Netflix韓国ドラマ「ヒーローではないけれど」第12話(最終回)/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「ヒーローではないけれど」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第12話(最終回)

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mokumokuw.hatenablog.com

ギジュは、過去に戻り、ダヘ少女が自転車に乗れるよう手助けをしていた時、枝が首にぶつかり、アザができた。
薬剤師に聞くと、植物かぶれだからすぐに治ると言う。

13年前の火災からダヘを助けた人の首にはアザがあった。
マヌムの予知夢によると、ギジュは過去に戻り、その火災からダヘを助け、死んでしまう。
つまり、このアザが治るまでの間に、ギジュは死ぬことになる。
いよいよ時が来たのかと考えるギジュ。

イナを体育倉庫に閉じ込めたと噂が広まり、ヘリムは学校ですっかり一人ぼっちになってしまった。
イナは、一人ぼっちのヘリムに近づき、一緒にお昼ごはんを食べる。
「同情?」と突っ張るヘリムに「あなたが必要なの。一緒にやろう。」とダンスクラブに誘うイナ。
強がって反抗的な態度を取るが、ヘリムは本当は踊りたかった。

ドンヒはすっかり健康的な美しい体になった。
グレースはそんなドンヒに、ヒョンテを紹介した。
詐欺一家は“大作”が頓挫したため、仕事をしなくてはならない。
ヒョンテはジムのトレーナーとして働くことに。
ヒョンテは、ポク一家を探るため、ずっとデリバリーの配達要員として近づき、ドンヒに接触していた。
ドンヒは、ヒョンテの配達を「片寄らず、温かいまま、まるで作りたての完璧な状態で届けてくれた」と好意的。
そしてなんだかいい感じの2人。。

ドンヒのことを憎らしく思っているジハンは、夜、ランニング中のドンヒに近づく。
ドンヒがグレースを助けるために飛んだのを撮影した動画を見せつけ、「僕の人生に失敗などなかった。このまま引き下がれない!僕と結婚しろ!さもなくば、あちこちにこの映像をバラ撒くぞ!」と脅してきた。
「やれば?そんな映像いくらでも作れる。」と吐き捨てるように言って立ち去るドンヒ。
ドンヒが立ち去った直後、ジハンの前にヒョンテが現れ、打ちのめし、動画が保存されているスマホを川に投げ捨てた。

マヌムは、またも火の夢を見た。
マヌムはギジュに「生徒たちが怯えて震えているのが見えた。毛布をかぶっている姿もね。時計が校舎に掛かってた。空中でもがく人も見えた。」と伝える。

ギジュはかつての職場に出向き、同僚に、当時の報告書を確認してもらった。

ダヘはスングンに料理を習う。
ダヘはスングンの好物を聞く。
自分のことなど後回し、いつも家族に尽くすスングンは、好物を聞かれて嬉しかった。
「これからは私がたくさん伺いますね。」とダヘ。

ドンヒの携帯には、ジハンからしつこく恨み辛みのメールが届き、ストーカーと化していた。

ギジュはタートルネックで首のアザを隠し、家族の姿を目に焼き付けるように眺めた。
ダヘは、そんなギジュの様子に気がつき、夜、隣で眠るギジュの首元をめくり、アザを確認した。
起き上がったギジュ。
ショックを受けたダヘは「早く家族に話そう」と言うが、「明日はイナの大会。明日まで家族には内緒にしよう。」とギジュ。
ギジュの死が近づいていることに、ダヘは、「食い止められると思っていた。未来を変えてみせるなんて私が間違ってたの?結局は…どうしよう。。」と嘆く。
ギジュは「間違ってなんかない。アザに慌てることはないよ。一生消えないらしい。俺たちの別れの日は俺たちが決める。」とウソをついた。
2人は涙を流して抱き合った。

マヌムは夢を見た。
今度は、ダンス大会の会場で、みんなが見てる前でドンヒが飛ぶ夢だ。
「何が起ころうとしてるのか分からない…」とマヌム。
スングンは「会場には行かないほうがいい。」と言うが、ドンヒは「未来を変えるチャンス。大会には必ず行く。何があっても絶対に飛ばない。それができたらギジュも救える。」と言い切った。

イナのダンス大会。
イナを応援するため、ポク一家も、詐欺一家もみんな駆けつけた。
花を買って会場に行く途中、ギジュは消防官の同僚から当時の報告書の件で電話があり、そちらへ向かった。
ダヘには詳しく知らせずに「大事な用事がある」とだけ言った。
心配なダヘ。

楽屋のイナへ花を届けたダヘ。
ギジュがいないことに不安がるイナ。
ダヘ「お父さんは、なにがあっても必ず来る。心配いらない。」
イナ「お父さんが言ってた。終わりのようでも終わりじゃない。常に次があるって。遺体のない葬儀が終わりじゃないって信じる。お父さんが戻るのに時間がかかるだけだって。」
ダヘ「そうだね。その通り。」
2人は手を握りあった。

