もくもくぅと韓ドラ

ドラマや映画のあらすじを詳細に、ネタバレありです。

Prime Video韓国ドラマ「グッドボーイ」第9話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「グッドボーイ」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:JTBC

第9話:はじめ(アレ)

前話はこちら↓

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2018年のサンパウロ大会
足首を怪我していて、思うように動けないジョンヒョン。
相手の剣を避けきれず、目を負傷してしまった。
マスクの隙間から滴る血。
観客席のドンジュとハンナも心配そうに見守る。
ジョンヒョンは気合いで立ち上がり、「できる!できる!」と自分を奮い立たせて試合を続行した。


ジュヨン一味は、搬送中の押収品エフェドリンを奪うため、トラックをトンネル内に閉じ込めることに成功。
搬送に同行していたハンナとジョンヒョンは、長いトンネル内のそれぞれ違う場所で、一味からの攻撃に悪戦苦闘。
必死に敵を倒すのだが、多勢に無勢できびしい状況だ。
トンネルの外でもマンシクとジェホンが悪戦苦闘していた。
ドンジュは、向かってくるたくさんの敵を倒しながらトンネルの奥へと向かうのだが、やはり多勢に無勢。
フラフラになりながらも、なんとか敵のバイクを奪いトンネルの奥へと走り行く。
そして、ピンチを迎えていたジョンヒョンを助けるのだが、突如背後からスポーツカーで突進してきたジュヨンに轢かれて倒れてしまう。
意識はあるものの、動けないドンジュ。
ジュヨンは「お遊びはリングの上でやれ。正義なんか貫いても無駄だ。こっちは命を掛けてる。今日はとびきり印象深い日になるぞ。」と吐き捨てて車に乗ってトンネルの奥、エフェドリンの元へ。
エフェドリンの積まれたトラックを死守していたハンナだったが、一味にやられて倒れてしまい動けない状態。
そこへ麻鬼やジュヨンがやって来て、エフェドリンの積まれたトラックを奪い去る。
ハンナは力を振り絞って立ち上がり、走り行くトラックに乗り込んだ。
トンネル奥へとやって来たドンジュとジョンヒョンだったが、すでにハンナはおらず、炎に包まれたハンナの車に絶望する。

ジュヨンの策略によって押収品エフェドリンはまんまと持ち去られてしまった。
GPSも監視カメラも通信も破壊され行方が分からない。
さらにハンナも消息不明。
状況は厳しく、怪我をしてボロボロのドンジュとジョンヒョンだが、ハンナ救出のため、捜索に急ぐ。
ジョンヒョンは腹部を刺されており、ドンジュよりも状態が悪かったがハンナのために気合を見せる。

一方ハンナは、エフェドリンの積まれたトラックにしがみついていた。
そして、ドンジュたちに行き先を示すため、分かれ道で自分の靴を投げ捨てた。
ドンジュとジョンヒョンは、分かれ道でハンナの靴を見つけ、それをヒントに捜索を急ぐ。
すると、次の分かれ道では上着が、次の分かれ道ではシャツが、下着が。。
一体ハンナは現在どんな格好をしているのか。。
ドンジュとジョンヒョンは、ハンナの残してくれた手がかりによって、トラックを見つけることができた。
しかし、中はもぬけの殻。
タイヤ痕から、数台のトラックに分散してエフェドリン運び出したようだ。
ハンナもいない。
ドンジュとジョンヒョンが途方に暮れていると、またもハンナの残したヒントが見つかった。
落ちていた軍手に血で“4131”と書かれていた。
ドンジュとジョンヒョンはすぐにナンバー4131の照会。
未登録車だった。

警察署では、エフェドリンを持ち去られるという失態をやらかしたマンシクにカンカンの庁長。
マンシクは庁長に見つからないように隠れており、警察署に戻ってきたドンジュとジョンヒョン、負傷しているジェホンを連れて警察署を逃げ出し、インソン質店へとやって来た。
マンシクが度々訪ねるこの質店は、実は興信所だった。
今はここを拠点に、ハンナと奪われたエフェドリンの捜索を進めることに。

質店店長の調べで、グァンセが密航を企んでることが発覚。
さっそく港へと向かい、グァンセを捕まえた。
そして、奪ったエフェドリンの取り引き相手は日本のヤクザらしい。
では、取り引きが行われる場所はどこなのか。
ドンジュたちは取り引きを担当していた金ウサギの元を訪れる。

拘置所にいる金ウサギは、ジュヨンによって、弟である銀ウサギを人質に取られて口止めされており、まったく口を割らない。
銀ウサギを連れてきたら話すと交換条件を突きつける金ウサギ。
指名手配中で行方不明の銀ウサギ、見つけ出そうにも恐らく海外逃亡しているだろう。
八方塞がりのドンジュたち。

ハンナと奪わたエフェドリンは一体どこに。。
途方に暮れるドンジュたちは、とりあえず今できることをしようと考え、これまで金ウサギが行ってきた悪事が発生した場所を、片っ端からチェックすることに。
とっ捕まえたグァンセにも手伝わせて。

その頃、ハンナはエフェドリンのコンテナに身を潜めていた。

その頃、インソン市長襲撃事件が起き、怪我人や揉め事でインソン警察署では大騒ぎ。
これはジュヨン一味による捜査妨害だ。
自作自演の茶番劇。
広域捜査隊のアン・デヨンもそれを分かってはいるのだが対応せざるを得ず。
ドンジュたちは協力を得られなかったが、ハンナを助けるべく、黙々と作業を進める。
ドンジュはそんな中、度々目眩に襲われ意識が朦朧とする。

ジュヨンは日本のヤクザと港で取り引き中。
日本のヤクザは、取り引きに遅れが出ていることに不信感を抱き、ごね始める。
苛立つジュヨンは、突然通訳者を撃ち殺し、サイコパスぶりを見せつける。
日本のヤクザはジュヨンを恐れ、取り引きを受け入れた。
エフェドリンが船に運ばれる。
コンテナに隠れるハンナも一緒に運ばれていく。
コンテナの中から、ペッカとレオのやり取りを覗き見ていたハンナ。
レオの持っていた銃がロシア製トカレフであることを見つけたハンナは、父が殺された銃と同じだと気づく。
コンテナを出て、見つからないよう慎重に船内を偵察するのだが、ペッカに見つかってしまった。
ハンナは頭突きを食らわし必死に逃げるが、ジュヨンに捕まってしまい、瓶で頭を殴られてしまう。
ハンナは他の死体も転がるコンテナに閉じ込められ、後に太平洋の真ん中に沈められることに。
ハンナはコンテナの扉が閉められる直前、レオに質問を投げかける。
「2008年、インソン市でロシアンマフィアが撃たれて死んだ。事件を担当した警察官も巻き添えになって殉職した。名前はチ・ホチョル、私の父親よ。」
ハンナの父ホチョルを銃殺したのはレオであることが分かった。

ハンナはコンテナに運び込まれる際に一味の男から携帯を盗み取っていた。
かすかに電波のある場所を見つけ、警察に連絡。
途切れ途切れの電波の中、必死に場所を伝えた。
それはドンジュたちに届いた。
ドンジュとジョンヒョンは、ハンナの手がかりを元にクムポ造船所だと推測。
クムポ造船所から3時にビクトリー号が出航するという情報も得た。
さっそくドンジュたちはクムポ造船所へと急ぐ。

クムポ造船所にやってきたドンジュとジョンヒョンは船に積まれたたくさんのコンテナからハンナを捜索。
敵を倒しつつ必死に声をかける。
その声が聞こえたハンナは力を振り絞って、コンテナの壁を叩き居場所を伝える。
そしてドンジュはようやくハンナを見つけた。
ハンナを力いっぱい抱きしめるドンジュ。
ドンジュよジョンヒョンはハンナと連れて、急いで船を降りようとするが、後から後から敵が向かってくる。
ジョンヒョンはそんな中、現れたペッカに腹を刺されてしまう。
ドンジュも目眩に襲われ満身創痍の2人。
しかし、敵は減るどころか、後から後から向かってくる。
絶体絶命の3人。。
しかしドンジュは「ひるんだらゲーム終了だ。」と自身を奮い立たせて多勢に向かっていった。
そしてドンジュは自分がが敵を抑えている間に、ハンナを連れて早く船を降りろとジョンヒョンに指示。
ドンジュは体を張って敵を足止めさせる。
しかし、ジョンヒョンとハンナが船を降りる寸前に、レオに捕まってしまった。
レオはハンナに銃口を向けた。
ジョンヒョンはハンナをかばって撃たれて海に落ちてしまった。

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Prime Video韓国ドラマ「グッドボーイ」第8話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「グッドボーイ」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:JTBC

第8話:誤発弾

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熱いキスの後、ハンナは行き場のないドンジュを家に招き入れた。
そして、しばらくの間、住まわせることにした。
嬉しそうなドンジュ。

強力特別捜査チームは、解散は保留になったとはいえ、チーム存続のため庁長の機嫌を取るべく、インソン警察署のイメージアップイベントに参加。
ドンジュは、庁長のマッサージをしてご機嫌を取る。
その甲斐あって、ドンジュは1ヶ月の停職で済んだ。
再び団結したシームは、さっそく捜査を進めることに。
麻薬の原料ルートから辿って、その糸口を捜すことにした。
しかし、ドンジュはハンナにラブでニヤニヤが止まらない。
すかさずハンナからの警告が入るドンジュだった。

ジュヨンたち一味は、麻薬の原料が手に入らず作業が滞っていた。
1週間後の出航までにブツを積まないと各々商売にならない。
さらに運送に関して運転手の不足で遅れが発生すると。
契約違反じゃないかと不満続出の面々。

広域捜査隊のアン・デヨンが、“201保税倉庫”近くで銃声が聞こえた事件について、強力特別捜査チームまで、資料を持ってきてくれた。
現場で採取された血液は、情報収集のためにマンシクたちが度々使っていたグァンセのものだった。
ショックを隠せないマンシクたち。
ジョンヒョンの調べで、麻薬の原料であるエフェドリンの受け渡しがあることが判明。
さらに他の原料は通関手続きのため遅れていると。
つまり、原料はまだ港にあるということ。
持っていかれる前に、何としても押収しないと。

そんな中、マンシクは背中が真っ赤に腫れ上がり痒くて仕方なかった。
以前、ロシアを経由した麻薬を押収した際、付着していたアリに噛まれてこうなったとのこと。
これは殺人アリとも呼ばれる、毒を持つヒアリだった。
ビビり倒すマンシクは倒れてしまったが、大事には至らず。
マンシクには気の毒だが、このアリ騒動が原料を押収するヒントになった。

コンテナが積まれたインソン港に疾病管理庁がやって来た。
発見されたヒアリの拡散と被害防止のため非常対策班による検疫が行われるのだ。
これはドンジュたちの策略。
ジュヨンたち一味は、密輸した麻薬の原料に手出しできず身動きが取れなくなってしまった。
ドンジュとハンナとジョンヒョンは、ヒアリの防疫作業員に成りすまし、たくさんのコンテナを回り、麻薬の原料を捜索する。
ところが、作業員の中に麻鬼が紛れ込んでいた。
ドンジュたちより先に原料を手に入れようとするが失敗。
麻鬼自身がドンジュたちに見つかり、その場で手錠を掛けられて逮捕。
しかし、麻鬼は発作を起こした芝居をし、その隙に一味が現れ、逃げられてしまった。
麻鬼には逃げられたが、ドンジュは麻鬼がいた付近のコンテナからエフェドリンを見つけた。
大量のクマのぬいぐるみの中に隠された薬物。
手柄に喜ぶマンシクだった。
そんな中、ジョンヒョンがヒアリに噛まれたようで発疹と共に発熱など体調不良に。
医務室に行き、注射を打つことになった。
注射を極度に嫌がるジョンヒョン。
これでは処置できないので、ドンジュはジョンヒョンを殴って気絶させ、その隙に注射を打って治療した。

押収したエフェドリンのコンテナをインソン警察署に持ち帰り、大手柄を上げた強力特別捜査チームは、庁長にも褒められ、最高のドヤ顔。
その夜はみんなで楽しく食事会。
帰り、ドンジュは意気揚々とハンナの家に一緒に帰ろうとする。
ところが、それを察したジョンヒョンは、ドンジュを強引に自分の家に連れて帰る。
嫌がるドンジュ。
ジョンヒョンの家に到着し、通されたのは物置と化した部屋。
ハンナと過ごしたかったのに。。不貞腐れるドンジュ。
仕方なく布団を敷こうとしたら、ダンボールが崩れてきた。
中にはハンナと交際していた時の写真が。
ブツクサ言いながら、他の物も見てみる。
そこにはフェンシング選手時代のジョンヒョンの記事の切り抜きが。
ジョンヒョンは、オリンピックの金メダルを競う試合で、相手の剣が左目に刺さり怪我をして敗退していた。
ドンジュはそれを思い出し、部屋を抜け出し薬を買ってきた。
そして、注射を嫌がるジョンヒョンを殴った時にできた頬の傷に薬を塗ってあげようとする。
気色悪いと嫌がるジョンヒョンと、薬を塗ってあげたいドンジュで、微笑ましいワチャワチャ。

エフェドリンを逃してしまったジュヨン一味は、取り引きが滞るため、困り果てていた。
その時、外に止めてある車のトランクから物音が。
レオが開けると、中にグァンセが。
マンシクたちが情報を得るために使っていたグァンセは生きていた。
足を撃たれて怪我してるものの、グァンセは隙を見て逃げ出した。

翌日、押収した大量のエフェドリンを証拠保管所へと搬送するハンナたち。
押収品を乗せたトラックの前にハンナの車、後ろにジョンヒョンの車で護送する。
ドンジュはまだ停職中のため留守番。
ジュヨンと繋がる市長から、「なんとかしろ」と連絡を受け、困り顔の庁長。

ジュヨン一味から逃亡したグァンセが無事に見つかった。
マンシクとドンジュが駆けつけて話を聞くと、ジュヨンが押収されたエフェドリンを盗む計画を立てていることが分かった。
押収品搬送の日時や動線など、詳細までを把握していることから、警察庁の中に仲間がいると推測される。
ジュヨンにとって、逃げたグァンセが警察にすべてを話すことも想定内、策略の一つだった。
マンシクとドンジュもハンナたちに合流すべく現場へ急ぐ。

その頃、庁長の命令で、市庁で行われているデモ活動に多くの機動隊が派遣され、ハンナたちが行っている押収品搬送が手薄になる事態に。
これは、押収品を盗むためジュヨンが手を回したのだ。
警護が手薄になったところを狙って、押収品を盗みに来る。
マンシクは急遽、搬送ルートの変更を電話でハンナたちに指示。
しかし、時すでに遅し。
押収品搬送チームはトンネル内に閉じ込められ、ジュヨン一味の車やバイクに取り囲まれてしまった。
押収品を乗せたトラックはトンネル内で立ち往生。
ハンナとジョンヒョンは一味と必死に戦う。
ドンジュとマンシクがトンネルに到着するが、出入り口が封鎖されており、さらに一味に取り囲まれて中に入れない。
2人は次々に一味を倒し、トンネル内へと急ぐ。
協力に駆けつけたジェホンの乗った車は、一味の車に激突されて横転。
なんとか気合いで車を脱出し、一味と戦う。
しかし、一味の強さと人数の多さに悪戦苦戦するドンジュたち一同。
皆がピンチを迎える中、ドンジュはフラフラになりながらも一味から奪ったバイクに乗ってトンネルの中へと走り行く。

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Prime Video韓国ドラマ「グッドボーイ」第7話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「グッドボーイ」
各話のあらすじ ネタバレあり

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第7話:パーテール パーテール

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ジュヨンの前に現れ、「僕がバカだった。お前を殺しておくべきだった。礼を言うよ、これで心置きなくお前を殴れる。お前を殺してやる。」と言って渾身のパンチを食らわせたドンジュ。
馬乗りになり、怒りのままに何度も何度も殴り続けた。

ドンジュはギョンイルの母の店に戻り、母が作っておいてくれたおかずを口いっぱいに頬張り、涙をポロポロとこぼす。

ギョンイルの母は、幸い命に別状はなかったが、集中治療室にていまだ意識は戻らず。
店や周辺に防犯カメラはなく、犯人を特定する指紋も残っていない。
頭を抱えるマンシクたち強力特別捜査チーム。
ギョンイルの母は肩を撃たれ、弾は貫通していた。
救急車が到着したのは通報があった15分後。
かなりの出血量があったのに生きていたのが不思議なほど。
実は、救急車が到着した時、応急処置が施されていたとのことだ。

ドンジュに殴られたジュヨンは、かなりの重症を負い、入院。
マンシクたち強力特別捜査チームはジュヨンの監視と、麻鬼ことキム・ヨナの指名手配することに。

ジュヨンは、ドンジュに殴られる様子を証拠として撮影させており、重い処罰を求めた。
ドンジュを職務から外し、強力特別捜査チームの解散。。
銃を盗んだのも、ドンジュを刺激して暴行させたのも、念入りなジュヨンの計画だった。
これ以上の捜査を妨害させることに成功したのだ。

ドンジュの暴行によって、マンシクやチームメンバーは恐らく処分を受け、降格するだろう。
ドンジュは責任を感じマンシクに辞職を申し出たが、マンシクは「お前は悪くない。辞職したらジュヨンは野放しのままだぞ。お前は元王者なのにゴングが鳴る前に試合を諦めるのか?余計なことを考えるな!」と励ました。
ハンナは、らしくなくウジウジ悩むドンジュに活を入れる。
1週間後の懲戒会議で処分が決定することになる。
落ち着かない状況の中、強力特別捜査チームはできることをやろうと心を一つにするが、手がかりが何もないと頭を抱える。
そこへ広域捜査隊のアン・デヨンがやって来て、捜査情報を教えてくれた。
麻鬼のパスポートは偽造されたもので、他にいくつも見つかったと。
つまり“キム・ヨナ”という名前は偽名。
ジュヨンの飛ばし携帯の記録から、“キム・ヨナ”と登録された番号に何度も電話をかけていることが分かる。
他にもロシアや中国の名義の相手を通話しており、飛ばし携帯の業者を検挙すれば通話相手を特定できるはずだと。

その頃、麻鬼は看護師に成りすまし、完全監視下のジュヨンの病室へ。

マンシクとドンジュとジョンヒョンはさっそく飛ばし携帯の業者を捜す。
かつて車の密輸を仕切っていたグァンセを再び訪ね、強引に情報を吐かせ、外国人観光客からパスポート情報を盗みとり、飛ばし携帯業者にその情報を売っている悪徳ガイドを見つけた。
悪徳ガイドに取引相手の顔写真を特定させ、さっそくこの“テポドン”という男を捜索する。
しかし、なかなか見つからず。。

ハンナとジョンホは、通話記録の分析を。
ジュヨンが逮捕される直前の受信メールは、チャイナタウン近くにある“201保税倉庫”からだった。
管理者は“金ウサギ”の弟“銀ウサギ”ことイ・サンス。

ジュヨンの病室に来た麻鬼は「あの女はどこいいるの?」と聞いた。
ジュヨンは「ブツを作れば教えてやる。」とだけ答えた。
ジュヨンは「ギョンイルの母がなぜ生きていんだ」と麻鬼を問い詰めた。
実は、ジュヨンがギョンイルの母を撃ったのだが、指を怪我しており正確に撃てなかった。
そのため、麻鬼が後始末するはずだったのだが。。

ジュヨンは退院。
その足で、なんとギョンイルの母の入院する病院へやってきた。
連絡を受け、ドンジュとハンナが急いで病院に駆けつけ、ジュヨンを止めた。
「撃った張本人がふざけるな!」と怒りをぶつけるドンジュ。
「証拠も目撃者もいないのに決めつけるな」とジュヨン。
元射撃選手のハンナは、ジュヨンが指を怪我しており、ギョンイルの母を正確に撃ち殺せなかったことを見抜いていた。
しかし、ジュヨンは慌てるでもなく「そんな事が証拠に?母親が目覚めたら伝えろ。(ジュヨンの顔を)見てたとしてもシーっ。。命が掛かってるから。警察官として正義を貫くか?そんなことは考えるな。法律や規則、フェアプレーが通じるのはフカフカなリングの上だけ。」とドンジュを刺激。
ハンナに「今度銃の持ち方を教えてください。狙った的に当てたい。」と言って立ち去った。
起こって殴りかかろうとするドンジュを止めるハンナだったが、むかっ腹が立ち、ジュヨンが持ってきたお見舞いの果物セットを投げつけた。
ドンジュはそんなハンナを惚れ直した。

ドンジュは、怪我がきちんと治り切っていいないのに勝手に退院し無茶を繰り返しているので、主治医から頭部のMRIを勧められる。

強力特別捜査チームは、捜査の結果、事件の全貌が見え始めた。

マンシクとドンジュとジョンヒョンは、ようやく見つけた飛ばし携帯業者の“テポドン”の情報から、【ペッカ】というキーパーソンにたどり着く。
朝鮮族暴力団をまとめてトンブク会を組織し、毎週のように飛ばし携帯を箱単位で買い求め、金ウサギ亡き後、チャイナタウンを掌握している。

