Netflix韓国ドラマ「ヒーローではないけれど」第1話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「ヒーローではないけれど」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第1話

ポク一家は全員が何かしらの超能力者。
しかし。。
空を飛べる能力を持つ長女ドンヒは、太りすぎて飛べない。
幸せだった過去に戻れる能力を持つ長男ギジュは、うつ病で幸せが分からず戻れない。
ギジュの娘で中学生のイナに至っては、いまだ能力が現れない。
予知夢として未来が見える能力を持つ母マヌムは、不眠症で予知夢を見れない。
この状況に悲観したマヌムは、崖の上に家族を集め、「失ったものを取り戻さなければポク一家は終わり」と海へ身投げする覚悟だった。
慌てる父スングン(能力はないが、家族を完全にケアする)だったが、いざ、崖っぺりに立つと、マヌムは怯んでしまい身を投げることができなかった。
マヌムは「死ぬことばかり考えず、決死の覚悟で戻るのよ!本来の私たちの姿に!」と家族を奮い立たせる。
ふと見ると、ギジュの姿がない。
「能力が戻ったのか…?」
みながそう思った矢先、ギジュは崖の下の海で溺れていた。
海水浴を楽しんでいた人々が「人が溺れてるぞ!」と騒ぎ出す。
すると、一人の女性がためらいもなく海へ飛び込んだ。
女性はギジュを海から救出し、人工呼吸で蘇生した。
意識を取り戻したギジュは、その女性を誰かと間違えて、「セヨン…」とつぶやき抱きしめた。
ギジュは病院に運ばれたが、幸い大事に至らなかった。
マヌムはその女性が気になり、「連絡先を聞いておけばよかった」とつぶやく。

予知夢の能力を取り戻すため、なんとかして眠りたいマヌムは、スパに通いマッサージを受けていた。
何をしても眠れないため、不機嫌で堅物で口うるさいマヌムに、スタッフたちは「偏見の塊、昔の人」とうんざり。
みな担当を拒否するなか、新人のト・ダヘというスタッフが担当を申し出た。
「いいオイルはたくさんあれど、手に勝るものなし。海や山に行き、いいエネルギーを蓄え、手を通してお客様にそのエネルギーを吹き込む。」というダヘの施術は、今までのものとは大きく違い、マヌムは眠ることができた。
マヌムは上機嫌で、ダヘに感謝を込めてお金を渡そうとした。
ダヘの顔をちゃんと見たマヌムは、ダヘが、先日ギジュを助けた女性だと気づく。
再会を喜ぶマヌムは、さらに多くのお金をダヘに渡そうとする。
しかし、ダヘは受け取らなかった。
マヌムはそのお金をダヘの上司に渡し、ダヘを家まで出張させることに。

後日、ポク家にやってきたダヘ。
ポク家は、どこか怪しげな雰囲気の漂う大豪邸だった。
恐る恐る足を踏み入れるダヘ。
マヌムに案内され、素敵な庭付きの部屋に通された。

真っ暗で、そこら中に酒瓶が転がる別の部屋。
酒浸りのギジュが目を覚ますと、ドアに“部屋から出るべからず”という、マヌムからのメモが貼ってあるが、それを無視して部屋を出るギジュ。
ギジュはキッチンへ行き、ワインを開けるため、ハサミでコルク栓をこじ開けていた。
そこへ、お茶を入れに来たダヘと鉢合わせ。
なかなか開かないため、ギジュは苛立って、コルク栓にハサミをぶっ刺したままの状態で、オープナーを探し始める。
ハサミをぶっ刺したままでは危ないと警告するダヘ。
しかし、聞く耳を持たないギジュ。
ダヘはギジュとすれ違う瞬間、ハサミがぶっ刺さったままのワインボトルを指で押し、ワインボトルは床に落ちて割れてしまった。
「だから危ないって言いましたよね?動かないで!酔ってるようですし、危ないです。」と言って床を拭くダヘ。
そこへマヌムがやって来た。
何事かと驚くマヌム。
割れた破片でギジュがケガをしないよう、きれいに床を拭いてくれたダヘに、「2度もギジュを救ってくれた」と感謝感激のマヌム。
マヌムの紹介によって、ダヘとギジュは挨拶を交わす。
ダヘ「ご無事のようで安心しました。」
ギジュ「あ〜謝礼金目当てか。それなら母から貰ってください。」
命の恩人に失礼な態度を取るギジュを叱るマヌムだが、ギジュは部屋へ戻ってしまった。

