Netflix韓国ドラマ 「クイーンメーカー 」第11話(最終回)/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「クイーンメーカー」
各話のあらすじ ネタバレあり

第11話(最終回)

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mokumokuw.hatenablog.com

テレビ討論会直前のギョンスク陣営
ギョンスクの元に、クク・ジヨンの車を追っているドヒから連絡が来る。
「ジェミンがクク・ジヨンを殺すかも」と。
ドヒはギョンスクに「自殺に見せかけて決着をつける気だ。必ず連れて帰るから討論会の時間を引き伸ばして!」と言ってクク・ジヨンの乗る車を追いかけた。

ジェミンとギョンスクの最終テレビ討論会が始まる。
ギョンスクが早速ドヒの作った「免税店の許可に関する賄賂」リストを出そうとすると、先にジェミンが同じリストを提示し「根拠なきデマ、そちら側の捏造ではないのか」と先手を取る。
ユンが抱えていたシングルマザーのスパイによってギョンスク陣営の情報が漏れていたのだ。
ギョンスクは、「例えデマだったとしても、このような噂があると市民は不安に思うから、ソウル市民による調査団を結成し公正で透明な調査をしてもらったらどうか」と提案。
口籠るジェミン…
すると突然、速報が入る。
クク・ジヨン補佐官がSNSに遺書を投稿したと。
画面に遺書が映し出される。
そこには「不倫の話は事実無根で全てファン・ドヒの作り話だ。もう生きていく自信がありません。ペク候補、真実が活世界を必ず作ってください。」と書いてある。
ジェミンは「あなたの側近であるドヒが不倫説をでっち上げ彼女を自殺に追い込んだ!それを知らなかったのか!」と涙を流しギョンスクを責め立てる。
猿芝居である。
ギョンスクは言いがかりだときっぱりと否定し、「自ら死を選んだのか、それとも強いられたのか。もし不倫と隠し子が真実だった場合、彼女の死に最も安堵するのはジェミンでは?生きているかもしれない人を亡き者に仕立てている。今も生きようともがいているはずです。」と反論。

ジヨンの乗った車は河川敷に止められ、車内で練炭が焚かれていた。

ギョンスクは「もしもこれが私たちの仕業だと判明したら、私は候補から降り、全ての法的責任を負います。でもその逆なら必ずその報いを受けてもらいます。」と言う。
ジェミンは号泣して「ククさん!生きていて!私は今すぐこの討論会を中断して彼女を探しに参ります!」とカメラ目線で訴える。
猿芝居である。

ドヒがジヨンを見つけ、車の中から助け出そうとするが、ユンの部下に殴られてしまう。

補欠選挙25時間前
翌朝、春川付近の貯水池でジヨンの乗っていた車が発見されるが、ジヨンの姿はなかった。
しかし、意識不明のドンジュが見つかり病院に運ばれる。

ドヒがジヨンを助け出そうとして殴られた時、そこへドンジュがやって来た。
ドンジュがユンの部下との格闘してる隙に、ドヒがジヨンを連れてその場から逃げたのだ。
格闘の末、ドンジュは腹を刺され川に落ち意識不明となっていた。

ジヨンが行方不明となっていることに焦るジェミン。
しかしユンは「投票が終わるまで騙し通せば問題ない、そして当選すれば揉み消せる」と言う。

ニュースではドヒがジヨンの自宅に行く動画が出され、遺書の内容に対し、信憑性が高いと報じられる。
市民たちは遺書の内容を信じきり、ギョンスクの辞退を求めるようになる。
ギョンスクの事務所前でも、辞退を求めるデモが激しく行われていた。
デモ隊が事務所に侵入しそうになったその時、かつて共に活動した女性連帯ブリースのファスたちが助けに来る。そして「労働組合の歌」を力強く歌い続けた。
ファスは「諦めちゃダメ!私が守ってあげるから!」とギョンスクを励ます。