ハンナとジェホンが“201保税倉庫”の調査中に、銀ウサギ亡き後、この倉庫を運営している黒ネコ組の【レオ】という、極東を拠点にするマフィアのボスにたどり着く。

韓国や日本や東南アジアで麻薬供給権を支配する【麻鬼】。

そしてJ9警備サービスの【オ・ジョング】。

その中心にいるのが関税庁7級公務員【ミン・ジュヨン】。

暴力団・マフィア・麻薬・密輸
この全員が、密輸を通じで利権を拡張。
悪のカルテルだ。
規模が大きく、マンシクたちの手に追える案件ではない。
さらにインソン市長や庁長まで関わっているため、そう簡単に片付く問題ではないため、慎重にならざるを得ないが、ドンジュは「警察は悪を捕らえる組織!」だと言い切る。

ジュヨン、麻鬼、ペッカ、レオ、ジョングは、アジトに集まり会議。
キャンディーの原料を無駄に使い偽物を作って荒稼ぎしたインソン市長の息子。
ヘマをして逮捕された金ウサギ。
警察も気付いて嗅ぎ回っているお粗末な現状に対して、不満を募らせるペッカとレオはジュヨンを問い詰める。
ジュヨンは「僕を信じるな。みなさんの前に落ちるとんでもない額の金だけを信じて。」と彼らを説得した。

強力特別捜査チームは解散となり、メンバーはみな懲戒を食らって、元々いた部署に戻されるとのことだ。
何もできず、悪人がのさばることに悔しくてたまらない一同。
ドンジュは懲戒委員会の最中、すっと立ち上がり、「私は規則を尊重し遵守しながらスポーツマンシップに則り、大会に参加することを、すべての選手の名で誓います。選手代表ユン・ドンジュ。」と宣言し、その場を立ち去った。
そして、その後2日間、マンシクたちとも連絡を絶ち、消息不明になった。
ドンジュが最後に会ったと確認できるのはJ9警備サービスのオ・ジョングだ。
ジョングは現在行方不明。
ジュヨンもまた、現在行方不明になっている。

2日間も連絡が取れず、ドンジュがまた問題を起こしているのではないかと心配で気が気じゃない強力特別捜査チーム。
すると、デスクの下からドンジュが出てきた。
ドンジュは顔に怪我をしている。
何とかしたくて、何かしたくて誰にも言わずに単独行動をしていたドンジュ。
危険を省みない勝手な行動に怒るマンシク。
呆れ果てたハンナは、ドンジュを突き放し傷つける言葉を投げかけてしまった。
そして、ドンジュは再び行方不明に。

そんな中、突然、強力特別捜査チームの解散は保留となり、メンバーの懲戒もなしになった。
実は、連絡が取れなかった間、ドンジュはジュヨンに直談判していたのだ。
「自分が殴られる代わりにチームには手を出すな」と。
ドンジュはジョングに殴られまくったが、耐え抜いた。
それを知ったハンナは、ドンジュを捜して走る。

ドンジュは体調が悪かった。
主治医から脳損傷の疑いがあると告げられる。
いわゆる“パンチドランカー”だ。
きちんと検査を受けて治療しないと、どんどん酷くなるということだ。

何日もドンジュと連絡が取れない日々が続いた。
ハンナは心配でメールを送り続けるが返事はない。
そんなある日、ハンナの家の近くで、ドンジュが帰りを待っていた。
ドンジュ「ジュヨンに勝つ方法はないと思っていた。僕にはお金も力もないだろ。でも1つだけあったよ。殴られること。受け身を取るのは上手だ。チームを守る方法はそれしかないと思った。ごめん。」
ハンナ「ドンジュ、よくやった。あなたはここで諦めたい?」
ドンジュ「いや、諦めない、絶対に!」
何度倒れても、また立ち上がるだけ。
また戦えばいい。
ラウンドはまだ残ってる。

ドンジュとハンナは熱いキスをした。

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Prime Video韓国ドラマ「グッドボーイ」第6話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

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第6話:カウンターパンチ

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医務室にて熱中症だと診断されたドンジュだが、突然ハンナにキスされて、ニヤニヤが止まらない。
「突然来られたクラクラします…」とハンナを見つめてうっとりドンジュ。
心配して集まったマンシクたちも、いったい何をしてこんな状態になったのかと不思議に思う。
ジョンヒョンは勘付いた様子。

ジュヨンの通話記録を調べているマンシクたち強力特別捜査チーム。
プライベートの通話がなく、消した痕跡もない。
所持品も至って普通で、あまりにもきれいすぎる。
何者かに警察の動きを知らされてるはずなのに、その通話記録がないのは、飛ばし携帯を使って、その後処分したと考えられる。
ドンジュは、ハンナと連れてジュヨンが捨てたと考えられる場所に出向き、側溝に落ちている携帯を見つけた。
ハンナに対して終始デレデレしてるドンジュに、ハンナは「理性を失って申し訳ない。忘れてほしい。」とキスの釈明をした。
ドンジュは側溝の蓋に腕が挟まって抜けなくなった。
呆れたハンナ、対処するためその場を離れ、しばらくすると、ジョンヒョンがやって来た。
がっかりするドンジュ。
ジョンヒョンは「ハンナと何があった!?」と問い詰めるが、「2人だけのムフフな秘密〜」と答えるドンジュ。
苛つくジョンヒョンは、ドンジュを助けることなく立ち去った。

その後、ドンジュが見つけた携帯からジュヨンの指紋が見つかる。
さらに、時間はかかるが、復元も可能だと。
喜ぶドンジュたち。
通話内容が復元できれば、ジュヨンは試合終了、カウンターパンチだ。
ドンジュは自分のお手柄をドヤ顔でジョンヒョンに見せつける。

ドンジュは、ギョンイルの母の店に落書きをした子供たちを捕まえ、叱り、落書きを消させた。
息子を失った悲しみから店を離れているギョンイルの母がいつ戻って来てもいいように、掃除をし、片付けをし、店内をきれいに維持していた。
店に戻ってきたギョンイルの母は、それを目の当たりにして驚き、優しいドンジュを冷たく突き放したことを後悔した。
母は、ドンジュに、明日の夜、店に来るようメールした。
嬉しいドンジュ。

保険の営業をしているハンナの母は、インソン警察署内でドンジュを見かけ、声をかける。
ハンナを助けてくれたお礼だと、保険加入の粗品をくれた。
法律では3万ウォン以内と決まっているのに、それ以上相当の粗品を。
嬉しいドンジュ。

その頃、セーフハウスの監視下にいる麻鬼は身動きが取れずに不貞腐れていた。
偽物の合成麻薬キャンディーの製造者を捕まえたいのに。

ハンナが帰宅すると、珍しく母が来ていた。
「お父さんの保険会社に書類を送ったでしょ?再捜査になるかもと担当者から連絡が来た。もし、殉職でなければ保険金は支払えないって。余計なことをしないで!借金が返せなくなる!なぜ急に調べ始めたの〜?」と嘆く母。
尊敬してた父の死の真相を知りたいハンナ。
「10年も前のこと。いい父親だったかもしれないが、私は苦労ばかりさせられた。思い出すのも嫌だわ。」とハンナとは相入れない。

麻鬼は爆破を起こす前、偽物の合成麻薬キャンディーの製作工場にいた男に、製造者の情報を得ていた。
麻鬼は記憶が戻ったフリをして警察にその情報を伝えると、さっそく現場に出向くため、セーフハウスの警護は手薄になった。
してやったりの麻鬼。
ドンジュたちも現場へ駆けつけることに。
麻鬼の情報によると、「プック港にて作業船を海に浮かべ麻薬工場にしている。夜のうちに作り朝になったら港へ帰り配布する。麻鬼はポンピルという男。」だということだ。
自分の名前すら思い出せない女性が、突然トクダネを思い出すなんて。。
なんだか腑に落ちないドンジュたちだが、広域捜査隊と合同で、港の張り込みへ。
すると、1台の車がやって来て、中からおかっぱの大男が現れた。
ポンピルだ。
ポンピルは見張られているこに気付き逃亡。
ドンジュたちは必死に追いかけるが、ポンピルは船に乗って逃げようとした。
すると、ジョンヒョンがギリギリでその船に乗り込むことに成功し、ポンピルを逮捕。
ちなみに、ドンジュは失敗して海に落ちてしまった。
ジョンヒョンに手柄を取られて悔しいドンジュ。

強力特別捜査チームと広域捜査隊は、情報通り、合税麻薬キャンディーの製作工場となっている船を見つけた。
大手柄を上げたことに喜ぶマンシクとアン・デヨン。
しかし、そこで見つかったキャンディーの包み紙が、麻鬼のものとは違うこと。
製造者たちの「麻鬼を一度も見たことがない」という証言。
ポンピル自身、「麻鬼もミン・ジュヨンも知らない」と言う。
果たして本当にポンピルが麻鬼なのかという疑念が深まる一同。
ドンジュは海に落ちたことで、ハンナがギプスに書いてくれた“サンキュー”が消えて滲んでしまったことにご立腹。
ポンピルに八つ当たり。

大手柄を上げてルンルンで警察署に戻ったマンシクだったが、フィリピンにいるはずの娘ジョンアが補導され少年課で保護されていた。
驚き、愕然とするマンシク。
父から逃げるべくジョンアは逃げ出すが、ジョンヒョンとぶつかり保護。
ジョンアはたくましいジョンヒョンに一目惚れしてしまった。
大手柄を上げ、これから忙しくなるマンシクは、ジョンアの世話をしてられない。
そこでマンシクは、部下に命じて、ジョンアを麻鬼のいるセーブハウスで保護することにした。

マンシクは正装してめかしこんで、報道陣の前で麻薬組織検挙の報告。

ハンナは広域捜査隊から、チョンイル海運の売上資料をこっそり拝借。
それを見ると、2008年までは右肩上がりで業界3位や4位を争うなど、売上げは順調だった。
それなのに満期の手形たった4億ウォンを払えず不渡りを出した。
ジョンヒョンは、これは故意に不渡りを出したんだと主張。
当時の代表は詐欺罪などで告訴されていたが、罰せられず。
その後、スケトウダラを輸入するTAEコーポレーションが買い叩き、業界2位となった。
そして物流の担当はオ・ジョングコーチの会社J9警備サービスであると。
つまり、
TAEコーポレーションが麻薬の原材料を魚と偽装して輸入し、
オ・ジョングコーチのK9警備サービスがその品物を麻鬼に渡している。
その流れの背後には税関職員のジュヨンがいる。
TAEコーポレーションの代表はノ・ソンテという男だが、実質的に力を持つのはその父親でインソン市長のノ・ドッキュだ。
ノ・ドッキュ市長は庁長と友人関係。
複雑に絡み合ったものが繋がった。

TAEコーポレーションに捜査の矛先が向いたことによってジュヨンはブチ切れた。
ジュヨンの抜かりない計画の中、間抜けな市長は、麻鬼が作り上げた麻薬キャンディーの偽物を作らせ荒稼ぎしていたのだ。
おかげでTAEコーポレーションの存在がバレてしまった。
苛立つジュヨンは市長を暴行。
「誰のおかげで市長になれたと思ってるんですか!僕の物を横流しして騒動を起こすとは!」と表情一つ変えずに市長を脅し、ドンジュが訴えている告訴をもみ消すように命じた。
市長も同じ例の腕時計をしていた。
同行したオ・ジョングコーチは、ジュヨンのサイコパスぶりにドン引き。

強力特別捜査チームみんなでご飯を食べた帰り道。
マンシクは何者かに襲われ、拳銃を奪われてしまった。
その銃は、ジュヨンの手に渡っていた。
ジュヨンはアジトの建物のベランダに出て、銃を手に持ち空に向かって発砲。
人命被害はないものの、その銃声はニュースとなった。

マンシクは頭を怪我するが、大事には至らず。
しかし、自身の銃を持ち去られ、さらに空砲事件。
まだ銃弾が1発残っていると分かり、気が気じゃない。

ハンナは、麻薬キャンディー工場で救出された保護中の女性(麻鬼)の着ていた服の鑑定結果を受け取る。
鑑定結果から、女性は、至近距離で返り血を浴びている事が分かった。
偶然の付着ではないと。
さらにその血のついた手で、相手の襟首を掴んだ痕跡も見つかったと。
ハンナは女性に対して疑念を抱く。

その頃、麻鬼とマンシクの娘ジョンアはセーフハウスにて一緒にテレビを見ていた。
ニュースで麻薬キャンディーを流通させていたのがTAEコーポレーションだと報じ、麻鬼はほくそ笑みながら、「結局、キャンディーが世に出ちゃったわ。ジュヨンは腹を立てたはず。さぁ〜どうしようか〜」とブツブツを独り言。
ジョンアは、そんな麻鬼に見覚えがあった。
実は、韓国へ帰国する飛行機の中で、偶然、麻鬼とぶつかって顔を覚えていたのだ。
さらにその時落としたパスポートから、麻鬼の名前まで覚えていた。
麻鬼の名前はキム・ヨナ
“麻鬼の顔を見たものは皆、消される。”
正体を知ってしまったことがいかに危険なことなのか露知らず。
思い出したこと無邪気に喜ぶジョンア。

ハンナの受けた鑑定結果はドンジュにも報告が。
ドンジュ、マンシク、ジョンヒョン、ジェホンは急いでセーフハウスに向かうが、時すでに遅し。
麻薬キャンディー工場と同じようにして、セーフハウスも爆破が起こって、麻鬼とジョンアはすでに消えていた。

ジョンアは無事だった。
麻鬼はジョンアの手を取り、セーフハウスを脱出。
無邪気なジョンアは刺激的な冒険を経験しているようで楽しそう。

娘ジョンアの身を案じ、パニック状態のマンシク。
冷静さを失い、血眼になってジョンアを捜す。
ドンジュたちもジョンアの捜索に力を入れる。

麻鬼はジュヨンを呼び出す。
スポーツカーでやって来たジュヨンは一緒にいるジョンアを見てほくそ笑む。
強力特別捜査チームマンシクの娘、まだ銃には1発残っていると。。

カフェでジョンアが見つかった。
マンシクたちが急いで駆けつけると、何も知らずに無邪気なジョンアがそこにいた。
カフェ代が支払えずに、困ったジョンアは一目惚れしたジョンヒョンを呼び出し、そして発見に繋がった。
マンシクは心底ホッとして号泣。
麻鬼は「もっと面白いことがあるの。じゃあね。」と言ってジョンアを残して、立ち去ったようだ。
一同が安堵する中、ドンジュに小包が届く。
開けると、中には、マンシクの銃が入っていた。
残っていたはずの1発の銃弾がなくなっている。
次の瞬間、ドンジュの携帯が鳴り、ギョンイルの母から電話。
ドンジュは出るが、応答がない。
一同に緊張が走る。

ギョンイルの母は、自身の店内で胸を撃たれて救急搬送。
駆けつけたドンジュは呆然と立ち尽くす。
店内のテーブルにはドンジュのための料理が用意されたいた。
しかし、何者かがつまんで食べた痕跡。
さらにキュウリが抜き取られている。
これはジュヨンの癖だ。
つまり、ジュヨンがギョンイルの母を撃ったのだ。
怒りに震えるドンジュ。

大雨が降りしきる中、ドンジュは、平然と勤務中のジュヨンの元へ。
そして、怒りみなぎる渾身のパンチを食らわした。

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Prime Video韓国ドラマ「グッドボーイ」第5話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「グッドボーイ」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:JTBC

第5話:パンチドランク・ラブ

前話はこちら↓

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インソン警察署にてジョンヒョンとジェホンの取り調べを受けるジュヨン。
ガラスの向こうではドンジュとマンシクとハンナが見守る。
税関職員イ・ジンスの轢き逃げ、自首したギョンイルの刑務所での自殺、密輸組織モンキーの殺害。
これらの事件との関連を問い詰めるが、ジュヨンはしらばっくれた。
せめて例の車からジュヨンのDNAが出れば。
しかし、国科捜から結果が出る前に、ジョンヒョンの兄である凶悪犯罪刑事部キム・ソクヒョン検事がやって来て、ジュヨンを連れて行ってしまった。
ジュヨンの捜査は検察に一任されたとのことで、ドンジュたちには何もできず。
怒りで暴れるドンジュ。
ジョンヒョンも、いくら兄弟仲が悪いとしても、弟の仕事を邪魔するようなこんなやり方は卑怯だと怒る。
しかし、ソクヒョンも上からの指示に従っただけだった。
ハンナは連れて行かれるジュヨンに1つだけ質問を投げ掛けた。
「その腕時計の入手先は?」と。
金ウサギ、オ・ジョングコーチ、ギョンイルの遺留品に同じ腕時計があり、尊敬してやまない亡き父も持っていたこの腕時計。
ジュヨンは「ロシアの友人から貰った。名前は忘れた。(みんな同じなのは)偶然だ。」と答えた。
ジュヨンは腕時計が気になるハンナに興味を抱き、名前を聞いて腑に落ちた表情。
イ・ジンスの遺留品の書類を処分する際、その封が開いていたことから、担当した刑事が中身を見たのではないかと考え、担当したハンナを調べ、ハンナの家が一望できる丘から、子分に監視させていたからだ。
そして今、目の前にいるのがその人物なのだと、点と点が繋がったようだ。
ジュヨンは「確認してみますか?」と言って、腕時計を外してハンナに近づいた。
そこへ、危険を察知したジョンヒョンがやって来てジュヨンがハンナに近づくのを妨害。
怒りに満ちているドンジュは、「覚えておけ!必ず刑務所に入れてやる!」と凄むのだが、途中、またも一瞬意識が朦朧となり、鼻血を出してしまった。
ジュヨンはそんなドンジュに「前にも言ったが、やれるものならやってみなさい。」と余裕綽々の表情を見せた。
ドンジュたちが見せるジュヨンへの執念、部長検事までもが動くこの事態。
ソクヒョンは、いち公務員であるはずのジュヨンが、いったいどれほどの重要人物なのかと疑念を抱く。

ドンジュは軽い脳震盪とのことで、しばらくは大人しく入院することに。
何もできなくて悔しくてたまらないドンジュ。
さらに、今回の件に関連する資料や国科捜に出していた例の車や証拠など、ジュヨンに関する全てが検察に持っていかれてしまった。
本当に何もできなくなってしまった強力特別捜査チーム。

国家代表選手時代。
ハンナは芸能人のようにもてはやされ、他の選手たちから反感を買い嫌われていた。
他の選手たちは、ハンナがCMする“あんぱん”をゴミ箱に投げ捨てた。
ドンジュはトレーニング中にハンナに一目惚れし、捨てられた“あんぱん”をゴミ箱から拾い集めた。
ハンナは毅然とした態度で振る舞ってはいたが、ストレスを抱えている。
ドンジュはそんなハンナに、「君を嫌いな人より、好きな人の方が多い!僕も好きだー!」と屈託のない笑顔を見せ、ハンナを励ました。
しかし、実はドンジュは、このところ負け続きで崖っぷち、落ち込んでいた。
ハンナは、あんぱんについているオマケのシールを、黙ってドンジュのほっぺに貼って励ました。
そのシールは現在、ドンジュの携帯に貼られている。
何度も剥がれては修復して大事に大事に。

入院するドンジュの世話をするハンナは、ドンジュの携帯を見て、昔を思い出して微笑んだ。
ハンナはシールを剥がそうとして、それを見つけたドンジュが携帯を取り上げて、もみ合っている内にベッドに倒れ、しばし見つめ合い、いい雰囲気の中、接近する唇。。
しかし、看護師さんが来て慌てて離れる2人だった。

ジョンヒョンは、ジュヨンが子分を通してハンナを監視していることに危機を感じ、ハンナにその旨を伝え、この一件から離れたほうがいいと忠告した。
しかし、ハンナは「別れた仲なのに、私の盾になるのはやめて。負担なの。」と、ジョンヒョンを退けた。
むしろ、自分がおとりになってジュヨンをおびき寄せられると考えるハンナ。

ジョンヒョンの兄ソクヒョンは、部長検事がジュヨンと同じ例の腕時計をしているのを見た。
そして部長検事は、ジュヨンを釈放するようソクヒョンに命じる。
この事態に疑念を抱くソクヒョンだった。
密輸の幇助罪は認められたとしても、軽罪のため起訴猶予処分になるだけだ。
一体、ジュヨンは何者でバックに誰がついているのか。。

マンシクたちはジュヨンについて徹底的に調べ上げた。
インソン本部税関 監視総括課 主務官
家族を事故で亡くし、伯父に育てられる。
奨学金で韓国大に入学するも、学費の問題で退学。
直後に公務員試験を受けた。
大学時代に友人はおらず、職場でも評判は上々だが、親しい同僚はいない。
唯一親交があるのは、同じ部署のキム・ユナだけ。
財産は、1億2000万の住宅と5600万の預金と軽自動車。
調べの上では、家族や友達がおらず、地味で平凡な暮らしをしているジュヨン。
しかし、いまだ見つかっていないモンキーたちの密輸した高級外車30台は、再開発地区にある建設中のビル“クムムンセントラル”の駐車場にてジュヨンが保管していた。
ここはジュヨンのアジトだ。
釈放されたジュヨンはさっそく向かい、その中から1台を選び、猛スピードを出して無謀な運転をして堪能する。
轢き逃げをした例の車は、すでにスクラップ工場にてジュヨンの手によって廃車となっていた。

入院中のドンジュは、病室のテレビで、高級外車による無謀な運転による玉突き事故のニュースを見る。
犯人は捕まっていないものの、それがジュヨンによるものだと気付いたドンジュは病院を抜け出した。
そして、職場復帰してるジュヨンの元を訪れた。
ドンジュは骨折した腕を見せ、「絶対に示談に応じない。どんなバックがあろうと、僕が応じなければ実刑だ。」と言った。
しかし「権威あるバックがあるのに刑を課せると?」とドヤ顔ジュヨン。
ドンジュは「今までは好き放題悪事を働いてきたが、僕がインソンに来たからにはもう逃げられない。負傷中だから少し時間をやるよ。」と言い残し立ち去る。

