Netflix韓国ドラマ 「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」第12話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」
各話のあらすじ ネタバレあり

第12話:ヨウスコウカワイルカ

前話はこちら↓

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ミル生命はドイツ系の保険会社に買収されることになりリストラが敢行される。
共働きの家庭は収入的に生活が安定していることから、社内結婚した夫婦の、どちらかが退職しない限り、夫の方が無給休職の対象になる。
女性次長のキム・ヒョンジョンは、そのリストラ対象となる。
出産後半月、育児休業も返上し職場復帰し、妻や母親の務めを諦めさせられて、必死に会社に尽くしてきたのに、ムン人事部長に「こんな時こそ内助の功だ」と言われ悔しくて号泣する。

かつて、父親を殺したチャン・ジェジンの弁護をしたハンバダのパク弁護士が、出所したチャンに襲われ怪我をしたと聞くミョンソク。
チャンは捕まっておらず、ミョンソクも共に弁護を担当したため不安になる。

ハンバダに、ミル生命のムン人事部長が依頼にくる。
2人の女性社員キム・ヒョンジョン次長とイ代理から不当解雇だと訴えられ、相手側の弁護士からは「女性差別」だと言われ困っていると。
リストラ対象の112組の夫婦のうち、98組は妻の方が辞めている。
家父長制が残る韓国では夫が働くべきだという考えが多く、しかも夫が人質となれば、妻たちは訴えて問題を起こすこともできない。
事前にこうなることを考慮していなかったのかと詰めれれるも、答えられないムン人事部長。

相手側には、女性や労働者の権利を強く訴える人権派のリュ弁護士がついているが、勝率は高くないということだ。
しかしそのリュ弁護士はなかなか強烈な女性で、ハチマキを巻いて、大声で堂々と、依頼人2人と共に裁判所の前で抗議運動をしていた。
そして、この事件の担当判事が、リュ・ミョンハだと発覚。(↓6話参照)

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相手側のリュ弁護士と同じ本貫であるため焦るヨンウとスヨン

<調停委員会>
案の定、リュ裁判長はリュ弁護士の本貫に触れ、リュ弁護士の父親の「行列字」が何代目かを聞く。
(行列字とは韓国の習慣の一つで、父親方の一族において、何代目なのかという序列を表す漢字1文字を名前の中に入れる名付け法で、主に男児に使われる。)
この裁判の本質は「性差別」だと言い張るリュ弁護士は、「なぜ私ではなく父親のことを聞くのか。行列字は男性にしか使われないだろうという偏見を持つ裁判長に、本件の本質を見てもらえるのか心配です。」とバッサリ。
さらに行列字的に、リュ裁判長より、リュ弁護士の方が序列が上だと分かり、何も言えなくなるリュ裁判長。

グァンホはヨンウに「付き合ってる人がいるのか」と聞く。
少し考えて「いない」と答えるヨンウ。
「付き合ってる人がいないのにキスはするのか!」と驚くグァンホ。
ヨンウは「今はデートをしてお互いを知る段階だ」と言う。
するとグァンホは「付き合う前に唇を奪うとは!どんなヤツか確かめるから今度連れて来い!」と怒る。

忙しく、夜遅くにハンバーガーばかり食べているミョンソク。
不審な男にビクビクして、スタンガンと護身棒を用意する。

<法廷>
ムン人事部長に「夫をクビにすると人質にして、妻を脅すことで女性社員の退職を促したのではないか」と問うリュ弁護士。
リュ裁判長は「本貫」件で、リュ弁護士に強く出られない様子。
ヨンウたちは、リストラにより夫の方が退職したというチェ代理を証人として呼ぶ。
チェ代理は、「会社の方針に性差別を感じない。退職金が支払われて、契約社員で働けるというメリットがあった。人員整理に買収に裁判と重なって、残った社員は辛いんです。」と言う。
それに対し、リュ弁護士は、チェ代理の夫が大腸ガンで手術をしたことに触れる。
チェ代理は夫の手術を控え1ヶ月の有給休暇をとっていた。
「会社が人員整理を行うほど厳しい状況において破格の待遇で、引き換えに会社に有利な証言をしているのではないか」と問う。

裁判の後、キム次長とイ代理は、敵対する証言をしたチェ代理を気遣い、夫の病気を心配し、一緒にフナ焼きを食べようと励ます。
涙を流して謝るチェ代理。
たくさん買ったフナ焼きを、敵であるヨンウたちにも差し入れするイ代理。
バックに付いてるキーホルダーが気になるヨンウ。

帰り道、ヨンウは、イ代理のバックについていたキーホルダーが不妊治療専門のヒマン女性クリニックのものだと発見する。
するとその時、ヨンウの世界にクジラ、いやイルカが現れ、ヒントが生まれる。

