「ユミの細胞たち シーズン1」
各話のあらすじ ネタバレあり

第2話
前話はこちら↓
【エピソード4:フラワーフェスティバル】
ユミは、ウギと2人だけでフラワーフェスティバルに行くことになった。
不満げな顔をするルビ。
<ユミの細胞たち>
愛細胞を胴上げして、大喜びの細胞たち。
愛細胞は、さっそくファッション細胞を捜すが…。
ファッション細胞は、細胞村の刑務所にいた。
刑務所にはユミを潰す細胞が収監されるという。
ファション細胞の罪とは?
ある時、ユミはイダとショッピングをしていて、グリーンの素敵なワンピースを見つけた。
気に入ったけど、着ていく場所がない。
諦めようとしていたが、イダは「それを着てプーケットに行こう」と誘った。
ユミとイダは、おしゃれをしてプーケット旅行へ行くことにした。
張り切って準備をするユミ。
グリーンのワンピースに合う靴がないため、サンダルを買った。
サンダルのためにネイルサロンへ行った。
ワンピースに合うように美容院でパーマをかけた。
そしてプーケットを存分に堪能し、たくさんのお土産を買った。
ワンピースから始まったプーケット旅行は、ユミの3ヶ月分の給料を食い潰すことに。
裁判にかけられたファッション細胞は、ケチ細胞たちの訴えにより、有罪判決がくだされ、刑務所に入ることになったのだ。
このファンション細胞、愛細胞の呼びかけにより満場一致で特別赦免となり、この度、仮釈放となった。
3年ぶりのデート。
ファンション細胞の能力が問われる。
そしてフラワーフェスティバルの日。
<ユミの細胞たち>
細胞村は大賑わい。
「2人は今日のデートでどこまで進むか」
細胞たちは賭けに盛り上がる。
ファッション細胞が決めた今日のテーマは
「クアンク」クミダ(着飾ったような)アンクミダ(着飾っていないような)だ。
メイクは、ナチュラルだけどどこか違う雰囲気で。
適当に見えて、計算し尽くされた服装。
ユミは、あれを着たりこれを着たり、準備を始める。
そんな中、携帯が鳴る。
知らない番号だが、出るとウギだった。
携帯を家に忘れたので、人から借りてかけているらしい。
そのため、連絡が取れないということをユミに伝えておこうと連絡してきたのだ。
ウギはユミの電話番号を記憶していた。
嬉しいユミ。
ウギはもうすでに会場に着いていて噴水の前にいるという。
ウギはゆっくりでいいというが、ユミは急いで公園へ向かった。
<ユミの細胞たち>
細胞村では、この幸先の良い雰囲気に、大盛り上がり。
そして愛細胞が大きなハートを持って降臨。
「ついにこの日が来たわ!久しぶりのデートを盛り上げるために、みんなでしっかり応援しましょ!行くわよユミ!ウギが待ってる!」
ユミが公園に到着すると、携帯が鳴った。
ルビからだった。
<ユミの細胞たち>
理性細胞「デート中かどうか確認じゃない?電話に出て怒らせてやろう!」
感性細胞「いや、何だか臭うわ。ただの電話じゃない気がする。出たら嫌な気分になりそう。デートが台無しになるわ。」
ユミは電話に出なかった。
しかし、なんだか嫌な予感がして、ふと横を見ると、公園の入口でタクシーを下りるルビが見えた。
<ユミの細胞たち>
細胞村に警報が響き渡る。
「ルビが現れたぞー!ルビが来たぞー!信じられない!なぜルビが!?」
今日は都合が悪かったはずなのに。
邪魔するために予定を切り上げてやって来たのではないか。
パニックになる細胞たち。
ルビは花柄のワンピースにハイヒールにフワフワのロングヘアー。
ユミとは正反対のまさにデートファッションだった。
愛細胞はみんなを落ち着かせ、「ユミ!走れ!」と指令を出した。
「大事なのは今この瞬間!ウギは携帯を忘れたからルビをまけばいい!走ってユミ!頑張れユミ!愛は勝ち取るものよ!」
ユミはウギの待つ噴水広場に向かって走り出した。
ルビはユミに気が付き声をかけるが、ユミはそれを無視してひたすらに走った。
ルビは必死に追いかけるが、ユミのスピードに追いつけず、ハイヒールなのでリタイア。
そしてユミはついに噴水前で待つウギの元へ到着。
息を切らして走ってきたユミに驚くウギ。
ユミは息つく間もなく、ウギを連れて公園を出た。
「先に食事をしよう!裏口から出よう!美味しいお店があるの!」とルビをまくことに成功した。
