「グッドボーイ」
各話のあらすじ ネタバレあり

第13話:ロードスタート…ドント・ストップ!
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ドンジュは指名手配中。
ジョンヒョンの兄ソクヒョンが用意してくれた人目の付かないビルの一室。
解毒治療中でいまだ意識の戻らないドンジュに寄り添うハンナ。
ハンナはジョンヒョンに「ドンジュが大好きなの」とはっきりと自分の意思を伝えた。
そんな中、護送中だった金ウサギがジュヨン一味によって殺された。
警察に情報を漏らした報復だ。
強力特別捜査チームの拠点となっていたインソン質店もレオに襲撃され、めちゃくちゃにされた。
質店にはグァンセとロシア人のセルゲイがいた。
セルゲイは何発も撃たれ死亡。
生き残ったグァンセによると、レオはセルゲイとロシア語で会話をした後、激怒して銃を乱射したということだ。
麻鬼はジュヨンから姉の情報を得て、貧困層が利用する簡易住居にやって来た。
とても狭いその一室に入ると、酷い臭いが充満し、姉は震えながら布団にくるまっていた。
姉は麻鬼のことを覚えておらず、まともに会話もできない。
「ここでおとなしくしてたらキャンディーをくれるはずですよ!早くキャンディーをください!」と叫ぶ姉。
姉は、ジュヨンによって薬物中毒にされていた。
インソン市内では、懸賞金のかかったドンジュを捜すヤクザやチンピラが騒動を起こしており、市民は恐く不安な日々を送っていた。
そんなニュースを見ていたハンナは、ドンジュのそばを離れ、射撃の銃を持ち、1人、ジュヨンのアジトへと乗り込んだ。
アジトでは出来上がったキャンディーの運搬作業でバタバタしていた。
その隙に、ハンナは忍び込み上階へと駆け上がる。
ジョンヒョンやマンシクは、突然いなくなったハンナを捜す。
ハンナが最近1人で色々と調べ物をしていたことを思い出したジョンヒョン。
質店店長によると、オダラーことオ・ボンチャンやその息子デイビッド・オについて調べていたことがわかった。
デイビッド・オの所有している土地の中には、ジュヨンがアジトにしている“クムムンセントラルビル”があった。
ハンナはそこにいったんだと分かり、ジョンヒョンも後を追う。
デイビッド・オとは、ジュヨンのことだった。
ハンナはアジトであるクムムンセントラルビルの上階から外に向かって銃を構える。
銃口の先にはジュヨンが。
今まさに引き金を引こうとした時、麻鬼がスポーツカーで突っ込んできた。
麻鬼は姉を薬物中毒にしたジュヨンが許せず、激怒。
ジュヨンは「なぜ怒る?妹が作ったキャンディーを味見させただけだ。どうせ殺すはずだった憎き相手じゃないか。」と言って、麻鬼を拘束。
麻鬼の口の中にキャンディーを押し込んだ。
キャンディーは麻鬼のレシピに手を加え、効き目が強くなっていた。
麻鬼は倒れ込んでしまった。
その時、ジュヨンの携帯が鳴った。
どうやら何者かからハンナの侵入を知らされたようだ。
辺りを見回し警戒するジュヨン。
ハンナは引き金を引くが、ジュヨンは警戒していたため、耳の辺りをかすめた程度。
流血し、避難するジュヨン。
その頃、押収した現金の出処を突き止めるため、インソン警察と地方検察庁・大検察庁が合同特別捜査本部を設置すると発表。
今まさにビクトリーホテルで発足式が行われる。
これは、あらゆる業界のトップに影響しているジュヨン権力による差金で、捜査を妨害、手中に収めるためだ。
ほぼすべてのインソン警察の警察官がビクトリーホテルに集められていた。
ハンナは居場所が見つかってしまい、ビルの中を銃を構えながらさまよう。
次々にやってくる一味を撃ち倒しつつ、ジュヨンの部屋へと急ぐ。
ハンナを追ってきたジョンヒョンもアジトに到着。
敵を倒しながら、ハンナの元へと急ぐ。
ハンナはなんとか逃げ切り、エレベーターに乗って上階へ行こうとするが、その瞬間扉が開いて、乗っていたジュヨンに撃たれてしまった。
