「家いっぱいの愛」
各話のあらすじ ネタバレあり
第12話(最終回):私たちのロマンス
前話はこちら↓
「うちの娘はやらん!」
「うちの息子は渡さない!」
真っ赤な顔してつかみ合いのケンカになったムジンとナム社長。
ミレテピョンに怒られて、我に返る。
ミレはムジンを連れて、テピョンはナム社長を連れて、それぞれ解散。
ムジンはミレに部屋に連行され、こんこんと叱られる。
「クビになったらどうするのよ!?」と。
ムジンは自己嫌悪w
でも、実のところ、スカッとしたと言うミレ。
そう言われて嬉しいムジンは、「電球でも水道管でもなんでも見てやる」とご機嫌に。
呆れて笑うミレ。
翌朝、エヨンに朝食を作り、昨夜の一件を正直に報告するムジン。
怒られるかと思いきや、「よくやった」と褒められた。
「ミレは賢くて強い子。うまくやるわ。」とエヨン。
ミレと同僚たちは、噂話を続け、例の投稿をした社員に接触。
この社員はベーカリーチーム。
ミレは「私も自社のパンが食べたいのに、パサパサして食べられたものじゃない。問題だと思います。今月もベーカリーチームは最下位ですよね?同じ社員として心配です。ずっと1位のうちのチームと比較されちゃいますね〜。手を抜くべきでしたハハ!悪口を言うのに忙しいのよね〜だから無能なのよ…うちにはそんな人がいなくてよかった!」とチクリと嫌味を言い放つ。
同僚達の援護射撃も加わり、投稿者をこてんぱんに打ちのめしてやった!
家族ビラの住人たちは、ムジンとエヨンが復縁するか噂話をしていた。
それを聞いてしまって気まずいムジンとエヨン。
エヨンはムジンにその点についてどう思ってるのか聞いた。
ムジンは「欲を言えば一緒に暮らしたいが、家族が辛い時にそばにいてやりたい。それが戻ってきた理由だから。」と言った。
考えるエヨン。
ジョンインの猛アピールが、ジェゴルの心を動かした。
しかし、離婚をして、お金も家もないジェゴル。
ジョンインが気になる存在だが、口説く資格がないと下を向く。
ジョンインは「今すぐ結婚という話じゃないし、しょうがないでしょ!私がもうあなたに夢中なんだから!」と言い、2人は友達以上の関係に進展した。
ミレは休暇を取って、エヨンを美容皮膚科に連れてきた。
「もっと画面映えできるように」と、お肌のお手入れを奢るのだ。
次は、素敵なカフェで優雅なティータイム。
生き生きと一人暮らしを堪能してる様子のミレに安心するエヨン。
ミレは、「私はもう、父さんと母さんが一緒に住もうが反対しない。テレビショッピングのモデルをしてた時、嬉しかった。自分の人生をかっこよく生きてるように見えて。もう私のことは気にしないで。周りの人の話も気にせず、好きに生きてほしい。母さんが幸せになれる道を選んで。」と言った。
テピョンのテコンドー道場にムジンがやって来た。
テピョンは、先日のナム社長の無礼を謝罪。
ムジンも謝罪した。
ムジンは、2人ともかなりの親バカだと笑った。
「父親ってそういうもの。いくつになっても子供のことになると歯止めが利かない。君のお父さんも同じだと思う。君の家柄じゃスポーツも反対されそうなのに、お父さんが随分待ってくれたな。」とムジン。
テピョンは屋台にナム社長を呼び出し、2人だけでお酒を飲むことに。
テピョン「なぜ僕に父親になったの?」
社長「俺にそっくりだからだw最初は義務感で面倒を見てた。だが、お前が育つにつれ、“パパ”と抱きついてきたり、満面の笑みで俺を呼ぶ姿を見ていたら自然と父親になってた。」