何だか分からないが付いてきてくれるウギ。
<ユミの細胞たち>
拍手喝采の細胞たち。
愛細胞の持っていたハートは、さらに大きく膨れ上がった。
ユミとウギは公園からはだいぶ離れたレストランでランチ。
ウギはまったく怒らないし、何も聞かない。
「ここでゆっくりして、夜になったら花火を見に戻りましょ」と笑顔。
しばし2人は会話を楽しむことに。
ウギ「先輩の好きな男性のタイプは?ちょと先輩のことが気になって…何というか個人的なことが。」
ドキドキするユミ。
愛細胞のハートはどんどん膨らむ。
ユミ「個人的なことって?」
ウギ「例えば、会社の人は知らない秘密の彼氏がいるとか」
ユミ「いない。本当にいない。」
ウギ「よかった…」
<ユミの細胞たち>
愛細胞のハートはさらに膨れ上がる。
「そろそろ決定的な一言があるかも…」
細胞たちはドキドキ・ワクワクでウギの告白を待つ。
ウギ「先輩…よかったら…」
ユミ「うん?」
ウギ「…紹介しましょうか?」
<ユミの細胞たち>
「……」
大きく膨れ上がっていたハートは破れて萎れてしまった。
膝から崩れ落ちる愛細胞。
村に雷が鳴り、雨が降ってきた。
ユミ「紹介?」
ウギ「僕の先輩にいい人がいるので紹介したくて。会ってみる気はありませんか?前から合いそうだなと思ってたんです。一山(イルサン)に住んでる人で、この前、自然に紹介できたらと思ってたんですが。本当にいい人です。僕が保証します。」
ユミ「……なんで私に?」
ウギ「先輩が本当に本当にすごくいい人だからです。性格もいいし、きれいだし。」
ユミ「…だったら、あんたが付き合えば?…」
ウギ「…」
ユミ「冗談よ、ハハ。あなたはどうなの?自分にも彼女がいないのに人の世話を?」
ウギ「好きな人はいます。」
ユミ「わーそうなの?もしかして会社の人?ルビ?」
ウギ「違います。女性じゃありません。」
<ユミの細胞たち>
細胞村は、ユミの心の涙で大洪水になっていた。
みんなが避難する中、愛細胞は波に飲まれてしまう。
理性細胞は、表情管理レバーを必死に抑え、ユミに笑顔を維持させる。
今、このレバーを放してしまうと、ユミは一気に泣いてしまうから。
ユミのプライドのため、理性細胞は責任を持ってレバーを抑えるのだ。
その熱意に、他の細胞たちもレバーを抑えるのを手伝う。
ユミ「あ〜なるほどね。そうだったの。」
ウギ「秘密ですよ。」
ユミ「もちろん!分かってる、心配しないで。どうして私には話したの?」
ウギ「秘密を守ってくれるかなと。先輩は信用できます。」
ユミ「そう?信じてくれてありがとう。紹介の人、会うわ!会ってみる。」
ウギ「よかった!きっと合うと思いますよ!」
ウギはユミの携帯を借りて、その先輩に連絡。
ユミの携帯に先輩の連絡先を登録した。
先輩の名前はク・ウン。
ウギは先輩の電話番号も記憶していた。
ユミの番号を特別に記憶していたわけでなく、数字を覚えてしまう、そういう才能のようだ。
<ユミの細胞たち>
理性細胞たちも大洪水の波に飲まれてしまった。
ユミは表情管理ができなくなり、トイレへ駆け込んで泣いた。
【エピソード5:紹介】
ウギがユミに紹介した先輩ク・ウンはゲーム開発者。
友人のセイ(女)、ルイ(男)とゲーム会社SLW STUDIOを経営している。
ウンは、特に興味もないが、後輩ウギのお願いなので、週末ユミと会うことに。
ウンは軽く引き受けた。
ウギとのその会話を聞いてたセイは「その年齢の女性はみんな結婚を考えて付き合うの。重くならないように軽くお茶だけ飲めばいい。」とアドバイスした。
しかしウンは「嫌だ。お茶を飲んで、飯を食って、酒も飲む。俺の勝手だろ?」と言った。
「何よ、心配してあげたのに!」とセイ。
「なんだよ、夫婦喧嘩か?」とルイ。
長い付き合いの3人のようだ。
<ユミの細胞たち>
3年ぶり記録的な涙の大洪水はようやく収まったが、たくさんの細胞たちが行方不明になっていた。
愛細胞と本心細胞は漂流し、共に離れ小島に行き着いた。
愛細胞は憔悴しきっており、もうユミの役に立たないのかもしれないと落ち込んでいた。
愛細胞が目覚めて、本心細胞が出てきてから、ユミは余計に不幸になってしまったと。
「愛や本心がない方が、ユミは幸せなのかも…」
ため息をつく2人。
