Netflix韓国ドラマ「涙の女王」第13話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「涙の女王」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第13話

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会長の遺影と共に、会長宅のエレベーターに乗り、秘密の部屋にやって来たヒョヌとヘインと家族。
空調や電気設備のないただの空間。
そこには何もなかった。
しかし、何かを動かしたような形跡があることをスチョルが見つける。
「お父様ったら。。知恵を絞って隠した財産を、あの女に取られたのね〜」と嘆くボムジャ。

会長の遺影と共に、スリの待つリビングに戻ったヘイン一家。
ボムジャは怒って、「あんあたがお父様を殺したのね!裏金をせしめたから殺したんでしょ!」と問い詰める。
スリは「何の話だか。。親の葬儀の日にお金の話?会長。。おいたわしい。。」と白々しい演技。
ボムジャが、権限を失ったスリを家から追い出そうとすると、「私を追い出すなら裁判所で明渡しの判決が必要よ。」と言い張り、家に戻るヘイン一家と、再び同居することに。

ヘインは隙を見て会長の部屋へ。
置いていった録音機能付きペンを回収し、録音を聞いてみる。
「ヘイン、直接お前に話せればよかったのだが、こんな形であっても伝えれれて嬉しい。ありがとう。時々日差しが入る半地下のように、少しだけ意識が戻る瞬間がある。何かを考えるにはあまりにも短い時間だ。何を思い出すこともなく、ただ後悔だけが募る。金を稼ぐことに執着し、金を守るために手段や方法を問わずあがいた人生だった。そんな風に人生の大半を浪費した。それで何が残ったか。私の生き方が間違っていたという告白を遺産として、お前たちに残したい。お前たちは、私と違う人生を歩んでほしい。だから、むなしい最期だけは迎えぬよう心から願う。みんな愛してる。そして、すまない。」と。

家族が悲しみに暮れる中、会長は埋葬された。
ヒョヌはずっとヘインに寄り添い、手を握っていた。
ヘインは「なんだか不思議な気持ち。本番前のリハーサルみたい。宣告を受けて3ヶ月が過ぎた。今夜死んでもおかしくない。でも、これで私まで死んだら、ホン家のイメージが悪くなる。生きたいと思った。キラキラした日差しにモクモクした雲と鳥の鳴き声。腹が立つくらい素敵だわ。私も生きたい。」と目を潤ませて気力なく笑った。
涙が頬を伝うヒョヌ。
2人は手を握った。

スリはウンソンを貸し金庫に連れて来た。
そこには、邸宅から移された巨額の裏金が積まれていた。
その量に驚くウンソン。
スリは、会長が残した家族との昔の思い出ビデオを見漁り、秘密の部屋を見つけていた。
「行ったでしょ?これが私の愛し方よ。このお金があなたを守る。」と言うスリ。

ヨンドゥリでは、ヘイン父がヒョヌ父に世話になったことに感謝を伝え、庭で一杯やっていた。
元気のないヘイン父。
ヒョヌ父は「これからはいいことが続くはず。渋柿を甘柿に変える“渋抜き”という方法があります。ただでさえ苦いのに、苦い焼酎に漬けられてつらい日々を送ります。人生も渋柿みたいに苦く渋い。でも耐え抜くと、ある瞬間甘くなり、それを糧に生きる。」と元気づける。

ヒョヌの元にドイツの研究所から電話が。
ヘインの治療法が見つかり、手術を受けられるという朗報だった。
完治は断言できないが、成功した事例もあり、希望が持てる手術だと。
しかし、この手術、実は、記憶を失う可能性があった。
ヘインが生きるためには手術が必要だが、その代償に、これまでの長期記憶が失くなってしまうのだ。
ヒョヌは庭で飲んでいたヘイン父とヒョヌ父に報告。
ヘイン父は、ヘインがこのことを知って手術を拒否することを懸念し、ここにいる3人だけの秘密にすることに。

手術が受けられると朗報を聞いて、大いに喜ぶ家族。
ヘインは縁側に座り、初めて号泣した。
「久しぶりに緊張が解けたから嬉しくて泣けてきたの。長い悪夢から目覚めたような気分よ。」と。
ヒョヌはヘインの肩を抱き寄せ、小さなベッドで一緒に眠った。
ヒョヌは、ヘインの寝顔を見て、一筋の涙をこぼす。

