渡したことを告げると顔色が変わるウンソン。
すっとぼけるウンソンに「ご心配なく。真相究明は僕の特技なので。」とヒョヌ。

意識不明の会長は、ウンソンの独断で転院させられたため、その行方が分からないまま。
モ・スリはグレイスを呼び出し、「百貨店の社長にするから、そのかわりに働いて。会長を捜して。」と告げた。

ボムジャは、ヨンソンにハンカチを返した。
(先日、ボムジャが泣いていた時にヨンソンの母が差し出してくれた)
ヨンソンは「つらい時泣くのは三流、我慢するのは二流、肉を食べるのが一流。次はたくましく肉を食べなさい。」と励ました。

ヒョヌ父は選挙に負け、里町の座を奪われてしまった。
新里町となったパクは、ヒョヌ父の積み上げてきた功績をことごとく消しにかかり、ヒョヌ父は傷つく。

ダヘと連絡がつかず落ち込むスチョル。
ふと見ると、スマホゲームをしているヒョンテの息子ホヨル。
スチョルは思い出す。
かつて、ダヘと一緒に夜な夜なゲームを楽しんでいたことを。
さっそくログインしてみると、“ゴヌのママ”が2時間前に接続していたことが分かった。
ホヨルを抱きしめるスチョル。

グレイスの前にヒョヌとヤンギが現れた。
グレイスは良家の子女の縁談を取りまとめていたが、謝礼に不満があると手段を選ばず離婚させていた。
さらに美容事業において脱税も発覚。
ヒョヌは、それらをネタに、こちらの味方になるように打診した。
この期に及んでもなお、報酬を求め、損得勘定であふれるグレイス。
すると背後にボムジャが現れ、グレイスの頭をバックでぶん殴る!
ボムジャは「刑務所に行きたい?私の経験から、あんあたは刑務所で嫌われる。」と告げると、グレイスは仕方なくこちらの仲間になった。

ヒョヌ、ヤンギ、ボムジャ、グレイスは、コナンの事務所で密談。
グレイスの調査報告を踏まえ、ソウルから車で1時間以内の位置する病院に絞って探すことに。
「あっちは殺伐としていたが、こっちは家族的で協力的でいいわ。みなさんお元気で?」とグレイス。

ヘイン母は、ヒョヌ姉ミソンのすすめで、噂好きの村人たちの謝罪を受け入れることになったが、プライドの高いヘイン母と、歯に衣着せぬ村人たち。。なかなかうまくいかない。
苛立つヘイン母はカフェインを求めてコーヒーショップへ。
ところが、カードが止められていてコーヒーを買うことができない。
そこへやってきたヒョヌ母が、まとめて買ってくれた。
ヒョヌ母は、「お礼は不要、働いて代金を払って」と農作業を手伝わせた。
ヘイン母は高級服を脱ぎ、作業着を来て、木に実っている梨に保護カバーを被せる作業。
上手にできず、年下の外国人労働者に教わりながらこなし、ヘトヘトになった。

ナ秘書はヘインに呼ばれ、車でヨンドゥリへ。
ダンボールを1箱、持ってきた。
ナ秘書は「元夫の実家にいるなんて。偽装結婚でしょ。愛を感じる。」と言い、ヘインは全否定。
しかし、「ヒョヌが会社でどんな扱いを受けているか、誰のために我慢してるのか」という話を聞き、怒ったヘインはウンソンに電話。
ヒョヌが告示された“不正行為”が何なのか問い詰める。
裏金?横領?顧客リストの流出?。。
ウンソンはヒョヌを貶めるため、何でもいいからでっちあげを仕組んでいるのだ。

ヘトヘトクタクタのヘイン母。
農作業の報酬は4900ウォン。
そこからコーヒー代を引いて1700ウォンを貰った。
ヘイン母は、体を動かしてたくさん働いたので、お腹が減り、夕飯をたくさん食べ、睡眠薬なしでグッスリ眠った。

里町の座を失って元気のないヒョヌ父は、ヘイン父と2人で酒を飲み、“財閥モノ”のドラマを一緒に見た。
ヘイン父は本物の財閥の実情を教えてくれたw

ヒョヌはヘインを外に呼び出し、ウンソンが何しに来たのか問い詰める。
ヘイン「百貨店に戻れ、家に戻れと言われた。」
ヒョヌ「家に!?一緒に暮らすと!?赤の他人なのに!?」
ヘイン「私達も同じでしょ?」
ヒョヌ「ぜんぜん違う!夫婦だった!」
ヘイン「今は違う。あなたは十分にやってくれた。待機命令の件、なぜ黙ってたの?不正行為が理由よ!横領や収賄なんて簡単にでっちあげられる!私もあなたまで心配する余裕はないの!自分で解決するわ!無関係のあなたに被害が及ぶのは負担なの!」
ヒョヌ「なぜ線引きするんだ!僕は君のために…」
ヘイン「何もしないで!私なりに方法を探す。」
ヘインは部屋に戻ってしまい、1人取り残されたヒョヌ。

翌朝、ヒョヌ母は農作業から戻ると、外からヘインの部屋まで道標のようの葉っぱが落ちていた。(☆)
笑う母。
ふと、ヘインの部屋から声が聞こえる。
ヘインは医師と電話していた。
「薬は飲んでるが最近頭痛がひどい。自己注射は毎日。腫瘍は広がってないので他の問題ですか?」と。
聞いてしまったヒョヌ母、まだ寝ているヒョヌの部屋へ行き、問い詰める。
ヒョヌは病気と余命のことを打ち明ける。
ヒョヌと母は泣いた。
そして、離婚を考えていたヒョヌが、ヘインの余命を知って「もう少し辛抱すれば死別できる」と離婚をやめた事実に、ヒョヌ母は「あんたは最低だよ!」と泣きながら叱った。
ヒョヌは「ヘインはすべてを知りながらもここに付いてきた。だから、僕が留守の時、ヘインを面倒見てやって。。」と涙ながらに頼んだ。
ヒョヌ母は、朝からたくさんの料理を用意し、ヘインに精をつけさせるべく肉を勧めた。

スチョルはスマホゲームで“ゴヌのママ”(ダヘ)が接続するのを待っていた。
そしてついに来た!
スチョルはさっそくメッセージを送る。
驚くダヘ。
どうせ悪口だろうと無視しようとするが、“ゴヌの予防接種記録”が送られ、「どこにいても忘れるな。注射の時は“サメの家族”を歌って。」と。
ダヘはスチョルの思いに胸を打たれた。
ダヘは目に涙を浮かべながらも、黙ってログアウトした。
うなだれるスチョル。

ヘインが出かけようとすると、ヘイン母と鉢合わせ。
母は「こんな時にソウルへ?ウンソンと会ったそうだけど、自分だけ助かるつもり?まさか、すべてあなたが仕組んだの!?」といちゃもん。
呆れ果てたヘイン、「好きに考えて」と吐き捨てる。
そこへ、トラクターに乗ったヒョヌ母が現れて、タクシーが来る場所までヘインを乗せていく。
道中、ヘインは「お義母様、お世話になりました」と言った。
母は「遠くに行く人みたいに言うんだね〜」と言って隠れて泣いた。

ヘインはクイーンズ社にやって来た。
社内はざわつき、ヒョヌの耳にも入る。
ヘインはウンソンと一緒に「ウンソン会長就任会見」へ。
会場にはたくさんの記者が集まる。
ヒョヌも急いで会場に駆けつけ、ヘインに「どうしてここに?これが君のやり方か?」と聞くと「これが確実で近道よ」と言い残し、会見へ向かった。
ヘインがウンソンの方に付いたのかと、呆然とするヒョヌ。

その頃、ボムジャとグレイスは会長の転院先を見つけ、急いで向かった。

ウンソンは、会長就任と共に、ヘインとの結婚発表もするつもりだ。
会見が始まる。
ウンソンは新会長就任の挨拶。
そして、世に出回った無責任な憶測やデマに苦しめられたが、 真実は1つ、全ては前会長の意志であり、これを証明し払拭するため、友人で有能なヘインを百貨店の社長に復帰させると発表した。
ヘインの挨拶。
会場の片隅でヒョヌが見守る。
ヘイン「皆さん、ホン・ヘインです。ユン新会長大学時代から長年の友人です。そんなユン会長に…脅迫を受けました。」
ざわつく会場。
ヘイン「元夫のペク・ヒョヌさんに濡れ衣を着せ刑務所に送ると。証明できる音声もあります。私は社長に復帰できません。余命宣告を受けたからです。」
さらにざわつく会場。
驚き言葉を失うウンソン。
涙目でヘインを見つめるヒョヌ。
ヘインはヒョヌを見つけ、見つめる…

<エピローグ>
4年前
クイーンズ百貨店の社員の飲み会。
上司から無理やり飲まされそうになるインターンのヘイン。
ヒョヌはヘインを庇い、自分が酒を飲んだ。
飲み会終わり、ヘインは怒っていた。
ヘインを追いかけるヒョヌ。
ヘイン「かわいすぎる!酔うとかわいいの!他の女の前で酔ってかわいくなるのは許さない!」
ヒョヌ「二度としません。。」
ヘイン「肝に銘じて!ヒョヌさんが酔うと胸がときめく!あなたの必殺技よ!よそで使っちゃダメ!」
ヒョヌは「うん、使わない」と言って、ヘインの頬に触れた。
ヘインもニッコリ。

現在
兄ヒョンテと飲むヒョヌ。
ヒョンテ「飲み過ぎだ。帰ろう。」
ヒョヌ「今も同じかな?僕が酔ってかわいかったら、ときめくかな?」
ヒョンテ「だったら離婚してない。」
ヒョヌ「でも、僕はヘインを見ると胸がときめく〜ヘインを見ると嬉しくて胸がときめく。会えないと会いたいし、会っていても会えなくなりそうでたまらなく怖い。。それなのに僕に“何もしないで”って言うんだ。負担だって。。」
ヒョンテ「嫌いなんだよ。」
ヒョヌ「傷に絆創膏を貼って薬も塗ってくれた。」
ヒョンテ「愛情が残ってるって?本人に聞けよ〜。」

帰り道
「好き、嫌い、好き、嫌い。。。」
と葉っぱをむしりながら歩くヒョヌ。
それはヘインのいる部屋の前まで続く。
「好き、嫌い、好き、嫌い。。お!好き?ほんと?ははは!僕は違うのに〜。僕は愛してる。愛してるヘイン。」
部屋の中から、ヘインが聞いていた。

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Netflix韓国ドラマ「涙の女王」第9話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「涙の女王」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第9話

前話はこちら↓

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ホン一家の自宅前には“土地保証金を払え!”と抗議デモをする人々やマスコミが集まり、ヘインたち家族は家に帰れずに困り果てていた。
母の元にグレイスから電話があり、裏口には誰もいないと聞き行ってみる。
ところが、グレイスは見えない所に密かに記者を待機させていた。
グレイスは到着した一家を車から降ろさせる。
そして、会長がモ・スリに宛てた委任状に「本人不在の際、クイーンズタウンの管理をすべて委任する」と書いてあることを告げ、スリの命令により、社用車、運転手、携帯電話、法人カード、家と会社の鍵をすべて取り上げた。
怒るヘイン母に、隠れていた記者がカメラを構える。
ホン一家にあるのは、グレイスがまとめた簡単な荷物だけ。
そこへ1台の車が現れた。
ヒョヌだ!
一家を車に乗せ、記者のカメラから一家を守り、その場を脱出。
ヒョヌは「実は会長が転換社債の特約で家族を連帯保証人に。そのため不動産、株式、銀行口座が凍結。」と説明。
途方に暮れ、絶望する一家。
記者に追い回されないように安全な場所へ避難すると言って、ヒョヌはヨンドゥリに車を走らせた。

ヨンドゥリに到着し、ヒョヌが車から降りると「心配してたぞ!」と出迎えるヒョヌの家族と村人たち。
姉ミソン「クソ財閥家から逃げて正解よ!落ちぶれていい気味!因果応報ね!」
兄ヒョンテ「偉そうにしやがって!ザマァ見ろってんだ!」
姉ミソン「あのメギツネを忘れて気楽に生きればいい!」
そして、ホン一家が車から降りてくる。
ヘイン「メギツネも一緒にきました…」
気まずいヒョヌ一家w
ヒョヌはホン一家を実家にお連れしようとするが、ヘイン母は「1人で帰る!」と言い張って歩いて行ってしまう。
ところが、道端に落ちていた牛糞を踏んでしまいパニックw
転びそうになった所をヒョヌ母に助けられ、意気消沈w

ヒョヌ一家は戸惑いながらもヘイン一家を温かく迎え入れ、肉を焼き、短時間にたくさんの料理を用意してくれた。
ヘインはヒョヌにお礼を伝え、迷惑なので明日には出て行くと言った。
しかし、ヒョヌは「僕が一番安全で安心できる所はここだ。君が元気になったら口出ししない。でも今は君が折れて。ただそばにいてくれ。」と言った。
ヘインは「こんな時に一緒にいて幸せになれる?」と言うが、「不幸が薄まる。今日は他のことは考えず、少しだけ不幸を薄めよう。」と励ますヒョヌ。

庭のテーブルにたくさんの料理が並び、みんなで夕飯。
ため息が止まらず暗いヘイン一家。
特に落ち込んでいるのはスチョルだった。
財閥のお坊っちゃまスチョル、料理も食べず、ヤカンの水も飲まず、天然に失礼な態度を取るスチョルに、ヘインがキレてぶん殴ったw
「ヤカンの水を飲みな!!!」
ドン引きするヒョヌ一家w

姉ミソンと兄ヒョンテは食後の皿洗いをしながら、ヘインにヒョヌとの復縁を聞いてみた。
「今は赤の他人以下。ですので誤解や期待、こじつけはおやめに。」ときっぱり
腹を立てたミソンは「復縁なんてこっちから願い下げ!メギツネめ!」と怒った。

ヘイン父母とスチョルは、離れの部屋を用意してもらった。
床も温めてくれた。
「ご迷惑おかけして…」と恐縮するヘイン父。
「短い間だったが親戚同士だった。困った時はお互い様。」とヒョヌ父。
財閥のお坊っちゃまスチョル、狭い浴室や使い古されたタオルに愕然とする。
しかし、何より辛いのは、ダヘとゴヌがいないこと。
「ウンソンにまんまと騙された!」と怒りをあらわにした。

クイーンズタウンを手に入れたウンソンとモ・スリ。
ウンソンは怒っていた。
スリに「ヘインの家族はどこに!?」と問い詰めるも、「知らない。ヘインは忘れなさい。これからは楽しく暮らしましょう。」とのんきに答える。
ウンソンは語る。
「俺が施設に入った日、母さんは“あなたに会いたくても愛ゆえに我慢する”と言った。だけど、あの言葉はウソだと分かったんだ。愛してるなら我慢できない。ヘインをこの家に呼び戻す。母さんと違って、彼女のことを考えるだけで胸が苦しい。俺は我慢できない。母さんと俺のゴールは違う。あなたが俺を捨てたように俺もあなたを捨てて別のものを選べる。」と。
ウンソンは部下にヘインを捜させた。

ヒョヌ家の離れ。
ヘイン母「ここは地獄ね…」
ヘイン父「地獄に絹の布団はない、床もこんなに温かくない。」
薄い布団にくるまって泣きじゃくるスチョル。

ボムジャは外に出て長男ボムソクに電話をかけ、「お兄様!お父様が大変なの!お父様がああなったのは私のせいだ…」と号泣した。
そこへ、ヒョヌ父の友人ヨンソクの母(認知症)が来て、ボムジャの隣に座った。
そして、泣いているボムジャにハンカチを差し出した。
ボムジャは「父が病気なんですーーー!」と大号泣。
ヨンソク母はボムジャの背中をトントンしながら、「泣きなさい。思いっきり泣くのが一番よ。きっと大丈夫。」と優しく慰めた。
そして母を捜しに来たヨンソクに連れられて帰って行った。

ヘインはヒョヌのピンクの音楽プレイヤーで音楽を聴いていた。
収められている曲がどれもこれもヘイン好みで不思議な感覚になる。
ヒョヌにメールで聞くと、その音楽プレイヤーはヒョヌの物ではなく、ハニル外国語学校へ転校した1日目に校庭で拾ったのだという。
思い当たる節があるヘイン、音楽プレイヤーをよく見ると、“H”の文字が。
ヘインは自分が落とした物だとようやく気付いた。
そして、同時に、あの時、校庭で転んで擦りむいたヘインの膝に絆創膏を貼ってくれた男子学生がヒョヌだったと分かった。
ヘインは「私を愛するために生まれてきた男なの?一瞬で恋に落ちてずっとこれを持っていた。一目惚れをしたのが私だと知ったら気絶するわね。。」と独り言を言って嬉しそう。
「その子が美少女だったから忘れられずに今もこれを持ってるのね」とメールすると、別の部屋にいたヒョヌが慌ててやって来た。
あの時の子が美少女だったと言わせたいヘインVSヘイン以外の女の影を知ったことで怒らせたくないヒョヌ。
「美少女でインパクトがあったから今も引き出しに大事にしまってるのね」とヘイン。
「全然おぼえてない!ただ拾ったから何となく引き出しにしまってるだけ!」とヒョヌ。
ヒョヌが美少女に一目惚れしたと認めないため不機嫌になりヒョヌを追い出すヘイン。

翌朝、早くに出勤するヒョヌは、そっとヘインの部屋に来て、太陽の光でヘインが目を覚ましてしまわぬようにカーテンを閉めてあげた。
朝食の準備をするヒョヌ母。
目覚めたヘインは手伝い申し出るが何もできず、ヒョヌ母の人参を切る手さばきや手際の良さに感動と同時に興味津々。

一日も早くヨンドゥリを出たいヘイン母だったが、実の姉から関わりたくないと言われ、別荘に行くことを断られてしまった。
ヒョヌ姉のミソンは、きれいになった高級パンプスをヘイン母に渡すが「あげるわ」と言われ大喜び。
お礼に美容室で髪をセットしてあげることに。
すると、噂話好きの村人たちが現れて、ヘイン一家が一文無しになり夜逃げして来たとギャーギャーと話し始め、ヘイン母が、牛糞を踏み、泣くわ喚くわ大騒ぎだったとバカにして笑う。
村人たちはヘイン母の存在には気がついていない。。
きまずいミソン。。
ヘイン母は立ち上がって「夜逃げしたわけじゃない!少しの間いるだけ!ペク家の世話にはなりません!人を何だと思ってるの!」と怒って立ち去ってしまった。
プライドを傷つけられ、身も心もズタズタのヘイン母、ヒョヌ母が用意した朝食をすすめるが、「朝は炭水化物を控えてます!」と空腹なのに意地を張って断る。

クイーンズ社。
最年少で会長となったウンソンが出社し、会社の前に多くのマスコミが待ち構え、注目度の高さがうかがえる。

ウンソンは、さっそく会議を開き、海外市場開拓の拠点として2025年を目標に海外法人を設立すると理事たちに宣言。
流通事業の基盤となる法人設立の費用は約1400億ウォンの予定だと言う。

前会長の裏金の在り処を探るウンソンだが、横領したソンチーム長ですら、その行方を知らないと弁護士から報告を受ける。
そこへヒョヌが現れる。
会社を乗っ取られてもいまだ法務理事んのヒョヌ、「状況が変わっただけで仕事は仕事」だと平静を装っていたが演技だと見破るウンソン。
ヒョヌは「転職準備中。弁護士の就活は現職中の方が有利なため、1ヶ月は働くことを了承してくれ。」と頼み了承を得た。
これもヒョヌの演技で嘘だ。
ウンソンはヘインの居場所を尋ねるが、「車を取られれ電話も繋がらないので分からない。居場所が分かったら教えてほしい。」とヒョヌはすっとぼけた。

クイーンズ乗っ取り計画の一員だったグレイスは、てっきり社長や理事にでもなれると思っていたのに、モ・スリにエステ店を続けたらいいと言われ、ウンソンからは渡米してチョ理事の所へ行けと笑われた。

ヒョヌは、ウンソンに復元したドラレコ映像のデータを渡した“チュソンテック24”の男を見つけ出し接触し、データを取り返した。
ヒョヌとヤンギはドラレコ映像を見て、そこにイノシシの餌を撒くダヘが映っていることを確認。

スチョルはダヘが残した置き手紙を泣きながら読んでいた。
「私はあなたより5つ年上。すべての経歴はウソ。ゴヌはあなたの子じゃない。お金持ちで頭の悪いお人好し。施設で何度も会ったのに、大人になって再会した時覚えてなかったよね。昔のように今回も私とゴヌを忘れて。簡単よ、あなたは頭が悪いもの。」
スチョル号泣。

ダヘはその頃、アメリカのマンションでスマホゲームに夢中。
するとゴヌが泣き出してしまった。
泣き止ませるために何かないかとおもちゃ箱を探し、施設時代にスチョルからもらったウサギのぬいぐるみをゴヌに持たせる。
すると、すっかり泣き止むゴヌ。

