Netflix韓国ドラマ「ヒーローではないけれど」第12話(最終回)/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「ヒーローではないけれど」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第12話(最終回)

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ギジュは、過去に戻り、ダヘ少女が自転車に乗れるよう手助けをしていた時、枝が首にぶつかり、アザができた。
薬剤師に聞くと、植物かぶれだからすぐに治ると言う。

13年前の火災からダヘを助けた人の首にはアザがあった。
マヌムの予知夢によると、ギジュは過去に戻り、その火災からダヘを助け、死んでしまう。
つまり、このアザが治るまでの間に、ギジュは死ぬことになる。
いよいよ時が来たのかと考えるギジュ。

イナを体育倉庫に閉じ込めたと噂が広まり、ヘリムは学校ですっかり一人ぼっちになってしまった。
イナは、一人ぼっちのヘリムに近づき、一緒にお昼ごはんを食べる。
「同情?」と突っ張るヘリムに「あなたが必要なの。一緒にやろう。」とダンスクラブに誘うイナ。
強がって反抗的な態度を取るが、ヘリムは本当は踊りたかった。

ドンヒはすっかり健康的な美しい体になった。
グレースはそんなドンヒに、ヒョンテを紹介した。
詐欺一家は“大作”が頓挫したため、仕事をしなくてはならない。
ヒョンテはジムのトレーナーとして働くことに。
ヒョンテは、ポク一家を探るため、ずっとデリバリーの配達要員として近づき、ドンヒに接触していた。
ドンヒは、ヒョンテの配達を「片寄らず、温かいまま、まるで作りたての完璧な状態で届けてくれた」と好意的。
そしてなんだかいい感じの2人。。

ドンヒのことを憎らしく思っているジハンは、夜、ランニング中のドンヒに近づく。
ドンヒがグレースを助けるために飛んだのを撮影した動画を見せつけ、「僕の人生に失敗などなかった。このまま引き下がれない!僕と結婚しろ!さもなくば、あちこちにこの映像をバラ撒くぞ!」と脅してきた。
「やれば?そんな映像いくらでも作れる。」と吐き捨てるように言って立ち去るドンヒ。
ドンヒが立ち去った直後、ジハンの前にヒョンテが現れ、打ちのめし、動画が保存されているスマホを川に投げ捨てた。

マヌムは、またも火の夢を見た。
マヌムはギジュに「生徒たちが怯えて震えているのが見えた。毛布をかぶっている姿もね。時計が校舎に掛かってた。空中でもがく人も見えた。」と伝える。

ギジュはかつての職場に出向き、同僚に、当時の報告書を確認してもらった。

ダヘはスングンに料理を習う。
ダヘはスングンの好物を聞く。
自分のことなど後回し、いつも家族に尽くすスングンは、好物を聞かれて嬉しかった。
「これからは私がたくさん伺いますね。」とダヘ。

ドンヒの携帯には、ジハンからしつこく恨み辛みのメールが届き、ストーカーと化していた。

ギジュはタートルネックで首のアザを隠し、家族の姿を目に焼き付けるように眺めた。
ダヘは、そんなギジュの様子に気がつき、夜、隣で眠るギジュの首元をめくり、アザを確認した。
起き上がったギジュ。
ショックを受けたダヘは「早く家族に話そう」と言うが、「明日はイナの大会。明日まで家族には内緒にしよう。」とギジュ。
ギジュの死が近づいていることに、ダヘは、「食い止められると思っていた。未来を変えてみせるなんて私が間違ってたの?結局は…どうしよう。。」と嘆く。
ギジュは「間違ってなんかない。アザに慌てることはないよ。一生消えないらしい。俺たちの別れの日は俺たちが決める。」とウソをついた。
2人は涙を流して抱き合った。

マヌムは夢を見た。
今度は、ダンス大会の会場で、みんなが見てる前でドンヒが飛ぶ夢だ。
「何が起ころうとしてるのか分からない…」とマヌム。
スングンは「会場には行かないほうがいい。」と言うが、ドンヒは「未来を変えるチャンス。大会には必ず行く。何があっても絶対に飛ばない。それができたらギジュも救える。」と言い切った。

イナのダンス大会。
イナを応援するため、ポク一家も、詐欺一家もみんな駆けつけた。
花を買って会場に行く途中、ギジュは消防官の同僚から当時の報告書の件で電話があり、そちらへ向かった。
ダヘには詳しく知らせずに「大事な用事がある」とだけ言った。
心配なダヘ。

楽屋のイナへ花を届けたダヘ。
ギジュがいないことに不安がるイナ。
ダヘ「お父さんは、なにがあっても必ず来る。心配いらない。」
イナ「お父さんが言ってた。終わりのようでも終わりじゃない。常に次があるって。遺体のない葬儀が終わりじゃないって信じる。お父さんが戻るのに時間がかかるだけだって。」
ダヘ「そうだね。その通り。」
2人は手を握りあった。

ギジュは報告書を読む。
建物が崩壊した場所と、エアマットが敷かれた場所、ダヘが閉じ込めらた5階の倉庫までの最短距離を確信した。

ダンス会場にはジハンの姿があった。

ダンス大会が始まった。
ドンヒの携帯にジハンから「かわいい姪っ子だな。伯母似だな。第4控室に来い。」とメールが。
嫌な予感がして、あわてて席を外し、第4控室へ向かうドンヒ。

ギジュが会場に到着。
間に合った。
客席を除いていたイナは、ほっと一安心、笑顔になる。
何だかんだ言いながらもヘリムもやって来て一緒に踊ることに。
円陣を組んで、いよいよイナたちの出番。
いざステージに立つと、向けられる人々の目が怖くなってしまったイナ。
それに気づいたジュヌは、イナのメガネを取り、「俺を見て踊れ」と落ち着かせた。
おかげでイナは、笑顔で、かっこよく、力いっぱい踊れた。
イナの心の声『お父さん見える?私にも見つめ会える友達がいる。もう透明人間じゃない。私にも色が付いたの。だから心配いらない。大好きだよ!』

出番が終わったイナは、1人、非常階段に座るヘリムの元へ。
イナ「写真撮らない?」
パシャ
ヘリム「何なの?勝手すぎる。」
イナ「合わせても嫌われた。なんで嫌いに?」
ヘリム「実はおしゃべり?」
イナ「好かれたくて頑張ったのに。」
ヘリム「それが嫌だった。私も好かれたかった。でも本心を隠してたよね?ジュヌを嫌うフリをして告白されても黙ってた。正直に言ってよ。私も気持ちを知りたかった。友達だから。」
イナ「実は私1つ秘密があるの。超能力を持ってる。目を見ると心の声が聞こえる。」
ヘリム「私にも超能力がある。目を引く能力。みんな私に注目する。」
笑い合う2人。
ヘリム「ごめんね。体育館では怖かったでしょ。」
イナ「でも、もう平気。」
2人は仲直りした。

第4控室にやって来たドンヒ。
ジハンは、部屋を花やキャンドルで飾り付け、やって来たドンヒに跪いてプロポーズ。
呆れるドンヒ。
拒絶するドンヒの足元にすがるジハン。

会場では他の生徒たちの発表が続いていた。
赤い照明の中、ワイヤーで宙を舞うチーム、スモークをたくチームなど。
それを見たマヌムは、夢のことを思い出す。
「空中でもがく人」「煙」
マヌムが見た夢は、過去の火災ではななく、今ここでこれから起こる火災のことだった!

ドンヒに受け入れてもらいえないジハンは、ペットボトルに入った油を少しだけ撒いて「火をつけるぞ!」と脅してみせた。
しかし、気が小さくて撒き散らすことができない。
ドンヒは「私が愛したあなたの個性は、その気の小ささだった。極悪人にはなれない半端な悪人。かわいかった。ちゃんと拭いて帰って。」と言って、立ち去った。

ギジュの今日の服に見覚えがあったダヘ。
それは、イナが体育倉庫に閉じ込められていると知らせに来た未来ギジュと、同じ服だったからだ。
それを伝えるとギジュは席を外して、過去へ行こうとする。
「イナの居場所を教えるだけ。すぐに戻る。」と言う。
ダヘは追いかけ、「今じゃなきゃダメ?」と問う。
実はギジュの首のアザが、徐々に薄くなり始めていた。
だからギジュは、最後の務めを果たそうと、急いでいるのだ。
「やっぱり変えられない運命なの?」と涙を流すダヘ。
ギジュは「決して変えられない運命じゃない。どうやってあの時間に戻るかは分からないが、確かなのは、アザのせいでも、予知夢のせいでもない。君を救いに行くなら、それは俺が自ら選んだことだ。運命だからじゃない。俺の選択。」と言う。
ダヘはギジュを抱きしめた。
ギジュ「だから約束してくれ。今までの選択を否定するな。これからも選び続けろ。未来を変えられないなら、その次を作ればいい。悪い夢に負けるな。未来を輝かせてくれ。」
ギジュはキスをして、行ってしまった。

会場から慌てて出てきたスングン。
ダヘに、マヌムが夢で見た火事が今ここで起こると伝える。

ジハンは自分が撒いた油を布で拭いていた。
しかし、その不始末によって、キャンドルの火が布に燃え移る。
火は瞬く間に大きく燃え広がり、手がつけられなくなってしまう。
怖くなって逃げ出すジハン。

スングンは火災報知器を鳴らす。
戻ってきたギジュは会場の騒ぎに驚き、ダヘを捜す。
ダヘは、火へのトラウマに苦しみながらもイナを捜していた。

ステージ裏で火災発生とアナウンスされ、会場のお客たちはパニックになりながら外へ避難する。
スタッフがステージに防炎カーテンを下ろそうとするも、引っかかってしまい下りてこない。
このままでは火が燃え広がってしまう。
ドンヒは覚悟を決めて、宙を飛び、引っかかった防炎カーテンを下ろした。

イナとヘリムは逃げ遅れてしまった。
パニックになるヘリムを残し、イナは出口を探しにステージ裏へ。
ギジュは防火壁を壊して中に入り、座り込んで泣いていたヘリムを救出。

出口を探して彷徨っていたイナは、煙を吸って苦しくなり座り込んでしまう。
そこにダヘがやって来た。
2人は急いで脱出しようとすると、舞台装飾の壁が倒れて来て下敷きに。
寸でのところでギジュが来て、倒れてくる壁から2人を守った。
しかし迫りくる炎。
ギジュ「早く行け!」
ダヘ「嫌だ!ギジュも一緒に逃げて!」
ギジュ「今から(13年前の火災から)君を救いに行く。今行かないと。共に過ごした時間を守るには君を救わなきゃ!そこが始まりだ。」
ダヘは泣く泣く、イナをおぶって外に向かった。
ギジュは力の限界。
壁の下敷きになる瞬間、過去へ戻った。
そこはイナが生まれた時間。
未来ギジュは妻セヨンに「イナを産んでくれて、この時間をくれてありがとう」とつぶやき、病室の扉を出て、火災現場の学校に走った。
モノクロだった過去の世界にどんどん色がついていく。
学校に到着。
チョン隊長が校舎に入り、校舎の玄関が崩れ落ちた。
チョン隊長の犠牲は免れなかった。
ダヘのいる化学室倉庫の爆発まではあと2分。
ギジュは迷いなくガラスを割り、炎に包まれた校舎の中へ入った。
そしてダヘを見つけた。
ギジュはダヘを連れて、階下にエアマットのある窓までなんとかやって来た。
ギジュは「飛び降りろ。君は1人じゃない。俺たちは一緒だ。1人だと思っていた時もな。俺だけじゃない。すぐ、みんなにも会える。困難にもぶつかるだろう。でも振り返って見れば、共に過ごしたどんな時間もきっと幸せだ。」と行って、ダヘの指にポク家の家宝の指輪をはめた。
そして、「それまで失くすな。必ず持ってて。忘れるな。」と言って、2人は見つめ合い、ギジュはダヘを階下へ落とした。
次の瞬間、爆発の炎でギジュの姿は見えなくなった。

<現在>
ジハンは刑務所に入った。

ダンス会場での火災事故、負傷者はゼロだった。
しかし、ギジュは行方不明のまま。

それから5年が経ち、ポク家のギジュの部屋に、ポク・ヌリという小さな男の子がいた。
ギジュとダヘの息子だ。

グレースはジムで働いている。
ドンヒは、ヒョンテを連れて、自由に空を飛び回る。
ヒョンテが羨ましいグレース。

マヌムはイロンと仲良くなり、“宮殿サウナ”に通って、睡眠を取る習慣ができた。
夢を見たマヌム、「今日は懐かしい客人が来る」とニッコリ。

高校生になったイナは寄宿舎生活。
腕を組んで一緒に放課後を過ごす友達もいるようだ。
今日はイナが久々に帰宅するので、ダヘとスングンは腕をふるってご馳走の準備。
サウナから帰ってきたマヌムは、イナだけでなく、もう1人分余分にお箸を用意するように指示した。

部屋で洗濯物をたたむダヘ。
トコトコとやって来た幼いヌリは、失くしたはずのボールを持っていた。
「昨日から持ってきた。」と言うヌリ。
ダヘ「過去から持ってこられるの?」
ヌリ「過去って?」
ダヘ「昨日みたいなもの。」
ヌリ「ママも何か持ってきたい?」
ダヘ「ずっと前になくりたものを持ってこれる?」
ヌリ「どれぐらい昨日?昨日の昨日の昨日?」
ダヘ「もっと、ずっと昨日。ママが5年前、いや18年前になくしたの。」
ヌリ「どんな形?」
ダヘは写真を見せる。
ヌリ「パパ?」
ダヘ「ヌリがパパを連れてこれる?」
写真を見つめるヌリ。
しかし飽きてしまったようで、ボール遊びを始めてしまう。
まだ幼いヌリには難しい話だったかな。
ダヘはたたんだ洗濯物を持って部屋を出ようとした。
しかし、何かが気になって、ふと振り返る。
すると、そこにはニッコリ笑ったギジュが!
ヌリと手を繋いでいて、ヌリもニッコリ。
ギジュが戻ってきた!
ダヘは「おかえり」と言って、笑顔で涙をこぼした。

<終>

Netflix韓国ドラマ「ヒーローではないけれど」第11話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「ヒーローではないけれど」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第11話

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海の近くの民泊にダヘを見つけたギジュは、お互いに正直な胸の内を打ち明け、愛を伝えあい、キスをした。

イロンとヒョンテも海に着き、店で食事をしていると、ギジュがやって来た。
ギジュが2人前をテイクアウトしたことから、ダヘが生きていると分かったイロン。
ギジュは、13年前の火災からダヘを救い出すのが自分であること、そしてその際に命を落とすことを説明する。
「命を懸けてダヘを助け守る。ダヘに手を出すやつは誰だろうと命はないと思え。」とギジュ。

ギジュとダヘはポク家に戻った。
ギジュが死ぬと知ってしまったイナは、泣いていた。
ギジュが話しかけても、イナは部屋に閉じこもってしまう。

ギジュのために手を尽くしたダヘに感謝を伝える母マヌム。
ダヘは、まだ諦めておらず、ギジュの死から免れるために、また他の方法を探すと言う。
「火災から助けてくれた人の首には、ギジュにはない赤いアザがあった。マヌムが夢の中で手がかりを探せば…」とダヘ。
しかし、未来を変えることは不可能だと考えるマヌムは、「あれは夢じゃなかったの、呪いよ。」と答えた。

ドンヒモデル時代。
メインモデルに抜擢され、ファッションショーのフィナーレに立つ予定だった前日に、マヌムが「メインモデルが大ケガをしてショーは失敗する」という夢を見た。
ショーは、ドンヒの代役のモデルがランウェイで転び、花道から転落。
ドンヒのために用意されていた靴だったので、代役には合わなかったのだ。
「私が出てたら事故が起こらなかったはず。母さんの夢にひるまずショーに出ていたら?自分の手で未来を変えていたら?そんな考えが頭の中を回り続けて、何かを口に詰め込んでいないと耐えられなかった。予知夢に縛られないで。未来は変えられる。」
とドンヒはギジュを励ました。

マヌムは、ドンヒが女と取っ組み合いのケンカをする夢を見たと言う。
「恋人のジハンには、他に女がいる。ドンヒが寂しげに泣いていた。ドンヒの夢を潰した上に、切望していた結婚の邪魔をすることになるので言えない。もう夢は見たくない。私が見たの未来じゃない!子供たちを地獄へ追いやる呪いだった!」とマヌム。

部屋に閉じこもったイナに様子を見に行くダヘ。
イナは「呪われてる…お母さんは私の誕生日に…父さんは私が生まれた時間に…誰の目も見ちゃいけなかったんだ…もう見たくない…」と泣いた。
ダヘは「確かに呪われてるわね。誰もが欲しがるものを持って生まれたのに。感謝するどころか、バレないようい独り占めしようと。怖がってばかりでろくに発揮もできず、挫折する呪い。その呪い、私が解く。おばあちゃんが見た未来は私が変える。お父さんも助ける。」とイナに誓った。

ドンヒとジハンは新居の内覧。
ドンヒは気が乗らない様子。

ジハンには、別に女がいた。
ダヘは、2人の密会写真を盗撮し、ジハンに送り付け、接触した。
ダヘ「ポク家の一員になるなら覚悟して。あの家には秘密がある。あの家族は超能力一家よ。義母は未来、義弟は過去、姪は心の中を見る。彼女は空から見下ろす。だから、あなたがどこで何をしようとも、何もかも見透かされるってこと。結婚は諦めて。それが身のため。」
ジハン「またとない逆玉のチャンスを手放せと?これくらいは投資のうちだ。望みは何だいくら欲しいんだ!?」
ダヘ「2億。式が始まる前までに用意しなければ、さっきの写真を式場のスクリーンに映してあげる。」
怒ったジハンがダヘに掴みかかると、ヒョンテが現れて、ジハンを取り押さえた。
ダヘ「結婚は諦めて。簡単でしょ?」

ヒョンテはダヘを連れ戻しに来たのだが、「13年前に死ぬ運命だったの、もう十分生きたよ。邪魔だけはしないで。」と言い残して立ち去った。

ドンヒは過食が再発。
「飛べないくせに、また食べてる罪人」と自分で自分のことを卑下するドンヒ。
ギジュはそんなドンヒに、「もともと細くはなかった。小学生の頃、俺の記憶では、あの時が一番輝いてた。俺が小学校の時、入院したのを覚えてる?」と言って消えた。
ギジュは小学生の入院時の過去に戻る。
能力が覚醒した当時のギジュは、バイクに轢かれた犬を助けると言って、何日も飲まず食わずで過去を彷徨って栄養失調になった。
入院中、食事を食べたくないと言い張るギジュだったが、ぽっちゃりしたドンヒがあまりにも美味しそうに食べるもんで、ギジュも食欲が湧いたのだ。
「姉さんが食べてるのを見ると僕も食べたくなる。食べてる姿をテレビで流したら、みんな食欲が湧いて元気になる。」とギジュ。
現在に戻ってきたギジュ。
「小学生のドンヒは可愛かった。あれが本来の姿。自由自在に飛んでた。体重の問題じゃない。あの頃の姉さんは幸せだった。一緒にいて俺も幸せだった。」と元気づけた。
ドンヒは「小学生の時より今の方が細いのに、あんなに愛していた人と結婚するのに、なんで幸せじゃないの?」と聞く。
ギジュ「自分でも分かってるんじゃないの?“愛してた人”と過去形だ。」と言った。

ジハンは、要求通りの金額をダヘの元へ持ってきた。
本当に用意したのかと驚くダヘ。
そこへグレースが現れた。

グレースは夜中にドンヒを呼び出し、2人でドンヒの新居へやって来た。
新居ではジハンが別の女と浮気していた。
ジハンはドアが開く音に驚き、女を隠す。
グレースは部屋をウロウロし、クローゼットに隠れていた女を発見。
観念してドンヒに跪くジハン。
しかし、ドンヒは心が決まった。
「結婚する理由はお金だけ?私にはお金以外に魅力がないって知ってた。それでもあなたが私を欲し愛してくれれば自分を愛せると思った。手遅れね。私を“かわいい”と言ってくれる人もできた。私たちの間に残ってるのは金銭問題だけ。開業資金ぐらいは返して。」
そこにダヘが現れた。
「受け取りました。義姉さんの代わりに。」とダヘ。
ジハンは「金を返せ!」と追いかけまわし、グレースとダヘはお金の入ったバッグをパスし合う。
それでもしつこく追いかけ回すジハンとグレースは揉み合いになり、グレースは勢い余って、階下へ落ちてしまった。
ここは高層階、絶体絶命の危機。
すると、ドンヒは窓から飛び降り、グレースをキャッチ!
そして、飛んだ!!
驚きと感動で悲鳴を上げるグレース。
2人は無事に部屋に舞い降りた。
マヌムが夢で見た“女と取っ組み合いのケンカ”とはこれのことで、ドンヒの涙は嬉し涙だったのだ。
「マヌムが夢で見たものが全てではない。」
そう確信したダヘ。
ダヘ、ドンヒ、グレースは、共に抱き合い、涙を流して喜びあった。

ダヘは「奥様の夢は確かに予知夢。夢のおかげで対策できたから不幸を免れた。ただ待つのではなく、夢を現実にする準備をしたから。夢は変えられなくても、どう受けとるかは選べる。夢で見たのが全てとは限らない。怖くて目を背けたから見逃したのかも。だから奥様は夢を見続けて。ギジュは助かる。」とマヌムに語った。
スングンは「マヌムの夢が救世主を連れて来てくれた。」と喜ぶ。
マヌムは「ちょっと不愉快だわ。ドンヒはお義姉さん、スングンはお義父さん、なぜ私だけ奥様なの?」と愚痴を漏らす。
ダヘは「すいません、お義母様。」と言った。
笑顔のマヌム。
その会話を聞いていたイナも笑った。

ギジュはイナを連れて、閉園30分前の遊園地に駆け込んだ。
そしてイナが大好きな綿あめを買い、話した。
ギジュ「終わりのようでも常に次がある。イナが生まれた時間から全てが始まるんだ。お父さんがダヘを救い、ダヘが俺たちを救う。全てイナのおかげだ。俺の幸せな時間で皆が幸せになれる。心が読めるのは悲しくて苦しいはず。自分だけに見えるのは寂しくて、怖いよな。俺も最初は呪われてると思った。何も見たくなかった。でもそのうち本当に何も見えなくなった。目の前にいるお前を見たくても見られなかった。だから逃げるな。俺も逃げない。イナが生まれた時間は人生で一番の贈り物だ。俺は逃げずに受け取るつもりだ。大切にする。」
涙をポロポロこぼしながら、イナは「次はもっと早く来よう。次はおばさんも一緒に。次はチュロス〜。」と言った。

“宮殿サウナ”にマヌムがやって来た。

イロンは、「裏切って出ていったダヘをひどい目に合わせよう」とか、「ポク一家潰してやろう」とか、そういう悪巧みをしているのかと思いきや、そうではなかった。
ダヘを助けて、ダヘに幸せになってほしかったのだ。
それで、ジハンの一件を手助けした。

イロンとダヘは2人きりで話す。
イロンは「私にとってあんたがいないのが、何より酷だった。うちの娘。生きててくれてよかった。」
イロンはダヘを抱きしめた。
マヌムがかつて見た予知夢
「イロンが大人になった娘を泣きながら抱きしめてた。“生きててくれてよかった”と。」
これが現実になった。
マヌムはその様子を見て微笑んだ。
イロン「私みたいな人間を“お母さん”と呼んでくれて感謝してる。最後まで家族になってやれず申し訳ない。あんたに本当の家族ができて嬉しいよ。言ったでしょ。ダヘとギジュの幸せを心から祈ってると。幸せにね。すべてかカネになるんだ、金の卵を生みまくってお幸せにね。今までご苦労さん。」と言って、2人は涙を流して抱き合った。

ポク家では、ギジュが家族に手料理を振る舞う。
幸せな家族団らんの時間を過ごした。

イナがダンスクラブで、ジュヌと一緒にダンスをする。
「熱心だな」というジュヌに、イナは「上手にできなくても、一生懸命頑張ってる姿を見て欲しい人がいる。私にもいい友達がいるところも見せたい。もう透明人間じゃないって。」と答えた。

ギジュとダヘは2人で焼き肉。
ダヘには未来ギジュがいるのが見えた。

マヌムは、何度も火の夢を見続けていた。
スングンは昔の音楽をかけて、マヌムとダンスを踊った。
その様子を見たギジュは、家族が笑顔いっぱいだった過去に戻り、その景色を胸に刻んだ。
公園でピクニック。
両親は踊り、お弁当を頬張るドンヒ、シャボン玉を吹くギジュ。
未来ギジュは、ふと、横を走り去る少女を見かける。
追いかけると、それは少女の頃のダヘだった。
親がおらず、自転車の乗り方を教えてもらえないダヘは、友達からバカにされ置いてけぼりに。
未来ギジュは、ダヘ少女が自転車が乗れるように、そっと手助けした。
その時、木の枝が首に触れ、ギジュの首に傷ができた。

戻ってきたギジュは傷を隠して、幸せな食卓についた…

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Netflix韓国ドラマ「ヒーローではないけれど」第10話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「ヒーローではないけれど」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第10話

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運転席にはダヘ、助手席にはギジュ。
雨の中、車を走らせ、楽しそうに会話をしている2人。
そして、ギジュは「行ってくる」と言って過去に消えた。
しばらくして、ギジュが現在の車内に戻ってくると、運転席にダヘはおらず、フロントガラスは粉々に割れ、車は橋の欄干を突き破り、今にも川に墜落しそうな宙ぶらりんの状態だった。

<事故5日前>
ダヘはポク家に嫁ぐことが決まり、ギジュやマヌムとスングン一緒に食事。
ギジュは「家族で食卓を囲むなんて、何だか現実に思えなくて。父さんがいつも通り家にいるし、母さんはダヘを受け入れてくれた。何もかもうまくいって戸惑ってるけど、感謝してる。」と笑顔。
「夢で見た運命には逆らえない。」と言うマヌム。
幸せなはずの団欒だが、ギジュ以外は、何だか不穏な空気が流れる。

<事故7日前>
マヌムは最悪な夢を見た。
なんと、ギジュが死ぬ夢だ。
ギジュは、13年前の火災からダヘを救い、炎に包まれ帰らぬ身となり、遺体も見つからないという。
その話を聞いたダヘは、なんとか食い止めることはできないのかとマヌムを問い詰めるが、何もできないと嘆くマヌム。
かつてマヌム自身の父親の死を、予知夢で知っていたにも関わらず防ぐことができなかったからだ。
マヌム「だから、今できるのは1つだけ。残りの時間を幸せに過ごさせてやること。望みは何でも叶えてやる。たとえ、詐欺師との結婚でもね!我が家に入りなさい。」
ダヘ「自分のせいで死ぬことが分かっていながら一緒にいるなんてできない!」
マヌム「詐欺師でしょ!騙しなさい!あなたがギジュに仕掛ける最後の詐欺になるわね。私だって苦しい!息子を死に追いやるあなたを家に入れるなんて!でもギジュのために耐える。お願いよ、どうか頼むわ。」
2人は悲痛な思いを隠してギジュと接することに。

学校ではイナが体育倉庫に閉じ込められた件で、ヘリムが担任に注意される。
ヘリムは、やってないと否定。
担任は、「誰かが鍵をかけたのは事実だか証拠がない。イナの意向に沿って処罰はしない。だけど二度とあってはならない。いいな?」と言った。
ダンスクラブのメンバーたちは、「ジュヌが告白したのはイナで、ヘリムが嫉妬して本性を現した。怖すぎ、陰険。」と悪口を言い、ヘリムをハブるようになった。
イナは、「目を見ればやったかどうか分かるけど、もうヘリムの目も心も見たくない。その歪んだ心がみんなにもバレたでしょ。」とヘリムに言い放ち、ジュヌと一緒に自転車で帰っていった。

ギジュはスングンに引っ越しを提案する。
こんな豪邸に住めるような経済状況じゃないし、もう少し小さな家に暮らそうと。
ジムの入ったビルはドンヒに任せ、両親とイナはギジュが面倒を見ると申し出る。
とても明るく前向きになったギジュ。

スングンは何も知らずに家族を気遣うギジュに胸を痛め、なんとかできないかとマヌムと言い争うが、なにもできないと言うマヌム。
マヌムとスングンは仲違いしたが、ギジュのために一時的に一緒にいることにした。
「ギジュを失ったら私たちも終わり。それまで父親の務めを果たして。」と。

ドンヒもマヌムからギジュの死を聞いていた。
ギジュが死んだら念願のビルは手に入る。
しかし、弟の死を喜べるはずもない。
「そんな夢を見たせいよ!あんなに夢を見たがって、あんなに未来を盗んでおいて、私だけが欲張りなの!?母さんこそ欲張った罰を受けてるんでしょ!犠牲になるのは私だけで十分!母さんの夢がギジュを殺すのよ!」
ドンヒは号泣した。

ギジュとダヘとイナは、本当の家族のように幸せに遊んだ。
ギジュもすっかり明るくなり、笑顔が増えた。
ギジュはダヘと寝室を共にしたがり、ダヘとの距離をもっと詰めたがるのだが、ダヘはうまく演技して誤魔化し、一線を引く。

苦楽を共にした家族を捨てたダヘを、イロンは憎々しく思っており、何かを企んでいた。

一線を引くダヘだが、ギジュはグイグイ距離を縮める。
ダヘのベッドに潜り込み、「きっとこの時間に戻ってくる。今、すごく幸せなんだ。」とギジュはダヘに甘えて一緒に寝た。
複雑な思いのダヘは、「一緒に旅行に行こう」と提案した。

翌日。
雨の中、ギジュとダヘは車で出かける。
運転はダヘ、助手席にはギジュ。
楽しく会話が弾む2人。
途中、肌寒くなったダヘは、シートベルトを外してジャケットを羽織る。
出会った頃の話をする中で、「あの時笑ってた!」「いや笑ってない!」と他愛もない言い争い。
「過去に戻って確かめて来て」とダヘ。
「じゃ、行ってくる」とギジュ。
戻ってきたギジュ「ごめーん、笑ってた」
2人は笑い合う。
ダヘの好きな映画の話をする中で、ヒロインが着てた服の色が「黄色!」「青色!」と
また他愛もない言い争い。
「過去に行って確かめて来て」とダヘ。
「よし、行ってくる」とギジュ。
ギジュは消えた。
1人運転するダヘの車の後ろに、見知らぬ黒い車が迫る。
怪しく感じたダヘはハンドルを切った。
次の瞬間、過去から助手席に戻ったギジュ。
運転席にダヘはおらず、フロントガラスは粉々に割れ、車はガードレールを突き破り、今にも川に墜落しそうな宙ぶらりんの状態だった。

警察や救助隊によりダヘの捜索が始まる。
無傷のギジュ、ドラレコは故障。
警察はこの事故を怪しむ。
夜になっても捜索は続くが、ダヘはどこにも見つからない。
ギジュはパニック状態で、ダヘを捜そうとして川に入って騒ぎを起こして警察に止められる。
そんな中、ダヘのジャケットが見つかった。
膝から崩れ落ち、号泣するギジュ。
翌朝、捜索は打ち切られた。
水辺でたたずむギジュ。

ギジュは宮殿サウナにやって来て、「ダヘをあんな目に遭わせたのはアンタだろ!」とイロンを責め立てるが、「隣りにいたのに何してたんだ。シートベルトはどうした?自分だけ生きて帰ったくせに。超能力者なのになんで捜せないんだ!どうして防げなかったんだ!」と逆に怒鳴られた。
何も言い返せないギジュ。
ギジュは再び能力が消え、酒に溺れるようになってしまった。
ダヘを捜したいのに、原因を突き止めたいのに、過去に戻れない自分を嘆き涙を流す。
そんな様子に、家族は胸を痛める。
「ダヘは気の毒だけど、ギジュが能力を失って過去に戻らければ、死なずに済むから、むしろよかったのではないか」とドンヒ。
ギジュの未来が変わったのか。。?

