「Missナイト & Missデイ」
各話のあらすじ ネタバレあり
第14話
前話はこちら↓
「身元を偽っていうシニアインターンがいる」
これはイム・スンのことではなく、ナ・オクヒのことだった。
ミジンはジウンとディナーデート。
ジウンは、もう一度、公務員試験を受けてはどうかと聞く。
しかしミジンは、「不合格だった場合、また諦めなくてはならないことを一番恐れている」と打ち明ける。
ジウンはそれを聞いて、ミジンがワクワクすること、好きなことをやればいいと励ます。
ミジンはその夜、“自分のやりたいこと”を真剣に考えてみた。
すると、自然と公務員試験の参考書を開き勉強を始め、眠ってしまい、朝を迎えた。
そしてミジンはスンの姿に。
翌日の日曜日。
ジウンは、昼間に会うことを嫌がるミジンのことがどうしても気になり、ビョンドクのアドバイス通り、昼間にミジンの家を押しかけた。
現在スン状態のミジンは、まだ部屋で眠っている。
両親に歓迎され、家の中に招き入れられたジウン。
両親とジウンと3人でしばし歓談。
ジウンは、刑事から送ってもらったドラレコ映像で、ミジンの家からスンが自転車で出てきたことを受け、ミジンの両親に「イム・スンさんがここへ訪ねてきたことはありませんか?」と聞いた。
イム・スンはミジンの失踪した叔母の名前。
「なぜうちの妹スンを知っているの?」と驚く母。
ジウンは、その母の様子から、かつてのミジンとの会話(叔母が失踪している)を思い出し、さらに、その叔母の名前がイム・スンであると、点と点が繋がった。
母は「スンが見つかったの!?どこにいるの!?生きているの!?」と興奮状態になってしまい、ジウンは話を打ち切るため、「同姓同名の人と勘違いしました」と誤魔化した。
まだ眠っているスン。
父の声とノックで目を覚まし、「検事さんが来てるから早く出てこい!」と言われ、一気に目が覚める。
この姿でジウンと会う訳にはいかないと焦りまくったスンは、窓から脱走した。
逃げる姿を見つけた両親は、「あの時(※)の女だ!!!」と大騒ぎ。
※第1話参照
両親とジウンは、不審な“あの女”を捜して、周辺を走り回る。
スンは全力で逃走を図っていたが、通報によって駆けつけた警察によって捕まってしまった。
警察署に連行され、フードを深く被り顔を隠すスン。
真っ昼間に家に侵入され、怒り心頭の母に、スンは「だから最初から言ってるでしょ!私がイ・ミジ…」と叫びかけた次の瞬間、警察署にジウンが入ってきた。
スンは口を閉ざし顔を隠すが、ジウンに見つかってしまった。
「イムさん?イムさんでは?」と。
驚くジウン、大ピンチのスン。
ジウンに訳を聞かれるも、何も話せず涙を流すスン。
帰宅した母は、“あのイカれた女”に、どこか見覚えがあった。
「妹のスンに似ている」と。
母は、スンが失踪時に送ってきたメール(「捜さないで。捜索願も出さないで。」)を思い出し、妹スンは生きていると確信した。
ガヨンはバイクに乗ってミジンの元に駆けつけようとするも、接近して駐車してある車のせいでバイクが出せない。
その車の持ち主は、ビョンドクだった。
ビョンドクはガヨンに運命を感じて食事に誘うが、ガヨンはビョンドクが既婚者と聞き冷めていた。。いや、怒っていた。
ビョンドクに散々な悪口を浴びせ、近づかないように牽制した。
夜になり、部屋で布団にくるまって落ち込んでいるミジン。
そこへ、心配したガヨンが駆けつけた。
ミジンはこの生活の限界を感じて泣いていた。
ガヨンも泣いだが、「ただでさえ惨めな人生なのに、(身分を偽って職についたことで)拘置所に入って前科者になるなんてマジでどん底だよね〜〜」と励ますどころか、トドメを刺したw
ミジンはさらに泣いたw
ジウンは、ミジンとスンの関係について頭を悩ませていた。
ジウンが帰宅すると、ドガビルの前にミジンの母が待っていた。
母は“あの女”の名前を尋ねた。
ジウンは、ソハン地検の事務員イム・スンだと教えた。
母は「私の妹なの…気づいてあげられなかった…」と涙を流した。
ミジンは家で、母が叔母スンのことを聞きにジウンの元へ行ったと父から聞き、頭を抱えた。
両親をも巻き込む、大事になってきてしまった。。
ミジンは泣きながら辞表を書いた。