ヒョヌとヤンギは車内で密談。
「ウンソンは株を奪うために新規事業を餌に2兆ウォンの投資詐欺を働いた。それを立証し、仮差押えを解けば、ウンソンから経営権を奪える。奪われた株はウンソンのやり方で奪い返す。」とヒョヌ。
2人は土地補償金を求めて、クイーンズへ抗議デモを行っている人々を尋ねる。
ヘイン社長の夫である法務理事ヒョヌは、デモ隊によって生卵を投げつけられる。
それでもヒョヌが話を聞くと、「相場の5倍で契約したのに、リゾート施設の件が白紙に戻ったから2倍にしろと言われた」と怒っている人々。
二重契約による詐欺だった。

ヨンドゥリにいるヘイン父は、これまで仲間だと思っていた友人達に電話をかけるも、みんな電話に出ず繋がらない。
途方に暮れるヘイン父。
ヒョヌ父は、景色のいい場所にヘイン父を誘い、マッコリを飲む。
グビグビの飲み干し、酔い潰れてしまったヘイン父。
「家長だから家族に“全部問題ない。解決する。明日ソウルに帰るぞ。”と言ってやりたいが、そんな状況じゃない。だから家族の顔を見たくない。親友に電話して2000万貸してくれと生まれて初めて言った。検察の捜査もあるし記者に追われてる人に金を貸すと誤解されると断られた。」とこぼす。

家の外でナ秘書と電話していたヘイン。
そこへ自転車で現れた甥ホヨル。
「里のネットカフェは僕の縄張りなので、ここにいる情報が漏れないようにしてある。まかせて!」とホヨル。
ヘインは「よろしくねー!」と言ってホヨルと別れた後、また記憶が飛んだ。
しばらくして、ヒョヌの家の布団で目が覚めた。
ヘイン家族もヒョヌ家族も心配で、ヘインを囲んで見守っていた。
「大丈夫、寝不足で貧血なだけ。」と答えるヘイン。
みんなの心配する様子に「貧血なんかで大げさな〜」というヘイン母。
ヒョヌ母は、それでも倒れたことは心配なので、明日ヒョヌとソウルの病院へ行くように言った。
ボムジャはヘイン母を外に呼び出し、「娘が体調不良で倒れたというのにひどい言い草だ。ヘインがかわいそう!」とたしなめた。
病気のことを言いたくても言えないボムジャは、もどかしくて苛立つ。
「後悔のないようにヘインに優しくして!」とボムジャ。

ヘインが倒れたと聞き、急いで帰宅したヒョヌ。
しかし、逆にヘインに問い詰められることに。
それは最近のヒョヌの会社での行動について。
・シャツに卵の汚れが付いていた
・パソコンで土地売買契約書の書類を見ていた
・抗議デモ中の地主に会っている
ヘインはナ秘書から、会社でのヒョヌの行動を秘密裏に聞いていた。
「最近何をしてるの?私に秘密でどこまで調べたのよ?」とヒョヌを問い詰める。
ヒョヌはウンソンが行っている二重契約による不動産詐欺について説明する。
そして、仲介業者はもぬけの殻だったが、今週末に挙式を上げ、その後、海外へ高跳びする計画だとわかった。
しかし、ヒョヌが告訴したため出国禁止に。
まずは仲介業者を捕まえる算段だと話すヒョヌ。
ヘインには、この件に関わらず安全にしていてほしいヒョヌだったが、「黙っていられない。この最悪な状況を脱して、離婚した夫婦らしく別々に暮らして、あなたときちんと別れるのが目標なの。」と言うヘイン。
ヒョヌは、「ヘインの体調が許す限り一緒に行動し、1日も早く目標を達成できるよう、これからは情報を共有する。」と約束した。

広い邸宅で孤独なウンソン。
ヘインの部屋に残されたカードケースを探り、病院の診察券を抜き取った。

翌日、ウンソンは病院に行き、抜き取った診察券を使い、ヘインの診断書を再発行。
ヘインの病気と余命について知ってしまった。
ヘインの主治医を押しかけ、どうすれば助けられるのか問い詰める。
しかし、患者の家族ではないため、詳細を知ることはできなかった。

ヘインは検査のため、ヒョヌと一緒に病院へ。
主治医から、さきほどウンソンが来ていたと知らされ驚くヘイン。

意識不明の会長を世話をするモ・スリ。
ウンソンがやって来て、ヘインを百貨店の社長にすると言う。
自分が社長になるつもりだったスリは「会長が死なずに意識が戻らない今の状態を維持できれば、21%の持ち株を動かす力は私にある。」と告げた。

しばらくして、スリが用を済ませて会長の病室に戻ると、会長はいなくなっていた。
ウンソンがスリに内緒で転院させたのだ。
計画が崩れることを恐れ、「死んだらどうするのよ!」と怒るスリ。

ヒョヌはヘインに帰るコールをして車に乗った。
途中、ヒョヌの車を尾行している車に気づく。
ヒョヌは見事な運転さばきで撒いたかのように思ったが、その車が目の前に現れた。

ヘインは、家の外に出てヒョヌの帰りを待っていた。
1人の男が現れ、ヒョヌかと思って近づくが、それはウンソンだった…

ヒョヌの前に現れた男は、捜していたウンソンの不動産詐欺の仲介業者ピョン・ソンウクだった。
訴訟の取り下げをヒョヌが断ったことから、怒って、チンピラを引き連れて襲いにきたのだ。
殴り合いになるヒョヌ…

<エピローグ>
高校生のヒョヌは、ピンクの音楽プレイヤーを落とした子が、あまりにきれいだったので、忘れられず、学校内を捜し回った。
そして、大人になった今でも、その子のことを鮮明に覚えているとヤンギに話す。
「どこで何をしてるのかな」
その子がヘインだとも知らずに。。。

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Netflix韓国ドラマ「涙の女王」第8話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「涙の女王」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第8話

前話はこちら↓

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<4年前>
ヒョヌとヘインは水族館デート。
人気スポットなのに、お客さんが誰もいなくて2人きり。
不思議なことにBGMも好みの曲に切り替わる。
ヒョヌは「2人きりになれるように宇宙全体が助けてくれてるみたい。レストランも遊園地も僕たちだけだった。宇宙全体が僕たち2人を応援してる。だから結婚しよう。」と言って、ひざまずき、ヘインの指に指輪をはめ、プロポーズした。
実は、2人のデートは、ヘインによって、すべて“貸し切り”にされていた。

<現在>
ドイツに行った記憶をなくしてしまったヘイン。
ショックで涙が止まらないヒョヌ、胸を痛めながらも、ドイツに行ってから今日までのことを話して聞かせた。
ドイツで治療ができなかったこと、離婚届を書いたこと、それ以来、険悪な仲になっていること。
「僕が君に何をしたか、どれほど君が僕を憎んだか思い出せ!」とヒョヌ。
思いを巡らし、すべて思い出したヘイン、後ずさりし、ヒョヌから距離を置く。
ヘインは「あなただけじゃなく、私も不幸だった。あなたのそばで人生を終えたくない。離婚しよう。」と告げた。

ヒョヌはヘインと離婚の話し合いをすることに。
ヒョヌ側の弁護士はヤンギ、ヘイン側の弁護士は、なんとヴィンツェンツォ!www
ヴィンツェンツォの放つただならぬオーラにビビるヒョヌとヤンギ。
ヴィンツェンツォは、ヒョヌの出した離婚理由「性格の不一致」では、ヘインの性格に難ありととらえられてしまうため、「多忙により疎遠となり、今後は友人として互いの幸せを祈る」に変更を提案。
ヒョヌは「好きにしてください。どんな文言でも真の理由とは違うので。」と答えた。

帰宅時、ヘインは車の中から、線路を走る電車を見つめて思い出す。

まだヒョヌと結婚する前。
ヒョヌはヘインを地下鉄に誘った。
ヒョヌは「憂さ晴らしがしたい時は地下鉄に乗り、市内を何周もしながら乗客を眺めてると時間を忘れ、車窓から漢江に沈む最高の夕焼けを見るんだ。」と言って、実際にヘインに夕焼けを見せた。
ヒョヌとヘインは手をつなぎ体を寄せ合って夕焼けを見た。

ヘインは運転手に家じゃない場所へ行くように言った。

ヘインは、身辺調査で分かったヒョヌの行動を実際になぞってみる。
校庭でブランコに乗り、バッティングセンターでは意外な才能を見せ、定食屋に入り席につく。
すると、壁の向こうにヒョヌとヤンギがやって来た。
ヘインは見つからないように声を変え、身を潜めた。
2人の会話を盗み聞きし、ヒョヌの「僕はヘインのそばにいたかっただけ」という言葉が胸に残る。

誰もいない暗いオフィス。
ヒョヌの秘書は「調べるよう頼まれた薬ですが、悪性腫瘍の治療薬でした。抗がん剤と同様だと。」とウンソンに電話で報告していた。
驚くウンソン、首元のネックレスを触る。

<過去>
児童養護施設を訪問中のヘインは、犬に追いかけられて逃げていた。
ヘインは転んでしまい、犬に襲われそうになったところを、ウンソンが助けた。
その勢いでウンソンは転んでしまい、膝をケガしてしまった。
すぐに飼い主が走ってきて、「うちの犬にケガしたらどうするんだ!高価な犬なんだぞ!」と怒ってウンソンを叩いた。
もう一発叩かれそうになった時、ヘインは間に入り、「やめて!犬が噛もうとしたのを彼が助けてくれた!」とウンソンを庇った。
すると、騒ぎを聞きつけてやってきたヘインの家族。
中にはウンソンの母、モ・スリもいた。
スリはウンソンには目もくれず、ヘインだけを心配して部屋に連れていった。
ヘインはウンソンの元に駆け寄り、膝のケガにハンカチを巻き、「ありがとう」と言った。
1人取り残されたウンソン、足元に落ちていたヘインのネックレスを拾った。

ウンソンは、そのネックレスを今も付けているのだ。

ヒョヌの行動をなぞっていて帰りが遅くなったヘインはタクシーで帰宅。
ヘインの帰宅を待ち構えていたウンソンは、離婚したのにヒョヌを会社に残すことに反対した。
ヘイン「彼は会社に必要だから、本人が平気なら構わない。」
ウンソン「会社に必要なのも、君に必要なのも俺だ。」
ヘイン「ヘルキナの出店を諦める。あなたの尽力には感謝してる。あなたを利用するつもりだったけど…」
ウンソン「利用しろよ!そのために来た!俺の思いが分かるか?」
ヘイン「私が知るべき?」
ウンソン「他の人には無理でも俺なら叶えられると君に見せたかった。」
ヘイン「私が離婚したからそんな話をするのね。あなたのために離婚したわけじゃない。一緒にいることで彼を不幸にするから離婚したの。」
ウンソン「すべて失ってもそんなことが言えるのか?その時も俺は必要ない?」
そこへモ・スリが現れ、ヘインはペコッと挨拶して立ち去った。

グレイスもまた、ヒョヌを会社から追放させるべく、ヘインの母を焚き付ける。

ヒョヌ母は、ヘイン母を呼び出す。
ヒョヌ母はヒョヌが離婚届を用意していたことを謝罪した。
ヘイン母「ヒョヌが盗聴した。お金のためか離婚のためか知らないけど、今更どうでもいい。離婚したから。」
すでに離婚が済んでいるとは知らなかったヒョヌ母は驚いた。
ヘイン母「釣り合わぬは不縁の元と言うでしょ?結局うまくいかない。だから反対したんです!」
ヒョヌ母「反対を押し切ってまで結婚するほど愛し合った時間もあったはず。残念な結末ですが、2人の幸せだった時間まで傷として残らないいことを私は願ってます。」
ヘイン母「当人同士は合意したので、家族がでしゃばってお金を要求しないでください。会社も辞めるように説得を。未練がましいったらない!会うのもこれっきりに!」
ヘイン母はそう言って立ち去った。
涙が溢れるヒョヌ母。

ヨンドゥリでは、ヒョヌの家族が母の帰りを待っていた。
元気のない母を察して、今夜は出前をとることにした。

横領したソンチーム長と、それを決済をしたチョ理事のツーショット写真に写り込んでいた、もう一人の第三者がつけていた腕時計。
購入者リストを調べてもらった結果、そこにモ・スリの名前があった。
ヒョヌは、男性用の腕時計をいったい誰に。。?と考えを巡らす。

ウンソンは車でヘインを尾行していた。
すると、突然割り込んできた車が。
ヒョヌだった。
ヒョヌは、秘書がウンソンに薬のことを電話で報告した時、実は背後でそれを聞いており、秘書を問い詰め、ウンソンがヘインの病気を調べていると分かった。
ヒョヌは「今後もヘインを尾行したり何かしたら黙ってない。」と警告。
ウンソンは「最終的に俺が彼女のそばにいる。じきに分かる。」と言い返す。
そう話すウンソンの腕に、例の腕時計を見たヒョヌ。
モ・スリとウンソンの関係に気づく。

ウンソンはスチョルを訪ね、複合リゾート施設予定地の近くにある軍用施設が、移転予定を取り消したと報告。
軍用施設が移転してこそ完成する、スチョルの考える複合リゾート施設。
国交省にツテがあると余裕をかましていたのに、結局役に立たなかった。。
「おじいちゃん(会長)にまた怒られる」とビビり倒すスチョルは、ヒョヌに助けを求める。
「だから立地調査をしろとあれほど言ったのに」と呆れるヒョヌ。
ヒョヌは国防省に出向き、ある提案をする。
おかげで、問題は見事すっきり解決。
会長も「ヒョヌは頭がいい!」と笑顔で安堵した。
ところが、問題は解決したはずなのに、複合リゾート施設の投資家たちはこぞって資金を引き上げると告げた。
あわてるスチョル。
「会長の金庫番が検察調査を受けていると顧問弁護士から聞いた。これは重要な問題だ!」と投資家。
もうダメだと落ち込むスチョル。
ウンソンは自身の投資会社パイワン社が単独で投資すると申し出る。
大喜びの会長、副会長、スチョル。
会長がウハウハで契約書に押印しようとしたその時、ヒョヌが部屋に入ってきた。
ヒョヌ「会長、転換権条項をご再考ください。問題があれば会長の持ち株6.7%がパイワン社に渡るので慎重にご判断を。」
一理あると揺れる会長と副会長。
ウンソンはすかさず「今日、契約できないなら手を引きます。」と言う。
会長は少し前にモ・スリから言われた言葉を思い出す。
「決断の時が来るそうです。“大金を出すと言われたら迷わず受け取れ。それで会長と会社が助かる。反対する者がいたら、それは裏切り者なので排除するように。”と、狩りの時も命を助けてくれた祈祷師が言っていた。」と。
会長は「私は人に3回の機会をやる。だが、君はヘインを裏切り、盗聴器を仕掛け、今日は契約を妨害した。スリーアウトだ。出ていけ!」と、スリの言葉通りにヒョヌを裏切り者と考え、排除した。
出て行くしかないヒョヌ。
ほくそ笑むウンソン。

ヒョヌは、会社内で、カードキーもIDも抹消されて使えなくなり、保安部に、社員証と電子機器を置いて、直ちに退室するように言われてしまった。
そこにヘインが来て助けてくれた。
ヘインは「屈辱に耐えてまでなぜ居座るの?もう我慢しなくていい。」と言うが、ヒョヌは「僕は好きでここにいるんだ。」と答え、自分のことよりもヘインの体調を心配した。

ヒョヌが会社を出ると、目の前にボムジャの車が止まった。
「轢き殺される前に早く乗って!」とボムジャ。
ひと気のない屋上駐車場までやって来て、2人は話す。
離婚の理由は女かと問い詰めるボムジャだが、ヒョヌは否定。
何としてもヘインのそばにい続け、自分を陥れようとした人物を見つけると宣言した。
その人物に心当たりがあるというボムジャ。
モ・スリではないかと言うヒョヌに驚くボムジャ。
そこで、ボムジャは名探偵コナン・パクによって分かったモ・スリの正体をヒョヌに教えた。「数十年も他人に成り済ましてた。本名はオ・スニョン。息子が1人いて現在34歳。オ・スニョンは死亡届が出てる。」と。
そして、一緒にスリを探ろうと誘った。

翌日、ボムジャはヒョヌにコナン・パクを紹介。
一緒にコナンの調査報告を聞く。
調査報告によると。。
オ・スニョンが服役中に出産した男児は、ホン家別荘の猟場近くにある児童養護施設に預けられたことが分かった。
そこは10年前まで会長とモ・スリが支援していた施設だった。
そこで3人は、猟場の管理人夫婦に会いに行き話を聞く。
夫婦の話によると。。
10年前の火事で施設は閉鎖、園長も亡くなった。
当時施設にいたクイーンズ奨学生の少年が、犬の餌に毒を混ぜて警察に補導された。
その少年がウンソンに似ていた。
その少年はその後渡米、奇しくもウンソンは国際養子でアメリカで育っている。
ヒョヌは点と点が繋がり、モ・スリとウンソンが親子であると確信した。

すっかりモ・スリを信じ切っている会長は、「議決権の行使、生命維持治療の決定」に関して、いっさいの決定権をスリに委任する書類にサインした。

会長80歳の誕生会の準備。
ウンソンを家族席にするか否かで、スリとヘイン母が揉めていた。
そこへボムジャがやって来て、「ここの女主人はお義姉様(ヘイン母)よ!誰に指図してるの!」と睨みつける。
すると、スリの指に光る指を見つけるボムジャ。
それは母の形見の指輪だった。
ボムジャは激怒し、会長に猛抗議。
「仕事人間でも昔はこんなじゃなかった!分別がないの!?長男を追放し、次男はバカ扱い。今は誰が残ってる?お父様をしゃぶり尽くすこの女だけよ!この女は刑務所帰りだし、子供もいるのに他人に成り済まして生きてきた!」と。
スリはその言葉に傷ついた芝居をして「私は貧しい育ちだけど悪事には手を染めなかった…あんまりだわ…会長、もう無理です。私が家を出ます…」と泣いて指輪を外し、会長の肩にもたれる。
会長は怒って「いいかげんにしないと、精神科にぶち込むぞ!」とボムジャに怒鳴る。
ボムジャはキレて、スリの髪を掴んで振り回す。
会長はボムジャを叩き、「出ていけ!」と怒鳴った。
ボムジャは泣きながら、「お父様、どうか長生きしてね…」と言って部屋から出て行った。

ボムジャの手にはモ・スリの髪の毛が握られていた。
それをそままコナンの事務所へ持っていき、ビニール袋に入れる。
バックからウンソンのクシを取り出し、それもビニール袋へ。
DNA鑑定をするのだ。
ボムジャのお手柄だ。
父に殴られ心身ともにボロボロで号泣するボムジャをヒョヌが背中をトントンして慰める。

会長80歳の誕生会で、スチョルはあるサプライズを用意しているようだ。
会長に喜んでもらえると自信満々のスチョルは「今日が人生最高の日になる。」と笑顔でダヘに伝えた。
そして「先に行ってるね」とダヘの髪を撫で、タキシードを着て会場へ。
その後、ダヘは息子ゴヌを連れて空港へ行き、携帯をゴミ箱に捨てて飛行機に乗った。

スチョルの仕切りで会長の誕生会が始まった。
ホン一家やウンソン他、たくさんの人が集まり、会長の誕生日をお祝いする。
スチョルは、「我がクイーンズアミューズメントパークにも、ミッキーやトトロに匹敵するキャラクターをいる!私がデザインしました!」と自信満々に発表。
満を持して用意していたサプライズ企画だ。
会長がモデルだという“マンスンイ”の登場!
そのヘボさに凍りつく会場。。
下を向いて失笑する人々。。
会長も不機嫌に。。
会場の空気には気づかないスチョルだが、ダヘが来ていないことに気づく。

ヒョヌとボムジャはコナンの事務所でDNA鑑定の結果を待っていた。

スチョルはダヘに電話するが繋がらず。
家を捜すがどこにもいない。
テーブルの置き手紙を見つけ、慌てて家を出た。
そして、まだ上手に乗れない自転車で、何度も転びながら必死にダヘを捜す。
涙を流してダヘとゴヌの名前を呼ぶスチョル。
「ゴヌはパパがいないと眠れないのに…」と。
その頃、機内で眠れずに泣き叫ぶゴヌ。。

誕生会が終わり、会長はモ・スリと将棋を指していた。
そこへヒョヌから電話が。
スリが近くにいると察したヒョヌは「聞くだけで結構です。」と言って、DNA鑑定の結果、モ・スリとウンソンが親子関係だったこと、ウンソンが株を集めていて9.6%が渡ってしまったこと、すぐに転換権条項を外すべきだと告げた。
会長は「ひとまず分かった。あとでかけ直す。」と言って電話を切った。
「王手!私の勝ち!」と笑うスリ。
会長はみるみるうちに体調が悪くなり、呼吸が苦しそうで言葉が出てこない。
スリは、将棋の時、会長の鼻を触りながら考える癖を利用し、駒に毒をつけていた。
「呼吸器に達すると10分で麻痺症状が出る薬。ご心配なく、死にませんから。死んだら委任状が無意味になる。昏睡状態なら、私が会長の法定後見人と議決権代理人になれます。だから2〜3ヶ月ほど寝たきりで死を迎えて。私のために。」と告げた。
椅子から落ち、床に倒れる会長。
スリは「ヒョヌとボムジャは正しかったのに、どうして私を信じたの?」と、倒れる会長を見下ろした。

