Netflix韓国ドラマ「涙の女王」第15話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「涙の女王」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第15話

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ヒョヌが警察に連行された後には、四つ葉のクローバーのキーホールダーが付いたヘインの手帳が落ちていた。
手術の間、ヒョヌが大切に読んでいたのだ。
ウンソンはそれを拾い、中を見て、病院の焼却炉に捨てた。
ウンソンは病院に多額の寄付をして、ヘインの担当医療陣を変えさせ、自分がヘインの婚約者であるという設定を守らせた。
そして、ヘインには、ウソの刷り込みを繰り返した。
「元夫のヒョヌはドイツまで来て、手術前の君に、しつこく”遺言書を直せ”と要求していた。」
「俺たちはトラックとの衝突事故に遭ったんだが、事故の黒幕はヒョヌかも。ヒョヌは手段を選ばない非情な男で俺は何度も脅迫された。ちょうど車の外に出てる時だったから無事だった。君が中にいると思った俺は、窓ガラスでケガを。」
本当はケガなどしていないのに、ウンソンは右手に包帯を巻いていた。
「ヒョヌが不倫の末離婚しようとした時、君は自殺未遂を。当時の君は結婚してたから俺は何もできなかったが、これからは俺が守ってやる。」
と、嘘八百

ヒョヌは不動産詐欺の仲介業者ピョン殺害に関して事情聴取を受ける。
ピョンと会う約束をしていたが会えなかったと供述するヒョヌ。
しかし、ピョンの車にはヒョヌの毛髪が、凶器と思しき刃物にヒョヌの指紋が付いていた。
ヒョヌは「僕が犯人なら、指紋の付いた凶器を現場の近くに捨てない。手の傷は、ドイツで事故に遭い、車の窓を割った時の傷。刃物によってできた傷なら手のひらにあるはず。」と冷静に供述するが、警察は、「証拠が揃っている。自白すれば有利になる。」と聞き入れない。

1ヶ月が経ち、ヘインはウンソンと一緒に韓国へ帰国。
「ヘインの家族は、俺が会社を乗っ取ったと思ってる。骨肉の争いに嫌気が差した元会長は、俺に後を継がせ、母に財産管理を任せた。本当は君に譲る気だったが、両親と弟が黙ってない。余命僅かと知り喜んでた人たちだからな。」
「入院中に家族から来た連絡は“株主総会で議決権を使わせろ”だ。君の復帰を警戒している。君の望み通り、家族からの連絡は遮断した。」
「お互いいつも孤独だった。だから俺たちは通じ会えたんだ。家族を信じるな。」
ヒョヌ・家族=悪で敵
ウンソン=味方
という、ウンソンによる刷り込みが完成しており、ヘインは出迎えた家族を受け入れず、そっけない態度。
「記憶を失くしたから都合よく操れると思わないで」と言い放つ。

ヒョヌはいまだ拘置所にいた。

ウンソンは「手術後に結婚すると約束していたんだ」とヘインにまたウソをつく。
「結婚式の準備は俺に任せて」と笑顔のウンソン。
ヘインは、ウンソンの反対を押し切って邸宅に戻った。
何か思い出せるかも知れないからと。

帰宅したウンソンはモ・スリに「ドイツでのトラック衝突事故は母さんに仕業?」と聞いた。
「うん。死ななかったし、何が問題?警告下でしょ?ヘインといる限りまた同じことが起こると。これからもね。」と開き直るスリ。
ウンソンは、スリがヘインに手を出したことに怒り、スリが前会長に薬を盛った現場を捉えた映像があることをほのめかした。
(部屋に飾られているナポレオンの絵画に仕込まれたカメラによって)
そして、「ヘインにまた手を出したら、ヒョヌのように檻の中に入れてやる」と警告した。

自室で一息つくが、記憶の手がかりとなる私物は何も残っていない。(ウンソンが処分した)
ヒョヌの部屋に来てみると、机の上にピンクの音楽プレイヤーがあった。
聴いてみると、一瞬心地よく感じ、ヘインは「曲の好みが同じ」とつぶやいた。
そこから、ヘインはヒョヌという存在が、いったいどんな男なのか気になり始める。
ウンソンによって「ヒョヌ=敵」とインプットされているヘイン。
「敵を知るべきね…」と行動に出た。