ダヘは改めてマヌムのためにお茶を入れるのだが、なにやらこっそりと白い粉を流し入れた。
ダヘは背後になにか気配を感じるが、確認してもなにもない。
マヌムへマッサージをしながらの会話で、ダヘには両親や家族がおらず、2度の離婚経験があると分かる。
1度目は浮気男、2度目は酒乱DV男。
家族がほしいあまり、焦って結婚し、失敗したと。
身の上を話すダヘに、マヌムも息子ギジュの話をする。
ギジュは、20代になったばかりの頃に結婚した妻を事故で亡くした。
結婚生活は順風満帆ではなかったものの、いまだに妻を忘れられないのは、「ギジュが愛に誠実な男なんだ」と言うマヌム。

マヌムはダヘを夕食に招こうと思っていたのだが、次の予約が入っているからと、ダヘは急いでポク家を後にする。
買い物から帰ってきた夫スングンに「ダヘはギジュのように心に傷を負った人、インスタントではなく手料理のような人。過去から抜け出せずにいるギジュとは違う。辛い経験をしたのに今でも家族を欲しているように見えた。」と伝えた。
スングンは「身寄りがないから気に入ったのでは?うちに嫁いでも騒がれないように。私のようにね。」と言う。
マヌムはすっかり寝入ってしまった。

ダヘは帰宅。
家は“宮殿サウナ”という庶民的なサウナ店。
両親がいないと言ていたダヘだったが、“お母さん”がいて、客にマッサージを施していた。
ダヘはインスタントラーメンを作るのだが、火が怖いのか、ガスが点けられない。
結局、ラーメンを茹でずに、そのままかじった。

目を覚ましたマヌムは、久しぶりに予知夢を見たと言う。
スングンが喜んで、その内容をメモる。
ぼやけていてはっきりしないが、ポク家に代々伝わる指輪をダヘがつけていたというのだ。
マヌムは「私たちが失った能力を取り戻してくれる救世主」だと確信した。
マヌムは、土曜日に、改めてダヘを招待することにした。

ギジュは、娘イナの部屋の前でドア越しに、「土曜日に何か欲しい物はないか?」と聞いた。
イナは部屋の中にはおらず、外から歩いてきた。
ギジュは「この前は死のうとしたんじゃない」と言うも、イナは「はい」とそっけない態度。

ジムにいるも、無気力で、ただただ横になっているだけのギジュ。
ギジュは、ここ“ポクズジム”のオーナーだった。
求人募集を見て履歴書を持ってきた美人の女性を、きちんと面接するでもなく適当に採用したギジュ。
しかし、後からドンヒがきちんと面接をした。
女性は有名なフィットネス系動画配信者だった。
女性は太っているドンヒのことを“モッパンさん”とバカにした。

ポクスジムの入るビルのオーナーは現時点ではマヌム。
ドンヒは次期オーナーを狙っていた。
ギジュはジムの賃料をまともに払っておらず、ドンヒに嫌味を言われる。
ギジュはドンヒにお金の入った封筒を渡し、イナに誕生日プレゼントを買ってくれと頼んだ。

ドンヒは医療コーディネーターとして美容外科に勤めていたが、自身が太っているため信頼や説得力がなく患者が来ない。
チョン・ジハン院長からしばらく休んでくれと言われてしまう。
かつてドンヒは、ナイスバディのスーパーモデルだったのに。

