Netflix韓国ドラマ「今日もあなたに太陽を〜精神科ナースのダイアリー〜」第1話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「今日もあなたに太陽を〜精神科ナースのダイアリー〜」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Netflix

第1話:夜が明ける前が一番暗い

出勤の支度をするチョン・ダウン。
同居する母は、慌ただしく支度する娘に栄養満点ミスカルを飲ませ、送り出す。

出勤のバスの中、一人で喋るあやしげな男がいた。
自分の手に向かって「ダメだ、絶対にやるな!やるなと言ってるだろ!」と言っている。
ダウンは不審に思い、その男と距離を置く。

<ミョンシン大学病院精神科53病棟>
今日からここがダウンの職場。
ダウンは3年目の看護師で、内科から精神科へ配属された。
制服に着替えると、看護師長のソン・ヒョシンに名札のストラップを外される。
看護師長「奪って自傷行為に使う患者がいるから」
ダウンは病棟内を案内される。
シャワーはすべて埋め込み式、ドアノブも紐をかけられないように特殊な形。
病室の丁番もピアノ丁番。
細めのペンやハサミなど、凶器になるような物は持ち歩き禁止。
病棟にはカーテンがないので朝が早く来ると教えられる。

今日から一緒に働く看護師長、主任、看護師たちに自己紹介。
中には同期のホン・ジョンランもいる。
教育係のミン・ドゥルレによって引き続き病棟内の案内を受ける。
面談室では必ずドア側に座ること。
教育係「アクティング・アウト(葛藤からくる暴力行動)で出口を塞がれます。」
セラピールームでは患者たちが卓球をしていた。
教育係「卓球の練習をしておいて」
ダウン「???」

教授の回診の時間。
先頭を歩くイム・ヒョクス教授、その後ろにはチャン・ミンソ先生、コン・チョル先生、そしてファン・ヨファン先生が。
ダウンは自己紹介をしてご挨拶。
ダウンの顔を見て、なにやら焦りだすファン先生。
チョル先生は初の外来診療日で張り切っていたが、酷い痔を患っていた。

チョル先生の元に患者が通される。
バスで一人喋っていた怪しげな男だ。
強迫性障害なのか物事にハマりやすくて」と言って指をポキポキ鳴らし始めた。
これをやってないと不安で落ちつかず、1日中やっていると言う。
さらに、指を鳴らすことで関節が太くなり、人から嫌われていて悩んでいる。
誠心誠意話を聞くチョル先生。

なかなか患者への対応が難しいと悩むダウンに、ジョンランがクイズを出題。
「腹痛で死にそうだと言う患者と、アクティング・アウト、どっちを優先するか」
ダウンが正解はアクティング・アウトだと分かるが、腹痛を優先すると言う。
横にいたエース保護士であるユン・マンチョンが「正解はアクティング・アウト。周りの人を危険に巻き込む恐れがあるから。」と教えてくれる。
ジョンランは、「患者の話を聞いて、その裏に隠れた感情を読むことが大切だ」と助言。

オ・リナ(43歳女性)という患者の母親が面談に来た。
ダウンは研修がてら、リナの担当となった。
母親の説明から、リナは双極性障害躁うつ病)と診断された。
しかし、リナ本人は全否定。
退院したいリナと、入院させたい母親。
母親は任意入院から保護入院(医師が治療と保護の必要性を認め、保護者もそれに同意)に切り替えた。
しかし、保護入院同意書には、母親とリナの夫、2人の保護者のサインが必要だった。
リナの夫は裁判官で忙しくで来るのは難しいと言う母親。
なんとサインを偽造して同意書を提出した。
しかし、ダウンと看護師長は見破り、「人権に関わることなので必ず夫のサインを」と丁重に突き返した。
母親は、娘の好物であるブドウを差し入れた。
そして、「娘は常に優秀だったし、今は裁判官の妻、こんな所に長居させたくない。愛嬌があって賢くて完璧で…一体どうしてこんな病気に…」と嘆く。

