Netflix韓国ドラマ 「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」第6話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」
各話のあらすじ ネタバレあり

第6話:私がクジラだったら…

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mokumokuw.hatenablog.com

 

強盗傷害罪の脱北者ヒャンシムの公益案件をスヨンが担当しているのだが、スヨンが被告人に感情移入しすぎて熱くなっているので、「どうどう」と落ち着かせるようにとヨンウも加えられた。
ヨンウがさっそくスヨンの部屋に行くと、ずっと帰宅せずに、まるでそこで暮らしてるかのような散らかりぶり。
スヨンはカーラーを前髪に巻きスウェットでタイピングしていた。

2人でヒャンシムに会いに拘置所へ。

<事件内容>
5年前ヒャンシムは、「お母さん」と呼ぶ脱北ブローカーのチェ・ヨンヒに1000万ウォンの返済を求めた。
するとチェは直接返済するのではなくお金を持ってるイ・スニョンの所に行くようにと言った。
キム・ジョンヒと一緒に「舐められないように」と棒や石を武器に持ってイ・スニョンの家に押し入る。

するとイ・スニョンはお金を持っておらず、さらに怪我をしていた。
それでも、2人は「お金を返せ!」と棒でガラスを割ったり石で家具を叩いたりして脅かし、服を掴み、数回殴った。
1階の大家が「うるさい」と警察に通報し、2人は逮捕された。
ヒャンシムにはまだ小さい娘がおり、自分が服役すれば娘を捨てることになる。
脱北者だから頼れる身内もいない。
そのため、裁判の直前に、娘を連れて数年間逃亡していたのだ。
あまり幼いうちに離れ離れになると母親のことを忘れてしまうため、ある程度成長して記憶に残る年になった段階で施設に入れて出頭したと言う。
「小学生になる娘のために罪を償って出てこないと」と。
それを聞いたヨンウは「献身的な母クジラの母性のようだ」と胸を打たれ、「執行猶予付きを勝ち取る!」と鼻息荒く意気込んだ。
「どうどう作戦」を忘れ、ヨンウまで熱くなってしまった。

ミョンソクは「酌量減刑だけでは執行猶予は難しい。刑の軽減の理由を見つけなければいけない。しかも逃亡しているとなると、より刑が重くなる可能性がある。」と言う。
さらに、共犯のキム・ジョンヒの裁判ですでに十分に話し合われており、その結果が懲役4年なので、おそらく同様の結果になるだろうということだ。
しかし、小柄な女性であるヒャンシムとジョンヒが、短時間に素手で数回殴っただけの割に、被害者イ・スニョンの怪我は酷いものであるため、見落としがないか調べてみることにするスヨンとヨンウ。

ジュノはミヌと家飲みして、恋愛相談をして酔い潰れていた。

スヨンとヨンウは5年前にヒャンシムとジョンヒの弁護をしたクォン弁護士に話を聞きに来た。
被害者の怪我のことを聞くと「医師の診断書は患者の発言に基づいて書かれるため客観的な判断ではない。覆すのは難しい。」
そして、診断書を書いた医師は脱北者への強い偏見があったと判明した。

スヨンとヨンウはジュノと一緒に被害者イ・スニョンの家に来た。
スニョンは夫からひどい暴力を受けていた。
パニックになるヨンウを抱きしめるスヨン、そんな2人を守るジュノ。
1階の大家が警察に通報していた。
話を聞くと、大家は、騒ぎが起こるたびに通報しており5年前も今日と同様に通報したと言う。今となっては住所を言えば出前みたいに警察官が来るようになったと。
スヨンは警察に通報記録を送ってもらうことに。

ミヌは、ジュノの恋の相手がスヨンであると勘違いして、スヨンに「ジュノが好きなのは君のようだ」と言ってしまう。
意識し出すスヨン、かなり嬉しそう。

<法廷>
この事件の反対尋問は5年前にすでに終えているので、また証人として呼び出す必要はない、勝手に逃げて戻ってきたのに…と言う検事に対し、「公平な裁判を受けるのは国民の権利だ。被告人は韓国国民ではないのか!」と反論するヨンウ。
検事の言葉を遮って話し出したヨンウを不快に思ったリュ・ミョンハ裁判長は「話の腰を折るのは禁止です」とヨンウを注意する。
リュ裁判長は、氏族発祥の地である「本貫」にこだわる性格のようだ。
それを察した検事は、ここぞとばかりに「本貫」の話を持ち出し、裁判官をおだてる。
そこでスヨンは、「本貫」に絡めた、部長判事である自分の父を持ち出した。
裁判長は、スヨンの父を可愛がっているらしく食事に連れて行ったりしている後輩だと。
そんな後輩の娘スヨンの存在に機嫌を良くした裁判長は、そのままスヨンの言いなりに、証人召喚を承諾した。
ガックリする検事。