マヌムは、打ちひしがれるギジュに「ポク家が能力を失ったのは自然の摂理。現代社会において超能力など、もはや意味がない。私も疲れた。不眠症は“もう夢を見るな”というご先祖様からの贈り物だったんだ。だから、あなたも過去に戻ろうとせず、今を生きるのよ。」と言った。

ドンヒはすかり痩せて、元通りのナイスバディに。
ジハンとの結婚の準備が進む中で、ドンヒは延期したいと申し出た。
ギジュのことで胸を痛めているからだ。
しかし、段取り的にもビジネス的にも延期はできないと言うジハン。

ギジュは廃車場に来て、乗っていた事故車を捜し続けていた。
そこへ、見かねたドンヒとイナがやって来た。
ドンヒは「もう見つからないし、見つけても何も変わらない」と諦めさせようとする。
しかし、ギジュは「ダヘは生きてる。母さんが、俺がダヘを救う夢を見た。まだ実現してない。」と聞かない。
ドンヒは「もうポク家の超能力は途絶えたの!」と言うが、イナは「違う!伯母さん、もう飛べるよね!見つけて!車に痕跡が残ってるかも!」と主張。
ドンヒは仕方なく飛んでみるが、少ししか浮かなかった。
イナはギジュの手を握り、「おばさんは、私が初めて目を見られた人。お父さんと向き合えたのもおばさんのおかげ。おばさんも家族でしょ?だからおばさんを見つけて!過去に行くの!お父さんならできる!」と励ました。
励まされたギジュは、目を瞑ってみる。
消えた!
ギジュに能力が戻った!
ギジュが戻ったのは、ダヘとイナと3人で本当の家族のように幸せに遊んだ日だった。
しかし、ダヘに接触することはできず。
次に戻ったのは、ベッドで一緒に寝た日。
未来ギジュに気づいたダヘ。
ギジュはダヘを抱きしめ、「旅行はダメだ。絶対に車に乗るな。海へ行く途中、雨でスリップして事故に遭う。君が…だから絶対に行くなよ!頼む!お願いだ!」と伝えた。
しかし、事態は変わらなかった。
起こったことは変えられないのか。。?
イナは、ダヘが事故を知っていたのではないかと言う。
知りながら、なぜ。。?

イナは宮殿サウナにやって来た。
ダヘが何かを隠していたのではないかと、ヒョンテを問い詰めるも、ヒョンテは無視して行ってしまった。

イロンの元に“交通違反通告書”が届く。
イロン「指示通りうまくやったよね?」
ヒョンテ「ああ」
イロン「事故は川で起こったのに、海に行ったの?」
ヒョンテ「指示通り処理したら気分が沈んで、気晴らしに。」
イロン「車を出して。海へ。私も気晴らししたい。」

イロンを車に乗せ、出発しようとするヒョンテに駆け寄るイナ。
ヒョンテはサングラスを外し、イナに目を見せた。
イナの目が青く光る。

イナは急いで帰宅し、ギジュの元へ走る。
そして、「居場所が分かった!おばさんは生きてる!急いで!先に見つけないと!」と伝えた。

<事故7日前>
マヌム「あなたがギジュに仕掛ける最後の詐欺になるわね。」
ダヘ「彼を救うには幸せではダメです。ギジュは私が救います。能力を復活させた私が、能力を失わせます!私が彼に仕掛ける最後の詐欺は、幸せな時間ではなく不幸な時間です。」

<事故16時間前>
ダヘはギジュを騙すべく、ヒョンテに協力を求めた。
ダヘ「助けてくれたらできる。」
ヒョンテ「ギジュは過去に戻れる。事故の時間に戻られたらバレるぞ。」
ダヘ「彼が過去に行ってる間に事故が起こるから、戻れない。それに私が消えれば過去に戻るのは困難になる。そえrが狙い。」
ヒョンテ「事故の話を伝えに未来から来たんだろ?」
ダヘ「何も変えられない無力感に打ちのめされるはず。うつ秒が再発する。」
ヒョンテ「ヤツが13年前に戻れなければ、お前は消滅するんじゃ?考えてみたのか?」
ダヘ「手から消えていくかもって?w映画ならありえる。まあ、別に消えたって構わない。」
ヒョンテ「…」
ダヘ「力を貸して。私の最後の詐欺よ。」
ヒョンテ「わかった。手伝う。」

<事故時>
ギジュが過去に戻った後、1人運転するダヘの車の後ろに、見知らぬ黒い車が迫る。
ヒョンテだった。
ダヘは車を止めて降りた。
ヒョンテは事故の偽装工作をして、体を張って車を橋の欄干に激突させた。
ダヘはジャケット川に投げ捨てた。
『さよならギジュ。どうか不幸になって。』
ダヘはヒョンテの車に乗って、その場を立ち去った。

<現在>
ヒョンテの心の声を聞いたイナによって、ダヘが生きてると知ったギジュは、ダヘを捜しに車を走らせる。

ダヘは、海の近くの民泊にいた。
ギジュはイロンより先にダヘを見つけるべく、猛スピードで駆けつけ、浜辺にダヘの姿を見つけた。
「ト・ダヘ!!!」
驚くダヘ。
逃げようとするダヘを、必死に追いかけるギジュ。

ポク家では、イナが家族に説明する。
「もう、大丈夫。お父さんがおばさんを連れて帰る。安心して。」とイナ。
慌てるマヌム。
「そうなってはダメなの!」
イナはマヌムの目を見る。
イナの目が青く光る。

ダヘに追いついたギジュ。
ギジュ「なんでこんなマネを!?」
ダヘ「あなたが死ぬ。」

マヌムの心の声を聞いたイナ
「おとうさんが、死ぬ…?」

ダヘ「だから帰って。私のそばにいちゃダメ!イナといて!約束通り離れないでよ!」
ギジュ「俺を過去に戻らせないため?だからって残酷すぎるだろ。以前の俺を知りながら、あの時に戻れと?君を知る前ならともかく、出会ってしまったのに。君に出会って、息をして、歩いて、走って、自分を取り戻したのに!全部奪っておいて生きろと!?生きられるか?そんな状態でイナのそばにいろと?」
ダヘ「そうね。イナは言い訳かも。私が欲張ったの。たとえ歩けなくても、息をしてるだけでもいい。それでもいいから生きていてほしいの。いないよりマシだから。いないのは耐えられない…」
ギジュは、涙を流すイナを抱きしめた。
ギジュ「賢い詐欺師かと思ったら、バカだな。」
ギジュを振り払ったイナ「帰って!私から離れて!」
ギジュ「俺には耐えろって?悪いけど俺も耐えられない。」
再びギジュはイナを抱きしめ、「愛してる」と言ってキスをした…

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Netflix韓国ドラマ「ヒーローではないけれど」第9話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「ヒーローではないけれど」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第9話

前話はこちら↓

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火事の夢を見て、飛び起きたマヌム。
大声でギジュを呼び、「夢を白く覆っていたのは霧ではなく煙だった!ギジュもいた!ダヘといたら大火災に巻き込まれる!」と大慌て。
ギジュは「その火事なら心配ない。大昔に鎮火した。」と言い、マヌムに指輪を見せた。
ダヘが持っていた指輪と、金庫に保管されていた指輪の2つを。
驚くマヌムに、「13年前、ソンジェ女子校の大火災からダヘを助けたのは俺。未来で助けるんだ。ダヘの過去が俺の未来だから。」と説明。
過ぎた事とはいえ、不安が拭えないマヌム。

ギジュは、「君が持っていた指輪はポク家の家宝。君に指輪を渡したのが俺。」とダヘに伝えた。

マヌムは困惑していた。
13年前から始まっていた2人の運命。
「もしかしたら、本当に2人で手を取り合いポク家を再起させるかも。。」と。

スングンは、妻との不倫で慰謝料をしてくる男に、1等に当選している宝くじを渡した。
驚く男。
解決したかに思えたが。。
マヌムの携帯に、スングンと女性がダンスする写真が送られてくる。
怒るマヌム。

実はスングンは罠にハマったのだ。
相手の女性とその夫は、イロンの詐欺仲間だった。

スングンは「健全に一緒に踊っただけ」と弁明するが、聞き入れないマヌム。
タチの悪い相手に脅されて宝くじを渡したと知り、さらに怒る。
マヌム「私が夢を見られないから、完全に騙せると思ったのね!あなたを信じて目をと閉じたのに!弱り果てた私の背にあなたはナイフを突き刺したのよ!!」
スングン「そうだな。正直言って一挙手一投足を監視されている気分だった。お前は常に何が起こるか知っていた。ポク家の秘密を守るために、人付き合いも慎重になった。お前に見透かされて息が詰まった。」
マヌム「私たちは同じ夢を見ていると思ってたけど息苦しかったのね。自由にしてあげる。出て行って!」
スングンは少ない荷物を持ってポク家を出ていった。
イナに見つかるも「ちょっと旅行に」と言った。
イナはメガネをずらしてスングン目を見て、真意を悟った。
部屋で1人、泣き崩れるマヌム。

ダヘがマヌムに渡したはずの当選した宝くじ。
回り回って、イロンの手元に。
「お見事ね。どうやったの?」とダヘ。
「いざとなったら、あんたの気をぎゅっと引き締めてやると言ったろ?」とイロン。

翌朝。
スングンがいないため、散らかったままのキッチン、何も入っていない冷蔵庫。
スングンは旅行に行ったと知らされるギジュだが、イナから「旅行じゃない」と聞く。

ギジュはダヘの元へ。
ダヘはイロンが仕掛けたのだと告げる。
「お金を奪い、ポク家の柱のような存在も排除した。分かった?私を救う前に、家族が危険な目に遭う。お姉さんもイナも、母の計画に入ってる。それでも私を救う?私たちが一緒にいる限り、母はポク家を手放さない。それなのに過去に戻って私を救う?ポク家の指輪を私に渡す?その必要はない。指輪は別物。これだけは覚えてる。その人の首には赤いアザがあった。私を助けたのはあなたじゃない。あなたは家族を助けなきゃ。これは序の口、母の狙いはお父様じゃない。標的への道を開いただけ。本当の標的は予知夢で金の卵を産む奥様よ。」と告げた。

マヌムはドンヒとジハンと食事していた。
マヌムは、頭痛が酷く、スングンのことでとても不機嫌。
「一つのビルに、美容外科をはじめ、エステ、ジム、食事指導に至るまで美容関連の全サービスを入れる」というジハンの提案。
ドンヒと結婚して手に入る予定の500億のビルの話だ。
マヌムはジハンがグレースと浮気をしたことに触れ、「詐欺師」だと侮辱した。
ドンヒがポク家の遺伝の話も打ち明けていないことから、信頼もないと。
あまりに酷いマヌムの発言や態度に怒ったドンヒ。
ドンヒ「家族全員が母さんの夢に振り回されてきたの。私も母さんに従って夢を諦め生きてきた。輪私の夢を潰したこと忘れたの?結婚すればいいんでしょ?孫を生んで伝統を引き継いであげる。時代遅れな夢を叶えてやると言ってるのに、話が違うじゃない!必死でダイエットして痩せたのに…」
マヌム「少しは痩せたの?」
ドンヒ「私が見えてないのね。お望み通り、私も自分の家庭を築いて母さんの呪縛から逃れてやる。」
そう言って、ドンヒは立ち去った。
マヌムは頭痛でフラフラしばがら会計をすると、カードが使えない。
そこにイロンが現れ、会計を済ませてくれた。

イナはいじめられ、学校を抜け出し、いなくなってしまった。
連絡を受けたギジュはダヘに助けを求める。
イナと連絡が取れないと焦るギジュに、ヒョンテはイナの携帯が壊れていることを告げた。
ヒョンテは、イナをずっと見張っていたので、誰よりもイナのことを知っていた。
イナはコンビニでソロ飯(1人で食事)する時はカップ麺。
イナはカフェでは1人で“アショツイ”(アイスティーエスプレッソショット追加)を頼む。
家族連れで賑わう公園で、イナは自転車に乗れないし、1人でスマホを見てる。
イナのことを何も知らないギジュ。
家に帰ってるかもしれないのでギジュは家へ、サウナに来てるかもしれないのでダヘはサウナに戻ってみた。
すると、来ていたのはイナではなくマヌム。
イロンのマッサージを受けて熟睡していた。
イロンによると、極度の睡眠不足で危険な状態だったという。
驚くダヘ。
イロン「母さんはね、ギジュとダヘの幸せを心から祈ってるんだ。だから奥様とも仲良くなりたい。半人前の娘に母の気持ちは分かりっこない。金の卵をポク家に差し出すとはね。」
ダヘ「ギジュが当選金で借金を返せと言ってくれた。すぐにでも縁を切れたの。あなたを母と呼んだ時間があるからとどまった。私がカネに縛られると思った?違う。そばにいてあげたの。かわいそうで。カネに物を言わせて私をそばに置き、押さえつけることでしか引き止められないと思ってる。気の毒だった。死んだ娘への未練が残ってるから私に執着するんだと思った。だからそばにいて、母さんと呼んだし、時には実母のようだった。母さんも私を娘の代わり程度には思ってるかと。でも違ったのね。一緒にいたかったんじゃない。ただ私を利用してただけ。それが望みなら、私も娘役を降りる。」
イロン「大切な客がどうなってもいいの!?」
ダヘ「ポク家に手を出したら母さんの教え通りにやり返してあげる一番残酷な方法で。ご指導の賜物ね。」
ダヘはそう言って、サウナをあとにした。

イナは家にも帰ってなかった。
ギジュがイナのへの引き出しを開けると、そこには壊れた携帯が。
ダヘもポク家にやって来た。
ダヘに、イナとの過去に戻って手がかりを探せないかと聞かれるが、イナと過ごした時間があまりにも少なく、戻れる過去がない。
そこへ、過去に戻ってきた未来ギジュが。
ダヘが通訳し「学校の体育館にいる」とのことだ。

体育館ではイナのダンスクラブのメンバーがくっちゃべっていた。
「ジュヌがクラブを辞めた。理由はこの中の誰かに告白してフラレたらしい。」と。
そんな中、ヘリムが体育倉庫が開いているに気がつく。
そしてこっそり、鍵を締めた。

イナは体育倉庫で眠ってしまっていた。
気がつくと閉じ込められており、必死に扉を叩く。

ギジュとダヘは学校の体育館に着いたが、施錠されていた。
「施錠前に確認したが誰もいなかった」と言う用務員。
しかし、鍵を開けてもらい、中に入ると、イナがいた!
ギジュはイナを抱きしめた。

ギジュとダヘとイナはレストランへ。
ギジュは誰にやられたのかとイナを問い詰める。
イナは「人の目が多すぎるから学校を辞めたい」とつぶやいた。
「目?」と、何のことかわからないギジュ。
イナは席を立ち、トイレに駆け込んだ。
ダヘがあとを追う。
イナは泣いていた。
イナ「おばさんのせいだよ。透明人間でいるほうがよかった。友達に気に入られたかった。気の合う友達になりたかった。でも何が間違ってたのか分からない。」
ダヘ「自分の気持は?言葉にしなきゃ誰にも伝わらないよ。他の人には超能力はないんだから。他人の心は読めるのに、自分の心は読めない?」
イナ「自分の目を見れば分かるかもと思ったけど、何も聞こえない。」
ダヘ「私も透明人間だった。高校生の時に倉庫に閉じ込められたんだけど、誰も私に気づかなかった。その時火事が起きた。透明人間にふさわしい最期、たった独り消えていくのか…その時、ある人が火の中から現れて、私を見つけてくれた。透明なはずの私にも色があった。」
イナ「誰が見つけてくれたの?」
ダヘ「誰かな。間違いなくイナにもいる。炎にも臆せず、あなたを捜す人が。あなたの元を訪れる人をそんなに怖がらないで。イナが聞いたのは何層にも重なる心のほんの小さ破片かも。」
ダヘは一足先に席に戻って、ギジュに警告。
「問い詰めないで、静かに目だけを見て。」

店を出て、外で飲み物を飲む。
ギジュ「ア…チュだ」
イナ「アショツイね。いらない、夜にカフェインなんて!」
イナはギジュの手を払い、ドリンクが地面に溢れてしまった。
ギジュは、すぐにイナの体を拭いた。
そして、メガネも濡れてしまったので拭こうとして、イナの顔から取ると、イナは「やめて!」と拒絶した。
ギジュはゆっくりイナの目を見た。
イナもゆっくりギジュの目を見る。
ギジュの心の声『ごめんな、1人にして。怖かっただろ。寂しかったよな。今からでも一緒にいたい。どう歩み寄ればいいのか分からないし、不慣れなんだ。でも努力する。今からでもお前と、一緒に過ごしたい。お前が生まれた日のあの時間を必ず取り戻す。』
イナ「今更?なんで?」
ギジュ『お前を初めて抱っこした瞬間は俺の人生で最高の時間だから。』
イナ「最悪の時間でしょ?あの時間に飲み込まれたのに」
ギジュ『お前、まさか、聞こえる?』
イナ「聞こえる。目…」
ギジュ「目?いつから?だから避けた?なぜ隠した?」
イナ「なくなってほしいから!お父さんを襲った時間がお母さんまで飲み込んでしまったから。」

<過去>
事故直前の車内。
後部座席のイナと運転席の母セヨンとの、バックミラー越しでの最期の会話。
セヨン「新しいおうちに引っ越す?パパは一緒じゃない。」
セヨンの心の声『あの日、あなたが生まれたせいで…』
イナ「私は生まれちゃいけなかったの?」
心の声を読まれたセヨンは驚いて振り向いてしまった。
前方の車にぶつかりそうになり、あわててハンドルを切り、ガードレールに突っ込み、崖の下へ墜落してしまった。

<現在>
イナ「私が悪いの。心の中に何を隠そうと、その人の自由なのに、お母さんも友達もみんな、知れれたくなかったはずなのに、私が聞いてしまったから、怪物みたいな私のせいで、私なんかが生まれたせいで…」
ギジュ「そうじゃない!お前は悪くない!」
ギジュはイナを抱きしめた。
ギジュ「今までたった1人で抱え込んで…お父さんのせいだ、気づいてやれなくてごめん。お前が生まれた時間が、お父さんにとってどれほど大切か。」
2人は目を見つめ合って泣いた。
その様子をダヘが見守っていた。

サウナで熟睡から目覚めたマヌム。
マヌムは、イロンの幼くして死んだ娘の存在を言い当てる。
「その娘は今も生きている。大人になった娘を、あなたが泣きながら抱きしめていた」と。
これは、実は、ダヘから事前に聞いていた、イロンの唯一の弱点だった。
「母が仕掛けてくる前に先制攻撃を食らわすんです。弱点を正確につつけば母は必ずうろたえる。」と言うダヘ。
マヌムは「夢に見たことを伝えたまでよ。」と言ってサウナを立ち去った。

ドンヒは、階段を登るトレーニングをしていた。
グレースの協力で屋上まで登りきった。
グレースは「私たちって似てる。私も先輩も両家では脇役でしょ。主演は別にいる。私と一緒に飛ぼう。」とドンヒを誘った。

ギジュは、イナの自転車の練習。
そして乗れた!
笑顔が溢れ、少し先まで走り出すイナ。
ギジュもダヘも大喜び。

先まで行ったイナ、引き戻る時にジュヌに声をかけられた。
突然のことにテンパって自転車を倒してしまい、逃げ出そうとするイナ。
ジュヌ「そんなに俺が嫌い?」
ジュヌはイナにメガネを渡す。
以前イナが落としたメガネを拾って持っていてくれたのだ。
「努力したんだ。声もかけたかったし、そばに行きたかったけど我慢した。もっと我慢する。できるだけ避けるから逃げるな。」
そう言って立ち去ろうとするジュヌに、イナは「好き…あなたが好き…」と告白した。

イナを待つ間、ギジュはダヘにお礼を言った。
「おかげでイナを救えた」と。
ダヘはさっきイナの部屋で見た未来ギジュが、なんだか悲しげな顔をしていたと告げた。
すると、今ギジュが消えた。
ギジュはイナが生まれた時間に戻っていた。
「こんなに大切な時間を、なぜ今まで失ってたんだろう」と涙ぐむ。

悪夢にうなされるマヌム。

戻ってきたギジュ。
ギジュ「見つけた。イナのためにも俺のためにも取り戻すべき幸せ。イナが生まれた時間。この幸せで今度は君を救う。」
ダヘ「元気に生きてる人間をなんで助けに行くのよ!どうして?」
ギジュ「俺には分かる。13年の時を経て君に会うためだ。そして君を愛すためだ。」
ダヘ「あなたは家族を守って。」
ギジュ「守るよ、命がけで。その家族には君も入ってる。」
ギジュは家宝の指輪をダヘの指にはめ、もう一つを自分の指にはめた。
ギジュ「これは13年前に君に渡した指輪。これはいつか未来で君にわたす指輪。」
そう言って、ギジュはダヘにキスした。

クラブで1人酒を飲んでいたスングン。
すると、マヌムが「あなたー!あなたー!」と錯乱状態でやって来た。
スタッフに止められ、転んでしまったマヌム。
スングンが抱きかかえると、「ギジュが…ギジュが…死ぬの!」と号泣した…

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Netflix韓国ドラマ「ヒーローではないけれど」第8話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「ヒーローではないけれど」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第8話

前話はこちら↓

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マヌムは、また、ダヘが家宝の指輪をつけている夢を見た。

詐欺一家に乗り込んで来たギジュは、手を組むことを提案した。
「超能力を使って、不動産、宝くじ、株、仮想通貨、未来を盗んで稼がせる。そのかわりに、ダヘとの幸せな時間をくれ。」と。
イロンは条件を飲み、取り引きが決まりかけたところ、ダヘが断固として反対し、席を立った。
あとを追うギジュ。
2人は外で話す。
ダヘ「何が望み?」
ギジュ「時間を共にしてほしい。なるべく長く、頻繁に。」
ギジュ「まずは過去を変える。君を引き止める。俺たちの最後を修正する。」
そう言って、ギジュは目を瞑り、消えた。

イロンがなぜ取り引きに反対するのかダヘを詰める。
ダヘは、ギジュが好きだと打ち明けた。 
「自分でもどうかしてると思うけど、揺れてるし、戸惑ってる。だから結婚もやめた。私情を挟めば失敗するって言ったよね?母さんもビジネスパートナーに好意を抱いたあげく3年服役した。自分を狙った詐欺師に協力する魂胆は?気を引き締めたいのに、彼のそばで揺らがない自身がない。ごめん、忘れる。切り替えられるように手伝って。」と。

帰宅したスングンは、マヌムにバレないようにそーっと自室に戻ろうとするが、マヌムと鉢合わせ。
マヌムは、家宝の指輪をダヘがつけていた夢を再び見たので、金庫の暗証番号を変えるようにスングンに言った。
いつもと違う服装、帰宅したばかりであることに気づいてないようだ。

翌日から、ギジュは何とかして取り引きを受け入れさせるため、なにかとダヘにまとわりつく。
別のターゲットを見つけ、次なる仕事(結婚詐欺)へ向かうダヘ。
ギジュはついて行き、それを邪魔する。
ダヘは、行き当たりばったりでターゲットを見つけ、アタックするも、それが既婚者で大失敗。
現れた妻を怒らせてしまったが、ギジュに助けられ、なんとか逃げきった。
ダヘは仕方なくギジュの取り引きに応じた。

ギジュとダヘは、初めて2人でお酒を飲んだ居酒屋へやってきた。
お互いのいろいろな話をする中で、ギジュが消防官になっ話を。
「超能力者が自分より劣る人を助けて優越感を味わおうとしたのか。それは超能力者の身勝手よ。」というダヘ。
ギジュは「そうかな」と言って、突然消えてしまった。
ギジュは消防官に成り立ての頃に戻っていた。
子猫を救うため、無茶をしてケガをして、チョン隊長に叱られた日だ。
腕の治療のために行った病院で、イロンとヒョンテの姿を見つけ、あとをつける未来ギジュ。
着いた場所は、ダヘの父の葬儀だった。
イロンはダヘに亡くなった父親の代わりにこれから借金を返済しろと迫り、保険金の契約書にサインをさせて帰っていった。
未来ギジュはダヘの前に現れ、何も言わずに優しく肩に手をおいた。
ダヘは見ず知らずの男性に戸惑いながらも、張り詰めていたものが切れたように号泣した。

帰宅したギジュ。
イナは「おばさんは?」と聞くと「もう関係のない人だ」と答えるギジュ。
イナはメガネをずらし、ギジュの目を見て、安心したように微笑むイナ。
「1日中一緒だったね」とニッコリ。
なんなんだと戸惑うギジュ。

マヌムは夢を見て目覚め、スングンを呼ぶ。
いつもなら飛んで来てくれるのに今日は来ない。

スングンはクラブで、女性とダンスしたり、酒を飲んだり、しっぽり話したりしていた。
スングン「私は、明るく輝く妻の影のような存在にすぎない。」
女性「影なんかじゃない。私にはあなたが明るい光に見える。」
女性はスングンの肩にもたれかかる。
その時、その女性の夫が乱入してきた。
スングンは胸ぐらを掴まれ、不倫を疑われる。
スングンは「趣味が一緒なだけで、恋愛ではない。」と必死に説明するが、夫は聞き入れず、「不倫で裁判にかけて法廷で問い詰めてやる!」と怒り心頭。
スングンは警察沙汰だけは避けるべくカネで解決しようと頼み込む。

