「偶然かな。」
各話のあらすじ ネタバレあり
第4話:寄りかからないでください
前話はこちら↓
交通事故に遭い病院に運ばれたホンジュ。
その知らせを聞き、空港行きをキャンセルして、血相を変えて病院に駆けつけたフヨン。
ホンジュはケガをしているものの、無事に目を覚ました。
「もう1人で大丈夫だから帰って」というホンジュ。
フヨンは、どれだけ心配したことか伝えるため、自分の高鳴る胸にホンジュの手を当てて鼓動を感じさせた。
その行動にときめいてしまったホンジュは、その後の検査中もモゾモゾ動いてしまうほどに悶える。
ホンジュの交通事故の知らせを聞き、教師の仕事も手につかないほど心配でたまらないヘジ。
教頭先生である父にホンジュの事故を知らせると、父もとても心配した。
父はヘジを車で病院まで連れて行くように、ギョンテクに指示を出した。
ギョンテクの運転で病院に着いて、心配で気が急いているヘジは降りる時に転びそうになった。
しかし、ギョンテクが危機一髪で支えてくたおかげで、ヘジは転ばずに済んだ。
さらに、トランクから自分の持ってるスニーカーを出してきて、跪いて履かせてくれた。
ときめくヘジ。
フヨンがタクシーに忘れたスーツケースやバッグを引き取ってから、病院に駆けつけたウク。帰宅するというホンジュに、心配だから入院すべきだと言うが、ホンジュは病院嫌い。
それは、ホンジュには保護者がいないからだ。
ウクでもヘジでも保護者になると言うが、今日はフヨンが保護者としてホンジュのお世話をした。
フヨンの好きな人がホンジュであると知ったヘジは、ウクに「手を組もうと」持ちかける。
検査の結果に異常がなく、ホンジュは帰宅できることに。
しかし、その姿は、首にはコルセットで、足にはギプスで松葉杖。
満員の病院のエレベーターでフヨンに接近したホンジュは、車の中で顔が接近してキスしそうになったことや、玄関先で雨を避けるために抱き寄せられたことを思い出し、胸がドキドキした。
ホンジュは「アメリカでは普通かもしれないけど、思わせぶりな態度はやめて。無意識なのは分かるけど、私は保守的だから。」と、フヨンに釘を刺した。
首をかしげるフヨン。
ホンジュの姿を見たヘジはとても心配して抱きしめた。
ホンジュも「来るのが遅い!痛かった!怖かった!」と子供のように甘えた。
駐車場までの道、ヘジに支えられて松葉杖で歩くホンジュは、「なんでフヨンに連絡したのよ。キューピット役は終わったから、もう2人で会って。」と言った。
ヘジはしばし考え、ギョンテクと付き合っているとウソをついた。
車で待機してたギョンテクはヘジに呼ばれ、話を合わせるように合図される。
ギョンテクは空気を呼んで、いや本心で、「ずっと前から好きでした!気持ちを隠してホンジュさんと会ってすみませんでした!」と深々と頭を下げた。
そして、密かに手を組んだヘジとウクは、ホンジュとフヨンを2人きりで一緒に帰らせ、松葉杖で階段を上がるのは大変だからと、フヨンの家で安めと提案した。
見え見えの魂胆に苦笑いするフヨン。
帰りの車内で、電話したりノートに書いたり、仕事熱心なホンジュ。
フヨンは「仕事、サボらないの?あの時は学校をサボったのに。」と声をかける。
<2013年>ーーー
ジュノに告白すべく、遠く鉄原(チョロン)の軍施設までやって来たホンジュと、それについて来たフヨン。
21時を過ぎて最終バスを逃してしまった。
仕方ないので、タクシーを捕まえて高速バスターミナルへ行くことにした。
その途中、靴に入り込んだ石を取り出そうと、工事中の柵に捕まって、靴を脱ごうとしたフヨン。
次の瞬間、柵が倒れ、土手の下に転がり落ち、用水路に落ちてしまった。
それを見たホンジュは大爆笑。
しかし、30分後、ホンジュも落ちていたw
ロープの代わりに藁を使ってフヨンを持ち上げようとして、失敗。
沈んだフヨンが返事をしないので、心配になって飛び込んだのだ。
「まずは119番だろ」とか「バカだ」とか、ホンジュを責めるフヨンだったが、小さなカエルが飛び跳ねたことにびっくりして、ホンジュに抱きついた。
「ビビリね」と笑うホンジュ。
朝になって軍人によって救出された2人だった。
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その時のことを思い出して、車内の2人は笑い合う。