翌日、ヒョヌとヘインは1日デート。
たくさん遊び、たくさん写真を撮り、楽しい時間を過ごした。
2人はベンチに座って話す。
ヘイン「実は秘密にしてることが3つあるの。ドイツに行く前に1つずる教えてあげる。」と言って、ピンクの音楽プレイヤーが自分の物であると打ち明けた。
驚くヒョヌ。
ヘイン「これは私たちの歴史の証。私たちには映画のようなプロローグがある。あの時校庭で ”こんなイケメンいた?この子と離れるなんて恨めしいわ”って思ったの。」
ヒョヌ「黒い靴を履いてた。白い靴下で肌は抜けるように真っ白で、髪型はポニーテール。一目見て”千年に一度の理想の子”と思った。翌日から君を捜し回ったんだ。名札が見えなかったから。シンデレラじゃあるまいし、音楽プレイヤーを残して消えたんだ。そんな僕たちが再会して結婚もして、離婚もしたけどね。まさに史上最高の運命のプロローグだ!」
ヘイン「私は千年に一度の理想で運命の人でしょ。これからは。。”これから”って何ていい言葉なの。涙が出そう。」
ヘイン「私たちにも“これから”ができたってこと。だから離婚は取り消し。」
ヘインは、“告白スポット”でヒョヌが渡したが受け取らなかったあのダイヤの指輪をはめて、ジャーン!と見せた。
胸がいっぱいのヒョヌ。
ヘインを抱きしめ、「返品はダメだ、ある日目が覚めて僕を嫌いになったとしても、約束を破らないで。僕らがまた大ゲンカして互いに嫌気が差しても、もし君がこの約束を忘れたとしてもムダだぞ。僕は君の側にいる。」
ヘイン「分かったってば。だから黙って。」
ヒョヌはヘインを抱き寄せた。
ヘイン「私はこうやって、じっとあなたの鼓動を聞くのが好き。」
ヒョヌの頬に一筋の涙がこぼれた。

モ・スリはグレイスの口座に60億ウォンを振り込んだ。
あっちについたりこっちについたり節操のないグレイスだが、通帳を見てすっかりスリにすり寄った。
しかし、口座は利用停止にしてあり、引き出せないようになっていた。
「もういいと言うまで私に従うなら、利用停止を解く」と言うスリ。
ガックリするグレイス。

ヨンドゥリでは、ヒョヌ母が庭で大量のキムチを作っていた。
邸宅に戻るヘイン一家へのお土産用だ。
手伝いを嫌がるミソンとは反対に、ダヘが手際よく手伝ってくれた。
しかも、包丁使いがめちゃくちゃうまい!
そこへ、ヘイン母がやって来た。
ヘイン母「うちに戻れるとでも思ってるの!?」
ダヘ「ご心配なく、用が済んだら帰ります。お義母さん。」
ヘイン母「お義母さん!?冗談じゃないわ!」
ダヘ「呼びたいです。初めて“おかあさん”と呼んだ方ですから、そう呼ばせてください。」

ミソンと村人達が庭先でホウセンカで爪を染めていた。
そこへヘインがやって来る。
村人が「初雪まで爪が赤く染まったままなら初恋が実る」という言い伝えを教えてくれた。
興味津々のヘイン、小指の爪を赤く染めた。

気分が良くてスキップして辺りを散歩するヘイン。
ちょうどヒョヌが車で帰ってきた。
ヘインは小指を見せて、「冬を迎えることも初雪を見ることも諦めてた。でも、見られるかも。色が消える前に雪が降れば初恋が叶う。」と嬉しそうに報告した。
ヒョヌは、ヘインの初恋が別の男だと思ってるので(本当はヘインの初恋はヒョヌなのに)焦る。
「指輪を受け取ったんだから初恋が実っちゃダメだ!」と。
ヘインはニコニコでヒョヌをからかう。

ホン家の長男ボンソクが、クイーンズの株を買い集めており、アンカーLPにも接触していると知り、ボンソクに脅かされるのではと焦り、苛立つウンソン。
ウンソンは、スリのアドバイスで、裏金を使い、株を買い集め始めた。
これは、ヒョヌとヤンギの作戦だった。
ヒョヌの元秘書に協力してもらい、ボンソクの動向をわざとウンソンに漏らし、証拠を掴んで横領と背任で捕まえるのだ。

ヨンドゥリのグレイスがやって来た。
ヒョヌ母と一緒に干し柿を作っていたヘイン母。
グレイスは、田舎の生活ですっかり穏やかになったヘイン母に、「戦場への復帰を控えてるんですよ!使用人を味方につけるには武器が必要です。相手を圧倒させる武器とは。。お肌ですよ!今すぐハリとツヤを取り戻しましょう!」と言って、連れてきたエステティシャンの2人にマッサージをさせた。
ヒョヌ母も一緒にw