ユミからは笑顔が消えた。
表情管理がうまくできなくて、周りからは怒っているように見える。
ユミを休日出勤させてしまったナム課長は、ユミのそっけない態度を受けて、申し訳なく思う。
周りに気を遣わせてしまっている状態だ。
<ユミの細胞たち>
涙の大洪水によって、表情管理レバーが壊れてしまっていた。
今日はウンと会う日。
表情管理ができないと困ってしまう。
そこで登場したのは、自動でリアクションをする人形。
状況に合わせて、自動でリアクションをしてくれるという。
さっそく発動。
ユミは作り笑いをして、「実は今日、紹介された男性と会うんです〜!だから早く帰ってきれいにして出かけないと〜!えへへ〜!」と、イダとナム課長におちゃらけて見せた。
自動リアクション人形の副作用、大げさ&嘘臭さは否めない…。
まあ、無表情よりはいいかもしれないが…。
ウンは、ヒゲ面、Tシャツ・短パン・サンダルという軽装でユミとの待ち合わせに出かけようとする。
同僚のセイは、ウンの服装を見て呆れ、最低限のマナーを守れと注意する。
しかし、へそ曲がりのウンは言うことを聞かなかった。
セイは、出かけるウンの姿を窓から見つめる。
セイは、ウンに対して気があるような素振りを見せる時もあれば、まったくそうでない時もある。
ウンは、そんなセイに心を混乱させられる時がある。
ウンはそのことをウギに相談。
ウギは「それは完全に”キープ”。付き合わないけど、取られたくない存在。」と言われる。
困惑するウン。
そして、いよいとユミとウンのご対面。
噴水前で待ち合わせ。
ユミは「赤いバックを持っています」とメールした。
先に着いたウンは、イヤホンをつけて音楽を聴いてユミを待つ。
赤いバックのユミが現れた。
声をかけるが、イヤホンをしているので聞こえていない。
目の前の赤いバックにようやく気づいたウンは、ユミをひと目見た瞬間、その美しさに魅了され固まってしまう。
<ウンの細胞たち>
「あれ?きれいだぞ?声までかわいい…」
太鼓が鳴り響くソンの細胞村。
理性細胞「ドキドキする…ウン、緊張するな!頑張れ!マニュアル通りでいい!まずはカフェに誘って…」
ところが、突然、村が霞がかってきた。
”白紙化”が始まってしまった。
これはつまり、ウンの頭の中は真っ白になりつつあるということだ。
高3のテスト以来の非常事態だった。
ユミを前にして、何を話していいかまったく分からなくなってしまったウン。
その結果、固まってしまったのだ。
<ユミの細胞たち>
「何この髪型…」
「ヒゲが生えてる…すごく嫌だわ…」
「礼儀がなってない服装…」
「苦手なタイプだわ…チンピラみたい…」
「清潔感がない…」
「でも顔はいい」
感性細胞「全然気に入らないわ」
理性細胞「でも、紹介してくれたウギの立場もあるし、顔に出すのはまずい。」
そこで自動リアクション人形が発動。
ユミは作り笑いをして「はじめまして!ウギからすごくいい先輩だと聞いてお会いしたかったんです〜!」と話しかける。
ウンは相変わらず固まっており、まともに返事もしないし、よくわからない。
適当に相手をして、さっさと帰ろうと考えるユミの細胞たちだった。
ユミは、とりあえずウンをお気に入りのカフェに連れてきた。
ぼんやりしていて、挙動不審のウンは、カフェの扉に思いっきり頭をぶつける。
ユミの感性細胞「何なのよ!バカなんじゃないの!?」
<ウンの細胞たち>
村は霞がかり、理性細胞以外は誰もいなくなってしまった。
理性細胞「おーい!みんなー!ウンがバカになっちゃったー!」
そこに現れたのはギャグ細胞。
ギャグ細胞「心配するな!ウンは僕がコントロールする!」
ユミは、額に怪我をしたウンを心配して、薬局に薬を買いに行こうとする。
「薬局は開いてるかな…今何時だろう?」とつぶやくユミ。
それを聞いたウンは、「今何時(シ)かって?ソウル市!」と寒いギャグ。
無理やり笑ってあげるユミ。
ウンは気を良くして次なるギャグ。
「紳士です(シンサイムニダ)と自己紹介する人は?申師任堂(シンサイムダン)!」
ユミは無理くり笑顔を絞り出す。
「………あ…アハハハハ…おもしろいですね…!」
ウンのギャグ細胞「ウケたぞ!やっぱり僕のギャグは最高だ!」
ユミの感性細胞「本当に最悪だわ…」