テピョン「あの時ミレさんのお父さんに自慢話をしてた時、妙な気分だった。父さんは本当の父親だと実感したんだ。本当によかった、父さんが、僕の父さんで。」
社長「…そうか…それはよかった」
テピョン「インターンが終わったら師範に戻る。意外と働いてみたら楽しかった。だけど、違うなと。やってみて分かった。だからよかったと思ってる。」
社長「そうか。お前が約束を守ったから、俺も守る。」
テピョン「もう心配いらない。僕は父さんに似てるから。」
社長「わかった」
テピョン「社長はいつ引退するの?70歳を超えてからじゃ自転車に乗れないよ。」
社長「何を言う!俺は体力が有り余ってるぞ!ナメるなよ!」
テピョン「会社から10分の距離でしょ!それぐらい歩いて!」
社長「www言ってくれるじゃないか!!まったく!www」
2人のわだかまりは完全に溶けた。
起業を反対されているヒョンジェは、ムジンを避け、今もむくれている。
ムジン「いつまで避けるんだ?」
ヒョンジェ「自分でなんとかするから指図しないで」
ムジン「自立できてないから口を挟むんだ!」
ヒョンジェ「家族がバカにしても、父さんだけは疑わずに応援してくれると信じてたんだ。家族ってそうだろ…?」
ヒョンジェは部屋に籠もってしまった。
ムジンは翌日、チャンさんに「息子とケンカをした時の対処法」を聞いた。
「一緒に銭湯で背中を流して1杯やるんだ」と即答のチャンさん。
さっそくヒョンジェを誘うべく声をかけるが、ヒョンジェは荷物をまとめて、ムジンの部屋を出た後だった。
ムジンは慌てて、エヨンに報告。
そこへキムチを貰いにミレがやって来た。
2人は、ヒョンジェのことはミレに隠していたが、勘のいいミレは隠し事の気付き、問い詰める。
3人でヒョンジェについて話し合いをしていると、突然ドアが開き、ヒョンジェが出てきた。
ヒョンジェは実家にいたのだ。
ヒョンじゃは積もり積もった胸の内を、涙ながらに吐き出した。
「なぜの僕の人生を僕抜きで決めるの?僕も真剣に考えてると思わない?そもそも、まともに話すら聞いたことないだろ!?2人が離婚する時も黙ってた。僕は父さん逃げて、事業に失敗したと、小学生の時、いじめられてた。今更すぎて呆れる?ある日突然家と店がなくなって、何より父さんがいなくなったのに、誰も言わなかった。末っ子だから?言ったところで理解できないと思ったんだろ!だけど、僕の気持ちを考えたことはあった?それなのに何だ!勝手に別れたくせに、僕の人生にあれこれ口を挟むな!今度こそ出ていく!」と。
エヨンは、ムジンとミレを外に出し、ヒョンジェと2人きりで話をする。
エヨンは、ヒョンジェがいじめられていたことを、今の今まで知らなかった。
仕事が大変だったとは言え、あの時、ヒョンジェの心に寄り添えていなかったことを、目に涙を浮かべて謝罪した。
そして、ヒョンジェがムジンにプレゼンした起業企画やアプリを見て、飼い犬のメダルと旅行をしたくなったと伝えた。
エヨン「心から楽しんでて、一生懸命作ったのが伝わった。そういう姿を見たかったのかも。口だけじゃなく、行動で示してほしかった。父さんんと重ねて反対したわけじゃない。ただ、やりたい理由や何をしたいかが見えなかったから心配だったの。父さんの場合は口先だけでムカついたけど、あなたは何倍もいい!」
ヒョンジェ「…ほんと?」
エヨン「もちろん!だから私たちに話を聞いてほしいなら、行動で見せてね。これからでも、あなたの気持ちをくんで、信じて、応援するわ。」
ヒョンジェ「分かった、そうする。」
2人は笑顔で分かりあった。
玄関のドアの外ではムジンとミレが耳をドアにくっつけて、中の様子を伺っていた。
