「ヒーローではないけれど」
各話のあらすじ ネタバレあり

第4話
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ダヘが言っていた通り、過去に戻ってダヘを抱きしめ(バイクから守った)花束を渡してしまったギジュ。
ギジュは現在に戻り、「俺が過去で誰かを救うなんて。。」とその感触を噛み締めていた。
すると、偶然通りかかった父スングンは、目の前に突然ギジュが現れたので、能力が戻ったと確信した。
スングンはギジュを連れて、たくさんの本や壺屋や仏像などが保管されている部屋へ。
レバーを引くと本棚が開き、隠し部屋が現れる。
そこには、ポク家にとって大切な物が保管されていた。
「最近は、時代に応じてデジタル化を進めている」と言いながら、箱からタブレットを取り出し、古い文献を開くスングン。
ギジュのように、能力において「不可能が可能になった前例がご先祖様にもあったかもしれない」と調べ始める。
“朝鮮時代仁祖の治世 念力を使うおばあ様は、小石を動かすのに精一杯だったが、村を襲った外的に巨岩をぶつけた。”とある。
切実さが能力を増幅させたのだ。
“高祖父は火を吹く能力があったが、初めから完全ではなかった。幼い頃から鼻に熱を持ち触れられないほど赤く火照っていたため、隠れ住んでいた。そのうち、戦に駆り出され、生死を共にした戦友が手を握ると鼻から火が噴き出した。その威力は絶大だった。”とある。
運命の相手の出会って、能力が完成したのだ。
ギジュの場合、完成したというには程遠く、能力のコントロールもできない。
スングンは「愛とは自制できないものだ」とニッコリ。
“片思いの相手の前で無意識に別人に変わってしまい、ついには己の姿に戻るすべを忘れてしまった。何百人もの女性に変身したが、相手の心は得られなかった。相手の心には以前から別の女性がいた。ある日急に消えたその女性を想いながら自ら肖像画を描いた。その女性こそが失った本来の女性の姿だった。そうして恋が実り、本来の姿を取り戻した。”とある。
スングンは「お前にとって、ト・ダヘがそんな存在だ。」とニッコリ。
はっきりするまではマヌムに報告せず、様子を見ることに。
スングンは「おめでとう。お前の望み通り、能力を有意義に使えた。」と声をかけた。
自室に戻ろうと歩いていたギジュは、フラフラになりながら慌てて階段をのぼるダヘを見かける。
追いかけると、階上で悲鳴が聞こえ、今度は慌てて階下へおりてきた。
ギジュと鉢合わせしたダヘは、気を失ってギジュの胸に倒れ込んだ。
何事かと家族が集まる。
ダヘが「幽霊を見た」と驚き気絶したと説明するギジュ。
その理由は、「少し浮いた所を見られた」とドンヒが自白した。
マヌムに叱られるドンヒ。
ドンヒは、ダヘがマヌムのお茶に睡眠薬を入れていたことをバラすのだが、まったく信じようとしないマヌム。
ダヘが気絶した理由は、ドンヒが浮いたことだけでなく、階上にいた、なぜか水浸しのギジュが鏡に映っておらず、逃げるように慌てて階下におりたら、またギジュと鉢合わせしてパニックになったからだ。
その夜、マヌムは予知夢を見た。
“宮殿サウナ”の看板。
そこから担架で運び出され、救急車に乗せられるダヘ。
宝くじでも、株でもなく、「不吉な夢だった。。」と顔をしかめるマヌム。
翌朝、目覚めたダヘは「昨夜のあれは何だったんだ。。」と戸惑いつつ、恐る恐る部屋からです。