ドンヒは、墜落事故に関して、誰が自分を押したのか、防犯カメラの映像をチェックしていた。
犯人がグレースだと判明し、ジム中走り回って追いかけ回す。
「お願い!今回だけ助けて!何でもするから!」命乞いするグレース。
ドンヒは懲らしめることができずに手を離した。

ギジュは、相変わらずダヘが取り引きを拒んでいるため、事が進まない。
イロンは、ギジュの“幸せな時間作り”に協力するように、ヒョンテに指示した。
ヒョンテは、ピクニックやシャボン玉など、“幸せな時間”を演出するが、ダヘは終始ムスッとしている。
ギジュはヒョンテを連れて、ダヘの思い出のかき氷を買い行こうと提案。
ダヘをその場において、遠くのお店までバスでやって来た。
ブランシュベーカリーでかき氷を買い、ヒョンテに帰りの切符を買いに行かせてる間に、ギジュは目を瞑って、過去(かき氷を買いに行こうと言った時)に戻った。
ダヘは、ギジュが持ってきたかき氷を手に取り、微笑んだ。
ダヘは高校時代、お金がなくて、ブランシュベーカリーでパンを一つ万引きした。
横で買い物をしていたおばあさんが、それに気づきながらも、黙って奢ってくれた。
それだけではなく、かき氷までご馳走してくれたのだ。
おばあさんは、火事のニュースを見て、ソンジェ女子校の制服を着るダヘに同情したのだ。
ダヘは当時、不幸を売りにすれば、少し幸せになれた。
だから、ダヘにとって、火事から助かったことは、幸せではなかったのだ。
お金もないのに無駄に生き残って、辛いだけだと。
それで、救われたことへの腹いせに、助けてくれた彼を詐欺のネタにしたと言う。
助けてくれた彼の遺品(指輪)が、ポク家に残っているダヘの荷物の中にあると言う。
ダヘはかき氷を食べて「わ〜私も過去に戻れた!」と笑って泣いた。
ギジュは過去に戻った時にメモしてきた、宝くじの当選番号をダヘに渡した。
「これは君のだ。これでイロンへの借金を返せ。これからは不幸を売りにせず、俺に幸せを売れ。」と言った。
そして、ギジュは現在に戻り、ヒョンテを驚かせた。

ギジュの超能力を目の当たりにしたヒョンテは、サウナでブツブツ言いながら呆然とする。

ダヘは、ギジュの言う通りに宝くじを買った。
当選して、驚き言葉を失うダヘ。

グレースは、ドンヒの恋人ジハンに近づき、ジハンがドンヒに一目惚れした瞬間を思い出させ(当時の音楽、香水、マカロン)、仲を取り持つ。
おかげでドンヒとジハンはいい感じになるのだが、やっぱりジハンの目的は、相変わらず500億のビルだった。
ドンヒは、やけになり、痩せるために食事を抜き、むちゃな運動を続けた。
見かねたグレースはドンヒをサウナに連れてきた。
グレースは「私が先輩を痩せさせて結婚もさせる。そのかわり、500億のビルを仲良く山分けする。」と言った。
ドンヒは「それはいいけど、私はあんたが嫌い」と答えた。

イナは同級生からいじめられ、携帯の画面が割れてしまった。
それをヒョンテが助け、サウナへ連れてきた。
そして、“あっち向いてホイ”をして遊んだ。
心を読めるイナが勝ち続ける。
いつも1人でスマホばかりのイナは、楽しくて笑顔がこぼれる。

ドンヒやイナをサウナに呼んだ真意は何なのかと、イロンの企みを怪しむダヘ。
イロンの計画は、ポク家の人々にポク家にない家族愛を感じさせ、死ぬまで運命共同体になることだ。

ダヘはマヌムに「ギジュと離れさせて下さい。ギジュは母と取り引きする気です。彼だけでなくご家族が危険な目に遭う。食い止められるのは奥様だけ。ギジュはヒーロー気取りで出しゃばってくるのが煩わしい。奥様の武器(超能力)を使ってギジュを食い止めて。」と頼み、当選した宝くじを「手切れ金」だと言って渡した。
そして、マヌムが眠るために必要なのは、“ポク家が立ち直るという希望”だと言い残して去った。

不倫したと言いがかりをつけられて慰謝料を催促されていたスングン。
眠るマヌムの手に握られていた当選した宝くじを抜き取った。
そこへギジュが現れ、慌てるスングン。
ギジュは、ダヘの荷物にあるという指輪(助けた彼の遺品)を探していた。
指輪は眠るマヌムが持っている。
スングンは「ドンヒがダヘのトランクから見つけた。ダヘが金庫から盗んだようだ。」と言った。
マヌムの寝返りで転げ落ちた指輪。
それを拾ったギジュは、金庫室へ確認しに行く。
すると家宝の指輪はちゃんと保管されていた。
今、ギジュの手の中に、家宝の指輪が2つある。
「ダヘを火事から助けた彼がつけていた指輪」というのは本当のようだ。
ダヘを救ったのは、チョン隊長ではなく、ギジュなのか。。?

ギジュはダヘに会いに行き、助けてくれた彼のことを今一度確認。
ダヘは「彼の顔は、煙を吸って意識が朦朧としていたため覚えてないが、“持っててくれ”と言われ指輪をはめられた。」と言う。
ギジュは、自分だと確信した。
「俺が君を救わなきゃ。やっぱり俺は身勝手な超能力者だ。」と言うギジュ…

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Netflix韓国ドラマ「ヒーローではないけれど」第7話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「ヒーローではないけれど」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第7話

前話はこちら↓

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長く記憶に残る幸せな時間だと思っていたギジュとダヘの結婚式で、ダヘは自ら詐欺師であることを明かし、その場から立ち去ってしまった。

母マヌムは、本当は予知夢でこうなることを知っていたが、ギジュに真実を突きつけ、目を覚まさせるため、「素敵な結婚式だった」とウソをつき、あえて結婚式を断行したのだ。
ポク家の家宝である指輪をダヘがつけていた夢に関しては、「ダヘが盗んでトランクに隠していた」とドンヒが解き明かす。
父スングンは、それでも、ダヘによって能力が戻ったことは事実なので、ダヘを信じたい気持ちがあったが、マヌムとドンヒは聞き入れない。
さらにマヌムは、ドンヒの飛行能力がグレースにバレてしまったことを嘆いた。

結婚式から走り去るダヘを追いかけるギジュ。
「どこからどこまでがウソなんだ!?」と問い詰める。
・火事の話
・ギジュが過去で触れられる唯一の人
・戻れるのはダヘとの時間だけ
・過去ではダヘにだけギジュが見える
少なくともこれらはウソではない。
「君の過去が俺の未来。君に起きたことが俺に起きる。13年前の火災から俺が君を救った!いや、救う!それが俺の運命だ。」とギジュ。
「“火事から生き残った悲劇の女子高生”これは詐欺の常套句。人の心を動かすのにぴったりだった。」と開き直るダヘ。
その時、過去に戻ってきた未来のギジュ(以下:未来ギジュ)登場。
今ギジュと未来ギジュ。。2人のギジュに戸惑うダヘ。
何も言えずにいると、2人のギジュはダヘの前からいなくなってしまった。
戻ってきたギジュは、深く傷つき、婚姻届を破いてグチャグチャにした。

“宮殿サウナ”に帰宅したダヘは、詐欺師だとバラし、結婚式(計画)を台無したことをイロンから責められる。
「もうやめたい。後悔してるなら今からでも殺せば?面倒なら死んであげる。それじゃ保険金が下りないか。」と自暴自棄なダヘ。
イロンはダヘの部屋に鍵をかけ閉じ込めた。
ヒョンテは「ポク家が本当に超能力一家だとしたら、ダヘは悪くない。超能力に阻まれたんだ。」とダヘを庇う。
「私も見たもの!あの塊が空中でプカプカ浮いてたんだから!これって一攫千金のチャンスだよ!」とグレース。
超能力など信じないイロンだったが、少し心が揺れ、自分の目で確認すると言った。

ギジュは、頻繁に過去に戻っていた。
心配する家族。

イナは、ヘリムが離れて行ったことで、心を閉ざしていた。
そこへジュヌが遊びに誘い出し、ヘリムも「行こう!」と笑顔で声をかけてくれた。
「一緒に行ってもいいの…?」と喜ぶイナだったが、たまたま聞いてしまったヘリムの心の声『来ないで。消えな。』に、ショックを受け、ヘリムを突き飛ばし、再び心を閉ざす。
ジュヌは、イナが落としたメガネを拾い、ため息を一つ。

イナは裸眼のため、ぼやけた視界で帰路に。
事故直前の母セヨンとの最期の会話や、母の心の声を聞いたことを思い出す。
イナは車の前に飛び出してしまい、轢かれそうに。
慌てておりてきて、イナを心配する運転手の心の声
『今日はツイてねえな』
心配して集まってきた人々の心の声
『変な子』『不注意な子だな』『正気なのか?』『最近の子は怖い』
人々がイナに向ける実際の言葉とは裏腹な心の声に、パニックになるイナ。

なかなか帰宅せず、塾にも行っていないイナを心配するスングン。

ギジュは目を閉じるだけで過去に戻ってしまうようになっていた。
そのすべてはダヘとの時間。
幸せな過去なんかではなく、詐欺師ダヘによる偽りの時間だったはずなのに、どうして戻ってしまうのか、ギジュ自身にも分からなかった。

戻ってきたギジュはスングンからイナがいなくなったと聞き驚く。

イナは“宮殿サウナ”に来ていた。
イナを見つけたイロンは、シッケやゆで卵を出してあげる。
そして、超能力について聞き出そうと、あれこれ質問する。
イナ「私の目を見たら危険だと聞いてませんか?」
イロン「まさか、“ぴょん”と消えるとか?」
イナは卵をじっと見つめる。
イロンとヒョンテに緊張が走る。
イナは、イロンの手から卵を奪い口に頬張り、「ぴょん」と言ったw

イロンはダヘの部屋の鍵をあけ、出てくるようにいった。
出てきたダヘはイナがいることに驚く。
「この世には超能力一家が存在する。それを知ってるのは私たちだけ。しかもあのお嬢ちゃんが自らやって来てくれた。現在病を引き起こす最も一般的な要因は家族。あの忌々しい家から、あんたがあの子を助けた。もう一度チャンスをやる。ポク家が超能力で巨利を得たのが事実なら、当初の計画とはケタ違いの額を搾り取れる。あっちはヘタに通報できないからね。挽回のチャンスだよ。」とイロン。

ダヘはイナに「なんで来たの!」と責める。
イナはダヘに憎まれ口を叩くが、メガネを失くした時にダヘの顔が浮かんだという。
「目を見るのが怖くないのはおばさんだけ」と。
最近のギジュは過去に入り浸っていると聞き、少し胸を痛めるダヘ。
イナ「黙っててあげたのになぜ自爆したの?愛してるから手放す…とか?」
しどろもどろになり、目を隠してごまかすダヘ。

ダヘとイナはメガネを買いに出かけた。
イナが選んだ眼鏡は78万ウォン。
ダヘはその高さにたじろぎながらも、カードで買ってあげた。

ギジュがイナを迎えに来た。
イナは『ダヘがどちらの味方か試す最後の機会』というイロンの心の声を聞いていたことを伝え、「このまま私を帰したらただじゃ済まない。」とダヘの身を心配した。
イナを引き渡して帰ろうとするダヘに、「最後に聞かせてくれ。」とギジュ。
ギジュ「あの火事の生存者なのは事実か?5階の倉庫にたと?」
うなずくダヘ。
ギジュ「俺の代わりに出動した先輩が現場で殉職した。5階の倉庫に人がいると聞き、崩壊寸前の校舎に飛び込んだ。君を助けたのは先輩かもしれない。先輩には家族がいた。奥さんと、まだ幼い息子。先輩が命がけで助けた子が、こんな大人になったのか?どうか価値ある人生を送ってください。本当に最後のようですね。過去は忘れます。二度と思い出すことはありません。二度と君との時間には戻らない。」
ギジュは冷たい態度を取り、ギジュは立ち去った。
涙を流すダヘ。
振り返ると、未来ギジュがいて、ダヘの手を取り、「俺を引き止めて」と言って、今ギジュと無理やり対峙させる。
イナを乗せて出発しようとしていた今ギジュの車の前にダヘが飛び出してきた。
未来ギジュに肩を持たれて無理やり車の前に連れ出され、「引き止めろ!」「嫌だ!」と押し問答する未来ギジュとダヘ。
ダヘの様子がおかしいことから、見えはしないが、未来ギジュがいることを察した今ギジュ。
2人のギジュに挟まれ、通訳と化したダヘ。
未来ギジュからの伝言「ドンヒが危ない。ドンヒの所へ行け。」を伝えた。
今ギジュは、ジムで運動中のドンヒに電話をかけるが、特に問題なし。
未来ギジュはすでに消えており、「とにかく伝えましたからね。」と、ダヘは帰っていった。

ジムで運動後、恋人ジハンを会う約束をしたドンヒ。
急いで身支度してエレベーターに乗ろうとするも、すべて点検中で止まっている。
階段も工事中。
これらはグレースの仕業で、なんとかしてドンヒを飛ばせようとしているのだ。
仕方なくドンヒが階段で飛ぼうと踏ん張っていると、後ろからグレースが忍び寄る。
スマホで撮影しながら、ドンヒを押して突き落とした。
ドンヒは階下へ落下。
普通に落ちてしまった。
しかし、落下地点にギジュがいて、下敷きになってくれたので、大事には至らなかった。
未来ギジュからの伝言を受けて、今ギジュが駆けつけたのだ。
ダヘも気になって来ており、階上にグレースの姿を見た。
ギジュはドンヒをおぶって車に乗せ、病院に連れて行こうとするが、腕をケガしてしまい、ダヘが運転することに。
そのあとを、詐欺一家のヒョンテがバイクで尾行する。

ドンヒに外傷はなかったが、栄養失調だと診断された。
ギジュも腕のケガを診てもらう。
その間、ダヘとイナは待合室で待っていた。
イナは、なぜドンヒに危険が迫っていることが分かったのか聞いた。
はぐらかすダヘだったが、イナが目を見ようとするので、本当のことを打ち明ける。
「過去に戻ったお父さんは誰にも見えないし、何にも触れらないが、私には見えるし触れられる。理由は分からない。」と。

家で心配しているスングンとマヌム。
目を覚ましたドンヒからマヌムに電話があり、墜落して病院にいること、現場にダヘがいたことが報告される。
マヌムは、イナを誘拐したうえにドンヒに危害を加えたと誤解し、ダヘに怒りを募らせる。

ダヘに突き落とされたと思い込んで怒っているドンヒに、ギジュは事情を話し誤解を解いた。
隣のベッドで詐欺一家のヒョンテが聞いていた。

病院にスングンとマヌムが駆けつける。
誤解したままのマヌムは、ダヘを思いっきりビンタ。
マヌム「よくもまた汚い手を使ったわね!二度と近づかないで!」
ダヘ「お孫さんをもっと気にかけては?目を合わせただけで簡単に手懐けけられましたよ。」
マヌム「なんの能力もない子供だからでしょ。」
ダヘ「何が超能力ですか。未来も過去もすべて見えるのかと思ったら、目の前が見えていない。もったいない。そうと知っていたら、もう少し粘ったのに。覚悟して下さい。母は一度噛み付いたら離しませんよ。」
そう言い残して、ダヘは立ち去った。

イナはマヌムに自分からダヘの所に行ったと打ち明ける。
マヌム「何不自由なく育ったくせに、逆に悪に憧れ、物を盗んだりして悪さを覚えるのは早い。」
イナ「自分だって盗んだくせに!当選番号に株価チャートに…未来を盗んだ。おばさんと手を組んでまた未来を盗める。おばさんは未来のお父さんが見えるんだ。」
それを聞いたマヌムは驚く。

帰宅したマヌムは、その事実をギジュから聞いてすでに知っていたスングンを責め立てる。
スングン「何度も言おうとしたけど、お前が眠れなくなるかと思い、ギジュの能力が明確になってから話そうと思って。」
マヌム「なぜあなたが判断するの!あなたに何が分かるのよ!1人で考えさせて!」
スングン「そうだな。お前にとって私は何も知らない無能な人間だ。ずっとお前の後ろで何も知らないフリして生きてきた。そうやってお前を守ってきた。だから話さなかったのかも。」
マヌム「恨み辛みを聞いてる余裕はないの!」
スングン「だがな、お前が何もかも知っている必要はないし、全ては知り得ない。」
そう言って、金庫室に保管されているタブレット(古い文献をデジタル化して保存したもの)を渡した。
マヌムは、ギジュの能力の変異には、なにか代償が伴うのではと心配する。
スングンは自室で、なにか思い詰めたような表情をする。

ギジュは帰宅したドンヒの体を気遣い、ドンヒは何だかんだと言いながらもお礼を伝えた。

イナは「おめでとう、ヒーローみたいに人を救う夢が叶って。」と声をかける。
続けて「おばさんも助けて。」と言った。
結婚式を台無しにしたうえに、イナをそのまま帰したため、監禁されたり、それ以上のことをされてるかもしれないと、ダヘの身を案じているのだ。
受け流すギジュ。
イナは「なぜダヘが結婚を破断にしたのか、まだ分からないの!?」と責めた。

ギジュは目を瞑って結婚式の日に戻り、立ち去ったダヘに声をかける。
「逃げることもできたのに、必要以上の結婚式をぶち壊した。わざわざ暴露した。仲間もお手上げだな。詐欺師の分際で俺を助けたのか?」と。
するとイロンが現れて、思いっきりダヘをビンタ。
ダヘの腕を掴み、強引にダヘを車に連れ込み、連れて帰った。
何もできない未来ギジュ。

詐欺一家。
病院でギジュがドンヒに誤解を解いているのを聞いていたヒョンテによって、すべてを知ったイロン。
イロンはダヘを責め立てる。
「あんたが冬眠から目覚めさせた。ギジュが過去で触れられるのはあんただけ。こんな重要な情報をなんで今まで隠してた?」と。
すると、ギジュが現れた。
ギジュ「取引きしよう。ざっと見積もってもうちの方が損してる。慰謝料はまあいいとして、挙式費用が巨額だがチャラでいい。関係をリセットしよう。互いに必要としているようだし。今後は割り切ってビジネスパートナーに。俺が戻れるのはダヘとの時間だけ。ダヘが協力してくれれば、能力を有用に使える。」

クラブで1人酒を飲むスングン。
誰かがスングンの肩に触れる。

ダヘはギジュを外へ連れ出し、話す。
ダヘ「何が望み?」
ギジュ「まずは過去を変える。君を引き止める。俺たちの最後を修正する。」
そう言って、ギジュは目を瞑り、消えた。
ギジュは、ダヘに冷たい態度を取ったあの時に戻った。
そして、ダヘの手を取り、「俺を引き止めて」と言った…

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Netflix韓国ドラマ「ヒーローではないけれど」第6話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「ヒーローではないけれど」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第6話

前話はこちら↓

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体育倉庫から助け出されたダヘは、ギジュが目を離した隙に逃げ出し、“宮殿サウナ”に戻った。
詐欺一家のヒョンテに、超能力一家の話が本当だと力説するが信じてくれない。
ヒョンテ「超能力なんて分からないが、ヤツを騙して“救う”と言わせたなら成功だろ?それともヤツに本気だからやめようとしてる?」
ダヘ「これ以上あの家にいても意味がない。私がやるから母さんは何もしないで。」
ヒョンテ「それはつまり、戦略的撤退?」
ダヘ「そう」
イロン「そうか。。。」

ギジュは担任からイナの様子を聞く。
ヘリムに親切にしてもらっていて、一緒にダンスクラブに入った。
あげた腕時計は誕生日プレゼントのようなので、心配することはないと。
しかし、もっとイナと話をするべきだと担任に言われた。
帰りの車内でギジュはイナに話しかけるが、イナはスマホに夢中。
ヘリムからメッセージ。
ヘリム「先生が奪ったのか?って。友情は偽物?」
イナ「ごめん、おとうさんのせい」
ヘリム「びっくりした!誤解だよね?」
イナ「うん、もちろんだよ」
イナはギジュに「今さら何を話すの?考えもなしに作った子供だもんね。おばさんは?学校に来てた。おばさんと話す。」と言い放った。
何も言えないギジュ。

ギジュはダヘが部屋にいないので、“宮殿サウナ”やって来た。
イロンに「私の過去をダヘの重荷にしたくなかったのに、泥棒扱い?ほっといて、ダヘのことも。」と言われてしまう。
ダヘを捜しているとヒョンテに呼び出され、殴られるのかと身構えると、ダヘの居場所を教えてくれた。

ギジュとダヘはカフェで話す。
ギジュ「腕時計泥棒はイナだった。誕生日の友達に贈ったようだが、なぜそこまでしたのか引っかかる。イナと話してほしい。」
ダヘ「自分の娘でしょ?自分でどうぞ。ここまでに。私の未来を他人が先に見るなんて嫌なの。今のあなたじゃなくて別のあなたが急に現れるのも、忘れたい過去までのぞかれそうなのも不安。正直、お宅で起こる出来事についていけない。私は普通、いや、普通以下の人間なので家族になれない。」
ギジュ「戸惑うのは分かるけど、君が超能力を復活させた。その超能力で俺が君を救うわけだし。」
ダヘ「こうして私は生きてるのに、救うだなんて変だ。勘違いだった。私を救ったのはあなたじゃない。イナが生まれた時間に戻れない、それが証拠。」
ダヘは別れを告げ、ポク家から手を引いた。

ギジュはジムへ行き、運動をし始めた。
あまりにも珍しいことなので、驚いたドンヒはマヌムに電話で報告した。

ギジュは自室のカーテンを開け、酒瓶で散らかる部屋を片付け始めた。
あまりにも珍しいことなので、スングンは喜んで片付けを手伝った。

ギジュは早く起きて、イナの朝食を作り始めた。
あまりにも珍しいことなので、イナはドン引きした。

ギジュは“宮殿サウナ”へ行き、ダヘやイロンの仕事を勝手に手伝おうとしたり、手首を痛がるイロンに湿布を渡したり、掃除をしたり、まとわりつく。
困惑するダヘはギジュを追い払うが、「頼むから帰って!」と言ってもおかまいなし。
呆れたダヘが「どうすれば帰る?」と聞くと、「一緒なら帰る」とギジュ。

ダヘはイナを迎えに行きカフェで話す。
イナ「お父さんに余計なこと言ったでしょ!?詐欺師だってバラすよ!」
ダヘ「何も言ってないよ。超能力者じゃなくても分かる。娘が心配だったからよ。」
ダヘ「コ・ヘリムだけど、合わせようと無理してない?」
イナ「…違います…」
ダヘ「心が読めるのはいつから?」
イナ「結構前から。」
ダヘ「なぜ隠すの?」
イナ「…」
イナ「家にはいつ戻るんですか?」
ダヘ「心を読まれたら詐欺は働けない。」
イナ「計画を変更するんです。後見人になれる可能性は低いから超能力で稼げば?見せ物にするとか。」
ダヘ「ありがとう、家族を差し出してくれて。」
イナ「秘密は守って。」
ダヘ「いつまで隠すの?人の心が読めるなんて怖いよね。嫌なことも聞こえちゃう。でも1人で抱えてると自分がつらくなる。」
イナ「私の心がわかるの?」
イナはメガネをずらして、いたずら顔でダヘの顔を覗き込む。
手で目を隠したダヘ「ごめんごめん、わかったようなことを言ってごめん!」
イナ「じゃあ、家でね〜」
イナは立ち去ってしまった。

ダヘはギジュにイナのことを「いじめじゃないから見守って。初めての友達に尽くしたかったみたい。誕生日をろくに祝われたことがなくて気負いすぎたのかも。」と報告。
立ち去ろうとしたダヘに、ギジュは「今回の件は君のおかげで知った。君といた時間(キスした時)にイナを見た。ともかく、君がイナの元に連れて行ってくれた。君の助けがあれば、生まれた時間にも行けそう。だから一緒に帰ろう。」と言った。
「イナをよく見て。腕時計は氷山の一角にすぎないかも。私じゃなくて父親が見守らなきゃ。」とダヘ。
ギジュ「父親ってどうするものなのか…」
ダヘ「私も知りません。父親に恵まれなかったから。」
ダヘは車を降りて立ち去った。
ギジュは立ち去るダヘの後ろ姿に「イナの生まれた時間を取り戻す!そして君を救ってみせる!」叫んだ。

翌日、ギジュは朝からジョギングにでかける。
ダヘのおかげ前向きになったと喜ぶスングンだったが、マヌムはしかめっ面で不機嫌。
ダヘがいなくなり、また眠れなくなってしまったのだ。
「魂胆がバレたと思って逃げたのよ!追い出す手間が省けてちょうどよかった!」と憎まれ口を叩きながらも、ダヘのことが気になるのか、「ドンヒにこっそり調べさせて」とスングンに指示した。

ドンヒは“宮殿サウナ”に客として忍び込む。
イロンの動向を見張っていると、グレースが現れた。
しかし、ドンヒからは肝心の顔が見えず、グレースと断定できない。
イロンはドンヒがいることに気づいており、グレースに「あっちへ行け」と合図を送る。
ドンヒはイロンを問い詰めるが、イロンに体をジロジロ見られ、「左利きを右利きに変えた」とか「左ふくらはぎが攣りやすい」とか「肩の高さが違う」とか「骨盤が歪んでる」とか「リンパに流れが悪い」とか、体の問題を見抜かれる。
ドンヒは「3キロ落としてあげる」と言われ、イロンのマッサージを受けることに。
ゴッドハンドのような極上のマッサージを施され、ドンヒは本当に体がすっきりして少し細くなり大喜び。
支払いにカードを差し出すドンヒに、「サウナは現金が基本だよ。お代は結構、帰ったらお母さんに伝えて。“正式に結婚させないならダヘは二度と行かせない”って。」と言った。
バレてることに驚くドンヒ。

ドンヒは帰宅して家族に報告。
「私にビルを渡すまいと、私の結婚を阻もうと、グレースが画策している。」と伝え、イロンとグレースが繋がっている可能性を示唆。
それを受けて、マヌムは、「ダヘのことを信用しすぎた」と、自身の夢をも否定し落ち込む。
しかし、ギジュは「母さんの夢は間違ってない」と言って、みんなの前で過去へ行ってみせ、能力が戻ったことを明かした。
驚く家族。
「ダヘといた時間にだけ戻れる。母さんがダヘの夢だけを見るように。」とギジュ。
スングンは「ダヘが現れたことで、家族全員に何かしらの変化が見られている。イナにも変化が起こり始めているのではないか。」と言った。

イナはダンスクラブのメンバーと遊園地。
1人でモジモジしていると、ジュヌがイナの手を取り一緒に写真を撮ってくれたり、綿あめを買ってきてくれたりする。
嬉しいイナ。
しかし、ヘリムから「ジュヌに告白するから、メリーゴーランドまで連れてきて」と頼まれてしまった。
イナは言われた通りジュヌを連れて行き、メリーゴーランドの前で、ジュヌと一緒にヘリムを待つ。
すると、ジュヌがイナに告白した。
どうしていいか分からないイナ。
その様子を、ヘリムは憎々しく見ていた。

ギジュは頻繁に“宮殿サウナ”に出向き、ダヘにつきまとっていた。

スングンは、まったく気は乗らないマヌムを連れて“宮殿サウナ”にやって来た。
スングン「家長として正式にご挨拶に参りました!」
イロン「大事なのは心です。奥様はその気もないのに来たのか、苦い顔をなさってますね。」
スングン「それは誤解です。近頃眠れていなくて。」
イロン「娘さんに言付けを頼んだのに。結婚させないならダヘは行かせないと。」
スングン「大事なのは心です。相思相愛なのに引き離すわけにはいきません。」
イロン「そうですね。引き離してもくっついて離れません。息子さんがね。中へどうぞ。」

厨房に入ってみると、ダヘを手伝って、大量のニンニクの皮をむいているギジュ。
まさかギジュの方からダヘにつきまとってるとは!
マヌムは驚いてフラついてしまった。
休憩室に案内されるが、そこで休むことを拒否するマヌム。
帰るならギジュを連れて帰ってと言われ、頭にきたマヌムは「婚姻届を出します。判は押してあります。」と言ってしまった。
イロンは、マヌムの体をジロジロ見た。

