Netflix韓国ドラマ「涙の女王」第16話(最終回)/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「涙の女王」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第16話(最終回)

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mokumokuw.hatenablog.com

ヘインとの待ち合わせ場所に着き、ヘインの姿を確認し、横断歩道で信号待ちするヒョヌ。
バスが通り過ぎた後、そこにいたはずのヘインがいなくなっていた。
信号が変わり慌てて横断歩道を渡るヒョヌ。
次の瞬間、車が突進、ヒョヌは轢かれて意識を失ってしまい、救急車で病院へ運ばれる。

その頃ヘインは、見覚えのない部屋で目が覚める。

ヒョヌの両親が病院に駆けつける。
しかし、ヒョヌは自ら点滴を外し、ベッドからいなくなっていた。

ヒョヌは体の痛みを堪らえ、タクシーに乗った。

ヘインは部屋から出ようとするが鍵がかかっていて出られない。
すると男が入ってきた。
ヘインは男をスタンドで殴り、その隙に外へ出た。
すると、そこにはウンソンがいて、猟銃を触っていた。
GPSアプリからヘインを追い、その相手がヒョヌだったため、怒ったウンソンがヘインを車で連れ去ったのだ。
「なぜヒョヌに会いに行ったんだ?」と猟銃を持ち、迫ってくるウンソン。
ヘインは怯えながら「ドイツから届いた自筆の手帳を読み、あなたの話と違うから確かめたくてヒョヌに会いに。字はマネできるから私が書いたかどうかも怪しい。軽率だった。あなたに聞くべきよね。誤解して怒らせてごめん。二度としない。」と取り繕った。
ウンソンは「俺の話を信じるなら一緒に国外へ。そして結婚するんだ。ヘリコプターが来るから君はついてくればいい。いいな?」とさらに迫る。
危険な状態のウンソンを刺激しないよう、ヘインはうなずくしかできなかった。

ヤンギとコナンは事務所で、ヘインを連れ去った車を調べていた。
そこへフラフラのヒョヌがやって来た。
ヒョヌの体を心配するヤンギ。

グレイスはモ・スリの元へ行き、「ヒョヌから“ヘインが消えた”と連絡があった。スリ様には言うなと言われたが、伝えたほうがいいと思って。ウンソンが関わっているようだ。」と言った。
実はこれはヒョヌの指示だった。
スリがこのことを知れば、ヘインの居場所を捜し始めるだろうと考えたのだ。

スリは裏金を隠している保管金庫の頭取に連絡して、お金をどこかへ移動させようとするが、すでにウンソンによって持ち出されていた。
その後、スリは車数台を引き連れて邸宅を出た。
グレイスから連絡を受けたヒョヌとヤンギはその後を追った。

助手席で眠るヒョヌを、死んだのかと勘違いするヤンギ。
自らの危険を顧みず、命など惜しくないかのように無茶をするヒョヌを、心の底から心配しているヤンギだった。

スリの車は、ホン家の猟場と別荘がある敷地に入って行った。
「僕が連絡したら通報を」とヤンギに言い残し、ヒョヌは車を降りて、一人で中に入って行った。
雪が降り積もる中、ヒョヌは体の痛みを堪らえながらフラフラと歩みを進める。
警備から身を隠していると、そこに犬がいた。
猟場の管理人夫婦の犬だ。
ヒョヌは管理人夫婦の家へ行き、通用門の鍵を借りた。
管理人によると、数日前から車の出入りが多いらしい。

ウンソンとヘインがいるのは、ホン家の別荘だった。
スリが別荘に到着。
ウンソンの顔を見るやいなや「外国に行くのはいいけど、お金と映像を渡して」と言うスリ。
ウンソンは「映像?あ〜会長を殺した証拠?俺がバラすかと心配?俺は言わないと知ってるくせに。」

<過去>
ヘイン一家が海で休暇を取っていた。
子供たちは海で遊び、大人たちは砂浜でくつろぐ。
スリは会長を連れて、人気ない場所に行き、家族から離れた。
木の陰に、ウンソン少年が隠れていた。
ウンソンの姿を見つけたスリは焦り、会長に「忘れ物をしたから先に行って」と言って会長をその場から離した。
スリはウンソンと落ち合い、「なぜ来たの!?人に見られるから行って!」とお金を渡して、さっさと立ち去ろうとする。
ウンソンは「お母さん、バレないで」と声をかけた。
すると次の瞬間、海の方から悲鳴が。
ボートが転覆し、ヘインと兄スワンが海に落ちた。
ヘインはヒョヌ少年によって救出されたが、兄スワンはそのまま亡くなってしまった。
これはスリがボートを壊し、転覆するように細工をしたからだった。
ウンソンはそのことを知っていたが、「子供が死ねば早く一緒に暮らせる」という母スリの言葉を信じ、黙っていたのだ。