そして勝手に職場復帰し、早く骨折が治るように、ご飯をモリモリたくさん食べて栄養をつけるドンジュだった。

ハンナは1人ジュヨンの元へ。
そして、ある書類を渡した。

ハンナはイ・ジンスの遺留品を預かった時、資料の中にチョンイル海運のロゴマークを見ていた。
調べてみると、1972年に設立され、2009年に不渡りで吸収合併。
このチョンイル海運の貿易を長年に渡ってジュヨンが担当していたことが分かった。
ジョンヒョンはハンナがジュヨンによって監視されていることをドンジュに報告。
心配でたまらないドンジュは、1人では危険だから、今度から僕と一緒に行こうとニコニコで言った。

広域捜査隊のアン・デヨンも同様に、この事件の捜査を取り上げられ不満を感じていた。
そこでデヨンは、唯一手元に残っている、金ウサギの押収品である合成麻薬キャンディー(マンシクが間違って舐めた飴)の販売ルートを終えばジュヨンにたどり着くかもしれないと考え、マンシクたち強力特別捜査チームと合同捜査することを提案した。
このキャンディーを作るのは“麻鬼(マグィ)”と呼ばれる人物。
正体不明だが、麻鬼の顔を見たら死ぬという噂がある。
つまり、麻鬼の顔を知る者は、この世にいないというわけだ。。
それほどに恐ろしい存在。。

その頃、麻鬼はフィリピンから韓国へと帰国。
麻鬼は若い女性で、セレブのような出で立ち。
ジュヨンと繋がっており、ジュヨンは彼女を「フィリピンの顧客」と呼んでいた。
麻鬼は帰国したらすぐにジュヨンに会う予定だったが、急遽予定変更。
かねてから麻鬼の作る合成麻薬キャンディーの偽物が国内に流通していると情報を掴んでいたため、怒っている麻鬼は、その偽物を作っている工場に出向く。
そして、そこで作業をしている男たちを冷酷に殺し、工場を爆破させようとする。
爆破するまでの数分間に、麻鬼は自ら通報し、警察をおびき寄せる。
そして、ジュヨンに電話で「あなたを悩ませる警察官を始末してあげる」と言った。
ドンジュたち強力特別捜査チームとデヨンたち広域捜査隊警察が到着するタイミングを見計らって、爆破を起こす魂胆なのだ。
ドンジュたちが到着し、現場へと足を踏み入れる。
麻鬼はその隙に逃げ果せるはずだったが、謎の男たちに襲われ逃げ遅れてしまった。
そこで麻鬼は被害者のフリをして、駆けつけたドンジュに助けを求めた。
ドンジュは完全に被害者の女性だと思い、救助。
そして爆破が起きた。
ドンジュは麻鬼を連れて窓から脱出。
まだ骨折が治っていないにも関わらず、ドンジュは墜落しそうになった麻鬼の腕を掴み、必死に助けた。
強力特別捜査チームも広域捜査隊もみな無事に逃げられた。

ドンジュは怪我の治療をされ、マンシクたちは爆破の現場を調べる。
現場から麻薬製作の痕跡と、メスで首を切られた遺体が見つかる。
さらに作った麻薬で女性を中毒にして海外へ売っていた痕跡も見つかった。
生存者は1名の女性。
マンシクたちは、麻鬼は大男だと思っているので、この女性が麻鬼だとは夢にも思わない。

その頃、レオという男がロシアから韓国へ。
レオは、命乞いする男を容赦なく銃で撃ち殺す。
何やら取り引きを台無しにされたと怒っているようだ。

インソン警察署で保護された麻鬼は、完全なる被害者の芝居をして、酷い被害によって記憶喪失になった女性を演じている。
「大男に襲われた」などと証言しつつ、パニック状態を演じる。
ハンナが着替えの世話をするが、麻鬼の体に傷一つないことが気になる。
同情するマンシクたちは、彼女を慮り、記憶が戻るまでは安全に保護を続けることに。
しかし、麻鬼は身を置く場所は自分で見つけると言い出し、さらに警護はドンジュを指名した。
驚く一同。
麻鬼は身を挺して守ってくれたドンジュに惚れてしまったようだ。
ハンナはそれを察したのか、「私がやります」と名乗り出て、セーフハウスにて共に過ごし、麻鬼の24時間の警護をすることになった。
ハンナが心配なドンジュも、セーフハウスに泊まることに。
24時間ハンナと一緒にいられて嬉しいドンジュ。
完全なる警察の警護によって身動きが取れず、不貞腐れる麻鬼だが、ドンジュを思い微笑む。

ドンジュはハンナと麻鬼のために手料理を振る舞う。
嬉しい麻鬼だが、ドンジュが終始ハンナに夢中なのを目の当たりにし、おもしろくない。

その夜、「ハンナを守る!」と豪語していたドンジュだったが寝てしまった。
あきれるハンナ。
ドンジュは事故後まだ完全に回復しておらず、体調が悪かった。
眠っている間に熱を出し汗をかき、苦しそうにする様子を見て、ハンナは甲斐甲斐しく体を拭いてやる。
そして、ドンジュのギプスに「サンキュー」と書いた。
それを見てしまった麻鬼は、「温かいわね」とつぶやく。
翌朝
ギプスのメッセージを見たドンジュはニンマリ。
麻鬼はハンナに「いいわね〜恋人なのかしら〜?あなたもまんざらじゃないのでは?」と絡む。
強く否定するハンナだが、「この時代に、好きな女のために身を投げ出す男はそういませんよ。」と言われ、ハッとする。

ジョンヒョンは、麻鬼の着ていた服が高級ブランドであることが気になる。

この日は、インソン警察署の創立記念日のイベントが行われる。
ドンジュとハンナも出席するため、セーフハウスを離れることに。
その間の警護よ監視は広域捜査隊が行う。

創立記念イベントは、庁長の希望で見栄えがいいように屋外で行われる。
炎天下の中、仕事を中断させてまで招集された警察官たちは、長々続く庁長のスピーチにうんざり。
ドンジュは、ハンナのために腕で日除けを作ってあげた。
ハンナは麻鬼の言葉を思い出し、ドンジュへの想いに気付く。
そしてドンジュにキスをした。
嬉しいドンジュだったが、次の瞬間、意識が朦朧とし、倒れてしまった。

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Prime Video韓国ドラマ「グッドボーイ」第4話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「グッドボーイ」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:JTBC

第4話:蝶のように舞って

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ミン・ジュヨンに宣戦布告したドンジュ。
モハメド・アリのごとく蝶のように舞い、ジュヨンを倒すことを決意する。

しかし、今回の轢き逃げ事件は、様々なものが複雑に絡み合っている。
まずはイ・ジンスの遺留品の書類を持ち去った朝鮮族の男の捜索。
そして、消息不明のギョンイルの担当刑務官の捜索。
どちらも、仕事の早いジョンヒョンが捜査を始めていた。
頼りになるジョンヒョンに、マンシクは感謝し、おかずを一つ分けてあげる。
恋敵のジョンヒョンが、ことごとく上に・先にいくので、おもしろくないドンジュ。
強力特別捜査チームは恐らく他にも隠れた事件があると考え、今後の捜査は慎重に進めることにした。
特別採用のドンジュたちを見下すアン・デヨンチーム長率いる広域捜査隊に、絶対に先を越されないように。。
そしてマンシクは、ジョンヒョン&ハンナを組ませて銀ウサギと朝鮮族の捜索を、ジェホンとドンジュを組ませてオ・ジョング(オコーチ)の捜索を、それぞれに命じた。
しかし、ハンナがジョンヒョンと一緒に行動するのがおもしろくないドンジュは、強引に相棒を交換し、ドンジュ&ジョンヒョンに組み替えした。
呆れるハンナとジョンヒョン。

ハンナ&ジェホンは、オ・ジョングの事務所を訪れる。
居留守を使うジョングだったが、2人に見つかってしまう。
ハンナは、ジョングが轢き逃げ犯と同じ例の腕時計をつけているのに気付いた。

朝鮮族の男の捜索中、ソンジュは意識が朦朧とする。
度々起こる症状のようだが。。

マンシクは情報通の質店店主の元へ。
最近の車の密輸を仕切っているのが誰なのか聞いてみた。
すると、長いことグァンセという人物が牛耳っていたのだが、最近は他の人物が入ってきたが、詳細は分からないとのこと。
さらに例の腕時計の写真を見せると、この間、不細工な女性(ハンナのこと)が店に持ってきたと答えた。

ハンナはファン・ギョンチョル部長に呼び止められ、車に乗せられ波止場へやって来た。
ファン部長は、「2008年、ロシアンマフィアがここで撃たれて死亡した。親父さんが担当した事件だ。」と言って、事件の資料や現場写真をハンナに渡した。

ジョンヒョンは、ユウォル区チョンマ路から市内に向かう丘にやって来た。
ジョンヒョンはそこで、怪しげな車が止まっていることに気づく。
その車は、ジョンヒョンに気づくと走り去って行った。
車が走り去ったあとには、たくさんの吸い殻と何かの殻が落ちていて、長時間その場所に留まっていた事がわかる。
ジョンヒョンがその場に立ってみると、眼下にハンナの自宅が見えた。

帰宅したハンナは、ファン部長から預かった資料を見てみる。
ハンナの父ホチョルは、ロシア製トカレフという銃で頭部を撃たれて死亡した。
ロシアンマフィア“黒猫”との関連が推測できるが、結局、迷宮入りで捜査は終結された。
正義感が強く、優しくて、ハンナを溺愛していた父ホチョル。
ハンナはそんな父に憧れて警察官になった。
資料を見て、ハンナは涙が溢れ出す。

ドンジュはギョンイルの母の店にやって来た。
店は閉じられ、壁には「人殺しは消えろ!」など罵詈雑言の落書きが。
ドンジュは胸を痛め、その落書きを必死に消す。

マンシクとドンジュは、車の密輸を仕切っていたグァンセの元へ行き尋問する。
グァンセはすでにその世界から足を洗っており、今はモンキーという車の密輸では韓国トップの男が仕切っているという。
さらにモンキーはインソン税関のジュヨンと繋がっていることが分かった。
轢き逃げした車は限定品の高級車であるため、明日には船で海外へと密輸されるということだ。
そこで、マンシクたち強力特別捜査チームは、庁長の大事な高級車を拝借し、おとりにつかい、モンキーをおびき寄せる作戦を決行する。
さっそく庁長の車を駐車場に止め、モンキーが来るのを身を潜めてじっと待つ。
ドンジュ&ハンナ、ジョンヒョン&ジェホンにそれぞれ分かれて車内で待機。
すると現れたのは2人の若いチンピラ。
ドンジュが轢き逃げされた時、ドンジュが乗っていたマンシクの車を盗んだ2人だった。
ドンジュは怒りながらスマホでその様子を撮影しようとして、肘が当たってクラクションを鳴らしてしまった。
2人のチンピラはこちらに気付いて近付いてくる。
ドンジュ&ハンナは大ピンチ。
そこでハンナは機転を利かせて、恋人同士の情事のフリをしてドンジュの上にまたがった。
チンピラは「お熱いね〜」と冷やかして立ち去る。
セーフ。。
2人のチンピラは、まんまと庁長の車を盗んで去って行った。
ドンジュはハンナと急接近できたことにデレデレ。
ジョンヒョン&ジェホンが2人のチンピラの後をつけると遊園地に到着した。
中では密輸する車の整備が行われている。
強力特別捜査チームは全員揃い、モンキーを捕まえるため遊園地へと侵入。
ところが、同時に遊園地に侵入してきた別のチームが。
アン・デヨンチーム長率いる広域捜査隊だった。
愛車を盗まれたことに気付いた庁長が、広域捜査隊に直々に車の捜索を命じた。
広域捜査隊は、捜索の中でマンシクたちを見かけ、何か企んでいると推測し、後を追って来たのだった。
マンシク、ドンジュ、ジョンヒョンは、モンキーだけは取られるまいと鼻息荒く現場に突っ込んでいく。
大乱闘の中、ようやくドンジュがモンキーを見つけた。
モンキーは猿のように高いところへスルスルと登って逃げる。
敵の数が多く、なかなな苦戦するドンジュたち。
モンキーはその隙に裏口から逃げようとした。
すると、裏口から現れたハンナが、射撃の銃をぶっ放し、多くの敵を一網打尽。
しかし、モンキーはすばしっこく、庁長の車に乗って逃亡を図る。
庁長の車を無傷で返却しないとクビが飛んでしまうため、マンシクとアン・デヨンは気が気じゃない。
そんな事情などお構いなし、とにかくモンキーを捕まえることだけ考えているハンナは、別の車に乗り込み、モンキーの乗る庁長の車に思いっきり突っ込んで止めた。
しかし、モンキーは車を降りて、走って逃走を図る。
追いかけるジョンヒョン。
庁長の車はボロボロ…絶望するマンシク。
ジョンヒョンは遊園地の敷地内で倒れるモンキーを発見。
モンキーは首から血を流し、すでに死んでいた。
すぐに別の人の気配を感じ、ジョンヒョンはその男を追いかけた。
そして追い詰め格闘となるが、クラクションの合図で男は逃げ出し、迎えに来た車で逃走した。
結局、探していた高級車は見つからず、モンキーは死亡。
何の収穫も得られなかった。
ジョンヒョンは格闘した男が持っていた10センチほどのスクリュー類の刃物が気になる。
さらに、モンキーの死体のそばに、何かの殻が落ちていた。
ハンナの自宅が一望できる丘に落ちていたのと同じ物だった。

愛車をボロボロにされた庁長はすごい剣幕でマンシクを怒るが、この一件を利用することをひらめいた。
「検挙に協力できたので、車など惜しくありません!」と報道陣に向かって笑顔を見せる庁長。
密輸組織を検挙できた立役者となったのだった。
その後、密輸車からはロシア製の銃や刀剣、違法武器や麻薬、貴金属が見つかった。
それらは相当の金額になり、フィリピンとロシアンマフィアが関連してることが分かる。
単純な密輸とは次元が違う。
さらに、ドンジュたち強力特別捜査チームが探している、肝心の轢き逃げ犯の車は見つからないままだ。
海外に渡航した船の記録がないため、まだ国内にあることは間違いないのだが…。
なかなか解決の糸口が見つからない。

そんな中、ジェホンがあることに気付いた。
中古車の輸出には抹消登録が必要だが、密輸組織は未登録の車か盗難車を扱っており、書類の改ざんが必須になる。
税関の輸出課担当者を調べてみると、それは亡くなったイ・ジンスだった。
ジンスは書類の改ざんなどの不正に気付き報告書を作成。
不正のすべてに関わっていたのがジュヨンだった。
そのためジュヨンは、ジンスの口を封じるべく殺したのだ。

警察の捜査の矛先が自分に向きつつあることに気付いたジュヨンは、日常的にパワハラをしてくる課長を脅し、「課長の指示で今日から出張に行く」という既成事実を作り上げた。
これまでなんでも言うことを聞く従順なジュヨンだったのに、彼のサイコパスな顔に恐れおののく課長。
そしてジュヨンは何者かに電話をかけ、「事がこじれたから計画変更だ。フィリピンとロシアに切符を取れと連絡を。」と言い、逃亡を図ろうと画策する。

ジュヨンの出張の事実を知った強力特別捜査チームは、ジュヨンが逃げる前に、なんとか轢き逃げの車を見つけ出し、車からDNA採取して逮捕に結び付けないといけない。
さっそく輸出予定の大量のコンテナの中から、その車を探す大変な作業にとりかかる。
しかし車は見つからず、さらにジュヨンは出張の時間を前倒し。
このままでは間に合わないため、ドンジュはジュヨンの元へと急ぎ出張を止めようとする。
しかし、ジュヨンは「法律で僕を止められるなら、やってみなさい。」と自信満々の不敵な笑みを見せた。
そして「ギョンイルを死なせたのは、僕ではなくあなたでは?でしゃばったから死んだのかも…」と耳打ちした。
怒りが頂点に達するドンジュだが、何もできず、ジュヨンは出張に向かった。
ドンジュとジョンヒョンもあとを追うのだが、巻かれてしまった。

マンシクたちはようやく車を見つけた。
マンシクは、車を国科捜に渡し、ジュヨンを出国禁止にしろと命じた。
しかし、コンテナの管理職員に内通者がおり、その情報はジュヨンに筒抜け。
ドンジュは市街地を走り回り、ジュヨンの車を発見。
屋根から屋根へと飛び移り、ジュヨンを追いかける
マンシクとハンナも加わり挟み打ち。
ハンナは車を下り、やって来たジュヨンの車の前に1人立ちはだかる。
勇敢なハンナのその姿をみたドンジュは、高い屋根からジュヨンの車に向かって飛び降りた。
「蝶のように舞い蜂のように刺してやつを捕まえる!」
ドンジュはジュヨンの車のフロントガラスに激突。
頭から血を流して意識を失うが、ハンナの必死の呼びかけに応えるように目を覚ました。
そして立ち上がり、ジュヨンを交通違反で逮捕した。
苦虫を噛み潰したような表情のジュヨンだった。

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Prime Video韓国ドラマ「グッドボーイ」第3話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「グッドボーイ」
各話のあらすじ ネタバレあり

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第3話:ミリオンダラー・ベイビー

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ドンジュは、インソン本部税関の職員の中から、轢き逃げ犯と同じ腕時計をした男を見つけた。
男の名はミン・ジュヨン。
「この轢き逃げ野郎!」と睨みつけるが、見に覚えがないというジュヨン。
ドンジュは、ズボンを脱いでお尻のアザを見せつけて食い下がるのだが、警備員につまみ出されてしまった。

ジュンヒョンは、自分のせいで怪我をしてしまったマンシクを申し訳なく思っていた。
マンシクは、そんなジュンヒョンの思いを逆手に取り、恩返しとしてチームに加わるように言った。
優秀なジュンヒョンが加われば百人力、そうしてもチームに欲しい逸材なのだ。
しかしドンジュは、恋敵であるジュンヒョンがチームに加わることに大反対し、ハンナも反対だと言った。
まるでハンナの事をなんでも知っているかのような口ぶりに、ジョンヒョンはムカついた。
そして2人は対決をすることに。
ボクシングメダリストのドンジュが優勢かと思いきや、ジョンヒョンはフェンシングメダリストであると同時に、テコンドーの国家代表でもあったのだ。
ハンナの目の前で打ちのめされてしまったドンジュ。

マンシクは落ち込むドンジュに肉を食べさせてやる。
マンシクは、なぜ特技の右ストレートを出さなかったのかと聞いた。
何も答えないドンジュ。

ハンナはジェホンに「ドンジュを慰めてやって」と頼まれて、仕方なくドンジュとマンシクのいる店にやって来た。
すると、2人がレスリングをしてじゃれあっていた。
呆れるハンナ。
「元気じゃない!」と言い残し、店を出て行ってしまった。

轢き逃げ犯として逮捕されたギョンイルは、薬物の服用まで疑われ捜査されていた。
それがテレビのニュースで報道され、ギョンイルの母も知ることに。
ドンジュは事実を打ち明けた。
母は「育て方を間違ったとしても人を殺すような子じゃない。」とギョンイルを信じた。
いつものように、ドンジュのためにおかずを用意してくれる母に、ドンジュは胸が痛んだ。
ドンジュは轢き逃げの真犯人を捕まえることに、決意を新たにした。

ドンジュはマンシクの車をちょっくら拝借し、密輸品である轢き逃げ犯の車を探すため、市内の廃車場を虱潰しに調べていく。

マンシクは、ドンジュの話に信憑性があることから、ジョンヒョンにギョンイルの捜査を依頼。
ジョンヒョンはギョンイルを内偵の参考人として検察に面談を要請。
担当は凶悪犯罪刑事部キム・ソクヒョン検事。
ジョンヒョンはその名を聞いて表情を曇らせた。
ソクヒョン検事は、ジョンヒョンの兄だった。
2人は仲が悪く、長いこと会っていなかった。
ジョンヒョンをが訪ねると、長い時間待たされる。
顔を合わせるやいなやソクヒョンは、「警察ごっこは楽しいか?昔から逃げてばかり。勉強もテコンドーもダメで、フェンシングでも金メダルを取れずに逃げた。無駄なことしんてないで、父さんの仕事を継げ。」と侮辱した。
ジョンヒョンは悔しさをにじませながらも、何も答えずに立ち去った。

ドンジュは拘置所にいるギョンイルに面会。
ギョンイルが自白してしまっている以上、ドンジュとしては何もできない。
「殺してないとさえ言えば、何としてでも出してやるから!」と説得するが、ギョンイルは受け入れなかった。
ギョンイルの担当刑務官は、ジュヨンのスパイで、ジュヨンと同じ例の腕時計をしていた。
ドンジュが面会に来たこと、話した内容、すべてをジュヨンに報告。
ギョンイルの様子を「不安そうだが、最初はみんなそうだから」と言う刑務官に、ジュヨンは「不安要素は消さないと」と意味ありげに言った。

翌日、ギョンイルが謝罪の遺書を残し、拘置所で自殺した。
悲しみに暮れるドンジュ。
その姿を見たチームのメンバーは、胸が痛む。
ドンジュが目に涙をためてギョンイルの遺留品を確認すると、金ウサギと轢き逃げ犯がしていた例の腕時計が入っていた。
当然、ギョンイルのものではない。
ドンジュはこの腕時計の指紋とDNAを確信する必要があると必死に訴えるが、ソクヒョン検事が「被疑者死亡」で事件を終結させてしまった。
死んでから、たった数時間しか経っていないのに。
怒りに満ちたドンジュは、ジュヨンの元へとやって来た。
そして、腕時計を投げつけ、胸ぐらを掴んで「お前が黒幕だろ」と凄んだ。
ジュヨンはシラを切り、不敵な笑みをこぼした。
ドンジュはブチ切れ、ジュヨンを怒りのままに殴りつけた。