そして、ハンナのピンチに陥った瞬間、ドンジュが目覚めた。
ハンナは防弾ベストのおかげで助かった。
ジュヨン「なぜ僕を殺したがる?」
ハンナ「悪人だからよ。関税庁の職員が交通事故を装って人を殺し、ギョンイルさんに罪をなすりつけ、隠蔽のために刑務官を殺させた。車や武器の密輸に、麻薬の製造と流通。公務執行妨害と警察官の殺人未遂。とんでもない悪人は死ぬべきじゃない?」
ジュヨン「見に覚えがありません。ああ、思い出した。イ・ジンスをはねたこと、殺人を指示したこと麻薬を作って売ったこと。僕がやった証拠は?いや、証拠があれば逮捕できると?お前たちがどれだけ叫んでも誰も気付かない、僕が誰で、何をしたのか。」
ハンナ「あきらかになる!あんたの正体もお金の持ち主も!」
実はハンナ、ここに来る前に広報部の上司からカメラを借りて、腰に装着し、その姿を撮影していた。
広報部で仕事をさせられていた甲斐があった。
いつもハンナに嫌味を言っていた広報部の上司は、ハンナの危機を目の当たりにし、インソン警察チャンネルをスタート。
ハンナの目の前にいるジュヨンの姿はインソン警察チャンネルを通して、リアルタイム配信される。
ほとんどの警察官は、上層部の指示で、合同特別捜査本部開設の発足式が行われているビクトリーホテルに構えていたが、この配信を見て、仲間であるハンナの危機を知る。
ジュヨンは怒り、カメラを取り上げてぶっ壊す。
そして、怒りのままにハンナを蹴り、痛めつけて殺そうとする。
引っ張り回されるハンナは、近くでぐったり倒れている麻鬼の手から、こっそり銃を受け取った。
麻鬼は朦朧としつつも、ハンナを助けようとしていたのだ。
目覚めたドンジュは事態を把握。
回りの制止も聞かず、すぐにハンナの元へと急ぐ。
しかし、一味に居場所がバレてしまい襲撃を受けるが、怒りMAXのドンジュはそのすべてを倒す。
ハンナの元へと急ぎたいジョンヒョンだが、後から後から湧いてくる敵に悪戦苦闘していた。
そこへ現れたのはジェホン!
配信を見て、ハンナのピンチを知り駆けつけたのだ。
ジョンヒョンに助太刀し、ハンナの元に急がせる。
ハンナは麻鬼から受け取った銃を撃つのだが失敗。
ジュヨンに銃を取られ、絶体絶命のピンチ。
しかし、そこにレオが現れた。
「ハンナを撃ったらあんたも死ぬ」と、ジュヨンに銃口を向けるレオ。
仲間のはずなのに、どういうことなのか。。
レオは、インソン質店を襲撃した時、撃ち殺す直前のセルゲイから、レオの父親を殺したのがオダラーではなくジュヨンだと聞かされていたのだ。
レオは、ジュヨンによって、父の仇はオダラーだと、ずっと思い込まされてきたのだ。
レオはジュヨンの額に銃口を押してつけ、ハンナを逃した。
しかし、そこへペッカがやって来て、レオの腹を刺す。
銃撃戦となったその場を、ハンナと麻鬼を連れたレオは何とか逃げ出す。
ドンジュは単身、合同捜査本部発足会が行われるビクトリーホテルへやって来た。
指名手配中のドンジュ。
集まっていた記者やマスコミが騒然とする中、アン・デヨンの協力で、ドンジュは中に入ることができた。
そして会議室に入るなり、庁長を思いっきりぶん殴って立ち去る。
連絡を受けて慌てて駆けつけたマンシクの車に乗り込んだ。
エレベーターの中、腹から血を流すレオはハンナに「遅くなったが、恩を返すために助けた」と言う。
レオが18歳の頃、麻薬捜査中だったハンナの父ホチョルは、震えながら銃を構えるレオを優しく諭し、銃を撃たせなかった。
レオは「持っていけ、君の父さんの物だ」と言ってデジカメを渡した。
これは父ホチョルがハンナへのプレゼントのために買っていたものだった。
中には、死の直前の映像が残っていた。
ドンジュとマンシクもハンナのいるアジトへと急ぐ。
しかし、指名手配中のドンジュの姿を見て、たくさんの警察車両が後をつけてくる。
ドンジュは車を降りて、マンシクと別れ、マウスピースをはめ、1人、アジトへと入っていく。
沈黙を破り、撃発する時が来た。