退院したくて病室でソワソワするリナは、「私には、夫以外に愛する人がいる。そのせいで入院を強制させられている。」と涙ながらに訴えた。

廊下を歩くダウンの腕を、突然ファン先生が掴んで非常階段へ連れて行き「なぜ精神科へ来たんだ!?俺が目的か!?」と問い詰める。
ダウンは「精神科へ来た理由は言わないが、先生は関係ない!」と言い切る。
ダウンはついでに、リナの担当医であるファン先生に、今聞いてきた「夫以外に愛する人がいて、病気じゃないのに入院を強制された。」というリナの話を伝える。

ファン先生と看護師長とダウンは、リナの母親と面談する。
ファン先生が不倫の話を持ち出すと、母親は“接近禁止命令”の書類を出す。
リナがある男性にストーカー行為をし、リナの夫はそのことを知らないと言う。
不倫ではなく、リナの一方的な行き過ぎた恋愛感情。
恥ずかしくてリナの夫に言えず、だから同意書にサインを貰えないのだ。

リナは「私は病人じゃない!彼に合わせて!」とダウンに懇願。
ダウンは「お母様の話だと、オさんの片思いだと…」とリナを否定した。
リナはダウンをビンタ!
「片思い!?バカ言わないで!あんたも母親に洗脳されたの!?彼を今すぐ連れて来なさい!!」と暴れ始め、ダウンを突き飛ばし、病室を出て行ってしまった。
ショックで動けないダウン。
リナは病棟をさまよい歩き、服を脱ぎ、裸になって踊り始めた。
リナの頭の中には、これまでリナに向けられてきた様々な言葉が巡る。
そして、笑顔でダウンに駆け寄ったところを捕まえられた。
リナは「今すぐ彼を連れてきてぇぇぇ!」と泣き叫び失禁。
ダウンはそれに滑って尿まみれになってしまった。

落ち込むダウンをジョンランが励ます。
パク・スヨン主任は「妄想のある患者に否定的な言葉は禁物」と教える。

退勤後、ファン先生に“いつものカフェで”と呼び出されたダウン。
ファン先生は、ダウンが高校生の時の家庭教師だった。
当時、ダウンの隣には、居眠りする男子学生が。

ダウン「躁鬱病ってなんですか?本と実践は違うから…」
ファン先生「躁病と鬱病の両方を伴う疾患だ。」
「リナは母親に従い優雅な白鳥のように生きてた。
そして躁鬱病が原因で正反対の性格になった。
躁病の患者はしゃべり通しで話題もコロコロ変わる。
注意力散漫で社交的にもなる。
衝動買いを判断力が低下したり、正常でない性的関係を結ぶことも。」

リナはあるバーテンダーの男性に惚れ込み、ストーカー行為を始めた。
「家の前に来たわ」「今どこ?」「まさか浮気してるの?」「会いたい」
朝でも夜中でもお構いなしに、一方的にたくさんのメールを送り続け、待ち伏せした。
迷惑行為に怒った男性によって、リナは訴えられたのだった。

裕福で何不自由なく育ったのに、いったいなぜ心の病になったのか、ダウンは疑問だった。
ファン先生は、「苦しみを訴えるたびに彼女は言われたはずだ。“恵まれてるくせに”と。心の免疫力は精神科で高める。骨折は外科、風邪は内科、それと同じ。心だって弱くなるものだから。」と教える。
そして精神科に来た理由を尋ねるが、答えないダウン。
ファン先生「まさか、俺のことが好き?」
ダウン「バカじゃないの!?内科の師長に勧められたんです。それだけです。」
ファン先生「俺が家庭教師だったこと言うなよ。バレたらお前のミスを俺のせいにされる〜」
そこへ、ヘルメットを被ってガラスの向こうからこっちに来ようとする男が現れる。
ダウンに向かって手を振り、何度もガラスにぶつかる男…
ダウンの親友ソン・ユチャンだった。
ファン先生は顔色を変えて逃げ出した。
高校時代、ダウンの隣でファン先生の家庭教師を受けていたのはユチャンで、医学部に受からなかったことをずっと責め続けていたのだ。

