「グッドボーイ」
各話のあらすじ ネタバレあり
第16話(最終回):僕たちは英雄だ
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麻薬を積んだ複数のトラックは散り散りにインソン市内を走り、あちこちで爆発した。
ビルの屋上から爆発の眺めてほくそ笑むジュヨン。
ドンジュたちは爆発を防げなかった。
ドンジュは入院するインソン警察庁長の病室へ。
「いつまで傍観を?逃げて目をそむけて恥ずかしくないんですか!?あなたは警察庁の長なんですよ!職務を全うしてください!」と責め立てた。
すると、ようやく重い口を開き始める庁長。
「お前たちの捜査どおり、市の高官数十人が長期にわたりジュヨンと癒着してたんだぞ、一度に解決できると思うか?」と庁長。
トラックは全部で5台あるはずなのに、爆発は4件だった。
もう1台はどこに。。
麻鬼は、ドンジュたちのアジト、質店に保護していた。
ジュヨンの逃走経路について、麻鬼を問い詰める。
麻鬼いわく、不思議な魅力を持つジュヨンに見返りを求めないほど、彼を愛してしまっている女性がいる。
同じインソン関税庁職員で同僚のキム・ユナという女性だ。
キミ・ユナは無断欠勤が続き、2日間帰宅もしていないということだ。
ジュヨンとの麻薬取り引きが失敗に終わった日本のヤクザが、ジュヨンの首を狙ってインソンにやって来たとか、全国から暴力団がインソンに集まり、ジュヨンが管理していた事業場を取り合っており、インソン市内は修羅場となっている、という情報が入る。
ジェホンがキム・ユナを捕まえた。
ドンジュたちは集まり、キム・ユナに「ジュヨンの逃亡を助けると、犯人隠匿と隠避の罪に問われる」ということを伝え、優しく口を割らせる。
キム・ユナ「急に海外に行くから一緒に行こうと言われ、あとで、ビクトリーホテルで落ち合います。」
さっそくビクトリーホテルを張るドンジュたち。
キム・ユナにも予定通り待ち合わせ場所にいてもらう。
するとこの日は、ホテル売却の株主総会が行われることがわかる。
ジュヨンが持っていた場所なので、株主たちは差し押さえられる前に売ろうという魂胆のようだ。
区長や市議会委員、関税庁長、港湾庁長、海洋警察署長、部長検事など、そうそうたる株主が集まる。
ジュヨンとキム・ユナの待ち合わせ時間に株主総会が行われるというのは、なにか変。。
キム・ユナを見張っている最中、ハンナはホテルで怪しげな業者を見かけ、追いかける。
すると、以前、金ウサギのと格闘したペンキ工場で見かけた白い粉を、このホテルでも見かける。
マンシクはホテル内で、以前トンネルで格闘した、ジュヨン一味の男を見かけた。
キム・ユナはジュヨンから連絡を受けホテルから飛び出し、タクシーに乗って逃走。
ドンジュたちは各々の情報をまとめる。
ジュヨンは、最後の1台のトラックを使ってこのホテルで爆発を起こし、このホテルにいる人々を皆殺しにするようだ。
株主総会に集まる高官たちが死ねば、インソン市の行政が一時的に麻痺するため、その隙にジュヨンは逃げられる。
そう推測したドンジュたちは、今度こそ爆発を阻止ねねばと、株主総会に集まる人々を避難させる。
しかし、時すでに遅し。
ホテルの照明が落ち、シャッターが閉まり、人々は中に閉じ込められてしまった。
それと同時に、換気口から薬剤が吹き込む。
ドンジュたちの誘導で、みな会場から出ることができたが、爆発が起こった。
パニック状態の人々。
ドンジュは思いっきり体当たりしてホテルのガラスを割り、非常階段へ。
株主総会に集まった人々はみな高官ばかり。
我先にと自分勝手に偉そうに威圧的に騒ぐため、温厚なジェホンがブチ切れた。
すると、みな、大人しく言う事を聞き始めるw
一行は地下駐車場へと逃げてきたが、やはりシャッターが閉まっていて出られない。
すると、シャッターの外から特殊部隊の車両がやって来て、シャッターを開けた。
車両から降りてきたのは、庁長だった。
実は、ドンジュは事前に庁長を説得していた。
「卑怯な役立たずを脱するチャンスを与えます。ハンナから連絡があったら必ず出てください。」と。