しばらくして休憩室から出てきたイロン。
マヌムはイロンのマッサージを受け、熟睡してしまった。

ダヘとイロンとギジュとスングンはマヌムが眠ている間、一緒に食事をする。
親同士で結婚話をまとめたと報告され困惑するダヘ。

目覚めたマヌムがスングンを呼ぶ。
マヌムは、ダヘの夢を見たとだけ告げて、怒った表情で立ち去った。

帰宅したマヌムはギジュに、二度と“宮殿サウナ”に行かぬよう警告した。
ギジュは「見たいものがあるので、自分の目で確かめたい」と言って聞かなかった。

マヌムが見た夢は、ギジュとダヘの実に素敵な結婚式だった。

翌日、ギジュは正装して、花束を持ってダヘの元へ行き、そのことを伝えた。
驚くダヘ。
ギジュ「驚くこと?俺が婚姻届を持ってきた時から、こうなるのは分かってたよね?」
ダヘ「本当に奥様が見たんですか?結婚する夢を?」
ギジュ「未来は定まった。俺は楽しみです。ダヘさん、受け入れて。」
ダヘ「私が拒んだら?救う必要はないと言ったはず。あなたに救われなくてもこうして生きてる。」
ギジュ「君が生きてるから、俺も生きられる。君が生きてるのはいつか俺が君を救う証拠だ。君が生きてそばにいる。これ以上に、確かな希望はないと思う。その希望を糧に生きます。定まったとは言え、待ってるだけじゃ未来は来ない。だから今、できることをします。それが結婚でも恋愛でも。」
ギジュはダヘの手に花束を持たせた。

詐欺一家は、「500億ウォン!」とみんなで乾杯。
計画成功にお祝いムードの中、1人、浮かない表情のダヘ。
イロンは「気乗りしないなら、今回はやめてもいい。私と別れる日は遠ざかるけどね。実を言うと、私もあんたと別れがたい。長い年月を積み重ねてきた。あんたの生命保険料も毎月積み重なってる。」と声をかけた。

ポク家の庭園で結婚式が開かれる。
スングンはいまだ迷いの中にいるダヘに声をかける。
「妻の予知夢が現実になるのを見てきたが、自然となったわけじゃない。夢を実現する人が必要だった。妻には私が、ギジュにはあなたが必要です。ポク家の一員になるとはどういうことか聞いてほしい。」と。

支度をしていたギジュに、マヌムが声をかける。
「少し痛むはずよ。どこかに至るためには経なければならないこともある。絆創膏を剥がすのと同じ。すぐに終わる。」と。

イナはヘリムからゴールドのスニーカーと腕時計を返された。
「イナが分からない。私だけ見透かされてるみたい。何だかゾッとする。」と言われてしまった。
帰宅して金庫室に腕時計を戻していると、マヌムに見つかってしまう。
マヌム「お父さんが結婚するせい?父親が奪われそうで?とにかく安心して、奪われることはないから。」

ポクズジム。
ドンヒは「今日は弟の結婚式。結婚詐欺の証拠を掴んだから、ぶち壊さないと。女の部屋で見つけたの、麻薬。。」とグレースにカマをかける。
するとグレースは「麻薬?睡眠薬ならともかく」と口を滑らせてしまった。

ドンヒは自宅へ走り、ダヘの部屋から証拠を探す。

グレースも慌てて後を追いかけ、バレたことをイロンに伝えようとするが、
マヌムに見つかってしまい、なんとか誤魔化す。
マヌムは「あなたのことを夢で見た」と言う。

ウェディングドレスのダヘが登場。
その美しさに息を飲むギジュ。
手を差し出すギジュ。
ダヘはさきほどスングンから聞いた話を思い出す。
「ギジュの能力は、ある時を境に失われたんです。人生で最も幸せな時間でした。イナが生まれた時間。あの時間はギジュに希望を与えた。だが、希望はたちまち絶望へ。ギジュの幸せな時間は怪物と化し、ギジュを飲み込んだ。嫌でも引き戻されました。昼夜を問わずひっきりなしに。ギジュはどこにもいなかった。現在では絶えず過去に囚われ、過去では何にも触れら得れない幽霊のような存在だった。ついには、その時間の病室のドアはダヘさんと同じです。鮮やかに彩られた希望。今度希望を失ったら、立ち直れないでしょう。」

ドンヒはダヘの部屋のトランクから、指輪を見つけた。
マヌムに報告すべく急いで向かうと、追いかけてきたグレースと鉢合わせ。
グレースはドンヒの行く手を阻み、2人は揉み合いになる。
すると、ドンヒが勢い余って、階下へ落ちてしまった。
幸い、寸でのところで飛行能力が現れ、墜落を回避したドンヒ。
それを見たグレースは驚く。

罪悪感に苛まれたダヘは、ギジュの手を振り払い、
大きな声で「私は詐欺師です!ギジュさんは母が選んだ3番目のカモ!ギジュさんが海に入った時が絶好のチャンスだった!イナをつけてた怪しい男は私の仲間です!奥様のお茶に入れたのは睡眠薬でした!奥様は未来が見えるからご存知でしたよね?ごめんなさい。あなたは私を救えない。」と洗いざらい打ち明けて立ち去ってしまった…

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Netflix韓国ドラマ「ヒーローではないけれど」第5話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「ヒーローではないけれど」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第5話

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ダヘは婚姻届を作成し、ギジュの部屋へ忍び込み、勝手にハンコを押した。
「手を繋いだ事も、花を渡した事も、彼にとっては未来の出来事だから知り得ない。未来のギジュがハンコを押したと言えば信じるのではないか」と考えるダヘ。
戸惑いながらも信じたギジュ。
超能力一家に、いつウソがバレるか、ビクビクしながら過ごすダヘ。

母マヌムが、お茶を入れるダヘに話しかける。
マヌム「ポク家に伝わる能力を聞いたそうね」
ダヘ「はい。少し混乱しています。本当にそんな能力があるなんて。。しかも遺伝するとか。」
マヌム「そんなに構えないで。少しずつ才能を受け継ぐようなものよ。今は事情があって能力を発揮することもできなくなった。」
ダヘ「でも、私がケガすると知ってましたよね?どこまでの未来をどれくらい見られるんですか?」
マヌム「見たいからと見られるわけじゃない。何を見るかは選べないの。最近はダヘさんの夢ばかり見るのよ。さっきも見たわ!」
思いっきり動揺するダヘ。
マヌム「すぐに目が覚めちゃってよく分からなかった。前にも見たけど、霞がかってよく見えないのよね。ダヘさんがいれたお茶を飲んでグッスリ眠ればはっきり見れるかしら!見たのよ!ダヘさんの手に代々受け継がれてきた大切な指輪が!それだけははっきり見えたの!どういう意味か分かるでしょ?」
ビビりまくるダヘ。

ギジュはダヘから渡された婚姻届を見て「未来でそうなるからと従ってたまるか!あのキスに愛はない!」と意思を強く持とうとしていた。
しかし、寝ようと思って目を閉じると、ダヘとキスした時に戻ってしまう。
何度も、何度もw
おかげでギジュは眠れなかった。

翌朝、ダヘと顔をわせるのがきまずいギジュ。
ダヘの様子をうかがっていると、ダヘは掃除機をかけるフリをしながら金庫室へ入って行った。
ダヘはマヌムから聞いた家宝である指輪の存在が気になっていた。
すると「この部屋に興味が?」とギジュに声をかけられる。
一瞬焦るダヘだが、なんとかうまく誤魔化す。
ギジュはダヘを外に連れ出した。
ダヘは、早くギジュと結婚してポク家に潜り込み、財産を相続する必要があるため、結婚話を進めようとする。
ところが、ギジュは「母にも未来の俺にも流されたくない。未来でそうなるから結婚して愛し合うなんてありえない。順序を踏もう。」とキッパリ。
仕方ないのでダヘは、「じゃ、これはデートってことですかぁ?」とベタベタと腕を絡ませ誘惑。
ちょっと引いて、それを振り払うギジュ。
ギジュはダヘの誘惑に惑わされることなく、慎重で冷静。
ダヘの話す未来が、もし偽物だったなら。。と考えるギジュは、火災当日の詳細を聞く。
しかし、話を逸らすダヘ。
昨夜のキスを持ち出す。
ギジュは、昨夜のキスに、「それほど愛を感じなかった」と言った。
ダヘは怒ったフリをして思いっきりギジュをビンタし、その場を立ち去る。

マヌムの時計が失くなり、犯人はダヘだと言い出したドンヒ。
ダヘを追い詰めるうちに、ギジュの部屋にあった婚姻届が家族に見つかってしまった。
「なんてめでたいの!」と喜ぶマヌムとスングン。
結婚を先取りされ膝から崩れ落ちるドンヒ。
両親がどんどん話しを進めるため、ギジュは「順序を踏む!」と言い張り、ダヘに“お母さん”と呼ぶ人がいるがいると両親に打ち明ける。
ダヘは仕方なく、詐欺一家であることは伏せつつ、イロンのことを話した。
マヌムは「夢で見たあのサウナは縁起が悪い。夢が警告してくれてるのかも。」と嫌な予感を感じ、イロンの身辺調査をすることに。

マヌムの時計を盗んだのはイナだった。
イナはヘリムに誕生日プレゼントとして時計を渡した。
ヘリムは、欲しかった時計そのものだと大喜び。
「こんなに心が通じる友達は初めて!」とイナを抱きしめた。
イナは初めての友達が嬉しくて、ヘリムの心の声を聞き、気に入れられようと希望を叶えてあげていた。
そして、ギジュから誕生日にもらったゴールドのスニーカーも貸してしまった。

スングンは探偵にダヘの母の調査を依頼。
探偵は、イロンのことを知っており、前科者で“返済できなかった人は1人残らず死んでいる、違法な貸金業者”であることが分かった。
スングンは急いでマヌムに電話で伝えるが、その時、ポク家には、すでにイロンが来ていた。
自分の事を嗅ぎ回っていることに勘づいたイロンは先制攻撃に出た。

イロンは丁寧にご挨拶をした後、器用で有能なダヘが、婚家でもない他人の家で、無給で雑用係をさせられていることに抗議し、正式に結婚さるようにほのめかした。
さらに、あっさりと前科を認め、今は足を洗い、人の体を洗うことで罪を償っていると言ってのけた。
さらに、稼いだお金でダヘのような子の面倒を見ていると、社会貢献をしているかのような物言い。
ギジュも離れたところでその会話を聞いていた。
マヌムとイロンの、お互いに胸の内を隠したヒリヒリするような神経戦が終わった。

門の外までイロンを見送るダヘ。
イロンは「インチキ超能力一家が全財産を失う前に急がないと。殺し文句は使った?“高校生の時に火災で死にかけた”と。これが最後の作品だと言ったわよね?引退撤回?」とダヘを急かす。
すると、イナが帰宅。
会話を中断し、イロンは「あなたの祖母になる人よ〜なんて可愛いの〜お小遣いをあげるわ」と態度を一変させた。
ダヘはイロンを追い払う。

帰宅したイナが、ゴールドのスニーカーを履いていないことに気づいたダヘ。
ダヘは、高校時代、下駄箱の靴に牛乳をかけられ、いじめられていた過去を思い出す。
ダヘはイナの部屋へ行き、学校で何かあったかと聞くが「私にも友達はいる」と答えるイナ。
ダヘの心の声『いじめられてるのね』に対する答えだった。
ダヘは、もしかしてと勘づき、イナの目を覗き込み、『クモだ!頭の上に大きなクモがいる!』と心の中で考えた。
しかし、なんの反応もないイナ。
イナはダンスクラブのチャットグループに招待され、みんなで遊園地に行くことになった。

ポクズジムでは、ずっとグレースのことをイヤラシイ目で見ていた客が、グレースを口説いていた。
拒絶するグレースを殴ろうとする客。
そこへドンヒが現れ、グレースを助けてくれた。
「返金します。筋トレそっちのけで、胸とお尻を見てたので。本当にケガするかと心配で。設備の欠陥ではなく、会員の過失による事故には責任を負いかねます。会員権の譲渡には手数料20万ウォン、中途解約には10%の手数料がかかります。税別です。」と客に迫るドンヒ。
客は逃げて行った。
グレースはドンヒにお礼を言って、焼肉に誘った。
グレースは、「本業は俳優だが、体を使う役ばかり。誠実さがないとかで、主演の顔じゃないって。私だって愛せるのに!」と詐欺一家であることは伏せながらも、正直な愚痴をもらした。
ドンヒは「人は外見しか見てない。私に弟もそう。清純ぶった顔に騙されて結婚まで行きそう。カネ目当ての女よ。すでにネズミのごとくコソコソかじり始めてる。母の時計を盗んだ。おかげで私が疑われてる!」と、こちらも正直な愚痴をもらす。
それを聞いたグレースは「時計なんか盗むわけないでしょうよ!500億のビルが目前なのに!」と答える。
グレース、口が滑った。。。
なんとか誤魔化して、話を逸らす。
しかし、ドンヒはなにやら勘付く。

ポク家では、マヌムがイロンについて頭を悩ます。
ダヘは食欲がないマヌムに「お茶だけでも」とお茶を出すのだが、それも拒否。
ダヘを部屋へ行かせ、マヌム、スングン、ドンヒで密談を始める。
なんとなく家族から疑いの目を持たれているダヘは、会話が気になり聞き耳を立てるが、ギジュに呼び出される。

イロンの存在を聞かされたドンヒは「ダヘも犯罪者同然。天涯孤独だと思ってたら恐ろしい人がバックについている。母さん今すぐ追い出して!」と嘆く。
しかしマヌムは、ダヘが家宝の指輪をしていた夢が引っかかっており、一概にダヘが悪者だと言い切れずにいる。
ドンヒは「指輪を盗んだのかも。ダヘが泥棒だと警告する夢だったのよ!」と言い張り、ハットするマヌム。

ギジュに呼び出されたダヘ。
「13年前の火災現場から君を救うには、あの日生まれたイナとの時間に戻る必要があるが、いくら目を閉じても戻れない。本当に俺だった?あの時間がどんな意味を持つか、あの時間が俺から何を奪ったか、あの時間にどれほど誰かを助けたいと願ったか。長い間囚われていたのに、誰も救えなかった。大切な人は誰も救えなかったのに、なぜ君なんだ?ウソなら正直に言ってくれ!」」と切り込んだギジュ。
しかし、ダヘは話を逸し、怒ったフリをして席を立った。
ギジュはダヘの腕を掴んで「避けるな。君は何者だ?なぜ君なんだ!」と問い詰める。
ダヘは「知りません!私にも分からないし、信じられるわけがない!」と怒って捲し立てていると、突然、ギジュが消えた。
ギジュは、ダヘに火災当日の詳細を聞き出そうとした過去に戻る。
その時のダヘの様子を見続けるうちに、ダヘが、火災時を思い出すことさえつらいトラウマを抱えているのではないかと思い始める。
過去から戻ってきたギジュが、いったい何を見てきたのか不安で仕方ないダヘは、ギジュに質問をあびせるが、ギジュは黙ったままダヘを見つめる。
するとダヘは1人で話し始め、「13年前のあの日は、私にもつらい記憶です。」と言う。
ギジュは「ああ、今なら分かる」と答えた。

翌朝、スングンがギジュに部屋にやって来る。
「確かにイロンの存在に驚いたが、真面目に生きようと努力してる。過去は変えられなくても、今変わろうと挑戦してる。誰かさんよりマシだ。お前もダヘを信じたいんだろう?何をためらってるんだ。お前は今回もぶち壊すに違いない。だが、ダヘとの過去は変えられるだろう?戻って変えればいい。後からでも謝って間違いを正すんだ。ダヘとなら、いくらでもぶち壊し恥をさらしてもいい。何度でも修復しながら愛せばいいんだ。ダヘがお前を導いてくれるかも。」とアドバイス
ギジュはダヘとキスした過去に戻り、本当に愛してもいいのかと自問自答しながら、過去の家の中を歩いていると、イナを見かける。
イナは周りを気にしながら金庫室に入り、マヌムの時計を盗った。
「気に入るかな…」とつぶやくイナ。
「イナが時計に興味があるはずもない、もしかして、いじめか?」と考えるギジュ。

ダヘはイナが忘れていった上履きを、学校まで届けに来た。
クラスが分からず、学生に聞くが誰もイナの存在を知らない。
やっと知ってる学生がいたかと思うと「イナはヘリムのパシリ。存在感ゼロで完全に透明人間。」と話しているのを聞いてしまう。
体育から戻ってきたイナを見つけ、駆け寄ると、隣にはヘリン。
ヘリンの腕にはマヌムの腕時計、足元はゴールドのスニーカー。
ダヘはイナを連れ出し、少し話をする。
ダヘ「腕時計もスニーカーもあの子のせいね。あなたを助けたいの。」
イナ「何様?」
ダヘ「お父さんに言う?」
イナ「言わないで!言ったら詐欺師だとバラす。後見人になる計画でしょ?今は私しか知りません。面白いから黙ってました。祖母を痛い目に遭わせたかったし。見物してるうちにちょっと同情もしました。2回結婚もしたとか。それも詐欺?」
イナはメガネを外して、ダヘの目を見つめる。
イナの目が青く光る。
イナ「最初の結婚は、男を作り娘を捨てた母への復讐。2回目の結婚は酒に溺れ娘を捨てた父への復讐。でも3回目は気持ちが傾きそうで苦戦してる。」
ダヘ「どうしてそれを!?」
イナ「秘密にするなら、私も黙ってます。」
ダヘ「能力を隠してたの?」
イナ「シーっ」
イナは上履きを持って立ち去った。
呆然とするダヘ。

ギジュはイナの学校に来た。
来客記録簿にダヘの名前を見つける。

怯えきったダヘは、詐欺一家ヒョンテに電話し「ポク一家は手を出すべきじゃなかった。全部バレてる。過去、未来、心の中までお見通し。いつどこで何をしようと全部見られてる。」と報告。
するとギジュが現れ、ビビったダヘは逃げ出し、体育館の倉庫に逃げ込んだ。
ところが、教員によって鍵が掛けられ、閉じ込められてしまった。
ダヘはヒョンテに電話してイナの中学校まで迎えを頼んだが、途中で充電が切れてしまった。
不審に思ったヒョンテが迎えに行こうとすると、イロンがそれを止めた。

閉じ込められたダヘは過去がフラッシュバックし、呼吸が苦しくなり、パニック状態に。

<過去>
高校時代、いじめられていたダヘは、化学準備室に閉じ込めらてしまった。
「かくれんぼよ。ダヘがいないことに誰かが気づいたらゲームオーバー、あんたの勝ち。誰も気づかなかったらゲームは終わらない。永遠にね。」と。
ダヘの不在は、クラスメイトどころか、教師も気づかなかった。
そのうちに、火災報知器が鳴る。
頻発する誤作動によって、教師も生徒も油断し、授業を続けた。
しかし、本当の火災だと気づき、全員パニック状態で避難を始める。
ダヘは依然として閉じ込められたまま。
必死に助けを求めるが、誰も来なかった。
煙を吸い倒れ込んでしまうダヘ。
「私に最もふさわしい最期かもしれない」と諦めかけた。

<現在>
体育倉庫に閉じ込められ、気を失いかけたダヘ。
そこへギジュが現れ、ダヘを救出した。
ダヘは過去と記憶が混濁し、「どうやって私を見つけたの?誰も私を捜さなかった。誰も来ないかと思ったのに…あの時もこうして閉じ込められてた…火事が起きたのに、こうやって倉庫に…」と号泣。
ギジュは、チョン隊長を救うべく何度も過去に戻っていた時、救出された学生が「5階の倉庫にまだ人がいる」とチョン隊長に言っているのを見かけていた。
ギジュ「ソンジェ女子校 5階 倉庫?」
うなずくダヘ。
ギジュ「どうやら、俺であるべきだ、君を救ったのは。俺が助けます。」
その瞬間、ダヘには願ってはいけない思いが頭をもたげた。
「助けてくれたのが本当にこの人ならいいのに」と。
しかし、火災からダヘを助けた人の首には、アザのような傷があったが、ギジュにはそれがない。
別人なのだろうか…

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Netflix韓国ドラマ「ヒーローではないけれど」第4話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「ヒーローではないけれど」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第4話

前話はこちら↓

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ダヘが言っていた通り、過去に戻ってダヘを抱きしめ(バイクから守った)花束を渡してしまったギジュ。
ギジュは現在に戻り、「俺が過去で誰かを救うなんて。。」とその感触を噛み締めていた。
すると、偶然通りかかった父スングンは、目の前に突然ギジュが現れたので、能力が戻ったと確信した。
スングンはギジュを連れて、たくさんの本や壺屋や仏像などが保管されている部屋へ。
レバーを引くと本棚が開き、隠し部屋が現れる。
そこには、ポク家にとって大切な物が保管されていた。
「最近は、時代に応じてデジタル化を進めている」と言いながら、箱からタブレットを取り出し、古い文献を開くスングン。
ギジュのように、能力において「不可能が可能になった前例がご先祖様にもあったかもしれない」と調べ始める。
“朝鮮時代仁祖の治世 念力を使うおばあ様は、小石を動かすのに精一杯だったが、村を襲った外的に巨岩をぶつけた。”とある。
切実さが能力を増幅させたのだ。
“高祖父は火を吹く能力があったが、初めから完全ではなかった。幼い頃から鼻に熱を持ち触れられないほど赤く火照っていたため、隠れ住んでいた。そのうち、戦に駆り出され、生死を共にした戦友が手を握ると鼻から火が噴き出した。その威力は絶大だった。”とある。
運命の相手の出会って、能力が完成したのだ。
ギジュの場合、完成したというには程遠く、能力のコントロールもできない。
スングンは「愛とは自制できないものだ」とニッコリ。
“片思いの相手の前で無意識に別人に変わってしまい、ついには己の姿に戻るすべを忘れてしまった。何百人もの女性に変身したが、相手の心は得られなかった。相手の心には以前から別の女性がいた。ある日急に消えたその女性を想いながら自ら肖像画を描いた。その女性こそが失った本来の女性の姿だった。そうして恋が実り、本来の姿を取り戻した。”とある。
スングンは「お前にとって、ト・ダヘがそんな存在だ。」とニッコリ。
はっきりするまではマヌムに報告せず、様子を見ることに。
スングンは「おめでとう。お前の望み通り、能力を有意義に使えた。」と声をかけた。

自室に戻ろうと歩いていたギジュは、フラフラになりながら慌てて階段をのぼるダヘを見かける。
追いかけると、階上で悲鳴が聞こえ、今度は慌てて階下へおりてきた。
ギジュと鉢合わせしたダヘは、気を失ってギジュの胸に倒れ込んだ。
何事かと家族が集まる。
ダヘが「幽霊を見た」と驚き気絶したと説明するギジュ。
その理由は、「少し浮いた所を見られた」とドンヒが自白した。
マヌムに叱られるドンヒ。
ドンヒは、ダヘがマヌムのお茶に睡眠薬を入れていたことをバラすのだが、まったく信じようとしないマヌム。
ダヘが気絶した理由は、ドンヒが浮いたことだけでなく、階上にいた、なぜか水浸しのギジュが鏡に映っておらず、逃げるように慌てて階下におりたら、またギジュと鉢合わせしてパニックになったからだ。

その夜、マヌムは予知夢を見た。
“宮殿サウナ”の看板。
そこから担架で運び出され、救急車に乗せられるダヘ。
宝くじでも、株でもなく、「不吉な夢だった。。」と顔をしかめるマヌム。

翌朝、目覚めたダヘは「昨夜のあれは何だったんだ。。」と戸惑いつつ、恐る恐る部屋からです。
するとドンヒが現れ、「まるで薬を飲んだみたいにぐっすり眠ったわね。見た?驚いたようね?初めて見る?よく見て…ペディキュアを!」とダヘをビビらせる。
すると今度はギジュが現れ、ビビりながら鏡を見るが、今度はちゃんと映っている。
ギジュは「なにがあったか教えて」と聞くが、そのタイミングでイナが部屋から出て来た。
ダヘはイナに朝食を作らなきゃいけないので、キッチンに行ってしまった。

キッチンでイナのために半熟の目玉焼きを作っていると、マヌムも起きて来た。
マヌムはダヘに「よくサウナに行く?ダヘさんが“宮殿サウナ”から救急車に担ぎ込まれたのよ。心配性の年寄りの夢だから気にしなくていいけど、当分、サウナを避けたらどう?」と話す。
ダヘは思いっきり動揺して、目玉焼きが作れない。
その様子をギジュが見ていた。
イナは目玉焼きの完成を待っていると遅刻してしまうので、登校することに。
ダヘはバナナを持たせて玄関まで見送る。
イナは「超能力一家だって、最初から言ったのに。逃げるなら今のうちです。」と言い残し行ってしまった。

ダヘは一目散にポク家から脱出。
その様子をギジュが見ていた。

ダヘは周りを警戒しながら“宮殿サウナ”に帰宅。
その様子をギジュが見ていた。

ダヘは「超能力一家は本当かもしれない」とイロンに報告し、この計画をストップするよう訴えるが、イロンは聞き入れず、「幽霊屋敷が怖い?カネはカネだろ!いつ完済する気?」と言った。

<過去>
ダヘは亡くなった父の葬儀。
そこへ詐欺一家のイロンとヒョンテが現れる。
イロンは「これからは、あんたが父親の借金を返しな!」と怒鳴って、ダヘに保険の契約書にサインをさせた。

イロンは「ここ数年ポク家は投資に失敗続きで、残ってるのは自宅と、ジムのあるビルだけ。このままじゃポク家は落ちぶれる。のんびりしてられない。早くせしめなきゃ。うちの主演女優は本作で華麗に身を引く。私も引退。」と言った。
ダヘは大きなため息をつく。

後をつけてきたギジュは“宮殿サウナ”に入り、ダヘを探す。
そして見つけた。
さらに、家族もいないはずのダヘが、隣にいるイロンを「お母さん」と呼んでいた。
どういうことかとギジュが問い詰めると、イロンは「私が説明します。実は…」とギジュに近寄る。
すると、イロンからサインを受けたヒョンテが火災報知器を鳴らし、「火事だ!避難してください!」と叫び、母はこの窮地から逃げ遂せた。
ダヘは火災報知器のサイレンで過去がフラッシュバックし、パニック状態に陥る。
ギジュはダヘを抱きかかえて支え、一緒に避難する。
ところが、途中、2人揃って滑って転んでしまい、ダヘは頭を強く打って気を失う。
イロンは呆れ、救急車を呼ぶ。
ダヘは、マヌムの夢の通りに、救急車に担ぎ込まれた。
イロンとギジュが付き添い、病院に到着。
イロンは「私は実母じゃありません。父親との縁から始まって今に至ります。あの人は酔って、真冬に道端で凍え死んだ。葬儀に来た弔問客といえば、香典を奪いに押しかけた借金取りだけ。面倒を見てくれる人もなく、ダヘは天涯孤独になりました。しかもその後、大変な目に遭ったんです。」とギジュに話す。

<過去>
ダヘは通っていた高校で火災に巻き込まれ、病院に運ばれる。
しかし、保護者もなく、治療費も払えないため、フラフラの状態で病院を出ようとする。
すると、イロンが現れた。
「残念でしたね、保険金が入らなくて。」とダヘ。
イロンは「生きて返す手もある。」と言ってダヘを養子に取った。

イロンは、“ポク家の財産を狙う詐欺師であるという正体”をうまく伏せたまま、ダヘの、孤独で辛く悲しい生い立ちをギジュに語る。
「ト・ダヘと言う名前は“したいことは全部する”という意味。その名前が呪いになって、生き残るために1人で何でもしてきた。一緒にいる人ができたらいいのに。。」とイロン。

イロンは、ギジュのいない隙を狙い、目を覚ましたばかりのイナに、「婚姻届けを持ってくれば逃げられる。あの家からも、私からも。」と言い放ち、サウナに戻って行った。

ギジュは診察用紙の保護者欄にサインし、ダヘを連れて帰る。
車内での会話。
ギジュ「母の夢が現実になるかと心配で後をつけた。」
ダヘ「まさか予知夢って本当なんですか?現代人特有の病気で能力を失ったんじゃ?」
ギジュ「能力が戻ったんです。少し違う形で。過去に戻る理由が変わった。ト・ダヘ。」
ダヘ「私?」
ギジュ「うん。デパートで手を握ったのも噴水前で花を渡したのも未来の俺です。覚えてないんじゃなくて、君に起きたことが、俺には起きていなかった。よく考えてみて。手を握り、花を渡したら、俺は消えたはず。」
ダヘ「だったら、昨夜、鏡に映らなかったのも…」
ギジュ「鏡だけじゃない。君しか俺を見られない。俺は君にだけ触れられる。過去は白黒なのに、君にだけ色がある。」
ダヘ「どうして。。私なんですか!?どういうこと???」
ギジュ「よくわからない。確かなのは、君の過去が俺の未来だということ。君との時間が俺を引き寄せる。」
困惑するダヘ。