ムジンとミレも中に呼び入れられた。
ムジンもミレも、ヒョンジェを信じてやれなかったことを謝罪。
家族4人は和解し、これからはもっと会話をするため、月1回の食事会を決めた。
エヨンはミレの助言通り、一人暮らしを堪能。
家族ではなく、自分と向き合う時間を過ごす。
テレビショッピングの仕事も順調にこなし、充実しているのだが、やっぱりどこか寂しい。
そこで、ムジンを誘って、ペンションへ。
バーベキューをして、ワインを飲んで、焚き火を前にゆったりとした時間を過ごす。
エヨンは語る。
「1人の時間は寂しかったが、それがよかった。だから当分は今のまま生活したい。」
ムジンは、エヨンの決断を笑顔で受け入れた。
贅沢な暮らしが幸福なのではない。
一緒に住んでるだけが家族じゃない。
2人の子供たちがいてこそ、本当の幸福な人生なのだと悟るエヨンとムジンだった。
ミレは“主任”から“代理”に昇進。
部長は、あいかわらずオールドタイプ。
ミレとテピョンの結婚を聞く。
ミレは非婚主義、テピョンも納得してくれていると話す。
テピョンは会社を辞めて、テコンドー道場で子供たちを指導。
久しぶりの2泊3日のデートでは、ミレはやりたいことをギッチリと詰め込んだ。
テピョンは、そんなミレに「僕も一緒にやりたいことがたくさんある。ミレさんとは長く付き合うつもり。だからゆっくり。焦らず、1つずつ叶えよう。末永くね。」と言った。
ミレはテピョンにキュンとした。
家族ビラの住人たちは、あいかわらず、カンナムビアバーでくっちゃべる。
チャンさんがハマっているウェブ小説の話題に。
「自分を騙した詐欺師を捕まえるのだが、自分の正体は明かせない。だからハイヒールを履いて悪人を捕まえる復讐劇」だ。
どこかで聞いたような。。
実はこの小説、作者はジョンヒョクだが、隠しているようだ。
ファンさんは「ムジンの話とかぶらない?」と言う。
すっとぼけるジョンヒョク&セリ、だいぶ稼げたようだ。
そして、セリは待望の妊娠を発表。
みんなでお祝いする。
しかし1人沈んでいるカン・ナム。
片思い中のジョンインに彼氏(ジェゴル)ができたからだ。
ムジンはキッズ野球教室の監督に就任した。
テコンドー教室のテピョンと、習い事を始めたい子供の取り合いにバチバチに。
しかし、その子供は「バレエがしたい」ということで2人とも撃沈。
ミレは野球の監督をするムジンの元へ。
2人は少し話をする。
ミレ「詐欺にあったことや、詐欺師を捕まえたことを、なぜ黙ってたの?」
ムジン「言ったところで、家族を傷つけたことは変らない。」
ミレ「それもそうね。だけどどうして?」
ムジン「恥ずかしくて。家族が苦労してる時も、ミレが家族を守ってる間も、詐欺師を捕まえようと放浪してた。それを知られたくなかった。俺が得た金のように、突然父親が現れたと思われる方がよかった。そんなところだ。」
ミレ「私は父さんがすごく憎かった。父さんを憎むのが、ずっとつらかった。だって、幼い頃は父さんが大好きだったから。これからは、もう大丈夫だと思う。それから、戻ってきてくれてありがとう。」
目に涙を浮かべるムジン。
2人はキャッチボールをして、長かった雪解けの時を迎えた。
ヒョンジェは面接試験を受け、エヨンは教習所に通い、ミレは代理として忙しい日々&快適一人暮らし生活。
そして、エヨンの家で、初めての家族の食事会が行われる。
ワイワイガヤガヤ、みんなそれぞれ、近況報告。
ミレ『とにかく充実した日々を過ごしている。個人としても、家族としても。だから、私たちはかなり幸せだ』
<終>