Netflix韓国ドラマ「ヒーローではないけれど」第9話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「ヒーローではないけれど」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第9話

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火事の夢を見て、飛び起きたマヌム。
大声でギジュを呼び、「夢を白く覆っていたのは霧ではなく煙だった!ギジュもいた!ダヘといたら大火災に巻き込まれる!」と大慌て。
ギジュは「その火事なら心配ない。大昔に鎮火した。」と言い、マヌムに指輪を見せた。
ダヘが持っていた指輪と、金庫に保管されていた指輪の2つを。
驚くマヌムに、「13年前、ソンジェ女子校の大火災からダヘを助けたのは俺。未来で助けるんだ。ダヘの過去が俺の未来だから。」と説明。
過ぎた事とはいえ、不安が拭えないマヌム。

ギジュは、「君が持っていた指輪はポク家の家宝。君に指輪を渡したのが俺。」とダヘに伝えた。

マヌムは困惑していた。
13年前から始まっていた2人の運命。
「もしかしたら、本当に2人で手を取り合いポク家を再起させるかも。。」と。

スングンは、妻との不倫で慰謝料をしてくる男に、1等に当選している宝くじを渡した。
驚く男。
解決したかに思えたが。。
マヌムの携帯に、スングンと女性がダンスする写真が送られてくる。
怒るマヌム。

実はスングンは罠にハマったのだ。
相手の女性とその夫は、イロンの詐欺仲間だった。

スングンは「健全に一緒に踊っただけ」と弁明するが、聞き入れないマヌム。
タチの悪い相手に脅されて宝くじを渡したと知り、さらに怒る。
マヌム「私が夢を見られないから、完全に騙せると思ったのね!あなたを信じて目をと閉じたのに!弱り果てた私の背にあなたはナイフを突き刺したのよ!!」
スングン「そうだな。正直言って一挙手一投足を監視されている気分だった。お前は常に何が起こるか知っていた。ポク家の秘密を守るために、人付き合いも慎重になった。お前に見透かされて息が詰まった。」
マヌム「私たちは同じ夢を見ていると思ってたけど息苦しかったのね。自由にしてあげる。出て行って!」
スングンは少ない荷物を持ってポク家を出ていった。
イナに見つかるも「ちょっと旅行に」と言った。
イナはメガネをずらしてスングン目を見て、真意を悟った。
部屋で1人、泣き崩れるマヌム。

ダヘがマヌムに渡したはずの当選した宝くじ。
回り回って、イロンの手元に。
「お見事ね。どうやったの?」とダヘ。
「いざとなったら、あんたの気をぎゅっと引き締めてやると言ったろ?」とイロン。

翌朝。
スングンがいないため、散らかったままのキッチン、何も入っていない冷蔵庫。
スングンは旅行に行ったと知らされるギジュだが、イナから「旅行じゃない」と聞く。

ギジュはダヘの元へ。
ダヘはイロンが仕掛けたのだと告げる。
「お金を奪い、ポク家の柱のような存在も排除した。分かった?私を救う前に、家族が危険な目に遭う。お姉さんもイナも、母の計画に入ってる。それでも私を救う?私たちが一緒にいる限り、母はポク家を手放さない。それなのに過去に戻って私を救う?ポク家の指輪を私に渡す?その必要はない。指輪は別物。これだけは覚えてる。その人の首には赤いアザがあった。私を助けたのはあなたじゃない。あなたは家族を助けなきゃ。これは序の口、母の狙いはお父様じゃない。標的への道を開いただけ。本当の標的は予知夢で金の卵を産む奥様よ。」と告げた。

マヌムはドンヒとジハンと食事していた。
マヌムは、頭痛が酷く、スングンのことでとても不機嫌。
「一つのビルに、美容外科をはじめ、エステ、ジム、食事指導に至るまで美容関連の全サービスを入れる」というジハンの提案。
ドンヒと結婚して手に入る予定の500億のビルの話だ。
マヌムはジハンがグレースと浮気をしたことに触れ、「詐欺師」だと侮辱した。
ドンヒがポク家の遺伝の話も打ち明けていないことから、信頼もないと。
あまりに酷いマヌムの発言や態度に怒ったドンヒ。
ドンヒ「家族全員が母さんの夢に振り回されてきたの。私も母さんに従って夢を諦め生きてきた。輪私の夢を潰したこと忘れたの?結婚すればいいんでしょ?孫を生んで伝統を引き継いであげる。時代遅れな夢を叶えてやると言ってるのに、話が違うじゃない!必死でダイエットして痩せたのに…」
マヌム「少しは痩せたの?」
ドンヒ「私が見えてないのね。お望み通り、私も自分の家庭を築いて母さんの呪縛から逃れてやる。」
そう言って、ドンヒは立ち去った。
マヌムは頭痛でフラフラしばがら会計をすると、カードが使えない。
そこにイロンが現れ、会計を済ませてくれた。

