「素晴らしき新世界」
各話のあらすじ ネタバレあり

第11話:塞がれた道
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救急搬送されたダンシムとダルス会長。
ダンシムは、幸い命に別状はなく、目立った外傷もないので数日以内に目を覚ますとのこと。
しかし、ダルス会長は、無事に手術を終えたのだが、呼吸が安定しない危険な状態だった。
間もなくしてジュランやジュミ、テヒも病院に駆けつけた。
セゲは祖母オクスンには心配かけないよう、ダンシムの事故のことは伏せた。
そしてダンシムに寄り添い、手を握り続け、どんなに突き放されても隣にいると誓う。
ムンドもダルス会長の病室に駆けつけた。
<少し前>
ムンドは、セゲがシン・ソリと親密な関係であることをダルス会長に報告。
そして、このままではセゲは、父ジヌと同じ目に遭うと提言する。
しかし、ダルス会長はこれに腹を立てる。
「思った通りだ。お前は昔から邪悪な目をしてたからな。ヘスクの頼みを断れなかった私が悪い。なぜお前を側に置いてきたと思う?私にとって債務だからだ。妹が血縁を担保に負わせた債務。そんなヤツが孫を侮辱するとは!お前なんぞが!」
と突き放した。
ムンドは「債務」と言われたことに怒りを感じていた。
「債務と言うなら、弁済して下さい。20年も尽くした僕への利子もつけて。そうすれば僕も大目に見ますよ。」と眠っているダルス会長に吐き捨てた。
翌日、新ブランド「ダイナスティ」で発売予定だった化粧水から、発ガン性物質が検出されたと大きく報道される。
ビーオージェイは捜査が入り、業務停止。
不買運動まで起こり、セゲの不祥事やパワハラ問題が再燃し、株価は暴落。
これによって最大出資者であるカイザーマンキャピタル(実態はムンド)は転換権を行使し、ビーオージェイの筆頭株主となった。
チャイルグループは、意識が戻らないダルス会長に代わって、ムンドが経営を任されることが決まった。
非直系による経営体制の転換であり、財閥世襲の新たな例となるか注目を集める。
いまだ意識が戻らないダンシムの病室にジヒョがお見舞いにやって来た。
一応、高感度のため、体裁を繕うために。
ジヒョは、寄り添っていたグァンナムに語る。
ジヒョは子役時代から、「夕立」で一躍スターとなったシン・ソリをライバル視しており、シン・ソリに勝つことだけを考えて、必死に頑張ってきた。
しかし、当時もなんらかの事故があって、シン・ソリは半年間の治療・療養。
業界に戻ってきたシン・ソリは、事故前とはまったくの別人で、カメラの前であんなに輝いていたシン・ソリではなくなっていた。
ジヒョは、良きライバルであり目標だったシン・ソリが消えてしまい、大変に戸惑い、不安だったと明かした。
いまやスター俳優となったジヒョが、絡み、意地悪を言うのは、ライバルとして認めている証であり、切磋琢磨しあいたいのだ。
この事故によって撮影に穴をあけてしまうため、恐らくダンシムはドラマを降板になってしまう。
ジヒョは、そうならないように何とかすると頼もしさを見せてくれた。
そうかと思えば、今度は寝ているダンシムとの2ショットSNSに投稿。
「早く良くなってね」というコメントを添え、自身の好感度アップに利用した。
ツンデレにも程がある…とつぶやくグァンナム。
ダンシムは意識を取り戻したが、そこは病室ではなく、朝鮮時代だった。
毒を飲まされた直後であり、側には巫女が寄り添っていた。
頭の中ははっきりしており目も開いているのだが、なぜが声が出ないし体も動かない。
セゲと過ごした日々は夢だったのか…?と戸惑うダンシム。
寄り添っている巫女が動かないダンシムに語りかける。