するとドンヒが現れ、「まるで薬を飲んだみたいにぐっすり眠ったわね。見た?驚いたようね?初めて見る?よく見て…ペディキュアを!」とダヘをビビらせる。
すると今度はギジュが現れ、ビビりながら鏡を見るが、今度はちゃんと映っている。
ギジュは「なにがあったか教えて」と聞くが、そのタイミングでイナが部屋から出て来た。
ダヘはイナに朝食を作らなきゃいけないので、キッチンに行ってしまった。
キッチンでイナのために半熟の目玉焼きを作っていると、マヌムも起きて来た。
マヌムはダヘに「よくサウナに行く?ダヘさんが“宮殿サウナ”から救急車に担ぎ込まれたのよ。心配性の年寄りの夢だから気にしなくていいけど、当分、サウナを避けたらどう?」と話す。
ダヘは思いっきり動揺して、目玉焼きが作れない。
その様子をギジュが見ていた。
イナは目玉焼きの完成を待っていると遅刻してしまうので、登校することに。
ダヘはバナナを持たせて玄関まで見送る。
イナは「超能力一家だって、最初から言ったのに。逃げるなら今のうちです。」と言い残し行ってしまった。
ダヘは一目散にポク家から脱出。
その様子をギジュが見ていた。
ダヘは周りを警戒しながら“宮殿サウナ”に帰宅。
その様子をギジュが見ていた。
ダヘは「超能力一家は本当かもしれない」とイロンに報告し、この計画をストップするよう訴えるが、イロンは聞き入れず、「幽霊屋敷が怖い?カネはカネだろ!いつ完済する気?」と言った。
<過去>
ダヘは亡くなった父の葬儀。
そこへ詐欺一家のイロンとヒョンテが現れる。
イロンは「これからは、あんたが父親の借金を返しな!」と怒鳴って、ダヘに保険の契約書にサインをさせた。
イロンは「ここ数年ポク家は投資に失敗続きで、残ってるのは自宅と、ジムのあるビルだけ。このままじゃポク家は落ちぶれる。のんびりしてられない。早くせしめなきゃ。うちの主演女優は本作で華麗に身を引く。私も引退。」と言った。
ダヘは大きなため息をつく。
後をつけてきたギジュは“宮殿サウナ”に入り、ダヘを探す。
そして見つけた。
さらに、家族もいないはずのダヘが、隣にいるイロンを「お母さん」と呼んでいた。
どういうことかとギジュが問い詰めると、イロンは「私が説明します。実は…」とギジュに近寄る。
すると、イロンからサインを受けたヒョンテが火災報知器を鳴らし、「火事だ!避難してください!」と叫び、母はこの窮地から逃げ遂せた。
ダヘは火災報知器のサイレンで過去がフラッシュバックし、パニック状態に陥る。
ギジュはダヘを抱きかかえて支え、一緒に避難する。
ところが、途中、2人揃って滑って転んでしまい、ダヘは頭を強く打って気を失う。
イロンは呆れ、救急車を呼ぶ。
ダヘは、マヌムの夢の通りに、救急車に担ぎ込まれた。
イロンとギジュが付き添い、病院に到着。
イロンは「私は実母じゃありません。父親との縁から始まって今に至ります。あの人は酔って、真冬に道端で凍え死んだ。葬儀に来た弔問客といえば、香典を奪いに押しかけた借金取りだけ。面倒を見てくれる人もなく、ダヘは天涯孤独になりました。しかもその後、大変な目に遭ったんです。」とギジュに話す。
<過去>
ダヘは通っていた高校で火災に巻き込まれ、病院に運ばれる。
しかし、保護者もなく、治療費も払えないため、フラフラの状態で病院を出ようとする。
すると、イロンが現れた。
「残念でしたね、保険金が入らなくて。」とダヘ。
イロンは「生きて返す手もある。」と言ってダヘを養子に取った。
イロンは、“ポク家の財産を狙う詐欺師であるという正体”をうまく伏せたまま、ダヘの、孤独で辛く悲しい生い立ちをギジュに語る。