イナはいじめられ、学校を抜け出し、いなくなってしまった。
連絡を受けたギジュはダヘに助けを求める。
イナと連絡が取れないと焦るギジュに、ヒョンテはイナの携帯が壊れていることを告げた。
ヒョンテは、イナをずっと見張っていたので、誰よりもイナのことを知っていた。
イナはコンビニでソロ飯(1人で食事)する時はカップ麺。
イナはカフェでは1人で“アショツイ”(アイスティーエスプレッソショット追加)を頼む。
家族連れで賑わう公園で、イナは自転車に乗れないし、1人でスマホを見てる。
イナのことを何も知らないギジュ。
家に帰ってるかもしれないのでギジュは家へ、サウナに来てるかもしれないのでダヘはサウナに戻ってみた。
すると、来ていたのはイナではなくマヌム。
イロンのマッサージを受けて熟睡していた。
イロンによると、極度の睡眠不足で危険な状態だったという。
驚くダヘ。
イロン「母さんはね、ギジュとダヘの幸せを心から祈ってるんだ。だから奥様とも仲良くなりたい。半人前の娘に母の気持ちは分かりっこない。金の卵をポク家に差し出すとはね。」
ダヘ「ギジュが当選金で借金を返せと言ってくれた。すぐにでも縁を切れたの。あなたを母と呼んだ時間があるからとどまった。私がカネに縛られると思った?違う。そばにいてあげたの。かわいそうで。カネに物を言わせて私をそばに置き、押さえつけることでしか引き止められないと思ってる。気の毒だった。死んだ娘への未練が残ってるから私に執着するんだと思った。だからそばにいて、母さんと呼んだし、時には実母のようだった。母さんも私を娘の代わり程度には思ってるかと。でも違ったのね。一緒にいたかったんじゃない。ただ私を利用してただけ。それが望みなら、私も娘役を降りる。」
イロン「大切な客がどうなってもいいの!?」
ダヘ「ポク家に手を出したら母さんの教え通りにやり返してあげる一番残酷な方法で。ご指導の賜物ね。」
ダヘはそう言って、サウナをあとにした。

イナは家にも帰ってなかった。
ギジュがイナのへの引き出しを開けると、そこには壊れた携帯が。
ダヘもポク家にやって来た。
ダヘに、イナとの過去に戻って手がかりを探せないかと聞かれるが、イナと過ごした時間があまりにも少なく、戻れる過去がない。
そこへ、過去に戻ってきた未来ギジュが。
ダヘが通訳し「学校の体育館にいる」とのことだ。

体育館ではイナのダンスクラブのメンバーがくっちゃべっていた。
「ジュヌがクラブを辞めた。理由はこの中の誰かに告白してフラレたらしい。」と。
そんな中、ヘリムが体育倉庫が開いているに気がつく。
そしてこっそり、鍵を締めた。

イナは体育倉庫で眠ってしまっていた。
気がつくと閉じ込められており、必死に扉を叩く。

ギジュとダヘは学校の体育館に着いたが、施錠されていた。
「施錠前に確認したが誰もいなかった」と言う用務員。
しかし、鍵を開けてもらい、中に入ると、イナがいた!
ギジュはイナを抱きしめた。

ギジュとダヘとイナはレストランへ。
ギジュは誰にやられたのかとイナを問い詰める。
イナは「人の目が多すぎるから学校を辞めたい」とつぶやいた。
「目?」と、何のことかわからないギジュ。
イナは席を立ち、トイレに駆け込んだ。
ダヘがあとを追う。
イナは泣いていた。
イナ「おばさんのせいだよ。透明人間でいるほうがよかった。友達に気に入られたかった。気の合う友達になりたかった。でも何が間違ってたのか分からない。」
ダヘ「自分の気持は?言葉にしなきゃ誰にも伝わらないよ。他の人には超能力はないんだから。他人の心は読めるのに、自分の心は読めない?」
イナ「自分の目を見れば分かるかもと思ったけど、何も聞こえない。」
ダヘ「私も透明人間だった。高校生の時に倉庫に閉じ込められたんだけど、誰も私に気づかなかった。その時火事が起きた。透明人間にふさわしい最期、たった独り消えていくのか…その時、ある人が火の中から現れて、私を見つけてくれた。透明なはずの私にも色があった。」
イナ「誰が見つけてくれたの?」
ダヘ「誰かな。間違いなくイナにもいる。炎にも臆せず、あなたを捜す人が。あなたの元を訪れる人をそんなに怖がらないで。イナが聞いたのは何層にも重なる心のほんの小さ破片かも。」
ダヘは一足先に席に戻って、ギジュに警告。
「問い詰めないで、静かに目だけを見て。」