「王妃様が去った後も赤い彗星はいまだ健在です。妖女の星だからと王妃様に毒薬を下賜したのに。ところが昨夜からその星が動き始めました。王妃様が戻られてから。生と死は横糸と経縦糸のように絡み合う。つまり王妃様は死んでも生きられる。こちらでも、あちらでも。」
巫女はそう言って、小刀を取り出し、ダンシムの手首を切る。
そしてその血を薬に注ぎ、それを飲ませた。
「時間がありません。赤い彗星が元に戻れば王妃様の魂を導くはずです。こちらの体へ。だから断つのです、悪縁も因縁も。もつれた糸はすべて。」と言う。
すべてはムンドの計画どおりに進んでいた。
テヒはそんなムンドに接触し、手を組もうと打診し、ムンドがカイザーマンキャピタルから取得したビーオージェイの株を、かなりの好条件で買うと言う。
モチャンと組めば、ムンドのチャイルリゾートプロジェクトも旨味しかないのは確か。
しかしそれには条件が。
業務を統括する特別チームはテヒ側が編成するという。
ダンシムの意識が戻った。
いつもの調子も戻り、一安心のグァンナム。
化粧水から検出された発ガン性物質に関して警察の取り調べを受けていたセゲだったが、ダンシムから電話がかかってきて警察署を飛び出した。
すぐに病院に駆けつけ、ダンシムの姿を見るなり涙がこみ上げる。
2人は抱き合い、ダンシムは夢ではなく現実なんだと実感でき、心から安堵し涙を流した。
ムンドはジュランとジュミの弱みに付け込み、チャイルフード、チャイルアパレルも掌握。
チャイルグループの全てはムンドの支配下となった。
ダンシムの病室に占い師がお見舞いに来た。
占い師は「人生で初めて神が降りて来て、”時間がない、赤い彗星が元に戻れば王妃様の魂を導くはず”と言った。」と言う。
これは、ダンシムが夢で聞いた巫女のセリフとまったく同じだった。
ダンシムはその夜、夜空を見上げて、赤い彗星を見る。
そこへセゲがやって来た。
ダンシムは「あれは妖女の星。300年前にも空にあんな星が浮かんでた。王の星を脅かす星だと、私の首が狙われた。ここにも浮かんでいるのだな…。」と不安を見せる。
警察署へ行っていたセゲの厄払いのため、2人は豆腐料理を食べに行く。
セゲはそこで、幼い頃、母親がセゲの好物がうどんだと思い込み、うどんばかり食べさせたというエピソードを話す。
飽きるほどうどんを食べたが、母親と最後に食べたうどんは美味しかったと。
今もたまに食べるが、その時の味はしないと言う。
「それは母親と一緒に食べたから。どこにいるかより、誰といるかが重要だから。」と答えるダンシム。
楽しく食事をしていたが、ダンシムは嫌な感覚を覚え、腕を見る。
すると巫女が血を取るために付けた傷がある。
しかし、次の瞬間、その傷は消えてなくなった。
退院して宿所に戻ったダンシム。
最近、宿所の電球を割られる嫌がらせが起きており、管理人は頭を悩ませていた。
セゲはそんな危険な場所にダンシムを1人にさせられないと、部屋の中まで上がり込む。
そして、一緒の布団に転がり込むことに成功した。
片やダンシムは、先ほどの腕の傷のこと、巫女や占い師の言葉が気になって仕方がない。
3ヶ月前、赤い彗星と共に現代に連れてこられたのなら、赤い彗星がもとに戻るのと同時に朝鮮時代に戻されるのではないかと。
ダンシムはセゲにキスをして
「私達に何が起ころうとこれだけは覚えておけ。私はお前を心から思っていたと。それだけは信じると。その記憶一つで枯れずに咲くと約束して。」
翌日、ダンシムはいまだ意識が戻らないダルス会長の病室へ行き、
「心配するな。そなたの身勝手な願い※、必ず叶える。」と約束した。
※事故の直前、ダルス会長はダンシムにセゲへの愛情を語り、
「寂しい者同士が慰め合うのではなく、はぐれ者がはぐれ者に尽くすのではなく、人を包み込める余裕のある女と一緒になってほしい。お嬢さんは悪くない。老いぼれの欲が悪いんだ。セゲは人に囲まれて賑やかに生きてほしい。義母からも愛され、義父からも励まされてな。わしは欲張りかな?」と打ち明けていた。