ダウンは、父が卓球場を経営していたユチャンから卓球台を借り、家の庭まで一緒に運んでくる。
そして、ユチャンに、精神科異動1日目の報告をして「は〜移動するべきじゃなかったのかな〜」とこぼす。
ユチャンは「ぶたれても痛くない方法を教える!ボクシングから得た知識だ!ぶたれながら首も一緒に回せ。」と言って、ダウンのほっぺを卓球ラケットでビンタ!
ダウン「痛い!ものすごく痛い!交代!」
ユチャンも思いっきりビンタされた。
ユチャン「やばそうな時は逃げろ」

帰宅したダウンは疲れて玄関でダウン…
母に引っ張って起こしてもらう。

翌日は雨。
ダウンはビンタされた頬を気にしながらも、リナの病室へ。
リナ「もしかして、あなたを殴りましたか?すいません…どうかしてました…」
リナは現在、鬱状態で、元気がなく、とても落ち込んいる。
カンファレンス
ファン先生「オ・リナさん43歳、双極性障害躁状態で入院。妄想もあることが分かりました。リチウムとリスペリドンを処方。薬は効いているようですが、鬱病エピソードの経験もあります。家族関係も悪いので社会的な支援が必要でしょう。鬱病エピソードが再発しそうです。」

リナの母親とリナの夫が面談に来た。
リナの夫「なぜ心の病に?」
ファン先生「精神科のテストで自尊心が低く出た。低い自尊心を隠すため仮面を被ってるんです。我々は仮面の裏のオさんを治療したいんです。」
リナの夫は保護入院の同意書にサインして、すぐに立ち去った。

そして母親がまたブドウを差し入れ。
ダウンが冷蔵庫にしまうと、以前のブドウが手つかずで残っていた。
実は、リナはブドウが嫌いだった。
子供の頃、喉に詰まって嫌いになったが、「いいものだから嫌うな」と母親に言われたと。
リナ「服もバッグも夫も、何でもそう。なんでも母に従って好きになろうとしたけどダメでした。」
母親は、娘に最高のものを与えたい一心で、娘の意思や感情に蓋をさせたのだ。

チョル先生の外来に、またあの指をポキポキ鳴らす男性患者が来る。
何をしても指ポキの衝動が収まらないと悩む患者に、チョル先生はいろいろとアドバイスするが、どれもダメ。
八方塞がりになり、気を紛らわすため「好きなもの、夢中になれるもの何か」と聞くが、ないとう患者。
何が好きなのかすらわからない患者に、チョル先生は「衝動を止められたら、それが好きなものです。」と答えた。

帰宅途中のダウン、ユチャンに会って、一緒に川辺でビールを飲む。
ダウンが何か悩んでいると見抜いたユチャンは、守秘義務があるから話せないなら何かに例えて話してみろと言う。
ダウンはアヒルと白鳥に例えてリナの話をした。
ユチョン「大事なのは本人の意思かどうかだろ?幸せとは自分の思うように生きることだから。」
ハッとしたダウンだった。

翌日、指ポキ男がまたまたコン先生の元に。
もう、うんざりしているチョル先生は、ストレスで痔が悪化していた。
コン先生「指が太くても生活はできますよね?なぜ他人に迷惑がかかるんですか!?」
そして、「海外勤務が決まった」と嘘を付き、指ポキ男から逃げた。

チョル先生は肛門外科を受診。
現れた先生は、なんと指ポキ男だった!
指ポキ男=肛門外科医トン・ゴユン
いざ触診…
「指が太くても生活はできますよね?なぜ他人に迷惑がかかるんですか!?」
自分の放った言葉が頭の中を巡るチョル先生だった…
コン先生の悲痛の叫び声が病院内をこだまする…