ハンナはその腕時計に見覚えがあり、自宅にしまってある箱を取り出した。
警察官だった亡き父の思い出の品が眠るその箱に、例の腕時計と同じものが入っていた。
ハンナはその腕時計がどういうものなのか知りたくて、警察官時代の父を知るファン・ギョンチョル部長に聞いてみた。
ファン部長は、そういった事情に詳しいインソン質店の店主(ドンジュがベルトやメダルをお金に替えた店)に聞いてみるといいとアドバイスをくれた。
ハンナはさっそくインソンに質店を訪ねる。
その腕時計は、スイスの職人が1年に12個しか作らないもので、2003年に、通称オダラーという名の密輸人によってインソン市に数個入ってきた。
オダラーとは、本名オ・ボンチャンという外貨両替で大儲けした男だ。
インソン市に入ってきた密輸品の全ては、このオダラーの手を経ていた。
ハンナが持ってきたその腕時計は、本物よりも1g重かった。
ハンナはふと、店内にあるドンジュが置いていったメダルを見つけた。

ドンジュは3ヶ月の減給。
停職と告訴は免れたが、「“刑事訴訟法”を書き写す」という反省の証を見せるようにと条件を突き付けられた。
断固拒否するドンジュ。

ドンジュはギョンイルの母の元へ。
母は泣きながら、「もう来ないで。ドンジュは悪くないが、憎んでしまいそうで顔を見る自信がない。」と言ってドンジュが渡した通帳を返した。
そして「もう肩の荷を下ろして楽に生きなさい。」と言った。
母は悲しみに暮れ、涙を流した。
何もできず雨に打ちひしがれるドンジュ。

ジョンヒョンは、ギョンイルの事件も含め、2週間以内に立て続けに置きている轢き逃げ事件の捜査を上司に提案。
ギョンイルの事件に関しても、死亡からたった2時間で検事が事件を終結したことや担当刑務官が音信不通になっているのはおかしいと訴える。
しかし、上司は動こうとせず、静観の姿勢を崩さない。

ギョンイルを殺したのは刑務官だった。
もちろんジュヨンの指示だ。
首を締められ苦しむギョンイルが必死に抵抗する中で、刑務官のしていた例の腕時計が外れ、独房の隅に落ちてしまったのだ。
刑務官はギョンイルを殺した後、腕時計を回収せずのその場を立ち去ったため、後に見つかった腕時計はギョンイルの遺留品とされたのだ。
これは、刑務官の大変な落ち度。
ジュヨンはミスをした刑務官を暴行。
顔が腫らし、血だらけの刑務官。
ジュヨンは「この腕時計を贈ったのは信用と信頼の証。むやみに外したらダメでしょう?次はありません。時計を外せるのは1度だけです。」と冷酷に告げる。
刑務官は許しを請うが、ジュヨンの子分たちによって殴り殺された。

ジュヨンは子分から、税関職員のイ・ジンスの遺留品の書類を受け取る。
封が開いていることから、遺留品を担当したハンナが中身を見たと考える。
「新たな不安要素だ」とつぶやくジュヨン。
その書類とは、通関輸出入リストと外国為替取引内訳とチョンイル開運についての資料だった。
ジュヨンはそれらを燃やした。
そして、刑務官がしていた腕時計を、今度はオ・ジヨング(オコーチ)に贈り、期待に応えるように圧を掛けた。

ドンジュはギョンイルを思い、当直室で1人涙を流す。
かつてドンジュとの練習試合で負傷し、選手生命を奪ってしまった。
トラブルに巻き込まれているのに助けることができず、死なせてしまった。
本当の家族のように大事に思っていたギョンイル。
当直室から響く激しい泣き声。
ハンナは質店から買い取ったドンジュのメダルを手に、当直室の扉の向こうで、その泣き声を聞いていた。

翌朝起床したハンナは目眩を感じて薬を飲んだ。

ハンナの母はハンナが住む自宅を勝手に売却してしまったようだ。
大好きで尊敬していた父が大事にしていた家。
怒ったハンナは、インソン警察署内で保険の営業をして回っている母を捕まえ、「売却は絶対に許さない!」と断固拒否してケンカになってしまった。
そのケンカをドンジュが聞いていた。

ハンナは射撃の選手だった頃、その美貌からアイドルのように大人気。
CMに引っ張りだこで、大金を稼ぐ。
母は、そんなハンナを利用して稼ぐことに夢中だった。
その結果、ハンナは射撃に集中できず、ストレスを抱え、精神を取り乱し、メダルを取り逃がす。
ハンナは自慢のロングヘアを自分でバッサリ切り落とし、母を落胆させた。
その時から続くハンナの目眩。

ハンナは横断歩道で目眩に襲われ、倒れそうになる。
しかし、次の瞬間、すごい勢いでドンジュが駆けつけて、ハンナを抱きとめた。
選手時代、ストレスを抱え目眩で倒れるハンナを抱きとめたのもドンジュだった。
ドンジュは、車が行き交う道路の真ん中で、必死にハンナを抱きしめて守った。
「大丈夫?」と心配そうに覗き込むドンジュを目の当たりにして、ハンナは、「人の心配をしてる場合じゃない。バカだ。」と心の中で思った。
ベンチに座って落ち着いたハンナは、質店から買い戻したドンジュのメダルを取り出す。
そして、「頭は冷静に心は熱く。揺さぶられずに標的に狙いを定めて、そいつを逮捕するの。」と励まし、真犯人逮捕へ背中を押した。

その頃マンシクは、ドンジュに課せられた「“刑事訴訟法”を書き写す」という罰則を、夜通し代わりにやってあげていた。
老眼鏡をかけ、目をシパシパさせながら。

ジョンヒョンは、警察の情報が漏れていると考え、人事部から職員名簿を見せてもらうことにした。
人事部の職員がPCを立ち上げると、直前に何者かがハンナの情報を閲覧していた形跡があった。

ハンナは警察を続けることにした。
ジョンヒョンはチームに加わることにした。
これで強力特別捜査チームはようやく完全体に。
ドンジュとジョンヒョンはバチバチとやり合うが、そんな様子を見て、ハンナは微笑んだ。
ドンジュは立ち直れたようだ。

決意を新たにしたドンジュは、完成した「“刑事訴訟法”を書き写し」を握りしめ、再びジュヨンの元へ押しかける。
ジュヨンの顔を見ると怒りが込み上げて感情が高ぶってしまうドンジュだったが、「頭は冷静に心は熱く」というハンナの言葉を思い出し、必死に自制、「“刑事訴訟法”を書き写し」を叩きつけた。
ジュヨンは約束通り告訴を取り下げると言い、「“刑事訴訟法”を書き写し」を床に捨て立ち去ろうとした。
ドンジュは「人間なら恥を知れ。逃げても無駄だぞ。俺の対戦相手はいつもKOされる。」と宣戦布告した。

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Prime Video韓国ドラマ「グッドボーイ」第2話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「グッドボーイ」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:JTBC

第2話:より素早く、より遠くへ、より強く

前話はこちら↓

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正義の拳によって“金ウサギ”を打ちのめしたドンジュ。
マンシクはレスリングによって
ジェホンは円盤投げによって
ジョンヒョンはフェンシングによって
ハンナは射撃によって
それそれの問題を片付けた。
元アスリートの彼らの心臓は、今も熱く、はじけそうに高鳴っている。

特別採用のドンジュたちを警察官と認めず見下すアン・デヨンだったが、マンシクとの勝負に負けたため、マンシクの頼みを聞き入れ捜査に協力することになった。
彼らはさっそく、ドンジュのいるペンキ工場へやって来た。
すでにドンジュ1人によって“金ウサギ組”は全滅。
興奮冷めやらぬドンジュは、不意に駆けつけたマンシクにパンチをお見舞い。

ジョンヒョンとジェホンは事件の後処理。
そして、ジョンヒョンはハンナの元へと急いで駆けつけたが、すでに解決済みでホッとする。
マンシクはアン・デヨンとの勝負で腰を痛め、さらにドンジュのパンチで顔にアザ。
トホホ。。

元アスリートたちの活躍はすぐにマスコミに広まり、インソン警察庁に記者が大勢集まる。
再び注目を浴びることとなり、ドンジュは調子に乗ってカメラに向かってファイティングポーズ。

一方で、マンシクとジョンヒョンは、この一件には裏があるのではないかと話す。
“金ウサギ組”の密輸情報を提供したイ・ジンスは轢き逃げに遭って亡くなった。
イ・ジンスの遺留品の書類を狙って、ハンナが命を狙われた。
結局、遺留品の中の書類だけは持ち去られてしまった。
いったい何の書類なのか。。

ドンジュは後輩ギョンイルの元へ。
なかなか仕事から帰ってこないと母は心配していたが、どうやら帰って来たようだ。
そして、ドンジュ、ギョンイル、ギョンイルの母と3人で食事。
ギョンイルは足を引きずり、手に力が入らずお箸を落とす。
責任を感じているドンジュは、後遺症に苦しむギョンイルのために、薄給の中、これまでたくさんの治療器をプレゼントしていた。
しかし、ギョンイルはどれも使わず、「効果がない」と諦めているようだった。
ギョンイルの母は、ドンジュの厚意を無下にする息子の態度を叱り、3人は食後に楽しく治療器を使ってみた。
効果の有無はさておき、3人は本当の家族のように穏やかな時間を過ごす。
そしてドンジュは、ずっと貯めてきた貯金通帳と印鑑を、ギョンイルの母の枕元にそっと置いた。
ギョンイルの体は手術をすれば治るため、ドンジュはその費用を必死に貯めていたのだ。
ギョンイルが、いまだにオコーチと繋がり、オコーチに紹介された仕事をしてなかなか家に帰らないことが、心配でたまらないドンジュ。
あれこれと世話を焼くドンジュにうんざりしているギョンイル。
枕を並べて話をする2人。
ドンジュ「オコーチと縁を切って親孝行しろよ。お前は手術をすれば回復するらしい。だから手術をするまで店を手伝いながら…」
ギョンイル「はぁ…。いい人ぶるなよ。手術はしない、放っておいてくれ!」
ドンジュ「お前とおばさんのためだ。」
ギョンイル「自分が楽になりたいからだろ。親孝行はドンジュさんがしろよ。根っからの善人だ。」
ドンジュ「根っからじゃない。努力しながら生きてる。後悔したくないから。」
ギョンイル「たくさん努力して“いい子賞”でももらえ。」
ドンジュ「年上が話してるのに背を向けるなんて!」
ーーーコチョコチョ、ワチャワチャ。
ギョンイル「やめろ!くすぐったい!」
その時、ギョンイルの携帯にメールが届き、ギョンイルはどこかへ行ってしまった。
心配なドンジュ。

マンシクは、特別採用枠のドンジュたちを集めてチームを作りたいと庁長を説得。
彼らの能力を使い、庁長の悩みを解決してみせると。
それを聞いた庁長は、「“英雄たちの帰還アベンジャーズ”か…」とごきげんになり、マンシクの提案を採用。
さっそく、凶悪犯罪撲滅に向け、一時的ではあるが強力特別捜査チームを新設し、暴動鎮圧装備の導入を発表。
庁長は、集まった記者たちに向かって「より素早く!より遠くへ!より強く!」と力強くアピールした。

そして、新設された強力特別捜査チームには、マンシクを中心に、ドンジュ、ハンナ、ジェホンが集結。
庁長お墨付きのチームのため、昇給・昇進に近付いたと大喜びのマンシク。
ハンナと一緒に仕事ができるとニッコニコのドンジュ。
ジョンヒョンは、マンシクからのスカウトを断っていた。
チームはさっそく仕事に取り掛かる。
ドンジュは“金ウサギ”の取り調べ。
ハンナは轢き逃げ事件の証拠品の分析を。
ジョンハンは税関に捜査強力の依頼を。
しかし、やっと仕事を始めたかに思えたが、庁長の指示で、すぐに“金ウサギ組”の事件を取り上げられ、志半ばで打ち切り。
強力特別捜査チームには、庁長直々の別の仕事が与えられた。
それは…
暴動鎮圧新装備の発表会における実演係だった。
ハンナは、やっと現場の仕事に就けると思っていたのに、またも広報要員として利用されることに心底うんざり。
庁長は、インソン警察庁のイメージ刷新のためイベント的なチームとして、この強力特別捜査チームを新設したのだ。
自身の市長選出馬のために。。
ハンナは腹を据えたように銃を持ち、マネキンにバンバンと弾を撃ち込み、実演を行った。
そして、トドメの一発は、新型防刃ベストを着た庁長の胸に!
その衝撃でショックを受けて倒れる庁長。
ザワつく集まった記者たちが、一斉に庁長にカメラを向けてパシャパシャ。
庁長は肋骨にヒビが入った。
お金をかけて作らせた新型防刃ベストなのにこの有様、庁長は怒り心頭。
ハンナをクビにしろと命じた。
ハンナを守りたいジョンハンは、今ハンナをクビにするのは悪手であると庁長にアドバイスをして口車に乗せた。
庁長はそれを受けて、この事態は新型防刃ベストをテストするため、事前に企画された演出であり、大成功だと発表した。

ハンナは辞表を置いてチームから立ち去った。

空港のバードパトロールをしていたハンナを、ジョンヒョンが見つけ出しやって来た。
そして、庁長を撃ったわけだから処分は免れないの事実だが、夢だった警察官を諦めるなと説得。
しかも、ハンナの家の侵入者はまだ捕まっていないため、ハンナ自身が警察官であったほうが安全だと。
しかしハンナは、「自分の身は自分で守る」と拒否した。

ドンジュは、ハンナの家の周辺をチェック。
そしてハンナの帰宅を待つ。

ハンナが帰ってくると、ご飯を食べようとまとわりつき、警察官を辞めるなと説得。
そしてドンジュに関係ないと突っぱねるハンナに、またも「好きなんだ」と告白。
ハンナは「あなたのことは嫌い。絶対に好きにならない。」と吐き捨てて行ってしまった。
落ち込むドンジュ。

“金ウサギ組”の仕事を取り上げられてしまった強力特別捜査チームは、暇で暇で仕方がない。
引き継いだアン・デヨンの広域捜査隊は忙殺されているため、かかってきた電話にも出れない状況だ。
そこで、マンシクは、しれっとその電話に出た。
すると、追跡中の中国への密航者の中に、どうやらハンナの家に侵入した男がいるらしいとのこと。
マンシクはそれを聞いて、アン・デヨンに成りすましてその案件を引き受け、ドンジュとジェホンを連れて現場へ向かった。
現場にはジョンヒョンが来ていた。
どうやらマンシクが捜査の手伝いを頼んだようだ。
ジョンヒョンが現場を仕切ることに対し、恋敵であるためドンジュはおもしろくない。
いちいちつっかかるが、その態度をマンシクに叱られ、渋々従うことに。
現場は廃墟になった建物。
中に8人の男が潜伏しているとのこと。
ドンジュ&マンシク、ジョンヒョン&ジェホンで組んで手分けして捜索することに。
捜索中、マンシクは突然、意味不明なこと言い出し倒れてしまった。
実はマンシク、この日、“金ウサギ組”から押収した飴を、ただの飴だと思っておもむろに食べていた。
この飴、実は幻覚剤が入っている、新種の麻薬だったのだ。
マンシクは意識朦朧としていたかと思ったら、突然ドンジュに噛みつき、叫びながら走って行ってしまった。
潜伏者にバレないように静かに慎重に潜入しないといけないのに。。
案の定、マンシクのラリった叫び声が潜伏者たちに聞こえてしまい、潜伏者たちは逃げ惑い、その場はカオス状態。
潜伏者は8人どころではなく、女性たちもいた。
リーダー格の朝鮮族の男がイ・ジンスの書類を持って逃げようとしたが、ジョンヒョンのずば抜けた身体能力と強さによって捕まえることができた。
しかし、逮捕寸前のところで、ジョンヒョンはアイスピックのようなもので胸を突き刺されてしまった。
傷自体は大したことはないのだが、何やらトラウマがフラッシュバックし、動けなくなってしまった。
その隙に、朝鮮族の男はさらに刺そうとジョンヒョンに迫る。
しかし、突如として、ラリって間に入ったマンシクが、代わりに刺されてしまった。
呆然とするジョンヒョン。
朝鮮族の男や潜伏者たちは逃げていった。
マンシクは救急車で運ばれるが、渋滞でなかなか病院に着かない。
そこでドンジュは、救急車を降り、ショッピングカートにマンシクを乗せ、病院まで必死に走った。
靴が脱げて裸足になっても、構わずに走った。
おかげで早く病院に着き、幸い傷も浅く、大事に至らず。

ハンナはイ・ジンスの遺族に遺留品を届けに来た。
書類は持ち去られてしまったので、手帳だけ。
高齢の母は涙を流し、幼い息子は「犯人を懲らしめて」と涙ながらに訴えた。
胸が痛むハンナ。

その頃。
どこかの地下駐車場のような場所で、殴られ、腫れて血だらけの顔をしたギョンイルが倒れている。
すぐそばには、オ・ジョングと数人の男が立っている。
そこへ現れた1人の男。
男は、思いっきりギョンイルを蹴りつけた。
そして言う。
「何も難しくない。轢き逃げの死亡事故は、最低でも懲役5年。だが、示談なら最高でも3年以下、執行猶予も可能だと、オ代表(オ・ジョング)が弁護士を通じて説明したはずです。被害者の母親と示談することにしたと。ギョンイルさん、あなたはすでに薬物で前科もありますよね?刑が加重されれば無期が10年以上です。シンプルでしょ?3年か10年か。理解したならうなずいて。」と。
ギョンイルはうなずいてしまった。
男は、オ・ジョングに「明日、きっちりとやってください。」と言い残し、立ち去った。

イ・ジンスの書類を持って逃げた男は、「これで故郷に帰れる」と喜んでいたが、チンピラによって殺された。
書類は、そのチンピラの手に渡った。

ハンナの自宅周辺は街灯がつけられ、明るく安全になった。
実は、ドンジュがあれこれと手を回し、ハンナの身の安全のため、迅速に対応してもらえるよう食い下がって頼み込んだのだ。
壊れていた防犯カメラもドンジュが修理した。
ハンナは、近所のおばちゃんから事情を聞き、ドンジュの厚意(好意)にニッコリ。

マンシクは病院で正気に戻り、ドンジュの厚意を知り、また、片方がなくなってしまったドンジュの靴を見て、泣いた。

看護師に、隣のベッドで眠るドンジュに、栄養剤の点滴を頼んだ。
目を覚ましたドンジュのそばには、新しい靴が置かれていた。

翌日、その靴を履いて元気いっぱい出勤するドンジュ。
インソン警察署に、轢き逃げ犯が自首してきた。
それを聞いたドンジュは急いで検察に移送される間際の犯人の元へ。
犯人の顔を見るとギョンイルだった。
「なぜお前がここに?」と驚くドンジュ。
ギョンイルは「母さんには言うな。自分でなんとかする。」とつぶやいた。
顔や体が怪我だらけのギョンイル。
ドンジュは必死に移送を止め、抵抗するが、ギョンイル自身が「関係ないだろ!俺のことだ!」とドンジュを突っぱねた。
ドンジュは、オ・ジョングコーチ(以下ジョング)が関係していると考え、ギョンイルを問い詰めるが、ギョンイルは何も答えず、移送された。
ジョングは、ギョンイルの“保護者”と名乗り、弁護士を伴って警察署に事情を話していた。
「部下で教え子だから自首を説得した」と話し、刑事から感謝されている。
ドンジュがものすごい勢いでジョングの元へ走ってきて、胸ぐらを掴んで取調室に連れ込み、問い詰めた。
ドンジュ「ギョンイルに何をさせた!?」
ジョング「ギョンイルの尻拭いをしてやった。殴る気か?指導してやった恩師に拳を使う気か?」
ドンジュ「恩師!?お前みたいなクズから学んだものは何もない!」
2人は殴り合いとなったが、ジェホンやマンシクが入ってきて2人を止めた。
ジョングはヘビー級の元王者。
ミドル級のドンジュが太刀打ちできる相手ではなかったが、ジョングの腹に決まった1発がかなり効いていた。

ドンジュはギョンイルの母の元へ。
そして、ギョンイルはしばらく出張でソウルに行くと嘘をついた。

ドンジュは轢き逃げに遭って亡くなったイ・ジンスの葬儀へ。
そこで、見覚えのある腕時計をする男を見かけた。
ドンジュが轢き逃げされた車の男が同じ時計をしていたのだ。
急いで後を追うが見失ってしまい、受付列席者名簿を確認した。
ほとんどが“インソン本部税関”と書かれ、イ・ジンスの関税庁の仕事関係の人だった。
ドンジュはその名簿を持って、名簿に書かれたインソン本部税関職員の1人1人に会いに行き、確認した。
執念深く探し、そして見つけた。
その男は、ギョンイルを痛めつけていた男だった。
ドンジュ「お前だな!」
男「誰です?」
ドンジュ「知ってるはず。インソン警察署ユン・ドンジュ。もう忘れましたか?僕はしっかり覚えてるのに。轢き逃げ野郎め!」
男を睨みつけるドンジュ。