翌日、ヘインは一人でヒョヌの面会に行き、2人は再会した。
ヒョヌは元気になったヘインに感極まり、目に涙をいっぱいためて愛おしそうに見つめる。
そして、なによりヘインの体調を気遣った。
ヒョヌ「すごく…心配してた…会いたかった」
ヘインはヒョヌの醸し出す優しさに揺らいではならぬと、ウンソンから刷り込まれた「ヒョヌは敵」のエピソードを矢継ぎ早に口にする。
ヒョヌ「ウンソンから何を聞いたか知らないが、それはウソだ。今は分からないだろうけど僕を信じて」
ヘイン「この目で見たの!あなたが書いた離婚届と殺人容疑者のあなた。紛れもない事実よ。」
ヒョヌ「なら、なぜ来た?信じられないから来たんだろ?」
ヘイン「ここに来たのは…二度とあなたに会わないと言うためよ。これで一生会うこともないわ。」
ヘインの小指の爪は、まだ微かに赤く染まっていた。
ヒョヌ「いや、また会うだろう。僕は懲りることなく君のそばに居続ける。君が目を覚ました時、そばにいると約束したんだ。本当にごめん。1人にしたばかりか、こんな所まで来させて。何としてでもここから出る。この約束は必ず守る。だから君は…」
面会時間は終了となり看守に引っ張られるも、それでもヒョヌは続ける。
ヒョヌは「食事を欠かさず、治療を続けてほしい。体にだけは気をつけて!健康にだけは気をつけてくれ!」と涙を流して連れて行かれた。
ヘインは冷静さを保とうとするが、感情が高揚し、涙が込み上げ、胸がドキドキした。
「ヒョヌ=敵」のはずなのに、なにかおかしい。。

ヘインは帰宅すると、待ち構えていたウンソンに怒鳴られる。
ウンソン「どこに行ってた!」
ヘイン「答えたくない。出て行って。勝手に家に入られるのは不快よ。」
ウンソン「君を狙った事故何度も起きてるんだ!」
ヘイン「ヒョヌの仕業だったんでしょ?拘置所にいるから安全なはず。」
ウンソンは、焦りのあまり、自分が刷り込んだウソの辻褄が合わなくなってしまった。

ヘインはウンソンと一緒に百貨店にやって来た。
ナ秘書やヒョヌやスチョルの元秘書たち社員は、ヒョヌとの関係をヘインに口外しないよう口止めされ念書を書かされていた。

かつてヘインに救われた社内販売の男(生まれたばかりの子が体が弱く保育器から出られないと聞き青汁を大量注文して経済的に救った)がヘインに駆け寄り、復帰を祝い、我が子の無事を伝え「ご恩は忘れません」と頭を下げた。

ヘインは、異動して今は他部署にいるナ秘書を呼び出す。
ナ秘書は、この服の支払いが終わる前に復帰するという約束を守ってくれたと、ヘインの無事の復帰を喜んだ。
ヘインは手術前の自分のことを知るために、“外付けHDD”みたいな存在であるナ秘書を、自分のそばに戻した。
かつてヘインに救われた社員キム・ミンジ(クレーム客から救い、母親の葬儀にお香典とお花を出し、自ら参列した)が駆け寄り、復帰を祝い、施してくれた母親への支援に感謝を伝えた。
「私はマザー・テレサのような慈悲深い人間なのね〜」とうっとりするヘインを前に、ナ秘書は口止めの念書を書かされているため、真実を話すことができない。
「社長は温かくて素敵で親切で。。」とウソをついたw

拘置所にいて身動きが取れないヒョヌは、ヤンギや弁護士仲間たちの協力を得て、真犯人を捕まえるために動いていた。
ヤンギ達が検察から入手した事件の証拠記録。
そこに、検察がもみ消した微細証拠があった。
現場に落ちていた緑色の繊維片だ。
これは明らかにヒョヌの物ではない。
これが誰の物なのか、ヤンギ達は捜査を始める。
さらにヒョヌは、ボムジャとコナンに、ヒョヌの家にあった包丁が、渡独の数日前に盗まれたことを伝え、防犯カメラやドラレコ映像を調べて、犯人を見つけてくれと頼んだ。

ヒョヌの裁判の日。
ヒョヌやヘインの家族が傍聴席で見守る。
ウンソンも傍聴席に座る。
ヒョヌの弁護人ヤンギは、まず、凶器の包丁に付いていた緑色の繊維片についての弁論。
ヒョヌのマンションの防犯カメラ映像に、緑色の服を着た男がヒョヌの部屋に侵入し、包丁を盗み出すところが映っていた。
ヒョヌのマンション近くの空き地で、服と軍手を燃やした痕跡も見つかった。
分析の結果、同一繊維だと確認も取れた。
また、犯人は犯罪請負人であるため、金を受け取るため、犯行の証拠を写真や動画に撮り携帯に残していた。
匿名の提供者(コナンのハッキング)により、その写真や動画が見つかり、裁判長も証拠として認定。
真犯人が逮捕され、ヒョヌは無罪となり釈放された。