「ト・ダヘと言う名前は“したいことは全部する”という意味。その名前が呪いになって、生き残るために1人で何でもしてきた。一緒にいる人ができたらいいのに。。」とイロン。
イロンは、ギジュのいない隙を狙い、目を覚ましたばかりのイナに、「婚姻届けを持ってくれば逃げられる。あの家からも、私からも。」と言い放ち、サウナに戻って行った。
ギジュは診察用紙の保護者欄にサインし、ダヘを連れて帰る。
車内での会話。
ギジュ「母の夢が現実になるかと心配で後をつけた。」
ダヘ「まさか予知夢って本当なんですか?現代人特有の病気で能力を失ったんじゃ?」
ギジュ「能力が戻ったんです。少し違う形で。過去に戻る理由が変わった。ト・ダヘ。」
ダヘ「私?」
ギジュ「うん。デパートで手を握ったのも噴水前で花を渡したのも未来の俺です。覚えてないんじゃなくて、君に起きたことが、俺には起きていなかった。よく考えてみて。手を握り、花を渡したら、俺は消えたはず。」
ダヘ「だったら、昨夜、鏡に映らなかったのも…」
ギジュ「鏡だけじゃない。君しか俺を見られない。俺は君にだけ触れられる。過去は白黒なのに、君にだけ色がある。」
ダヘ「どうして。。私なんですか!?どういうこと???」
ギジュ「よくわからない。確かなのは、君の過去が俺の未来だということ。君との時間が俺を引き寄せる。」
困惑するダヘ。
ギジュは一家の秘密をダヘにバラしたことを、マヌムから責められる。
<過去>
妻セヨンを亡くし、悲しみのどん底から立ち直れないでいたギジュは、取り憑かれたように、過去に戻って事故を阻止しなければと、そればかり考えていた。
ギジュは、後悔や焦りや恐れから精神状態が悪化し、幸せが分からず、過去に戻ることができなくなってしまった。
そんな中、セヨンのバックから胎児のエコー写真が見つかった。
妻の妊娠を知らなかったギジュは、マヌムに尋ねる。
マヌムは、セヨンが「他の男と不倫し、子供を身ごもっていて、一緒に済む家も用意していた」と告げた。
ギジュは怒った。
マヌムが、今までも、そして亡くなった今もなおセヨンを家族として認めないからだ。
マヌムとしては、セヨンの予知夢を見たことがないため、不安だったと。
ギジュは、宝くじや株の夢しか見ないマヌムを痛烈に批判。
「最後ぐらい彼女の夢を見ろよ!事故を食い止められたのに!」と。
実はマヌム、過去に自分の父親が死ぬ予知夢を見たのだが、助けることができなかった。
夢を見るだけで、何もできない無力感や恐怖を経験していたのだ。
ギジュは、ポク家に受け継がれる能力が、誰も救えず何の役にも立たない無駄な能力だと嘆く。
マヌムは「過去を見れるだけでも感謝しなさい!それ以上望むのは欲張りよ!私はむしろ、宝くじや株の夢を見られてありがたいと思う!英雄を気取って八つ裂きにされ焼け死んだご先祖様方が大勢いる!自分の幸せだけでいい!人の不幸は振り返らないこと!誰かを救おうなんて考えないで!」と言った。
「全部消えちまえ!」と荒れるギジュ。
2人の関係は、そこからすれ違うようになってしまった。
マヌムは、7年ぶりに見た予知夢はダヘのおかげであり、ダヘが能力を取り戻してくれたのだとギジュに言う。
ギジュは、「自分の懐ばかり肥やさずに、人に尽くすいい機会だ。」と嫌味を言う。
マヌムは「まだヒーローに憧れてるの!?夢を見てもダヘのケガは防げなかった!」と言うが、ギジュは「どうかな、救えるかも」と言い残し立ち去った。
ポク家にもどったダヘは、一家の能力と現状を紙に書いて分析を始める。