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Prime Video韓国ドラマ「グッドボーイ」第1話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「グッドボーイ」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:JTBC

第1話:我らのゆがんだ英雄


かつてボクシングでオリンピック金メダリストだったユン・ドンジュ
華々しいその活躍に人々は熱視線を集め、英雄として称えた。
しかし、聖火が消えれば英雄は忘れ去られる。
名誉の象徴であるチャンピオンベルトやメダルを質店に持っていき、お金を工面するという、さえない暮らしぶりだ。

インソン市では凶悪犯罪が相次いで起こっており、その警察の対応がずさんな事から、国民からの批判が強まっていた。
警察官のコ・マンシクは、世間から批判が相次ぐこの状況を打開するよう、インソン警察庁の庁長から圧力をかけられる。
愛する妻や留学中の娘のためにお金が必要だし、なんとか庁長に気に入られて出世して稼がないとならない。

警察には、元国家代表のスポーツ選手たちを警察官として採用する特別枠がある。
マンシクは、かつてレスリングの銅メダリストで、この特別採用枠で警察官となった。
ドンジュもその特別採用枠で警察官となっていた。
引き入れたのはマンシクだった。
しかし、ドンジュは、あまりに強いその正義感から、不正をはたらく同僚を見過ごすことができず、ケンカになっりボコボコに打ちのめしてしまった。
その結果、慰謝料を請求されてしまうのだが、ギリギリの生活のドンジュには払えない。
口座は差し押さえられ、降格し、行き場をなくしてしまった。
ドンジュは、大都市ソウルから、マンシクの勤務するインソン警察庁へと左遷された。

同じく特別採用枠で警察官となったチ・ハンナ。
ハンナは、かつて射撃の金メダリスト。
その抜群の美しさから、今はモデルとしてインソン警察庁の広報に利用されてしまっている。
正義感の強いハンナにとって、それはとても不本意なことだ。
広報活動よりも現場に出て活躍したいのに。

庁長は、今問題となっているインソン市最大の犯罪組織“金ウサギ組”を捕まえることで、世間からの批判を覆すんだと鼻息を荒くし、インソン警察庁創立以来、最も大掛かりな作戦の命を下す。
この作戦に参加し、現場で活躍したいハンナだったが、庁長はハンナの異動願いを却下。
うんざりするハンナだった。

“金ウサギ組検挙作戦”、インソン警察庁では大掛かりな張り込みが行われる。
組のパシリ要員であるポンダリという男を張り込み中、街なかで火災による爆発が起こった。
それがきっかけでポンダリは尾行されていることに気付いてしまい逃亡。
肝心の“金ウサギ”ことイ・サンゴンも市街地を走り回り逃亡を図る。
そんな中、インソン警察へ左遷され、この作戦において周辺住民の安全を守るという軽い仕事で招集されていたドンジュは、マンシクと顔を合わせ久しぶりの挨拶を交わす。
共に任務にあたる前に、ちょっとトイレ。
マンシクが用を足していると、トイレの小窓から逃亡中の“金ウサギ”の姿が!
気付いた“金ウサギ”はマンシクをトイレに閉じ込め、さらに逃亡、マンシクを待っていたドンジュの目の前に現れた。
ドンジュは拳を構え、“金ウサギ”を必死に捕まえようとするが、鏡に写る自分の姿を見た途端、一瞬、意識が飛んだ。
その隙にドンジュは殴られ意識朦朧、“金ウサギ”は逃げてしまった。

同じく特別採用枠で警察官となったシン・ジェホン。
ジェホンは、かつて円盤投げの銅メダリスト。
インソン警察庁の交通課で働く。
大きな体で優しく温かいジェホンは、家族のため、生活のために昇進すべく、試験勉強に勤しむ。
しかし、ここまで、試験には落ち続けている。

“金ウサギ”を取り逃がしたことで、庁長は怒り、圧力はさらに強まる。
ドンジュは呼び出され、庁長から叱責、他の警察官からも「お据え膳でも逮捕できないなら手を出すな!特別採用のくせに警察官を名乗るな!」と怒られてしまった。
一般の警察官たちは、特別採用枠のマンシクやドンジュたちを本当の警察官と認めず、見下しているのだ。
惨めな思いをするが、何も言い返せないドンジュだった。

トボトボと元気なくインソン警察庁内を歩いていたドンジュは、ジェホンと遭遇。
抱き合って再会を喜ぶ2人。
優しいジェホンは、ドンジュの顔の傷を心配し、子供用のかわいい絆創膏をくれた。

帰ろうと、インソン警察庁を出ようとしたドンジュは、そこで退勤するハンナの姿を見かけ、笑顔になる。
気づかれないようにそーっと近づくが、ハンナは警察庁前に置かれた自身の看板を蹴っ飛ばして去って行く。
ドンジュは倒れた看板を起こし、汚れを拭き、「ホッパン(ハンナのあだ名)!」と呼び、ハンナを追いかけた。
ハンナはヘッドホンで音楽を聴いていて、ドンジュに気づかない。
突然目の前に現れたドンジュに驚くハンナだったが、2人は笑顔で再会を果たした。
ドンジュはオリンピック選手時代からハンナと知っており、ずっと好きなのだ。
ずっといつも気持ちを隠すことをせず、堂々と“好き”を宣言するドンジュ。
ハンナは「噂になると嫌だから」と拒否するが、ドンジュはそれでもめげすにニコニコ。
2人が軽口をたたき合いながら道を歩いていると、1台の車が止まった。
降りてきたのは、同じく特別採用枠で警察官となったキム・ジョンヒョン。
ジョンヒョンは、かつてフェンシングの金メダリスト。
ジョンヒョンは、ハンナに「話があるから一緒に帰ろう」と誘うのだが、ハンナは断ってスタスタと歩いて行ってしまった。
ハンナとジョンヒョンはまだ関係があるのか…?と少し不安がよぎるドンジュ。
(ハンナとジョンヒョンは付き合っていた過去があるのか?)

ドンジュは、ボクシングの後輩ギョンイルの母親が営む“ギョンイルにゅうめん”という小さな店へやって来た。
ドンジュは自腹で店の看板を作ってプレゼント。
母親は大喜び。
ドンジュは本当の母親のように大事に思い、ギョンイルの母もまた本当の息子のようにドンジュを可愛がり、食事をもてなす。
ギョンイルは、オ・ジョングコーチの紹介で警備会社で働き始めたということだ。
母曰く、昼も夜も仕事で全然帰って来ないそうだ。

ドンジュは家が決まっておらず、とりあえず警察署内の当直室で暮らすことに。
ベッドに横になり、今日のハンナとの嬉しい再会を受けて、昔を思い出す。

<過去>
ドンジュは選抜戦を敗退し、もう後がない崖っぷちにいた。
落ち込んでいたドンジュに黙って近付いてきたのはハンナ。
その美しさによって当時から人気者だったハンナは、自身をキャラクター化したステッカーをドンジュのほっぺに貼って励ました。
そのステッカーは、今はドンジュのスマホに貼られている。
剥がれそうになっても、何度もテープで補強して。
ドンジュはハンナとジョンヒョンの関係が気になる。

翌朝、ハンナが出勤すると、警察庁前に置かれている傷だらけで汚れたハンナの看板に絆創膏が貼られていた。
ハンナはドンジュの仕業と分かり、笑った。

“金ウサギ”を取り逃がしてしまったドンジュとマンシクは監査室で聴き取り調査を受ける。
担当の監査官はジョンヒョンだった。
最近インソン警察庁監査部に異動になったということだ。

調査が終わり、マンシクとドンジュは社食でランチ。
減給処分になったらどうしようと食欲がないマンシクに対し、モリモリ食欲旺盛のドンジュ。
マンシクは、そんなドンジュを見て、食事管理と運動をしないから“金ウサギ”にやられたんだと小言。
ドンジュは、あの時、一瞬意識が飛んだことに理由がありそうな素振りを見せるが、言わなかった。
社食にハンナの姿を見つけたドンジュはニッコリ。
しかし、その隣にはジョンヒョンがいてガックシ。
マンシクは、ジョンヒョンの事を、「特別採用で1番の出世だ」と褒めた。
対して降格して左遷されたドンジュは、恋敵でもあるジョンヒョンが立派なポジションにいることがまったくおもしろくない。
「ハンナとよりを戻したのか〜?」とつぶやくマンシクに八つ当たり。
その時、お皿がひっくり返る大きな音がした。
西部署のオチーム長が、ジョンヒョンの皿をひっくり返したのだ。
そして「人の生活を壊しておいて、よく食えるな!お前の報告書のせいで2人も停職だ!もう1人いる。お前のせいで昇級できなくなった!」とジェホンを指した。
オチーム長はさらに続ける。
「同僚を売って出世して満足だろうな!刃物が使えるなら同僚のあらを探してないでチンピラでも検挙してこい!マスクと金串がないと何もできないか!?現場経験のないやつが、同僚に恥をかかせるな!」とジョンヒョンを侮辱し胸ぐらを掴んだ。
対してジョンヒョンは「賄賂を受け取ったのは現場の恥だ」と冷静に言い返す。
頭にきたオチーム長は「適度なところで手を引け。自分のために。いつか蛇に手を噛まれるぞ。」と小声で脅した。
監査という仕事は憎まれ役、さらに特別採用枠で、芸能人のように女性人気のあるフェンシングメダリストのジョンヒョンであることが、一般警察官たちにとっておもしろくないのだ。

ドンジュとマンシクは、炎天下の中、田舎の畦道に車を止め張り込みを行う。
途中、マンシクが庁長を接待する飲み会があるために抜け、ドンジュは1人に。
夜になっても尚暑く、風に当たろうと車を出たドンジュ。
水を浴びようと前かがみになった瞬間、猛スピードで走ってきた高級車がお尻に激突!
ドンジュは田んぼに突き落とされてしまった。
一瞬意識を失ったが、目を覚まし、車に駆け寄り、「警察だ!車から降りろ!」と警告。
窓から手を突っ込みドアを開けようとした。
すると、車は窓にドンジュの腕を挟んだまま走り出した。
腕が抜けずピンチのドンジュだったが、途中で振り落とされ、道に転がった。
そのまま車は去ってしまい、体中ボロボロの泥だらけになってしまったドンジュ。
ヨロヨロと歩きながら自分の車の近くまで戻ってくると、何者かに車を盗まれ走り去られてしまった。
踏んだり蹴ったりで途方に暮れるドンジュ。
ふと、先程の高級車が猛スピードで走って来た先を見てみる。
ヨロヨロと歩いて進むと、田んぼに男性が倒れていた。
轢き逃げだ。
ドンジュは急いで救急車を呼んだ。

連絡を受けて病院に駆けつけたマンシクは、搬送されたその男は関税庁のイ・ジンスで、犯人を捕まえようとしたドンジュも怪我をしたと説明を受ける。
ドンジュは自身もボロボロなのに、被害者の家族(高齢の母と幼い息子)に寄り添っていた。

翌日、愛車を盗まれた事を知ったマンシクは、出勤するやいなや、怒ってドンジュを追いかけ回す。
お尻が痛い中、逃げ回るドンジュ。

後輩ギョンイルの母親から電話がかかってくる。
ギョンイルは帰ってこないから心配だと。
ドンジュが連絡してもギョンイルは電話に出ない。
そこでドンジュは、ギョンイルに仕事を紹介したオ・ジョングコーチを訪ねた。

ボクシング国家代表首席コーチだったオ・ジョングコーチは、今はJ9警備会社の代表で、次期国際体育委員の有力候補と称えられている。
ドンジュは、オコーチ主催の“韓国アスリートの夜”というパーティーへやって来た。
パーティーには、ハンナとジョンヒョンも来ていた。
ドンジュの元にも招待状は届いていたが、来るつもりはなかった。
ドンジュとオコーチの間には、何か遺恨があるようだ。
オコーチはドンジュの姿を見るなり、あからさまに嫌がる態度を取る。
ドンジュがギョンイルの所在を尋ねると、「仕事をやったが、前払いで受け取った後、音信不通」ということだ。
オコーチは「やつはジャンキーだからヤクでもやって伸びてるんだろう。」とギョンイルのこと侮辱した。
さらに、ギョンイルがそうなったのはドンジュのせいたと言う。
かつてドンジュのパンチを受けたことがきっかけで、ギョンイルは怪我をして、その後遺症によって不自由な体になってしまった。
そのため、いまだに薬を飲み続けないといけない。
ドンジュは責任を感じ、ギョンイルの治療費を払うために警察官になった。
選手時代の国家代表のスーツを着てきたドンジュに対し、オコーチは「お前に国旗を背負う資格があるのか?」とバカにする。

<過去>
当時、英雄で大人気だったドンジュだが、お金に関して無欲で、数々の投資話や契約をすべて断り、金メダルを取って引退する覚悟を決めていた。
オコーチは、ドンジュを総合格闘技に行かせてガッポリ稼ぐ野望を抱いていたが、それも台無しに。
そして有言実行、ドンジュは金メダルを取った。
華々しい会見では、治療中のギョンイルと母に「これからは全て任せて!」と呼びかけた。
しかし、ドンジュは、試合後のドーピング検査で陽性判定を受けてしまう。
“グッドボーイ”と称えられた英雄の座からドン底へと転落してしまった。
あくまでも許可された鎮痛剤で、実力で取った金メダルだと主張するドンジュ。
そこから2年間という長い年月とたくさんのお金をかけて訴訟を起こし、勝訴。
ドンジュの主張は認められたのだが、世間の興味はすでにドンジュにはなかった。

「お前が裁判に勝ったことなど、誰も知らないぞ〜」とドンジュを侮辱してあざ笑うオコーチ。
ドンジュは「僕にはお金より重要なんだ」とキッパリ言ってその場を去った。
その様子を見ていたハンナも席を立ち、パーティーを出て、ドンジュを追いかけた。
むしゃくしゃしているドンジュは、パーティー会場の外にある弾幕をパンチして八つ当たり。
ヘボパンチだった。
そこへハンナがやって来て「よく(そんなパンチで)金メダルを取れたものね!八つ当たりしないで(実力で取った金メダルだという証を)見せてよ!バカみたい!」と吐き捨てる。
……ドンジュは発破を掛けられた。

「お前に国旗を背負う資格があるのか?」というオコーチの言葉。
「特別採用のくせに警察官を名乗るな!」という同僚警察官の言葉。
そしてトドメのハンナの言葉。
気合の入ったドンジュは、翌朝からジョギングをスタート。
体を鍛え直した。
「俺がどんな男か見せてやる!」と意気込むドンジュ。

ドンジュの証言を元に捜査したのだが、轢き逃げをした車は不正に輸入されたもので、照会もできないし防犯カメラにも映っていないため特定できず、お手上げ状態だった。
しかし、ドンジュはあの車に見覚えが合った。
そして長いこと考えてやっと思い出した。
それは“金ウサギ組検挙作戦”の資料だった。

マンシクの愛車が見つかった。
しかし、プロの窃盗集団による犯行で、使える部品は外されて外国に売り飛ばされてしまった。
ガックシ肩を落とすと共に、ドンジュに怒りが再燃。。

ドンジュは、昼休み、みんなが出払った隙に、こっそりと広域捜査隊アン・デヨンチーム長の席から“金ウサギ組検挙作戦”のファイルを拝借。
密輸関連のページを見てみると…ビンゴ!
あの轢き逃げをした車の写真と記述があった。
そこへマンシクが通りかかり、コソコソやってるドンジュを見つけ、「何やってるんだ!」と怒って近付いてきた。
ドンジュが理由を話していると、昼休みが終わり、アン・デヨンが戻ってきてしまった。
ドンジュは急いで該当ページを抜き取り、ファイルを元に戻した。
そしてマンシクがなんとか誤魔化して事なきを得ず。

ドンジュはマンシクを医務室に連れ込み事情を話す。
「轢き逃げ犯を捕まえましょう!」と意気込み、パンツを下ろし、マンシクにお尻を見せた。
ドンジュのお尻にくっきりと残ったアザ。
それはあの車のバンパーの形そのものだった。
韓国に1台しかない車であるため、轢き逃げ犯を捕まえれば、金ウサギに繋がる可能性も高い。
金ウサギが取引した密輸品リストにこの車の記述があるのだが、買い主が空欄になっている。
このことから金ウサギと轢き逃げ犯が親密な関係なのではないかと推測するドンジュ。
そうだとしても、2人でどうやって捕まえるのか。
無鉄砲で無謀な話であるため、乗ってこないマンシク。
しかも、もうすでに金ウサギはどこかへ逃亡してしまっているだろうと推測。

その頃、金ウサギは、用意してもらった船で逃げようとしていた。
しかし、さらに上の立場の人物から電話がかかってきて、仕事を与えられ、逃亡ならず。

ハンナは証拠品の整理をしていた。
上司から残業を言い渡され、うんざりしながらも仕事をこなす。
そして、被害者の遺留品を家族に届けなければならない。
その遺留品は、轢き逃げの被害者イ・ジンスのものだった。

イ・ジンスは亡くなってしまった。
ドンジュも病院に駆けつけ、悲しみに打ちひしがれる家族に胸を痛める。
すると電話が掛かってきて、急いでどこかへ立ち去った。
ドンジュとは入れ違いで、遺留品を家族に渡すためハンナも病院へやって来た。
しかし、悲しみに暮れる家族に遺留品を渡せず、そのまま引き帰した。

ジョンヒョンは、金ウサギのパシリ要員ポンダリの張り込み時に起こった爆発の映像を見直したり、この事件を調べていた。
そこで何かに気付いた。

ドンジュは、何者かから電話で「轢き逃げ犯の情報を渡すからキヒョン洞まで来い」と言われ、マンシクのバイクを拝借し、急いで向かった。
マンシクはドンジュから電話で事情を聞くが、いたずらだと信じなかった。
そして、車も盗まれバイクも進まれ、移動の足がなくなってしまったマンシクは、駐車場で地団駄踏む。。
すると、マンシクを探していたジョンヒョンがやって来た。
ジョンヒョンによると、
“金ウサギ検挙作戦”の現場で起こった爆発の5分前に、非通知から消防に通報があった。
つまり、内部から作戦の情報が漏れていた可能性があるということだ。
さらに、轢き逃げの被害者である関税庁のイ・ジンスは、密輸品の情報提供者だったことが分かった。
マンシクはそれらの情報を得て、さらに調べてみることにした。
しかし、ドンジュへの怒りが収まらない。。
そこへ、“質店の店長”から電話がかかってくる。
ドンジュがチャンピオンベルトやメダルを売った質店の店長だ。
質店店長は「銀ウサギが動いた。構成員を集めて出張に行くらしい。場所はキヒョン洞のペンキ工場。」という情報をくれた。
「キヒョン洞」…
ドンジュが向かっている場所だ。
ドンジュの話に信憑性が高まったため、マンシクは危険を感じた。

密輸品の情報提供者であるイ・ジンスの遺留品である手帳に、何か手がかりがあるのではないと考えたジョンヒョンは、遺留品対応を担当したハンナに電話をかける。
イ・ジンスの遺留品を家族に渡せず持ち帰ったハンナは、そんなことなど露知らず。
ジョンヒョンからの着信は復縁に関することだと思い、電話に出なかった。

ハンナがシャワーをしてビールを飲もうとしたその時、関税庁を名乗る人物がハンナの家にやって来た。
イ・ジンスさんが書類を持って事故に遭い、その遺留品をお持ちだと聞きました。」と。
とても丁寧に説明する女性。
ハンナは警戒しつつも玄関に向かう。
すると激しくドアを叩く音、そしてドアチェーンの間から包丁を持った男の手が伸びてきた。
驚いたハンナはすぐにジョンヒョンに電話しつつ、遺留品を抱えて部屋に隠れた。
そして、ドアチェーンを壊して男たちが侵入。
ハンナはベッドに下に隠してあった射撃の銃を取り出す。

指定されたキヒョン洞のペンキ工場へやてきたドジュン。
閉じ込められたことが分かると、ポケットからバンテージを取り出す

マンシクはドンジュを救うため、柔道のトレーニング中であるアン・デヨンチーム長に協力を頼み込む。
アン・デヨンは特別採用に反対で、ドンジュたちを見下している。
さらにドンジュがファイルを盗み見たこともバレており、怒っている。
アン・デヨンは「僕に勝ったら協力する!」と言い、マンシクを背負投げた。

ハンナは目を閉じ、精神を集中させて、呼吸を整える。
そして、射撃の銃を構え、侵入者を待ち構えた。

ハンナの家まで車を飛ばしていたジョンヒョンだったが、危険運転をする赤い車に激突されてしまった。
さらにもう1台が追いかけて来たので必死に避け、相手を特定するために車を降りた。
その車から降りてきたチンピラ男の腕には蛇のタトゥー。
西部署のオチーム長の「いつか蛇に手を噛まれるぞ。」という言葉を思い出す。
数人のチンピラがジョンヒョンを取り囲み、ジョンヒョンは必死に逃げ出す。

偶然、近くの交通整理を行っていた交通課のジェホンが、この事故に気付き、走って現場に駆け寄る。
すると、以前から危険運転を繰り返し、子供たちを危険に晒している赤い車であることが分かった。
その車が、今度はジェホンに向かって走り来る。

ドンジュの前に現れたのは、前歯が金歯の金ウサギとその子分たち。
さらにそこには、前歯が銀歯に銀ウサギまで揃っていた。
ドンジュはバンテージを巻き、“正義”と書かれたマウスピースを口に入れる。
そして子分たちに突っ込み、その拳で次々に倒していく。
ハンナに発破を掛けられ、鍛え直した甲斐があったようだ。