会長は救急搬送され、家族もみんな駆けつけるが、法定後見人(モ・スリ)の許可が下りないため会わせてもらえない。
「お父様に何をしたのよ!!!」とスリに食って掛かるボムジャ。
弁護士から「会長は心臓発作で意識不明の状態。その間は、法定後見人のモ・スリさんが全権を代行します。」と告げられる。
唖然とするヘインと家族たちとヒョヌ。
勝ち誇ったように振る舞うスリに、「息子のウンソンと会社を乗っ取る気ね!!」とブチキレるボムジャ。
それを聞いて驚くヘインと家族たち。
開き直るスリ。
手も足も出せず途方に暮れるホン一家。

ウンソンのパイワン社は、最終的に持ち株31%でクイーンズの第2株主となる。
臨時株主総会を招集し、ヘインたち一家はみんな解任されてしまう。
会長の全権を代行するモ・スリと、第2株主のウンソンによって、完全に乗っ取られてしまったクイーンズ。
創業一家が経営権を奪われた初のケースとして財界に衝撃を与えたと、テレビのニュースでも大々的に報じられた。
ホン一家は、家からも会社からも姿を消した。

ヨンドゥリでもニュースは広まり、村人達はヒョヌ一家を心配していた。
嵐の中に1人で立つヒョヌを思うと胸が張り裂けそうだと言うヒョヌ父。
すると、1台の車がヨンドゥリに到着する。
ヒョヌが降りてきた。
そして、なんと、ヘインとヘインの家族も降りてきた…
姿を消したホン一家は、ヒョヌの故郷ヨンドゥリに降り立った。

<エピローグ>
ヒョヌの行動をなぞっていたヘイン。
定食屋で焼酎を飲み、壁の向こうに座るヒョヌの話を盗み聞き。
ヒョヌは「僕はヘインのそばにいたかっただけ。」と言った。
ヘインは「それを聞いたら私もそばにいたくて…私だっていつまでも彼のそばにいたい…もっと生きていた…」とポロポロと涙を流す。

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Netflix韓国ドラマ「涙の女王」第7話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「涙の女王」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第7話

前話はこちら↓

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ヘインの携帯に送られてきた離婚届の画像。
見せられたヒョヌは否定ぜず、自分が書いたものだと認めた。
さらに、ヘインが余命3ヶ月だと話した日に書いたと知り、ショックと同時に怒りがこみ上げ涙ぐむ。
ヒョヌは「さっき僕たちの錠前を見つけたんだ。」と言って涙ぐむが、ヘインには響かなかった。
ホテルに戻り、起こる元気もないヘインは呆然と荷造りをする。
ヒョヌの話を聞く気にもなれず、スリッパのままホテルを出て行ってしまった。
「愛してる」と言ってくれたこと
イノシシから守ってくれたこと
ヨンドゥリで見つけ出して抱きしめてくれたこと
サンスーシ宮殿で思いを確かめ合ったこと
いろいろ思い出して涙がこぼれ落ちるヘイン。
気づくと道路の真ん中に立っていた。
トラックに轢かれそうになるも、危機一髪でヒョヌが助ける。
呆然とするヘイン「また同じことがあったら助けないで…」とつぶやいた。
ヘインは、唯一の救いだったヒョヌに、悲しみのどん底に突き落とされてしまったのだ。

ホン家
スチョルはダヘに打ち明ける。
ボムジャ(ヘインの叔母)がヒョヌと内緒話をしているのを見たと。
1人ドイツに行ったヘインを心配したボムジャが、ヒョヌに付き添うべきだと言った時だ。
何を内緒にしてたのか。。気になるダヘ。

検査の結果、ヘインは白血球やリンパ球の数値に改善はなく治療薬も効かなかった。
医師はヒョヌに「生きる意欲を失わないように手助けを。愛・欲望・憎悪などの執着が生の原動力になる。」と言われる。

ヘインは治療を諦めて勝手に退院。
ヒョヌが止めるも「私が死ぬから内心喜んでるくせに」と言われてしまう。
ヒョヌは覚悟を決めた。。
医師の「憎悪が生の原動力になる」という言葉。。
ヒョヌは態度を一変し、「君との生活にウンザリした。正直、君が余命3ヶ月と聞き、“助かった”と思った。訴訟なしで離婚できるならありがたい。帰国したらあの家を出ていこうか?それとも、遺言書のために君のご機嫌を取ってあげようか?」と口早に言ってヘインを怒らせた。
そして、怒りで拳を握るヘインに向かって「とことんやれよ!好きにすればいい!!」と怒鳴った。

クイーンズ社では、金庫番ソンチーム長の横領事件で、会長にも捜査が及ぶことを懸念していた。
「代わりにボムジュンが捕まればいい」という会長。
「代わりにスチョルが捕まればいい」というボムジュン。
「嫌だ嫌だ」のスチョル。
醜い内輪揉めが始まる。
この悪い状況により、スチョルが進める複合リゾート事業への投資の件が反故にされる可能性や、ヨム会長(会長のライバル)に横取りさせることを危惧し、契約を急ぐことに。
そしてついに、リゾート契約締結式が開かれ、ウンソンとスチョルによって契約が成立してしまった。
ヒョヌとヘインは一緒に帰国するも、怒っているヘインはヒョヌを無視して1人でサッサカ歩いて行ってしまう。
契約締結はテレビのニュースでも大きく報じられ、帰国したヒョヌも空港で目にすることに。

契約締結にこぎ着けたウンソンたち、クイーンズ乗っ取り作戦会議。
工事開始後に、許認可の問題があると投資者に情報を流せば、投資会社と証券会社は早期償還条項を発動させる。
この時、ウンソンが投資撤回分の支援と転換社債の投資を持ちかける。
同時に検察の調査も本格化。
横領でホン一家が逮捕されたら、そのタイミングで社債を株に転換、既に株は4.9%確保済みだから、筆頭株主となる。
そして、このタイミングで離婚問題も出るため、目障りなヒョヌも片づくと。
「完璧なシナリオ!」と喜ぶグレイス。
しかし、1人浮かない表情のダヘ。

ヘインは、ヒョヌの離婚に関する調査を自らがやると申し出た。
「徹底的に調べさせる!少しでも不正が見つかったら民事と刑事の両方で訴えてやる!」と怒りがみなぎっていた。
それはもう、家族が引くぐらい。。

ヒョヌは友人ヤンギと会い、「泣いてるヘインを見て胸が苦しくなった。僕は何をやってるんだ。。」と弱音を漏らした。
「あんなに別れたがっていたのに。愛情が残ってるのか?」と不思議に思うヤンギ。
ヒョヌは、自分への怒りでも復讐心でもなんでもいいから、ヘインに何かに集中してほしかった。
「助けないと。。」とつぶやくヒョヌ。

帰宅したヒョヌ。
スチョルに、「工事は直ちに中止に。年間の売上予想は5000億ウォンだが、別の会社の試算は890億。変だろ?立地調査の前に契約したのは…」とアドバイスするが、聞く耳持たず。
ヒョヌは諦めて会長室に。
室内への携帯の持ち込みを禁じられた。
会長はボールペンをカチカチやりながら「君が離婚しようがしまいが興味ない。だが、盗聴し、ヨム会長(会長のライバル)と組み、検察に売ったのは許さん。横領の件も君の仕業か!?」と聞く。
ヒョヌは2枚の写真を出した。
横領したソンチーム長と、それを決済をしたチョ理事の、ゴルフ場でのツーショット写真。
もう1枚は、チョ理事と監査法人代表ファン・ビョンウのツーショット写真。
チョ理事とは、ウンソンと乗っ取り計画を企む仲間だ。
「チョ理事はソンチーム長の横領を見逃した上に、監査法人とグルになって会長を検察に売った。それには黒幕がいて、その人物が盗聴器を仕掛け、僕の部屋に受信機を置いたのでしょう。黒幕が誰かは分かりません。」とヒョヌ。
黒幕が分からないため、会長は「信じられない!」と怒った。
その様子を、ナポレオンの絵画に仕掛けたカメラから、ウンソンが見ていた。
ウンソンはチョ理事に電話をかけ、「ヒョヌが理事を調べています。急がないとマズい。」と言った。

ヒョヌの兄ヒョンテは、家族に内緒でクイーンズ百貨店の株を買っていた。
コソコソ携帯でチェックし、値上がりしてるとニマニマしているところを姉ミソンに見つかった。
ヒョンテは株を売った。

変な夢を見たというヒョヌの母は、ヒョヌに電話をかける。
ヒョヌは会長室に持ち込みを禁じられたため、部屋の外に携帯を置いていた。
部屋の外にいたヘインの母がヒョヌの電話に出た。
ヒョヌの母はヘインの母が電話に出たので驚いた。
ヘイン母「ヒョヌのせいで我が家は大変なことになっている。離婚の準備もしていた。」
ヒョヌ母「この前、離婚の話は聞きました。結婚生活にはいろいろとあるし、解決したものかと。当人たちの話を聞いてみては?」
ヘイン母「私は絶対に2人を離婚させます!邪魔はおやめに!」
電話が切られてしまった。

ヒョヌの父は、里町選のために、ヘインに梨を食べてもらおうと、仲間と話し合っていた。
その矢先、ヒョヌが本当に離婚すると聞き崩れ落ちる父。
「選挙活動してる場合じゃない…」とつぶやく。

ヘインの母は、ヒョヌの母が事前に離婚話を知っていたことに怒っていた。
「何も知らないヘインを利用したのよ!」とモ・スリに愚痴る。
スリは「母親が興奮しちゃダメ。当人の気持ちは?」と宥める。
そこへ、離婚話を聞きつけたボムジャ(ヘインの叔母)がやって来た。
ヘインの母はボムジャに「ヒョヌの味方をするなんて。人を見る目がなさすぎる。だからいつも裏切られるのよ。」と呆れた。
スリはヘインの母に「離婚は慎重にね。時代は変わっても離婚すれば女は傷物に。身近にもいるけど。」と言って、チラッとボムジャを見た。
スリの正体を知るボムジャ、問い詰めてやりたいところだが、探偵コナン・パクに止められてた。
「最高クラスの魔物。今、責め立てたら証拠を隠されてバカを見る。彼女の息子を捜し出すことが先決だ。それまでは感情を抑えて!」と。
ボムジャはグッと堪えた。

ヘインは離婚届にサインして、ヒョヌに見せた。
ヘインは「いつ、どんなふうに出すのか決めるのは私よ。有能な弁護士を使って追い出すときは悲惨な目に遭わせてやる。」とヒョヌを睨みつけた。
ヒョヌは「わかった。わかったけど、ウンソンと親しくするな。ずっと音沙汰なかったのに、巨額の投資話と提携話を手に現れるなんて下心があるはず。猟場の事故現場をとらえた動画の復元を業者に依頼したら、そこにウンソンが現れたんだ。」と言った。
ヘインは「彼が詐欺師でも、私は騙されない」と言い切ったが、ヒョヌは「僕には騙されただろ?2度は騙されるな。」と忠告した。

翌朝からヘインは、朝からステーキを食べ、ど派手な真っ赤なスーツに身を包み、完全な戦闘モードになった。
社員達は“クジャク注意報”だとため息を付いた。
クジャク注意報とは、ヘインは不機嫌なほどに服装が派手になるため、雄のクジャクのように派手な時は最悪なので要注意であるとのこと。

そしてヒョヌへの攻撃が始まる。
ヒョヌの法務部には監査が入り、書類もファイルも何もかも押収され仕事にならない。
すでに決済した大量の案件が、再度法務部に戻され、仕事が山積みに。

ヒョヌの部下たちはため息をつくが、ヒョヌは闘志満々のヘインにホッとした。

間に挟まれるヒョヌの秘書、ヘインの秘書は「最大の危機だ」と頭を抱え、2人の鉢合わせを避けるべく、スケジュールをシェア。
ところがヘインの気まぐれで予定が崩れ、2人はエレベーター前で鉢合わせ。
ヒョヌの部下たちもヘインの部下たちも、バチバチ険悪な雰囲気に下を向くしかない。。

ウンソンたちの口車に乗せられたクイーンズの理事たちは、投資先に不正が見つかり大ピンチ。
急いでチョ理事に電話するも、チョ理事は、その頃、すでに韓国を離れていた。

ウンソンはホン家の家政婦を手中に収めており、ヘインのゴミ箱から大学病院の明細を手に入れる。

横領したソンチーム長と、それを決済をしたチョ理事のツーショット写真に、もう一人、第三者の腕が写り込んでいた。
その腕にある腕時計。
ヒョヌは百貨店の顔なじみの女性店員に写真を見せて、腕時計のことを尋ねた。
それは10点のみの限定品で特別仕様だと分かる。
ヒョヌは購入者の名簿を見せてくれと頼んだ。
母親の医療過誤訴訟でヒョヌに恩がある女性店員は、特別に見せてくれた。

スチョルは、ダヘが見守る中、補助輪を付けて自転車の練習。
母は「危ないからやめて!」と過保護に騒ぐ。
スチョルはこれまで、自転車やスキーなど、滑り台でさえも、「転んだら危ないから」と母から止められてきたため経験がない。
「僕は転んだことがない!ゴヌには父親として自転車くらい教えたいんだ!」と母に口答えするスチョル。
ダヘはそれを見て胸が傷んだ。
その時、ダヘのか携帯が鳴る。
慌ててその場を離れて話す。
「アッパーウエストの部屋を大家が売るので話を進める。契約は今月末。」と言われ、「2週間以内に渡米します。」と答えるダヘ。

ヘインは秘書からヒョヌに関する報告を受ける。
ヒョヌは、よく屋上庭園で女性の名前を口にするという。
ヒョヌは庭園で何かを探すように「ヨンスク〜ヨンスク〜」と呼んでいる。
ヘインには思い当たる節があった。

ボムジュン(ヘインの父)は、ヒョヌの見張り2人から報告を受ける。
・退勤後1人でバッティングセンター
・1人で定食屋で夕飯
・自宅前の小学校で1人で歌を歌いながら持久走
・帰り道に野良猫に餌やり
愛人や権力者との接触の気配が皆無。
携帯には、離婚したいはずの妻ヘインの写真。
それも、とても美しく撮れており、100%愛を感じる。
ヒョヌのことが不可解でしかたないボムジュンでしたw

ヒョヌは、身辺調査も監査結果も完全にシロだった。
唯一あるとすれば、時々、数百万単位で下ろす時がある。
現金を下ろしたあとは必ず花を買っている。
秘書が調べると、今日もキム・ミンジ宛に花を買っていた。
「花束と現金を手に女に会いに行ってるのね!」と確信を持つヘイン。
花の届け先へ行ってみると葬儀場だった。

キム・ミンジとは。
余命宣告を受けてから他人に対して同情や共感を覚えたヘイン。
病気の母親が手術を拒んでいると悩み、トイレで泣いていた女性社員に同情し涙を流したことがあった。
その女性社員がクレーム客に絡まれると、ヘインは自ら助けたこともあった。
その女性社員がキム・ミンジ。
病気だった彼女の母親が亡くなったのだ。
葬儀場にはヘインの名前で花と香典が送られていた。
わけも分からず驚くヘイン。
ミンジは社長が直々に葬儀に来てくれたことに感激して涙を流した。
どうしていいか分からないヘインだったが、ミンジを抱きしめ、背中をトントンした。
ヒョヌは、社員やその家族の不幸の際、ヘインの知らぬところで、ヘインの名前で花や香典を送りフォローをしていたのだ。

ヘインと秘書は、葬儀場で食事をいただく。
ヘインはその葬儀場が気に入ったと話す。
秘書に「葬儀場を探しているのですか?」と聞かれてしまい、なんとかごまかした。
ミンジの母の葬儀では、故人の死を心から悲しみ、みんな泣いていた。
ヘインたちが参列するのは、弁護士や会計士はいるけれど、本心で泣いている遺族がいない葬儀ばかり。
「こんなお葬式は久しぶり」と言う秘書。

ヘインが葬儀場から出ると、弔問に来たヒョヌと鉢合わせ。
「なぜ花やお香典を?ムカつくから小細工はやめて。たとえ記憶をなくしても、されたことは忘れない。私が苦しんでる時に、あなたは私の手を離した。私に許しを請う時間はないの。今後あなたが何をしようとも、死ぬまで憎しみは消えない。だからあなたはじっとしてればいいの、私が失せろと言うまでは。」と吐き捨てるように言った。
ヘインは秘書から「社員を思うならケンカはおやめに」と諌められてしまった。

その夜、ヘインはウンソンと打ち合わせを兼ねた夕食を共にする。
ルキナ本社の提示する条件に腹を立てるヘイン。
ウンソン「契約をやめる?俺たちの条件を飲んだじゃないか。」
ヘイン「“俺たち”?」
ウンソン「…“君の”」
ヘイン「望みは何?」
ウンソン「離婚しろ。それが望みだ。」
ヘイン「ほっといて。あなたはいつも度が過ぎる。」
ウンソン「それぐらいで?君の隣が空いたら俺はどう?」
ヘイン「…」
ウンソン「度が過ぎるとはこういうことだ。」
ヘインは食事をせずに席を立った。
その時、目眩がして一瞬フラつくが、気力でふんばり、レストランの個室を出た。
急いで薬を飲もうとしたが、バックに入っていなかった。
薬はウンソンが持っていた。

ヤンギの調べによると、ウンソンは12歳の時に在米韓国人の養子になった。
ウンソンが養子に来た後、その家は豪邸に引っ越し、ウンソンは学費の高い私立に入学した。
養父母は酒が飲めないはずなのに、飲酒運転で事故死しているという。

ウンソンの部屋にモ・スリがやって来る。
親しげに接しようとするスリを、ウンソンは冷たくあしらう。
スリ「同じ敷地内に息子がいるなんて頼もしい。私達は壮絶な人生を歩んだ。でも後悔してないわ。私も息子と仲良く暮らしたかったけど、そしたら誕生日に肉も食べられず、制服を買うにも苦労したはず。いつか幸せが訪れると願っても、そんな日は来なかったでしょう。いい家でしょう?会長が細部にまでこだわり抜いたから。ついに私達がみんなを追い出して、この家の主なる。無念に思わないで。人生の順序を少し変えるだけ。これからは私達が裕福になって幸せになるの。」
ウンソンは「そんなに簡単か?会長には幸せだった頃の記憶がある。まだ奪えてない。のんきに過ごしてる場合かよ。」と警告した。

スリはウンソンからの警告を受け、さっそく行動に出る。
自身の印鑑やパスポートなどを会長に差し出して、「私が裏金を流用したことにして私が代わりに刑務所に行きます。」と申し出た。
「私には守るべき名誉ももないので気楽なもの。私一人が悪者になればいいのです。」と。
会長はスリの忠誠に感動し、信頼を深めた。

ヒョヌが車で帰宅すると、雨の中、ヘインが傘を差してしゃがみこんで猫に餌をあげていた。
ヒョヌは車を降りて駆け寄り、自分の上着を着せた。
ヒョヌ「何してるの?車は?運転手は?」
ヘイン「なぜ私はここに?最近よくあるの、時間が飛ぶし記憶も途切れる。」
最近は戦闘モードだったはずのヘインが、ヒョヌに優しい笑顔を見せて、楽しげに会話を始めた。
様子がおかしいと訝しむヒョヌ。。
「そんな目で見ないで。51%だって。ドイツで治療すればいいの。」と言うヘイン。
ヘインはドイツに行く前の記憶に戻ってしまった。
ショックで言葉にならないヒョヌは涙が溢れ、謝ることしかできない。。
ヘインは、泣いているヒョヌを抱きしめて、「心配しないで」と言って背中をトントンし、「愛してる」と笑顔で言った。
つらすぎて涙が止まらないヒョヌ。

<エピローグ>
4年前のある日、ヒョヌとヘインは、コーヒーを片手に屋上庭園を散歩していた。
ヘインは「この屋上庭園でタヌキを何度も見た。人がいない時に呼ぶと出てくるの。本当よ!名前はヨンスク!目がまん丸で可愛いの。きっと好きよ。」とウソを話す。
「こんな都会の真ん中にタヌキなんかいるわけない」と信じないヒョヌだった。
ところが、ヒョヌは今でも尚、ヘインの話を信じていた。
ヘインは「バカね。今も騙されてるなんて。私の言うことは信じるの。それで騙されて結婚したのね…」とつぶやく。
屋上庭園。
人目を忍んで「ヨンスク〜ヨンスク〜会いたい」と叫ぶヒョヌ。

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Netflix韓国ドラマ「涙の女王」第6話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「涙の女王」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第6話

前話はこちら↓

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ドラレコのデータは復元に成功していた。
業者の男が再生してみると、そこにはスチョル(ヘインの弟)の妻ダヘの姿が映っていた。
ダヘは穴の空いたフェンスの外側に、イノシシの餌を撒いていた。