<現在>
ウンソン「そうすれば早く迎えに来ると思って待っていた。分かる?来ない人を待つのは地獄だ。」
スリ「あの時ヘインも死んでいれば、あなたに邪魔されることもなかった。それが惜しい。」
母を心底軽蔑するウンソン。
ウンソンは、映像データは引き出しにあると伝え、暗証番号は母親の誕生日だと教えた。
さらにお金の在り処を問い詰めるスリに、ウンソンは「なぜだ?そのカネが俺を守るんじゃなかったのか!?それが母さんの愛し方だろ!!」とキレた。
ヘインは、その様子を壁の向こうで聞いており、すべてを知ってしまった。
ガラスに映ったヘインの姿に気づいたスリ。
スリがヘインに近付こうとした次の瞬間、すべての電気が消えた。
その隙にヘインは逃げ出し、隠れて危機を脱した。
そして、ドアを開けて外へ出ようとしたら、ヒョヌが現れた。
ヒョヌはヘインの手を取り外へ脱出。
2人が逃げる姿を目撃したウンソンは、怒りに震える猟銃を持って追いかけた。

ヒョヌとヘインは雪が降り積もる森の中を歩く。
体の痛みに苦しむヒョヌを見て、ヘインはヒョヌのケガに気づき、心配する。
ヒョヌは「大丈夫。それより、この道を進めば正門が見える。そこに僕の友人がいるから。先に行って。」と言った。
ヘインは「見損なわないで!私はそこまで自分本位だった!?私、知ったの。あなたがどんな存在か。誤解したことを後悔してる!正式な謝罪は後よ。」と手をつなぎ、助け合いながら一緒に歩みを進めた。

ヤンギの通報により、敷地内に警察が到着。

怒りに狂い目を血走らせたウンソンは車で先回りしており、ヒョヌとヘインの前に立ちはだかる。
ウンソン「なぜそこに!?こっちに来い!そうすればすべて目をつむる!一緒に行く約束だ!」
ヘイン「あり得ない。覚えてなくてもあなたを嫌う訳が分かった。」
ウンソン「俺が嫌いだと?なぜだ?君のせいで俺の人生はめちゃくちゃに!!」
ヒョヌ「ユン・ウンソン!やめろ!終わった!」
ウンソン「黙れ!終わってない!大丈夫。。まだ終わってない。。俺と行こう。。」
ヘイン「目を覚まして!死んでも行かない!」
ウンソン「そうか。。。死んでも。。。?」
ウンソンは銃を構えた。
警察がウンソンを包囲する。
「銃を下ろせ!さもなくば発砲する!」
警察による赤いレーザーライトの照準がウンソンの体に集まる。
ウンソン「ヘイン、置いては行けない。君を連れていく、殺してでも。」
涙を流しながら、ウンソンはヘインに向かって発砲。
しかし、瞬時にヒョヌが庇い、ヒョヌが撃たれてしまった。
そして、次の瞬間、警察によってウンソンは射殺された。
ヒョヌは雪の上に倒れ込み、雪が真っ赤に染まる。
泣き叫ぶヘイン、必死に助けを呼ぶ。
ヘインが付き添い、ヒョヌは救急車で運ばれた。
救急車の中、薄れゆく意識の中、ヒョヌはヘインの手を握り、「大丈夫…泣かないで…」とつぶやき、一筋の涙をこぼし、意識を失った。
病院に到着し、緊急手術に入るヒョヌ。
ヤンギも病院にかけつけ、茫然自失状態。
ヘインは、自分が手術室に入る時のことを思い出した。
「それなのに記憶が消えて分からなかった。私はなんてひどいことを。。」ヘインは座り込んで号泣した。