ジョンヒョンは散々逃げ走り、相手を疲弊させた後、清掃員からホウキを拝借。
フェンシングのように、次々にチンピラを倒していった。

マンシクは、仕方ないのでレスリングで本気を出し、アン・デヨンをねじ伏せた。

ハンナは射撃の銃を男たちに向け、息を潜める。
そして、的確な銃の操作で男たちをビビらせた。

メガネを壊されたジョンヒョンは本気を出し、ホウキ一本で敵を一掃。

ハンナはナイフを持った男たちに苦戦し、激しい格闘となるが、舞うような軽やかな立ち居振る舞いと、的確で強力な射撃の腕前で、男たちを一掃した。

ドンジュは敵の数に苦戦するが、燃えたぎる不屈の闘争心と正義を拳に込め、敵を一掃した。

ジェホンは、向かい来る危険運転を繰り返す赤い車に向かって、マンホールの蓋を円盤投げのようにぶん投げた。
そしてマンホールの蓋が赤い車に直撃、横転させることに成功した。

ドンジュはボクシングで
ハンナは射撃で
ジョンヒョンはフェンシングで
マンシクはレスリングで
ジェホンは円盤投げで
それぞれ敵を倒した。

ドンジュ「聖火が消えると僕たちは忘れ去られる。だけど覚えておけ。僕たちの心臓は今も熱くはじけそうに高鳴っている。」

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Prime Video韓国ドラマ「損するのは嫌だから」第2話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「損するのは嫌だから」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Prime Video

第1話

前話はこちら↓

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8年前の雪の日。
ジウクは、療養施設にいる祖母に会いに来た。
余命宣告を受けてもなお、タバコを吸い続ける祖母は「やめられないんだから死ぬしかない」と開き直る。
ジウクとしては長生きしてほしいものだが…。
ジウクの母は美人で、若いうちに、認知もしない男の子供を身ごもった。
それがジウク。
祖母は「乳臭い子供のくせに妊娠なんかして!丸刈りにして閉じ込めておけばよかった!容姿がいい子は星回りが悪いもの。娘を美人に生んだ私が悪い。恨まないでやって。」とジウクにこぼす。
ジウクが「美人と結婚しようかな〜」と冗談半分で言うと、「このバカ者!!結婚は優しくて貞淑な子としなさい!それと、できちゃった婚はダメ!」とガチで怒った。
ジウクは付け足す。
「それとタバコを吸わない女」と。

ヘヨンは結婚を求める世の中にうんざりして、コンビニでお酒を買って、店前のベンチでグビグビと飲みほす。
そして、何を思ったのか、店内で働いているジウクに「私の新郎になって」と言った。
ジウクは驚くが、ヘヨンが酔っていると分かり、あからさまに嫌な顔をした。
ヘヨンが「なんで嫌なのよ!」と問い詰めると、ジウクは祖母から言われた言葉を伝える。
「結婚は優しくて貞淑な子としなさい」と。
「それはまさに私よ!」と胸を張るヘヨン。
鼻で笑うジウク。

6年前
ク代理と付き合っていたヘヨン。
ク代理は親元で暮らしているため生活力がなかった。
コンビニで買い物中、ヘヨンはそんな彼に「恋する前に自活しろ」と叱った。
その会話を、レジに立つジウクは聞いていた。
ヘヨン曰く、「彼は私の教育のおかげで、その後結婚できた。」ということだ。

3年前
パク代理と付き合っていたヘヨン。
パク代理は自分よがりのセックスしかしなかった。
コンビニで買い物中、ヘヨンはそんな彼に「今夜も自分だけ満足して終わったら容赦しない」と叱った。
その会話を、レジに立つジウクは聞いていた。
ヘヨン曰く「NOゴム NOエッチ。貞淑でしょ。21世紀の貞操観念よ。」ということだ。
呆れるジウク。

仕事中、ヘヨンはウジェの妻イリンに呼び出された。
コン次長は、イリンとは仲良くしておくといいとアドバイス
実は、イリンの母親とキュヒョン社長の母親ジョンアは高校からの親友同士。
そのため、イリンとキュヒョンも家族のような付き合いだ。
キュヒョンと近いイリンと仲良くしておけば、昇進に関して何かと都合がいいとのことだ。

キュヒョン社長直属の部署が女人禁制であるという噂は本当だった。
これはキュヒョンの母ジョンアの指示である。
秘書を辞めて開発部に戻りたい秘書ハジュンは、なんとか新しい女性秘書を入れるようにあれこれアイディアを出して頼むのだが、母ジョンアに反抗できない気弱なキュヒョンは聞く耳持たず。

イリンに呼び出されて会議室へやって来たヘヨン。
しばらくすると元彼ウジェもやって来た。
何事なのかと驚く2人。
まさか付き合っていたことがバレたのかとヒヤヒヤ…
しかし、要件はアイディア公募のことだった。
ホッとする2人。
人事部のイリンが公募アイディアを精査していて、ヘヨンとウジェが提出したアイディアが、とても酷似していたことが分かったのだ。
同じプロジェクトを担当した経験から、偶然、発想が似通ったと解釈するイリン。
イリンは、2人で相談して、どちらか1人に絞るように告げた。
しかし本当は…。
”AIの学習データを使った演算ゲームのアイディア”
これは、2人が付き合っている時、ピロートークでヘヨンがお喋りしていた内容だった。
このアイディアはヘヨン発案だったが、話を聞いていたウジェは、今回それを思い出し盗作した。
当然ながらウジェが身を引くべきなのだが、ウジェの言い分としては、
「社長直属の部署に独身女性のヘヨンは入れない。だから、自分がこのアイディアで優勝して事業化し、ヘヨンを参加させる。」ということだ。
頭にきたヘヨンは「このアイディアが、いつどこで生まれたものなのか人事部に暴露する!」と怒るが、ウジェは「元カノが別れに納得できず執着し、こんな形で報復していることにする!」と対抗。
嘘か真か、皆がどちらを信じるのか。
「よく考えろ、ゴシップは嫌だろ?」と吐き捨ててウジェは立ち去った。
ブチギレたヘヨン。
立ち去ったウジェを追いかけ、わざわざ人がたくさんいるエレベーターの中で
「お断りします。私、1ヶ月後に結婚します!」と笑顔で宣言した。
結婚さえすれば、キュヒョン社長直属部署に入れるわけだから。
やけっぱちだ。

ヘヨンは「結婚ぐらいしてやるわよ!」と鼻息を荒くして結婚準備を始めた。
結婚式さえできればいい、結婚したという既成事実さえあれば、中身なんでなんでもいい。
つまり偽装結婚ではあるのだが、それにしても肝心の新郎がいない。
そこでヘヨンは、“優しくて貞淑な女”に成り切り、ジウクの働くコンビニへ。
そして、「バージンロードを一緒に歩くだけの偽の新郎になって!新郎のバイトだと思って!」と再び迫った。
ジウクは、この突然のおかしな申し出に、ヘヨンに禁煙の禁断症状が出ていると考え、タバコを差し出し、聞き流した。
困ったヘヨンは、ネットの掲示板に新郎を募集しようかと思いつく。

(偽装)結婚してご祝儀を取り戻し、アイディア公募で優勝して社長直属部署に入って昇進する!
ヒソンは、意気込むヘヨンの話を聞いて、驚き、「それは詐欺だ。お母さんが知ったらどう思うか!娘失格よ!」と大反対。
「母を心配するなんてまるで実子みたいね」と反論するヘヨン。
2人はケンカになってしまった。
ジャヨンが2人を仲介するが仲直りできず、溝ができてしまった。

<過去>
慈善活動が人生の最優先だったヘヨンの母親は、困った状況にある子供を次々に里子として家に迎えていた。
ヘヨンの父も里子にウェルカムだった。
幼いヘヨンは、自分に注がれるべき親の愛情が、すべて他所の子に向けられていることに不満を感じていた。
ヘヨンが高校3年生の時、中学1年生だったジャヨンが里子でやって来た。
受験を控えているにも関わらず、娘に関心がなく、またも里子を迎え入れた親に怒りをつのらせるヘヨン。
ジャヨンは、そんなヘヨンと母のやり取りを複雑な気持ちで見つめていた。

ヒソンにはスタジオを運営するPD(プロデューサー)のユン・テヒョンという彼氏がいた。
テヒョンは浮気をしているようだ。
ヒソンも、実はそれを分かっている…?

ヘヨンは偽装結婚を決行すべく、新郎も決まっていないのに、さっさと結婚式会場を予約してしまった。
しかし、入金しようとスマホを探すが見つからない。
飲食店に置いてきてしまった事を思い出し、急いで取りに戻った。
無事スマホを取り戻し電源を入れると、母のいる施設からメセージが届いていた。
認知症の母が食事をとらずに暴れているため、このままでは拘束しなければならないという報告だった。
ヘヨンは急いで施設にやって来た。
病室で大暴れしている母。
その母を必死に抱きかかえて止めていたのはヒソンだった。
ヘヨンが、スマホを失くしてしばらく連絡がつかなかったため、施設の職員は緊急連絡先であるヒソンに連絡したのだった。
ヒソンはヘヨンの母を本当の母親のように大事に思い慕っているが、認知症になっていることは知らなかった。
なぜ黙っていたのかと怒るヒソン。
実はヘヨン自身も、母の認知症を知ったのは施設に入った後だった。
母は、病気のことを、娘ヘヨンに打ち明けることを躊躇していたのだ。
里子には聖母でも、実の娘とはソリが合わないため、言い出せなかったのか…。
ヒソン曰く、「認知症の介護は大変な苦労があって負担になる。ヘヨンを心配して言い出せなかったんじゃないか。」と。
2人は大ゲンカしたこと、互いに謝って仲直りした。
ヒソンは、ヘヨンの偽装結婚には反対だが、母が生きているうちに結婚するという意味では賛成せざるを得ない。
仕方なくヘヨンに協力することにした。
2人が仲直りしてジャヨンもこれで一安心。

ヘヨンはネットの掲示板で新郎を募集していた。
それを知ったジウクは、バイト中にコンビニ前を通りかかったヘヨンに近付き、抱き寄せて胸が高鳴るか尋ねた。
本当はドキドキしつつも「全然大丈夫」と強がるヘヨン。
ジウクは、可愛がってる野良猫の“ベビー”を預かるのを条件に、新郎バイトを引き受けることにした。
ヘヨンは偽装結婚のため、仕方なくベビーを引き受けることに。
これで契約は成立。
ヘヨンを抱き寄せたのは猫アレルギーかどうかの確認だった。
ヘヨンはてっきり、偽装結婚の中で個人的な感情が芽生えないかどうかのテストだと思った。
つまり、本当に好きになってしまうことがないか。
ヘヨンの嫌な部分を見すぎているため、好きなることはあり得ないと考えるジウクだが、「頭では拒否しても心で惹かれてしまうこともあるから気をつけて」と忠告するヘヨン。

2人は結婚式の衣装合わせに出かける。
ヘヨンはインパクトの強い変なドレスを選んだ。
それは、来賓者たちの目を新婦ヘヨンに注目させ、新郎ジウクを記憶させないためだった。
こちらの都合で、将来のある若いジウクを妻帯者にさせることを申し訳ないと思うからだ。
「私は損をするのも、損をさせるも嫌い。」と言うヘヨン。
ジウクにとってヘヨンの意外な一面だった。

ジャヨンは自身のWEB小説「社長のお品書き」がオーディオドラマ化するということで、ホテルのラウンジで、その投資家である人物と会うことに。
その投資家とは、キュヒョンの母ジョンアだった。
しかしその正体は伏せており、よく掲示板にコメントするファンの“ハジュンラブ”と名乗った。
ジャヨンも、この“ハジュンラブ”の褒め言葉にいつも勇気を貰っているため、会えたことに大喜び。
ジョンアは小説を何度も読み込んでおり、細かい描写までしっかりと記憶し、素晴らしいと大絶賛した。
褒められて嬉しいジャヨンは、何気なくふと別の場所に目をやると、そこにキュヒョンの秘書ハジュンがいた。
ジャヨンは急いで身を隠す。
ジャヨンと秘書ハジュンは知り合いなのか?
様子のおかしいジャヨンを不思議に思い、ジョンアがその目線の先を見ると、今度はキュヒョンがいた。
この官能小説に関わっていることを息子に知れてはならぬ。
ジョンアは急いで身を隠す。
キュヒョンと秘書ハジュンはこのホテルのジムにトレーニングしに来ていたのだ。
なんとか誤魔化してやり過ごしたジャヨンとジョンア。

衣装合わせ中のヘヨンとジウク。
そこで偶然、元彼ウジェ&イリンとばったり。
なんだか気まずい空気が流れる…。
そんな中、試着室から出てきたジウクの、そのあまりのイケメンさに、息を飲むヘヨンとイリン。

<エピローグ>
結婚式の準備をしながら話をするヘヨン、ジャヨン、ヒソン。
新郎の職業がフリーターでいいものかという話。
ヘヨンとしては、コンビニのフリーターがちょうどいいと言う。
目を引くようなイケメンや、大企業勤めや高給取りや社長なんかだと、人々の記憶に残ってしまうから論外。
人々の記憶に残らないごくごく平凡な男いいのだと。

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Prime Video韓国ドラマ「損するのは嫌だから」第1話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「損するのは嫌だから」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Prime Video

第1話

幼い頃から損得勘定で動き、損するのが大嫌いなソン・ヘヨン。
母親は全く正反対で、損得なしの慈善活動を最優先に生きる。
我が子ヘヨンに注ぐべき愛情は、困っている他所の子供たちに向けられていた。
そのため、ヘヨンは慈善活動に母親を奪われた気分になり、常に“自分は損する側”だと不満を感じて育った。

大人になったヘヨンは、クルビ教育という会社で課長として働いている。
相変わらず損することが嫌いなヘヨンは、同僚で元彼アン・ウジェ(二股をかけられていた)の結婚式に出席し、損得勘定が働き、ご祝儀を出すことに不満を抱く。

慈善活動のアイコン的存在だった母は、今は認知症になり施設に入院してる。
ヘヨンはあまり会いに行かず、母と距離をとっていた。

ウジェの結婚式から帰宅したヘヨンは、同居しているWEB小説家の親友ジャヨンと、幼馴染で声優のヒソンに愚痴をこぼす。
ヘヨンは過去の恋愛すべてにおいて、自分が損していると感じると、すぐに相手を振ってきた。
6年前は生活費をケチるク代理
3年前はセックスで自分ばかり気持ちよくなるパク代理
みんな社内恋愛だった。
2人の親友は、ヘヨンの損得勘定最優先の性格や恋愛遍歴まで、すべてを知り尽くす仲良しだ。

聖人君子で頭脳明晰、正義感が強く市民警察として警察からも頼られているキム・ジウク。
間違いを正し、善行を行い、その姿には後光が差し、その背中には天使の羽が見えるほど。
しかしファッションは鈍臭く、就職する欲もなく、仕事はコンビニの夜勤バイト。
ヘヨンは、そんなジウクが働くコンビニの常連客だった。
2人は犬猿の仲で、顔を合わせれば口喧嘩ばかり。
賞味期限をチェックして、陳列を崩し、商品を落っことし、奥の方から商品を引っ張り出すヨン。
正義感の強いジウクは、そんなヘヨンの損得勘定・計算高い行動が許せない。
ヘヨンがレジでタバコを買おうとすると、ジウクはヘヨンが指定したものではなく、強めのタバコを差し出す。
「同じ値段なら、タールが強い方が損しないだろう」と嫌味を添えて。
ヘヨンは現在禁煙中、軽口をたたくジウクの態度に腹を立ててまたも口喧嘩。
「早く就職したら?!
「あなたが結婚したらね!!」
今日もまた始まった。。

ジャヨンのWEB小説「社長のお品書き」は、大人向けエロ小説だ。
感想欄にアンチコメントが並ぶ中、1件だけあった高評価コメントに気を良くして眠りにつくジャヨン。

この高評価コメントをしてくれた読者は、大豪邸に住むお金持ちの奥様。
ヘヨンが勤めるクルビ教育の会長ポク・キホの妻ジョンアだった。
ちなみに息子のキュヒョンは社長を務める。
ジョンアは、ポク会長とキュヒョンと共に朝食中だが、「社長のお品書き」に夢中で読み耽っている。
ポク会長に「どんな小説を読んでるんだ?」と聞かれ、「ファンタジーよ。ある財閥の男性が1人の女性を永遠に愛し続けるの。」と答え、浮気症のポク会長にチクリ。
キュヒョンには強く当たるが、ジャヨンには頭が上がらないポク会長。
そんな両親を前に、なんだか気まずいキュヒョン。

クルビ教育は業界2位に下がってしまった。
キュヒョン社長の努力で
“ブランド評価1位”、“転職したい企業1位”
という優良・人気企業にはなった。
しかし収益第一主義のポク会長は、「そんなものは意味がない!」と吐き捨てる。
そしてポク会長は、1年以内に業界1位を達成できなければ、用意した縁談で結婚しろとキュヒョンに迫った。
気の弱いキュヒョンは、結婚の意思はないのだが、ポク会長の命令には逆らえず。
強引に推し進められてしまう。
“1年以内に業界1位”か“結婚”
難題をつきつけられたキュヒョンは、何かアイディアはないかと仲の良い秘書のハジュンに相談する。

出勤前、ヘヨンがコンビニ前を通ると、ジウクがヘヨンの好きなグミを食べていた。
昨夜は売り切れていたのに。
急いで店内に入りグミの棚まで行くのだが、もう1つもなかった。
ジウクのが最後の1個だったのだ。
大好物だし、禁煙するのにどうしてもこのグミが必要だと訴えるヘヨン。
しかし、すでに勤務時間を終えたジウクは、知らん顔して食べ続ける。
ヘヨンは怒って、今日もまた口喧嘩。

ジウクの携帯にはユギョンという人物から「電話に出て。会いたい。」とメッセージが届く。

ヘヨンの勤めるクルビ教育は、結婚・出産に手厚い福利厚生があった。
独身のヘヨンは、それらを受けられないことに対して損してると感じ、仲良くしているコン次長に不満を漏らす。
コン次長は、年俸アップに必要なのは、成果を上げることよりも結婚だと言い切った。

”独身は損してる”という悔しさでいっぱいのヘヨンは、同僚で元彼ウジェに、ご祝儀の返金を求める。
ウジェは「君の結婚式で(ご祝儀で)返すよ。こんな計算高い君が結婚できるかな〜。」と嫌味を一発。

6ヶ月前。
ヘヨンとウジェがまだラブラブだった頃。
お酒を飲んで酔っ払ったウジェと、コンビニ前に座って肩を寄せ合いイチャイチャしていた。
互いに想いを確かめあって将来の結婚について話した時、ウジェは何気なくヘヨンの母の事を持ち出した。
「お母さんの面倒は君がみるんだろ?」と。
ヘヨンは、もし結婚したら、認知症の母の介護の事でウジェに負担をかけてしまうのではないかと考えた。
そして「ウジェに損をさせたくない」というヘヨンらしい理由から、あえてウジェから身を引いたのだった。

それなのに、ウジェは二股をかけていた上に、ご祝儀を返さないなんて!
なんとしてもご祝儀を取り戻したいヘヨンは、二股をかけていた事を妻に暴露するぞとウジェを脅迫。
しかし、ウジェはお小遣い制で自由に使えるお金がなかった。
ヘヨンの結婚式には必ず行くから、その時まで待ってほしいと土下座した。
呆れ果てるヘヨン、ご祝儀の返金は叶わなかった。

キュヒョンはクルビ教育を業界1位にするため、全社員にアイディア公募を行った。
これはヨ秘書のアドバイスで、自分たちで思いつかないければ、自社の優秀な社員に助けてもらうという作戦だ。
秘書ハジュンは、秘書という仕事が自分に向いておらず、元々所属していた開発室に戻りたかった。
度々キュヒョンに懇願するがスルーされ、今回も聞く耳持たず。
気の置けない関係でいられる秘書ハジュンがお気に入りの様子?