そして、先程、ハンナから連絡が。
「ビクトリーホテルです。ここにいる人を庁長が救えば、“犯罪に立ち向かい、市民を守った勇敢なチョ警察庁長”と記憶されます。」と。
調子に乗ったアホな庁長は、まんまとドンジュの思惑通りに動いたのだった。
動機がどうであれ、庁長は、傍観をやめ、犯罪と立ち向かうことに切り替えた。
これで、ドンジュたちは警察は一丸となってジュヨンを捕まえに行くことができる。
満を持して準備をするドンジュたち協力特別チーム。
密航を企てているジュヨン。
麻鬼の情報を元に、チンソン港から出るロシア船舶だと判明。
ドンジュはチンソン港へと急ぐ。
ジュヨンは港の近くでキム・ユナと落ち合う。
ジュヨンにハマり、ジュヨンを愛してしまったキム・ユナ。
頼まれていたバックをジュヨンに渡すと、次の瞬間トラックが激突。
キム・ユナは轢かれて死んでしまった。
もちろん、ジュヨンの仕業だった。
港へやって来たジュヨンは、待ち構えていた日本のヤクザの襲撃を受ける。
ボコボコにされるジュヨン。
そこへドンジュとジョンヒョンが登場。
ジュヨンを死なぜず刑務所に入れるため、日本のヤクザと戦う2人。
その隙に逃げ出すジュヨン。
次にはペッカの襲撃を受ける。
しかし、そこへドンジュ登場。
ペッカの子分たちと戦うドンジュ。
その隙に逃げ出すジュヨン。
ペッカはジュヨンを追いかけ、腹を刺した。
ペッカがトドメをさそうとした時、ジョンヒョン登場。
ジョンヒョンはペッカを倒し、手錠を掛けた。
その隙に逃げ出すジュヨン。
人数の多さに手こずっていたドンジュにハンナが助太刀。
離れた場所から銃で敵を倒してくれた。
ドンジュはジュヨンを追いかける。
すると、ジュヨンは出向前の船に逃げ込んでいた。
腹から血を流し、もう動くことができないジュヨン。
ジュヨンはそれでも軽口を叩き、ソンジュを挑発する。
ギョンイルに触れられ、沸き起こる殺意を必死に堪えつつ、何度も何度も殴るドンジュ。
「戯言は弁護士に言え。ここは逃げ場がない。ゴングを鳴らすセコンドも、止めてくれるレフリーもいない。期待しろ、最後のラウンドだ。」
ドンジュはポケットから“正義”と書かれたマウスピーズを取り出し、ジュヨンの口に入れた。
そして、渾身のパンチをお見舞い。
するとジュヨンはフラフラと立ち上がり、海へと飛び込んだ。
ドンジュは飛び込み、水中でジュヨンに手錠を掛けて救出した。
そこへマンシクたちが駆けつけ、無事、ジュヨン逮捕となった。
しばらく後。
ドンジュは、退院してすっかり元気になったギョンイルの母の店で、キンパ作りの手伝いとハンナのお弁当つくり。
刑務所のジュヨンに面会に行き、手作りのお弁当を差し入れた。
ジュヨン「僕を捕まえてまるで英雄気取りだな。僕がいなくなっても終わらないぞ。僕の金で生活して勉強した裁判官や検事がたくさんいる。彼らの地位じゃどの程度かな。金と欲望がある限り、世の中は変わらない。僕のようなやつが湧き続ける。」
ドンジュ「心配するな。僕みたいなやつも大勢いるから。体がボロボロになっても必ず捕まえて刑務所に入れる。その数が数千人だとしても。僕たちは悪いやつを見るとどんどん胸が熱くなる。」
ジュヨン「出たら一緒に飯を食おう。」
ドンジュ「ははっ」
ドンジュお手製のお弁当は、ジュヨンの大嫌いなキュウリの海苔巻きだった。
独房に戻ったジュヨン。
1人の刑務官が入って来て、ジュヨンを襲う。
協力特別チームは表彰され、みなメダルを貰い昇級を果たした。
ジェホンは子供たちから憧れのパパに。
ジョンヒョンは諦めたフェンシングに復帰。
マンシクは勲章が増え、妻の妊娠した子供が自分の子である事が判明。
ハンナは銃の腕前を生かし、特殊部隊で活躍。
ドンジュは治療とリハビリを続け、まもなく現場復帰。
砂浜をワンコのドンジュと一緒に走る。
「聖火が消えれば英雄は忘れられる。誰もが熱かったあの日、僕たちは英雄だった。だけど覚えておけ。僕たちの心臓は今も熱くはじけそうに高鳴っている。忘れるな、僕たちが、誰もが熱かったあの日を。」
<終>