スリは別荘内を探し回り、お金を見つけ車に運ばせる。
そこに警察が来て、ウンソンの死亡を告げた。
スリは車のバックミラーにウンソン少年の幻覚を見た。
施設に置き去りにした息子が、泣きながら母の車を追いかける姿を、バックミラー越しに見て見ぬふりをした過去。
「母さん!行かないで!」
スリは涙を流す。

その頃、まだ事件を知らないヘインの両親は、昔のアルバムを見ていた。
海で撮った1枚の写真に、見覚えのある少年が。
以前、ヘイン母がヒョヌ母と一緒に幼いヒョヌの写真を見た時のことだ。
“子供海兵隊に参加していたヒョヌが溺れる少女を助けたことがある”と。。
ヘイン母はやっと分かった。
あの時ヘインを助けのがヒョヌであると。
そこへ、慌てたボムジャがやって来て、事件のことを告げた。

ヒョヌが手術を受けている病院。
ヒョヌ両親が駆けつける。
憔悴しきったヘインを見つけ声をかけるが、ヘインには両親の記憶がない。
改めて挨拶をして、ヒョヌの両親だと分かると、ヘインは「ごめんなさい。。彼が私を庇って撃たれました。。」と泣き崩れた。
ヒョヌ母はヘインを抱きしめた。
ヘイン両親とボムジャも駆けつけた。
ヘイン母は、ヒョヌ母に話しかける。
ヘイン母「私には息子がもう一人いましたが、早くに亡くした。ヘインを救って死んだと思っていた。ヘインは悪くないのに、ずっと憎らしかった。本当に愚かな母親。ヒョヌが子供海兵隊で溺れた少女を救った話、ヘインを救ったのはヒョヌだった。息子を失った悲しみで娘の痛みに気づけず、娘が救われたなんて思いもしなかった。命の恩人を婿に迎えたのに、つらく当たったんです。お恥ずかしい。。」
ヒョヌ母「過ぎたことです。もう水に流しましょう。今は、ヒョヌが無事に目を覚ますことだけ、ただ祈りましょう。そして、ヒョヌが目を覚ましたら感謝すればいいんです。」
ヘイン母「ええ、そうします。。」
2人は手を繋いで涙を流した。

ウンソンの遺体を確認したスリは、「息子の物はすべて私の物!」と言い張り、相続の手続きを済ませるように弁護士に指示。
そして、残りの裏金で株を買い集めるように指示した。
「問題を起こしたのはウンソンであって、私の会長就任には師匠はない!就任式は盛大に行う!」と言った。

ヒョヌの手術は成功に終わった。
意識が回復するまで経過を見守ることになった。
ヘインや家族たちは心から安堵し、喜びを分かち合った。

スリは、スリが会長を殺した証拠映像が残されているウンソンのタブレットを見つけ、川に投げ捨てた。

ヘインは、まだ意識の戻らないヒョヌの手を握り、食事も睡眠も取らず、24時間つきっききりで話しかけ続けた。
それでも意識の戻らないヒョヌに、ヘインは作戦変更。
「私はまだ治療中の身よ。無理をしたら倒れちゃうかも。泣きすぎたせいか、頭がクラクラする。。あ。。」と具合が悪いフリをしてみせた。
するとなんと、ヒョヌが目を覚ました!
ヒョヌは立ち上がったヘインの腕を掴み、「大丈夫?」とヘインを心配した。
ヘインは「死にかけたのに私の心配!?余計に申し訳なくなる!私は大丈夫よ。」とポロポロ涙をこぼす。
ヘイン「ごめんなさい。。あなたを忘れて、何も覚えてないから酷い言葉を。。」
ヒョヌ「僕も覚えてなかった…どれほど君を求めていたか。何があろうとも一緒にいると心に誓ったのに。全部忘れて君を苦しめた…ごめん…そして愛してる。ありがとう。」
ヒョヌはヘインの頬に触れて、「泣かないで…」と言った。
家族みんながヒョヌの元に集まり、みんな泣いて喜んだ。

ヤンギがヒョヌのお見舞いに駆けつけた。
顔を合わせたヘインに改めて自己紹介。
ヘインは、記憶がないので、ヒョヌとの離婚を考えた理由についてヤンギに聞いてみた。
ヤンギは「今さら理由をしる必要が?繰り返しても無意味です。愛する人のために撃たれたヤツを思うほうが有意義かと。危機に直面した時、真実が見えます。ヒョヌもあなたをどんなに愛していたか思い知ったようです。」と答えた。
ヘインは「彼は友人に恵まれた」と笑顔で納得した。