ヘヨンは、恋愛や結婚で幸せになるのではなく、仕事で成功を収めて出世することを決意。
アイディア公募で優勝してスピード昇進してやると意気込む。
もし優勝したら、社長直属の部署に入り企画が進められることになる。
出世街道まっしぐらだ。
しかし、その社長直属の部署には、女性の場合は既婚者でないと入れないという、かねてからの噂があった。
その理由は
前社長であるポク会長の浮気予防のため
キュヒョン社長のゴシップを避けるための自己防衛策
とかなんとか。。
お盛んな会長と気弱な社長のせいで、独身女性は昇進できないなんて!
ウジェの「結婚したらご祝儀を返す」という言葉。
結婚さえしてれば出世できたかもしれない現実。
結婚、結婚、結婚…
ヘヨンはむしゃくしゃして、ジウクの働くコンビニでお酒を購入し、店前のベンチに座ってグビグビとやけ酒。
そして、酔ったヘヨンはジウクにロックオン。
「私の新郎になって!」と頼んだ。

<エピローグ>
6ヶ月前。
ヘヨンとウジェがまだラブラブだった頃。
お酒を飲んで酔っ払ったウジェと、コンビニ前に座って肩を寄せ合いイチャイチャしていた。
互いに想いを確かめあって将来の結婚について話した時、ウジェは何気なくヘヨンの母の事を持ち出した。
その言葉を受けて、ヘヨンはウジェとの交際にブレーキが掛けた。
ジウクはコンビニ裏で猫に餌をやりながら、2人の会話を聞いていた。
そして、ウジェが去り、1人で座っているヘヨンの隣に座り、タバコを1本を差し出し、火をつけてあげた。

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Prime Video韓国映画「破墓(パミョ)」/ あらすじ【ネタバレあり】

「破墓(パミョ)」
あらすじ ネタバレあり

出典元:PrimeVideo

あらすじ

巫堂(ムーダン)であるファリムとその弟子ボンギルは、アメリカ在住の韓国系で生まれながらにして大富豪のパク家から依頼を受け、ロサンゼルスに降り立った。
パク家の後継ぎとして生まれた男の赤ちゃんが、生まれてしばらく経ってもずっと泣いてばかりでパッチリと目が開かず、検査をしても何の異常もない。
ファリムは赤ちゃんに触れ様子を見る。
すると、この赤ちゃんの他にも、同じように異変が起こっている家族がいることを言い当てた。

<一 陰陽五行>
ファリムとボンギルは、赤ちゃんの父親であるジヨンから話を聞く。
ジヨンの兄が精神病院で自殺してからというもの、ジヨンと息子の赤ちゃんに異変が始まった。
異変とは、目を閉じると悲鳴が聞こえたり、首を締められたり。
この異変は、パク家の跡継ぎに代々継承されている呪いだった。
ファリムには、血族に災いをもたらす影が見えていた。
これは、“お墓の反乱”と言われ、墓の居心地が悪くて先祖が暴れ、悪さをする。
恐らくパク家の祖父の影だろうと推測した。
ファリムはこの問題を解決するため、韓国に帰国後、大ベテラン風水師のサンドクと、葬儀師のヨングンを訪ね、協力を求めた。
時代と共に仕事が減っている現状を憂いていた2人は、依頼主が大富豪であり稼ぎが見込めるため、すぐにファリムの話に乗った。
特にサンドクは娘が結婚を控えているため、入り用だった。
4人は、100年以上前からあるパク家の祖父の墓を掘り起こし、もっと良い土地に改葬することにした。
さっそく韓国へやって来たジヨンに聞き取りをするサンドク。
ジヨンは、掘り起こした棺を決して開けることなく、すぐに棺ごと火葬することを求めた。
とにかく内密に、迅速に、事を済ませてほしいと。
ジヨンの両親や親戚が墓を掘り起こすことに反対しているためだ。
しかし、そうもいかない。
墓を掘り起こすには役所への届け出が必須。
改葬するにしても、火葬するにしても、一度は棺を開封し、葬儀師が遺骨を収集・確認し、清めなければならないのだが…。
しかし、ジヨンに意思は変わらない。
とりあえず、状況確認のため、皆でお墓を見に行くことに。

<二 名もなき墓>
パク家の祖父のお墓は、江原道の北方の山にあるという。
サンドクは何だか嫌な予感がした。
さらに、道中に見かけた保国寺という寺が、すごく気になる。

お墓は、厳重に施錠された門の中にあった。
車を降り、皆で歩いて山頂へ向かう。
大ベテラン風水師のサンドクでさえも来たことのない山。
不穏な空気が漂い、辺りにはたくさんのキツネがいた。
どうやら明堂(良い運気の場所)ではないようだ。
山頂に佇む祖父の墓は、大富豪なのにとても質素だった。
墓石には名前すら刻まれていない。
ジヨンによると、「有名な“キスネ”という名の僧侶が、祖父の国への貢献を称え、この明堂を選んでくれた。当時、盗掘が多かったため、あえて素朴な墓にした。」ということだ。
ファリムたちは事を進めようとしたが、サンドクはこの依頼を断った。
ここは人が安らかに眠れるような場所ではなく、悪地中の悪地。
むやみに手を出したら、関わった全員が命を落とすことになるだろうという理由だ。
特にお墓にキツネは相克であり得ない。
ジヨンはサンドクを説得する。
実は、ジヨンと妻の間には、以前2人の赤ちゃんを授かったが原因不明の流産で亡くなってしまった経験がある。
ようやく生まれた息子であるため、絶対に助けてほしいと強く願う。
娘を持つサンドクも、その気持はとても分かるのだが…。
お墓の裏には緯度と経度が書かれていた。
キスネという僧侶が、何か明確な意図を持って、あの悪地を墓地に設定したことが分かる。
正体不明の悪地から改葬するのはとても危険だと、やはりこの依頼を拒否し続けるサンドク。
そんな中、この依頼を受けたいファリムは、お祓いと改葬を同時に行う“テサルお祓い”をしようと提案した。
ファリムに経験はないが不可能ではないと押し進める。
サンドクは強く悩みながらも参加することにした。
“テサルお祓い”とは。
厄落としのようなもの。
イノシシ年の働き手5人に墓を掘らせ、地の悪い気を供え物のブタ5匹に移し、ファリムが舞い踊ってお祓いする。
お墓の周りは物々しい雰囲気に包まれ、改葬に反対している叔母も駆けつけた。
何が起こるのか、サンドクは固唾を飲んで見守る。
そして、無事に棺が掘り起こされた。
棺には立派な彫刻が施され、故人が高貴な人物だったことが分かる。
ジヨンの希望通り、棺は開封することなく、そのまま火葬場へと運ばれた。
何事もなく済み、少しホッとするサンドクだった。
棺を霊柩車に乗せ、一同が下山し火葬場へと向かった後、働き手5人は、掘られた穴の片付けをしていた。
すると、チャンミンという男の足元に奇妙な蛇が現れた。
驚いたチャンミンはスコップを蛇に突き刺して殺した。
すると、儀式が終わり着替えていたファリムの耳に、何やら悲鳴のような声が聞こえた。
次第に空が曇り始め、不穏な風が吹き、豪雨となった。

棺を霊柩車に乗せて山を降りたサンドクとヨングンは火葬を延期することに決めた。
雨の日の火葬は、故人が安らかに眠れないため良くない。
とりあえず晴れるまでは、ヨングンの友人の病院の霊安室に安置することに。

サンドクは気になっていた保国寺という寺を訪ねる。
僧侶に話を聞くと、ここは、風水で名を馳せた僧侶によって100年前に建立されたということだ。
サンドクはその僧侶の名前は“キスネ”ではないかと尋ねたが、違っていた。
山の頂上にあるジヨンの祖父のお墓についても尋ねてみると、僧侶はそのお墓にまつわるある噂を教えてくれた。
そのお墓は、朝鮮一の富豪のお墓で、棺の中には宝物が埋まっていると噂されていた。
そのため、昔はよく盗掘者に狙われた。
その盗掘者の中には、一気に大勢集まって北へ逃げた者までも。
しかし、高官のお墓であるため警備が厳しく盗掘は失敗に終わった。
保国寺の倉庫には、その盗掘者が残していった道具が保管されていた。

誰もいなくなった霊安室
ヨングンの友人は、故人が高貴な人物であったことが伺い知れる棺を前に、中に宝があるのではないかと考え、こっそりこじ開けようとする。
力づくで開けようとしていると、そこへファリムとボンギルがやって来た。
そのタイミングで、少し開いた棺の蓋の隙間から、祖父の霊魂が飛び出し、ファリムの横を通り過ぎて外に出て行ってしまった。
ファリムはその霊気の強さに倒れてしまった。

<三 霊魂>
ファリムは病院に運ばれるが大事に至らず。
棺が開けられてしまった事実が、サンドクやヨングンに知らされる。
祖父の霊魂は、不穏な風と共にジヨンの両親の元へ。
認知症の症状があるジヨン父は、「お父さ〜ん!お父さ〜ん!」と喜んで窓を開けて迎え入れてしまった。
祖父の霊魂は、ジヨンの父と母を殺した。
サンドクは、身の危険が迫ったジヨンを案じ、宿泊するホテルの部屋へと向かう。
ファリムとボンギルは、その間、霊安室にて霊魂を呼び戻す儀式を行う。
霊魂は、ファリムに呼び戻されて霊安室のボンギルの体に憑依。
ファリムが話しかけて説得すると、祖父の霊魂は「俺の子供たちを連れて行くんだ」と言って逃げ出し、取り逃がしてしまった。
ジヨンの元に、サンドクから電話がかかってくる。
サンドクはジヨンの身を案じ、今、そっちに向かっていると言う。
しかし、それと同時に、部屋のドアをサンドクがノックしている。
今、2人のサンドクが同時にジヨンに接触しようとしているのだ。
混乱するジヨン。
どちらかは偽物である。
電話のサンドクは、ドアから離れ窓を開けろと言う。
パニック状態のジヨンは指示通り窓を開けてしまった。
電話のサンドクが偽物だった。
祖父の魂は窓から中に入り、ジヨンに憑依。
ホテルの従業員と共に部屋に入ったサンドクは、祖父に憑依され、軍人のような言動をとるジヨンと対峙。
ジヨンは水をがぶ飲みし、「キツネがトラの腰を切った」と呟く。
そして、みるみるうちに、その首が360度回転。
ジヨンは祖父の霊魂に首をひねられて殺されてしまった。

ファリムたちは、急いで棺を火葬場へ。
すぐに火葬しなければ皆殺されてしまう。
そのためにも、急いで遺族の火葬許可を取らなければ。
しかし、喪主であるジヨンは…。
そのため、火葬に反対している叔母に連絡。
当然許可を出さない叔母。

祖父の霊魂は、次なるターゲットであるアメリカの赤ちゃんの元へ。

サンドクは、早く火葬しなければ赤ちゃんが危ないことを必死に叔母に伝えて説得し、なんとか火葬許可を得ることができた。
そして、祖父の霊魂が赤ちゃんに及ぶ寸でのところで、なんとか棺に火がまわり、祖父の霊魂は消え、事なきを得た。

<四 祟り>
その後、しばらくして、改葬作業をした働き手のチャンミンが具合が悪く、あれから寝込んでいると連絡を受けるサンドク。
サンドクが様子を見に行くと、チャンミンは怖い夢や幻覚症状に怯えていた。
病院で検査しても異常は見られない。
祟られたと嘆くチャンミンは、改葬の時に殺してしまった奇妙なヘビを見つけて祈祷してくれとサンドクに、血の涙を流して頼んだ。

サンドクは再びあの山へとやって来た。
キツネがうろつく不穏な場所。
棺を掘り起こしたその穴に再び入り、チャンミンの言っていた奇妙な蛇の死骸を見つけた。
サンドクは、蛇に驚いて後退りした時、スコップが何かに当たる感触があった。
そこを掘ってみると、さらに深い所にもう一つの棺が出てきた。
重葬だったのだ。
しかも、その棺は縦に垂直に埋まっているのだ。
すぐに、ヨングン、ファリム&ボンギルに連絡し、山で合流。
力を合わせて、その棺を引き上げた。
人のものとは思えないほど巨大なその棺は、有刺鉄線でぐるぐる巻きにされていた。
外から開けられないように?中から出られないように?
4人はその棺を車に乗せ、保国寺へと運んだ。
現時点で、このお墓の管理人であるジヨンの叔母が来るまで、棺をここに置いてもらうことに。
ファリムとボンギルは、棺の周りにもち米と馬の血で封印を作った。

到着したジヨンの叔母は重葬であることに驚きつつ、語る。
祖父パク・グニョンは、朝鮮を売り飛ばしたことで有名な人物だった。
グニョンのお墓をあの悪地に決めたキスネという名の僧侶は日本人である。
本名をムラヤマジュンジといい、朝鮮を知り尽くした男だった。
なぜ、ムラヤマは、グニョンをあの悪地に埋めたのか。
それは、叔母も分からないと言う。
そして、この巨大な棺の中には誰が?
謎は残るが、叔母は、この巨大な棺を処分するようにサンドクに頼んだ。
4人は夜が明けたら棺を燃やそうと話し、今夜は保国寺の僧侶のもてなしで食事をいただき、泊めてもらうことになった。

<五 鬼火>
ファリムはムラヤマジュンジという名前に覚えがあったため、先輩巫堂(ムーダン)に電話して聞いてみた。
すると、ファリムと先輩にとっての師匠が、かつて、ムラヤマのことを“キツネの陰陽師”と呼び、「あの強すぎる霊気は人間じゃなくてキツネだ」と話していたことを思いした。
ファリムは嫌な予感がして、守護霊のように憑いている自身の祖母に不安を見せる。

その夜遅く、寝ていたボンギルだったが、霊感が働き、寝床を出てあたりを確認する。
すると、巨大な棺が破られており、ファリムが棺の周りに施した封印を避けるように、天井を突き破って抜け出した形跡があった。
さらに保国寺の僧侶と、近隣の畜舎の従業員とブタが殺されていた。
ボンギルはファリムを起こしてこの事態を知らせる。
ファリムの守護霊である祖母は、ファリムの手を取り、この件に関わることを止めた。
それほど不吉で危険な霊魂だということだ。
ファリムが破られた棺の前で呆然としていると、何者かの足音が近づき、ファリムに話しかける。
日本人の武将の霊魂だった。
ファリムは、そのあまりに強く巨大な霊魂に恐れおののき逃げ出す。
すると、追いかけてくる武将の霊魂。
そこへ、ボンギルが武器を持って駆けつけ、武将の霊魂に突き刺した。
しかし、武将の霊魂はビクともせず。
ボンギルを片手で持ち上げ、腹にその手を突き刺し、肝臓を掴む。
大量の出血で瀕死状態のボンギル。
あまりの恐怖に、ファリム動けず。
武将の霊魂はファリムへと向かう。
絶体絶命かと思われたその時、武将の霊魂は、無縫塔が目に入り、動きを止めた。
そして、手を合わせて念仏を唱え始める。
すると、武将の霊魂の体は炎に包まれ、鬼火となって空に飛んでいった。
ファリムは助かった。
あまりの出来事を目の当たりにし、呆然とするサンドクとヨングン。
ボンギルは病院に搬送され緊急手術。
ニュースではこの出来事を「野生の熊による被害」と報じていた。

ファリムによると、あの武将の霊魂は、足跡や影があることから、巫俗の定説にもない“精霊”だと言う。
精霊とは。
「人や動物の魂がものに憑き、一緒に進化したもの」
ではなぜ、その精霊がジヨンの祖父パク・グニョンと重葬されたのか。

サンドクは再び保国寺にやって来た。
倉庫を調べていると、かつて盗掘者の残していった道具と共に、古い文書が見つかった。
そして一枚の写真を見つける
盗掘者と思われる男たちの集合写真だ。
裏には“我らが血 我が同士たち鉄血団”と書かれている。
写真に写る男たちの表情に悲壮感を感じるサンドク。

ボンギルは手術が無事終わったにも関わらず意識が戻らない。
ファリムは巫堂仲間をボンギルの病室に呼び寄せ、“鬼遊び”を始める。

<六 鉄杭>
サンドクは、保国寺に保管されていた盗掘者が残していった道具を持ち、再び山を登り、墓を掘り起こした跡へやって来た。
そして、その道具を使って何かを探すように辺りを掘り始める。

ボンギルの病室で集まったファリムの巫堂仲間たちが“鬼遊び”を始めると、意識不明だったボンギルが日本語を喋りだし、目を明けた。
あの武将の家来の魂が憑依しているようだった。
ファリムは、その武将が今どこにいるのか尋ねた。
すると、あのお墓のある悪地の緯度と経度をつぶやき始めた。
巫堂仲間は、あまりに危険であるため、ファリムにこれ以上関わるなと警告して立ち去った。

サンドクがあちこちを掘っていると、なんと武将の遺体が出てきた。
驚愕し、腰を抜かすサンドク。
すぐに下山し、そのことをヨングンやファリムに報告。
サンドクはジヨンが死ぬ前に呟いていた「キツネがトラの腰を切った」という言葉が気になっていた。
サンドクは語る。
風水では朝鮮の地形を“大陸を握っているトラ”と表現することがある。
石碑に書かれていた緯度と経度を地図で辿ると、ちょうど“トラの腰”の部分を位置するのである。
日本の“キツネの陰陽師”が、その“トラの腰”の部分に鉄杭を打ち込んだと。
(※日本が朝鮮を植民地支配していた時代、日本はその権力を示すため、朝鮮国内にある数々の明堂に鉄杭を打ち込み朝鮮を分断させたという逸話がある。一部の朝鮮国民は抗日感情で団結し、その鉄杭を抜いて回る活動をしていた。)
写真に写っていた盗掘者たちによってその鉄杭が抜かれるのを防ぐため、“キツネの陰陽師”キスネ=ムラヤマは、その上に、高官であるジヨンの祖父パク・グニョンを埋葬して覆ったのだ。
そして、日本の武将の精霊がその鉄杭に取り憑き、抜かれないように守っているのだ。

サンドク、ファリム、ヨングンは話し合い、未来の子孫が踏んで生きるこの韓国の土地のために、危険ではあるがその鉄杭を抜くことにした。
その方法は、ファリムが武将の精霊を引き付けている間に、サンドクとヨングンが鉄杭を引き抜くことに決まった。
対象に特定の恨みがなくても、近寄っただけで殺す日本の武将の精霊は、いわば鬼。
関わる者たち、皆、命の危険が伴う。
そんな中、ボンギルの様態が悪くなった。
医者たちが診察していると、ファリムはあることに気付いた。
ボンギルは体中に漢字のお経の入れ墨をしている。
武将の精霊は、ボンギルのその入れ墨を避けるように、傷を負わせていた。

サンドク、ファリム、ヨングンは顔や体にお経を書き、山へと向かった。
掘り起こしたお墓の跡地。
武将の遺体が眠るその場所に好物のアユを撒き散らすと、土の中から武将の精霊が現れた。
ファリムは、武将を少し離れたイチイの木までおびき寄せる。
ファリムは時間を稼ぐため、武将に話しかけ、ここに居る理由を聞く。
武将は関ヶ原の戦いで敵に首を討ち取られ大徳に埋葬されたのだが、“キツネの陰陽師”によって呪いをかけられ、首をつなぎ合わされ鬼となり、戦の神としてこの場所を守るべくここに埋葬されたようだった。
武将は凄まじい威圧感を持ってファリムに近づく。
ファリムは圧倒され尻もちをついてしまうが、背後にいる祖母の守護霊がファリムを逃してくれた。
ファリムが時間を稼ぐその間に、サンドクとヨングンは必死に鉄杭を探すのだが、まったく見つからずに手間取っていた。
武将は鬼火となり、サンドクのいるお墓の跡地へと戻ってしまった。
ファリムも跡地へと走る。
必死に鉄杭を探すサンドクの前に武将が現れた。
武将はサンドクの腹にその手を突き刺し、肝臓を掴もうとする。
サンドクの腹から吹き出す血。
ファリムとヨングンは、なんとかサンドクを助けようと試み、用意していた馬の血をぶっかけた。
すると武将は真っ赤になって熱がり、体から煙が立つ。
サンドクは倒れながら考えた。
この武将自体が鉄杭なのではないかと。
実は、“キツネの陰陽師”によって呪いをかけられ鬼となる際、その武将の体内に刀が突き刺されていた。
そして垂直に埋葬され、武将の遺体自体が鉄杭となって、その地に突き刺さっている状態だったのだ。
「地に刺さった鉄。そこを守る火。土の気運の上の火水木金は四界を成す。火と水は相克で、金と木も相克。」
武将の体は今まさに燃える鉄。
燃える鉄の相克は濡れた木だ。
サンドクは力を振り絞って立ち上がり、自身の血で濡らした木の棒で武将を叩く。

同じ頃、武将が憑依したボンギルは体から煙を出し、血を吐き、苦しみ始める。
ボンギルを救うため、巫堂仲間が構える。

サンドクは武将を叩き割った。
同時にボンギルは目を覚まし、様態が落ち着いた。

ファリムとヨングンは、急いでサンドクを病院へと運ぶ。
緊急手術、必死の蘇生によって、サンドクは助かった。
幸い回復も早かった。
ボンギルは、まだ入院中ではあるがすっかり良くなり、ファリムやヨングンと一緒にサンドクの病室に集まり、ご飯をモリモリ食べた。
呆れるサンドク。
世の中では、今回の被害を出した野生の熊を生かすのか、殺すのか議論していた。

そして冬が過ぎ、4人は日常に戻った。
サンドクの娘の結婚式。
ファリム、ボンギル、ヨングンも家族同然の存在として写真に写った。
しかし、皆の脳裏には、武将の精霊が離れずに残っていた。

<終>

Prime Video韓国ドラマ「離婚保険」第12話(最終回)/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「離婚保険」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Prime Video

第12話(最終回)

前話はこちら↓

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朝を迎えたギジュンとハドゥルは、ハドゥル母が作って持ってきてくれた美味しいおかずを、一緒に食べた。

アヨンは愛犬ミヌの散歩がてら、ウンシクを呼び出した。
ウンシクはアヨンの薬指の指輪を見つけた。
これは、ウンシクが贈った非婚キットに入っていた指輪だった。
アヨンはその手を差し出して、改めて自己紹介。
非婚主義者ではあるが、2人は交際することになった。

改心したチーム長は、離婚を回避すべく、誠心誠意、妻に尽くす。
スーパーで買い込んだ重たい袋をよろよろしながら必死に持ち運ぶチーム長。
頑張れ!
“離婚保険”にも加入し、TFチームの悩みのタネだったあと2件のうち1件が埋まった。
もう1件は、チーム長の後輩で営業を任せたチャンヒ。
チャンヒは7年間交際している彼女がおり、お金が貯まったら結婚しようといいながらここまで来てしまった。
チャンヒは怒っている彼女の前に“離婚保険”の契約書と取り出し、「もしかしたら僕との生活に疲れる日が来るかもしれない。だから君のために毎月保険料を払うよ。だから白髪になるまで君に尽くす。」とプロポーズ。
感動した彼女はプロポーズを受け入れた。
“離婚保険”が正反対の結婚を可能にした、TFチームも想定外の展開だった。

2件が埋まった喜びも束の間、TFチームに次なる問題が。
金融監督院のキム課長の元妻ヨンヒ。
人気インフルエンサーであるため、ヨンヒの離婚は記事になった。
「“離婚保険”のせいで離婚」「離婚を助長させた」と。
この記事に上層部が怒っていて、“離婚保険”の正式発売に暗雲が立ち込める。
なんとか解決策を考えなければ…。

ジョンマンは、ギジュンを屋上に呼び出し、ナレのスカウトでシンガポールに行くことを報告した。
どこか煮えきらないジョンマンに、ギジュンは「僕に遠慮することはない。それで2人とも幸せだ。問題ない。」と背中を押した。
おかげでジョンマンは心が決まった。

チーム長は妻へのプレゼント選びを、ハドゥルとアヨンに相談。
すると「何が欲しいのかキャッチすべし」という難題を突き付けられるチーム長。
妻のSNSにオーロラの写真を見つけた。

ジョンマンとナレは家で一緒に映画を見る。
ロボットと人間の愛の物語。
見終わって、「車やお掃除ロボットにまで愛着を持つ人間が、そこまでして愛を必要とする人間が、なぜ離婚するのか」と問題定義するジョンマン。
「合わないからでしょ?」とナレ。
人間とロボットも合わない事があっても離婚はない。
離婚だけが答えじゃないということを“離婚保険”で提示する必要があると熱弁するジョンマン。
ジョンマンは仕事をすると言い出し、2人でおうち映画タイムのせっかくのいい雰囲気を、さっさと片付けてぶち壊し、ナレを追い出した。
唖然とするナレ。

実家に言ってきたハドゥル。
両親と話をして、まぁ、完全にではないが受け止めてもらえた。
今までは、両親を悲しませたくないという思いから、自分の気持ちは我慢していればいいと思っていたハドゥル。
しかし、これから辛くても憎まれても積極的に向き合うつもりだとギジュンに話す。
「すべての感情の中心は私だから」と。
中心…とつぶやくギジュン。
解決策がひらめいた!