ヒョヌの釈放の日。
ミソンとヒョンテが拘置所の前でヒョヌを待つ。
少し離れた所にある車には、ヘインとナ秘書がいて、コソコソ見ていた。
「ストーカーが釈放されると危ないでしょ!」とヘイン。
気になるのだw
ヒョヌが出てきた。
涙を流して抱き合う兄妹たち。
ヒョヌは兄妹が用意した豆腐を拒否した。
ヘインは手帳に“家族関係は良好”“豆腐は食べない”とメモ。
呆れるナ秘書w
ヘインはナ秘書に尾行するように指示。
さらに呆れるナ秘書ww

ヨンドゥリでは、“ヒョヌ釈放記念全品半額セール”の横断幕が貼られ、ヒョヌ父のスーパーは大賑わいとなっていた。
スチョルが以前“ズワイガニラーメン”で失敗した「お客からはカネでなく愛をもらう」という商売哲学を実践するヒョヌ父w
赤字など気にぜず、大盤振る舞いww
そこにヒョヌが帰ってきた。
父と固く握手を交わし、村人たちはヒョヌを労った。
その様子を覗き見ていたヘインとナ秘書。
弟のスチョルまで、ヒョヌと親しくしているのを見て不思議に思うヘイン。
「なぜ、離婚した姉の元夫の実家に?楽ってこと…?ほんと変な人たちだわ。」とつぶやくヘイン。

実家に戻ったヒョヌは、ぜんざいを作って待っていた母と抱き合って、釈放を喜ぶ。
父も姉も兄も、家族みんなで、泣きながら抱き合った。
その様子を覗き見ていたヘインとナ秘書。
「すてきな両親だわ。」とつぶやき、“ぜんざいは好き”とメモ。
そのオタクっぷりに、ナ秘書は、「BTSのファンだった昔の私みたい」と言ったw
ナ秘書は「なんで分かんないかな〜社長が本当に好きな人!」と、真実を言えずにもどかしく、「体のある所に心もある」とヒントを与えた。

ヘインが手術を受けたドイツの病院。
焼却炉の中から、雪によって燃えつきることのなかったヘインの手帳が出てきた。
中身が外国語だから持ち主が分からずにいたが、一人の看護師が「韓国人のペクさんがノートを探してるって」と話す。

ヨンドゥリにボムジャがやって来た。
ヨンソンに会うため、どうも頻繁に来ているようだ。
今日はヒョヌのお祝いのため、出張シェフやビンゴの景品をたくさん持ってきたのだ。
公民館で“ヒョヌ釈放記念パーティー”が開かれる。
高級料理や高級家電の景品に、おおいに盛り上がる村人たち。
1位の景品ドラム式洗濯機がヨンソンに当たるようにズルをするボムジャ。
しかし、物欲のないヨンソンは人にあげてしまうw
パーティーが終わり、帰ろうとするヨンソン。
ボムジャはヨンソンを追いかけ、「あなたが好きです。」と告白した!
驚くヨンソン。
そこへヒョンテが気まずい表情で駆け寄ってくる。
なんと、ボムジャはパーティで使っていたマイクを付けたままだった!
マイクは公民館のスピーカーと繋がっており、告白のすべてが、村人たちに筒抜けw
公民館から、村人全員がその様子を見守り、あーでもない、こーでもないと大騒ぎww
ボムジャは恥ずかしくて、走って逃げた。
「追いかけろ!」とみんなに急かされ、ヨンソンは慌てて追いかけた。

クイーンズの役員会議。
ヒョヌが復職の要請をしたことに対し、無罪判決が出たので拒めないと弁護士。
さらに、LP総会で会長(ウンソン)の解任案が採決される予定だと聞き、苛立ちを隠せないウンソン。
ウンソンが投資者向けの会計資料を改ざんしたという資料がLPに渡ってしまったのだ。
その資料をLPに渡したのは、モ・スリだった。
スリはウンソンを下ろして、自らが会長になる企みなのだ。
ウンソンは、解任されないよう、前回の2倍の裏金を放出し、持ち株を増やすことにした。

ヒョヌとボムジャとヘインの両親は、コナンの事務所で作戦会議。
裏金を放出して株を増やすだろうウンソンの動きは把握済みだった。
そして、ヒョヌはウンソン達が投資詐欺を企てていたことを立証するUSBデータを手に入れていた。
これはダヘがヒョヌに託したものだ。