しかし、ホンジュは、ジュノに関わる思い出は、嫌な思い出として記憶から消していたため、この出来事もようやく蘇ったと言う。
フヨンは「これはアイツとは関係なく、俺との思い出だ。」と言った。
家に着いて、助けはいらないと強がるホンジュだったが、松葉杖でよろけて転びそうに。
それをフヨンが瞬時に支え、危機一髪。
さらに、無理して階段を上ってバランスを崩し、あわや落下するかと思われた次の瞬間、フヨンが瞬時に支え、危機一髪。
ホンジュは成すすべなく、フヨンの家でお世話になることに。
ホンジュはフヨンのベッドに横になり、フヨンは薬や食べ物など買い物に出かけた。
「優しすぎない…?あ〜お腹へってムカムカする」というホンジュは胸を抑えた。
サンピルの店で食事をする、ヘジとギョンテクとウク。
甲斐甲斐しくヘジの面倒を見るギョンテク。
サンピルは、ここで、
・体育教師ギョンテクはホンジュともヘジとも関係のある人
・ホンジュの大家さんウクはフヨンの叔父さん
・フヨンとホンジュは同じ建物に住んでいる
と知り、「高校で別れて以来、運命的な再会。ついに恋愛ドラマが始まったんだ!」とつぶやくが、次の瞬間「はっ!」とする。
そう、サンピルは、高校時代からフヨンの好きな人はホンジュだと知っていたのだ。
「知っていたのね!?だったら私に言いなさいよ!」と怒るヘジ。
この会話から、ヘジの初恋の相手がフヨンだと知るウク。
ヘジの初恋の相手はフヨン
フヨンの初恋の相手はホンジュ
この間も、ヘジのために健気にきれいに肉を切って上げているギョンテク。
フヨンのベッドに横になりウトウトしていたホンジュは、フヨンとキスをする夢をみた。
「欲求不満は恐ろしいわね…“魔物”よ出ていけ!」と枕を殴る。
そして、このままではいけない、自分の部屋に帰ろうと決めた。
買い物から帰ってきたフヨンは、這って階段を上るホンジュを見て、「強情なやつだな…」とつぶやき、ヒョイッとホンジュをお姫様抱っこして、スイスイと階段を上がり、ホンジュの部屋の前にベンチに座らせた。
そして、買ってきたお粥と薬を渡し、「ゆっくり休め」と言った。
ホンジュはお礼を言って「こんなにいいヤツなのに、私の記憶が間違ってた。私たちそんなに親しくなかったしね、ヘジの初恋の相手だから覚えてたけど。“同級生3”程度の関係でしょ?」と軽く笑った。
フヨンは一瞬気分を害したような顔をしたが、「起きたら連絡しろ」と言って帰っていった。
ホンジュもそれに気づき、「今の言い方は悪かったかな…いやいや!思わせぶりな態度を取るからよ!」と言いつつも、お姫様抱っこやキスの夢を思い出してしまい、頭をブンブン振って“魔物”を追い払った。
家に戻って、ホンジュの寝ていたベッドに座り、ホンジュの言葉に傷ついていた。
「告白する前から何度もフラレてる…」と。
その時、顧客で友人のジョセフから電話がかかってくる。
ジョセフは「早くアメリカに帰って来い。これは命令だ。仕事が進まなくて困ってる。」と言う。
フヨンは電話で話しながら、ホンジュが落とした会社の名刺を拾った。
“アニメ制作会社 PD イ・ホンジュ”
それを見て、フヨンはアメリカには戻らないと決意した。
ジュノは、ホンジュが高校時代に送ってきたたくさんのファンレターを手に、ホンジュが制作に参加したアニメを見ていた。
<4年前>ーーー
若手作家賞を受賞したジュノへの取材現場に駆けつけたホンジュ。
取材を受けるジュノを見守るつもりが、仕事の疲れでウトウト眠ってしまっていた。
ジュノは、そんなホンジュを愛おしく思っており、「未完成の作品は、ファン第1号(ホンジュ)に読んでもらい、その反応によって完成していく。」と取材に答えた。
取材が終わったジュノは、眠っている可愛いホンジュを見て、その瞬間からホンジュを“彼女”にした。
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ジュノはかつてパニック障害を患い、一文無しになってしまった。
「俺に憧れてる子に言えるわけない。ホンジュを道連れにできなかった。」と言う。
ジュノはホンジュが仕事を引き受けたと聞き、心から喜んだ。
「ホンジュは、僕の作品のためにアニメ制作会社に入ったんだ。全部元通りにする。」と意気込む。