職場を追いやられてしまったソン室長だったが、ダンシムとダルス会長を狙ったトラックの運転手を特定。
飲酒運転の再犯であり起訴される可能性が高かったが、起訴されなかった。
しかも抱えていた借金が数日前に完済されたことを突き止めた。
セゲはムンドの仕業だと確信した。
また、ムンドの命令でセゲの処方薬に手を加えた看護師は、セゲ側が用意した隠れ家に身を潜めていたが、今朝、遺体で発見された。
ジヒョのおかげで、降板にならずに済み、延期されていた撮影もダンシムの復帰と共に再開した。
ダンシムは、体を借りているシン・ソリのためにも、この仕事をやり遂げなければと考える。
チャイルグループ50周年式典
ムンドは会長として登壇し、正義感あふれる熱いスピーチ。
そして、満を持して温めてきたリゾート計画を公式発表した。
さらには、ビジネスパートナーとしてテヒを紹介した。
テヒは登壇しスピーチ。
「モチャンはチャイルと肩を並べる韓国のリーダーとなれるよう努力してまいります。そこで私も、この栄光を分かち合うべくご紹介します。この方こと、新たなチャイルを、会長と共に背負うリーダーだと思います。」と語り、特別チーム本部長としてセゲを招き入れた。
ムンドも知らなかったようで、テヒを睨みつける。
セゲは遺体で発見された看護師について参考人として警察への同行を求められる。
看護師の所持品にはセゲを示すものが残っていたこと、最近セゲの身の回りで事件や事故が相次いでいることから、警察はセゲの関与への疑惑を深めているのだ。
セゲは嫌な予感がして、刑事を振り切って急いでダンシムのもとへ。
その頃、ダンシムはスタッフに呼び出されて衣装倉庫にいた。
しかし、待てど暮らせどスタッフは来ず。
俳優仲間のウナがくれた水を飲みながら待ちぼうけ。
セゲはダンシムに電話をかけ、そこを出て車で待ってろと指示するが、途中でダンシムの携帯が切れてしまった。
ダンシムは急な眠気に襲われ、朦朧としてきた。
スタジオの外で待機しているグァンナムは、ダンシムがなかなか戻って来ず、連絡もつかないことに心配していた。
俳優仲間のウナに聞くと「ソリは彼氏と電話しながら帰った」と言うのでグァンナムは安心して帰宅した。
朦朧としているダンシムは、めまいや頭痛に苦しみ始める。
フラフラしながら倉庫を出ようとするも、施錠されていて閉じ込められてしまっている。
必死に扉を叩いて助けを求めるが、苦しくなって力尽きる。
ダンシムは、かつて宮女にイジメられて箱に閉じ込められたトラウマが蘇る。
そして、また別のトラウマも蘇ってきた。
車の後部座席に座っていた幼いシン・ソリが、母親から「起きて」と呼びかけられて薬を飲まされる。
気がつくと、そこは水の中。
ソリは、沈みゆく車の中で、手を真っ赤にして必死に助けを求めて窓を叩いた。
実は、シン・ソリが子役時代に遭った事故というのは、事業に失敗した親による一家心中だったのだ。
ダンシムは、ダンシム自身のトラウマと、シン・ソリのトラウマに苦しみ、倒れてしまう。
そこへセゲが登場。
倉庫の扉をこじ開け、ダンシムを抱きかかえる。
ダンシムは意識を取り戻し、「閉じ込められた…前にも閉じ込められて死ぬかと思った…」と呟いた。
セゲは強く抱きしめ、「大丈夫だ。心配するな。何でもない。ここにいる。」と言ってダンシムを安心させた。
少し前
ダンシムはテヒを訪ねた。
そして「セゲを守ってくれ。私はじきに去る。」と告げていた。
失うものがないから、心など簡単に捨てられると思っていたが、今目の前にいるセゲの存在が、ダンシムを「生きたい」と思わせる。
自分は間もなく消えてしまうかもしれない。
でも、セゲと共に生きたい。
ダンシムはセゲの胸にしがみついて号泣した。