ボムジャはヨンドゥリを散歩中、ヨンソンにばったり。
ヨンソンは「渡すものがあるので、夜に改めて会いませんか?」と誘う。
ドキドキするボムジャ。
夜になり、おしゃれして、メイクしたボムジャは、ヨンソンから告白されると思い込んであれこれ考えていた。
そして「元夫が3人いて。。私っていろいろ複雑なんです。だからお気持ちに応えられません。」と言った。
ところが、ヨンソンは告白がしたかったのではなく、会長のお香典を渡したかったのだ。
恥ずかしくて気まずくて、受け取らずに立ち去ろうとしたボムジャだが、ヨンソンは「ボムジャさんじゃなくてお父様に差し上げるんです。お金持ちも、あの世へ行くと無一文だとか。ささやかですが、このお金でお父さんはお友達と酒を酌み交わすでしょう。」と言って、ボムジャの手に香典袋を持たせた。
「あの世でお父さんはお友達と楽しく過ごすはず。だから、悲しまないで。」とヨンソン。
ヨンソンの心のこもった優しさに、涙を流すボムジャ。
ヨンソンはハンカチを渡し、2人は別れた。

ヘインの両親は、ヨンドゥリから邸宅に戻るが、スチョルは戻らないと言い出した。
邸宅を出て、自立して、家族を養いたいのだ。
ヘインもついでに戻らないと言い出した。
ヒョヌの一人暮らしの部屋で一緒に暮らすのだ。
「2人が楽しいならそうしろ」と両親も認めてくれた。

グレイスはヨンドゥリ情報をスリに報告。
戻ってきたダヘに良心が戻り、スチョルのへの愛が芽生えていたこと。
ヘインが手術するために渡独し、余命が覆るかもしれないこと。
その会話をウンソンが影で聞いていた。
ウンソンは、グレイスにヘインの病院を調査するように命じた。

ヨンドゥリのヒョヌ部屋の窓から星を見ていたヘイン。
そこへヘイン母が入ってきた。
母は「あなたの妊娠中にほうき星の夢を見た。かわいい娘が欲しかったから、その夢を見て嬉しかった。」と涙ぐむ。
母は、ヘインに対して申し訳なく思い、後悔しているので仲良くしたいのだが、20年以上いがみ合っていたため、どう接していいか分からない。
ヘインはそんな母に「今、いい感じよ。十分に時間はあるから、ゆっくり仲良くしよう」と言い、母も「手術が終わったらゆっくり仲良くなりましょう」と言って、2人は微笑み合った。

翌朝、ヘインの両親とヒョヌ&ヘインはヨンドゥリを後にした。
ヒョヌの一人暮らしの部屋に帰ってきたヒョヌとヘイン。
エレベーターで会った同じマンションの住人に、「新婚です」と宣言。
渡独するまで、2人の幸せ絶頂ラブラブ新婚生活が始まった。

ヒョヌは出勤して、ウンソンとばったり。
2人は話をする。
ウンソンはヘインの手術のことを知っており、記憶を失くす可能性があることも知っていた。
最後まで秘密を守り、必ずヘインに手術を受けさせろと言うウンソン。

ウンソンは、邸宅に残るヒョヌとヘインの私物のすべてを、使用人に片付けさせた。

ヘインはナ秘書と一緒に、プライベートでお客として百貨店を訪れる。
客として買い物をすることで、百貨店の導線や構造を客観的に見ることができたヘインは、これまでの経営者目線ではなく、客目線で幸せな空間を作ることを誓った。
「これからはおまけの人生。少しだけいい人として生きたくなったの」と。

ヨンドゥリのヒョヌ母の元に、ヒョンテの嫁ヒョンスクがやって来た。
神妙な面持ちで改まるヒョンスク。
ヒョンテを返品するという。
理由は隠れて株取引きをして大損していた。
激怒の母。
母は返品を受け入れ、「廃棄処分にするわ!あなたは自分も道を歩んで。キムチを漬けたら連絡するわ。あなたみたいな妻は息子にもったいない。本当にごめんね。」と言って、ヒョンテをニンニクの束で殴る殴るw

ヒョンテのボクシングジムがあるビルのオーナーはヘイン。
ヘイン父はヘインと話し合って、世話になったお礼にと、ヒョヌ父にこのビルを譲ることにした。
ヒョヌ両親は、ビルのオーナーとなった。
ミソンは美容室を、ヒョンテはフィットネスクラブを、それぞれ持ちたいと提案するが、両親はオーナーとして、たとえ血縁関係でも家賃滞納は許さず、しっかり徴収すると宣言。
「あのビルは、お前たちに緊張感をもたらしてくれる。お前たちは親をナメ過ぎだ!あのビルをお前たちの忠誠心を試すバロメーターとする!」