ギジュは一家の秘密をダヘにバラしたことを、マヌムから責められる。

<過去>
妻セヨンを亡くし、悲しみのどん底から立ち直れないでいたギジュは、取り憑かれたように、過去に戻って事故を阻止しなければと、そればかり考えていた。
ギジュは、後悔や焦りや恐れから精神状態が悪化し、幸せが分からず、過去に戻ることができなくなってしまった。
そんな中、セヨンのバックから胎児のエコー写真が見つかった。
妻の妊娠を知らなかったギジュは、マヌムに尋ねる。
マヌムは、セヨンが「他の男と不倫し、子供を身ごもっていて、一緒に済む家も用意していた」と告げた。
ギジュは怒った。
マヌムが、今までも、そして亡くなった今もなおセヨンを家族として認めないからだ。
マヌムとしては、セヨンの予知夢を見たことがないため、不安だったと。
ギジュは、宝くじや株の夢しか見ないマヌムを痛烈に批判。
「最後ぐらい彼女の夢を見ろよ!事故を食い止められたのに!」と。
実はマヌム、過去に自分の父親が死ぬ予知夢を見たのだが、助けることができなかった。
夢を見るだけで、何もできない無力感や恐怖を経験していたのだ。
ギジュは、ポク家に受け継がれる能力が、誰も救えず何の役にも立たない無駄な能力だと嘆く。
マヌムは「過去を見れるだけでも感謝しなさい!それ以上望むのは欲張りよ!私はむしろ、宝くじや株の夢を見られてありがたいと思う!英雄を気取って八つ裂きにされ焼け死んだご先祖様方が大勢いる!自分の幸せだけでいい!人の不幸は振り返らないこと!誰かを救おうなんて考えないで!」と言った。
「全部消えちまえ!」と荒れるギジュ。
2人の関係は、そこからすれ違うようになってしまった。

マヌムは、7年ぶりに見た予知夢はダヘのおかげであり、ダヘが能力を取り戻してくれたのだとギジュに言う。
ギジュは、「自分の懐ばかり肥やさずに、人に尽くすいい機会だ。」と嫌味を言う。
マヌムは「まだヒーローに憧れてるの!?夢を見てもダヘのケガは防げなかった!」と言うが、ギジュは「どうかな、救えるかも」と言い残し立ち去った。

ポク家にもどったダヘは、一家の能力と現状を紙に書いて分析を始める。

イナはダンスクラブに参加。
こっそり聴いていた音楽をジュヌに褒められ、ドキドキ。
ジュヌがイナと仲良くするのが気になるヘリムは、コンビニに行くイナについて行き、一緒にラーメンを食べる。
ヘリムは、ラーメンの湯気で曇ったイナのメガネを外し、じっとイナの目を見る。
イナの目が青く光る。
ヘリムの心の声『私が先だよ。好きにならないで。友達やめたい?』
ヘリム「ジュヌのことどう思う?」
イナ「…あの人は…感じ悪い」
ヘリムの心の声を聞いたイナはウソをついてしまう。
するとイナの後ろにジュヌが。。聞かれてしまった。
イナの心の声『やっぱり人の心なんか知らない方がマシ』
ほくそ笑むヘリム。

痩せて本来の自分を取り戻し、全部元通りにするため、ジムでトレーニングするドンヒ。
グレースは、ドンヒに恋人であるチョ・ジハンとの関係を考え直すよう忠告した。
「人生相談をしたら無理やり部屋に連れていかれた。黙ってないで髪でもムシってやればよかったのに!」と。
ドンヒは「彼との危機は、自分を大事にしなかった私のせい。原因を自分に求めてこそ自己肯定感が高まる。私の人生を導くのは私。」とかっこよく返し、グレースも納得する。

ポク家の秘密を知り、部屋から出てこないダヘが気になり、様子をうかがうマヌム。
「我が家の能力を知ったら2つに1つ。逃げるか、利用するか、よね。。」
マヌムの独り言を聞いたダヘは、部屋にこもって、パソコンで婚姻届を書いていた。

ギジュは部屋にある酒を捨て、決意を新たにする。
サウナでのケガからダヘを救うのだ。
「何もできなかった俺にやることができた。過去で救える唯一の人間、ト・ダヘ。」と。
そして目を閉じて「サウナ」とつぶやき、過去に戻った!
“宮殿サウナ”でイナの姿を追うギジュ。
女子更衣室に来てしまい、慌てて現在に戻る。
火照ってしまい、服のままシャワーをあびて頭を冷やし、「ダヘを救うんだ!ト・ダヘ!」とつぶやき、再チャレンジ。
今度はサウナではなく自宅だ。
階下に、フラフラになりながら歩いているダヘを見つけた。
(マヌムのお茶に睡眠薬を入れていることがドンヒにバレそうになり、ダヘ自らそのお茶を飲み干すことで無実を証明。その後、眠くてフラフラになりながらも、金庫室でドンヒが浮くのを目撃したあの時だ。)
ダヘ「幽霊だ…霊がとりついてる」とつぶやきながら、慌てて階段をのぼってくる。
慌ててるのとフラフラなのが相まって倒れそうになった所を、ギジュが抱きかかえて支えた。
ギジュはシャワーをあびたばかりなので、頭から水が滴り落ちる。
そして鏡に映っていないギジュ。
ダヘは恐れおののき、悲鳴をあげて階下へおりて行った。

現在に戻ってきたギジュ。
部屋にダヘが入ってきた。
ダヘは、びしょ濡れのギジュを見て、あの時のことが理解できた。
そして、「過去から戻って来ました?実は少し前にも未来のギジュさんが来て、これを持ってきました。」と婚姻届を出した。
戸惑うギジュ。
ダヘは詐欺一家の母から、ギジュが女子校の火事で親しい先輩を亡くし、ショックで消防官を辞めたという情報を仕入れていた。
ダヘは、はその情報を利用し、自身が、その女子校火災の被害者であり、ギジュに救われたと打ち明ける。
しかし、ギジュは、たとえ自分がダヘを助け出していたとしても、順序が間違っているとし、「君の言う未来に至るには、愛するのが先だ」と婚姻届をグシャグシャにした。
そして、ギジュは「本当に恋に落ちるのか見てみよう。」と言ってキスをした…

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Netflix韓国ドラマ「ヒーローではないけれど」第3話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「ヒーローではないけれど」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第3話

前話はこちら↓

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ギジュは過去に戻ることができた。
さらに、過去にいる人々はみなモノクロなのに、ダヘには色がついており、触れることまでできた。
次は、亡き妻セヨンとの幸せな過去に戻るべく、再び目をつぶってみるが、戻れない。
落ち着いて、集中してセヨンとの幸せな過去を思い出し、もう一度チャレンジ。
戻った!
しかし、そこは、セヨンとの幸せな過去ではなく、海でダヘに救出され人工呼吸されている時だった。
「あの時間が幸せだったと!?」あわてて戻ってきたギジュ。
その後何度か試してみるが、戻った過去は、なぜかどれもダヘがいる過去だった。
「どうなってるんだ!?ト・ダヘ、一体、何者なんだ…」と困惑するギジュ。

ギジュはダヘの職場のスパへやって来て、ダヘに問い詰める。
ギジュ「何者だ!?なぜ君には色が?灰色の世界で君だけが鮮明に見え、目を閉じれば君がいる。なぜ俺は君の元に?なぜ君には触れられるんだ?」
ダヘ「これって。。告白?」
ギジュ「いくら考えてもおかしい!俺たちと同じ能力が?催眠術?俺の頭に何を埋めた!?まさか母も騙したのか!?早く吐けよ!一体俺に何をした!」
そこへ、マッサージに来ていた母マウム登場。
マウム「それは愛というものよ。」
マウムはダヘに、スパの仕事を辞めて、ポク家で暮らし、イナの面倒を見てくれと頼んだ。
「ギジュと一緒に暮らしながら気長に見守ってくれないかしら?」と。
さらに「ダヘは失ったものを取り戻してくれる人。ギジュにも変化が起きるはず。」とギジュに言った。

ギジュは、ダヘが何かに関係していることは確信しているが、自分が戻りたいのは幸せだった過去ではなく、辛かった過去だから、たとえ能力が戻ったとしても無意味だと考える。

<過去>
消防官だったギジュ。
イナが生まれたこと同僚に報告し祝福され、セヨンのいる病院に駆けつける。
生まれたばかりの可愛い可愛いイナを抱いて、最高に幸せな時間を過ごす。
その頃、ソンジェ女子校で火災が発生。
ギジュの同僚たちは、火災現場で消火や救出に孤軍奮闘していた。
何十人もの学生が亡くなり、ギジュの代わりにシフトに入ってくれた先輩のチョン隊長も亡くなってしまった。
ギジュは、隊長を助けるため過去に戻った。
生まれたばかりのイナを抱っこして幸せな時間を過ごした、あの病室に戻ってきたギジュ。
見渡すと、モノクロの世界の中、病室の扉に色がついており、触れることもできた。
ギジュはその扉から病室を出て、火災現場の女子校へ走る。
現場は悲惨な惨状だった。
ギジュはどうすることもできず、一旦戻ってくるが、その後も、チョン隊長を助けるべく、何度もイナの生まれた時間へ戻った。
しかし、過去を変えることはできず、ギジュはチョン隊長を救えなかった。
ギジュは立ち直ることができず、仕事に支障をきたし、休職を余儀なくされる。
数年が経ってもギジュはその時間に囚われ続け、家庭を顧みない。
セヨンはそんなギジュを見兼ねて、家族3人で動物園におでかけする時、「約束よ、消えないで。今日も消えたらイナと出て行く。」と釘を刺した。
しかし、ギジュは消えた。
そしてまた、過去で何もできず、セヨンとイナの乗る車に戻った時、車は事故で悲惨な状態にあった。
イナはケガをしているものの無事だったが、セヨンは亡くなってしまった。

詐欺一家。
イロン「手を握ったことも覚えてないなんてイカれてる。」
グレース「予知夢を信じる母親もどうかしてる。」
イロン「ポク家の人々は精神疾患により判断能力が著しく低下しているため、財産上の損害をこうむりかねない。」
グレース「よって、ポク・ギジュの妻であり、ポク家の嫁であるト・ダヘが成年後見人としてポク家の資産を管理する。」
イロン「500億のビルだけじゃ物足りないね!根こそぎいただくよ!後見人になるのはそう簡単じゃない。証拠を押さえな。」
複雑な表情のダヘ。

翌朝、ダヘはスーツケースを持ってポク家にやって来た。
マヌムとスングンの歓迎を受けるが、怒っているギジュ。
ダヘはきれいな花束を持っていた。
それはギジュに貰ったと言う。
「ウソをつくな!」とさらに怒ったギジュが、ダヘの腕を掴み外へ連れ出す。
ダヘ「花束は噴水のところであなたに貰った。覚えてないの?」
ギジュ「何の話だ!俺は君の近くにも行っていない!」
ダヘ「私を抱きしめましたよね?」
ギジュ「俺が!?」
ダヘ「あんなに力いっぱいギュッと抱きしめたくせに。手を握った時みたいに覚えてないフリを?何なんですか?なぜ、自分の行動を否定するの?これじゃ私が嘘つきみたい。」
ギジュは戸惑い、立ち去った。

ダヘはダイニングルームでマヌムとスングンと食事。
マヌムは「ギジュは恥ずかしがってるだけだから気にしないで」とダヘを励ました。
イナが下りてきたが、スマホから目を離さず、イヤホンをしているためマヌムやスングンの声がけを無視。
マヌムは呆れ「イナは成長が遅い。人より優れた能力もない。ポク家の人間なら何か一つは秀でてるはずなのに。。」と嘆く。
ダヘは「まだ13歳。力を引き出す大人が必要なのかと。」と言った。
するとイナが「超能力なら持ってるよ。透明人間なの。学校では誰とも話さない。」と言い残し、登校してしまった。

イナには好きな男の子がいた。
ダンスクラブで踊っていたクラスメイトのジュヌだ。
イナの心の声
『透明人間は悪いことばかりじゃない。誰にもバレずに好きなだけジュヌを見ていられる。誰も私の存在に気づかない…』
ジュヌをスマホで盗撮している時、イナはクラスメイトの女子に声をかけられる。
ダンスクラブでジュヌと一緒に踊っていたヘリムだ。
「ダンスクラブに入りたい?大会に出るのに人が足りないの。やろうよ!」とヘリム。
イナはヘリムの顔を見ることができず、返事をすることもできない。
さらに、メガネに触られそうになり、パニックになり逃げ出してしまった。
ずっとイナを見張っている詐欺一家のヒョンテもその様子を見ていた。

ファッションショー。
スポットライトを浴び、ランウェイを颯爽と歩く、スーパーモデルのドンヒ。
デビューにも関わらず、“空を飛ぶようなウォーキング”だと褒められ、喜ぶドンヒ。
ご褒美にプレゼントされたすてきなパンプスを履いて、自由自在に空を飛び、喜びを爆発させるが、みるみるうちに体が太っていき、地面に落下。。
夢だった。
ベッドから落ちて、目を覚ましたドンヒ。
インターホンが鳴って出ると、不動産屋だった。
部屋を内覧したいという女性を連れて、ドンヒの部屋に入ってきた。
ドンヒはポク家に行き、家が売りに出されたことをマヌムに猛抗議。
「そんなにうちの家計は火の車なの!?」と。
さらに、ダヘが同居を始めたことに対しても猛抗議した。
しかし、マヌムは「ダヘさんの手が触れると眠くなるの。また予知夢を見るから心配無用。じきにお金が溢れ返る。」と言いながら眠ってしまった。
ダヘは部屋の外からその会話を録音していた。
ダヘはそそくさと外へ行き、“マヌムが財産を溶かしたという証言を録音した。問題は損害額が予想より大きいこと。超能力一家のケアが急務。”とメールした。

ダヘは夕飯を作ったのだが、ギジュは無視、ドンヒはダイエット中、スングンは外出、イナはスマホから目を離さず部屋に。。
ダヘはギジュにイナの好物を聞いてみた。
「イナは一緒に食事などするわけない。エゴマの葉を剥がし合い、チゲを分け合いながら1日の出来事を聞き合うような家じゃない。」と答えるギジュ。
イナは「イナの好物を知らないのね」と返す。
何も言えないギジュ。
結局、夕飯は誰も食べなかった。

イナはキッチンで1人でカップ麺を頬張る。
メガネは湯気で曇るので外した。
すると、ダヘが近づき、イナの顔を見て「すごくきれいな目。どうして隠すの?目からレーザー出るとか?」と声をかけメガネを手に取った。
イナは手で目を隠し「返して!」と怒る。
ダヘは「イナは透明人間じゃない。むしろ、あなたが周りを透明人間扱いしてる。30秒だけ私を見て。」と言って、イナの眉毛剃ってきれいにしてあげた。
鏡を覗き込むイナ。
ダヘ「何が透明人間よ。こんなに目を引くのに。目を隠さないで。目を見てこそ心が見える。」
イナ「心が見えるから隠すんです。」
ダヘ「確かにね。人の心ほど怖いものはない。でも避けると余計に怖くなるんだよ。なんてことないのに。相手の目を見るのも意外と悪くないものよ。」
そんな2人の様子を、ギジュが微笑んで見つめていた。
イナはダヘの目を見た。
するとイナの目が青く光り、『やっぱりあなたが鍵ね』というダヘの心の声が聞こえた。
イナ「500億のビルを手にする鍵?」
幻滅したようなイナの顔。
驚くダヘ。
イナはメガネをかけてそそくさと自室へ戻って行った。
イナはすでに能力が覚醒していた。
“目を見た相手の心の声が聞こえる能力”が。

翌日、学校でヘリムに「眉毛を整えたのね!自分でやったの?超うまい!」と声をかけられるイナ。
「見せて!」と、無理やりメガネを外そうとするヘリム。
とっさに避けたイナの手に当たって、メガネが飛んでいってしまった。
イナの心の声『透明人間でいるほうがよかった。目立つと危険だ。』
視力が悪く、裸眼ではメガネの落ちた場所が分からないイナ。
すると、ジュヌが拾って持ってきてくれた。
目が合う2人。
イナの目が青く光る。
ジュヌの心の声『かわいい』
戸惑うイナ。
ジュヌ「ポク・イナだよな?君もダンスクラブに?だからメガネに敏感なのか。メガネと取ると固まる。」と言って、イナの顔にメガネをかけさせてくれた。
イナは流れでダンスクラブに入ることになった。

ドンヒは恋人で美容外科チョ・ジハン院長をデートに誘うも、「手術」だと断られてしまう。
ホテルのフレンチを予約済なので、仕方なく、別の人たちと食事へ。
すると、ホテルでジハンの姿を見かける。
隣にはグレースが。
ドンヒは、エレベーターで12階に上がった2人を階段で追いかけ、部屋の前でキスをしている2人を見てしまった。
グレースは、わざとドンヒにキスシーンを見せたのだ。
傷付いたドンヒはその場を立ち去り、帰宅して、泣きながら吐いていた。

翌朝、朝帰りしたジハンに、「少し距離を置かないか?僕は軽い君が恋しい。体重のことじゃない。君の気持ち、魂。僕は君のファンだったろ?モデル時代、君は何にも縛られていなかった。あの時の君には翼が生えていた。僕が今の君を作ったようでつらいんだ。僕のせいで自分を失っていく君がかわいそうで!自分を見つめ直してほしくて!」と言われた。
部屋は売りに出されたため、ジハンは自分の荷物を持って部屋を出た。
ドンヒは実家に戻ることに。

ダヘは夕飯を作ったんだが、やはり誰も部屋から出てこない。
目を離した隙に、鍋の火がキッチンペーパで燃え移ってしまった。
火が強くて戸惑っていると、ギジュが横からサッと水をかけ消火してくれた。
ギジュ「火が怖いなら、火を使うな。どうせ誰も食べない。」
ダヘ「家族なら1日1食ぐらい一緒に食べませんか?家族がいたのは大昔なので…」
ギジュ「…」
ギジュは食卓についた。
チゲを温め直すかと聞いたダヘに「張り切るな。うちはチゲを分け合うような家族じゃないと言ったはずだ。」と言った。
するとイナも食卓につき、「チゲは私のリクエスト。」と言った。
イナとギジュはエゴマの葉を剥がし合い、ぎこちなくはあるが、ダヘ、ギジュ、イナの3人での食事が実現した。

後片付けをしているダヘは、キッチンにやって来たギジュに、「満開の花を贈られて、“今”を贈られたようで嬉しかった。奥様は私がギジュさんの命の恩人だとお考えですが、私もあなたに救われた。家族として受け入れてくれた。」と話す。
そしてギジュに近づき、手に触れ、「家族はお互いに助け合うものです。」と言って目を見つめた。
ドキマギするギジュ。
するとギジュの手に生ゴミを持たせたダヘ。
ゴミ出しを頼まれたギジュだったw

外のゴミ箱へ生ゴミを捨てに行き、道に花屋の車が止まっているのを見る。
そこには、ダヘがギジュから貰ったという花束が売っていた。
ギジュはその花束を手に取り、目をつぶった。
公園に戻った。
ギジュの心の声『彼女は本当に俺とイナを救ってくれるかもしれない。だが、俺が彼女を救う方法は1つ。俺から遠ざけること。』
そして噴水の前を通るダヘに近づいた。
ダヘはやはり、過去に戻ったギジュのことが見えている。
ギジュの心の声『花束は渡さない。何が会っても抱きしめない。』
その時、バイクが通り、ダヘにぶつかりそうになる。
とっさにダヘを抱き寄せたギジュだった。

スングンはクラブに出かけ、踊っていた。
その様子を詐欺一家ヒョンテが盗撮している。

マヌムはスマホで株の変動を見てため息をつく。
ダヘはマヌムにお茶を入れた。
こっそり白い粉(睡眠薬)を流し入れて。。
そこへドンヒが帰宅し、「まさか睡眠薬を入れて母を眠らせていたの?母が知ったら大事になる。」と見抜かれてしまった。
ダヘはお茶に何も入っていないことを証明するため、自らそのお茶を飲み干してみせた。
その後、睡眠薬の効果で眠気が凄まじいダヘだったが、ドンヒの手前、気合で乗り切るしかなかった。
ドンヒが席を外した隙に、こっそり部屋に戻って一眠りしようとしたダヘだったが、席を外したドンヒが、実家中の金目の物を漁っているところを目撃。
眠気に耐えながらも、しっかり盗撮に成功。
その中で、高い棚を物色するドンヒの足が宙に浮いたのを見たダヘ。
ダヘは恐れおののき、「霊が取り憑いてる!」と慌てて部屋から逃げ出す。
慌ててるのと体がフラフラなのが相まって倒れそうになった所、ギジュが現れて抱きかかえて支えてくれた。
ギジュはなぜが頭からビショビショに濡れており、水が滴っている。
ふと、横にある鏡を見たダヘ。
すると、鏡にギジュの姿が映っていない!
ダヘは恐れおののき、悲鳴を上げる…

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Netflix韓国ドラマ「ヒーローではないけれど」第2話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「ヒーローではないけれど」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第2話

前話はこちら↓

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ギジュが、“幸せだった過去に戻れる能力”に気がついたのは9歳の頃だった。
「ついに覚醒した!」と母マヌムは大いに喜んだ。
ギジュはそれからも、幸せを繰り返し味わうために、能力を使った。
戻った過去にいる人々からはギジュの姿は見えておらず、ギジュは触れることもできなかった。
ある時、戻った過去で、愛犬を車に轢かれて悲しむ少女を見かけた。
自分にとっては幸せな時間でも、他の誰かには不幸な時間なのだ。
そこでギジュは、この能力を使って、人の不幸を防げないかと、いろいろと試し始める。
しかし、どんなに頑張っても過去は変えられなかった。
特別だと感じた幸せな時間も、繰り返せば感動が薄れ、ギジュは“不幸な人の手前、自分だけ幸せになれない”と罪悪感を抱いてしまう。
そしてギジュは過去に戻れなくなった。

<現在>
ギジュがタバコを吸いに外に出ると、誕生日プレゼントにイナにあげたぬいぐるみが、ゴミ捨て場に捨ててあるのを見た。
「生まれるべきではなかったのに誕生日プレゼントなんて!」と苛立ったイナは、これまでギジュからもらったすべてのぬいぐるみを捨てた。

ギジュはデパートへ行き、改めて“中学生の娘”にふさわしいプレゼントを選ぶ。
しかし、ギジュは何を選んでいいのか分からない。
ギジュの動向を見張っている詐欺師一家の叔父ヒョンテがダヘに連絡する。
そして、偶然を装って現れたダヘ。
プレゼント選びを手伝うと申し出るが、ギジュはそっけない態度で断り、行ってしまった。
ダヘはイナへのプレゼント(ゴールドのスニーカー)を買い、ギジュに持たせた。
ギジュが帰ろうとした時、デパートの火災報知器が鳴った。
従業員の誘導により、お客たちはパニック状態でで避難する。
ダヘはカフェにいたのだが、過去がフラッシュバックして動けなくなってしまった。
そこへギジュが戻ってきて、ダヘの手を握る。
火災報知器の誤作動だったとアナウンスが流れる。
ふと気づくと、ギジュは消えていた。

イナが帰宅すると、ドアにプレゼントの紙袋がかかっていた。
イナは嬉しそうに鏡の前で履いてみた。
ドアの隙間からこっそり覗くギジュは、ニッコリ。

ダヘはマヌムに呼び出され、ポクズジムにやって来た。
ジムを紹介しながらマヌムが話す。
消防官をしていたギジュが無事に健康でいてほしいという願いから、このビルを買い、ジムを作った。
すると次第にその価値が上がった。
ギジュが結婚したらオーナーを譲るつもりだと。
マヌムは、ギジュとダヘの結婚話をグイグイ進める。
ダヘは「身に余る光栄ですが、あまりにもお気が早いかと…私はともかくイナが…」と控えめな態度を示しながらも、「なによりも、一緒に暮らしてみないと…」と答える。

それを盗み聞きしていたドンヒは、ダヘに対して警戒心があるので、結婚話が進展することに危機を感じマヌムを連れ出した。

ジムでは詐欺一家のグレースがトレーナーとして働き始めていた。
顔を合わせたダヘとグレースは、なにやら鼻を触ってサインを送り合う。

ドンヒは、ギジュを救ったダヘが、今度はマヌムの前に現れたことが、本当に偶然なのか懐疑的だった。
マヌムは「偶然じゃなくて運命!夢を見られた!」と言い張る。
「見たって何も当たらない!」とドンヒ。
その会話をグレースが盗み聞きし、ダヘになにやらサインを送った。

ギジュがジムやって来た。
出勤しただけで気力を使い果たしたと、すぐに帰ろうとするギジュに、ダヘはデパートで火災報知器が鳴って動けなくなった時、手を握ってくれたことにお礼を伝えた。
ところがギジュは覚えてない様子。
その会話を聞きつけたマヌムが飛んできて、「手を繋いだ?いつのまにそこまで進展したの?」と喜び、「あとは私に任せて!」と張り切った。
ダヘはマヌムにお茶を入れた。

帰宅したマヌムは熟睡した。
スングンは、ダヘに会った後、マヌムがグッスリ眠れることを不思議に思った。
ギジュに「彼女はいいと思う。マヌムを眠らせてくれる。ファイト!」と声をかけた。

詐欺師一家。
グレース「焦らし過ぎでは?」
イロン「いくら詐欺でも結婚には誠実さが大事。ドンヒを阻むのがグレースの役目。男を落とすには太っちゃダメ。」
グレース「手を握るのもやっとで、いつになったら寝るわけ?」
ダヘ「あの握り方は、溺れる者がワラをも掴むような感じだった。。」
イロンはダヘの顔を見つめる。

マヌムは、ギジュの部屋にカーテンを開け、「棺桶みたいな部屋ね!早く誰かと一緒に住まなきゃ!死んだ人間を長年引きずりすぎた。しかも、他の男の子供を身ごもった女を。再出発しなさい!子供ができれば生きがいを取り戻せる!」と叱った。
ギジュ「俺にはイナがいる。イナは母さんの孫じゃないわけか…」
マヌム「イナを愛してる!でもいまだに覚醒しないでしょ!ポク家の子供じゃ…」
ギジュ「俺の娘だ。二度と言うな。」
マヌム「そんなに娘が大事なら、死んだように横になってないで、ビシっと起きて父親の務めを果たしなさい!」

口数が少なく内向的なイナは、学校で一人だけ、どのクラブにも入れずにいた。
廊下をウロウロして、ダンスクラブの教室を覗いた。
クラスメイトの男子ジュヌが踊っているのを見て、目を奪われるイナ。

ギジュのもとにイナの担任から電話。
「イナがどのクラブにも入れない。友達付き合いが苦手で、まるで“透明人間”のよう。ご多忙でも学校生活に関心をお持ち下さい。連絡アプリも未登録、プリントにも保護者の署名がない。どうかご確認を。」と。
ギジュは慌ててイナの部屋へ行き、引き出しを開けると、溜まりに溜まったプリントが。
保護者署名欄にサインしようとするが、手が止まってしまう。
キッチンに行き、酒を探すが、父スングンがすべて処分した。
スングンは「酒は誰かと一緒に飲むものだ。行こう。」と言って、ギジュを外へ誘った。
店に着き、個室に案内されると、そこにはマヌムとダヘがいた。
「騙された…」と立ち去ろうとするギジュだが、スングンにむりやり個室に入れられる。
ダヘとギジュを2人きりにすべく、マヌムとスングンは席を外した。
ギジュは不貞腐れた態度でただひたすら酒を飲む。
ダヘもそれに付き合い、グビグビと酒お飲む。

ドンヒは勤め先の美容外科にやって来て、チョン・ジハン院長に会うため、診察が終わるのを待った。
すると診察室から女性の喘ぎ声のようなものが。
苛つき、チョコレートをむさぼり食うドンヒ。
扉を開けると、そこにいたのはグレースで、普通に診察を受けている様子だった。
グレースはチョン院長に「連絡下さい」とささやいて、立ち去った。