ダヘは家族だけが持つキーカードを使ってエレベーターに乗り、ヒョヌとヘインの住居階へ。
一緒にいるのはウンソン。
ヒョヌとヘインの留守を狙い、2人はヒョヌの部屋に忍び込み、携帯の懐中電灯を使って、様々なものを物色する。
ダヘもまた、ウンソンのクイーンズ乗っ取り作戦の仲間なのだ。
身分を偽り、年齢を詐称し、スチョルを利用するために結婚。
家族の前で見せるおしとやかな嫁の姿は偽物だった。

ウンソンは引き出しからアルバムを見つけ、見てみると、ヒョヌとヘインの仲良し写真が。
そして最後のページには胎児のエコー写真が収められていた。
ダヘは「仲悪そうに見えるけど、実は好き合ってるのに、互いに気付いてないだけ。だからすれ違うのよ。」と言った。
ウンソンはさらに引き出しを物色し、金庫を見つけた。

ヒョヌとヘインは、ドイツのサンスーシ(“心配がない”の意)宮殿の前で、お互いの思いを再確認し、抱き合ってキスをした。
宮殿の管理人に「愛し合ってるんですね〜。でも別の場所でやってもらえませんか?私も愛する妻の待つ家に帰らないといけないんです。」と、そこをどくように優しく促された。
2人は歩いて移動。
途中、ヘインは落としたスカーフを拾う時、走る少年の姿を見る。

ホテルに戻ったヒョヌとヘインは屋上でカップ麺を食べる。
ヘインが、一度は食べてみたいと言うからだ。
3分待つ間、ヘインが話し出す。
「私が死んでも祭祀はしないで。景色とワインを楽しみながら私を思い出して。」
「訃報記事にも気をつけて。美談を入れて。」
「お葬式では敵対してた人々が来るから気を引き締めて。悪口が出たら訴えて。」
「たぶん誰も泣かないから、あなたが適度に泣いて。私の死を惜しんでほしい。私のいない世の中を嘆いてほしい。」
「結婚前に書かされた遺言書(ヒョヌが譲り受ける財産はない)の内容を書き直す。」
ヒョヌは、死を覚悟したようなヘインの言葉に胸がつまる。
当初は、余命宣告されたヘインに優しくすることで、財産を受け取れるよう遺言書を書き直させるのが目的だったのに。。
「ありがとう。でも、君が完治を宣言された時に書き直して。」と答えるヒョヌ。
2人はラーメンを食べた。

ヒョヌの部屋を物色するウンソン。
今度は“チュソンテック24”という、ヒョヌがデータ復元を依頼した業者の名刺を見つけて写真を撮った。
ダヘはヘインの部屋から素敵なコートを持ち出し、勝手に着る。
ダヘ「金持ちの家に生まれてたらどうだったかな。人生は違ってたかな。」
ウンソン「羨ましい?」
ダヘ「スチョルよりは賢く生きてたと思う。バカなやつ。あんなに騙しやすいヤツはいない。お見合いの時、“姉にいじめられるから年上女性は嫌いだ”と言っていた。本当は私が5歳上だとも知ったらどうなるかなw」

ヘインの母は、パニック障害で虚弱体質なスチョルのために“死者すら生き返らせる”という貴重で高価な山参を用意していた。
そこへボムジャ(ヘインの叔母)がやって来て、「高く買うから私に売って!ヘインに食べさせるの!」と言う。
ヘインの病気のことを知らない母とスチョルは、「なぜヘインに!?」と驚き断るが、その理由を話せないボムジャはもどかしく苛立つ。
ボムジャはお酒をもって兄ボムジュン(ヘインの父)の部屋に行く。
間もなく娘を亡くすであろう兄を思うと、ボムジャは気の毒で居た堪れず、「気の毒なお兄様…」と涙を流す。
なんのこっちゃと意にも介さないボムジュン。

ヒョヌとヘインはドイツのホテルで2人きり。
ちょっと気まずい。。
別々の部屋で寝ようとするが、ヒョヌが「今日から一緒に寝てもいいか?」と聞くとヘインは「OK」と受け入れた。
2人はベッドに座り手を握りヒョヌが体を近づけると、ヘインが話しだしたため、ヒョヌはおあずけ状態。
「大学同期のイェナが、最近交通事故に遭い病院に搬送されると、夫が弁護士を伴って現れ、死ぬ前に遺言書の訂正をさせるべく、「今死なれては困る!」と騒いだと。妻よりもお金を心配をするなんて最低!クソッタレ!でもあなたは、病気のことを話した時「愛してる」と言ってくれた。その一言でどれだけ安心したことか。遺言書や名義や財産に興味のない夫。私が心配で遠くまで飛んできた。こんな男はいない。夫運だけは最高だわ。」と話すヘイン。
病気を知ってから遺言書を訂正させようと友人ヤンギと企み、ヘインに優しくしてきたヒョヌは動揺する。
その後、2人は一緒のベッドで眠り、ヒョヌはヘインの寝顔を愛おしそうに見つめて手に触れると、ヘインは握り返した。
そして、ヒョヌは教会へ行き祈りを捧げた。

翌朝、ヘインの元に研究所からメールが届く。
「フィルグラスチムという注射療法によって白血球を増やせる可能性があるため、可能性に懸けよう」という内容だ。

実は昨日、治療を断った研究所の医師に、ヒョヌは抗議をしていた。
「この研究所は世界中から支援を受けている。でも、予後が良好な患者を選び治療していたならデータは正確とは言えない。この100万ドルの支援は治療に対する感謝の対価。金銭的な利益を得ながらも何の治療もしないのなら、それは詐欺であるため、韓国で裁判をする。」と。
医師は、さらなる治療を約束した。

喜ぶヘイン。
ヒョヌは知っていたため「免疫ケアが大事だ。体温調節やタンパク質の摂取、ナマモノは敗血症の危険があるのでダメ」とサラサラと語る。
「詳しいのね」と驚くヘイン。

ウンソンはヒョヌの部屋で見つけた“チュソンテック24”に行き、ヒョヌが依頼したドラレコデータを回収。
グレイスは自身が運営する美容エステの施術室にダヘを呼び、ドラレコに映り込んでしまったことを怒った。
グレイスは「ウンソンに謝りなさい!あと少しだから気を引き締めて!あんたがタバコを吸う姿が防犯カメラに映る度に私が編集してるのよ!」と怒鳴りつけた。
ダヘがぷいっと施術室を出るとそこにはヘインの母がいた。
怒鳴り声に何事かと驚く母。
すっとぼけて誤魔化すグレイスとダヘ。
グレイスは母のマッサージをしながら、スチョルの進める“複合リゾート事業”がヒョヌのせいで白紙になりそうだと、またも焚き付ける。

早く“複合リゾート事業”を進めたいスチョルだが、「ヒョヌの言う通り慎重にやれ」と言う会長。
スチョルはヒョヌのせいで事業計画がうまく進まないと苛立つ。
そんなスチョルを笑顔で元気づけるダヘ。

<過去>
会長がモ・スリとヘインやスチョルを連れて訪問した児童養護施設
そこには、ウンソンだけでなく、ダヘもいた。
ウンソンは、ブランコに座るお坊っちゃまのスチョルにボールをぶつけた。
泣き出すスチョル。
そばにいたヘインは、ボールを投げたウンソンに食って掛かる。
ダヘは泣いてるスチョルに近付き、ハンカチで鼻をかませてやり、「将来結婚しよう」と頭を撫でた。
ヘインとウンソン、スチョルとダヘは、幼い頃すでに出会っていたのだ。

<現在>
幼い頃と同様に根性なしのスチョルを見て、「バカなやつ…」とつぶやくダヘ。

ホン一族の昼食会。
ダヘが抱く息子ゴヌを見て、ボムジャが「ゴヌはイケメンでスチョルに似ていない」と言う。
すかさずDNA鑑定は済んでいるというグレイス。
スチョルは「ダヘに失礼だ!親の悪口より許せないのは妻や子供の悪口だ!」と怒り、席を立った。
スチョルは妻ダヘも息子ゴヌも、とても大切に思い、愛していた。
「俺がダメなせいで、君まで軽く見られる…ごめん。尊敬してもらえるように頑張るよ!君のためにも事業を成功させるよ!」とスチョル。

ヨンドゥリでは、ヘインの動画によってバズり、観光客が増えていた。
“梨の産地ヨンドゥリ”を広めるために頑張ってきたヒョヌの父は「里町選挙はこれで優勢だ」と大喜び。
ところが、ヘインの動画をよく見ると、対立候補のパクがヘインにりんごを差し出し、ヘインもパクリと食べている。
梨ではなくりんごを食べている!
おかげで“りんごの産地ヨンドゥリ”となってしまったw
がっかりするヒョヌの父。

ホン家の邸宅に、防犯カメラの修理業者が訪れる。
業者は偽物で、グレイス立ち会いのもと、ヒョヌの金庫が開けられた。
ヒョヌが用意した離婚届が発見され、ニンマリのグレイス。

ヒョヌとヘインはドイツの街をデートを楽しむ。
新婚旅行時に訪れた“恋人たちが愛を誓う”橋へ。
そこには、愛を誓って、たくさんの南京錠が。
2人は自分たちの物を探すが、あまりにも量が多いので見つからなかった。
広場や噴水でゆっくりと休んでいる人々を見て、「時間のムダ。時間が有り余ってるから?贅沢ね。」と言うヘイン。
何も言えないヒョヌ。
ヘインは露店で“1年間幸せになれる”という、四つ葉のクローバーのキーホルダーを買った。

翌日、ヘインの検査にヒョヌも同行。
病気なのに体重が3キロも増えたと嘆くヘイン。
「残された時間もきれいでいたいの!死ぬまで美しいままでいる!」と、その場で変な運動を始めるヘインw
ヘインは看護師に呼ばれ、1人注射に向かった。
途中、走る少年を見るヘイン。
サンスーシ宮殿で見かけた少年だ。
ヘインは、なんだか気になって、そのまま病院を出て少年を追いかける。
ヘインが消えたと聞かされたヒョヌ、慌てて捜し回る。
街で人が倒れており、人だかりができていた。
ヘインかと思い駆け寄るが違った、よかった。。
すると、ヒョヌは服を引っ張られ、振り返るとヘインがいた。
「空腹なの」とヘイン。
ヒョヌはヘインを抱きしめた。
レストランに入りテラスで食事をしながら話を聞く。
ヘインが見かけた少年は、亡くなった兄だったという。

ヘイン9歳の夏休み。
家族で海に来たホン一家。
ボートに乗っていたら原因不明の事故が起こり、ヘインは海に落ちてしまった。
兄スワンは海に飛び込みヘインを救出。
しかし、スワンは助からなかった。
スワンを亡くした母は、ショックのあまりヘインを許すことができなかった。
それは今も尚。
ヘインは罪悪感が拭えず、スワンの代わりに生きていると感じている。
「人は死期が近くなると、その人を愛してた人が天使になって迎えに来る。だから私を助けて死んだお兄様が…時が来たから迎えに来たのかも。」とヘイン。
ヒョヌは「注射の副作用によるせん妄だ。天使じゃなくて幻覚だ。治療の過程にすぎない。病気に打ち勝つのは楽じゃないけど、乗り切るんだ。」とヘインを元気づける。
ヘインは「そうね。生き抜くわ。でも、あなたが死ぬ時は私が天使になって行く。」と言った。
ヒョヌは胸が詰まる。

ヒョヌはデータ復元を依頼している“チュソンテック24”に電話をかけるも繋がらない。
“チュソンテック24”は閉店していた。

会長の部屋には、ウンソンから贈られた大きなナポレオンの絵画が飾られる。
グレイスとウンソンを前に、大喜びの会長。
ウンソンは、スチョルの“複合リゾート事業”の話を振る。
会長は、ヒョヌの助言で外部のコンサルによって調査中であることを伝えると、ウンソンは「他社とも話を進めてるのでお気になさらず」と言う。
するとグレイスがすかさず「え!他社とも!?ヨム会長(会長のライバル)側も必死らしいですが、あちらとも?」と口をはさむ。
うなずくウンソン。
グレイスは「ヨム会長に奪われないか心配です〜」と芝居をして会長を焚き付けた。

クイーンズ社内では、金庫番であるソンチーム長の横領が発覚。
その額なんと130億ウォン。
ボムジュンは「額が大きいから捜査は広がりそう。父さんも召喚に備えておいて。もちろん検察に圧は掛けてみるよ。」と言うが、会長は「狙いは私だ!誰がやった!?」と怒りが収まらない。
会長は自室に戻り、モ・スリと将棋。
スリは落とした駒を拾う時、机に仕掛けられた盗聴器を見つけ、会長に報告。
一家が揃い、警備業者による説明を受けると、半径2キロ以内に受信機があるということだ。
業者により家中が調べられ、なんとヒョヌの部屋の引き出しから受信機が見つかった。
それと同時に金庫も見つかった。
一家が慌てふためく様子を、ウンソンが見てほくそ笑んでいた。
会長に贈ったナポレオンの絵画に仕掛けた監視カメラから。。

ヒョヌとヘインはドイツにいるため、一家に起こった昨晩の騒動を知らない。
母はヘインに電話をかけ、怒りながら一部始終を話す。
盗聴してた犯人はヒョヌだと。
ヘインはヒョヌの無実を信じ、母の話を鼻で笑った。

ヒョヌは友人ヤンギに電話をかけ、“チュソンテック24”に行ってもらった。
店は閉店、もぬけの殻。
ヒョヌは、念のため、事前に店の向かいの駐車場に車を止めていた。
その車のドラレコデータを送ってくれと頼み、いつ閉店したのか調べてほしいと頼んだ。
今は離婚専門弁護士だが、実は刑事事件も扱ってみたかったヤンギは、張り切って犯人探しに臨む。

ヘインはヒョヌに、家からの電話に出ないように言った。

ボムジャ(ヘインの叔母)は探偵コナン・パクから、モ・スリの調査結果を受け取る。
その内容は驚くものだった。
モ・スリは本名オ・スニョン。
しかし、オ・スニョンは30年前に死んでいる。
死亡の3年前には姦通罪で刑務所に入り、1990年8月、刑務所で男児を出産していた事がわかった。

ホン一家は、ヒョヌの部屋から見つかった金庫を業者に開けさせる。
中には離婚届が。

ヒョヌとヘインはドイツの夜の街を散歩。
明日検査結果が出るため、ヘインは「祈るべき?たくさんの幸運が必要だわ。」とつぶやいた。
ヘインは、一般人のように屋台の行列に並びたいと言い出した。
「普通がいい」と。
ヒョヌはヘインを行列に並ばせている間に、1人走り、昨日ヘインが買った四つ葉のクローバーのキーホルダーを、あるだけ全部買った。
幸運がたくさん必要だからだ。
そして、“恋人たちが愛を誓う”橋へ行き、新婚旅行時にかけた南京錠を探し出し、写真を撮った。

ホン家ではヒョヌのことを話し合っていた。
グレイスが「最近ヒョヌはキム・ヤンギという離婚弁護士とよく会っていて、そのヤンギは、ヨム会長(会長のライバル)の顧問法律事務所アポロンの所属。一家の盗聴ファイルが渡ってないか疑わしい状況です。」と焚き付けた。
すると会長は、「検察に告発したのもあいつなんだな!今すぐ呼び戻せ!!」と怒鳴る。

ヘインは無事に屋台でサンドイッチを2個ゲット。
横断歩道の向こうにヒョヌの姿。
お互いにニコニコで手をふる。
ヘインはヒョヌを待つ間、携帯の電源を入れる。
すると父からメールが。
添付画像を開くとヒョヌの書いた離婚届の写真。
驚きとともにショックを受けるヘイン。
ニコニコで駆け寄ってきたヒョヌ。
ヘインは、サンドイッチもヒョヌの買ってきた四つ葉のクローバーも、すべて叩き落し、画像を見せる。
ヘイン「否定して!違うと言いなさいよ!」
ヒョヌ「…僕が書いた物だ。黙っててごめん。」
地面に虚しく散らばる四葉のクローバー…

<エピローグ>
ヒョヌがヘインに告白した雨の日。
ヘインは車の中から、バス停でバスを待つヒョヌを見た。
自然と笑顔が溢れるヘイン、初恋だった。
運転手にバスを追うように指示し、ずっとずっとヒョヌを見続けた。

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Netflix韓国ドラマ「涙の女王」第5話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「涙の女王」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第5話

前話はこちら↓

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ヘインは、病気のせいで記憶が飛ぶことをヒョヌに打ち明けた。
ヒョヌはヘインを抱きしめて、2人とも涙を流した。
2人は自転車に2人乗りして家に帰るが、雨が降ってきたので、しばし雨宿り。
今日の1日のことを話して笑いあっていた。
すると、ヘインを呼ぶ声がしてきた。
ヒョヌの家族が、いなくなったヘインを必死に捜していたのだ。
雨でびしょ濡れになってまで自分を捜し、無事に見つかってよかったと泣いてくれる家族を見て、ヘインは感動して胸がいっぱいになった。

ヒョヌの実家に戻り、シャワーをして着替えたヘイン。
今夜はヒョヌの実家にお泊り。
ヒョヌは、壊れかけの古いドライヤーでヘインの髪を乾かしてあげる。
顔が近付き、なんだか恥ずかしくて気まずい。

ヘインの弟スチョルは、ヨンドゥリでのヘインの動画を見つける。
ヒョヌの父を応援しているところや、村人から振る舞われた料理をたらふく食べている様子。母は「母親の誕生日も祝わない子が!ほんと笑わせるわね!」苛立ち不機嫌になった。

ヒョヌの父は、ヒョヌとヘインの離婚話を友人ヨンソンに話してしまったため、家族から総攻撃にあう。
ヨンソンはすでに母親(認知症)に話してしまっていた。。
認知症だから覚えてない」というヨンソンだが。。

ヒョヌはヘインのケガの手当て。
かわいい絆創膏を貼ってあげた。
ヘインは「重病だから生命線が短い」とヒョヌに話す。
ヒョヌは「病人扱いするなと怒ってたくせに重病だと?天も全部君の味方なんだろ?有名な研究所だから全快するんだろ?」と大声を出して怒った。
ヘインは「ヨーロッパでの治療に一緒に行く?」と聞くと、ヒョヌは「当たり前だろ」と答えた。
2人は顔が近付き、キスしそうになるが、ダメだダメだとムチを打ち、無言で部屋を出て行くヒョヌ。
ヒョヌは戻るに戻れず、そのままスーパーの軒先で兄ヒョンテと酒を飲んだ。
ヘインはヒョヌを捜しにスーパーまで来ており、ヒョヌが「ヘインが寝入った頃に戻る」と言っているのを聞いて怒って戻ってしまった。
ヘインが嫌で避けているのではなく、一緒にいるとどんどん好きになってしまうからだ。
「ヘインがどうなろうと平気だと思っていたが、それはヘインが好きじゃなかったからだ。今まで通り、ヘインが大嫌いで、憎んで、うんざりしながら別れの日を待てばいい。好きになるな。でも、おかしなことに、それができないんだ。。」とつぶやいて涙を流した。

<2年前>
生まれてくる子供ために、ヒョヌが思いを込めて作った子供部屋。
ある日、その部屋が、ヘインによって、きれいさっぱり片付けられていた。
怒ったヒョヌはヘインを問い詰める。
ヘインは「目に入るとイラつくのよ。もう必要ないし。」と冷たく答える。
ヒョヌとヘインは、なんらかの理由で、子供を亡くしたのだ。
当然ながらヘインは憔悴しきっていたが、それを隠すため、必要以上に気丈に振る舞った。
その態度を理解できないヒョヌは、その日から、ヘインとは寝室を別にし、その子供部屋を自室にした。
愛し合って結婚した2人は、子供を亡くしたことで、どんどんすれ違うようになっていってしまったのだ。

<現在>
翌朝、ヒョヌが部屋に戻るとヘインは起きて身支度も済んでいた。
昨晩聞いてしまったヒョヌの言葉に腹を経てているヘイン、昨晩とは打って変わって険悪な雰囲気。
ヒョヌとヘインを見送る村人たち。
ヒョヌ父の友人ヨンソンも母と一緒に見送りに来ていた。
ヨンソンの母は認知症であるが、ヨンソンから聞いたヒョヌの離婚話を覚えていた。
村人たちのいる前で「離婚なんかよくあることよ。私も離婚したかったわ〜」とヒョヌの手を握るヨンソン母。
ヒョヌの離婚話は、ヘインには内緒なのに。。凍りつく一同。
姉ミソンが「あの方は認知症だから〜」と言って誤魔化し、なんとか事なきを得た。
ヒョヌの母から「仕事もいいけど健康第一でね!」と無農薬の野菜を手土産に渡され、部下ではなく、ヘインがその手で受け取った。
2人は車に乗って帰路についた。