仕事ができる喜びを、いっぱいに感じていた矢先だったのに。。
翌朝、辞表をカバンに入れ、スンは出勤した。
家を出ると、チョルギュの使いの男に声をかけられた。
車に乗り、封筒を渡される。
その封筒にはケシの花が入っており、犯人の車から漂ったあの“臭い”がした。
驚くスン。
ソハン地検で、考え事に浸るジウン。
清掃中のマルテが声をかける。
ジウンは、母親の失踪時、世話をしてくれた刑事だと思い出した。
2人はベンチに座って事件の話をする。
マルテは「お母さんが、もし殺されたんだとしたら、犯人に目撃者だと知られたからだろう。犯人は近くにいる人物かも。」と言った。
「時を経て再び起こった事件も同一犯なら、近々母親を見つけることができる。」と言うジウン。
マルテはそんなジウンの背中をトントンして励ました。
ビョンドクはナ・オクヒの身辺調査照会をする。
すると、みんなが知ってるオクヒは、コン・ウンシムであると判明した。
さっそく出勤したジウンに報告しようとするが、辞表を手に持って出勤したスンを見たジウンは、スンを連れて外に出た。
ビョンドクの話は、後回しに。
スンは辞表を渡し、「犯した罪についいては責任を取ります。」と言った。
何の弁明もせずに去ろうとするスンに怒りがこみ上げるジウン。
「ミジンさんのお母さんはあなたを妹だと思って捜してるんですよ!こんな風にみんなを騙して傷ついた人たちをどうする気ですか!」と。
しかしスンは「今は言えません。。」と涙を流して立ち去ることしかできなかった。
ミジンの父は、“ファリム堂”という伝統茶カフェにやって来た。
スンは荷物をまとめて去ろうとしていたが、ビョンドクに呼び止められ、オクヒが身元を偽っていることを知る。
スンは事情を聞くべく、急いでオクヒの元に走った。
その頃、ウンシム(オクヒ)は仕事を欠勤し、着飾って街を歩いていた。
<ウンシム(オクヒ)の記憶>
ホテルの部屋のカン・ギョンヒ(チョルギュの妻)を訪ねるウンシム(オクヒ)。
ギョンヒに点滴を打ち、部屋にあったアクセサリーや宝石、通帳を盗み取る。
部屋を出ようとすると、意識朦朧としたギョンヒに足を掴まれ、「奥様、私は悪くないです」と言って、殺した。
ホテルから、遺体となったギョンヒが見つかる。
盗んだ宝石で着飾ったウンシム(オクヒ)は、ギョンヒの通帳を持って銀行へ行き、お金を引き出そうとする。
しかし、窓口のイム・スンは、事前にチョルギュから「妻の使ってた通帳から誰かが引き出しに来たら連絡を」と言われていたので、裏で電話をかけるが出ない。
仕方なく窓口に戻っると、ウンシム(オクヒ)は既に姿を消していた。
その後、スンは何度もチョルギュに電話をかけるも繋がらず、留守電に入れようとするが、途中でウンシム(オクヒ)に襲われてしまった。
ウンシム(オクヒ)はスンの携帯から留守電を削除し、意識を失ったスンを裏道まで引きずって運ぶ。
その様子を、目撃したのがジウンの母だった。
ジウンの母は慌てて逃げ出したが、“ロイヤル茶房”と書かれたライターを落とした。
それを拾ったウンシム(オクヒ)は不敵な笑みを浮かべる。
ウンシム(オクヒ)は街を歩いていると、知り合いらしき女性に「クァクさん!男の人が来て、あなたの事を根掘り葉掘り聞いていたわよ!電話番号を聞かれたけど教えなかったわよ!」と教えられる。
ウンシム(オクヒ)はお礼を言ってある店に入って行った。
そこはミジンの父が訪れた“ファリム堂”だった。
ウンシム(オクヒ)が店の入口へ行くと、ミジンの父が待っていた。
ビョンドクの調査によりウンシム(オクヒ)について分かったこと。
・若い頃、看護大で学びながら、美容注射を打ちに行くバイトをしていた。
・現在は警察署前でカフェ(ファリム堂)を運営していたが、閉店して雲隠れしている。
・ナ・オクヒという名前でシニアインターンとしてソハン地検にいる。
・実年齢よりも老けて見えるよう変装している。
・チョルギュの逮捕後、仕事を欠勤中。
報告を受けたジウンは、警察署前のカフェの捜査をビョンドクに命じ、自身はウンシム(オクヒ)の行方を追うことになった。
スンはウンシム(オクヒ)のロッカーをこじ開ける。