その頃、ダヘはジュノに車に呼び出されお金を強請られていた。
ジュノ「USBはどうした!?」
ダヘ「あれは命綱だから隠した。」
ジュノ「命綱?バカだな。逆に命を落とす事になるぞ。モ・スリはお前を切った。あの方はきれいな女がお嫌いだからな〜」
車のドアがロックされてダヘは閉じ込められてしまった。
その時、窓ガラスが割れた。
スチョルだ!
「車を止めろ!ダヘを返せ!!」と叫び、自転車で猛スピードで追いかけてくるスチョル。
スチョルは自転車に乗れるようになった!
ジュノの車はスピードを出し、スチョルを撒いた…かと思いきや、踏切で止まった車の前に突如現れたスチョル!
ヨンドゥリ守護隊のスチョルは裏道を熟知している!
自転車を持ち上げ、フロントガラスにぶん投げる!
たくさんトレーニングを積んできた!
窓ガラスを割り、降りてきたチンピラたち相手に闘う!
しかし、パンチは当たらず、逆に殴られる、蹴られる。。
地面に倒れ、痛がるスチョル。
ダヘの「ゴヌのパパ!!!」という声が聞こえた。
大事な家族を守れず、何もできなかった自分にうんざりして、師匠ヒョンテに弟子入りし、ボクシングを教わってきた。
“殴られっ放しで油断させ、会心の一撃を食らわす”
スチョルは今、この師匠の教えを、実践しているのだ。
スチョルは、完全に油断したジュノの腹に強烈なパンチを食らわす!
そして立ち上がり、向かってくる相手を次々に殴る殴る殴る!
しかし、力尽きて倒れてしまった。
ダヘがスチョルに駆け寄る。
守護隊の見回りをしていたヒョンテ達が騒ぎに気づいてやって来た。
ヒョンテは、師匠として、残党に強烈パンチをお見舞いして片付ける。
ダヘは気を失って倒れるスチョルを抱き起こし、「ゴヌのパパ!愛してる!」と涙をこぼす。
スチョルは意識を取り戻し、「俺も…」と答えた。

ヘインは社内でヒョヌの姿を見かけ、なんか分かんないけど慌てて隠れる。
「なんで社長の私が逃げるのよ!」と独り言を言うヘイン。
ヒョヌはそんなヘインに気づき、待ち伏せ、少し話をしようと誘った。
ヘイン「なぜ復職したの?私?」
ヒョヌ「僕の職場だ」
ヘイン「転職しては?」
ヒョヌ「指図は受けたくない」
ヘイン「私がきまずいのよ。私本当に会いたくないの。」
ヘインと見つめるヒョヌ
ヘイン「何見てるの?私がどん底の時に手を離したくせに。記憶をなくしたバカだから簡単に騙せると?」
ヒョヌ「“松葉のようにひたむきだ”と豪語してたから、すぐ思い出すと信じてたのに。大丈夫だ。気にしてない。」
ヘイン「聞いた以上に厚かましい人ね。ホン家と手を組むことにしたの?」
ヒョヌ「ヘイン」
ヘイン「名前を呼ばないで!手術前の私と違ってその目に騙されない!会うのはやめましょ!」
クールに席を立つヘイン。
しかし、バックのベルトが椅子に引っかかったのを、ヒョヌに引き止められたと勘違いしたヘインw
恥ずかしくて頭を抱えるww

ヘイン宛てにドイツから小包が届いた。
手に取ろうとした時、ちょうどグレイスがやって来て、開けそびれた。
「グレイス姉さんよ!」とタメ口でグイグイくるグレイスに警戒態勢のヘイン。
記憶はないが、グレイスとそういう仲ではないと判断したヘイン。
「なんで分かったの?勘がいいくせになぜウンソンに騙されるの?」とつぶやくグレイス。