ヘインは、ヒョヌの病室で自分の手帳を開き、赤い文字でしっかりと書かれていた“ヘイン、後悔する前に何としてもヒョヌを捕まえて”という言葉に照れた。
「大手術前を控えてたのに、力を込めて書いてる。切実だったのね。でも分かる。気がかりよね。。」とつぶやいて寝ているヒョヌを見つめた。
そして、手帳をしまって、病室を出た。
戻って来ると、しまったはずの手帳が机の上に。
中を見ると、先ほどの赤い文字の下に、“もう捕まった”と返事が書いてある。
ヒョヌは寝たフリをしていて、ヘインの独り言を全部聞いており、自分で返事を書き足したのだw
ヘインは恥ずかしくて矢継ぎ早に言い訳。
「赤い文字は前世のヘインよ!それなのに今の私に返事を?笑ったわね?さっさと起きて!」
ヒョヌは笑いを堪えるのに必死ww
笑っちゃうけど、笑うと傷が痛む、けど笑っちゃう。
なんとも平和でラブラブな空気が流れる。
ヒョヌの家族はそれを察して、2人のお邪魔はせず、引き返してご飯を食べに行った。

ヘインはヒョヌの食事介護。
ヘイン「私が知らないからって騙してるでしょ?あなたの話をまとめると、ヒョヌさんはその顔と声でロースクールを首席卒業、ボクシングが得意でチャンピオン、海兵隊出身で中でも特別警護隊出身。つまりすべてを兼ね揃えた男だってこと?これじゃ完璧だわ。私の好みを狙い撃ちしてる。あなたが私の心を取り戻したい気持ちは分かる。でも正直になって。誇張せずに自己紹介を。やだ。。その笑い方も好み。記憶のない私は不利よ!」
ヘインはヒョヌにぞっこんラブw

ホン家の長男ボムソクも戻り、3兄妹で会長のお墓参り。
兄妹で力を合わせ、すべてを取り戻すと誓った。

ヒョヌの病室にホン一家全員+グレイスが集まり、クイーンズをモ・スリから取り戻す作戦会議。
スリは1週間で株を7%も追加購入し、合計45.1%になる。
こちらは凍結分込みで39.3%。
そのうち、裏金で買った株は13.3%。
裏金は違法な資金で国庫に入るため、“株式譲渡の無効訴訟”を行うことに決まった。

ダヘはグレイスに自首を提案した。
しかし、グレイスは「私もできる限り協力した!」と聞き入れない。
実は、ヤンギから受け取ったピンクの音楽プレイヤーを、ホン家のヒョヌの部屋にこっそり置いたのはグレイスだった。(結果、記憶をなくしたヘインが、その音楽がきっかけでヒョヌのことが気になりだした)
ドイツからの小包を、ウンソンではなくヘインの手元に届くように動いたのもグレイスだった。
愛のメッセンジャーをして罪滅ぼしは済んだと言うが、しかし、それはそれ。
ホン一家の株の凍結を解除するには、スリの詐欺を照明する必要がある。
ダヘ「私達が証人。私はウンソンみたいになりたくない。まともに生きたいの。隠し事も後ろめたさも罪悪感もなく心安らかにね。誰かを愛し、愛されて。」
グレイス「刑務所帰りをホン家が受け入れる?」
この会話をスチョルが聞いてしまった。

ダヘはスチョルを育った児童養護施設の跡地に連れてきた。
当時、親が迎えに来る可能性のなかったダヘは、時々スチョルが来るのが唯一の楽しみだった。
スチョルから、半ば強引にもらったうさぎのぬいぐるみを今でも大事にも持っている。
その後、来なくなったスチョルを、ずっと待ちわびていた。
ダヘ「あなたがいなくて、私がずっと待ったから、今度はあなたが待って。堂々と生きるために自首する。ゴヌを頼むね。戻ってきたら一生あなたに尽くす。夫に忠実ないい妻になる。」
スチョル「君を刑務所送りにはしない!国内最高の弁護士をつけてやる!全財産をはたいても助けるよ!離れたくない!」
2人は泣きながら強く抱き合った。