百貨店では、まだ10月なのにクリスマスの飾り付けの準備が行われていた。
点灯リハが始まり、百貨店内にキラキラの照明が点いた。
すると、雪が降る演出も始まる。
百貨店に来ていたヘインとナ秘書は、リハーサルに雪まで降らせるのかと驚く。
ナ秘書がスタッフに聞きに行った。
一人になったヘインの前に現れたのはヒョヌ。
ホウセンカで染めた小指はまだ赤いままだし、初雪が初恋が実っちゃうかも」と喜ぶヘインに、ヒョヌは「一体どんな野郎だ!いまだに忘れられないとは!」とムキになって怒る。
ヘインは、2つ目の秘密を教えると言い、初恋の相手がヒョヌだと打ち明けた。
「372番のバスの最後尾の窓際。あなたの乗ったバスをつけて何度も川を渡ったわ。」
そこまで言っても気づかない鈍いヒョヌw
ヘインは呆れて立ち去るが、遅れて理解したヒョヌは「僕?僕?初恋の人は僕!?」と驚いてヘインを追いかける。
そのイチャイチャを、ナ秘書とヒョヌの元秘書が眺めて微笑んでいた。
実は、リハーサルで雪を降らせようと提案したのはヒョヌだった。
リハーサルでそこまでする必要はないと言うスタッフに、「法務部で検証が必要。お客様が滑ったら大変だから、僕が直接確認を。」と。
愛のサプライズだった。
事情を聞いたナ秘書は「復縁。。しそうね!」とつぶやく。

ヘインはヒョヌと一緒に渡独し、手術に挑む。
ヒョヌ父は、ヒョヌ母に、手術の副作用でヘインが記憶を失くす可能性があることを伝えた。
偶然スチョルも聞いてしまった。
ヘイン父も、ヘイン母に手術の副作用を伝えた。
みなショックを受けるが、何より、ヘインの命が助かることが最優先だと、思いは一つ。
とはいえ、ヘイン母は「ヘインが不憫すぎる、かわいそう」と号泣した。

少し遅れて、ウンソンも一人で渡独した。

その頃、不動産詐欺の仲介業者ピョンが、貯水池で変死体となって見つかった。

ドイツに到着し、タクシーで病院に向かう途中、やはり、ヘインは不安と緊張でいっぱいだった。
それを察したヒョヌはヘインの手を握り、気持ちを紛らわせるため「3つ目の秘密は何?」と聞いた。
ヘイン「3つ目はヨンスク!」
ヒョヌ「屋上のタヌキ!一度も現れなくて本当にみたことがないんだ〜」
ヘイン「ウソよwww」
ヒョヌ「わ〜4年もだまされてた〜!屋上に行く度に探したのに〜」
ヘイン「おバカwww」
2人はケラケラ笑った。

病院に着いて、主治医の部屋に入る直前、ヒョヌは手術の副作用について、ヘインに打ち明けた。
ヘインは「私に選択しろと?手術をして記憶を失うか、それとも死ぬか、どっちがマシか選べと?もういい、全部夢だったことにする。」と言って帰ろうとした。
ヒョヌは追いかけてヘインの手を取り、「君は生きろ。生きるんだ。どうか生きてくれ!」と訴えかけた…

<エピローグ>
ヒョヌは、こっそりビデオメッセージを残していた。
手術をして記憶を失くすであろうヘイン宛てだ。
「僕はペク・ヒョヌだ。僕は君の夫だ。動揺しているだろうし怖いだろう。記憶が消えて初対面の人が夫だなんて、動揺して当然だ。でも、これはいいことなんだ。君は重病にかかったけど、助かったんだ。以前の自分を知りたいよな?思い出せなくて悲しいだろうけど、心配しないで。僕が全部覚えてる。知ってることを全部話してあげる。泣いたらダメだよな。これは君が初めて見る僕の姿なのに。先に言っておく。もしも僕が君の好みじゃなくても、悪いが別れることはできない。君と僕は単なる心変わりでは返品不可だと約束した。君が嫌だと言っても受け付けない。君が僕とした約束を覚えてなくても、僕は君のそばにいる約束したんだ。初雪も一緒に見て毎日、何てことない日常を共にしながら君のガラス瓶に良い記憶をもう一度集めていく。きっとできる。史上最高の運命だから。愛してる。愛してるよヘイン。愛してたし、ずっと愛してる。」

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