ダウンは看護師長に、リナの力になりたいが、どうしたらいいのか分からないと相談。
看護師長「じゃあ、本人に聞いてみる?まずは、そこから始めましょう。」

リナ「症状が改善しても無意味です。置かれた状況は変わらないので、きっと再発します…」
看護師長「誰でも心を病むし、治療が長引く場合もあります。夜が明ける前が一番暗いものものですしね。でもこれだけは言えます。最初から病んでた人も、最後まで病む人もいません。夜だけの日なんてない、すぐに朝も来ます。」
リナ「私にも朝が来ますか?」
看護師長「朝を迎える準備ができていれば来ます。私達は患者さんの心に波を起こすだけです。その波がどこに届くかは患者さんにかかってます。」

母親がブドウを持って面会に来た。
ファン先生やダウンたちも監視カメラから見守る。
リナはブドウをすすめる母親に「違う!違うわ!好きじゃない!」と叫んだ。
ダウンは慌てて面談室に入ろうとするが、ファン先生が止めた。
リナ「嫌いだと言い続けたのに、なぜ無視するの?私を苦しめないで。私は自分を失った。いや、最初からなかった。何でもお母さんに従った。お母さんに従えば人も羨む幸せな人生が送れると思った。なのに、なぜ私は苦しいの?なぜこんなに不幸なの?何が欲しいのか分からない、そんなバカな大人になった。私は、全部脱いで踊ってる時が一番幸せだった。みんなは“ビョーキ”と言ったけど、私は初めて自由になれた。お母さんといると不幸なの。」
母親は泣いた。。。
リナはその夜、冷蔵庫にたまったブドウを捨てた。

翌日、リナは母の面会を拒否した。
ダウンが母親に伝えると主治医を呼べと怒った。
ダウンは「娘たちは分かっています、母親の愛情を。リナさんも分かっているはずです。娘が母親を一番好きな時、それは、娘のことを信じて見守ってくれる時です。お母さんもリナさんを信じてみてはどうですか?」と母親をケアした。

翌日、母親は、ブドウ以外にも、様々な種類の果物の詰め合わせを差し入れた。
「嫌なら食べなくていいわ」と母親。
それを見たリナは笑ってしまった。
母親も笑った。
リナは笑顔でさくらんぼを食べた。

人はお互いに影響を与え合う。悲しませたり苦しめたり病に陥らせることも。だけど自分を変えるために投げた石が波を起こし、向こう岸の誰かに届くこともある。
ダウンはその様子をみてニッコリ笑った。
ファン先生に「精神科に来てよかった。私は石になります!」とスキップして行った。

保護室の患者が首絞めを始めてしまった。
保護士のユンさんが呼ばれ、看護師たちも対応に追われる。
そんな中、ダウンは精神科の患者を肛門外科へ連れて行く。
その患者は、ゲームの世界に入り込み自分が魔術師だと妄想しているため話が意味不明。
主任から無視するように言われていたが、診察を待っている間、ダウンは患者の話に返事をして会話をした。
患者は会話が嬉しくなり話が止まらず、興奮して咳き込み始めた。
患者はウォーターサーバーの水を渡しても拒否し「緑色の水」(緑茶)を求めた。
ダウンは大急ぎで緑茶を持ってきて患者に飲ませる。
患者は落ち着いた。
その様子を近くで見ていたゴユン、指ポキ衝動が消えていることに気がつく。

食堂で、内科の看護師長と精神科の看護師長が一緒に食べているのを見かけ、ダウンは近づくが、自分の話をしてるのが聞こえ、急遽、背を向け聞き耳を立てる。
内科の看護師長「私の荷物を押し付けちゃって、なんだか申し訳なく思ってたんです。看護師は優しいだけじゃダメでしょ?彼女は優しすぎて仕事が遅く、他の看護師たちに迷惑がかかる。」
落ち込むダウン。
ほんの小さな波にも傷つけられる、人間というのはとても弱いのだ…

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