ヘインの携帯に、水族館への招待状が届く。
さっそく水族館に行ってみると、ヒョヌがいた。
過去のヘインは、記憶を失くすであろう自分に、ヒョヌのことを思い出す手がかりになるよう、この場所へ行くように仕掛けをしたのだ。
そこは、かつてヒョヌがプロポーズした場所。
照明が落ち、水槽に映像が映し出される。
ヒョヌとヘインの結婚式の様子だ。
幸せそうな美しい映像。
映像の中のヒョヌ「10年後のヒョヌへ。子供はいなくてもいい。僕はヘインがいれば十分だ。泣かせるなよ。幸せに!」
映像の中のヘイン「10年後のヘインへ。変わらず美人で、一番イケてる。もちろんヒョヌとも一緒でしょ?」
そこへ、花束を持ったスタッフが現れ「貸し切りと花束の予約をホンさんが。1ヶ月前に。4年前もそうでしたよね!」と言う。
ヒョヌは4年前のプロポーズの時、水族館に誰も人がおらず、「2人きりになれるよう宇宙全体が助けてくれている」と感じたのは、ヘインによって貸し切りにされていたからだと分かった。
花束のカードには「ヒョヌ、私に記憶がないからって挙式しないのはダメ。せっかくだからまたドレスを着る。」と書いてある。
それを見たヘインは「私を裏切り不倫した男と復縁しようとした!?ウソでしょ!?」と驚いた。
ヒョヌは「僕がそんな男なら、君はそこまでするか?それなら少しは疑え。僕を疑うなら、ウンソンの言葉も疑えよ。何も信じず疑うべきだ。ウンソンは君を守ってきた人間じゃない。ヤツは君を孤立させようとしてる。」と言った。
困惑するヘイン。
花束を持つヒョヌの手に複数の傷があるのを見る。
「君が中にいると思った俺は、窓ガラスでケガを」というウンソンの言葉を思い出す。

帰宅したヘインはウンソンの部屋を訪れる。
ウンソンは酒に酔っていた。
ウンソンが酒のおかわりを取りに席を外している間に、テーブルに置かれたタブレットに“未確認の映像”という通知が来た。
気づいたヘインが見てみると、それは前会長の部屋を映し出した映像だった。
怪訝な顔をするヘインだが、ウンソンが戻ってきたので慌ててタブレットを元に戻す。
ウンソンは「家族に捨てられた者同士、一緒に渡米して幸せに暮らそうな。」と言った。
ヘインは「あなたがシラフの時に話すわ」と言って席を立った。
ウンソンはヘインの腕をつかんで引き止めた。
ウンソンのその手に傷はなかった。
「もういいわ」と言って立ち去るヘイン。

ヘインは、ナ秘書に頼んでヒョヌの電話番号を教えてもらい電話をかけ、「話したいことがあるから、そっちへ行くわ」と告げた。
そして、今朝開けそびれたドイツから届いた小包を開ける。
中身はヘインの手帳だった。
手帳を開き、中を見る。
1ページ目には、手術前のヘインが、ヒョヌと自身に向けた文章が書き綴られていた。
「ヒョヌへ 手術が成功したとしても、あなたを忘れるのは嫌よ。 よそよそしくしたり意地悪を言ったりするのかな。我慢しずぎてあなたは私に嫌気がさすかもしれないけど、それでも私を嫌いにならずに、懲りることなく私を愛し続けて。色が変わらない松葉のようにひたむきなの。少しだけ我慢して。私があなたを思い出したら、私と再婚して。」
“松葉のようにひたむき”、ヒョヌが言っていた言葉だ。
読んで涙が止まらないヘイン。
四葉のクローバーのキーホルダーが手帳から落ちる。
「ヘインへ 覚えてないなら、今から知ればいい。 彼がいるから、記憶を無くしたくなかったし、 記憶を無くしてでも生きようと思ったのよ。 最後までペク・ヒョヌは忘れたくない名前なの。 これまで彼と一緒で幸せだった。 第2の人生も彼と一緒にいられるよう、心から祈るね。」
真実を知り涙が止まらないヘインは、車に乗ってヒョヌの元へ急ぐ。

ウンソンは携帯を見て、ヘインの行方を追っていた。

雪が降る中、待ち合わせ場所に着いたヘイン。
横断歩道の向こうにヒョヌが現れ、「僕が行くから待ってて!」と叫ぶ。
信号を待つヒョヌ、目の前をバスが通り過ぎると、そこにいるはずのヘインがいなくなっていた。
信号が変わり、ヒョヌは慌ててヘインを捜しながら横断歩道を渡る。
そこへ車が突進、ヒョヌは轢かれて、意識を失ってしまう…

<エピローグ>
ヘイン父が雇った探偵によって、ドイツでのヘインの様子を伺わせたところ。。
ウンソンが献身的に看病しており、一見、お似合いのカップルだったが、ヘインはウンソンに心を開いておらず、ウンソンの行き過ぎた親切を断っていた。
女探偵「女性は気にある男性にあんな断り方はしない。厚意に甘えるはず。これだけ頑ななのはハートが“なにか違う”と知ってるから。よって、ウンソンは恋の中でも孤独の最高峰“横恋慕”別名“独り相撲”という結論に至りました。このタイプは現実を知ると暴走します。ご注意を。最悪な選択をする可能性があります。。」

ヒョヌとヘインの待ち合わせ場所に、ウンソンも駆けつけていた。
ヒョヌの姿を見つけ睨みつけ、車を猛スピードで走らせる。

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