ギョンスクは久々に生配信を始める。
「クク・ジヨンさんは死を強いられたと思っているが、生きているという希望も捨ててはいない。この配信で私たちの潔白と全容を全てお話しします。」と口火を切った。

ドヒはこの配信を、ジヨンが寝る病室で見ていた。
ジヨンは目を覚まし、ドヒに「なぜ助けたのか」と聞く。
ドヒは「あなたじゃなくて自分を救った。ジェミンに陵辱されたあなたをイスルのように死なせたくなかった。」と答える。

ジェミンは市役所前で最後の遊説を行なっていた。
「あのような残酷な人たちから私たちの夢であるソウルを私が必ず守ります!!」と力強く演説。

ギョンスクの生配信
「真実は沈んだりしません。我々の信頼と連帯の波が再び水面に浮かび上がらせます。」と静かに語ると、スタッフに連れられてジヨンがやってくる。
ジヨンが生きていた!と一同は安堵する。
ギョンスクは「みなさんが待っていた方がたった今来てくださいました。」とジヨンを紹介する。
ジヨンは、ジェミンと不倫したこと、ジェミンの子を妊娠していること、ジェミン陣営が自殺と見せかけ殺そうとしたことを語った。

生配信にジヨンの姿を確認したジェミンは言葉もなく事務所を去る。

ジヨンは最後に「ファン・ドヒ先輩に感謝を伝えたいです。クモの巣に絡まっていた私を助けてくださった。」と涙を流し頭を下げた。

ドヒはジヨンが金庫に隠していたイスルの携帯を手に入れる。

ジェミンの元に亡くなったはずのイスルから着信が。
ドヒはイスルのお墓の前にジェミンを呼び出した。
ドヒはイスルに心から謝罪する最後のチャンスを与えたが、ジェミンは反省どころか「謝ってやるから携帯をよこせ」と横柄な態度を取る。
ジェミンはまだ諦めていなかった。
「ウン一族ってみんなそう!罪を犯しても悪びれもせず、窮地に立たされると餌をぶら下げる、卑劣なやつら!」と呆れるドヒ。

ギョンスクは生配信で、イスルの携帯に残されていた、ジェミンと屋上で揉めた時の音声データを再生する。
ドヒもこれをジェミンに聞かせる。
「自分のしたことを公衆の面前で告白し私に謝罪してください」と言って去ろうとするイスルを、ジェミンは無理やり抱きしめ、そのまま力尽くで屋上から突き落としたのだ。
その状況を伝える、生々しい音声だった。
ギョンスクは「イスルはストレスによる自殺とされたが、真実は違った。ジェミンに性的暴行を受けたのです。」と涙を流して語った。
怒ったジェミンに首を絞められるドヒは「次期大統領候補だったあなたの父親を自殺に追いやったカール・ユン、会長はそれを知りながらあなたの側近にした。あなたは今まで敵に踊らされていた。」と言う。
ジェミンはショックで崩れ落ちる。
ドヒはずっと持っていたジェミンのカフスボタンを投げつける。
ギョンスクはイスルの心からの冥福を祈った。

この音声データは瞬く間に市民に拡散された。

ソウル市長選挙投票日。
注目度が高かったため、史上最高の投票率を記録した。

世論は、ジェミンの蛮行を知っていたのに娘婿を出馬させたウンソングループに対して批判的な流れであった。
そしてギョンスクが市長になったら免税店が捜査対象になると聞き、会長はジェミンに対して怒りをあらわにする。
ジェミンは妻チェリョンからの電話にも出ず、部屋に1人こもり、酒浸りになっていた。
ユンの「君の父親が生きていたら友人になれたはずだ」という言葉を思い出し悔しさでと絶望で涙を流す。
ユンは会長に謝罪する。
会長はすでに「我が家に転がり込み出しゃばって家の主人なろうと野心を抱いた男の成れの果て。ジェミンに背負って逝ってもらう。」と後始末に取り掛かっていた。
部屋で1人酒をを飲むジェミンの背後から男が襲いかかり首を絞め殺したのだった。