ファリム堂へやって来たミジンの父は、ウンシム(オクヒ)に、再び義妹イム・スンを捜索してもらえないかと頼んだ。
実は、20年前のスン捜索時、ウンシム(オクヒ)に手伝ってもらったことがあったのだ。
父は、当時交わした契約書(手書き)を突きつけて頼み込んだ。
その契約書には、
「イム・スン捜しを手伝う 代価700万ウォン 受領人クァク・グムファ」
と書いてある。
<ウンシム(オクヒ)の記憶>
ウンシム(オクヒ)が勤めていた“ロイヤル茶房”。
もう一人の従業員の女性(ジウンの母)が行方不明になり、店主は店を売ることに決めた。
ウンシム(オクヒ)は1人で閉店の片付けをしていた。
すると、ミジン父とガヨン父が店にやって来た。
義理妹イム・スンと同様に、ここの女性も行方不明になっていると聞きつけて、何か情報を得られないかとやって来たのだ。
ウンシム(オクヒ)は「刑事さんたちの話は小耳に挟んでいます」と思わせぶりな態度を取り、その情報の代価を求める。
父たちは、この女性が店主のクァク・グムファと勘違いし、交渉に応じてしまった。
ミジン父の携帯が鳴り、その画面に妻とミジンの写真が表示された。
それを見たウンシム(オクヒ)は「かわいい娘さんね」と呟いた。
父は「娘のミジンです」と答えた。
「イ・ミジン…」
事件現場から逃走し、ミジンを轢きそうになったあの車は、事件の犯人は、このウンシム(オクヒ)だったのだ。
顔を見られたかも知れないあの女性が、目の前にいる男の娘ミジンだと分かったウンシム(オクヒ)は、不適に微笑み、どうやってここを知ったのか、誰かに話したか、と尋ねながらドアを施錠した。
ウンシム(オクヒ)のロッカーをこじ開けたスンは、中から、あの臭いと同じケシの花を見つけた。
<ウンシム(オクヒ)の記憶>
ウンシム(オクヒ)老婆の変装をし、コン・ギチョルの名前でシニアインターン採用試験を受けた。
そこで出会った、試験合格者である女性ナ・オクヒに成り済ますため、彼女を夜中に川で襲って殺し、その様子をコ・ナフンに目撃されたために殺した。
スンはウンシム(オクヒ)のロッカーから、犯人と同じ臭いのケシの花が出てきたことを、急いでジウンに電話で報告。
急いでいたあまり、スンではなくミジンの番号で電話してしまった。
ジウンは、ミジンからの着信にも関わらず声がスンがなので驚くが、確信に迫るスンの言葉に、それどころではなくなった。
「犯人を見つけました。コ・ナフンを殺したのはナ・オクヒです。」と。
その時ジウンは警察署でちょうど見ていたファリム堂近辺の監視カメラにも、ウンシム(オクヒ)が映っていた。
ジウンは、警察にウンシム(オクヒ)の指名手配を指示。
スンには、危険なので絶対にそこから動かないように指示した。
電話を切ると、ミジン父から「急用があるからすぐに来てくれ」とメールが来た。
こんな時に何だと思い電話をかけるも、無言で切られてしまった。
次の瞬間メールが届き、開くと、縛られた父の動画が送られてくる。
驚くスン。
そしてすぐに電話がかかってきて、「父親に会いたければ、誰にも言わず、私と会った場所に来なさい。警察に話したら父親は死ぬ。脅しではないのは分かってるよね?助けたければ急いだ方がいい。」と告げられた。
涙を流して怒りに震えるスン。
スンはカッターを持ってソハン地検を出て、急いでタクシーに乗ってテホ里交差点へ向かった。
タクシーの車内からガヨンに電話をかけるが、ガヨンは美容皮膚科にて施術配信中で、出られなかった。
ジウンはビョンドクと合流し、ウンシム(オクヒ)が犯人であると状況を共有した。
スンはテホ里交差点に到着。
時は日没、スンはミジンに戻っていた。
指定場所に犯人ウンシム(オクヒ)の姿はなかった。
すると電話がかかってきて、警察がいたら困るから場所を変えたと告げられた。
ミジンは送られてきた指定場所に走った。
到着した場所はビニールハウスだった。
ミジンは、ジウンから貰った防犯グッズのスタンガンを構え、恐る恐る中に入ってみる。
父に電話すると、近くで着信音が聞こえ、音の方に行ってみると、父の携帯だけがそこにあった。
それを拾おうとした次に瞬間、背後からウンシム(オクヒ)に頭を殴られ、ミジンは気絶してしまった…