モ・スリを相手に、株式譲渡の無効訴訟の裁判が始まる。
元気になったヒョヌが、ホン家の弁護人だ。
スリの違法な持ち株13.3%に対して譲渡の無効確認を求めるヒョヌ。
スリ側弁護人「被告(スリ)は相続法に従って亡き息子の持ち株と現金を相続しただけ。息子を失ったばかりの被告に原告(ヒョヌ側)は訴訟を強行し、経営権を奪おうとしている。」
ヒョヌ「被告は経営権を得るために投資詐欺を働いた。瑕疵のある土地を購入させリゾートの利益を水増しした分析結果で投資契約を結ばせた。他にも二重契約書で原告を加害者に仕立て地主に原告を訴えさせた。軍施設移転に関する実務者会議の議事録と土地売買計画書など証拠を提出します。」
スリ側弁護人「すべて被告の息子ユン・ウンソン氏が行ったこと。被告が関与した証拠はない。」
そこでスリは泣き始め、猿芝居が始まる。
スリ「20年ぶりに会った息子の計画なんて私には分かりません。。今は息子を失った一人の母親です。。悲しみのあまり、言葉もでないくらいです。。。」
白々しくて呆気にとられるホン家や関係者。
ヒョヌ「被告のウソを立証する証人尋問を。」
ダヘが証人席へ。
ダヘ「私は被告の指示で身元を偽りホン・スチョルと結婚して内部資料を被告に渡した。ユンを夫に会わせ、投資を受けるよう説得した。被告は警戒心が強く接触を避けて指示は別の者だった。」
スリ側弁護人「証人(ダヘ)は詐欺事件の被疑者。情状酌量を狙って偽証する可能性もある。」
スリ「息子を失った私に欲はありません。会長は私に会社を託しました。“家族は信じられない”“正しく導いてほしい”と頼まれた会社を私は守りたいだけです。。。」
ヒョヌ「裁判長、最後に原告側ホン・ヘインに発言の機会を。」
ヘイン「3週間前、私は被告の息子に監禁されました。その時に聞いた会話です。そして25年前のボート事故と祖父の死に被告が関わっていたと知りました。」
スリ「ヘイン。。何を言ってるの。。出任せです!裁判長!」
スリ側弁護人「裁判長、脳を手術した者の発言です。証拠もなく…」
ヒョヌ「あります。発言を裏付ける証拠です。」
画面に映像が映し出される。
ウンソンが会長に贈ったナポレオンの絵画に仕掛けた隠しカメラが捉えた、スリが会長に薬を持った映像だ。
驚くスリ。
証拠映像が残されたウンソンのタブレットは川に投げ捨てたはずなのに。。
これは、ヒョヌの指示を受けたグレイスが、ホン家の使用人を使って、事前にタブレットを別のものと交換していたのだ。
スリが会長を苦しめる生々しい映像に、騒然とする法廷内。
頭を抱えるスリ側弁護人。
でっちあげだと、必死に騒ぎ立てるスリ。
ヒョヌ「被告は逃亡の恐れがあるため緊急逮捕を要請しました。」
法廷に警察が入ってきて、スリは殺人未遂容疑で逮捕された。
醜く抗うスリ。

事の顛末はニュースで大々的に報じられ、人々の注目を集めた。
ホン一家はクイーンズに返り咲き。
会長の部屋のナポレオンの絵画は取り外され、ホン一家の家族写真が飾られた。
ホン家は平穏な日常を取り戻した。

スチョルは、ゴヌの世話をしながら刑務所に入ったダヘの帰り待つ。

ボムジャは、ヨンソンに「話がある」と呼び出される。
恋愛経験のないヨンソンは、ボムジャのスピードについていけないと打ち明ける。
しかし、ボムジャのことは好き。
では、どうするのか。
ヨンソン「辛い時や退屈な時に俺の元に来るのはどう?」
ボムジャ「ええ、行きます。私が行けばいい。ヨンソンさんはゆっくり来て。」
2人のスローな交際が始まった。

ミソンはアメリカにいる研究職の夫が浮気していると落ち込んでいたが、それはミソンの勘違いだった。
両親はアメリカまでの航空券をプレゼント。
アメリカに行って“アイラブユー”“ミートゥー”と言ってこい!」と背中を押した。
一件落着w

クイーンズ百貨店の社長に復帰したヘイン。
隣にはナ秘書。
ヒョヌも法務部理事に復帰。
かつてとは全く違う温和な2人の影響で職場も和やかに。
社員たちは2人の再婚を期待していた。
気のない態度を装いつつ、ヘインはヒョヌからのプロポーズを期待していた。