ギジュは報告書を読む。
建物が崩壊した場所と、エアマットが敷かれた場所、ダヘが閉じ込めらた5階の倉庫までの最短距離を確信した。

ダンス会場にはジハンの姿があった。

ダンス大会が始まった。
ドンヒの携帯にジハンから「かわいい姪っ子だな。伯母似だな。第4控室に来い。」とメールが。
嫌な予感がして、あわてて席を外し、第4控室へ向かうドンヒ。

ギジュが会場に到着。
間に合った。
客席を除いていたイナは、ほっと一安心、笑顔になる。
何だかんだ言いながらもヘリムもやって来て一緒に踊ることに。
円陣を組んで、いよいよイナたちの出番。
いざステージに立つと、向けられる人々の目が怖くなってしまったイナ。
それに気づいたジュヌは、イナのメガネを取り、「俺を見て踊れ」と落ち着かせた。
おかげでイナは、笑顔で、かっこよく、力いっぱい踊れた。
イナの心の声『お父さん見える?私にも見つめ会える友達がいる。もう透明人間じゃない。私にも色が付いたの。だから心配いらない。大好きだよ!』

出番が終わったイナは、1人、非常階段に座るヘリムの元へ。
イナ「写真撮らない?」
パシャ
ヘリム「何なの?勝手すぎる。」
イナ「合わせても嫌われた。なんで嫌いに?」
ヘリム「実はおしゃべり?」
イナ「好かれたくて頑張ったのに。」
ヘリム「それが嫌だった。私も好かれたかった。でも本心を隠してたよね?ジュヌを嫌うフリをして告白されても黙ってた。正直に言ってよ。私も気持ちを知りたかった。友達だから。」
イナ「実は私1つ秘密があるの。超能力を持ってる。目を見ると心の声が聞こえる。」
ヘリム「私にも超能力がある。目を引く能力。みんな私に注目する。」
笑い合う2人。
ヘリム「ごめんね。体育館では怖かったでしょ。」
イナ「でも、もう平気。」
2人は仲直りした。

第4控室にやって来たドンヒ。
ジハンは、部屋を花やキャンドルで飾り付け、やって来たドンヒに跪いてプロポーズ。
呆れるドンヒ。
拒絶するドンヒの足元にすがるジハン。

会場では他の生徒たちの発表が続いていた。
赤い照明の中、ワイヤーで宙を舞うチーム、スモークをたくチームなど。
それを見たマヌムは、夢のことを思い出す。
「空中でもがく人」「煙」
マヌムが見た夢は、過去の火災ではななく、今ここでこれから起こる火災のことだった!

ドンヒに受け入れてもらいえないジハンは、ペットボトルに入った油を少しだけ撒いて「火をつけるぞ!」と脅してみせた。
しかし、気が小さくて撒き散らすことができない。
ドンヒは「私が愛したあなたの個性は、その気の小ささだった。極悪人にはなれない半端な悪人。かわいかった。ちゃんと拭いて帰って。」と言って、立ち去った。

ギジュの今日の服に見覚えがあったダヘ。
それは、イナが体育倉庫に閉じ込められていると知らせに来た未来ギジュと、同じ服だったからだ。
それを伝えるとギジュは席を外して、過去へ行こうとする。
「イナの居場所を教えるだけ。すぐに戻る。」と言う。
ダヘは追いかけ、「今じゃなきゃダメ?」と問う。
実はギジュの首のアザが、徐々に薄くなり始めていた。
だからギジュは、最後の務めを果たそうと、急いでいるのだ。
「やっぱり変えられない運命なの?」と涙を流すダヘ。
ギジュは「決して変えられない運命じゃない。どうやってあの時間に戻るかは分からないが、確かなのは、アザのせいでも、予知夢のせいでもない。君を救いに行くなら、それは俺が自ら選んだことだ。運命だからじゃない。俺の選択。」と言う。
ダヘはギジュを抱きしめた。
ギジュ「だから約束してくれ。今までの選択を否定するな。これからも選び続けろ。未来を変えられないなら、その次を作ればいい。悪い夢に負けるな。未来を輝かせてくれ。」
ギジュはキスをして、行ってしまった。

会場から慌てて出てきたスングン。
ダヘに、マヌムが夢で見た火事が今ここで起こると伝える。

ジハンは自分が撒いた油を布で拭いていた。
しかし、その不始末によって、キャンドルの火が布に燃え移る。
火は瞬く間に大きく燃え広がり、手がつけられなくなってしまう。
怖くなって逃げ出すジハン。