<4年前>
ヒョヌ姉ミソンは、弟の交際相手であるヘインが貧乏だと勘違いしていた。
そして、田舎の名家である我が家にはふさわしくないと、手切れ金を渡し、ヒョヌと別れるように告げた。
ところがヘインは「彼とは絶対に別れません。」と言い切った。
ヒョヌも「愛してるのはヘインだけ。姉の言う事は無視して。」と言い切った。
2人はラブラブだった。
<現在>
それがなぜ、離婚を考えるほど険悪な雰囲気になってしまったのか。。と考え込むヒョヌ父・姉・兄。

ヒョヌとヘインが帰宅する頃、ソウルは雨が降っていた。
自宅に着き、車を降りたヒョヌは、ヘインに傘を差してあげながら玄関まで歩いた。
しかしヘインはとても不機嫌。
聞いてもいないのに「昨晩は、環境が変わって眠れなかっただけで、あなたを待ってたわけじゃない!」と言い張る。
「わかったわかった」となだめるヒョヌ。
ヘインがふと目をやると、ヒョヌの肩がびしょ濡れ。
ヘインの方に傘を傾けていたからだ。
ヒョヌの、自分を避けるような行動と、同時に見せる近頃の優しさ。
ヘインはそのギャップに困惑し、ヒョヌにほだされまいとクールに振る舞い、ヒョヌを避けるように、雨の中、1人でサッサカ歩いて行ってしまった。
そこへ、家に来ていたウンソンが傘を差してヘインを出迎え、肩を抱いて家まで連れて行ってしまった。
チラっとヒョヌを見てドヤるウンソン。
いつでも打ち合わせができるようにと、ヘインの母がウンソンを自宅に呼び寄せ、ゲストルームを使わせてるようだ。
それを知ったヒョヌは不愉快極まりない。

ヘインが着替えて手を洗っていると、手のひらに身に覚えのない汚れがついていた。
それはなかなか落ちなかった。(☆)

ウンソンは、グレイスから得たホン家の情報を元に、自分の計画を実行するためには、ホン家の“ご意見番”であるヒョヌの存在が邪魔だった。
そのため早く追い出したいと考えていた。
そこでウンソンは、ヒョヌがヘインを愛していないという印象操作を始める。
「ヒョヌさんに俺が家に泊まるのは嫌かと聞いたら「構わない」と答えたよ」と。
昨晩部屋に戻らなかったヒョヌの行動と合わせ、その話を聞いたヘインは、ヒョヌが自分を愛していないと感じてしまう。
その頃、ヒョヌは、リビングで話すヘインとウンソンを自室から覗き、ウンソンが家に泊まることへのヤキモチと苛立ちで居ても立ってもいられず、ブツブツ言いながら部屋の中をウロウロしていた。

ヘインとウンソンは、母とスチョルと一緒に地下の家族部屋(広いダイニングルーム)へ。
クイーンズタウンにある各々の邸宅は、この家族部屋で繋がっていて、会長が設計したとスチョルがウンソンに説明する。
ウンソンは興味深げにまわりを見回す。
みんなで食事をするはずだったが、ヘインは母と相変わらずの口喧嘩になり、ヘインは1人立ち去ってしまう。

スチョルはウンソンにお酌し、家族のお見苦しいものを見せてしまったと詫びる。
スチョルは「姉は俺への劣等感から偏屈に。俺は後継者として気を遣い、いつも姉に花を持たせている。プレッシャーと責任でいつも方が重い。」と大きなウソをつく。
さらに「最近、姉にみぞおちを殴られて1分息が止まった。驚いた母は、次期大統領や疫病を当て、会長に狩りに行くなと言った祈祷師にお金を詰み、呪符を手に入れた。これを身に着けたら姉の気をそぎ、俺が大躍進できるって!」と話し、ウンソンは呆れながら聞いていた。

ヘインはドイツの研究所で行う治療(※CAR-T細胞による免疫細胞療法)のための検査をしていた。
※血液から採取した免疫細胞を、がんと闘うCAR-T細胞に改変し、再び患者の体に戻す。
この治療法に希望を持っていたヘインだが、脳腫瘍の完治に成功した前例はないという医師。
ヘインの元に届いていた“成功確率50%以上”という報告は、脳腫瘍患者数人にこの治療を試みた結果、予後が良好というだけで、完治したわけではなかったのだ。
しかしヘインは、絶対に完治して見せると強い意思を見せ、医師に「私に対して後ろ向きの言葉は禁句だ」と怒って部屋を立ち去る。

ヘインは病院内である男を見かける。
クイーンズグループで飲み物などの社内販売をしている男だった。
ヘインはかつて、この社内販売を追い払おうとしていたが、男には生まれたばかりの赤ちゃんがおり、病弱なためにいまだ保育器にいて、男が精神的にも経済的にも苦しんでいると知り、ヘインは同情し社内販売を続けさせていた。
その男は病院でため息をつく。
ヘインは男に声をかけ、赤ちゃんの状態を聞いた。
赤ちゃんは今、NICU(新生児集中治療室)にいるという。
赤ちゃんはチョロンという胎名しかなく、まだ正式な名前もついていない。
ヘインはクールに装いつつも胸を痛め、全社員分250個という大量の青汁を定期注文。
男は驚き、「このご恩は忘れません!」と感謝を伝えた。

スチョルは、会長(祖父)、副会長(父ボムジュン)、ヒョヌに“複合リゾート事業”のプレゼン。
スチョルは、会社のお金は使わず、ウンソンからの投資によって事業を進めると言う。
懐疑的なヒョヌだが、スチョルは「ウンソン兄貴は俺に夢中。投資はほとんど決まったようなもの。許認可については国交省のツテがある。」と自信満々。
副会長(父ボムジュン)も、ウンソンのオイルマネーという手堅い原資を信じ、スチョルを後押しする。
しかしヒョヌは、スチョルが主張する“国交省のツテ”を不安視、「公務員は移動があるのでツテだけを頼るのは無謀だ。」と反対。
会長も副会長(父ボムジュン)もヒョヌに賛同し、リスクの再検討のためいったん保留となった。
ヒョヌに腹を立てるスチョル。

ヒョヌの元に、猟場の管理人男性から電話が。
「ヘインがイノシシに狙われた日、ガスの運搬車が来ていたため、そのドラレコのデータを配送員から預かったのだが、容量が足りず残っていない。」ということだった。
ヒョヌはバイク便を向かわせ、そのデータを受け取り、業者に依頼してデータの復元を試みた。

モ・スリ(会長の愛人)は、厨房に秘書とシェフと家庭医学の医師を集め、会長の食事の指示を出す。
話を聞いていたボムジャ(ヘインの叔母)が割り込んできて、「このおばさんにお父様の食事を作らせたくない!何か入ってたら大変。お父様の食事は私の前であなたが毒味するの!」と言った。
スリは打ち合わせを終わらせ、秘書たちが立ち去った厨房に鍵をかけ、ボムジャと2人きりの状態にし、肉たたきハンマーをぶん投げて、監視カメラをぶっ壊す!
そしてボムジャに迫り、首を抑えて調理台に押し付け、すごい力で腕を掴み、腹を殴った。
よろめくボムジャ。。

ボムジャは会長に「この女に殴られた!」と言いつけ、スリも「腹が立ったので私が殴った」と白状するが、会長はスリを信頼してるので、ボムジャを信じなかった。

ボムジャが夫の調査に利用してきた取り立て屋のチンピラは、ボムジャの度重なる離婚のおかげで“痴情専門探偵事務所”として国家公認資格を取得し、民間調査会社として事務所を拡大。
ボムジャは、そこの探偵コナン・パクに、スリ身元調査を依頼した。

クイーンズ百貨店ではヘルキナの視察団が来店。
ウンソンから連絡を受け、ヘインも現場に向かう。
ところが、その途中でヘインは、また意識が飛んでしまう。
誰もいない雪山を歩く感覚。
寒くて呼吸が荒くなる。
倒れそうになり、ハッと気づくと、迎えに来たウンソンに抱きとめられる。
顔色が悪いと心配するウンソンだが、ヘインは「大丈夫だ」と言って、ウンソンに肩を抱きかかえながら仕事に向かう。
エレベーターでヒョヌと鉢合わせ。
ヒョヌは心配するが、ヘインは「別に」と冷たく答えて行ってしまった。
エレベーターの中でウンソンは「もしかしたら病気では?」と聞くが、ヘインは「違うわ、むしろ病気になって休みたい」と笑い、いつものように気丈に振る舞った。

ウンソンとグレイスの密談。
不審に思ったウンソンは、ヘインの健康診断の状況を聞いた。
「ここ数年は家族の健康診断を受けず、個人で受けているのではないか」とグレイス。
ウンソンはその病院を特定し調査するよう指示した。

病院。
医師は、ヘインの白血球の数値が低く細胞の採取が不可能であるため、ドイツ行きを延期すべきだと言った。
ドイツの研究所に行ったところで、治療を拒否される。
「時間を置き、数値が改善したら行けばいい」と。
しかし、ヘインは「そんな時間はない!」と涙目で怒って部屋を出た。
そこで、腕の治療に来ていた叔母のボムジャと遭遇してしまった。
脳腫瘍外科の部屋から出てきたヘインに驚くボムジャ。
ヘインは仕方なく事情を話した。
動揺しつつも「お金があるから治せない病気はない!心配はいらないからね!」と励ますボムジャ。
ヘインは、「病気のことはヒョヌだけが知っている。ドイツの研究所で治せるかもしれないの。だから大したことじゃない。家族には内緒にして。」と言った。
ボムジャは「すごくショックだったよね。。」とヘインを抱きしめた。

ホン家・アート作品コレクション部屋。
会長とグレイスはウンソンを案内し、会長が一番好きだと言うナポレオンの話をする。

<ウンソンの記憶>
2007年
会長は、モ・スリとヘインやスチョルを連れて、ある児童養護施設を訪問。
児童たちの前で「いつも腹をすかせていた10代の頃、偶然ナポレオンの偉人伝に出会い、夢を見たんです。ナポレオンも苦労の末に夢を叶えました。皆さんもぜひ大きな夢を叶えてください!」とスピーチした。
それを無表情で見つめる幼きウンソンと、会長に花輪をかけるとある少女。

ウンソンは、「奇跡の英雄という点で会長と似ている。会長がお持ちになるべきです。」と言って、NYの自宅にある1813年当時のナポレオンの肖像画を会長にプレゼントすると申し出た。
会長は大喜び。

ヘインは誰にも告げず、1人でドイツに旅立った。
知っていたボムジャは、ヒョヌにその旨を伝え、付き添うべきだと涙ながらに訴えた。

ヒョヌは、友人ヤンギと夜のキャンプをしているが心ここにあらず。
「ヘインを愛する演技をしてるうちに本気になったのか?」とからかわれるも空返事。

ヘインはドイツの研究所に到着。
1人ぼっちで、恐怖と不安を抱えながらも検査を受けていた。

ヒョヌは広報から送られてきたヘインのインタビュー動画を見る。
「すべての目標が達成したら、夫と旅行がしたい。新婚旅行の時のように、散歩をしたり、お茶を飲んだり、ご飯を食べたり、積もる話もして…楽しそう。そんな毎日を過ごせたらすごく嬉しい。」と語り笑った。
それを見たヒョヌは目に涙をためた。
翌朝、ヒョヌは小さな荷物を一つ持ち、空港へと急いだ。

ドイツの研究所の医師は、ヘインから研究所への資金協力を感謝しつつも、治療を拒否した。
「検査の結果、今の状態では免疫細胞の採取が困難なため時間が必要だ」と、韓国の医師と同じ診断結果を下したのだ。
「なんてのんきなことを…時間なんてないのに…」ヘインは脱力してしまう。
ヘインは帰りの飛行機には乗らず、新婚旅行で行った、「心配がない」という意味を持つサンスーシ宮殿へ。
ピンヒールで庭園を歩き、足が痛くなってしまい、大きな階段に座り込むヘイン。
ため息をついて少し休んでいると、「ホン・ヘイン!!」と呼ぶ声がした。
階下を見ると、そこにヒョヌが現れた!
驚くヘイン。
ヒョヌはヘインに歩み寄り、「だから楽な靴を履けと言っただろ」と言って、バックからスニーカーを出しヘインに履かせてあげる。
ヒョヌは、研究所で治療を断られたと聞き、しかし飛行機に乗っていないとなれば、行き先はここしかないと考えやって来た。
ヒョヌ「新婚旅行の時、ここの名前がいいって言ってたから。」
ヘイン「いいえ、“心配がない”とかいう名前は客寄せのための詐欺だと言ったの。」
ヒョヌ「詐欺は君だ。求婚した時、僕を泣かせないと言ったのに、僕は結婚してからよく泣いた。寝室が別でよかったよ、ベッドで泣けたから。」
ヘイン「結婚したくてそういっただけ。」
ヒョヌ「そこまでしたなら、こんな時は君のそばにいさせてくれ!」
ヘイン「…私はいつも、あなたにそばにいてほしいと思っていた。1人は嫌だったの。いつもそうだった。」
ヒョヌ「ごめん…本当にごめん…」
ヘイン「帰ろう。遠くに行ったら奇跡が起こると思ったし、悲しみも感じないかと。でも違った。ずっと、あなたと家に帰りたかった…」
ヒョヌはヘインを抱きしめた。
2人は涙を流して強く抱き合い、キスをした。

<エピローグ>
ヨンドゥリからソウルに帰る車の中。
ぐっすりと眠るヘイン。
(☆)生命線が短いと気にしていたヘインを思い出し、隣に座るヒョヌは、眠るヘインの手を取り、ペンで生命線を書き足した。

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Netflix韓国ドラマ「涙の女王」第4話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「涙の女王」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第4話

前話はこちら↓

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ヒョヌは、姉ミソンが送ったメールをヘインに見られてはならぬ!と慌ててヘインの手を掴む。
ヘインはその手を払うことなく、握り返し、キスをした。
ヒョヌはその隙に、地面に落ちた携帯の充電が0%になったこと確認した。
ヘインはキスをした気恥ずかしい雰囲気のまま自室へ。
ヒョヌは何とかしてヘインの手から携帯を奪おうと試みる。
ヒョヌのその態度を見て、ヘインはヒョヌが“キス以上のこと”したがっていると感じ、ニヤけながらシャワー。
ヒョヌはその隙に部屋に入り、姉ミソンからのメールを削除しようとヘインの携帯を手にするが、パスコードが分からず四苦八苦。
いろいろ試した結果“1031”で携帯が開いた。
そして大急ぎでメール削除に成功!
大急ぎで部屋から出ようとするが、シャワーから出てきたヘインに見つかってしまう。
ヒョヌは「眠れなくて…」と苦し紛れの言い訳。
ヘインは「私のせいで眠れないの?」と満更でもなさそう。
ヒョヌは「疲れてるよね!僕が軽率だった!明日も早いしぐっすり寝て!」としどろもどろになりながらも部屋を出て“キス以上のこと”から逃れたw
部屋に残されたヘインは怒ることなく、むしろ「あんなにも私を思ってる」とニッコリ。

自室に戻ったヒョヌ、ヘインの携帯のパスコード“1031”だったことを思い出す。
それは、ヘインはかつて妊娠し、その出産予定日が10月31日だったのだ。
産婦人科で妊娠を知り、2人が幸せに満ち溢れた時だった。
胸を踊らせて、キラキラお星さまのシールを張り巡らした子供部屋を準備したヒョヌ。
今、その星のシールが1つだけ残るその部屋はヒョヌの自室になっている。

ヨンドゥリのヒョヌの実家。
母は勝手なことをした姉ミソンと兄ヒョンテを叱り付け、ヒョヌが離婚を考えたのにヘインはそれを知らなかったということは、心がすれ違ってる証拠だと心配そうな母。
「別れるのも心配、一緒にいるのも心配。。頼むから幸せになって。。」とつぶやく。

<ヒョヌとヘインの結婚式の時>
ヒョヌの母「格差がありすぎてヒョヌが気に入らず腹立たしいですよね。理解できます。ふつつかな息子ですが、大目に見てください。」
ヘインの母「どこがふつつかだと?むしろしたたかだから結婚したんです。弁護士は現実的で自らの利益を優先しますから。賢いから“こんな”結婚を選んだ。」
ヒョヌの母「“こんな”結婚とは!?幸せな結婚になるよう、親として手助けしてやりましょう。」
ヘインの母「好きで結婚したなら勝手に幸せになりますわ。手助けは不要です。何様のつもり!?」

翌朝
ヒョヌがコーヒーを片手にダイニングへ行くと、ヘインがおもむろに近づいてきた。
ヒョヌはキスだと思い目を閉じるが、肩についたホコリを取るだけだった。
ヒョヌはトイレへ行き、鏡の前で、ドキドキする自分にダメだダメだとムチを打つ。

ヒョヌは、ヘルマンの服に着替えて階段を降りてきたヘインの、その美しさに見惚れて言葉を失う。
さらにヘインに「スーツが似合ってる。かっこいい。」と褒められスキップ発動w
仕事中に鼻歌まで出てしまうw
部下に「ご機嫌ですね」と指摘され、ダメだダメだとムチを打つ。

会議室を覗き、怒ったり笑ったりするヘインを見て、思わず笑みが溢れる。
ガラスに映った笑顔の自分を見て、ダメだダメだとムチを打つ。

ヒョヌは、エスカレーターで躓き転んでしまうヘインを見て、「気をつけろー!」と遠くから叫んですぐに隠れる。
隠れた先がたまたま靴屋だったので、その場しのぎで、目の前にあった女性用のスニーカーを買った。
「君は高価な靴をたくさん持ってるけど、窮屈だろ?ヒールが細くてものすごく高いから転ぶか心配だ。たまには楽な靴を履くといい。」と言って、そのスニーカーをヘインに贈った。
ヘインは「置いといて」と冷たい対応だったが、すぐに履いて百貨店内を歩く。
ヘインは嬉しかったようだ。
ヒョヌも嬉しくてご機嫌に。
しかし、ウンソンが百貨店に日参して食事やお茶や散歩など、しょっちゅうヘインと一緒にいて、さらに、ウンソンがヘインの髪に触れ、ヘインが笑っているのを見て、不機嫌になるヒョヌ。
ヒョヌは、これらすべてを友人ヤンギに話す。
ヤンギは「つまりお前は嫉妬したんだ」と結論を出した。
ヒョヌは全否定するが、思いっきり動揺して、肉ではなくサンチュを焼いていたw

ヘインはウンソンの車に乗ってヘルマン会長に会いに行く。
ヘルマン会長に会うなら、スニーカーではなくヘルキナの靴を履くべきだと言うウンソン。
しかし、ヘインは「夫が履けとうるさいの。転びそうで心配だと。疲れるわ〜」と言いながらも、嬉しそうに笑う。

ヘルマン会長の待つホテルの部屋に入る直前、ウンソンはヘインに打ち明ける。
「有名デザイナーのサラ・ロペスは会長の愛人。性悪の敏腕弁護士の妻には絶対に内緒。もし知られたら末っ子に会えなくなってしまうから。」と。

ヘルマン会長は出店の第一条件として“メゾネット”を提示。
メゾネットにするとなると、改装工事や許可が必要になるため、費用もかかるし、とにかく大変。
ヘインは、ヘルキナ出店予定場所の真上にサラ・ロペスも出店予定である旨を伝え、「メゾネットに改装するなら、サラ・ロペスの出店を諦めるしかない。サラと相談してほしい。」と、“秘密”を武器に利用した。

帰りのエレーベーター内でヘインは「この借りはいつか必ず返す」と約束した。

ヒョヌはヤンギとの食事の帰り道、ヘインのために屋台でお菓子を買う。
ヤンギは「それは愛だと思う!!」と大騒ぎw
その時、ヘインからメールが。
「早く帰ってきて。あなたが喜ぶ知らせがある。」と。
覗き見たヤンギは「遺言書の修正だ!!」と大騒ぎw
ヒョヌは、さっそく帰宅してホクホク気分でお菓子を渡し、知らせを聞く。
ヘインから渡された封筒を開けると中には、書類が。
ヘインの病気について、ヨーロッパの有名ながんセンターからの返信だった。
治せる確率50%以上の治療法が見つかったのだ。
「天もあなたも私の味方。は〜まったく味方が多いわ〜。」と笑いが込み上げ上機嫌のヘイン。
遺言書の修正ではなかった。。
ヒョヌは悔しさから、ウォーーーと叫びながら公園を走りまくったw
万が一ヘインが完治したら、いびられ、こきつかわれ、監視される生活が、あと50年も続く。。
予定取り離婚を切り出したとしても、殺されるかもしれない。。
ヒョヌは絶望の淵に立たされた。

休日
邸宅内にあるコートでテニスを楽しむ会長(ヘインの祖父)と愛人モ・スリ。
そこへボムジャ(ヘインの叔母)がやって来て、2人の仲を邪魔し、会長に明後日の誕生日に1日デートをおねだりした。
嫌がる会長。
追い払われたスリは、部屋に戻る時、やって来たウンソンとすれ違って会釈をした。
(なんだか意味深。。)