ドンヒとチョン院長はバーで酒を飲む。
ドンヒが何をしていたのかと尋ねると、チョン院長は「インフルエンサーである彼女に病院を宣伝してもらうため」だと言った。
ドンヒとチョン院長は結婚を約束した仲だった。
ドンヒは婚姻届を出し、結婚を早めたいと申し出た。
チョン院長は「子供を産まなきゃビルはもらえない。結婚は堂々としたい。君に借りた開業資金を返すまでは絶対に結婚しない。」と遠回しに拒否した。
ドンヒは、チョン院長を再び振り向かせ、ギジュより早く結婚して、マヌムからビルを相続するべく、ジムへ行き、痩せるためのトレーニングをスタートした。

イナの動向を見張っているのは詐欺一家のヒョンテ。
イナは尾行されることに気づき、誕生日にもらった新しいスニーカーで走った。
公衆トイレに隠れ、家族全員に電話をかけるも、タイミング悪く誰も出ない。
仕方なくギジュにかけるのだが、出たのはダヘ。
ギジュは店で酔い潰れていた。
ダヘがそこへ行くと言うが、イナは「なんでもない」と答え、電話を切った。
ダヘは眠っているギジュに「イナから電話!誰かに追われているようだった。」と伝えると慌てて飛び出していくギジュ。
残されたダヘは仕方なく会計を済ます。

酔っていてまともに走れないギジュ。
「イナが俺に電話をかけてきた。俺が行かなきゃ!」とフラフラになりながらも、追いかけてきたダヘに支えられながら歩みを進めるギジュ。
なんとかイナの隠れている公衆トイレに着いた。
トイレの前で見張るヒョンテに気づいたギジュは、この野郎!と向かっていく。
しかし、フラフラだわ、コケるわ、パンチは当たらないわ。。
ダヘはヒョンテに合図。
ヒョンテはあえてパンチを食らい、やられたフリをして倒れた。
トイレから顔を出したイナに「お父さん」と呼ばれて駆けつけるギジュ。
その隙に、ダヘはヒョンテに「お疲れ様、行って」とささやく。
ギジュは「お父さんが懲らしめたぞ!」と得意げに伝えるが、イナは、もじもじしてなんだか気まずそう。
察したダヘがは、コンビニに行って生理用品を買ってきた。
イナに初潮が来たのだ。
スカートを汚したことを気にしているイナに気づき、ダヘは自分のカーディガンをイナの腰に巻いてあげた。
そして「おめでとう」と笑顔で言った。
イナも嬉しいような恥ずかしいような。。
何もしてあげられない男親ギジュ。
イナを家まで送り届けた後、ギジュはダヘを飲みに誘った。
ダヘはデパートで火災報知器が鳴って動けなくなった時、戻ってきて手を繋いでくれた話をする。
ギジュはまったく覚えていないようだ。
ダヘは「過去に戻れるんですよね?それなら、未来から来たあなたが繋いでくれたのかしら?」と冗談を言った。
ギジュは「ありえない。戻れても手は握れない。過去では何も触れることができない。」と答えた。

ドンヒは、ずっとトレーニングを続けていた。
痩せて、前みたいに空を飛びたい!と、意地になってムチャクチャに走っていた。
すると一瞬、体が宙に浮いた。
その時、見かねたグレースがマシーンをオフにして、ドンヒは転がってしまった。
呼吸困難な状態になり、グレースがドンヒを落ち着かせる。
呼吸が落ち着いたドンヒは今度は泣き始た。

お酒を飲んでいるギジュとダヘ。
話をしていくうちに、2人は少し距離を縮めた。
ギジュは「こんな俺の代わりにイナを守ってくれる人が必要だが、君の人生を台無しにしてしまうかも。だから近づかないで。引き止めたくなるから。」と言った。
ダヘは「もう引き止めたくせに。手を握ったでしょ?」とギジュの手を握る。

帰宅後、ギジュは、溜まりに溜まったイナのプリントの保護者署名欄にサインをした。
ふと、ダヘの言っていたことが気になって、試しに目を閉じてみると。。
戻った!
ギジュは、デパートで火災報知器が鳴る直前に戻った。
信じられないと驚くギジュ。
火災報知器が鳴り、人々が避難する中、ギジュは人の流れに逆走するように、ダヘのいるカフェへ向かう。
そこには、動けなくなり、うずくまるダヘがいた。
戻った過去にいる人や物には触れることができないはずなのに、ダヘの手には触れることができた。
戻った過去にいる人には、ギジュの姿が見えないはずなのに、ダヘはギジュを認識した。
なぜ?…

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Netflix韓国ドラマ「ヒーローではないけれど」第1話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「ヒーローではないけれど」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第1話

ポク一家は全員が何かしらの超能力者。
しかし。。
空を飛べる能力を持つ長女ドンヒは、太りすぎて飛べない。
幸せだった過去に戻れる能力を持つ長男ギジュは、うつ病で幸せが分からず戻れない。
ギジュの娘で中学生のイナに至っては、いまだ能力が現れない。
予知夢として未来が見える能力を持つ母マヌムは、不眠症で予知夢を見れない。
この状況に悲観したマヌムは、崖の上に家族を集め、「失ったものを取り戻さなければポク一家は終わり」と海へ身投げする覚悟だった。
慌てる父スングン(能力はないが、家族を完全にケアする)だったが、いざ、崖っぺりに立つと、マヌムは怯んでしまい身を投げることができなかった。
マヌムは「死ぬことばかり考えず、決死の覚悟で戻るのよ!本来の私たちの姿に!」と家族を奮い立たせる。
ふと見ると、ギジュの姿がない。
「能力が戻ったのか…?」
みながそう思った矢先、ギジュは崖の下の海で溺れていた。
海水浴を楽しんでいた人々が「人が溺れてるぞ!」と騒ぎ出す。
すると、一人の女性がためらいもなく海へ飛び込んだ。
女性はギジュを海から救出し、人工呼吸で蘇生した。
意識を取り戻したギジュは、その女性を誰かと間違えて、「セヨン…」とつぶやき抱きしめた。
ギジュは病院に運ばれたが、幸い大事に至らなかった。
マヌムはその女性が気になり、「連絡先を聞いておけばよかった」とつぶやく。

予知夢の能力を取り戻すため、なんとかして眠りたいマヌムは、スパに通いマッサージを受けていた。
何をしても眠れないため、不機嫌で堅物で口うるさいマヌムに、スタッフたちは「偏見の塊、昔の人」とうんざり。
みな担当を拒否するなか、新人のト・ダヘというスタッフが担当を申し出た。
「いいオイルはたくさんあれど、手に勝るものなし。海や山に行き、いいエネルギーを蓄え、手を通してお客様にそのエネルギーを吹き込む。」というダヘの施術は、今までのものとは大きく違い、マヌムは眠ることができた。
マヌムは上機嫌で、ダヘに感謝を込めてお金を渡そうとした。
ダヘの顔をちゃんと見たマヌムは、ダヘが、先日ギジュを助けた女性だと気づく。
再会を喜ぶマヌムは、さらに多くのお金をダヘに渡そうとする。
しかし、ダヘは受け取らなかった。
マヌムはそのお金をダヘの上司に渡し、ダヘを家まで出張させることに。

後日、ポク家にやってきたダヘ。
ポク家は、どこか怪しげな雰囲気の漂う大豪邸だった。
恐る恐る足を踏み入れるダヘ。
マヌムに案内され、素敵な庭付きの部屋に通された。

真っ暗で、そこら中に酒瓶が転がる別の部屋。
酒浸りのギジュが目を覚ますと、ドアに“部屋から出るべからず”という、マヌムからのメモが貼ってあるが、それを無視して部屋を出るギジュ。
ギジュはキッチンへ行き、ワインを開けるため、ハサミでコルク栓をこじ開けていた。
そこへ、お茶を入れに来たダヘと鉢合わせ。
なかなか開かないため、ギジュは苛立って、コルク栓にハサミをぶっ刺したままの状態で、オープナーを探し始める。
ハサミをぶっ刺したままでは危ないと警告するダヘ。
しかし、聞く耳を持たないギジュ。
ダヘはギジュとすれ違う瞬間、ハサミがぶっ刺さったままのワインボトルを指で押し、ワインボトルは床に落ちて割れてしまった。
「だから危ないって言いましたよね?動かないで!酔ってるようですし、危ないです。」と言って床を拭くダヘ。
そこへマヌムがやって来た。
何事かと驚くマヌム。
割れた破片でギジュがケガをしないよう、きれいに床を拭いてくれたダヘに、「2度もギジュを救ってくれた」と感謝感激のマヌム。
マヌムの紹介によって、ダヘとギジュは挨拶を交わす。
ダヘ「ご無事のようで安心しました。」
ギジュ「あ〜謝礼金目当てか。それなら母から貰ってください。」
命の恩人に失礼な態度を取るギジュを叱るマヌムだが、ギジュは部屋へ戻ってしまった。

ダヘは改めてマヌムのためにお茶を入れるのだが、なにやらこっそりと白い粉を流し入れた。
ダヘは背後になにか気配を感じるが、確認してもなにもない。
マヌムへマッサージをしながらの会話で、ダヘには両親や家族がおらず、2度の離婚経験があると分かる。
1度目は浮気男、2度目は酒乱DV男。
家族がほしいあまり、焦って結婚し、失敗したと。
身の上を話すダヘに、マヌムも息子ギジュの話をする。
ギジュは、20代になったばかりの頃に結婚した妻を事故で亡くした。
結婚生活は順風満帆ではなかったものの、いまだに妻を忘れられないのは、「ギジュが愛に誠実な男なんだ」と言うマヌム。

マヌムはダヘを夕食に招こうと思っていたのだが、次の予約が入っているからと、ダヘは急いでポク家を後にする。
買い物から帰ってきた夫スングンに「ダヘはギジュのように心に傷を負った人、インスタントではなく手料理のような人。過去から抜け出せずにいるギジュとは違う。辛い経験をしたのに今でも家族を欲しているように見えた。」と伝えた。
スングンは「身寄りがないから気に入ったのでは?うちに嫁いでも騒がれないように。私のようにね。」と言う。
マヌムはすっかり寝入ってしまった。

ダヘは帰宅。
家は“宮殿サウナ”という庶民的なサウナ店。
両親がいないと言ていたダヘだったが、“お母さん”がいて、客にマッサージを施していた。
ダヘはインスタントラーメンを作るのだが、火が怖いのか、ガスが点けられない。
結局、ラーメンを茹でずに、そのままかじった。

目を覚ましたマヌムは、久しぶりに予知夢を見たと言う。
スングンが喜んで、その内容をメモる。
ぼやけていてはっきりしないが、ポク家に代々伝わる指輪をダヘがつけていたというのだ。
マヌムは「私たちが失った能力を取り戻してくれる救世主」だと確信した。
マヌムは、土曜日に、改めてダヘを招待することにした。

ギジュは、娘イナの部屋の前でドア越しに、「土曜日に何か欲しい物はないか?」と聞いた。
イナは部屋の中にはおらず、外から歩いてきた。
ギジュは「この前は死のうとしたんじゃない」と言うも、イナは「はい」とそっけない態度。

ジムにいるも、無気力で、ただただ横になっているだけのギジュ。
ギジュは、ここ“ポクズジム”のオーナーだった。
求人募集を見て履歴書を持ってきた美人の女性を、きちんと面接するでもなく適当に採用したギジュ。
しかし、後からドンヒがきちんと面接をした。
女性は有名なフィットネス系動画配信者だった。
女性は太っているドンヒのことを“モッパンさん”とバカにした。

ポクスジムの入るビルのオーナーは現時点ではマヌム。
ドンヒは次期オーナーを狙っていた。
ギジュはジムの賃料をまともに払っておらず、ドンヒに嫌味を言われる。
ギジュはドンヒにお金の入った封筒を渡し、イナに誕生日プレゼントを買ってくれと頼んだ。

ドンヒは医療コーディネーターとして美容外科に勤めていたが、自身が太っているため信頼や説得力がなく患者が来ない。
チョン・ジハン院長からしばらく休んでくれと言われてしまう。
かつてドンヒは、ナイスバディのスーパーモデルだったのに。

ドンヒはパン屋でたくさん買い込んで会計をするが、カードが使えなくなってしまった。
しかなく、ギジュから預かった現金を使ってしまう。

イナの誕生日会。
庭園には豪華な料理が並ぶ。
マヌムはダヘも招待していた。
何年も亡くなった妻を忘れられずに心を閉ざすギジュに、他人の力を使ってでも忘れてほしいと考え、ダヘと結婚させたいと考えていた。(予知夢も後押し)
ところが、ギジュはまったくの無気力&無関心で、まったくその気はない、むしろ怒っている。
ドンヒもダヘを受け入れまいと警戒する。
そして、肝心のイナはなかなか部屋から出てこない。
戸惑うダヘ。

あまり喋らず、引きこもりがちなイナ。
スングンがイナの様子を見に部屋へ行くと、ずっとスマホゲームをしていて、用意したドレスに着替えてもいない。
何を言っても返事をしないので、諦めて部屋を出ようとすると、「おじいちゃん特製のわかめスープがいい」と答えた。
スングンはキッチンへ行き、喜んでわかめスープを作った。
そこへ、ドンヒに頼まれて水を取りに来たダヘと鉢合わせ。
スングンがケーキにつけるロウソクの火をみつめるダヘ。

ギジュは「よりによってこの日に他人を呼ぶとはな」と怒って、庭から引き上げ、部屋に戻ろうとする。
必死に止めるマヌム。
「故人のことばかり考えて、家族と向き合おうともぜず、妻を追いかけて親も子供も捨ててようとしたでしょ!今回は従って!結婚しなければセヨンは生きてたはず。未来の見えない結婚だと私は反対した。未来は自分で作るとか言って、先に子供を作ったわね。その結果は?最初からボタンを掛け違えたの!」
ようやく部屋から出てきたイナがその言葉を聞いてしまい、黙ってキッチンに置いてあったケーキのロウソクを吹き消して、また部屋に戻ってしまった。
ギジュもフードを被ってどこかへ行ってしまった。
雨が降ってきて、庭園の料理も水浸し。

部屋に戻ったイナの心の声
「私の存在が不幸の始まり?知ってる」

目眩を起こし、倒れそうになったマヌムを、スングンとドンヒは急いで病院へ連れて行く。
ダヘは「わかめスープを火にかけて煮込んでいるので、火を止めてくれ」とスングンに頼まれ、鍋の前に行くが、火が怖くて近づけず、なかなか止めることができない。
するとイナが火を止めてくれた。
ダヘがお礼を言って自己紹介しようとすると、「今度は何を盛る気?」とイナ。
実は、マヌムのマッサージに来た時、ダヘがお茶に白い粉を入れるのを、イナは目撃していた。
ダヘが感じた気配はイナだったのだ。
ダヘは「あ〜あれは甘みを足したくて甘草エキスよ」と答えた。
イナは「さようなら」と言って立ち去ろうとしたが、何かを言いたげに立ち止まる。
しかし、何も言わず、そのままトコトコと部屋に戻ってしまった。

ギジュは亡き妻セヨンのお墓に来ていた。
この日は、イナの誕生日だが、セヨンの命日でもあった。
来ていたセヨンの両親に「情けない姿で来ないでくれ。セヨンがその姿を見たら悲しむ。」と言われてしまう。
ギジュもセヨンと一緒に事故に遭ったのだが、ギジュだけが助かったようだ。
「助かったのは罪じゃない。だから生きて。」と声をかけるセヨンの母。

ダヘは、わかめスープを電子レンジで温めて、イナに出してあげた。
「毒が入ってるかも」と警戒するイナは手を付けない。
ダヘ自身が毒味をして食べてみせることで、イナも食べ始めた。
ダヘはイナに話しかける。
ダへ「お父さんは死のうとしたんじゃない。私もそこにいて、この目で見たの。なぜ海に入ったのかと言うと…」
イナ「この家に関わらずに逃げて。うちの家族変だと思いません?スープが美味しいから教えてあげます。うちは超能力一家です。でも病気のせいで能力を失ってしまった。現在人特有の。祖母が睡眠にこだわるのは予知夢を見るため。伯母は太って体が重くなって飛べなくなった。私にはありません。父は目を閉じれば幸せだった過去に戻れました。うつ病でどの過去も幸せだと感じないから今は戻れない。」
イナの作り話だと信じず、からかって受け流すダヘ。

ギジュが帰宅すると、ダヘが後片付けをしていた。
イナが食事をしたと聞き、少し驚くギジュ。
ギジュは、イナの誕生日プレゼントにぬいぐるみを買って来た。
中学生へのプレゼントにしては幼いチョイス。
ダヘ「過去に戻れないというより、過去に住んでるみたい。イナから話を聞いた。想像力が豊かな子ですね。イナのためにギジュさんの時間がまた動き出してほしい。」
ギジュ「俺はうつ病です。結婚は家族を守ると約束することですが、俺は誰も守れない。」
ダヘ「見ましたよ。」

<ギジュが海で溺れた時>
海水浴を楽しむ少女の、大事なうさぎのぬいぐるみが海に流されてしまった。
ギジュはそれを取るため海に入り、溺れてしまった。
ギジュが担架で運ばれた後にはうさぎのぬいぐるみが落ちていた。
それを見つけて「ヒーローが助けてくれた!」と大喜びの少女。
ギジュを救出したダヘは、その一部始終を見ていたのだ。

ダヘ「私も昔ある人に助けてもらいました。死を覚悟した時に奇跡的に助かったんです。でも生き残ったことが罪のように感じました。他の人が助かるべきなのに私なんかがって。生き残ったところで私は一人ぼっち。命がけで私を助けてくれた人を思うとこんな人生でも幸せに生きなきゃと思ったんです。ギジュさんはその人に似てる。あなたもそうでしょ?誰かを助け、生きる理由をくれる人。」
ギジュ「俺は誰も助けられない。見当違いです。俺を助けたからと見返りを期待してるなら空諦めた方がいい。」
ダヘはフフっと笑ってエプロンを外した。
そしてエプロンをギジュに渡し、「皿洗いくらいは期待しても?」とニッコリ笑って、ポク家を後にした。

ダヘの家族は本当の家族ではなく、詐欺師の集団だった。
・ダヘ
・ポクズジムに履歴書を持ってきた女性グレース
・お母さんのイロン
・叔父のヒョンテ
そして今回の獲物が、ポク家の財産。
ダヘが結婚して一家に潜り込み、財産を相続する作戦だ。
ダヘがイナから聞いた「超能力一家」の話を報告をすると、みな大爆笑で信じない。
イロン「やっかいなのは小姑ね。先に結婚した方にビルを相続させるとか。」
グレース「母親を落とせば成功でしょ。」
ダヘ「結婚の鍵は他にあるみたい。」

ポク家。
ギジュがイナの部屋に来て、誕生日を祝った。
イナは「ありがとう」と言ってうさぎのぬいぐるみを受け取った。
ギジュが出ていったあと、イナが机の引き出しを開けると、そこにはぬいぐるみがたくさん入っていた。

<過去>
車の後部座席に座る幼きイナは「また誰かを助けに行くの?私のことは?」とギジュに尋ねる。
助手席のギジュは、うさぎのぬいぐるみをイナに渡して「パパの代わりにうさぎが守ってくれるよ。」と微笑む。
運転席には妻セヨンが。
イナがふと見ると、ギジュの姿が消えていた。
能力を使って過去に行ったのだろう。
ギジュのいなくなった助手席を見つめ、複雑な表情をするセヨン。
バックミラーでイナの顔を見る。
青く光るイナの目。
次の瞬間、車はガードレールに突っ込み、落下、建物に追突した。
助手席にはギジュが戻っていた。
事故の瞬間は不在だったギジュは無傷。
セヨンとイナは血だらけで意識を失っていた。
パニックになるギジュ…

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Netflix韓国ドラマ「涙の女王」第16話(最終回)/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「涙の女王」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第16話(最終回)

前話はこちら↓

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ヘインとの待ち合わせ場所に着き、ヘインの姿を確認し、横断歩道で信号待ちするヒョヌ。
バスが通り過ぎた後、そこにいたはずのヘインがいなくなっていた。
信号が変わり慌てて横断歩道を渡るヒョヌ。
次の瞬間、車が突進、ヒョヌは轢かれて意識を失ってしまい、救急車で病院へ運ばれる。

その頃ヘインは、見覚えのない部屋で目が覚める。

ヒョヌの両親が病院に駆けつける。
しかし、ヒョヌは自ら点滴を外し、ベッドからいなくなっていた。

ヒョヌは体の痛みを堪らえ、タクシーに乗った。

ヘインは部屋から出ようとするが鍵がかかっていて出られない。
すると男が入ってきた。
ヘインは男をスタンドで殴り、その隙に外へ出た。
すると、そこにはウンソンがいて、猟銃を触っていた。
GPSアプリからヘインを追い、その相手がヒョヌだったため、怒ったウンソンがヘインを車で連れ去ったのだ。
「なぜヒョヌに会いに行ったんだ?」と猟銃を持ち、迫ってくるウンソン。
ヘインは怯えながら「ドイツから届いた自筆の手帳を読み、あなたの話と違うから確かめたくてヒョヌに会いに。字はマネできるから私が書いたかどうかも怪しい。軽率だった。あなたに聞くべきよね。誤解して怒らせてごめん。二度としない。」と取り繕った。
ウンソンは「俺の話を信じるなら一緒に国外へ。そして結婚するんだ。ヘリコプターが来るから君はついてくればいい。いいな?」とさらに迫る。
危険な状態のウンソンを刺激しないよう、ヘインはうなずくしかできなかった。

ヤンギとコナンは事務所で、ヘインを連れ去った車を調べていた。
そこへフラフラのヒョヌがやって来た。
ヒョヌの体を心配するヤンギ。

グレイスはモ・スリの元へ行き、「ヒョヌから“ヘインが消えた”と連絡があった。スリ様には言うなと言われたが、伝えたほうがいいと思って。ウンソンが関わっているようだ。」と言った。
実はこれはヒョヌの指示だった。
スリがこのことを知れば、ヘインの居場所を捜し始めるだろうと考えたのだ。

スリは裏金を隠している保管金庫の頭取に連絡して、お金をどこかへ移動させようとするが、すでにウンソンによって持ち出されていた。
その後、スリは車数台を引き連れて邸宅を出た。
グレイスから連絡を受けたヒョヌとヤンギはその後を追った。

助手席で眠るヒョヌを、死んだのかと勘違いするヤンギ。
自らの危険を顧みず、命など惜しくないかのように無茶をするヒョヌを、心の底から心配しているヤンギだった。

スリの車は、ホン家の猟場と別荘がある敷地に入って行った。
「僕が連絡したら通報を」とヤンギに言い残し、ヒョヌは車を降りて、一人で中に入って行った。
雪が降り積もる中、ヒョヌは体の痛みを堪らえながらフラフラと歩みを進める。
警備から身を隠していると、そこに犬がいた。
猟場の管理人夫婦の犬だ。
ヒョヌは管理人夫婦の家へ行き、通用門の鍵を借りた。
管理人によると、数日前から車の出入りが多いらしい。

ウンソンとヘインがいるのは、ホン家の別荘だった。
スリが別荘に到着。
ウンソンの顔を見るやいなや「外国に行くのはいいけど、お金と映像を渡して」と言うスリ。
ウンソンは「映像?あ〜会長を殺した証拠?俺がバラすかと心配?俺は言わないと知ってるくせに。」

<過去>
ヘイン一家が海で休暇を取っていた。
子供たちは海で遊び、大人たちは砂浜でくつろぐ。
スリは会長を連れて、人気ない場所に行き、家族から離れた。
木の陰に、ウンソン少年が隠れていた。
ウンソンの姿を見つけたスリは焦り、会長に「忘れ物をしたから先に行って」と言って会長をその場から離した。
スリはウンソンと落ち合い、「なぜ来たの!?人に見られるから行って!」とお金を渡して、さっさと立ち去ろうとする。
ウンソンは「お母さん、バレないで」と声をかけた。
すると次の瞬間、海の方から悲鳴が。
ボートが転覆し、ヘインと兄スワンが海に落ちた。
ヘインはヒョヌ少年によって救出されたが、兄スワンはそのまま亡くなってしまった。
これはスリがボートを壊し、転覆するように細工をしたからだった。
ウンソンはそのことを知っていたが、「子供が死ねば早く一緒に暮らせる」という母スリの言葉を信じ、黙っていたのだ。

<現在>
ウンソン「そうすれば早く迎えに来ると思って待っていた。分かる?来ない人を待つのは地獄だ。」
スリ「あの時ヘインも死んでいれば、あなたに邪魔されることもなかった。それが惜しい。」
母を心底軽蔑するウンソン。
ウンソンは、映像データは引き出しにあると伝え、暗証番号は母親の誕生日だと教えた。
さらにお金の在り処を問い詰めるスリに、ウンソンは「なぜだ?そのカネが俺を守るんじゃなかったのか!?それが母さんの愛し方だろ!!」とキレた。
ヘインは、その様子を壁の向こうで聞いており、すべてを知ってしまった。
ガラスに映ったヘインの姿に気づいたスリ。
スリがヘインに近付こうとした次の瞬間、すべての電気が消えた。
その隙にヘインは逃げ出し、隠れて危機を脱した。
そして、ドアを開けて外へ出ようとしたら、ヒョヌが現れた。
ヒョヌはヘインの手を取り外へ脱出。
2人が逃げる姿を目撃したウンソンは、怒りに震える猟銃を持って追いかけた。

ヒョヌとヘインは雪が降り積もる森の中を歩く。
体の痛みに苦しむヒョヌを見て、ヘインはヒョヌのケガに気づき、心配する。
ヒョヌは「大丈夫。それより、この道を進めば正門が見える。そこに僕の友人がいるから。先に行って。」と言った。
ヘインは「見損なわないで!私はそこまで自分本位だった!?私、知ったの。あなたがどんな存在か。誤解したことを後悔してる!正式な謝罪は後よ。」と手をつなぎ、助け合いながら一緒に歩みを進めた。

ヤンギの通報により、敷地内に警察が到着。

怒りに狂い目を血走らせたウンソンは車で先回りしており、ヒョヌとヘインの前に立ちはだかる。
ウンソン「なぜそこに!?こっちに来い!そうすればすべて目をつむる!一緒に行く約束だ!」
ヘイン「あり得ない。覚えてなくてもあなたを嫌う訳が分かった。」
ウンソン「俺が嫌いだと?なぜだ?君のせいで俺の人生はめちゃくちゃに!!」
ヒョヌ「ユン・ウンソン!やめろ!終わった!」
ウンソン「黙れ!終わってない!大丈夫。。まだ終わってない。。俺と行こう。。」
ヘイン「目を覚まして!死んでも行かない!」
ウンソン「そうか。。。死んでも。。。?」
ウンソンは銃を構えた。
警察がウンソンを包囲する。
「銃を下ろせ!さもなくば発砲する!」
警察による赤いレーザーライトの照準がウンソンの体に集まる。
ウンソン「ヘイン、置いては行けない。君を連れていく、殺してでも。」
涙を流しながら、ウンソンはヘインに向かって発砲。
しかし、瞬時にヒョヌが庇い、ヒョヌが撃たれてしまった。
そして、次の瞬間、警察によってウンソンは射殺された。
ヒョヌは雪の上に倒れ込み、雪が真っ赤に染まる。
泣き叫ぶヘイン、必死に助けを呼ぶ。
ヘインが付き添い、ヒョヌは救急車で運ばれた。
救急車の中、薄れゆく意識の中、ヒョヌはヘインの手を握り、「大丈夫…泣かないで…」とつぶやき、一筋の涙をこぼし、意識を失った。
病院に到着し、緊急手術に入るヒョヌ。
ヤンギも病院にかけつけ、茫然自失状態。
ヘインは、自分が手術室に入る時のことを思い出した。
「それなのに記憶が消えて分からなかった。私はなんてひどいことを。。」ヘインは座り込んで号泣した。

スリは別荘内を探し回り、お金を見つけ車に運ばせる。
そこに警察が来て、ウンソンの死亡を告げた。
スリは車のバックミラーにウンソン少年の幻覚を見た。
施設に置き去りにした息子が、泣きながら母の車を追いかける姿を、バックミラー越しに見て見ぬふりをした過去。
「母さん!行かないで!」
スリは涙を流す。

その頃、まだ事件を知らないヘインの両親は、昔のアルバムを見ていた。
海で撮った1枚の写真に、見覚えのある少年が。
以前、ヘイン母がヒョヌ母と一緒に幼いヒョヌの写真を見た時のことだ。
“子供海兵隊に参加していたヒョヌが溺れる少女を助けたことがある”と。。
ヘイン母はやっと分かった。
あの時ヘインを助けのがヒョヌであると。
そこへ、慌てたボムジャがやって来て、事件のことを告げた。