店を出て、外で飲み物を飲む。
ギジュ「ア…チュだ」
イナ「アショツイね。いらない、夜にカフェインなんて!」
イナはギジュの手を払い、ドリンクが地面に溢れてしまった。
ギジュは、すぐにイナの体を拭いた。
そして、メガネも濡れてしまったので拭こうとして、イナの顔から取ると、イナは「やめて!」と拒絶した。
ギジュはゆっくりイナの目を見た。
イナもゆっくりギジュの目を見る。
ギジュの心の声『ごめんな、1人にして。怖かっただろ。寂しかったよな。今からでも一緒にいたい。どう歩み寄ればいいのか分からないし、不慣れなんだ。でも努力する。今からでもお前と、一緒に過ごしたい。お前が生まれた日のあの時間を必ず取り戻す。』
イナ「今更?なんで?」
ギジュ『お前を初めて抱っこした瞬間は俺の人生で最高の時間だから。』
イナ「最悪の時間でしょ?あの時間に飲み込まれたのに」
ギジュ『お前、まさか、聞こえる?』
イナ「聞こえる。目…」
ギジュ「目?いつから?だから避けた?なぜ隠した?」
イナ「なくなってほしいから!お父さんを襲った時間がお母さんまで飲み込んでしまったから。」

<過去>
事故直前の車内。
後部座席のイナと運転席の母セヨンとの、バックミラー越しでの最期の会話。
セヨン「新しいおうちに引っ越す?パパは一緒じゃない。」
セヨンの心の声『あの日、あなたが生まれたせいで…』
イナ「私は生まれちゃいけなかったの?」
心の声を読まれたセヨンは驚いて振り向いてしまった。
前方の車にぶつかりそうになり、あわててハンドルを切り、ガードレールに突っ込み、崖の下へ墜落してしまった。

<現在>
イナ「私が悪いの。心の中に何を隠そうと、その人の自由なのに、お母さんも友達もみんな、知れれたくなかったはずなのに、私が聞いてしまったから、怪物みたいな私のせいで、私なんかが生まれたせいで…」
ギジュ「そうじゃない!お前は悪くない!」
ギジュはイナを抱きしめた。
ギジュ「今までたった1人で抱え込んで…お父さんのせいだ、気づいてやれなくてごめん。お前が生まれた時間が、お父さんにとってどれほど大切か。」
2人は目を見つめ合って泣いた。
その様子をダヘが見守っていた。

サウナで熟睡から目覚めたマヌム。
マヌムは、イロンの幼くして死んだ娘の存在を言い当てる。
「その娘は今も生きている。大人になった娘を、あなたが泣きながら抱きしめていた」と。
これは、実は、ダヘから事前に聞いていた、イロンの唯一の弱点だった。
「母が仕掛けてくる前に先制攻撃を食らわすんです。弱点を正確につつけば母は必ずうろたえる。」と言うダヘ。
マヌムは「夢に見たことを伝えたまでよ。」と言ってサウナを立ち去った。

ドンヒは、階段を登るトレーニングをしていた。
グレースの協力で屋上まで登りきった。
グレースは「私たちって似てる。私も先輩も両家では脇役でしょ。主演は別にいる。私と一緒に飛ぼう。」とドンヒを誘った。

ギジュは、イナの自転車の練習。
そして乗れた!
笑顔が溢れ、少し先まで走り出すイナ。
ギジュもダヘも大喜び。

先まで行ったイナ、引き戻る時にジュヌに声をかけられた。
突然のことにテンパって自転車を倒してしまい、逃げ出そうとするイナ。
ジュヌ「そんなに俺が嫌い?」
ジュヌはイナにメガネを渡す。
以前イナが落としたメガネを拾って持っていてくれたのだ。
「努力したんだ。声もかけたかったし、そばに行きたかったけど我慢した。もっと我慢する。できるだけ避けるから逃げるな。」
そう言って立ち去ろうとするジュヌに、イナは「好き…あなたが好き…」と告白した。

イナを待つ間、ギジュはダヘにお礼を言った。
「おかげでイナを救えた」と。
ダヘはさっきイナの部屋で見た未来ギジュが、なんだか悲しげな顔をしていたと告げた。
すると、今ギジュが消えた。
ギジュはイナが生まれた時間に戻っていた。
「こんなに大切な時間を、なぜ今まで失ってたんだろう」と涙ぐむ。

悪夢にうなされるマヌム。

戻ってきたギジュ。
ギジュ「見つけた。イナのためにも俺のためにも取り戻すべき幸せ。イナが生まれた時間。この幸せで今度は君を救う。」
ダヘ「元気に生きてる人間をなんで助けに行くのよ!どうして?」
ギジュ「俺には分かる。13年の時を経て君に会うためだ。そして君を愛すためだ。」
ダヘ「あなたは家族を守って。」
ギジュ「守るよ、命がけで。その家族には君も入ってる。」
ギジュは家宝の指輪をダヘの指にはめ、もう一つを自分の指にはめた。
ギジュ「これは13年前に君に渡した指輪。これはいつか未来で君にわたす指輪。」
そう言って、ギジュはダヘにキスした。

クラブで1人酒を飲んでいたスングン。
すると、マヌムが「あなたー!あなたー!」と錯乱状態でやって来た。
スタッフに止められ、転んでしまったマヌム。
スングンが抱きかかえると、「ギジュが…ギジュが…死ぬの!」と号泣した…

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