ヘインはウンソンとダイニングでヘルキナの打ち合わせも兼ねて食事を楽しんでいた。
その様子を見てムッとするヒョヌは、強引にその席に加わろうとするが、ウンソンに「トップ同士の議論なので」と追い払われてしまう。
何とかして居座ろうとするヒョヌは、ウンソンに“仲睦まじい夫婦”をアピールするが、ウンソンは負けじと“昔からヘインに頼られてる男”アピール。
ヘインを巡るバチバチの争い。。
ヒョヌは、髪を触られるのが嫌いなはずなのにウンソンの場合は怒らなかったヘインに、「美容師以外の髪に触れる男は、全員平等怒ってくれ」と意味不明なヤキモチを伝えた。
困惑するヘインだったが、意味がわかってニンマリした。

追い払われたヒョヌは、今度は外から窓越しに2人を監視。
気付いたウンソンによってブラインドを下ろされてしまう。
気になって仕方がないヒョヌだが、ガラスに映る自分の姿に、ダメだダメだとムチを打つ。

ヒョヌがヘインとウンソンが打ち合わせしてる部屋の前で聞き耳を立てていると、スチョル(ヘインの弟)がその部屋に入って行った。
何とかしてウンソンとのツテを作りたいスチョルは、ウンソンにおべっかを使い「義兄(ヒョヌ)より親しみを感じます〜」とベタベタする。

完全に追い払われてしまったヒョヌは、公園のブランコで友人ヤンギと話す。
ヤンギが「ヘインは51%の確率で助かる。死別して遺産をもらうお前の希望は消えたな。もしヘインとウンソンが結ばれたら慰謝料が…」と言うと、食い気味で「ヤツはダメだ!虫が好かない!」と全否定するヒョヌ。
「ヤツはお前の救世主だ、感謝しろ。目の前の命綱を掴め!」とヤンギ。

スチョル(ヘインの弟)はウンソンを広大な土地が広がる場所に連れてくる。
「土地は確保済み、許認可は国交省にツテがある。韓流ブームに乗ってリゾートで一発当てましょう!」と誘った。
しかしウンソンは「検討します」と冷たい対応。

執事のグレイスは、ヘインの母に依頼されていたウンソンの身辺調査の結果を渡す。
名だたる大物たちとの2ショット写真。
ウンソンは、有名投資家のロバート・ベイリーの愛弟子で、引退後の財産管理を一任されるほど信頼されていると。
グレイスは、ウンソンをスチョルのパートナーにすべきだと母に提案。
だが、今はヘインのパートナーだ。
もし、このままヘルキナ出店が叶えば、売上1兆ウォンを達成し、会長の約束通りヘインが後継者になる。
もし、スチョルのリゾート事業が成功したら、その形成が逆転してしまうため、ヘインはスチョルの失敗を望むだろうと言うグレイス。
「ヘインが何を吹き込んだのか、ウンソンはスチョルを切って、今夜、ヨム会長の孫と食事。ヘインは兄弟を食い殺す運命なんです。」と焚き付けた。
グレイスはウンソンと裏で繋がっており、クイーンズを乗っ取ろうと悪巧みをしていたのだ。

母はさっそくヘインの元に押しかけ、捲し立てる。
「ウンソンに弟の悪口を言ったわね!仲違いさせたから投資を渋ってる!スチョルが成功したら困ると言ってヨム会長への投資を勧めた!会長の怒りを買うようにね!骨の髄まで身勝手なあなたならやりかねない!隣で人が死のうが自分だけ助かろうとする!だから自分の兄も…」
その時、具合が悪そうなヘイン、一瞬意識が遠のき、倒れそうに。
そこへヒョヌが通りかかり、ヘインを抱きとめる。
ヒョヌはヒステリックに怒る母を帰らせ、ヘインをベッドに連れて行き薬を飲ませる。
ヒョヌは病気のことを家族に話すべきだと言うが、ヘインは拒絶。
それは両親を心配してのことだった。
子供(ヘインの兄)に先立たれショックを受けた両親を見たから言えないと。
ヘインは「私は親孝行娘ではないから、これ以上嫌な存在になりたくない。必ず治るから病人扱いしないで。」と言い放った。

ウンソン達のクイーンズ乗っ取り計画は進む。
すでにクイーンズの理事達や金庫番である会計部のソン・ジョンボムを掌握済み。
会長の裏金や私的流用の証拠を掴み、それを検察に渡せば、会長は検察の捜査を受けることになる。
ウンソンはクイーンズタワーを見つめ、「いい眺めだ。あとは手に入れるだけ」とほくそ笑む。

会長はボムジャと食事をするため、レストランへ。
そこには、ボムジャだけでなく長男ボムソクもいた。
ボムソクは土下座して、会長に許しを請うた。
会長は、ボムソクが、かつて、自分だけ助かろうとして会長を検察に売り、会長が拘置所にいる間に、その座を奪おうとしたことを、今でも怒っていた。
ボムソクは「父さんが私に罪を被せると聞かされ、カッとなって…血迷ってました!許して下さい!」と土下座。
仲介役のボムジャは「20年も経てば赤の他人でも許すわ!息子なのに非常ね!」と会長を宥めるが、会長は決して許すことなく「私は二度と会いたくない。私が死んでも葬儀に出るな。」と言い残して立ち去った。
ボムジャの仲直り計画は失敗に終わった。

帰宅した会長は、モ・スリの作ったスープ(会長の母の思い出の味)を食べながら、「新聞売りと靴磨きで貧しい暮らしをしていたヤツが、国内屈指の百貨店とマート全国展開するまで60年かかった。でもなぜか荒野に1人で立ってる気分がする。」と孤独を嘆く。
スリは、会長の繊細な心と孤独に理解を示した。
会長は、「スープの味で母を思い出す」と微笑んだ。

クイーンズ百貨店の化粧品売場にはクレーム客が来ており、店員に返金を求めて大騒ぎ。
そこへ、ヘインが通りかかり、殴られそうになった店員を助けた。
その店員には病気の母親がおり、母親が手術を拒んでいること悩んで、以前トイレで泣いていた。
余命宣告を受けて、他人に対して同情や共感を覚えたヘインは、その様子を見かけた時に涙を流していた。
ヘイン「社員教育が不十分でした。キム・ミンジさん(店員)、接客はお客様に、暴力を振るう犯罪者は通報を。」
客「告訴して晒し者にするぞ!」
ヘイン「必ず告訴して。私も告訴します。夫が敏腕弁護士だから詳しいの。この場合は業務妨害罪と暴行罪と器物損壊罪。もちろん損害賠償請求は別に進めます。」
騒動に集まった他の客たちが携帯で撮影してたことを確認し、クレーム客は警備員に連れて行かれた。
一同拍手喝采

ヒョヌの故郷ヨンドゥリ。
次期里町が決まる選挙を前に、対立候補である青年会長のパク・ソックンに対し、ヒョヌの父は劣勢にあった。
公民館で行われる討論会では、パクの演説には拍手喝采が起こるが、ヒョヌの父には批判や野次が飛び、窮地に立たされる父。。
するとその時、公民館の前にたくさんの車やトラックが列をなしてやって来た。
トラックには“クイーンズ”の文字。
1台の車から颯爽と降りてきたのはヘイン。
実はミソンから連絡(「父の里町防衛戦に赤信号が点灯してるので応援演説が必要なの!」)を受け、応援に駆けつけてくれたのだ。
驚く村人たち!
状況を理解できないヒョヌの父を前に「お義父様、還暦祝いに伺えず、お詫びの印におもてなしに参りました。みなさんこんにちは、私はペク里町の嫁でホン・ヘインと申します。」と堂々と挨拶。
そして、村人たちへ、高価な栄養剤や健康食品、化粧品やカシミヤのマフラーや革手袋などなど、たくさんのプレゼントが提供され、豪華で美味しい料理が振る舞われた。
村人たちからは歓声が沸き起こる。
次期里町選、一気に形勢逆転!

ヒョヌは母から連絡を貰い、ヘインがヨンドゥリに来てると聞き、驚く。

ヘインは、ヒョヌの実家の部屋で、本棚や写真などあれこれ見て微笑んでいた。
引き出しにピンク色の音楽プレイヤーを見つけ、縁側に座って聴く。
そこに少年が近づいてきて、ヘインの隣に座り、「誰ですか?この家で見たことない。」と言う。
ヒョヌの嫁だと分かると態度を一変。
「ああ!ビルの大家さんか!初めまして、ペク・ホヨルです。」とペコリと頭を下げた。
ヒョヌの兄ヒョンテの息子だった。
車が大好きなホヨルは、ずらっと並ぶヘインの連れてきた車の列に大興奮。
ホヨルが「乗せてください」とお願いすると、ヘインは運転手に頼んで、村を2〜3周させてあげた。
ヘインは、改めて音楽を聴こうとしたが、音楽プレイヤーを落っことしてしまった。
拾おうとした次の瞬間、記憶が飛び、ヘインはひとけのない畦道に立っていた。
足元はサンダルでドロドロに汚れている。
ここはどこで、なぜここにいるのか。。不安と恐怖でしゃがみ込んでしまう。

ヒョヌは母からの連絡を受け、急いでヨンドゥリに駆けつけた。
大宴会中の村人たちに拍手で迎えられる。
ヒョヌは自転車に乗って、実家にも公民館にもいないヘインを捜し回る。

ヘインは、日も暮れて真っ暗な見知らぬ場所を彷徨っていた。
そして、自転車に乗ったヒョヌがヘインを見つけた。
ヒョヌは「どうしてこんな所に!」と怒った。
ヘインは病人扱いされるのが嫌で「1人で散歩」とウソをついた。
ヒョヌは「そうか、怒鳴って悪かった」とヘインに背を向けてスタスタ歩いて行ってしまう。
その時、街灯がついて辺りが明るくなった。
ヒョヌの汗だくのヒョヌの後ろ姿が見えた。
ヘインは「実は…なぜあそこにいたのか覚えてない…」と正直に打ち明けた。
ヒョヌは振り返り、改めてヘインを見ると、足元はドロドロに汚れ、ケガもしている。
「すごく怖かった」と涙するヘインを、ヒョヌは力強く抱きしめた。
ヒョヌも涙をこぼした…

<エピローグ>
2006年 ハニル外国語学校
アメリカ留学が決まったヘインに、クラスメイト達はヘインを「最後まで生意気」「精神病院に入る」「兄が死んでイカれた」などと陰口を言う。
ヘインは、そんな悪口を物ともぜず、毅然とした態度で教室を出た。
手にはピンクの音楽プレイヤー。
校庭をサッサカ歩くが、転んで膝を擦りむいてしまう。
そこへ1人の男子学生が現れ、絆創膏を貼ってくれた。
高校生のヒョヌだ。
ヘインは人の優しさに触れて涙が溢れ出す。
「泣いてるの?」と言われ、恥ずかしくて慌てて立ち去るヘイン。
あとにはピンクの音楽プレイヤーが落ちていた。

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Netflix韓国ドラマ「涙の女王」第3話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「涙の女王」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第3話

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<4年前>
結婚前、故郷ヨンドゥリにヘインを連れて行く。
当時、ヘインをご令嬢だと知らなかったヒョヌは、「アイスを食べたことがない」とか「シャツに穴が開いている」など、ヘインのことを貧乏な育ちであると勘違いしていた。
ヘインがいくら「私、貧乏じゃない」と言っても聞き入れず、「君が今まで感じたことのない豊かさを味わわせたい。君の家に問題があっても大丈夫。僕が一緒だから。」とアピールした。
ヘインは呆れていたが、その言葉が胸に響いていた。

<現在>
イノシシの突進の直前、死を確信したヘインは、ヒョヌのことを思い出していた。
そして目の前に現れたヒョヌ。
イノシシを撃ち、ヘインを守ってくれた。
霧がかっていたヘインの視界が晴れ渡った。
「大丈夫?」とヘインを心配するヒョヌ。
少し遅れてウンソンがやって来てヘインを心配するが、ヒョヌはイノシシの後処理を頼んで、ヘインを連れて立ち去った。

歩いて戻る途中、ヘインが足をくじいてしまう。
ヒョヌはヘインを軽々とお姫様抱っこ。
若干照れつつも、まんざらでもないヘイン。

先に別荘へ戻っていた家族はBBQの準備をしていた。
そこへ、ヘインをお姫様抱っこしたヒョヌが戻ってくる。
驚く家族たち。

会長(ヘインの祖父)は予定より早く狩猟を切り上げ別荘に戻って休んでいた。
それは「祈祷師から、狩りに行ったら大変な目に遭うと言われたから」という愛人モ・スリ。
会長が行くはずだったコースを、ヘインが行ったわけだ。
ヘインが怪我をして戻ってきたと聞き、スリは祈祷師に電話。
祈祷師は、「亡くなった会長の妻が包丁を手に「夫を殺して連れて行く」と言っている夢をみた。狩りを続けていたら危なかった。」と言う。
スリ「私の言った通りでしょう?」
会長はすっかりその気になり、スリの言葉を信じた。

ヘインは軽い捻挫で済んだ。
父とボムジャ(ヘインの叔母)とスチョル(ヘインの弟)はヘインを心配しながらも、イノシシを仕留めたヒョヌを見直した。
しかし母は「運が良かっただけ。銃も使えないのに軽率だ。」とヒョヌの腕前を認めず。
軟弱で狩猟が下手だと思われていたヒョヌは、実は兵役では海兵隊 特殊捜索隊の出身、射撃では受賞歴もある。
その事実を知った家族は驚く。
ヘインは「ヒョヌに射撃を教えようだなんて愚か」とスチョルに、「ヒョヌが少しでもためらってたら死んでいた」と母に反論。
ボムジャは「腕にときめいちゃった」とヒョヌを見初めており、家族全員から総ツッコミを食らう。

ヒョヌは友人ヤンギに電話でイノシシの件を報告。
「ヘインを守るため体が本能的に動くなんて、本能は知ってるんだ、遺言状を書き直してもらわないとって。」というヤンギ。

ヒョヌは、懐中電灯で照らしながらイノシシが出没した山道を点検し、立ち入り禁止エリアのフェンスが切られ、餌が撒かれているのを見つける。

足を怪我したヘイン以外の家族とウンソンは、みんなで庭園で夕食。
食事の前に、ヒョヌは、猟場のフェンスに人為的な穴が開いており、銃創を負ったイノシシが侵入した形跡があることを報告。
スリを中心に「あそこは元々会長が行くはずだったコース、誰の仕業かは分からないが会長の命が狙われた」という話になり、会長自ら、防犯カメラやドラレコを調べることになった。

食事が始まる。
ヘインの父がヒョヌのお皿に料理を盛ってくれて、背中をトントンした。
ヒョヌが好物である桔梗に箸を伸ばすと、父はシェフに「ヒョヌが好きなのは和え物ではなく炭火焼きだ!」とダメ出し。
どうやら、イノシシを仕留めたヒョヌを認め、好意的に思い始めたようだ。
戸惑うヒョヌ。
母やスチョルはユンソンに取り入ろうと必死におべっか。
ウンソンは13歳まで韓国で育ち、その後、アメリカの夫婦の国際養子となった。
大学卒業時に養父母を亡くし、今は天涯孤独の身だと打ち明ける。
それを受け、会長は「私も15歳で親を亡くし、1人でここまでやってきた。人は見かけによらない。最近の若者らしくない感じだ。」とウンソンに好感を持つ。
母は「うちを家族だと思って」と優しい言葉をかける。

猟場の管理人男性が豊山犬を連れてやって来た。
火事の時に子供助けたり、とても賢く忠実な犬だとか。
会長はその犬を売ってくれと言うが、スタッフは「家族だから」と断った。
不満そうな会長。

食後、ウンソンは猟場の管理人夫婦の元へ行き、「1億ウォンで犬を売ってくれ」と申し出た。
戸惑うスタッフに「今から値を下げます」と言って、腕時計を見ながら「9000万ウォン、8000万ウォン…」とカウントダウンを始める。
管理人男性は、1億ウォンで犬を売ることを決めた。
ほくそ笑むウンソン。

ダヘは夫スチョルに甲斐甲斐しくお酒を作り、つまみを“アーン”して食べさせる。
スチョルに「一杯飲む?」と言われても首を横に振り「お酒が弱く一緒に飲めなくてごめんなさい」と言う。
しかし、スチョルがトイレに行ってる隙に、ダヘは態度を一変。
グビグビとウイスキーを飲み干し、「は〜、よく喋る…」とふんぞり返る。

ヒョヌとヘインは、久々に2人きりの寝室が、とても気まずい。
ヒョヌは、手が痛くてボタンが外せないヘインのシャツを脱がすのにドキドキ。
ヘインは、イノシシを前に頼もしかったヒョヌやお姫様抱っこを思い出して火照る。
そして、上半身裸でシャワーから出てきたヒョヌに目が釘付けに。
ヘインは火照りが収まらないw
「雨に濡れたティモシー・シャラメやディカプリオ全盛期に寄せるために濡れ髪のままなの?早く髪を乾かしたら!?」と精一杯ぶっきらぼうを装う。
一つのベッドで寝るも、2人とも眠れない。
ヘインは、初めてヨンドゥリに行った時、ヒョヌの実家のヒョヌの部屋、小さなベッドで抱き合って寝たことを話す。
今は、お互い大きなベッドの両端に寄り、背中を向けている。
「抱き合おうか」とヒョヌの方に体を向けるが、「冗談よ」と言って再び背を向けあった。

翌朝、猟場の管理人夫婦は、「昨夜はどうかしてた。この子は家族なので。」と思い直して犬を売ることを止めた。
小切手を返し、ウンソンに頭を下げる。
ウンソンは「売るのが嫌なら捨てたことに。まだマシでは?」と言って銃口を犬に向けた。
「やめてください!」と怯えるスタッフ。
その時、「何をするんですか!」とヒョヌが現れる。
ヒョヌは、管理人男性に返金したことを確認し、「僕が証人です。契約終了です。」と言って犬を連れて帰した。
ウンソン「殺すのはなぜダメ?」
ヒョヌ「大切な家族の一員だと聞いたでしょう!」
ウンソン「じゃあ、捨て犬なら大丈夫ですかね?笑」
訝しむ表情で睨みつけるヒョヌ。

会長たちは、森の入り口にある防犯カメラを確認すると、1台の車から男が降りてくる。
顔は鮮明に見えないものの、会長は長男のボムソクであると断定する。

犬の飼い主である猟場の管理人夫婦は、20年ぐらい前に、近所にある施設の子供がシェパードを殺した事件について話していた。
その子供は優秀でクイーンズの奨学生だったが、警察に捕まった時、「高価な犬だから殺しちゃダメなの?安い犬なら殺していいの?」と発言し、夫婦はその衝撃を覚えていた。
管理人男性はその子供とウンソンが似ていると考える。

ウンソンは、ヘルマン会長とヘインの会談を取り持った。
喜び、張り切るヘイン。
しかし、病気についていまだ良い治療法が見つからず。
死を突きつけられ、ヘルキナの件を始め、仕事や旅行など、まだまだやりたいことがたくさんあるのにと苛立ち、集めた高価なドレスや、投資した芸術作品の数々を残して死ぬのはもったいないと惜しむ。
そして何より惜しいのはヒョヌだった。
それまでは感じなかったのに、ヒョヌの全てが愛おしく感じ始めた。
改めて、ヘインはヒョヌにゾッコンラブだったw
ヘインは「これまでは冷血な女だったのに、同情したり、共感したり、夫にときめいたりする。脳機能が正常じゃないのかも。」と医師に相談。
医師は「死を目前にした人に見られる心境の一つ。命の尊さを知り、多くを悟ったのでしょう。」と答える。
ヘインは「今まで何度も死の淵に立ったが、その度に助かる強運を持ってる。私を助ける腕がないなら、どんな奇跡が起こるのか黙って見ていて。」と言い捨てて病院を立ち去る。

ヒョヌはボムジュン(ヘインの父・会長の次男)に連れられて、ボムソク(会長の長男)に会いにホテルの一室へ。
ボムジュンはボムソクに猟場に行ったことを問い詰める。
ボムソクは会長(父)と会って和解するために猟場に行ったが、別荘でモ・スリにむげに断られてしまったのだ。
ボムジュンに会長(父)との和解の場を取り持ってほしいと頼むが断られてしまう。
ヒョヌはボムソクの悲痛な表情を見つめる。

帰り道、ボムジュンは「妙な家族だろ?身内同士の訴訟が7件も。こんな我が家で尻拭いさせられて神経をすり減らす…ご苦労だな」とヒョヌを労う。

ボムジュンはモ・スリに、狩りの日にボムソクが訪ねてきたことを聞いた。
スリは「いいえ、来なかった。彼は座を追われて逆恨みしてるでしょ。失う物のない人は一番怖い。気をつけて。」と言った。

グレイスはヘインの母の司令でウンソンの調査。
しかし、ウンソンにバレてしまい、身元調査をしてることを打ち明ける。
グレイス「一族は、人付き合いには慎重だが、扉が開いた後は簡単。ヘインとはうまくいきそう?ヘイン夫婦の離婚は見ものね。私は富裕層専用仲人の先駆け。ヘインの仲人をできなかったことだけが唯一の汚点。私の名誉にかけて2人の仲を裂いてやる。」
ウンソン「先日のような失態は繰り返さぬように。支障が出る。」
グレイス「あれはあの方の指示でした!まさかヒョヌがやって来てヘインを助けるとは予想外でした!」