ヒョヌが手術を受けている病院。
ヒョヌ両親が駆けつける。
憔悴しきったヘインを見つけ声をかけるが、ヘインには両親の記憶がない。
改めて挨拶をして、ヒョヌの両親だと分かると、ヘインは「ごめんなさい。。彼が私を庇って撃たれました。。」と泣き崩れた。
ヒョヌ母はヘインを抱きしめた。
ヘイン両親とボムジャも駆けつけた。
ヘイン母は、ヒョヌ母に話しかける。
ヘイン母「私には息子がもう一人いましたが、早くに亡くした。ヘインを救って死んだと思っていた。ヘインは悪くないのに、ずっと憎らしかった。本当に愚かな母親。ヒョヌが子供海兵隊で溺れた少女を救った話、ヘインを救ったのはヒョヌだった。息子を失った悲しみで娘の痛みに気づけず、娘が救われたなんて思いもしなかった。命の恩人を婿に迎えたのに、つらく当たったんです。お恥ずかしい。。」
ヒョヌ母「過ぎたことです。もう水に流しましょう。今は、ヒョヌが無事に目を覚ますことだけ、ただ祈りましょう。そして、ヒョヌが目を覚ましたら感謝すればいいんです。」
ヘイン母「ええ、そうします。。」
2人は手を繋いで涙を流した。

ウンソンの遺体を確認したスリは、「息子の物はすべて私の物!」と言い張り、相続の手続きを済ませるように弁護士に指示。
そして、残りの裏金で株を買い集めるように指示した。
「問題を起こしたのはウンソンであって、私の会長就任には師匠はない!就任式は盛大に行う!」と言った。

ヒョヌの手術は成功に終わった。
意識が回復するまで経過を見守ることになった。
ヘインや家族たちは心から安堵し、喜びを分かち合った。

スリは、スリが会長を殺した証拠映像が残されているウンソンのタブレットを見つけ、川に投げ捨てた。

ヘインは、まだ意識の戻らないヒョヌの手を握り、食事も睡眠も取らず、24時間つきっききりで話しかけ続けた。
それでも意識の戻らないヒョヌに、ヘインは作戦変更。
「私はまだ治療中の身よ。無理をしたら倒れちゃうかも。泣きすぎたせいか、頭がクラクラする。。あ。。」と具合が悪いフリをしてみせた。
するとなんと、ヒョヌが目を覚ました!
ヒョヌは立ち上がったヘインの腕を掴み、「大丈夫?」とヘインを心配した。
ヘインは「死にかけたのに私の心配!?余計に申し訳なくなる!私は大丈夫よ。」とポロポロ涙をこぼす。
ヘイン「ごめんなさい。。あなたを忘れて、何も覚えてないから酷い言葉を。。」
ヒョヌ「僕も覚えてなかった…どれほど君を求めていたか。何があろうとも一緒にいると心に誓ったのに。全部忘れて君を苦しめた…ごめん…そして愛してる。ありがとう。」
ヒョヌはヘインの頬に触れて、「泣かないで…」と言った。
家族みんながヒョヌの元に集まり、みんな泣いて喜んだ。

ヤンギがヒョヌのお見舞いに駆けつけた。
顔を合わせたヘインに改めて自己紹介。
ヘインは、記憶がないので、ヒョヌとの離婚を考えた理由についてヤンギに聞いてみた。
ヤンギは「今さら理由をしる必要が?繰り返しても無意味です。愛する人のために撃たれたヤツを思うほうが有意義かと。危機に直面した時、真実が見えます。ヒョヌもあなたをどんなに愛していたか思い知ったようです。」と答えた。
ヘインは「彼は友人に恵まれた」と笑顔で納得した。

ヘインは、ヒョヌの病室で自分の手帳を開き、赤い文字でしっかりと書かれていた“ヘイン、後悔する前に何としてもヒョヌを捕まえて”という言葉に照れた。
「大手術前を控えてたのに、力を込めて書いてる。切実だったのね。でも分かる。気がかりよね。。」とつぶやいて寝ているヒョヌを見つめた。
そして、手帳をしまって、病室を出た。
戻って来ると、しまったはずの手帳が机の上に。
中を見ると、先ほどの赤い文字の下に、“もう捕まった”と返事が書いてある。
ヒョヌは寝たフリをしていて、ヘインの独り言を全部聞いており、自分で返事を書き足したのだw
ヘインは恥ずかしくて矢継ぎ早に言い訳。
「赤い文字は前世のヘインよ!それなのに今の私に返事を?笑ったわね?さっさと起きて!」
ヒョヌは笑いを堪えるのに必死ww
笑っちゃうけど、笑うと傷が痛む、けど笑っちゃう。
なんとも平和でラブラブな空気が流れる。
ヒョヌの家族はそれを察して、2人のお邪魔はせず、引き返してご飯を食べに行った。

ヘインはヒョヌの食事介護。
ヘイン「私が知らないからって騙してるでしょ?あなたの話をまとめると、ヒョヌさんはその顔と声でロースクールを首席卒業、ボクシングが得意でチャンピオン、海兵隊出身で中でも特別警護隊出身。つまりすべてを兼ね揃えた男だってこと?これじゃ完璧だわ。私の好みを狙い撃ちしてる。あなたが私の心を取り戻したい気持ちは分かる。でも正直になって。誇張せずに自己紹介を。やだ。。その笑い方も好み。記憶のない私は不利よ!」
ヘインはヒョヌにぞっこんラブw

ホン家の長男ボムソクも戻り、3兄妹で会長のお墓参り。
兄妹で力を合わせ、すべてを取り戻すと誓った。

ヒョヌの病室にホン一家全員+グレイスが集まり、クイーンズをモ・スリから取り戻す作戦会議。
スリは1週間で株を7%も追加購入し、合計45.1%になる。
こちらは凍結分込みで39.3%。
そのうち、裏金で買った株は13.3%。
裏金は違法な資金で国庫に入るため、“株式譲渡の無効訴訟”を行うことに決まった。

ダヘはグレイスに自首を提案した。
しかし、グレイスは「私もできる限り協力した!」と聞き入れない。
実は、ヤンギから受け取ったピンクの音楽プレイヤーを、ホン家のヒョヌの部屋にこっそり置いたのはグレイスだった。(結果、記憶をなくしたヘインが、その音楽がきっかけでヒョヌのことが気になりだした)
ドイツからの小包を、ウンソンではなくヘインの手元に届くように動いたのもグレイスだった。
愛のメッセンジャーをして罪滅ぼしは済んだと言うが、しかし、それはそれ。
ホン一家の株の凍結を解除するには、スリの詐欺を照明する必要がある。
ダヘ「私達が証人。私はウンソンみたいになりたくない。まともに生きたいの。隠し事も後ろめたさも罪悪感もなく心安らかにね。誰かを愛し、愛されて。」
グレイス「刑務所帰りをホン家が受け入れる?」
この会話をスチョルが聞いてしまった。

ダヘはスチョルを育った児童養護施設の跡地に連れてきた。
当時、親が迎えに来る可能性のなかったダヘは、時々スチョルが来るのが唯一の楽しみだった。
スチョルから、半ば強引にもらったうさぎのぬいぐるみを今でも大事にも持っている。
その後、来なくなったスチョルを、ずっと待ちわびていた。
ダヘ「あなたがいなくて、私がずっと待ったから、今度はあなたが待って。堂々と生きるために自首する。ゴヌを頼むね。戻ってきたら一生あなたに尽くす。夫に忠実ないい妻になる。」
スチョル「君を刑務所送りにはしない!国内最高の弁護士をつけてやる!全財産をはたいても助けるよ!離れたくない!」
2人は泣きながら強く抱き合った。

モ・スリを相手に、株式譲渡の無効訴訟の裁判が始まる。
元気になったヒョヌが、ホン家の弁護人だ。
スリの違法な持ち株13.3%に対して譲渡の無効確認を求めるヒョヌ。
スリ側弁護人「被告(スリ)は相続法に従って亡き息子の持ち株と現金を相続しただけ。息子を失ったばかりの被告に原告(ヒョヌ側)は訴訟を強行し、経営権を奪おうとしている。」
ヒョヌ「被告は経営権を得るために投資詐欺を働いた。瑕疵のある土地を購入させリゾートの利益を水増しした分析結果で投資契約を結ばせた。他にも二重契約書で原告を加害者に仕立て地主に原告を訴えさせた。軍施設移転に関する実務者会議の議事録と土地売買計画書など証拠を提出します。」
スリ側弁護人「すべて被告の息子ユン・ウンソン氏が行ったこと。被告が関与した証拠はない。」
そこでスリは泣き始め、猿芝居が始まる。
スリ「20年ぶりに会った息子の計画なんて私には分かりません。。今は息子を失った一人の母親です。。悲しみのあまり、言葉もでないくらいです。。。」
白々しくて呆気にとられるホン家や関係者。
ヒョヌ「被告のウソを立証する証人尋問を。」
ダヘが証人席へ。
ダヘ「私は被告の指示で身元を偽りホン・スチョルと結婚して内部資料を被告に渡した。ユンを夫に会わせ、投資を受けるよう説得した。被告は警戒心が強く接触を避けて指示は別の者だった。」
スリ側弁護人「証人(ダヘ)は詐欺事件の被疑者。情状酌量を狙って偽証する可能性もある。」
スリ「息子を失った私に欲はありません。会長は私に会社を託しました。“家族は信じられない”“正しく導いてほしい”と頼まれた会社を私は守りたいだけです。。。」
ヒョヌ「裁判長、最後に原告側ホン・ヘインに発言の機会を。」
ヘイン「3週間前、私は被告の息子に監禁されました。その時に聞いた会話です。そして25年前のボート事故と祖父の死に被告が関わっていたと知りました。」
スリ「ヘイン。。何を言ってるの。。出任せです!裁判長!」
スリ側弁護人「裁判長、脳を手術した者の発言です。証拠もなく…」
ヒョヌ「あります。発言を裏付ける証拠です。」
画面に映像が映し出される。
ウンソンが会長に贈ったナポレオンの絵画に仕掛けた隠しカメラが捉えた、スリが会長に薬を持った映像だ。
驚くスリ。
証拠映像が残されたウンソンのタブレットは川に投げ捨てたはずなのに。。
これは、ヒョヌの指示を受けたグレイスが、ホン家の使用人を使って、事前にタブレットを別のものと交換していたのだ。
スリが会長を苦しめる生々しい映像に、騒然とする法廷内。
頭を抱えるスリ側弁護人。
でっちあげだと、必死に騒ぎ立てるスリ。
ヒョヌ「被告は逃亡の恐れがあるため緊急逮捕を要請しました。」
法廷に警察が入ってきて、スリは殺人未遂容疑で逮捕された。
醜く抗うスリ。

事の顛末はニュースで大々的に報じられ、人々の注目を集めた。
ホン一家はクイーンズに返り咲き。
会長の部屋のナポレオンの絵画は取り外され、ホン一家の家族写真が飾られた。
ホン家は平穏な日常を取り戻した。

スチョルは、ゴヌの世話をしながら刑務所に入ったダヘの帰り待つ。

ボムジャは、ヨンソンに「話がある」と呼び出される。
恋愛経験のないヨンソンは、ボムジャのスピードについていけないと打ち明ける。
しかし、ボムジャのことは好き。
では、どうするのか。
ヨンソン「辛い時や退屈な時に俺の元に来るのはどう?」
ボムジャ「ええ、行きます。私が行けばいい。ヨンソンさんはゆっくり来て。」
2人のスローな交際が始まった。

ミソンはアメリカにいる研究職の夫が浮気していると落ち込んでいたが、それはミソンの勘違いだった。
両親はアメリカまでの航空券をプレゼント。
アメリカに行って“アイラブユー”“ミートゥー”と言ってこい!」と背中を押した。
一件落着w

クイーンズ百貨店の社長に復帰したヘイン。
隣にはナ秘書。
ヒョヌも法務部理事に復帰。
かつてとは全く違う温和な2人の影響で職場も和やかに。
社員たちは2人の再婚を期待していた。
気のない態度を装いつつ、ヘインはヒョヌからのプロポーズを期待していた。

“ヒョヌがプロポーズに最適なレストランを予約した”との情報が入ったヘイン。
いよいよかと期待するが、ヒョヌは会社の飲み会だったw
プンスカして帰宅したヘインは、ヒョヌの部屋に入ってみる。
天井に残された星のシールに気づく。
その時、ヘインは、「全部剥がして!何もかも捨てて!」という自分の声を思い出す。
生まれてくるはずだった子供のために用意した子供部屋を撤収していた時のものだ。
「流産」
このことがきっかけで、ヒョヌとヘインは溝が深まり、会話をすることがなくなった。
そんなことを思い出したヘインだった。

翌日、ヒョヌとヘインはヨンドゥリの桜並木をお散歩。
ヘイン「昨日、待ってたの。もしや私にプロポーズするのかと思って。どう断るか悩んじゃった。」
ヒョヌ「僕がプロポーズしたら断ろうと待ってた!?」
ヘイン「でも、プロポーズがなくて断れなかった!」
ヒョヌ「でもなぜ?断る理由が?」
ヘイン「今のいい関係が壊れそうで怖くて。手遅れよ。昨日なら断ってたけど気が変わった。ゆうべは最悪の記憶を思い出したの。悲しくて胸が痛んだけど、むしろ安心した。実像が掴めたというか。大きな理由で仲違いしたとは思わない。心にもないことを言って意地を張り合い愚かな誤解を招いた。ドアをノックするより、部屋に閉じこもってあなたを憎む方が簡単だから。でもね、もうそうしない。なら、うまくいくかも。」
ヒョヌ「僕も同じだった。君のためなら何度でも銃に撃たれる覚悟はある。でも、そういうことじゃなく毎日のささやかな日常の中で疲れてケンカしてお互いに失望するのが怖かった。また心がすれ違って憎むかもしれないと思って。でもこれは言える。そばにいる。どんな時でも壊れたら直して、穴は塞げばいい。完璧である必要もない。ありのままで。それでよければ絵結婚してくれる?」
ヘイン「もちろん。でも、時間がほしい。まだ交際初期よ。段階を踏んで。ハグは、最低でも5回は手を繋いだ後よ。」
ヒョヌ「5回も!?毎日朝食は一緒に食べたい。」
ヘイン「健康にもいいから悪くない。」
ヒョヌ「毎日散歩は?」
ヘイン「ビタミンDは重要だからいい考えね。」
ヒョヌ「季節ことに旅行は?」
ヘイン「良質な休息で仕事に励めるから見事な計画ね。」
ヒョヌ「今後は気を引き締めよう。人生は計画どおりに進まない。」
手を繋いでニッコニコで桜並木を歩く2人でした。

刑期を終えたダヘが出所。
グレイスも一緒。
迎えるスチョルとゴヌ。
親子3人、涙を流して抱き合う。
スチョルは一人ぼっちのグレイスに「母さんが食事に誘えって」と声をかけ、一緒に帰宅。

ヨンソンの家の庭でゆっく〜りとした時間を過ごすボムジャだが、あまりのスピードの遅さにしびれを切らした。
そこで、ヨンソンはボムジャを引き寄せ。。。ほっぺにキスwww
笑い合う2人。

クイーンズの会長の座は長男ボムソクが就いた。
ヘインの両親は穏やかな暮らし。
ヨンドゥリでキャンプをして、ラーメンを食べていた。
そこへトラクターに乗ったヒョヌの両親が、キムチを持ってやって来た。

そして時は経ち、ヒョヌとヘインの間には赤ちゃんが。
3人で、ドイツのサンスーシ宮殿の階段を登る。

そして、さらにさらに時は経ち、白髪頭の年老いたヒョヌがサンスーシ宮殿の階段を登る。
そして公園の中にあるお墓にジャスミンの花を供える。
墓石には
“ホン・ヘイン 1990ー2074”
“君と共にした時は我が人生の奇跡”
と刻まれている。

年老いたヒョヌはジャスミン畑にやって来た。
そこには真っ白のワンピースを着たヘインがいた。
笑顔のヘインは、ヒョヌに手を伸ばし、2人は手を繋いで歩いて行った。

いつの日かひとりだけ残されたら
もう一人が迎えに来ればいい、それなら怖くない

ーハッピーエンディングー

<終>





Netflix韓国ドラマ「涙の女王」第15話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「涙の女王」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第15話

前話はこちら↓

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ヒョヌが警察に連行された後には、四つ葉のクローバーのキーホールダーが付いたヘインの手帳が落ちていた。
手術の間、ヒョヌが大切に読んでいたのだ。
ウンソンはそれを拾い、中を見て、病院の焼却炉に捨てた。
ウンソンは病院に多額の寄付をして、ヘインの担当医療陣を変えさせ、自分がヘインの婚約者であるという設定を守らせた。
そして、ヘインには、ウソの刷り込みを繰り返した。
「元夫のヒョヌはドイツまで来て、手術前の君に、しつこく”遺言書を直せ”と要求していた。」
「俺たちはトラックとの衝突事故に遭ったんだが、事故の黒幕はヒョヌかも。ヒョヌは手段を選ばない非情な男で俺は何度も脅迫された。ちょうど車の外に出てる時だったから無事だった。君が中にいると思った俺は、窓ガラスでケガを。」
本当はケガなどしていないのに、ウンソンは右手に包帯を巻いていた。
「ヒョヌが不倫の末離婚しようとした時、君は自殺未遂を。当時の君は結婚してたから俺は何もできなかったが、これからは俺が守ってやる。」
と、嘘八百

ヒョヌは不動産詐欺の仲介業者ピョン殺害に関して事情聴取を受ける。
ピョンと会う約束をしていたが会えなかったと供述するヒョヌ。
しかし、ピョンの車にはヒョヌの毛髪が、凶器と思しき刃物にヒョヌの指紋が付いていた。
ヒョヌは「僕が犯人なら、指紋の付いた凶器を現場の近くに捨てない。手の傷は、ドイツで事故に遭い、車の窓を割った時の傷。刃物によってできた傷なら手のひらにあるはず。」と冷静に供述するが、警察は、「証拠が揃っている。自白すれば有利になる。」と聞き入れない。

1ヶ月が経ち、ヘインはウンソンと一緒に韓国へ帰国。
「ヘインの家族は、俺が会社を乗っ取ったと思ってる。骨肉の争いに嫌気が差した元会長は、俺に後を継がせ、母に財産管理を任せた。本当は君に譲る気だったが、両親と弟が黙ってない。余命僅かと知り喜んでた人たちだからな。」
「入院中に家族から来た連絡は“株主総会で議決権を使わせろ”だ。君の復帰を警戒している。君の望み通り、家族からの連絡は遮断した。」
「お互いいつも孤独だった。だから俺たちは通じ会えたんだ。家族を信じるな。」
ヒョヌ・家族=悪で敵
ウンソン=味方
という、ウンソンによる刷り込みが完成しており、ヘインは出迎えた家族を受け入れず、そっけない態度。
「記憶を失くしたから都合よく操れると思わないで」と言い放つ。

ヒョヌはいまだ拘置所にいた。

ウンソンは「手術後に結婚すると約束していたんだ」とヘインにまたウソをつく。
「結婚式の準備は俺に任せて」と笑顔のウンソン。
ヘインは、ウンソンの反対を押し切って邸宅に戻った。
何か思い出せるかも知れないからと。

帰宅したウンソンはモ・スリに「ドイツでのトラック衝突事故は母さんに仕業?」と聞いた。
「うん。死ななかったし、何が問題?警告下でしょ?ヘインといる限りまた同じことが起こると。これからもね。」と開き直るスリ。
ウンソンは、スリがヘインに手を出したことに怒り、スリが前会長に薬を盛った現場を捉えた映像があることをほのめかした。
(部屋に飾られているナポレオンの絵画に仕込まれたカメラによって)
そして、「ヘインにまた手を出したら、ヒョヌのように檻の中に入れてやる」と警告した。

自室で一息つくが、記憶の手がかりとなる私物は何も残っていない。(ウンソンが処分した)
ヒョヌの部屋に来てみると、机の上にピンクの音楽プレイヤーがあった。
聴いてみると、一瞬心地よく感じ、ヘインは「曲の好みが同じ」とつぶやいた。
そこから、ヘインはヒョヌという存在が、いったいどんな男なのか気になり始める。
ウンソンによって「ヒョヌ=敵」とインプットされているヘイン。
「敵を知るべきね…」と行動に出た。

翌日、ヘインは一人でヒョヌの面会に行き、2人は再会した。
ヒョヌは元気になったヘインに感極まり、目に涙をいっぱいためて愛おしそうに見つめる。
そして、なによりヘインの体調を気遣った。
ヒョヌ「すごく…心配してた…会いたかった」
ヘインはヒョヌの醸し出す優しさに揺らいではならぬと、ウンソンから刷り込まれた「ヒョヌは敵」のエピソードを矢継ぎ早に口にする。
ヒョヌ「ウンソンから何を聞いたか知らないが、それはウソだ。今は分からないだろうけど僕を信じて」
ヘイン「この目で見たの!あなたが書いた離婚届と殺人容疑者のあなた。紛れもない事実よ。」
ヒョヌ「なら、なぜ来た?信じられないから来たんだろ?」
ヘイン「ここに来たのは…二度とあなたに会わないと言うためよ。これで一生会うこともないわ。」
ヘインの小指の爪は、まだ微かに赤く染まっていた。
ヒョヌ「いや、また会うだろう。僕は懲りることなく君のそばに居続ける。君が目を覚ました時、そばにいると約束したんだ。本当にごめん。1人にしたばかりか、こんな所まで来させて。何としてでもここから出る。この約束は必ず守る。だから君は…」
面会時間は終了となり看守に引っ張られるも、それでもヒョヌは続ける。
ヒョヌは「食事を欠かさず、治療を続けてほしい。体にだけは気をつけて!健康にだけは気をつけてくれ!」と涙を流して連れて行かれた。
ヘインは冷静さを保とうとするが、感情が高揚し、涙が込み上げ、胸がドキドキした。
「ヒョヌ=敵」のはずなのに、なにかおかしい。。

ヘインは帰宅すると、待ち構えていたウンソンに怒鳴られる。
ウンソン「どこに行ってた!」
ヘイン「答えたくない。出て行って。勝手に家に入られるのは不快よ。」
ウンソン「君を狙った事故何度も起きてるんだ!」
ヘイン「ヒョヌの仕業だったんでしょ?拘置所にいるから安全なはず。」
ウンソンは、焦りのあまり、自分が刷り込んだウソの辻褄が合わなくなってしまった。

ヘインはウンソンと一緒に百貨店にやって来た。
ナ秘書やヒョヌやスチョルの元秘書たち社員は、ヒョヌとの関係をヘインに口外しないよう口止めされ念書を書かされていた。

かつてヘインに救われた社内販売の男(生まれたばかりの子が体が弱く保育器から出られないと聞き青汁を大量注文して経済的に救った)がヘインに駆け寄り、復帰を祝い、我が子の無事を伝え「ご恩は忘れません」と頭を下げた。

ヘインは、異動して今は他部署にいるナ秘書を呼び出す。
ナ秘書は、この服の支払いが終わる前に復帰するという約束を守ってくれたと、ヘインの無事の復帰を喜んだ。
ヘインは手術前の自分のことを知るために、“外付けHDD”みたいな存在であるナ秘書を、自分のそばに戻した。
かつてヘインに救われた社員キム・ミンジ(クレーム客から救い、母親の葬儀にお香典とお花を出し、自ら参列した)が駆け寄り、復帰を祝い、施してくれた母親への支援に感謝を伝えた。
「私はマザー・テレサのような慈悲深い人間なのね〜」とうっとりするヘインを前に、ナ秘書は口止めの念書を書かされているため、真実を話すことができない。
「社長は温かくて素敵で親切で。。」とウソをついたw

拘置所にいて身動きが取れないヒョヌは、ヤンギや弁護士仲間たちの協力を得て、真犯人を捕まえるために動いていた。
ヤンギ達が検察から入手した事件の証拠記録。
そこに、検察がもみ消した微細証拠があった。
現場に落ちていた緑色の繊維片だ。
これは明らかにヒョヌの物ではない。
これが誰の物なのか、ヤンギ達は捜査を始める。
さらにヒョヌは、ボムジャとコナンに、ヒョヌの家にあった包丁が、渡独の数日前に盗まれたことを伝え、防犯カメラやドラレコ映像を調べて、犯人を見つけてくれと頼んだ。

ヒョヌの裁判の日。
ヒョヌやヘインの家族が傍聴席で見守る。
ウンソンも傍聴席に座る。
ヒョヌの弁護人ヤンギは、まず、凶器の包丁に付いていた緑色の繊維片についての弁論。
ヒョヌのマンションの防犯カメラ映像に、緑色の服を着た男がヒョヌの部屋に侵入し、包丁を盗み出すところが映っていた。
ヒョヌのマンション近くの空き地で、服と軍手を燃やした痕跡も見つかった。
分析の結果、同一繊維だと確認も取れた。
また、犯人は犯罪請負人であるため、金を受け取るため、犯行の証拠を写真や動画に撮り携帯に残していた。
匿名の提供者(コナンのハッキング)により、その写真や動画が見つかり、裁判長も証拠として認定。
真犯人が逮捕され、ヒョヌは無罪となり釈放された。

ヒョヌの釈放の日。
ミソンとヒョンテが拘置所の前でヒョヌを待つ。
少し離れた所にある車には、ヘインとナ秘書がいて、コソコソ見ていた。
「ストーカーが釈放されると危ないでしょ!」とヘイン。
気になるのだw
ヒョヌが出てきた。
涙を流して抱き合う兄妹たち。
ヒョヌは兄妹が用意した豆腐を拒否した。
ヘインは手帳に“家族関係は良好”“豆腐は食べない”とメモ。
呆れるナ秘書w
ヘインはナ秘書に尾行するように指示。
さらに呆れるナ秘書ww

ヨンドゥリでは、“ヒョヌ釈放記念全品半額セール”の横断幕が貼られ、ヒョヌ父のスーパーは大賑わいとなっていた。
スチョルが以前“ズワイガニラーメン”で失敗した「お客からはカネでなく愛をもらう」という商売哲学を実践するヒョヌ父w
赤字など気にぜず、大盤振る舞いww
そこにヒョヌが帰ってきた。
父と固く握手を交わし、村人たちはヒョヌを労った。
その様子を覗き見ていたヘインとナ秘書。
弟のスチョルまで、ヒョヌと親しくしているのを見て不思議に思うヘイン。
「なぜ、離婚した姉の元夫の実家に?楽ってこと…?ほんと変な人たちだわ。」とつぶやくヘイン。

実家に戻ったヒョヌは、ぜんざいを作って待っていた母と抱き合って、釈放を喜ぶ。
父も姉も兄も、家族みんなで、泣きながら抱き合った。
その様子を覗き見ていたヘインとナ秘書。
「すてきな両親だわ。」とつぶやき、“ぜんざいは好き”とメモ。
そのオタクっぷりに、ナ秘書は、「BTSのファンだった昔の私みたい」と言ったw
ナ秘書は「なんで分かんないかな〜社長が本当に好きな人!」と、真実を言えずにもどかしく、「体のある所に心もある」とヒントを与えた。

ヘインが手術を受けたドイツの病院。
焼却炉の中から、雪によって燃えつきることのなかったヘインの手帳が出てきた。
中身が外国語だから持ち主が分からずにいたが、一人の看護師が「韓国人のペクさんがノートを探してるって」と話す。

ヨンドゥリにボムジャがやって来た。
ヨンソンに会うため、どうも頻繁に来ているようだ。
今日はヒョヌのお祝いのため、出張シェフやビンゴの景品をたくさん持ってきたのだ。
公民館で“ヒョヌ釈放記念パーティー”が開かれる。
高級料理や高級家電の景品に、おおいに盛り上がる村人たち。
1位の景品ドラム式洗濯機がヨンソンに当たるようにズルをするボムジャ。
しかし、物欲のないヨンソンは人にあげてしまうw
パーティーが終わり、帰ろうとするヨンソン。
ボムジャはヨンソンを追いかけ、「あなたが好きです。」と告白した!
驚くヨンソン。
そこへヒョンテが気まずい表情で駆け寄ってくる。
なんと、ボムジャはパーティで使っていたマイクを付けたままだった!
マイクは公民館のスピーカーと繋がっており、告白のすべてが、村人たちに筒抜けw
公民館から、村人全員がその様子を見守り、あーでもない、こーでもないと大騒ぎww
ボムジャは恥ずかしくて、走って逃げた。
「追いかけろ!」とみんなに急かされ、ヨンソンは慌てて追いかけた。