<2013年>ーーー
用水路に落ちたホンジュとフヨンは、眠くなってしまったので、眠気の覚めるような衝撃的な話を打ち明け合うことにした。
ホンジュが「回答を全部2と書いて、学年でビリになった」と言うと、かなり衝撃を受けたフヨンw
これを超える衝撃的な話…
フヨンは誰にも言ったことがない話をする。
「アニメ監督になるのが夢だった」と。
幼い頃、一日中見続けるほどアニメが大好きなホンジュは驚いた。
しかし、フヨンは「夢を実現できるとは限らない」と言い、諦めたことを打ち明けた。
するとホンジュは「フヨン、その夢もらう!私がアニメ監督になる!」と宣言。
月給の“5%”をフヨンにあげると約束した。
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翌朝、ホンジュ、ヘジ、サンピルのグループチャットにて朝の挨拶。
ヘジはそこにフヨンを招待した。
その頃フヨンは、ホンジュのために朝食を作る。
ホンジュを呼び、2人で一緒に朝食を食べる。
フヨンの料理を「薄味で美味しい」と言うホンジュ。
実は、フヨンは、サンピルからホンジュの味の好みを聞いていた。
さらにヘジからは、ホンジュの好物のティラミスの差し入れを受け取っていた。
美味しそうに食べるホンジュを見て嬉しいフヨン。
帰ろうとするホンジュを、フヨンは話があると言って引き止めた。
高校時代に約束した「アニメ監督になったら月給の“5%”をあげる」についてだ。
すっかり忘れていたが、ホンジュの記憶が蘇った。
「10年分だからいくらになるかな〜。計算は任せろ!得意だから!」とからかうフヨン。
<少し前>ーーー
ヘジは、フヨンの家にティラミスを持ってきた時、フヨンに言った。
「ホンジュの過去の恋愛を知る必要はないけど、クソ野郎が突然海外に行って最悪な別れ方をした。やっとの思いで男を紹介したのに、あなたと会った。2人に何があったか知らないけど、ホンジュには幸せになってほしい。あなたは合格よ。」と。
心強い言葉をもらったフヨンは、ここからホンジュを落とすため「数字で責める」と作戦を立てていた。
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なんとか誤魔化そうとするホンジュ。
「正確には“監督になったら”の話。今はまだ社員の端くれ、その話は無効」だと。
必死にのホンジュが可笑しくて、つい笑ってしまうフヨン。
ホンジュが夢を叶えたことが嬉しいフヨン。
誇らしげに仕事を語るホンジュ。
2人で一緒に、ホンジュの手掛けた作品を見ることにした。
ホンジュの勤め先であるピーターのペンを訪れたジュノ。
ホンジュが事故に遭ってケガをしたと聞き、ホンジュの家にやって来た。
ジュノは、フヨンと一緒にいるホンジュを見て、「事故に遭ったと聞いたが元気そうだな。仕事を甘く見てるのか!やる気がないならお前と仕事するのは考え直したい。」と声を荒らげた。
ホンジュは、庇おうとしたフヨンを抑え、ケガした足を引きずることなく颯爽とジュノの前に立ちはだかり、「そうすれば?」と強気に出た。
たじろぐジュノ。
ジュノ「絶対に気持ちが変わらないと僕に言ったよな?」
ホンジュ「悪いけど、私は変わったわ。理解したなら、もう帰ってくれる?」
ジュノはホンジュの腕を掴んだ。
ホンジュは腕を振る払い、「もう一度引き止めたら容赦しない」と凄み、ジュノを追い払い、痛みを耐えながら階段を上がって行った。
玄関に入りしゃがみこんで泣いているホンジュ。
フヨンは隣りに座った。
「見苦しい恋愛を見られて恥ずかしい」とホンジュ。
「申し訳ないが、お前の恋が失敗して、俺は嬉しい。」よフヨン。
フヨンは「早く治せ。足も心のケガも。」と言って優しくキスをした。
<高校時代>ーーー
バス停でバスを待つホンジュを、道路の向こう側が切なそうに見つめるフヨン。
ホンジュはそれを知らない。
<2013年>ーーー
用水路に落ちた2人。
眠ってしまったフヨンはホンジュの肩にもたれかかる。
ホンジュはドキドキした。
フヨンはそれを知らない。
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記憶は不完全だ。
どちらかしか覚えてないこともある…