ヒョヌは友人ヤンギとランチ。
ヤンギは、ヒョヌが“財閥家のシンデレラ君”から“令嬢の命の恩人”に変わったと喜ぶ。
ヒョヌ自身も、ヘインの父も親切になり、なんとなく空気も変わったと感じていた。
ヤンギは、「この上昇気流に乗り、精一杯恩を売れ。魂胆がバレることなくやり遂げろ!」とアドバイスした。

ヒョヌの兄ヒョンテは、ヨンドゥリでボクシングジムを運営している。
しかし、閑古鳥が鳴いていた。
もしヒョヌが離婚して、経済的な支援を受けられなくなると、いよいよジムを畳まなくてはならない。
そこで、離婚しないようヘインを説得するため、姉ミソンと一緒にソウルへ向かった。
しかしクイーンズ百貨店の受付で、アポがないと取り次げないと断られてしまう。
どうしたものかと頭を抱えていると、偶然ヘインと部下たちが通りかかった。
2人はヘインに駆け寄り、内緒で話したいことがあると言うと、ヘインは少しだけ時間を取ってくれた。
ところが、いざとなると、ミソンとヒョンテは離婚の話を切り出すことができずにタイムオーバー。
ヘインはヘルマン会長とのアポがあるため行ってしまった。

ヘルマン会長との会談。
レストランに到着すると、いるのはウンソンだけでヘルマン会長はいない。
なんと「末っ子の寝返りを見るため」に帰ったとw
ガッカリするヘイン。
ウンソンによると、ヘルマン会長には既に構想があり、その通りにできる所に出店するということだ。
ヘインはウンソンから、その構想を聞く。

ヒョヌは会社に戻ると、部下から「さっきご兄妹が会社に来た」と聞く。

ミソンとヒョンテはうどんを食べながら、ヘインに「弟を許して離婚をとりやめて」とメールを送信。。と同時にヒョヌから電話が。
ヒョヌから「離婚はしない」と聞いて安堵する2人だが、離婚のことをヘインは知らないと聞き、焦りまくる。。メールを送ってしまった。。

ヒョヌが慌ててヘインに電話するが、ヘインが席を外している間にウンソンが勝手に携帯をオフに。
ヒョヌに敵意を持つウンソンは、ヘインに「ヒョヌさんてどんな人?」と聞く。
ヘインは「いい人よ。危険を顧みず私を助けてくれたし。」と答える。
ウンソンは「そうかな?一瞬ためらってた。君を助けるかどうか迷ってたな。」と鼻で笑った。
ヘインは「あなたとの彼の違いよ。あの瞬間、あなたは彼を見て、彼は私を見てた。夫の愛を信じてる。私が考える愛の形はこうよ。甘い言葉を掛け合うことじゃなく死ぬほど嫌なことを一緒に耐えること。逃げずに一緒にいること。彼はそうしてる。」とキッパリ。
ウンソンは「長い説明だ。自信がない証拠だな。君は自信がなさそうに見える。」とまた鼻で笑う。
ヘインは図星をさされお酒をグビグビ飲む。

ヒョヌは何度もヘインに電話をかけるが繋がらず気が気じゃない。
門の前でヘインの帰宅を待つ。
ウンソンに連れて帰って来られたヘインは後部座席で酔って眠っていた。
ヒョヌは酔い潰れるまでお酒を飲ませたウンソンに怒りをあらわにする。
ウンソンは、いちいちヘインとの親密さをアピールし、ヒョヌを苛立たせる。
目を覚まし、車を降りて部屋に帰って行くヘインを追いかけるヒョヌ。
酔ってフラフラのヘインは「今までしなかったことをやる。健康のために色々制御してきたのに全然意味がなかった。言いたいことを言ってやりたいことを全部やる!殺したいヤツは殺し、私を裏切ったり陰口とたたくヤツは全員殺す!ビビらないで。あなたは裏切らないでしょ?」と言い放ち、ヒョヌが凍りつく。
そしてポケットから携帯を取り出し、電源を入れるヘイン。
ヒョヌは、姉ミソンの送ったメールを絶対に見られてはならぬ!と、慌ててヘインに駆け寄り、ヘインの手を掴んだ。
その拍子に携帯は地面に落ちたが、ヘインはその手を払うことなく、逆に握り返し、自らヒョヌにキスをした。
ヘイン「言ったでしょ。今から私、やらなかったことをやると」…

<エピローグ>
新婚時代
『幸福な王子』の王子が住んでいたといわれている、ドイツのサンスーシ(「心配のない」という意)宮殿を訪れたヒョヌとヘイン。
『幸福な王子』について「家を出たら苦労する。死ぬからって普段しないことをしてはダメ。」とヘインならではの感想を述べると、ヒョヌは笑って、2人は仲良く手を握って歩き出す。
現在のヘイン
社員の家族のためのがん治療基金の創設する。
「家族ががんになって、その社員が仕事ができなくなり、売上が下がったら損をするのは私。別に人助けをしたいわけじゃない。効率と経済性を追い求めた結果よ!」と。

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Netflix韓国ドラマ「涙の女王」第2話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「涙の女王」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第2話

前話はこちら↓

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ヘインは時々、頭痛や物忘れや記憶が途切れることがあった。
それは仕事に支障をきたすほどに。
病名はクラウド細胞腫。
韓国では初めてかも知れない、珍しい病気だった。
腫瘍は、脳内の広範囲に霧のように散らばり、手術は不可能、薬物療法もあまり効果はない。
ひどくなると、幻覚や人格障害も現れるという。
今は症状を緩和させる薬を使うしか治療法はないということだ。
余命は3ヶ月。
愕然とするヘイン。

人一倍、食事や健康に気をつけてきたと自負があるヘインは、「なぜ私が病気に!?しかもこんな時代に治療方法もないなんて!」と苛立った。
ヒョヌは、明日もう一度一緒に医者に行くことを約束してヘインを落ち着かせ、とりあえず自室に戻って眠りについた。

翌朝。
久々の熟睡、爽快な目覚め。
昨日とは別世界だと、気分良く鼻歌が出るヒョヌ。
「いかんいかん、悲しい表情をしなくては」と自分に言い聞かせるも、「離婚しなくても、3ヶ月待てば死別になる…」とニヤけてしまい、喜びが隠しきれない。

クイーンズグループは、もう少しで“1兆クラブ”に入れるところにいて、さらに会長(ヘインの祖父)は、総売上が1兆を超えたらヘインに相続させるつもりでいる。
今、病気がバレたら全てが水の泡。
家族がヘインの地位や財産を狙って大騒ぎになる。
病気のことは2人だけの秘密にし、ヒョヌとヘインは病院へ。

クイーンズマート代表のスチョル(ヘインの弟)は法人税80億ウォンを過誤納税してしまったことで、会長(祖父)から大目玉を食らっていた。
なんとかヒョヌが見つけて修正できたが、会長は怒りが収まらず、財務理事を担当しているスチョルの妻ダヘのいとこをクビにしろと怒鳴る。
姉ヘインに比べて、全てにおいて出来の悪いスチョルは、とにかく会長からの怒号が耐えない。
いよいよ限界に来たスチョルは、パニック発作を起こして倒れてしまった。
パニック障害と診断され、それを聞きつけた母は大騒ぎ。
スチョルも母も、「仕事を丁寧にやりすぎるから!80億ごときで言いつけるなんて!」とヒョヌのせいにした。

再検査するも結果は変わらずのヘイン。
ヒョヌは居残り、「余命3ヶ月とはどのくらいの確率なのか。僕の人生に関わる。」と医師に詳細を尋ねた。

先に会社に戻ったヘイン。
スチョルが過誤納税で会長に叱られた件で、ヒョヌを問い詰めるため母が乗り込んできた。
ヒョヌが不在のため、母はヘインにその怒りをぶつける。
母は、スチョルを貶めるためにヘインが仕組んだと言いがかりを付けてくる。
「そんな暇はない。最近…大問題が起きたから。」と呆れるヘイン。
しかし、母はヘインの“大問題”について関心もなく、心配もしない。
そして、ヒョヌに会って問い詰めると言って聞かない母に、「関わらないで。でないと、自分がどうであれ、スチョルをいじめてやるわ。死ぬまでね…」と言い放つヘイン。
「そんなことをして私が黙ってない!受けて立つわ!」と捨て台詞を残し立ち去る母。

ヒョヌは友人のヤンギと昼食。
ヒョヌは離婚を止めたことと、その理由として、ヘインの病気のことを打ち明けた。
クイーンズが手に入ると興奮するヤンギに、ヒョヌへの財産分与はないことが記された遺言書が、すでに用意されていると伝える。
「3か月後に報復の心配なく安全に脱出できるのなら何も要らない。」とヒョヌ。
ところがヤンギは「遺言書は何度でも直せる。3ヶ月で奥さんの気持ちを変えろ!“こんなに私を愛してくれるならクイーンズ百貨店を譲りたい”と思わせるんだ!」とアドバイスした。
「俺はそんな俗物じゃない!」と反抗するヒョヌだったが。。
さっそく、結婚記念日の花束を贈る。
ヒョヌの急なキャラ変に戸惑うヘインだったが、もらった花束を捨てることなく、秘書に花瓶を用意させた。
いつも離れて座っていた食卓でも、ヒョヌはヘインの隣に座り、エビの殻を剥いてあげる。
ヒョヌの急なキャラ変に、ヘインだけでなく、家政婦達も戸惑いを見せる。
仕事の会議中、水を飲んでむせたヘインにすぐに駆け寄り救急車を呼ばせる。
ヒョヌの急なキャラ変に、ヘインだけでなく、役員や社員達も戸惑いを見せる。
外で迎えの車を待つヘインに、ヒョヌは後ろからそっと自分のジャケットを掛け、冷えたヘインの手を自分のポケットに入れる。
ヒョヌの急なキャラ変に、ヘインの秘書は薄気味悪く感じ顔をしかめる。

ヒョヌに遺言書の事をほのめかし、ヒョヌとヘインを離婚させ、自分の仲介でヘインを再婚させ、自分の影響力を拡大させようと企んでいたグレイスは、2人がむしろ仲良くなっていることに驚いた。

ヒョヌの故郷ヨンドゥリは、田舎の小さな村なので、誰かが離婚するとなると、人々は大騒ぎ。
さらに、ヒョヌの父の還暦祝いに来なかったことで、ヒョヌとヘインの不仲説まで出回る。
ヒョヌの家族は、なんとか離婚回避させようと頭を悩ます。
しかし母だけは、「離婚したければすればいい。死ぬほど苦しいんでしょ。死ぬよりマシ。」とヒョヌへ理解を示す。

ヒョヌとヘインは一族と食事。
ヘインの母は「クァンギョ店が私の土地に食い込んでるから明渡訴訟を起こす」とヘインに突っかかる。
すでに解決済みの案件を、完工後の今になって難癖を付け出す母。
弟スチョルの件を根に持っており、仕返しをしてるのだ。
ヘインは「私に引き下がれと!?訴訟で報復するなんて!」と激怒。
するとヒョヌが立ち上がり、ヘインと母の話を遮って法律的な提案をした。
そしてヘインの手を取りその場を去った。
母の話を遮ってまで自分の味方をしたヒョヌに、「今までと態度を変えないで。優しくしないで。」とヒョヌの手を振り解くヘイン。

ヒョヌは、友人ヤンギに「やっぱりダメだ〜」愚痴り飲んだくれる。
相変わらず監視役の男性2人がついている。
(1人は酔ってウトウト、1人はスマホを見てニヤニヤw)
ヤンギは、「3年前にはあったヘインへの愛を思い出せ!」とアドバイス

ヘインの叔母ボムジャは、教会に押しかけ、元夫の再婚を邪魔する。
「命が惜しければ韓国を離れて死んだように生きろと忠告したはずなのに、親族を集めて結婚式とは!」
ボムジャは大暴れして結婚式をめちゃくちゃに。
すぐに法務担当のヒョヌが駆けつけ、巨額の示談金を払って丸く収める。
帰宅後、ボムジャは不貞腐れ、何も食べずに不貞寝。
そんな破天荒なボムジャには、父である会長でさえ、手を焼いている。
会長と顔を合わせる度に、ヒステリックに愛人モ・スリへの悪口が止まらないボムジャ。
会長は「お前は誤解してる。彼女は何も望んでいない。入籍も財産も拒んてでる。」と言って宥めるが、「だからこそ怖い!お金以外に何もない老いぼれと一緒にいるなんて、野望があるに違いない!」とボムジャ。
散々な言い草に怒る会長。

会長とスリは将棋を楽しむ。
会長は将棋が弱いスリに講釈を垂れるが、油断してる隙に、王手を取られる。
スリは「逃げられませんよ。詰みました。」と笑う。
会長は「勝利は織り込み済みか?偶然か?」と尋ねる。
スリは「さあ…では、願い事を聞いてください。いつか必要な時に言いますね。」と意味深に微笑む。

ヘインの父は夫婦で庭を散歩中に「ヘインに辛く当たるな。昔のことは水に流して仲良くしろ。」と母を窘める。
母は「お義父様に言われて私も目をつぶったけど、スワンの死がまだ納得できない!事故で誰も悪くないけど、スワンはいないのよ!今でも毎日苦しくてたまらない!まともな精神状態ではいられないわ!」と言い放った。
その会話を、ヘインが木陰から聞いていた。

ヒョヌは、医師の「生存率は低いが奇跡を信じましょう」という言葉を思い出し、ネットで色々と検索。
すると、余命宣告からの回復、奇跡の体験談の事例がたくさん見つかった。
もしかしたらヘインにも奇跡が起きるかもしれない。
ヘインの死を望むヒョヌは、ガックリしながら、疲れて眠ってしまった。

帰宅したヘインは、ヒョヌの部屋を覗き、パソコンの前で眠るヒョヌに近づく。
パソコン画面には、数々の奇跡の体験談の記事が。
目覚めたヒョヌ。
ヘイン「私、あなたを疑ってた。『私が死ぬのを実は喜んでるかも。嬉しいから優しくしてるのかも』と。何か魂胆があるのかと怪しんでたわ。」
動悸が高まるヒョヌ。
ヘイン
「心配しないで!私は絶対に死なない!強がってたけど内心ショックだった。治療など無意味。私が死んでも家族すら泣かない。自暴自棄になってあれこれ考えた。でも、この世でただ1人、あなただけは奇跡を願ってる。」
「おかげで元気が出た。調べたら海外には同じ症例があって多くの研究所で新薬を開発してるの。サポートすれば研究開発も加速する。きちんと調べて積極的に進めるわ。」
「あなたのためにも簡単には死なないわ!」
ヘインは前向きになり、笑顔で自室に戻った。
崩れ落ち、茫然自失のヒョヌw

スチョルは妻ダヘと幼き息子ゴヌを寝かしつけていた。
過誤納税をやらかした財務理事であるダヘのいとこが、人を紹介して挽回したがっていると言うダヘ。
「私募ファンドの投資家、在米韓国人のデイビッド・ユンを紹介したい」と。

ヘインは、世界的人気ブランドであるヘルキナを、クイーンズ百貨店に出店させたいため、アジア初・ヘルキナ旗艦店のパーティーへ出向き、ヘルマン会長への接触を試みる。
そこへ、大学の同期であるイェナの邪魔が入る。
2人はライバル関係でバチバチの仲、嫌味連発である。
イェナも百貨店のオーナーで、間もなくヘルキナが入る予定だと自慢してくる。
苛立つヘイン。
ヘルマン会長は、企業価値や精神を重視する人で、“近くにいる人とうまくやれる人はビジネスでもいい関係を築ける”という信念を持つ。
だから、このパーティーには夫婦や家族で来てる人がほとんどなのに、ヘインだけが1人だった。
それに対して「大したものね。」と嘲笑するイェナ。
ヘインは慌ててヒョヌに電話して、パーティーに来てもらおうとするが、裁判中だと切られてしまった。
そんなヘインに、イェナは追い打ちをかける。
数々の不仲説が浮上しているヘインとヒョヌに対して「夫婦のレベルさえ合ってれば陰口を言われずに済んだのに。結婚とは同じ方向を見て歩む人生のパートナー出会うことだと思うの。私達夫婦はケンカしないから不仲説のある夫婦には興味があるの〜。ヒョヌではなく、大学同期のユン・ウンソンを夫に選べばよかったのに〜。」と嫌味炸裂。

ヘインとイェナと大学で同期だったユン・ウンソン。
彼は、今や超大物人物。
ヘルマン会長の右腕で最も近い存在であり、ヘルキナをソウルに持ってきた立役者。
ウォール街の人々もウンソンを通じて資金を集め、中東のお金も動かせる大投資家なのだ。
大学時代、ヘインのことが好きなウンソンを邪険に扱い、「連絡しないで」と冷たく接してきたヘインだが、現在はウンソンの協力が必要な状況。。
パーティーに来ているウンソンに「イェナの百貨店とヘルキナを取り合ってる。ヘルマン会長と仲いいんでしょ?私を助けてくれない?昔のことはあまり覚えてないの。だから私達が仲良かった頃に戻らない?」と持ちかける。
ウンソンは軽笑した。

いよいよヘインにヘルマン会長と話ができる順番が回ってきた。
いまだヒョヌとは連絡つかず。
順番に横入りされ、1人ぼっちで焦るヘイン。
その時、隣にヒョヌが現れた。
勝って裁判を終え、急いで駆けつけてくれたのだ。
ヘルマン会長は俳優やモデルのようにハンサムだとヒョヌを褒め、和やかな会話ができた。
ヘインの失態を望むイェナは苦々しくその様子を見る。
ヘルマン会長の隣に立つウンソンがヒョヌを見つめる。

その後、ヘインはイェナに「“結婚とは同じ方向を見て歩むもの”と言ったわね?あなたの夫を見たら理解できたわ。私は夫と見つめ合いたい。顔を見るだけで幸せ。」と嫌味返しw
(イェナの夫は食いしん坊ぽっちゃりで非ハンサム)

ウンソンは、1人で立っているヒョヌにシャンパンを渡し、昔ヘインのことが好きだったと話す。
それを聞いて意にも介さないヒョヌ。
ウンソンは「信じてるのか、どうでもいいのか。。後者か?冗談です。」と笑う。
ウンソンが立ち去った後、「あいつ…よく分かったな…ムカつく」とつぶやくヒョヌ。
パーティーでウンソンと親しげに話すヘインを見て、なんだか複雑な気持ちなる。

ヘインの母、ダヘ、グレイスは庭でお茶をしながらウンソンのことを話す。
グレイスは、ああいう大物をヘインの夫に結びつけるべきだったと嘆く。
ダヘは、夫スチョルはウンソンとアポを取るために苦労していると言う。
母はヘインに“狩り”にウンソンを招待するように言った。
拒否するヘインだったが、交換条件として例の明渡訴訟は取り下げると言われ、渋々従うことに。

毎年恒例、一族全員が参加する“狩猟”。
今年はウンソンも参加。
自分よりもヘインと親しく、自分よりも一族と溶け合うウンソンに、なんだか嫌な気分になるヒョヌ。
猟場の管理人男性により捕獲制限やコースや諸々注意事項を確認され、「イノシシ狩りは危険なので1人の時は銃を向けず背中も見せないように」と警告をうける。
そして全員に銃が渡される。
もちろん破天荒の叔母ボムジャにも。。
父の愛人スリに銃口を向ける。。

狩猟スタート。
会長が銃を撃ち、大きな鳥を撃ち落としたと、みな、おべっか&ゴマすり。
実際は何も撃ち落としておらず、「何も落ちてませんけど?」と空気を読めないヒョヌw
ヒョヌは毎年何も捕獲できておらず、スチョルにバカにされ、みんなにも笑われる。
会長が毎年みなに狩猟をさせるのは、体力・判断力・決断力など、狩猟と同時に経営者にも必要な能力を証明するのが目的だという。
「今年も私がトップよ!」と意気込むヘイン。
やる気のないヒョヌ。

グレイスは地図を見ながら何者かに電話。
「はい、仕掛けてあります。そのコースの中間ぐらいです。」
立ち入り禁止エリアのフェンスが切られている。。

ヘインは張り切って、グングン森深くまで進む。
ヒョヌはヘインとはぐれてしまった。
ヘインを捜すうちに物音がしたので銃を構える。
そこにいたのはウンソンだった。
ヒョヌが「そこはコースが違う。エリア侵入は死につながる行為です!」と注意するも「初めてだから知らなくて。今後、いろいろ教えてください。」と飄々と言い訳。
その時、鹿の親子が水を飲んでいるのを見つけ、銃を構えるウンソン。
ヒョヌは空に向かって銃を撃ち、鹿を逃した。
「エリア外での狩猟は禁止です。教えてと頼まれたので。」とヒョヌ。
ヒョヌを睨みつけるウンソン。