ジュノとスヨンが話しているのを見て、ミヌは「美男美女でお似合いだ」とヨンウに言う。
複雑なヨンウ。

<法廷>
被害者スニョンの証人尋問。
スニョンは顔中アザだらけで、陪審員たちはざわめく。
事件当日、スニョンの夫が暴行してると大家が通報して警察が来たことを覚えているかと聞くと、スニョンは5年も前のことで覚えていないと答える。
ウソをつくスニョンニ怒り出してしまったヒャンシム。
「普段、夫から受けている仕打ちを私になすりつけようとしている!」と。
大声で騒ぎを起こしたヒャンシムに気分を害した裁判長は「この法廷では被害者と被告人を会わせません」と言って休廷となる。
怒りが収まらないヒャンシムに、「どうどう」と言うヨンウ。
「娘さんに早く会いたいのなら私たちに協力を」となだめる。
次に被害者の診断書を書いた医師の証人尋問。
被害者の怪我は、夫からの暴行によるものではななく、ヒャンシムたちによるものだと言い張る医師。
ヨンウは、かつて医師が書いたコラム「犯罪集団と化している脱北者たち」を持ち出す。
ヨンウは尋問を重ねるが、誘導尋問だと言われてしまい口籠ると、医師は「この裁判は韓国人の税金行われている。平凡な韓国人男性をDV男に仕立ててまで脱北者を助けるのは正しいことですか?」と言い出す。
呆れ出す陪審員たち。「脱北者も韓国人だ」と言う裁判長。

実はこの医師は、ハンバダの弁護士スンジュンの大事な大型顧客だった。
この裁判によって数十億ウォンの顧客を逃したと激怒するスンジュン。
謝るスヨンとヨンウに「謝るな、悪いのは自分。たかが公益案件、たかが脱北者と考えるのはやめよう。頑張ろう。」と励ますミョンソク。

ヒャンシムは娘と面会する。
抱き合って泣く2人を見て、ヨンウは小学校の運動会の時のことを思い出していた。
他の生徒には父と母がいるのに、どうして自分には母がいないのかと父グァンホに聞いていた。
ヒャンシムを救ういい方法はないかと考えを巡らせるスヨン
強引だが一つだけ方法はあると言うヨンウ。

<法廷>
ヨンウは「北朝鮮法」を持ち出す。
北朝鮮法に慣れているヒャンシムは、お金を取り戻そうとしただけで被害者の自由を奪う意図はなかった。自分の行為が無期懲役や7年以上の懲役刑となる強盗傷害罪になるとは思わなかった。なぜなら北朝鮮ではヒャンシムの行為は強盗罪に該当しないからだ。」と主張。
前代未聞のこじつけだと言う検事。
ヒャンシムも「北朝鮮法だとかよくわかりません…」と発言してしまう。
効果的的な弁論はできずに終了。

肩を落とすスヨンとヨンウ。
すると、ヨンウの世界にクジラが現れヒントが生まれる。
違憲法律審判」を思い出し、陪審員の結果出る前に弁論再開を申請するため、裁判長に会いに行くと言う。
アポがないので入れないため、スヨンは、裁判長と同じフロアで働く部長判事である父に会いに来たということにして入り込んだ。
裁判長の部屋に強引にやってきたスヨンとヨンウの「強盗傷害罪で裁くのは違憲だ」という主張について強引だと叱り付ける裁判長。
ヨンウは、ヒャンシムが偉大な母親だから熱くなっているのだと言う。
「非常識で自分勝手で自分が何をしたのかわかっていないようだが、子供を見捨てないために5年も逃げていた。母性は減刑の理由にならないが、母親を忘れない年齢まで娘を育てればまた娘に会えると信じて耐えてきた偉大な母親の気持ちがある。どうかお察しください。」と頭を下げた。
しかし弁論の再開は認められなかった。
捕鯨では子クジラを先に殺す方法が有名なの。苦しむ子クジラの横を離れない母クジラに向かってモリを投げる。クジラは知能が高いから子供を見捨てなきゃ自分も死ぬこともわかってるのに絶対に離れない。もし私がクジラだったら母に捨てられなかった?」とスヨンに話す。

<法廷>
<判決>
陪審員たちは満場一致で有罪、満場一致で懲役4年。
皆が覚悟したが、裁判長が下した判決は、
初犯であること、脱北者で韓国の法律に不慣れなこと、罪を忘れず出頭したことを考慮して、懲役1年9ヶ月、執行猶予3年、保護観察、80時間の労働奉仕
となった。
驚きの判決だった。
スヨンとヨンウの頑張りは無駄でななかったのだ。
しかし、あれこれ強引な手に出なくても、減刑の基本である「出頭」を主張すればよかったのだと気付かされる。
喜ぶスヨンとヨンウ、涙を流して感謝するヒャンシム。

デパートで買い物中のテ・スミ。
母娘が買い物をしているのが目に付く。
人が雑に戻した商品が気になり、真っ直ぐに整える。

同じく買い物中のスヨンとヨンウ。
崩れた商品をきれいに整えるヨンウとすれ違うテ・スミ。