ミヌはテスとの契約でヨンウを辞めさせることを考えていた。
そして、ミヌは残業しているヨンウのもとに行き、そもそもミル生命のリストラ戦略はハンバダからの提案で、最初から女性社員を解雇するために行った、巧妙な性差別だ」と教える。
「これを証明すれば原告側に勝算はあるけど無理だよね…」と言って、これらの全てが書かれた意見書をヨンウに渡す。
それを読んで怒ったヨンウはミョンソクのもとへ。
「私たちが勝てば、女性社員の解雇を合法化することになる。イ代理の不妊治療を突く卑劣な方法だ。弁護士として世の中を良くすることに貢献すべき。」というヨンウ主張に対し、「弁護士の仕事は世の中を良くすることではなく、依頼人の弁護だ!」と怒るミョンソクを見て、冷静に怒ってる人の顔を分析し始めるヨンウ。
ミョンソクは「とにかく不妊治療のことを調べてイ代理を尋問するんだ」と言い伏せる。

休日、水族館の前で「イルカ解放デモ」をするヨンウとジュノ。
これでもデート中なのだ。
弁護士としてミル生命を弁護するのか、個人の信念を貫いて原告を守るのか、狭間で揺れ悩むヨンウに、「どんな決断でも僕は応援する」と優しく寄り添うジュノ。

<法廷>
イ代理に尋問するヨンウ。
顔をしかめ、悩みながらも「不妊治療を行い妊娠する予定だったなら、希望退職は絶好の機会でしたね。厳しい状況の会社を辞めて退職金をもらい治療に専念しようと思ったのでは?」と早口で言うヨンウ。

ヨンウはリュ弁護士から「弁護士は1人の人間として依頼人の隣に座るんです。誰の味方になるのかちゃんと判断しないと。自分に嘘は付けないでしょ。」と優しく諭す。

ミヌは、ハンバダがミル生命に提案したリストラ戦略の書類を、ヨンウの名刺を同封してリュ弁護士に送っていた。
ヨンウが送ったように見せかけたのだ。

ジュノに家まで送ってもらったヨンウは、「キスしてるところを父に見られた」と報告。
驚くジュノ。
さらに「私たちはまだ付き合ってない」と言うヨンウに、「つまらないデモやゴミ拾いを一緒にやるのは好きだから!それなのにまだ付き合っていないと言うのはすごく寂しい!」と怒る。

<法廷>
リュ弁護士は、ミル生命が女性社員解雇の目的で人員整理の方針を綿密に計画していた証拠が匿名で届いたと、書類を提出する。
ミヌは自分が送った書類だと確信してニヤけるが、中身は違っていた。
ムン人事部長の手帳であった。
常務との通話中にとったメモで「夫が不利益を被ると言い妻を退職させろ」という指示内容が書いてあった。
証拠として認められ、喜び合う原告たち。
匿名で手帳をを送ったのはチェ代理だった。

女性社員への不当解雇を糾弾するデモ活動は一気に盛り上がり、裁判は原告に優勢かと思われた。

<法廷>
<判決>
リュ弁護士たち原告の訴えは棄却され、ヨンウたち被告の勝訴。
意外な判決だった。
勝訴したにもかかわらずムン人事部長は買収先の意向により解雇されることになった。
「たくさんの社員をリストラしておいて無傷じゃ済まされない、因果応報だ」と肩を落とす。

リュ弁護士は、判決がどうであれ、これからも雇用の安定と平等のために勇敢に戦っていくと演説し、支持者たちから声援と拍手が送られた。

後日、ヨンウとスヨンは、リュ弁護士から裁判の打ち上げに招待された。
リュ弁護士はハンバダにいないタイプ、絶滅しないでほしいと言うヨンウ。
ミヌが送った資料は、確かにリュ弁護士のもとに届いていた。
しかし、それを使ったらヨンウが困るからと、使わずに戦ってくれたのだ。
リュ弁護士はそれをヨンウに渡し、「ハンバダ社内も複雑なのね…もっと気をつけないと」と忠告する。
打ち上げパーティーは屋上で行われた。
明るく清々しく正々堂々としているリュ弁護士の背後にイルカを見たヨンウ。

ミョンソクは、相変わらず遅くにハンバーガーを買って残業。
またもエレベーターに現れた不審な男にビクビクする。
怖くなってエレベーターを降りるが、男がついて来る。
エレベーターの管理業者がフロアを間違えただけだった。
知らずに怯えるミョンソクだったが、チャン・ジェジンが捕まったとの連絡を受け、ホッとして気が緩み、むせてしまい、なんと吐血してしまった!

 

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