ヘインは1人山奥へ進み、キジを見つけて銃を構えていた。
しかし、なかなか撃てずに逃がしてしまう。
呼吸が荒くなってしゃがみ込み、髪を結ってふと気づくと、あたり一面が霧がかって見える。
意識が飛んでいるのだ。
不安を感じ、焦り、汗が吹き出し、足元がふらつく。
そこへ大きなイノシシが現れ、ヘインに向かって突進してくる。
ヘインの脳裏に人生の走馬灯のようなイメージが浮かぶ。

海に落ちる少女
その手を掴む誰か
校庭でしゃがみ込む少女
ヒョヌから告白された日
ヒョヌとの結婚式
余命宣告を打ち明けヒョヌに抱きしめられた時
ヒョヌの「愛してるよ」という声

イノシシが襲いかかる寸前、ヘインの前にヒョヌが現れ、イノシシを撃った!
ヒョヌの顔を見た瞬間、ヘインの視界から霧が晴れていった…

<エピローグ>
ヘインとの結婚を家族に報告するヒョヌ。
反対する家族に、ヒョヌは、「初めての感情だ。彼女が気になる。心配になる。うまい物を食うと彼女が思い浮かぶ。僕は彼女に心を奪われた。死にそう…」と。
母は「結婚しなさい。死にそうなんでしょ?死ぬよりはマシよ!」
ヒョヌ「生涯をかけて彼女を守る」と笑顔を見せる。

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ドラマ「Eye Love You」第10話(最終回)/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「Eye Love You」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:TBS

第10話(最終回):完結〜ありのままの心で見つめ合う愛の奇跡

前話はこちら↓

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テオに別れを告げ、ぼんやりと道を歩いていた侑里に、猛スピードのバイクが向かってくる。
侑里を追いかけて来たテオが、侑里を抱きしめて庇い、2人共、道路に倒れてしまった。
幸い2人に怪我はなかった。
侑里は「私のせいだ…」と自分を責めるが、テオは「全然大丈夫です。侑里さんのせいじゃないです。」と侑里を慰め、家まで送り届ける。
そして、テオは、侑里の短所も含めて全てが好きだったと、最後に気持ちを伝えた。

翌朝、侑里が出社すると、テオの姿がない。
そこへ、テオからの退職願が郵便で届く。
驚く同僚たち。

テオは、会社を辞め、飯山教授からの研究室への誘いも断り、ソウルへ帰国。
もしまたテオの身に何かあった時に、絵本の結末を知ってしまった侑里が自分を責めてしまうから、身を引いたのだ。

寂しさを紛らわせるように仕事に打ち込む侑里を見て、真尋と花岡は胸を痛める。
「人の心の声が聞こえる力がある限り、侑里は誰のことも好きになっちゃいけないのではないか…」と。

ドルチェ&ショコラの創業9周年記念日。
創業者である侑里と花岡と真尋は3人でお祝いをする。
「侑里の幸せは私達が守る」と精一杯励ます真尋と花岡。

花岡はミン・ハナに電話をして、絵本にあった力を無くす方法(33秒間目を合わせる)について尋ねる。
それは、ハナの希望であった。
ハナは、以前、偶然読んだアイヌの古い言い伝えの本に、力を消す方法が書いてあったと言う。
実際に試したことはないが、希望を絵本に託したと。

真尋は研究室を訪れ、北海道の動物の研究をしていた飯山教授と小野田に、アイヌの言い伝えについて尋ねてみる。
飯山教授と小野田は強引な真尋に動かされ、古い文献やアイヌ語で書かれた資料を読み解き、「星空の下で愛する人と33秒間目を合わせると力を無くせる」と分かった。
真尋はその事をすぐに侑里に電話で伝えた。


読解をやり遂げた小野田は、真尋に「あなたは人間という種の中で、俺が最も引かれる遺伝子を持ってる。つまり、俺が引かれるのはこの地球上であなただけ…ということです。」と研究バカの小野田らしい遠回しな告白をする。
少し気を良くした真尋は、目を閉じてキスをせがむも、場を察することのできない小野田。
ガックリ肩を落とす真尋に、小野田はバックハグ。
そして「真尋さんが好きです」とようやくストレートな告白。
いい雰囲気になるも、飯山教授の邪魔が入るw

侑里は父・誠に会いに行き、力を無くす決断を伝える。
父は「自分にだけは自分の本音を隠さなくていいんだ。」と侑里の決断を応援してくれた。

花岡はソウルのテオに会いに行く。
「サインがないから受理できない」と言ってテオの退職願を突っ返す。
そして日本行きのチケットを渡し、「たまには職権乱用もいいだろ?」と言って立ち去った。

荷造りして部屋から飛び出した侑里、ブランコの公園の所で、日本に帰国したテオと再会。
侑里はテオに駆け寄って抱きつく。
そして、ようやく、自分の口から力のことを打ち明け、「テオ君が大好き!ずっと一緒にいたい!」と涙を流す。
テオも同じ気持ちだが、同時に侑里を苦しめたくないという気持ちもあり、複雑だった。
2人はテオのアパートの屋上に行き、力を無くす方法を試してみる。
星空の下、33秒間、2人は目を合わせる…
ところが、テオは途中で目を離し侑里を抱きしめた。
「無くさないでください。僕が好きになったのは、そのままの侑里さんです。そのままの侑里さんと、ずっと一緒にいたいんです。僕は聞こえないけど、侑里さんの気持ち分かります。全部は分からないかもしれないけど、侑里さんの気持ち、いっぱい分かりたいです。僕たちなら大丈夫です。」
2人はキスをして抱き合った。

1年後
花岡は、ハナの恋人の死因が虚血性心疾患であったと突き止める。
彼はハナと出会う前から心臓病を患っており、亡くなったのは、ハナの力のせいではなかったと伝える。
花岡とハナは公私共に良い関係を築けているようだ。

侑里とテオは韓国旅行。
侑里はだいぶ韓国語が上達した。
2人はラブラブデートを堪能。
テオはラッコ色をしたガラスの指輪を侑里にプレゼント。

さらに侑里とテオは、車椅子の父と一緒に温泉旅行を楽しんだ。

飯山教授も頻繁に侑里の父・誠の見舞いに来るようになった。
父のウインクで会話を楽しめるようになった。

小野田は、水槽の中からチタンのケース入りの指輪を真尋に見つけさせてプレゼント。
まったく噛み合わないようで、ばっちり惹かれ合っている2人もまたラブラブ。

侑里『人は人を好きになると相手の心を知りたいと願ってしまうものだ。でも、人の心の中は誰も覗くことはできないし、すべてを分かり合うことなんて不可能だ。だけど、それでいい。たとえほんの少しでも本当の心を分かりあえたなら、それは奇跡なんだと思うから。』

侑里とテオは、テオの生まれた街へ。
高台に立って、幸せいっぱいにお互いへの愛を叫びあった。
「愛してるー!」
「マニ サランヘー!」

<終>

Netflix韓国ドラマ「涙の女王」第1話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「涙の女王」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第1話

実家は代々地元の名士の家、広大な土地、たくさんの牛。
地方出身者のペク・ヒョヌは、ソウル大学法学部を卒業し、現在クイーンズ百貨店法務部に勤めている。

留学から戻り、父親が代表を勤めるクイーンズ百貨店のインターンとなった財閥令嬢ホン・ヘインは、自身の立場を隠し、ある意味スパイとして社員達の中に潜り込む。

ヘインは書類のコピーすらまともにできず、コピー機を蹴る始末。
呆れたヒョヌが手助けに入る。
ヒョヌは、勤務態度が悪く、このままではクビになりそうなヘインを心配した。
そして、ヒョヌは次第にヘインのことが気になるようになっていく。

ある雨の日。
退勤するヘインは電話をして迎えを待つ。
そこへ同じく退勤するヒョヌが現れて、ヘインに傘を渡す。
ヘインが財閥令嬢だと知らないヒョヌは、自身の出自を語り、お金を持っていることをアピールし、「もし、あなたがクビになっても僕が責任を持つ。好きだ。僕はどう?」と告白した。
呆気にとられるヘインだったが、ヒョヌの素朴な優しさにひかれ、2人は交際を始めた。

ところが、ヒョヌは、ヘインの正体を知った途端、退職届を出し、姿をくらました。
実家でぼんやりしていたヒョヌの携帯にヘインから“ヒョヌ、外へ”とメールが来る。
外に出ると、田舎の広大な畑の真ん中に、1機のヘリコプターが降り立つ。
降りてきたヘインは「私を放っておく気!?」と叫ぶ。
ヒョヌは駆け寄り、ヘインを抱きしめた。
そして2人は愛し合い結婚した。
韓国一の財閥令嬢と、ただの新入社員の結婚ということで、“世紀の結婚”と注目を集めた。

ヘインはクイーンズ百貨店社長となり、ヒョヌは法務部理事。
誰もが羨む逆玉の輿でリッチで幸せな結婚生活をおくるはずだったのだが。。
3年後、2人の結婚生活は既に冷え切っていた。
表向きは幸せな夫婦で通していたが、高慢で横暴なヘインとは、会社でも家庭でも争いが絶えず、ヒョヌは離婚を考える。
身勝手なヘインの家族にもうんざりして息が詰まる思いだ。

同期の誰かに離婚弁護を頼みたいヒョヌだったが、みんな、クイーンズグループに目をつけられたくないがために担当を拒否。
入学も卒業も首席の優等生のヒョヌが自分で弁護すればいいと、同期たちは言う。

ヒョヌに対して高慢で横暴なヘインだが、弟スチョルが、ヒョヌに生意気な態度を取るとブチギレる。

ヒョヌはバッティングセンターでストレス発散。
友人で弁護士のヤンギとビールを飲み、酔っ払って号泣して愚痴る。
「帰りたくない〜〜〜!」とダダをこね、呆れるヤンギ。
こんな他愛ない友人と時間を過ごすにも、ヒョヌには男が2人、監視が付いていた。
驚くヤンギ。
苦しくて限界のヒョヌだが、家に帰るしかない。
しかし、夫婦の寝室には入らなかった。

弁護士界で、ヒョヌは
“ホン一族の尻拭い”
“カネ目当て”
“魂を売った”
“弁護士の恥”
などと、陰口を叩かれていた。

ヘインの叔母のボムジャは刑務所に収監されていた。
会長(ヘインの祖父)の愛人モ・スリの髪を掴んで飛び蹴りし、全治4週間のケガを負わせたからだ。
かつては3度離婚し、元夫達を全員国外追放&夫の親族全員をとっちめ、特技は復讐だと言う破天荒なボムジャ。
ヒョヌはそんなボムジャの弁護をしなくてはいけない。
たかが離婚でそこまでする必要があるのかと聞くヒョヌに「離婚て最悪なの。どちらかが死ぬしかない。」と答える。

会長(ヘインの祖父)の亡くなった妻ヤン・ミスク(ヘインの祖母)の祭祀が行われる。
ホン一族は、王族階級や上流階級は男たちが祭祀の準備をするとかで、ヒョヌを始め、婿たちが厨房で料理をする。
しかし、スチョル(ヘインの弟)は何だかんだと言い訳して参加ぜず。
婿達はみな、ヒョヌ同様、ホン一族に身を置く事に苦しみを感じていた。

会長の愛人モ・スリは、会長と他の家族では態度や言動を変えるやり手。
そうやって気に入られ、20年間愛人として君臨し、ちゃっかり祭祀にも出席。

祭祀の真っ最中、ヒョウ柄の服を着て嵐のごとく現れたボムジャ。
会長の指示でヒョヌが釈放させたのだ。
ボムジャは土足で祭壇に上がり、会長に恨み節。
「母を死においやったのは愛人のスリの存在のせい」
「父は、母を苦しめたスリを庇うために、娘である自分を檻に入れた」
と騒ぎ立てる。
ボムジュン(ヘインの父・副会長)やスチョル(ヘインの弟)に八つ当たりし、祭祀はめちゃくちゃに。

会長と不仲の長男ボムソク(クイーンズ流通の元代表)もハワイから駆けつけるが、取材陣やカメラが集まる邸宅の前で雨に打ちひしがれて見せる。
その姿を見て「ドラ息子め」と腹を立てる会長。

婿達は狭い喫煙所に集まって駄弁っていた。
「里帰りもできず、祭壇の前にも行けず、ただただこき使われる。ホン家の人々はマジで怖い。。」と。
ヒョヌの父は今日還暦を迎えるのに、行くことは許されない。

祭祀の後、ヒョヌはボムジュン(ヘインの父・副会長)に呼ばれる。
長年働いてきたある男性がクイーンズグループから離れることになり、その男性を調査するように命令される。
「何か裏があるはずだ。司法とマスコミを巻き込み、恥をかかせろ」と。
ずっと仲間だった人を痛めつけることが正しいのか。。とヒョヌは疑問に思うが、反論できず。
「背を向けた仲間をそのまま帰すな。目的は処罰ではない、司法とマスコミを巻き込み、恥をかかせろ。裏切りを企てる連中にも釘を刺せ。君も肝に銘じろ。背を向けたやつに手を振るな、刃物で刺せ。」というボムジュンに、たじろぐヒョヌ。

ヒョヌは精神科を受診。
義理の家族との生活や仕事におけるストレスを打ち明け、そして、妻ヘインへの不満をぶち撒ける。
ヒョヌ「僕の悩みなんてまるでお構いなしだし、自分勝手です。3年間この仕打ちに耐え抜いたのに知らんぷり。結婚前は「私を信じて、あなたを絶対に泣かせない」と言ってたのに。信じた僕がバカでした。もう、うんざりするほど妻が嫌いです。」と。
医師「では、なぜ離婚しないのか。」
ヒョヌ「命を失う恐れがあるから。義父は仲間に裏切られることを一番嫌がります。背を向けたら刃物で刺される。」と。
医師は強めの薬を処方し、ヒョヌに同情した。

クイーンズグループ執事のグレイスは、財閥家など良家を結びつけるため、数多くの縁談を取り持ってきたという自負があった。
しかし、ヘインはグレースを無視してヒョヌと結婚。
立場をないがしろにされ、おもしろく思っていない。
さらに、ヘインは、グレースの身内のような親しげな態度を非難し、「タメ口を利くなんて距離感がなさすぎる。ご注意を。」と忠告されてしまう。
恥をかいたグレースは、その足でヒョヌの元へ行き、ヘインが結婚前に作成した遺言状について暴露する。
それは「万一の場合は、自分名義の現金や株式不動産は会社に譲りる。夫には一銭も渡さない。」というものだった。
グレースは「すべてを超越した世紀の愛なわけないでしょう。ヘインは夫じゃなくて召使いを探していたんです。ハンサムで高学歴のヒョヌが広告塔として適任。従順だからコキ使えるし。」と告げた。
ショックを隠しきれないヒョヌ。

ヒョヌは1人で車を走らせ、実家のあるヨンドゥリに向かった。
実家には里町の父、父よりもたくましい母、兄と美容室クイーンズヘアサロンを営む姉がいる。
ヒョヌは母の作ってくれた家庭料理を笑顔で頬張る。
牛の声が聞こえ、風の通る田舎の実家でしばし休息をとる。
姉は、盆暮れ正月にも、父の還暦祝いにも帰省しないヒョヌを叱った。
ヒョヌは家族のみんなに離婚を考えていると打ち明けた。
都会とは違い、小さな里であるため、離婚などしようものなら大騒ぎになり家族全員大恥をかくと、みんなは大反対。
特に兄と姉は、当てにしていた経済的支援を受けられなくなるため猛反対した。
ヒョヌはうんざりして、邸宅に帰宅した。
離婚届をもってヘインの部屋に行き、「話がある」と持ちかけると、ヘインも「話がある」と言う。
ヘイン「私、あと3ヶ月で死ぬって」
あまりにショッキングな告白に、ヒョヌは離婚を切り出せなくなってしまった。
ヒョヌは態度を一変し、今までの態度を謝罪。
「今後は君に尽くす。君なしでできるかな?」と涙目になりヘインを抱きしめた。
「愛してるよヘイン」と…

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ドラマ「Eye Love You」第9話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「Eye Love You」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:TBS

第9話:隠し続けた愛の結末…2人で選ぶ生きる道

前話はこちら↓

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侑里には、“心の中の声が聞こえる力”があると知る飯山教授が、その事をテオに話すも、テオはすでに知っていた。
飯山教授は、「2人に不幸が起こる前に別れさせてくれ」と侑里の父である誠に頼む。

なぜテオは侑里の力の事を知っていながら、それを隠しているのか。。
侑里から相談を受けた真尋は、もうすぐ行われる社長面談の時に、テオの韓国語の心の声を日本語に翻訳して把握する必要があると言う。
いざ面談の時。
侑里はテオの韓国語の心の声を、聞こえるままに、ひらがなで真尋のメッセージ。
真尋がそれを翻訳アプリで検索。
しかし、うまくいかず、作戦中止。
真尋は次なる作戦を考えつく。

花岡はミン・ハナと会い、改めてドルチェ&チョコラへの出資を依頼。
ハナも前向きに検討すると言ってくれた。
そして会社を案内され、侑里の姿を見つけるハナ。
侑里を見つめ、侑里の心の声を聞いた。
なんと、ハナも侑里同様、相手の心の声が聞こえる力を持っているようだ。
侑里『テオくん、本当に私の力に気付いてるのかな…』
ハナはあわててその場から立ち去った。

真尋は飯山教授に会いに研究室へ。
飯山教授は不在だった。
さっさと帰ろうとする真尋を小野田が引き止め、「俺のことをもっと知るチャンスなのに。知りたいと思ってるのは俺だけですか?真尋さんは俺の事、知りたくなんですか?」と言う。
ときめく真尋。
真尋の強引な恋愛理論と小野田の研究魂がなぜが合致し、2人は付き合うことになったw

侑里はテオの心の声を聞き取るため、おうちデートに誘った。
料理が得意ではない侑里、テオの助けで美味しいスンドゥブが出来上がった。
2人で美味しく食べた後、テオは「5分待ってて!」とどこかへ行ってしまった。
真尋の考えだした次なる作戦とは“カップルイチャイチャタイム”だった。
真尋「その時だけは何を聞いても許されるんです!」
真尋の言葉を考えあぐねる侑里。
しばらくして、スーツに着替え、バラの花束を持ったテオが戻ってくる。。。という妄想をする侑里w
現実は、“カップルパジャマ”を持ってきたテオ。
おそろいのパジャマを着てまったりするのだ。
パジャマに着替えてきた侑里を見て「かわいいですねぇ」と目尻が下がるテオ。
侑里は、力の事を聞き出そうと、それとなく「もし、超能力があったら?」という話を振った。
侑里
「時間を止められたら?」
「瞬間移動できたら?」
「…心の声が聞こえたら?…」
テオ「僕も心の声が聞こえたら…」
テオは突然あわてだし帰ってしまった。
僕“も”?
気になる侑里。

翌日、侑里は花岡から、投資してくれそうな韓国の会社の資料を受けとる。
代表はミン・ハナ。
あの絵本の作者だと気付く侑里。

ミン・ハナはテオに接触した。
再会した2人は、笑顔で挨拶を交わし少し話をすることに。
ハナは、自分と同じ力を持っている侑里と付き合ったら、絵本の結末のように何か悪いことが起こるかもしれないと言い、侑里と別れさせようとする。
しかしテオは、「過去にどんなことが起きたって、絵本の結末がどうだって、僕は絶対に別れません。心配してくれてありがとうございます。」と言ってのけた。

侑里は「テオの考えてることも、気持ちも分からない」と父に相談。
父は「彼が侑里を好きって気持ち疑わなくていいんじゃない?」とアドバイス

ハナはドルチェ&ショコラへ出向き、花岡にあの絵本を渡した。
侑里に渡して欲しいと。

花岡は絵本を持って侑里の家へ。
侑里はドアを開けて花岡の顔を見る。
すると聞こえてきた花岡の心の声。
『本宮…この声が聞こえてるのか?』
部屋にあがった花岡は、ハナから預かった絵本を渡し、伝言も伝える。
ハナ「これは私の話なんです。この絵本の結末は、私と恋人に実際に起きた出来事です。2人には私達と同じ運命を辿ってほしくないんです。」

絵本の結末。。
『少年は夜空に輝く星となりました。
星になった少年は、心の中で「愛しています」と叫び続けましたが、その声が少女に届くことはありませんでした。』

ハナは大学時代に恋人を亡くしていたため、テオの行く末を危惧していたのだ。
テオは全てを知った上で尚、侑里と付き合う道を選んだのだ。
だからこそ、テオは侑里との“今”を大切に生きているのだ。

侑里はテオの家へ。
そして、テオに別れを告げた。
テオ「もしかして、気付いたの?」
うなずく侑里。
テオは「関係ありません。侑里さんのことが本当に大好きです。」と目に涙を浮かべながら引き止めるが、侑里はその手を離し、「ありがとう」と言い残して立ち去った。
テオ『가지마(カジマ)…』

侑里は、テオの最後の心の声を翻訳アプリで調べてみる。
『行かないで…』
涙を流す侑里。


空を見上げ呆然と歩く侑里に、猛スピードのバイクが迫りくる。
そこへ「侑里さん!!」と呼ぶテオの声。
バイクに気付いた侑里だが動けない。
侑里を助けるべく猛然と駆け寄るテオ…

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