イナはダンスクラブに参加。
こっそり聴いていた音楽をジュヌに褒められ、ドキドキ。
ジュヌがイナと仲良くするのが気になるヘリムは、コンビニに行くイナについて行き、一緒にラーメンを食べる。
ヘリムは、ラーメンの湯気で曇ったイナのメガネを外し、じっとイナの目を見る。
イナの目が青く光る。
ヘリムの心の声『私が先だよ。好きにならないで。友達やめたい?』
ヘリム「ジュヌのことどう思う?」
イナ「…あの人は…感じ悪い」
ヘリムの心の声を聞いたイナはウソをついてしまう。
するとイナの後ろにジュヌが。。聞かれてしまった。
イナの心の声『やっぱり人の心なんか知らない方がマシ』
ほくそ笑むヘリム。
痩せて本来の自分を取り戻し、全部元通りにするため、ジムでトレーニングするドンヒ。
グレースは、ドンヒに恋人であるチョ・ジハンとの関係を考え直すよう忠告した。
「人生相談をしたら無理やり部屋に連れていかれた。黙ってないで髪でもムシってやればよかったのに!」と。
ドンヒは「彼との危機は、自分を大事にしなかった私のせい。原因を自分に求めてこそ自己肯定感が高まる。私の人生を導くのは私。」とかっこよく返し、グレースも納得する。
ポク家の秘密を知り、部屋から出てこないダヘが気になり、様子をうかがうマヌム。
「我が家の能力を知ったら2つに1つ。逃げるか、利用するか、よね。。」
マヌムの独り言を聞いたダヘは、部屋にこもって、パソコンで婚姻届を書いていた。
ギジュは部屋にある酒を捨て、決意を新たにする。
サウナでのケガからダヘを救うのだ。
「何もできなかった俺にやることができた。過去で救える唯一の人間、ト・ダヘ。」と。
そして目を閉じて「サウナ」とつぶやき、過去に戻った!
“宮殿サウナ”でイナの姿を追うギジュ。
女子更衣室に来てしまい、慌てて現在に戻る。
火照ってしまい、服のままシャワーをあびて頭を冷やし、「ダヘを救うんだ!ト・ダヘ!」とつぶやき、再チャレンジ。
今度はサウナではなく自宅だ。
階下に、フラフラになりながら歩いているダヘを見つけた。
(マヌムのお茶に睡眠薬を入れていることがドンヒにバレそうになり、ダヘ自らそのお茶を飲み干すことで無実を証明。その後、眠くてフラフラになりながらも、金庫室でドンヒが浮くのを目撃したあの時だ。)
ダヘ「幽霊だ…霊がとりついてる」とつぶやきながら、慌てて階段をのぼってくる。
慌ててるのとフラフラなのが相まって倒れそうになった所を、ギジュが抱きかかえて支えた。
ギジュはシャワーをあびたばかりなので、頭から水が滴り落ちる。
そして鏡に映っていないギジュ。
ダヘは恐れおののき、悲鳴をあげて階下へおりて行った。
現在に戻ってきたギジュ。
部屋にダヘが入ってきた。
ダヘは、びしょ濡れのギジュを見て、あの時のことが理解できた。
そして、「過去から戻って来ました?実は少し前にも未来のギジュさんが来て、これを持ってきました。」と婚姻届を出した。
戸惑うギジュ。
ダヘは詐欺一家の母から、ギジュが女子校の火事で親しい先輩を亡くし、ショックで消防官を辞めたという情報を仕入れていた。
ダヘは、はその情報を利用し、自身が、その女子校火災の被害者であり、ギジュに救われたと打ち明ける。
しかし、ギジュは、たとえ自分がダヘを助け出していたとしても、順序が間違っているとし、「君の言う未来に至るには、愛するのが先だ」と婚姻届をグシャグシャにした。
そして、ギジュは「本当に恋に落ちるのか見てみよう。」と言ってキスをした…