クイーンズの役員会議。
ヒョヌが復職の要請をしたことに対し、無罪判決が出たので拒めないと弁護士。
さらに、LP総会で会長(ウンソン)の解任案が採決される予定だと聞き、苛立ちを隠せないウンソン。
ウンソンが投資者向けの会計資料を改ざんしたという資料がLPに渡ってしまったのだ。
その資料をLPに渡したのは、モ・スリだった。
スリはウンソンを下ろして、自らが会長になる企みなのだ。
ウンソンは、解任されないよう、前回の2倍の裏金を放出し、持ち株を増やすことにした。

ヒョヌとボムジャとヘインの両親は、コナンの事務所で作戦会議。
裏金を放出して株を増やすだろうウンソンの動きは把握済みだった。
そして、ヒョヌはウンソン達が投資詐欺を企てていたことを立証するUSBデータを手に入れていた。
これはダヘがヒョヌに託したものだ。

その頃、ダヘはジュノに車に呼び出されお金を強請られていた。
ジュノ「USBはどうした!?」
ダヘ「あれは命綱だから隠した。」
ジュノ「命綱?バカだな。逆に命を落とす事になるぞ。モ・スリはお前を切った。あの方はきれいな女がお嫌いだからな〜」
車のドアがロックされてダヘは閉じ込められてしまった。
その時、窓ガラスが割れた。
スチョルだ!
「車を止めろ!ダヘを返せ!!」と叫び、自転車で猛スピードで追いかけてくるスチョル。
スチョルは自転車に乗れるようになった!
ジュノの車はスピードを出し、スチョルを撒いた…かと思いきや、踏切で止まった車の前に突如現れたスチョル!
ヨンドゥリ守護隊のスチョルは裏道を熟知している!
自転車を持ち上げ、フロントガラスにぶん投げる!
たくさんトレーニングを積んできた!
窓ガラスを割り、降りてきたチンピラたち相手に闘う!
しかし、パンチは当たらず、逆に殴られる、蹴られる。。
地面に倒れ、痛がるスチョル。
ダヘの「ゴヌのパパ!!!」という声が聞こえた。
大事な家族を守れず、何もできなかった自分にうんざりして、師匠ヒョンテに弟子入りし、ボクシングを教わってきた。
“殴られっ放しで油断させ、会心の一撃を食らわす”
スチョルは今、この師匠の教えを、実践しているのだ。
スチョルは、完全に油断したジュノの腹に強烈なパンチを食らわす!
そして立ち上がり、向かってくる相手を次々に殴る殴る殴る!
しかし、力尽きて倒れてしまった。
ダヘがスチョルに駆け寄る。
守護隊の見回りをしていたヒョンテ達が騒ぎに気づいてやって来た。
ヒョンテは、師匠として、残党に強烈パンチをお見舞いして片付ける。
ダヘは気を失って倒れるスチョルを抱き起こし、「ゴヌのパパ!愛してる!」と涙をこぼす。
スチョルは意識を取り戻し、「俺も…」と答えた。

ヘインは社内でヒョヌの姿を見かけ、なんか分かんないけど慌てて隠れる。
「なんで社長の私が逃げるのよ!」と独り言を言うヘイン。
ヒョヌはそんなヘインに気づき、待ち伏せ、少し話をしようと誘った。
ヘイン「なぜ復職したの?私?」
ヒョヌ「僕の職場だ」
ヘイン「転職しては?」
ヒョヌ「指図は受けたくない」
ヘイン「私がきまずいのよ。私本当に会いたくないの。」
ヘインと見つめるヒョヌ
ヘイン「何見てるの?私がどん底の時に手を離したくせに。記憶をなくしたバカだから簡単に騙せると?」
ヒョヌ「“松葉のようにひたむきだ”と豪語してたから、すぐ思い出すと信じてたのに。大丈夫だ。気にしてない。」
ヘイン「聞いた以上に厚かましい人ね。ホン家と手を組むことにしたの?」
ヒョヌ「ヘイン」
ヘイン「名前を呼ばないで!手術前の私と違ってその目に騙されない!会うのはやめましょ!」
クールに席を立つヘイン。
しかし、バックのベルトが椅子に引っかかったのを、ヒョヌに引き止められたと勘違いしたヘインw
恥ずかしくて頭を抱えるww

ヘイン宛てにドイツから小包が届いた。
手に取ろうとした時、ちょうどグレイスがやって来て、開けそびれた。
「グレイス姉さんよ!」とタメ口でグイグイくるグレイスに警戒態勢のヘイン。
記憶はないが、グレイスとそういう仲ではないと判断したヘイン。
「なんで分かったの?勘がいいくせになぜウンソンに騙されるの?」とつぶやくグレイス。

ヘインの携帯に、水族館への招待状が届く。
さっそく水族館に行ってみると、ヒョヌがいた。
過去のヘインは、記憶を失くすであろう自分に、ヒョヌのことを思い出す手がかりになるよう、この場所へ行くように仕掛けをしたのだ。
そこは、かつてヒョヌがプロポーズした場所。
照明が落ち、水槽に映像が映し出される。
ヒョヌとヘインの結婚式の様子だ。
幸せそうな美しい映像。
映像の中のヒョヌ「10年後のヒョヌへ。子供はいなくてもいい。僕はヘインがいれば十分だ。泣かせるなよ。幸せに!」
映像の中のヘイン「10年後のヘインへ。変わらず美人で、一番イケてる。もちろんヒョヌとも一緒でしょ?」
そこへ、花束を持ったスタッフが現れ「貸し切りと花束の予約をホンさんが。1ヶ月前に。4年前もそうでしたよね!」と言う。
ヒョヌは4年前のプロポーズの時、水族館に誰も人がおらず、「2人きりになれるよう宇宙全体が助けてくれている」と感じたのは、ヘインによって貸し切りにされていたからだと分かった。
花束のカードには「ヒョヌ、私に記憶がないからって挙式しないのはダメ。せっかくだからまたドレスを着る。」と書いてある。
それを見たヘインは「私を裏切り不倫した男と復縁しようとした!?ウソでしょ!?」と驚いた。
ヒョヌは「僕がそんな男なら、君はそこまでするか?それなら少しは疑え。僕を疑うなら、ウンソンの言葉も疑えよ。何も信じず疑うべきだ。ウンソンは君を守ってきた人間じゃない。ヤツは君を孤立させようとしてる。」と言った。
困惑するヘイン。
花束を持つヒョヌの手に複数の傷があるのを見る。
「君が中にいると思った俺は、窓ガラスでケガを」というウンソンの言葉を思い出す。

帰宅したヘインはウンソンの部屋を訪れる。
ウンソンは酒に酔っていた。
ウンソンが酒のおかわりを取りに席を外している間に、テーブルに置かれたタブレットに“未確認の映像”という通知が来た。
気づいたヘインが見てみると、それは前会長の部屋を映し出した映像だった。
怪訝な顔をするヘインだが、ウンソンが戻ってきたので慌ててタブレットを元に戻す。
ウンソンは「家族に捨てられた者同士、一緒に渡米して幸せに暮らそうな。」と言った。
ヘインは「あなたがシラフの時に話すわ」と言って席を立った。
ウンソンはヘインの腕をつかんで引き止めた。
ウンソンのその手に傷はなかった。
「もういいわ」と言って立ち去るヘイン。

ヘインは、ナ秘書に頼んでヒョヌの電話番号を教えてもらい電話をかけ、「話したいことがあるから、そっちへ行くわ」と告げた。
そして、今朝開けそびれたドイツから届いた小包を開ける。
中身はヘインの手帳だった。
手帳を開き、中を見る。
1ページ目には、手術前のヘインが、ヒョヌと自身に向けた文章が書き綴られていた。
「ヒョヌへ 手術が成功したとしても、あなたを忘れるのは嫌よ。 よそよそしくしたり意地悪を言ったりするのかな。我慢しずぎてあなたは私に嫌気がさすかもしれないけど、それでも私を嫌いにならずに、懲りることなく私を愛し続けて。色が変わらない松葉のようにひたむきなの。少しだけ我慢して。私があなたを思い出したら、私と再婚して。」
“松葉のようにひたむき”、ヒョヌが言っていた言葉だ。
読んで涙が止まらないヘイン。
四葉のクローバーのキーホルダーが手帳から落ちる。
「ヘインへ 覚えてないなら、今から知ればいい。 彼がいるから、記憶を無くしたくなかったし、 記憶を無くしてでも生きようと思ったのよ。 最後までペク・ヒョヌは忘れたくない名前なの。 これまで彼と一緒で幸せだった。 第2の人生も彼と一緒にいられるよう、心から祈るね。」
真実を知り涙が止まらないヘインは、車に乗ってヒョヌの元へ急ぐ。

ウンソンは携帯を見て、ヘインの行方を追っていた。

雪が降る中、待ち合わせ場所に着いたヘイン。
横断歩道の向こうにヒョヌが現れ、「僕が行くから待ってて!」と叫ぶ。
信号を待つヒョヌ、目の前をバスが通り過ぎると、そこにいるはずのヘインがいなくなっていた。
信号が変わり、ヒョヌは慌ててヘインを捜しながら横断歩道を渡る。
そこへ車が突進、ヒョヌは轢かれて、意識を失ってしまう…

<エピローグ>
ヘイン父が雇った探偵によって、ドイツでのヘインの様子を伺わせたところ。。
ウンソンが献身的に看病しており、一見、お似合いのカップルだったが、ヘインはウンソンに心を開いておらず、ウンソンの行き過ぎた親切を断っていた。
女探偵「女性は気にある男性にあんな断り方はしない。厚意に甘えるはず。これだけ頑ななのはハートが“なにか違う”と知ってるから。よって、ウンソンは恋の中でも孤独の最高峰“横恋慕”別名“独り相撲”という結論に至りました。このタイプは現実を知ると暴走します。ご注意を。最悪な選択をする可能性があります。。」

ヒョヌとヘインの待ち合わせ場所に、ウンソンも駆けつけていた。
ヒョヌの姿を見つけ睨みつけ、車を猛スピードで走らせる。

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Netflix韓国ドラマ「涙の女王」第14話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「涙の女王」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第14話

前話はこちら↓

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<3年前の新婚旅行ドイツ>
ヒョヌとヘインは公園の中にある墓地を散歩していた。
埋葬されるのが山や海ではなく、街の近くなら死ぬのも怖くないと言うヘイン。
ある高齢の男性が、お墓に花を供えていた。
「映画に出てくるみたいな、毎日妻のお墓に花を供える人」だった。
しかし、ヘインが一瞬目を離した間に、その男性は消えていた。
ヒョヌは「言っとくけど、僕は花など供えに行かない。君が先に死んだら僕は1日だけ長く生きて後を追うからさ。君なしの人生なんて意味がないだろ。」と言った。

<現在>
手術の副作用で記憶を失くしてしまうと聞かされたヘイン。
「手術をして記憶を失うか、それとも死ぬか選択しろというの!?」と動揺し、検査を受けることを止め、ヒョヌの説得も虚しく病院から立ち去ってしまう。

ウンソンはヘインを追ってドイツへ行こうとする。
モ・スリに止められるも、逆らって出発した。

ヒョヌは早朝に教会へ行き、祈りを捧げていた。
するとヘインがやって来て隣りに座った。
ヒョヌは「“手術を受けさせて。たとえ記憶を失うことになっても生かしてほしい。”と祈っていた。」と言うが、ヘインは「無駄な祈りね。行こう。」と立ち上がる。
一晩経ってもヘインの心は変わらなかった。
病院ではなく、行きたいところがあると言う。
新婚旅行で来たラベンダー畑だった。
ヘインは「きれいな満月が浮かんでた。あの夜の匂いも、月も風も鮮明に覚えてる。それが記憶よ。人はその記憶を原動力にして生きてる。つまり私自身であり、人生そのものなの。それが消えるのよ。あなたも見知らぬ人になる。そんなのが私?だから手術を受けたくないの。私自身として死にたい。」と言った。
ヒョヌは力なくうつむいた。

ボムジャヨンソンのことが頭から離れず、気づくとヨンドゥリに来てしまっていた。
スチョルに見つかり、スチョルのために“くるみ饅頭”を持ってきたとウソをついた。
家から出てきたヨンソンは、自家製の梅茶とマドレーヌでおもてなし。
“食っていける分だけ働く。生きているだけで十分さ。”というヨンソンの人生観に感銘を受けたスチョル。
「ここでなら働きながら幸せに暮らせそう」と言うスチョルを、“物質主義者”のボムジャはバカにして笑った。
帰り際、ヨンソンに「待ってます!またマドレーヌを焼きます。」と言われてニッコニコのボムジャ。

ヒョヌはヘインを病院に連れてきた。
病室でビデオ通話をするヘイン。
相手は家族。
家族は、ヘインが副作用のことを知り、手術を拒否したと聞き、ヨンドゥリに集まり、ビデオ通話で説得した。
ヘイン父「お前の病気を知って、国内外の病院に連絡したら、同じことを言われた。“ペク・ヒョヌと連絡を取っている”と。彼は数百通のメールを既に送っていた。外国の時差に合わせて電話で話し、治療できる研究所や病院を探していたんだ。そうやって見つけた病院だぞ。だからヘイン、もっとよく考えろ。」
ヘイン母「考えなくていい。生きるべきよ。もし死んだら記憶に何の意味が?」
ヘイン「少なくとも“お母さんと笑って話せた娘”でいられる。でも、手術を受けたら私は別人になってしまうかも。分かって。ごめんなさい。」
家族は一旦、カメラを閉じた。
しかし音声は生きており、ヘインには家族の声が聞こえた。
家族みんなの泣き声だ。
ヘインは涙を流した。

ゴヌを連れてヨンドゥリを散歩中のダヘの前に、モ・スリが現れた。
スリは「ダヘ、今まで通り生きて。あなたは今後も詐欺師でいないと“家族”が危ないわよ。情もあるから一応警告に来たの。ジュノのUSBを私に渡したら、子供を連れて去ることね。」と脅迫した
ダヘは「USBを警察に渡して刑務所に行きます!」と歯向かうが、「息子はどうするの?他人の子をホン家で育ててくれる?」とスリ。
何も言えなくなるダヘ。
そこにヘイン母が通りかかり、会話を聞いてしまった。
そして、ダヘに「ちょっと!寒いのになぜ外にいるの!ゴヌが風邪を引く!」と言って、自分のストールをゴヌに巻き、抱きかかえて立ち去った。
そしてスリに「ダヘがどんな女であろうが、スチョルがベタボレなの!」と言い放った。

ドイツの病院
ヒョヌは医師から、ヘインの数値が良くないから、手術をするなら急いだほうがいいと言われる。
病室に戻るとヘインがおらず、慌てて捜しに走るヒョヌ。
教会へやって来るがヘインはいない。
しかし、皆が祈りを捧げる札に「愛した記憶と愛された記憶、それだけは失いたくない。記憶を持ったまた旅立たせてください」というヘインの字を見つけた。
そこには涙が滲んでいた。
ヘインは教会を出た所、柱に座り込んで泣いていた。
ヒョヌは「ごめんな!僕が悪かった!」とヘインを抱きしめた。
ヘインは「やめて!生きたいと思わせないで!あなたの記憶も消えてしまうわ。私は別の人間になるの。」とヒョヌを振り払う。
ヒョヌは「別人になってしまったら最初からやり直そう。君はまた僕を愛して、酔った僕のかわいさにときめいて、そうやって始めればいい。君が僕を好きにならず僕に目もくれず迷惑がったとしても僕は君のそばにいる。約束したはずだ、何があろうと一緒にいると。だから心配するな。ここにいてくれよ!旅立ちたいなんて祈るな!祈りが通じそうで不安でたまらないんだ!」と号泣した。
それでもヘインの心は変わらなかった。

そこでヒョヌは作戦を変えた。

ヒョヌとヘインはレストランで食事。
ヒョヌは腕まくりをして、コーヒーを飲みながら、クールに英字新聞を読む。
周りの女性達が、イケメンのヒョヌをみて色めき出す。
その様子に気づき、不機嫌になるヘイン。
ヘインは「何のマネ? 空腹にコーヒー、しかもエスプレッソ。英字新聞で知的に演出。さりげなく前腕筋で肉体美をさらす気?」とヒョヌを責め立てる。
「そのとおり。そのつもりだ。」と開き直るヒョヌ。
ヘインはヒョヌがくれた指輪を見せて「既婚者なら余計な魅力を発揮せずに袖のボタンをはめて卵にケチャップをかけて食べたら!?」と怒り出す。
ヒョヌは「いやだ。やきもきさせたい。僕を置いていくのが惜しいと思わせたい。」と言って果物を取りに立ち上がる。
周りの女性達の羨望の的となるヒョヌに、ヒョヌの思惑通りにやきもきするヘイン。
これがヒョヌの新たな作戦だったw
到着したウンソンがその様子を見て苛立つ。

クイーンズ社では、社員の福利厚生をカットする新体制に怒りを募らせる社員が続出。
ヒョヌやヘインの復帰に期待が高まる。

ヒョヌの元にヤンギから電話。
不動産詐欺の仲介業者のピョンが殺されたと報告を受け、驚く。
その頃、警察では、ピョン殺害の凶器から出た指紋の持ち主がドイツにいると突き止める。

モ・スリはグレイスを呼び出し、「ダヘに会った。意外とバカだった。ジュノを呼んだ。ほっといたら問題が生じたから“片付け”ないと。」と言った。
さらにスリは、ドイツに人を送り込んでおり、こちらも何かを“片付け”させようとしていた。
「彼らはもう戻らないから海外に送金して、隠れ家を探してあげて。」とグレイスに指示。
つまり、帰国できないほどの事件を起こすのだ。
グレイスは、ドイツにいるヘインの身に何かが起こると確信し胸を痛める。
しかし、通帳を見て思い直す。
スリを裏切れば、この大金がパーになるから。
「しっかりして、悪事は見ても見ないふり!」と自分に言い聞かせて。。
しかし、心配。。。

ヒョヌはヘインを車に待たせて買い物をしていた。
そこにグレイスから電話。
グレイスは、三度思い直して、ヒョヌに警告するため、ヒントを与えた。
「用はないわ。2人とも元気?元気ならよかった。これからも気をつけて。では失礼!」と。
ヒョヌは「?」と思ったが、すぐに何かに勘づき、ヘインの元へ走った。
ヘインの待つ車が見えてホッとした次の瞬間、大型トラックが激突!
呆然とするヒョヌ。
車の前方は大破し、火の手が上がる。
ヒョヌはヘインを救出すべく、素手で車の窓ガラスを割る。
しかし、ヘインは車に乗っていなかった。
何事かと驚くヘイン。
「ヒョヌ!」と呼ばれ振り向くと、そこにはヘイン。
パニック状態のヒョヌは、手は血だらけ、目に涙をいっぱい溜めて、ヘインに抱きつく。
「死んだと思った。。」と号泣して膝から崩れ落ちる。
ヘインは、号泣するヒョヌを見て胸がいっぱいになり、「もう大丈夫。泣かないで。」とヒョヌを抱きしめる。

ヒョヌは素手で窓ガラスを割ったことで手にケガを負ったため、救急病院で処置してもらう。
ヘイン「大丈夫?なぜ無謀なことをしたのよ」
ヒョヌ「頭が真っ白になった。目の前で車が大破したんだ。君が中にいると思った。いつ車から出た?」
ヘイン「幸運てあるのね」
ヘインは事故の直前、窓の外に、ある男を見かけ、車を降りた。
以前、ドイツでヘインが買った、四つ葉のクローバーのキーホルダーを売っていた男だ。
そこでヘインはまた一つ、キーホルダーを購入。
そのおかげで、事故を免れたのだ。
ヘイン「これはダメね。母性愛を刺激されて抱きしめたくなるわ。肉体美もあって、わかいくて、泣くと抱きしめたくなる。フフっ。女がほっとかない。見てられなくてお墓から出てくるかも。」
ヒョヌ「つまり?」
ヘイン「手術を受けるわ。自分がいなくなりそうで不安だけど、あなたを失いたくない。」
喜びで涙をこぼすヒョヌ。
ヘイン「もうあなたを泣かせたくない。あなたを泣かせないと大口を叩いて結婚した。その約束を守る。」
ヒョヌは「ありがとう。君が君自身を失うことはない。君自身でいられるように守ってみせる。」
2人は強く抱き合った。

ヨンドゥリのミソンは、アメリカにいる研究職の夫と離婚すると言い出した。
真夜中に電話したら女が出たため、浮気していると言うのだ。
英語も分からないし、アメリカに行くお金もない。
「1人で生きていかなけれならないから、助けて」と、ヒョンテに泣きつく。
ヒョンテは仕方なく「ビルをやるから好きにして」と言った。

スチョルは、ヒョヌ父のスーパーの店番。
やって来た客と話しているうちに、いいアイディアを思いつく。
高級食材ズワイガニとアワビをまるっと乗せたラーメンを、破格の3500ウォンで提供。
「商いの王である俺の著書には“お金ではなく愛をもらおう”とある。」と。
ちなみに著書はまだないw
口コミで噂は広まり、スーパーは大行列となり、ラーメンの棚もすっかり空っぽ。
驚いてやって来たヒョヌ父はスチョルに「分かってるかな?材料はカニとアワビとエビ。配送料も高い。売れば売るほど損だと。マイナスなんだ。」と嘆いた。
スチョルは「マイナスじゃなくてマーケティング!ラーメンで客を呼び、もっと高い料理を食わせましょう!」と自信満々な笑顔。
ヒョヌ父「この店で一番高いのがラーメンなんだ。」と事実を突きつけた。
その夜、スチョルは「大事な部分を見逃してた。。」と失敗に落ち込むが、「ここで消費者たちと向き合いながら農村と大型スーパーが共存できる道を探るよ」と前向きだった。

ダヘの元にジュノから電話が。
「スチョルを助けたければ全財産持って来い!でないと、そっちに押しかけるぞ!これが最後通告だ。」と脅された。
悩むダヘは、「明日、遊園地へ行こう」とスチョルを誘った。

翌日
スチョルは張り切ってキンパを作り、ダヘとゴヌと遊園地。
家族3人でたくさん笑って楽しく遊んだ。
ベンチに座って休憩すると、ダヘがコーヒーが飲みたいと言うので、スチョルが買いに走る。
その隙に、ダヘはゴヌを連れていなくなってしまった。
ダヘは目に涙をためて「ごめんね。。」とつぶやいた。
ジュノから守るための苦渋の選択だった。
コーヒーを買って戻ってきたスチョルは、大慌てで捜しに走り回る。
ダヘが遊園地を出ようとしたその時、園内に迷子のアナウンスが響く。
「31歳のホンさんが奥様を捜しています。奥様は迷子センターに…」と。
すると、アナウンサーのマイクを奪ったスチョルが「ダヘ!行くな!君をもっと大事にするよ!だから行くな!」と泣き出す声が響き渡る。
それを聞いた客たちが、「妻に捨てられたのかよ」「変なヤツだから捨てられたんだ」と笑う。
足を止めてアナウンスを聞いていたダヘは、笑う客に「うちの夫は世界で一番カッコいいの!」と言って、回れ右して、迷子センターへ走った。
迷子センターで泣いていたスチョルの元に戻ってきたダヘとゴヌ。
2人は涙を流して強く抱き合った。

手術を決意したヘインは、ドイツの街を一人で散歩していた。
噴水の前で、ヘインは兄の幻覚を見る。
兄は、振り向いて、笑顔で手を振り、走って行った。

手術の前夜、病室のベッドで、ヒョヌとヘインは横になって話していた。
ヘイン「どうせ忘れるから、不満やわだかまりなど、言えなかったこと全部言って」
ヒョヌ「正直に言うよ。君は言うことがコロコロ変わる。何か話したら怒らずに聞いてほしい。それから。。。」
ヘイン「不満だらけね。。」
ヒョヌ「愛してる。愛してるよ。決心してくれてありがとう。これからは病気もケガもせずに、ずっとそばにいて。一緒に旅行をしよう。散歩や運動もするし、ケンカと仲直りも繰り返し、小さなことを積み重ねて年を取っていこう。」
ヘイン「くやしい。全部忘れちゃう。」
ヒョヌ「また言うから大丈夫だ。毎日言うよ。」
ヘインは引き出しから手帳を出した。
そこには、ヘイン自身やヒョヌのこと、今までの人生のことなどが書き記されていた。
次の人生の羅針盤となるように。
しかし、手術を受けたら、この手帳の存在自体も忘れてしまうため、ヘインは手帳をヒョヌに託した。
「私が手術を受けて、目覚めるのを待つ間に読んでほしい。」とヘイン。
ヘインはヒョヌの胸の中で眠りについた。

翌日。
ヘインの手術は午前10時から。
夕方を迎える韓国では、家族たちがそれぞれの場所で手術の成功を祈る。
手術室に入るヘインは、「目覚めたときそばにいてね。“刷り込み”よ。孵化したての鳥みたいに、初めて見た人を信じるわ。」とヒョヌの手を握り、不安な言葉が溢れ出て、涙を流す。
ヒョヌは「そんなことは気にせず頑張って手術を受けろ。待ってる。無事に戻ってこい。」と励ました。
ヘインは「行ってくる。戻ってからもよろしくね。」と言って、手術室に入って行った。
ヘインを手術室へ見送ったヒョヌは、張り詰めていたものが途切れ、しゃがみこんで涙が止まらなくなってしまった。

そして、掲示板の表示が“回復中”に変わり、手術が無事に終わった。
ヒョヌは涙目で心の底から安堵の表情を浮かべる。
そこへ、警察がやって来た。
不動産詐欺の仲介業者ピョン・ソンウクの殺害容疑でヒョヌを逮捕するというのだ。
連行されるヒョヌ。
寝耳に水のヒョヌは驚いて「何かの間違いです!時間を下さい!妻が目覚めた時そばにいないと!30分だけでもいい!そばにいる約束なんです!!」と抵抗した。
そこに、ウンソンが姿を現す。
「心配無用だ。俺がそばにいる。」とヒョヌに言った。
ヒョヌはウンソンの仕業だと気づくも、警察にねじ伏せられ、手術室から出てきたヘインに近づくことができなかった。

ピョン・ソンウクの殺害容疑でヒョヌが逮捕されたというニュースは、韓国にいる家族にも知れ渡る。
では、現在、誰がヘインに付き添っているのかと心配する家族。
ヘイン父が病院に電話をすると、ウンソンに繋がる。
「俺が付いてます。手術は成功したのでご安心を。」というウンソン。
ヘインの家族は、検察による捜査があるために出国禁止となっていて、ヘインの元に駆けつけることができない。
もどかしさで苛立つヘインの家族。

目を覚ましたヘイン。
すべての記憶は失われ、まっさらな状態だ。
目の前にいるのはウンソン。
戸惑うヘインに、矢継ぎ早に説明し始める。
「手術前に“そばにいて”と頼まれた」とウソをつくウンソン。
しかし、ヘインの発した言葉は「ペク・ヒョヌ」だった。
この言葉だけが記憶にあると。
ウンソンは一瞬表情を曇らせたが、「俺はユン・ウンソン。大学時代から付き合っていて今も愛し合っている。ヒョヌは離婚した前夫で、ストーカーだの殺人容疑だので逮捕された。ヒョヌの名前が記憶にあるのは苦しめられたから。」とウソを並べ、ヘインに“刷り込み”を行った。

勾留されているヒョヌは、窓から雪が降るのを見る。
「冬を迎えることも初雪を見ることも諦めてた。爪の色(ホウセンカで赤く染めた)が消える前に雪が降れば初恋が叶う。」と嬉しそうに言っていたヘインを思い出す。
目覚めただろうに、そばにいられないことに悔しくて涙を流すヒョヌ。

ヘインも病室の窓から雪を見ていた。
ふと、赤く染まった自分の爪を見て、ヘインは一瞬、胸がドキドキして、涙が溢れる。
「なぜかしら、胸が痛い。。」とつぶやくヘイン…

<エピローグ>
手術前夜。
一緒に横になっている時、ヘインは秀才ヒョヌに暗記法を聞いた。
「大事なものを選んで繰り返しつぶやいていた。そうすると、試験の時に、その声を思い出す。無意識の記憶だ。」とヒョヌ。

いざ手術が始まる時。
ヘインは麻酔で眠りにつくまで、ずっと「ペク・ヒョヌ、ペク・ヒョヌ、ペク・ヒョヌ…」とつぶやき続けていた。

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