スングンは火災報知器を鳴らす。
戻ってきたギジュは会場の騒ぎに驚き、ダヘを捜す。
ダヘは、火へのトラウマに苦しみながらもイナを捜していた。

ステージ裏で火災発生とアナウンスされ、会場のお客たちはパニックになりながら外へ避難する。
スタッフがステージに防炎カーテンを下ろそうとするも、引っかかってしまい下りてこない。
このままでは火が燃え広がってしまう。
ドンヒは覚悟を決めて、宙を飛び、引っかかった防炎カーテンを下ろした。

イナとヘリムは逃げ遅れてしまった。
パニックになるヘリムを残し、イナは出口を探しにステージ裏へ。
ギジュは防火壁を壊して中に入り、座り込んで泣いていたヘリムを救出。

出口を探して彷徨っていたイナは、煙を吸って苦しくなり座り込んでしまう。
そこにダヘがやって来た。
2人は急いで脱出しようとすると、舞台装飾の壁が倒れて来て下敷きに。
寸でのところでギジュが来て、倒れてくる壁から2人を守った。
しかし迫りくる炎。
ギジュ「早く行け!」
ダヘ「嫌だ!ギジュも一緒に逃げて!」
ギジュ「今から(13年前の火災から)君を救いに行く。今行かないと。共に過ごした時間を守るには君を救わなきゃ!そこが始まりだ。」
ダヘは泣く泣く、イナをおぶって外に向かった。
ギジュは力の限界。
壁の下敷きになる瞬間、過去へ戻った。
そこはイナが生まれた時間。
未来ギジュは妻セヨンに「イナを産んでくれて、この時間をくれてありがとう」とつぶやき、病室の扉を出て、火災現場の学校に走った。
モノクロだった過去の世界にどんどん色がついていく。
学校に到着。
チョン隊長が校舎に入り、校舎の玄関が崩れ落ちた。
チョン隊長の犠牲は免れなかった。
ダヘのいる化学室倉庫の爆発まではあと2分。
ギジュは迷いなくガラスを割り、炎に包まれた校舎の中へ入った。
そしてダヘを見つけた。
ギジュはダヘを連れて、階下にエアマットのある窓までなんとかやって来た。
ギジュは「飛び降りろ。君は1人じゃない。俺たちは一緒だ。1人だと思っていた時もな。俺だけじゃない。すぐ、みんなにも会える。困難にもぶつかるだろう。でも振り返って見れば、共に過ごしたどんな時間もきっと幸せだ。」と行って、ダヘの指にポク家の家宝の指輪をはめた。
そして、「それまで失くすな。必ず持ってて。忘れるな。」と言って、2人は見つめ合い、ギジュはダヘを階下へ落とした。
次の瞬間、爆発の炎でギジュの姿は見えなくなった。

<現在>
ジハンは刑務所に入った。

ダンス会場での火災事故、負傷者はゼロだった。
しかし、ギジュは行方不明のまま。

それから5年が経ち、ポク家のギジュの部屋に、ポク・ヌリという小さな男の子がいた。
ギジュとダヘの息子だ。

グレースはジムで働いている。
ドンヒは、ヒョンテを連れて、自由に空を飛び回る。
ヒョンテが羨ましいグレース。

マヌムはイロンと仲良くなり、“宮殿サウナ”に通って、睡眠を取る習慣ができた。
夢を見たマヌム、「今日は懐かしい客人が来る」とニッコリ。

高校生になったイナは寄宿舎生活。
腕を組んで一緒に放課後を過ごす友達もいるようだ。
今日はイナが久々に帰宅するので、ダヘとスングンは腕をふるってご馳走の準備。
サウナから帰ってきたマヌムは、イナだけでなく、もう1人分余分にお箸を用意するように指示した。

部屋で洗濯物をたたむダヘ。
トコトコとやって来た幼いヌリは、失くしたはずのボールを持っていた。
「昨日から持ってきた。」と言うヌリ。
ダヘ「過去から持ってこられるの?」
ヌリ「過去って?」
ダヘ「昨日みたいなもの。」
ヌリ「ママも何か持ってきたい?」
ダヘ「ずっと前になくりたものを持ってこれる?」
ヌリ「どれぐらい昨日?昨日の昨日の昨日?」
ダヘ「もっと、ずっと昨日。ママが5年前、いや18年前になくしたの。」
ヌリ「どんな形?」
ダヘは写真を見せる。
ヌリ「パパ?」
ダヘ「ヌリがパパを連れてこれる?」
写真を見つめるヌリ。
しかし飽きてしまったようで、ボール遊びを始めてしまう。
まだ幼いヌリには難しい話だったかな。
ダヘはたたんだ洗濯物を持って部屋を出ようとした。
しかし、何かが気になって、ふと振り返る。
すると、そこにはニッコリ笑ったギジュが!
ヌリと手を繋いでいて、ヌリもニッコリ。
ギジュが戻ってきた!
ダヘは「おかえり」と言って、笑顔で涙をこぼした。

<終>