“ヒョヌがプロポーズに最適なレストランを予約した”との情報が入ったヘイン。
いよいよかと期待するが、ヒョヌは会社の飲み会だったw
プンスカして帰宅したヘインは、ヒョヌの部屋に入ってみる。
天井に残された星のシールに気づく。
その時、ヘインは、「全部剥がして!何もかも捨てて!」という自分の声を思い出す。
生まれてくるはずだった子供のために用意した子供部屋を撤収していた時のものだ。
「流産」
このことがきっかけで、ヒョヌとヘインは溝が深まり、会話をすることがなくなった。
そんなことを思い出したヘインだった。

翌日、ヒョヌとヘインはヨンドゥリの桜並木をお散歩。
ヘイン「昨日、待ってたの。もしや私にプロポーズするのかと思って。どう断るか悩んじゃった。」
ヒョヌ「僕がプロポーズしたら断ろうと待ってた!?」
ヘイン「でも、プロポーズがなくて断れなかった!」
ヒョヌ「でもなぜ?断る理由が?」
ヘイン「今のいい関係が壊れそうで怖くて。手遅れよ。昨日なら断ってたけど気が変わった。ゆうべは最悪の記憶を思い出したの。悲しくて胸が痛んだけど、むしろ安心した。実像が掴めたというか。大きな理由で仲違いしたとは思わない。心にもないことを言って意地を張り合い愚かな誤解を招いた。ドアをノックするより、部屋に閉じこもってあなたを憎む方が簡単だから。でもね、もうそうしない。なら、うまくいくかも。」
ヒョヌ「僕も同じだった。君のためなら何度でも銃に撃たれる覚悟はある。でも、そういうことじゃなく毎日のささやかな日常の中で疲れてケンカしてお互いに失望するのが怖かった。また心がすれ違って憎むかもしれないと思って。でもこれは言える。そばにいる。どんな時でも壊れたら直して、穴は塞げばいい。完璧である必要もない。ありのままで。それでよければ絵結婚してくれる?」
ヘイン「もちろん。でも、時間がほしい。まだ交際初期よ。段階を踏んで。ハグは、最低でも5回は手を繋いだ後よ。」
ヒョヌ「5回も!?毎日朝食は一緒に食べたい。」
ヘイン「健康にもいいから悪くない。」
ヒョヌ「毎日散歩は?」
ヘイン「ビタミンDは重要だからいい考えね。」
ヒョヌ「季節ことに旅行は?」
ヘイン「良質な休息で仕事に励めるから見事な計画ね。」
ヒョヌ「今後は気を引き締めよう。人生は計画どおりに進まない。」
手を繋いでニッコニコで桜並木を歩く2人でした。

刑期を終えたダヘが出所。
グレイスも一緒。
迎えるスチョルとゴヌ。
親子3人、涙を流して抱き合う。
スチョルは一人ぼっちのグレイスに「母さんが食事に誘えって」と声をかけ、一緒に帰宅。

ヨンソンの家の庭でゆっく〜りとした時間を過ごすボムジャだが、あまりのスピードの遅さにしびれを切らした。
そこで、ヨンソンはボムジャを引き寄せ。。。ほっぺにキスwww
笑い合う2人。

クイーンズの会長の座は長男ボムソクが就いた。
ヘインの両親は穏やかな暮らし。
ヨンドゥリでキャンプをして、ラーメンを食べていた。
そこへトラクターに乗ったヒョヌの両親が、キムチを持ってやって来た。

そして時は経ち、ヒョヌとヘインの間には赤ちゃんが。
3人で、ドイツのサンスーシ宮殿の階段を登る。

そして、さらにさらに時は経ち、白髪頭の年老いたヒョヌがサンスーシ宮殿の階段を登る。
そして公園の中にあるお墓にジャスミンの花を供える。
墓石には
“ホン・ヘイン 1990ー2074”
“君と共にした時は我が人生の奇跡”
と刻まれている。

年老いたヒョヌはジャスミン畑にやって来た。
そこには真っ白のワンピースを着たヘインがいた。
笑顔のヘインは、ヒョヌに手を伸ばし、2人は手を繋いで歩いて行った。

いつの日かひとりだけ残されたら
もう一人が迎えに来ればいい、それなら怖くない

ーハッピーエンディングー

<終>