ドンヒはパン屋でたくさん買い込んで会計をするが、カードが使えなくなってしまった。
しかなく、ギジュから預かった現金を使ってしまう。

イナの誕生日会。
庭園には豪華な料理が並ぶ。
マヌムはダヘも招待していた。
何年も亡くなった妻を忘れられずに心を閉ざすギジュに、他人の力を使ってでも忘れてほしいと考え、ダヘと結婚させたいと考えていた。(予知夢も後押し)
ところが、ギジュはまったくの無気力&無関心で、まったくその気はない、むしろ怒っている。
ドンヒもダヘを受け入れまいと警戒する。
そして、肝心のイナはなかなか部屋から出てこない。
戸惑うダヘ。

あまり喋らず、引きこもりがちなイナ。
スングンがイナの様子を見に部屋へ行くと、ずっとスマホゲームをしていて、用意したドレスに着替えてもいない。
何を言っても返事をしないので、諦めて部屋を出ようとすると、「おじいちゃん特製のわかめスープがいい」と答えた。
スングンはキッチンへ行き、喜んでわかめスープを作った。
そこへ、ドンヒに頼まれて水を取りに来たダヘと鉢合わせ。
スングンがケーキにつけるロウソクの火をみつめるダヘ。

ギジュは「よりによってこの日に他人を呼ぶとはな」と怒って、庭から引き上げ、部屋に戻ろうとする。
必死に止めるマヌム。
「故人のことばかり考えて、家族と向き合おうともぜず、妻を追いかけて親も子供も捨ててようとしたでしょ!今回は従って!結婚しなければセヨンは生きてたはず。未来の見えない結婚だと私は反対した。未来は自分で作るとか言って、先に子供を作ったわね。その結果は?最初からボタンを掛け違えたの!」
ようやく部屋から出てきたイナがその言葉を聞いてしまい、黙ってキッチンに置いてあったケーキのロウソクを吹き消して、また部屋に戻ってしまった。
ギジュもフードを被ってどこかへ行ってしまった。
雨が降ってきて、庭園の料理も水浸し。

部屋に戻ったイナの心の声
「私の存在が不幸の始まり?知ってる」

目眩を起こし、倒れそうになったマヌムを、スングンとドンヒは急いで病院へ連れて行く。
ダヘは「わかめスープを火にかけて煮込んでいるので、火を止めてくれ」とスングンに頼まれ、鍋の前に行くが、火が怖くて近づけず、なかなか止めることができない。
するとイナが火を止めてくれた。
ダヘがお礼を言って自己紹介しようとすると、「今度は何を盛る気?」とイナ。
実は、マヌムのマッサージに来た時、ダヘがお茶に白い粉を入れるのを、イナは目撃していた。
ダヘが感じた気配はイナだったのだ。
ダヘは「あ〜あれは甘みを足したくて甘草エキスよ」と答えた。
イナは「さようなら」と言って立ち去ろうとしたが、何かを言いたげに立ち止まる。
しかし、何も言わず、そのままトコトコと部屋に戻ってしまった。

ギジュは亡き妻セヨンのお墓に来ていた。
この日は、イナの誕生日だが、セヨンの命日でもあった。
来ていたセヨンの両親に「情けない姿で来ないでくれ。セヨンがその姿を見たら悲しむ。」と言われてしまう。
ギジュもセヨンと一緒に事故に遭ったのだが、ギジュだけが助かったようだ。
「助かったのは罪じゃない。だから生きて。」と声をかけるセヨンの母。

ダヘは、わかめスープを電子レンジで温めて、イナに出してあげた。
「毒が入ってるかも」と警戒するイナは手を付けない。
ダヘ自身が毒味をして食べてみせることで、イナも食べ始めた。
ダヘはイナに話しかける。
ダへ「お父さんは死のうとしたんじゃない。私もそこにいて、この目で見たの。なぜ海に入ったのかと言うと…」
イナ「この家に関わらずに逃げて。うちの家族変だと思いません?スープが美味しいから教えてあげます。うちは超能力一家です。でも病気のせいで能力を失ってしまった。現在人特有の。祖母が睡眠にこだわるのは予知夢を見るため。伯母は太って体が重くなって飛べなくなった。私にはありません。父は目を閉じれば幸せだった過去に戻れました。うつ病でどの過去も幸せだと感じないから今は戻れない。」
イナの作り話だと信じず、からかって受け流すダヘ。