ソウル市長補欠選挙は、圧倒的な得票数でギョンスクが当選する。
ギョンスク陣営は拍手喝采、ドヒも大喜び。

ジェミンは自殺に見せかけられ、その遺体を妻チェリョンが確認。
ユンもどこかへ去って行く。

ギョンスクは壇上に立ちソウル市民の前で決意表明と演説を行う。
するとキム記者から「ウンソンから違法資金を受け取ったそうだが事実なのか?総責任者であるファン・ドヒ本部長に回答を。」と質問される。
ドヒは「違法資金を受け取った」と認める。
ざわつく会場。ギョンスクも驚く。

ドヒがソジンへ資金援助を頼んだ時のこと。
1日ではそんな大金は用意できないというソジンに、ドヒは「ケイマン諸島にゴールデンクラウンという会計事務所で会長の裏金を管理している。それは家族しかアクセスできない口座。そこから私の口座に200億ウォン振り込んで。」と言う。
個人の口座にこれほどの大金を振り込むとなれば追跡されてしまうが、ドヒはあえて追跡されようとしていた。
「ギョンスクの側近が違法資金を受け取ったとなれば会長の裏金口座に捜査が入るでしょ。」と言うドヒ。
躊躇するソジンに「母親を蹴落としてこそウンソンの主(あるじ)になれる」と凄むドヒ。
ドヒは、検察によって会長の不正が暴かれるよう事前に仕込んでいたのだ。

検察は、ドヒの犠牲のおかげでアンタッチャブルだった会長を捜査できると感謝を伝える。
またドヒは、この件を何も知らなかったギョンスクに害が及ぶことはないかと心配したが、「ギョンスクが初耳だと証言すれば問題ない」と検事は言った。

ギョンスクは、ドヒを犠牲にして市長になんかなれないと泣くが、ドヒは「あなたと出会っていい世の中があると知り、尊い仲間を手に入れた。あなたと出会ってなかったら得られなかった幸運。この幸運を守ってほしい。今からが本番よ、私が持たせた刀を思い切り振り回して。」と自分のブローチをギョンスクの胸につけた。
2人は涙を流し抱き合った。

検察はソン会長を起訴し、市も免税店にも制裁を加える行政命令を出した。
市長となったギョンスクは、ウンソン免税店の不正を次々に公表し、「免税店の利益をソウル市民へ平等に分け与えたい」と、ソウル市が設立する民間企業に免税店の持ち分の90%を譲渡するよう提案した。
会長はギョンスクに「市長の任期はせいぜい2年。一回の市長ごときが私を叩きのめせるとでも思ってるのか。次の選挙で元通りになる。」と強がるが、「私は一介の市長ではない、会長の不正とウンソンの正体を知っているファン・ドヒが作り上げた市長だ。従業員への不当な扱い、株価操作や粉飾決済や脱税や横領、そして殺人の隠蔽。ドヒの教えを有効に使い、会長の世界を潰します。2年もいらない、2ヶ月以内に終わらせる。」と宣言した。
怒りと悔しさで涙を流す会長。

ウンソングループは、専門経営者を招き全権を一任し、持ち分の90%をソウル市の民間企業に譲渡し、会長は刑務所に収監された。
ソジンも社長職から退き、チャリョンにグループ系列の物流会社で社長をやらないかと誘う。
苦労してきた妹に、姉としてのせめてもの思いやりだった。
チェリョンはソジンに「ジェミンは母さんが殺したのね…」と言って涙を流す。

服役中のドヒはテレビで「ギョンスク市長」の活躍を、ほっとしたように微笑んで見ていた。
ある日、ドヒに面会人が。
面会室の前には黒スーツの物々しい警護人たち。
面会室に入ると、カチッとしたスーツの見知らぬ男が立っていた。
男はドヒに「オ・ギョンスクを市長にした側近のファン・ドヒさん、私に力を貸してほしい。」と言うのであった。