翌日
TFチームにプレゼンするギジュン。
それは、セルフケアプログラム。
離婚という結論に至った夫婦に、結婚する時の感情に戻ってもらうというもの。
“離婚保険”は、なぜ離婚に至ったのかを振り返るターニングポイントであり、離婚の助長ではない。
離婚予備軍の診断が出たら、セルフケアプログラムの費用を給付するという方向で進めることになった。

それからTFチームは“離婚保険”の正式販売に向けて、寝る間も惜しんで働いた。
そして、ようやく、金融監督院と役員の承認も得られ、“離婚保険”は正式発売確定となった。
達成感と充実感で満たされるTFチーム。
そして、正式発売が決まり、仕事が終わったTFチームは解散となることに。

チーム長は、妻とヘルシンキへオーロラを見に行く計画を立て、翌日旅立った。
ギジュンたちTFチームは、打ち上げと解散式のために、海へ。
ウンシクも合流し、美味しいものとたくさん食べ、お酒を飲み、大いに盛り上がり、今まで以上に距離が縮まった。
しかし、ナレは間もなくシンガポールへ。
ジョンマンはシンガポール行きを決意したことをまだ、ナレに言っていない。
ギジュンは気を使ってナレとジョンマンを2人きりにしてあげた。

素晴らしいオーロラを見ることができたチーム長夫妻。
妻は「あなたが私のオーロラ(地球が生み出した保護膜)になってよ。命を終える日まで。」と言った。
死ぬまで一緒、離婚はなし!
2人は手をつなぎ、肩を寄せ合った。

星空の元、砂浜に座り、シンガポール行きを決意したことを報告しようとしたジョンマン。
しかし、ナレは隣で眠ってしまった。

ギジュン&ナレは海沿いを歩きながら話をする。
かつてコランゲ村の売店にあった故障した公衆電話で、未来の自分に電話をかけたこと。
ハドゥルはその時、未来の自分に「あれは成功した?」と聞いていた。
「あれ」とは、「ツインフレームとの出会い」だった。
ハドゥルは成功したと答えた。
ギジュンは、スーパーの棚の前で一人立ち尽くして涙を流すハドゥルを見かけた時からツインフレーム(魂の相棒)だと気付いたと言う。
2人はキスをして抱き合った。

そして正式発売の日を迎えた“離婚保険”。
さっそく初契約を結んだ人物が。
プラス損害保険会長の娘だ。
実は離婚目前で、会長の勧めでポンとハンコを押したそうだ。
ナレはシンガポールへと向かうべく空港へ。
ふと振り返ると、そこにはジョンマンが。
ナレはジョンマンにキスをした。

韓国初の“離婚保険”は人々の注目を集め、評判となり、プラス損害保険の株価は上昇した。
ギジュンとハドゥルはお互いに自分で編んだセーターを着てデート。
次はハドゥルの希望した“プライド保険”を一緒に作ろうと握手をした。

ギジュンは“プライド保険”を作ることをチーム長に報告。
またもや、無謀なプロジェクトに悲鳴を上げるチーム長だった。

<終>

Prime Video韓国ドラマ「離婚保険」第11話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「離婚保険」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Prime Video

第11話

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TFチームにキム課長&ヨルムがやって来た。
2人が出した結論とは…
円満離婚だった。
離婚を防げず、がっくりと肩を落とすTFチーム一同。
しかし、2人は、それぞれがより良い人生を歩むための離婚であり、ハッピーエンドだと清々しい笑顔を見せた。

ギジュンは、亡くなった姉ジンジュの編みかけの編み物を、完成させるべく、ハドゥルに編み方を教えてもらうことに。
まずは練習から。
編み物を教わる中で顔が近づき、いい雰囲気の2人。

チーム長は、久しぶりに帰ってきた妻から離婚を告げられてしまった。
子供たちの留学先であるアメリカに行くと言う。
今日一日、ラッキーなことが続いたチーム長だったが、全ての運を使い果たしてしまった。。

編み物を習う中で、ギジュンは姉ジンジュのことを語る。
「幸せじゃないから離婚する」と言った姉の言葉を、ギジュンは単なる不平不満と受け取り、「みんな同じだ、我慢しろ。」と責めてしまった。
その後しばらくして姉ジンジュは亡くなった。
後悔を残すギジュンは、今後もし愛して結婚する人ができたら、自分と相手のために別れの備えをしておこうと決意した。
離婚は汚点ではなく再出発。
その結果が3度の離婚経験のある今のギジュンで、姉ジンジュの編み物を引き継いでいると。
そんな話をしながら、ギジュンは編み間違いをしてしまった。
ハドゥルは、「ほどいてやり直すだけが正解じゃない。編み間違いに気づいたのは自分だけかもしれない。傷や欠点のない人はいないでしょ?それも自分の一部。また新しく編み進めればいい。後悔しなくていい。」と語り、ギジュンを励ました。

アヨンはウンシクのことが気になって仕事が手につかない。
非婚主義を貫くアヨンだったが、ウンシクに好意を抱き始めたのだ。
そんな相手から「応援したい」と“非婚キット”を貰ったら、動揺するのは仕方がない。

妻から離婚を告げられ、むしゃくしゃするチーム長は一人酒。

家(ギジュン部屋)にいたハドゥルは、アヨンから「今から家に行くね」と連絡を受け、何気なく「うん」と返事をしてしまった。
しかし、今、ハドゥル部屋にはギジュンが住んでいる。
部屋交換していることがアヨンにバレてしまう。
大急ぎで自室へと走るハドゥル。
ギリギリ部屋の前でアヨンを捕まえることに成功したのだが、タイミング悪く、ハドゥル部屋からギジュンが出てきてしまい鉢合わせ。

人事通達が出て、ナレはシンガポール法人代表に就任することになった。

ハドゥルとアヨンはバーでお酒を飲みながら話をする。
アヨンは、ギジュンといつの間に“そういう仲”になったハドゥルに「立派なパントルね!」と言ってカクテルを一気飲み。
そしてウンシクのことを相談する。

ギジュン&ジョンマンは、一人酒をしているチーム長から呼び出され、お酒に付き合わされる。
妻から離婚を突き付けられた愚痴が止まらないチーム長。
ギジュン&ジョンマンも胸を痛める。
体を壊しても金を稼げばいいと思っていたチーム長に、妻は「夫でも父親でもない」と言い放った。
無駄な努力だったと、酒が止まらないチーム長。
振り返ると、家事育児、家のことを全て妻に押し付けてきた。
チーム長は「俺がバカだった…」と猛反省した。

ウンシクのことが気になって気になって仕方がないアヨンはお酒が止まらない。
結婚しないことを決めているアヨンは、たとえウンシクと付き合っても終りが見えていると落ち込む。
ハドゥルは「その縁が終わっても人生は終わらない。だから苦しまないで。」と励ました。
ハドゥル自身も、元夫スインからあんなにひどい目に遭ったのに再スタートできるのかと怖かった。
でも「愛を信じるのが私の信念。だから勇気を出した。」と笑顔を見せた。
それを聞いてアヨンも「OK!前に進もう!」と笑顔になった。

翌日
“離婚保険”の正式発売の承認審査が、2週間後と前倒しとなった。
TFチームは準備を早めなければ。
やることが山積みなのに、心ここにあらずのチーム長。

ナレは、ジョンマンにシンガポール行きの件を報告した。
一緒に働くパートナーが必要だから一緒に行こうと誘った。
ビジネス的に。
ジョンマンは「考えてみる」と答えつつ、「僕が必要?」と確かめるように聞いた。
ナレはうなずいた。

チーム長は妻を呼び出し、これまでかけてきた苦労を謝罪した。
そして、“離婚保険”のパンフレットを取り出し、「100日くれ。保険を使うことのないよう頑張るから」と妻に誓った。
妻もチーム長の苦労を分かってはいる。
互いに、少し時間を設けることにした。

打ち合わせで帰宅が遅くなってしまったハドゥル。
バスに乗っていると雨まで降ってきてしまった。
バスを降り、仕方なく雨の中を走って帰ろうとすると、傘を差したギジュンが目の前に。
2人で帰宅すると、ハドゥル部屋の前におかずが置かれていた。
ハドゥルの母からだ。
家族の集まり以来、口を聞いていない母。
ハドゥルはギジュの勧めで、母に電話をかけた。
何気ない会話をし、ハドゥルは今度、母に会うことに決めた。

ハドゥルはギジュン部屋で1枚の写真を見つけた。
前妻が撮った、ギジュンが仕事をしてるところを捉えた写真だ。
安定した生活だけを願い、「また今度」が口癖だったギジュン。
雨上がりを待つギジュンと、雨の中で一緒にいることを願う前妻。
「人生観が違う」と言われ、気付いたときには「また今度」はなかった。
そんな前妻を、昼間、偶然公園で見かけた。
前妻は、男性と一緒に幸せそうに笑いながら歩いていた。
ギジュンはそれを見て、心の底から「よかった」と思った。
ギジュンは前妻が撮った写真を破り捨てた。
「思い出は捨てて新しいもので満たす」と。
ハドゥルは共に新しい思い出を作ろうと言った。

ハドゥルは、もう自室でもぐっすり眠れるように精神的な安定を取り戻したため、部屋交換を終了しようと申し出た。
しかし、ギジュンがハドゥル部屋に慣れすぎてしまったと呟くと、ハドゥルは、今夜はギジュン部屋で一緒に寝るのはどうか提案した。
ギジュンはその提案を受け入れ、2人はその夜、一緒に眠った。
ギジュンは夢の中で、姉を抱きしめ謝ることができた。
「幸せじゃないから離婚する」と打ち明けた姉に「我慢しろ」と責めてしまったことに、ずっと罪悪感を抱き続けてきたギジュン。
ようやく胸の支えが取れたようだ。

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Prime Video韓国ドラマ「離婚保険」第10話/全話 あらすじ【ネタバレあり】

「離婚保険」
各話のあらすじ ネタバレあり

出典元:Prime Video

第10話

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妻との離婚を決め、“離婚保険”への加入相談にやってきた金融監督院のキム課長。
ハドゥルはキム課長との面談をして話を聞き、ギジュンとアヨンは妻に会いに行く。
妻は大人気インフルエンサーハン・ヨルム
夫婦はラブラブ、いい家に住み、妻に尽くす夫、SNSでは愛が溢れるそのリア充ぶりを余すところなく投稿し、たくさんのフォロワーがいた。
広くてキレイな部屋に迎え入れられるやいなや、“冷蔵庫のお掃除”動画の撮影の協力を求められる2人。
ヨルムはとても無愛想だったが、カメラが回った途端に豹変し、明るくハキハキ愛想よくインフルエンサーを演じ始めた。
その変わりっぷりに驚く2人。
そして、改めて離婚についての聞き取りを始めることに。
キム課長とヨルムは、お互いに一目惚れし、出会って4ヶ月で結婚。
周りからお似合いだと言われ結婚に至った。
しかし、幸せそうに見えるだけで、その中身は次第にズレていくことに。。
愛に溢れた夫婦生活を演じ、暮らしの全てをSNSに晒し、SNS映えすることだけに重点を置いて生きているヨルム。
夫キム課長の存在は、もはやSNS映えの道具に過ぎないのだ。
“内助の女神”と讃えられるヨルムに、キム課長はうんざりしていた。
そのため、キム課長は、自身が過労で倒れたことなど大事なことを話さず。
キム課長は、何のために一緒に暮らしてるのか分からず、家にいても息苦しさを覚え、離婚を決意した。
しかし、ヨルムは「これはただのハプニングで、乗り越えられる」と考え、離婚する気はなかった。

離婚の意思の固いキム課長は、ハドゥルとの面談で「お互い我慢するのはよくないし、これからは自分のために生きていく」と言い切った。
「離婚したいのに我慢して自分らしい人生を諦めてしまう。」
かつて尼僧(ギジュンの元妻)に言われた言葉を思い出すハドゥル。
ハドゥルは、キム課長の切実な思いを聞き、離婚すべきだと主張した。
それに対して、“離婚保険”の正式販売に向けてヨルムの意見を聞き離婚を防ぐべきだと主張するギジュたち。
意見の対立に、チーム長が割って入りなだめる。
「離婚保険を作る俺たちが幸せであってこと、加入者も幸せになると思うんだ。」とチーム長。
ナレは自宅待機中、チームで言い争って揉めてる場合ではないのだ。
とりあえず、キム課長&ヨルムには選択する時間を与えることにした。
そして今度は立場を変え、ギジュンがキム課長に、ハドゥルがヨルムに会って話を聞くことに。

キム課長の話を聞いたギジュンは、「幸せじゃないから離婚する」というキム課長の言葉に、姉ジンジュを思い出す。

ヨルムの話を聞くハドゥル。
ヨルムは子供ができなかった。
落ち込んでいるヨルムを気遣い、キム課長はヨルムを誘い2人で長期旅行をした。
ヨルムは楽しくてたくさん笑った。
「子供の写真がなくても、夫婦の幸せな写真を上げたらどうだ?」とキム課長がSNSを勧めた。
旅行の写真を投稿すると、みんなに「幸せそうだ」と羨ましがられ、嬉しくて、子供ができない苦しみから立ち直ることができた。
それがエスカレートしてしまったのだ。
ヨルムは「“離婚保険”のせいで離婚が助長され、自分の身に起きてしまった。災難だ。」と言った。
ハドゥルは、「2人の関係を振り返りながら、キム課長に時間をあげてはどうか」と提案した。

ギジュンはキム課長に“夫婦ASクリニック”に参加することを勧めた。
円満離婚のため、互いを理解しあうことができるプログラムだと。

ハドゥルは母からの着信を無視した。
すると「本当に家族の集まりに来ないつもり?親の顔に泥を塗るのか?」とメッセージが来た。
ため息をつくハドゥル。

ジョンマンはナレを自宅に招待し、手作りパスタとワインでおもてなし。
パスタが美味しくて舌鼓を打つナレ。

チーム長は、妻のいない家に帰りため息をつく。
妻はホカンスを楽しんでいる様子がSNSから分かる。
息子に電話しても、話もそこそこに切られてしまった。
身を粉にして一生懸命に仕事をしてきた結果、一人になってしまったチーム長だった。

ジョンマンはナレに“離婚保険”が正式販売になるまで、一緒にやらないかと誘った。
そして、今、加入者が離婚しそうだと報告した。
ナレは「頑張ってみる」と答えた。
ナレは仕事とはいえ、汚い部分を見せてしまった事で、ジョンマンに嫌われたと思っていた。
ジョンマンは「勇気を出す姿も見れたから平気だ」と答えた。
ジョンマンの言葉に、少し心がほぐれたナレ。

帰宅してマンション前で会ったギジュンとハドゥルは、ブランコで話をする。
キム課長&ヨルムに夫婦にASクリニックを勧めて、「別れの種類は多様でいい別れがなかったとしても、自分のためにきちんと終わらせる必要がある」と話すギジュン。
キム課長&ヨルム夫婦は「同床異夢」だと言うギジュン。
ハドゥルは自分たちもそうだと言い、昼間の会議での意見の対立によって言い争いしたことを互いに謝罪し合った。

ハドゥルは「自分のためにきちんと終わらせる必要がある」というギジュンの言葉を受けて、家族の集まりに行くことを決めた。
逃げてきた両親や自分の過去と向き合い、これ以上後悔しないためにきちんと終わらせる。
先に進むために。

キム課長&ヨルム夫婦がASクリニックに参加することを決意した。
カウンセリングを受け、思いの丈を吐き出し、互いに望むことを書き出す。
ツラツラとたくさん書き進めるヨルムに対し、キム課長は熟考した結果1つ。
「1日でいいから携帯なしで過ごす」
さっそく、このキム課長の希望を叶えることに。
素敵な料理を前にしてもヨルムは写真を撮ることなく、夫婦は向き合い、「あーん」をして食事をしていい雰囲気だった。
しかし、途中でキム課長は具合が悪くなり、胸を押さえてトイレへ駆け込む。
嫌いなエビを「あーん」で食べてしまったからだ。
キム課長はトイレで吐いた。
次はウンシクによるダンス教室。
互いに向き合い、近づき、手をつなぎ、肩を抱き、ワルツを踊る。
しかし、ぎこちない2人は、足が絡まって転んでしまった。
ヨルムは、新婚当時、スケートで一緒に転んだことを思い出し、笑った。
しかし、キム課長は「早く立て」と不機嫌になった。
2人は口喧嘩になり、キム課長は出て行ってしまった。
泣き崩れるヨルム。
最悪の展開だった。
互いに愛し合うために、結婚生活を維持するために、どれほどの我慢や努力が必要なのか。
ギジュンは2人を見て、もう十分だと感じた。

アヨンはウンシクに呼び出される。
ウンシクはプレゼントを用意していた。
“非婚キット”だった。
アヨンは買おうとしていた物だったが、「返品して」と受け取らなかった。
「人から貰うものではない。しかもあなたからは…」と。
しかし、ウンシクは「僕はただ、結婚や離婚を応援するように、あなたを応援したい。」とまっすぐに主張した。

ダンスで転んでしまったキム課長は腰を痛め、ヨルムに湿布を貼ってもらう。
ASクリニックを途中でやめた2人は、公園のベンチに座って話をする。
キム課長は、離婚をするために“離婚保険”に加入したわけじゃない。
備えとして入ったのに、本当に離婚しようとしている。
どうしてこうなったのか。
ヨルムは、自分のSNSのせいだと考え、キム課長は自分が仕事にかまけたせいだと考える。
互いを知らぬまま結婚したせいかもとも。
愛していたし、幸せだったし、結婚を後悔したことはない言う2人。

ナレは“離婚保険”の正式販売までTFチームに合流することになった。
専務の完全復活に、みんなウェルカムだ。
その夜、ジョンマンとナレは飲みに行こうと2人で店まで歩いていると、ナレがバイクに轢かれそうに。
ジョンマンはとっさにナレを抱きかかえて守った。
ドキドキするナレ。
2人は店に行く前にゲーセンでゲームをして、大騒ぎして楽しんだ。
その中で、ナレはさらっと告白したのだが、ジョンマンは真顔になってしまった。

ギジュンは家族の集まりに行くハドゥルを車で送っていった。
ギジュンはハドゥルの家で見つけた便座のネジを渡した。
元夫スインが出ていく際に、便座の取り外しで失くしたものだ。
ハドゥルは、スミンから「早く見つけろ」と言われていたのだ。
ハドゥルはネジを握りしめ、一呼吸ついて家族の集まりへ。
スインはすでに来ており、外面よく愛想を振りまいている。
ハドゥルはさっそく、親戚たちに離婚を報告。
離婚の原因は、たくさんあるが、主にスインの度重なる浮気だと言った。
スインは怒り、いつもの癖でハドゥルを殴ろうとした。
そのスインの姿を見て怒る両親。
ハドゥルは笑顔で「幸せになります」と宣言。
ついでに親戚たちに“離婚保険”のパンフレットを取り出して営業。
特に、覚めきった夫婦関係を我慢して維持している母に向かって。
そしてハドゥルはその場を立ち去った。
スインが怒って追いかけてきたが、ハドゥルは便座のネジを投げつけて、スインの前から立ち去った。
スッキリした笑顔のハドゥルだった。
待っててくれたギジュンの元に戻り、笑顔で絶叫するハドゥル。
ギジュンはそんなハドゥルを見つめキスをした。

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