ギジュが帰宅すると、ダヘが後片付けをしていた。
イナが食事をしたと聞き、少し驚くギジュ。
ギジュは、イナの誕生日プレゼントにぬいぐるみを買って来た。
中学生へのプレゼントにしては幼いチョイス。
ダヘ「過去に戻れないというより、過去に住んでるみたい。イナから話を聞いた。想像力が豊かな子ですね。イナのためにギジュさんの時間がまた動き出してほしい。」
ギジュ「俺はうつ病です。結婚は家族を守ると約束することですが、俺は誰も守れない。」
ダヘ「見ましたよ。」

<ギジュが海で溺れた時>
海水浴を楽しむ少女の、大事なうさぎのぬいぐるみが海に流されてしまった。
ギジュはそれを取るため海に入り、溺れてしまった。
ギジュが担架で運ばれた後にはうさぎのぬいぐるみが落ちていた。
それを見つけて「ヒーローが助けてくれた!」と大喜びの少女。
ギジュを救出したダヘは、その一部始終を見ていたのだ。

ダヘ「私も昔ある人に助けてもらいました。死を覚悟した時に奇跡的に助かったんです。でも生き残ったことが罪のように感じました。他の人が助かるべきなのに私なんかがって。生き残ったところで私は一人ぼっち。命がけで私を助けてくれた人を思うとこんな人生でも幸せに生きなきゃと思ったんです。ギジュさんはその人に似てる。あなたもそうでしょ?誰かを助け、生きる理由をくれる人。」
ギジュ「俺は誰も助けられない。見当違いです。俺を助けたからと見返りを期待してるなら空諦めた方がいい。」
ダヘはフフっと笑ってエプロンを外した。
そしてエプロンをギジュに渡し、「皿洗いくらいは期待しても?」とニッコリ笑って、ポク家を後にした。

ダヘの家族は本当の家族ではなく、詐欺師の集団だった。
・ダヘ
・ポクズジムに履歴書を持ってきた女性グレース
・お母さんのイロン
・叔父のヒョンテ
そして今回の獲物が、ポク家の財産。
ダヘが結婚して一家に潜り込み、財産を相続する作戦だ。
ダヘがイナから聞いた「超能力一家」の話を報告をすると、みな大爆笑で信じない。
イロン「やっかいなのは小姑ね。先に結婚した方にビルを相続させるとか。」
グレース「母親を落とせば成功でしょ。」
ダヘ「結婚の鍵は他にあるみたい。」

ポク家。
ギジュがイナの部屋に来て、誕生日を祝った。
イナは「ありがとう」と言ってうさぎのぬいぐるみを受け取った。
ギジュが出ていったあと、イナが机の引き出しを開けると、そこにはぬいぐるみがたくさん入っていた。

<過去>
車の後部座席に座る幼きイナは「また誰かを助けに行くの?私のことは?」とギジュに尋ねる。
助手席のギジュは、うさぎのぬいぐるみをイナに渡して「パパの代わりにうさぎが守ってくれるよ。」と微笑む。
運転席には妻セヨンが。
イナがふと見ると、ギジュの姿が消えていた。
能力を使って過去に行ったのだろう。
ギジュのいなくなった助手席を見つめ、複雑な表情をするセヨン。
バックミラーでイナの顔を見る。
青く光るイナの目。
次の瞬間、車はガードレールに突っ込み、落下、建物に追突した。
助手席にはギジュが戻っていた。
事故の瞬間は不在だったギジュは無傷。
セヨンとイナは血だらけで意識を失っていた。
パニックになるギジュ…

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