「ユミの細胞たち シーズン1」
各話のあらすじ ネタバレあり

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第6話
【エピソード15:ユミの家で】
昨夜、ウンは怒ったユミを初めて見た。
ユミの誕生日を祝うのが最後になるかと恐れたウン。
ユミの大好きなイチゴのケーキを買って、勇気を出してユミの家へと向かった。
ユミのマンションに着いた時、前を見るとユミが駆け寄ってきた。
「別れると言われたらどうしよう…」
ウンは不安でいっぱいだったが、ユミは笑ってくれた。
そして家に招き入れ、一緒にケーキを食べようと誘ってくれた。
<ウンの細胞たち>
細胞村に花火が上がり、ピンク色の花びらが舞い散る。
太鼓を叩き、細胞たちはみんな大喜び。
下心サウルスも火を噴く。
理性細胞「幸せは試練と共にやって来るんだ!恋愛の始まりだー!」
細胞たちは、部屋に入ったらまず何をするか言い合う。
「バックハグがいいんじゃない?」
ところが、ウンは玄関を入った途端、お腹がギュルギュル…。
<ウンの細胞たち>
大腸細胞からのアナウンスが村に響く。
「みんなに知らせる。腹を下したのでウンのアレを出そうと思う。」
とんでもない!大事な時にウンチなんて!
細胞たちはカンカンに怒って大反対。
「幸せは試練と共にやってくる。そう簡単には手に入らない」…。
こんなチャンスはめったにないのだから、細胞たちは試練に立ち向かうことに。
ウンは必死に平静を保とうと頑張る。
ユミは嬉しそうにケーキのロウソクを見つめている。
電気を消そうと立ち上がったウンは、ついに限界に達した。
<ウンの細胞たち>
細胞村に鳴り響く警報。
「緊急事態発生!大腸からアレが送られています!」
理性細胞は司令室に駆け込み、「ダメだ!彼女の家に初めてきた日にそれはないよ!」と叫ぶが、回避不可能。
すぐにトイレに駆け込むか、漏らすしかない。
ユミはウンが誕生日の歌を歌ってくれるのを待っている。
どうするウン…
ウンは声を引きつらせ誕生日の歌を歌うが、途中でトイレに駆け込んだ。
<ウンの細胞たち>
理性細胞「恋人の家に来た途端に腹を下すなんて…終わった…」
ウンは何とか無事に用を足してトイレを流す。
ユミならきっと分かってくれる。
ところが、またも試練が訪れる。
トイレが詰まってしまった…。
ユミはロウソクを吹き消さずにウンを待っていたが、ロウソクが短くなってきてしまったので仕方なく火を吹き消した。
ウンがトイレからなかなか出てこないので、ベッド・インに備えシャワーをしてるのかと妄想が膨らむユミ。
ようやく出てきたウンが、バツが悪そうに「…アレある?」と聞くので、ユミはてっきりベッド・イン時に男性が使う”アレ”だと勝手に勘違い。
しかし、ウンが「便器のつまりを取る…アレある?」と言うので、我に返ったユミ。
便器のスッポンを手渡した。
ウンが一人トイレに籠もり、スッポンを使って詰まりを取る。
しかし、なかなか流れずむしろ逆流してしまい、大苦戦する。
<ウンの細胞たち>
そんな中、大腸細胞からまたも連絡が。
「こんな時に悪いんだけど、またアレを出そうかと。」
ブチギレる理性細胞。
トイレからウンの絶望の悲鳴が聞こえる。
しばらくして、便器の詰まりと便意と格闘したウンがトイレから出てきた。
大恥をかき一刻も早く帰りたいウンだったが、ユミは腹痛に効くお茶をいれ、温めたベッドで休ませた。
そして、ウンのお腹を手で撫でて手当てした。
ニッコリの2人。
「幸せは試練と共にやって来る」
ウンはユミの部屋に本がたくさん並んでいる事に気づいた。
ユミは恋愛小説の作家になりたかったと打ち明ける。
次に目についたのは飾られた両親や祖母の写真。
ユミは、亡くなった祖母が、こうやって腹痛の手当てをしてくれたんだと打ち明ける。
その夜は、ユミはウンのお腹に手を当てて、2人並んで眠った。
翌朝、先に目覚めたウンは、横で眠るユミのおでこにキスして、愛おしそうに寝顔を見つめる。
出勤前に一緒に朝食を食べる2人。
今度、一緒に旅行をしようと提案するウン。
幸せな時間を過ごし、昨夜の大腸細胞も一役買ったと思える。
【エピソード16:オーシャンビューのダブル】
ユミは会社に休暇届けを出し、ウンと海まで旅行することに。
<ユミの細胞たち>
ユミの旅行細胞は、才能を開花させる前に死んでしまっていた。
細胞村には、活動せずに死んでいった細胞たちのお墓がある。
旅行細胞の他には、作家細胞や数学細胞のお墓も。
3ヶ月分の給料を使った2年前のプーケット旅行以来、ユミは一度も旅行をせず、旅行細胞は死んでしまった。
「いつかユミに彼氏ができたら、素敵な旅行をさせるわ」と言っていた旅行細胞。
理性細胞は墓前で「君の夢見た瞬間が来たのに…君にいてほしかった」とため息をつく。
素敵な旅行になるよう、代わりにベストを尽くすと約束した。
理性細胞は細胞たちに旅行でしたいことを聞いて回った。
洗顔細胞の希望「2人でベッドに横になってフェイスマスクをしたい」
感性細胞の希望「誰もいない夜明けに2人で砂浜を歩きたい」
腹ペコ細胞「マッククスを食べたい」
下心細胞「燃え上がる夜さ!」
ウンが提案してきたホテルは、細胞たちの希望を叶えられる素敵なホテルだった。
ユミもとても気に入った。
しかし、ネット予約できなため、会議が入ってしまったウンの代わりにユミが電話で予約することに。
人気ホテルのため、予約開始の12時ちょうどに電話をかけなければ。
ユミは意気込み、ランチに行かずに会社に残り、ホテルに電話をかけた。
なんとかホテル予約に繋がったが、希望のオーシャンビューのダブルベッドルームはすでにいっぱいだった。
オーシャンビューを望むなら、2人別々のツインベッドルーム。
ダブルベッドルームを望むなら、景色最悪の駐車場側の部屋。
1つ予約可能なオーシャンビューのダブルベッドルームが空いているが、ガラス張りの浴室という、とてもセクシーなお部屋だ。
<ユミの細胞たち>
鼻血を出して喜ぶ下心細胞は大賛成。
他の細胞たちも賛成する中、礼儀細胞だけは反対した。
「男性との初旅行でガラス張りの浴室だなんて!まったく汚らわしい!部屋がないなら日帰りで!」と。
ユミは一旦電話を切って、ウンに相談することにした。
しかし、ウンは会議中で電話に出られず。
ユミは仕方なくオーシャンビューのツインベッドルームに決め、再度ホテルに電話をかけた。
しかし、その部屋はすでに予約が入ってしまっていた。
もう選択肢は、ガラス張りの浴室か、日帰りか…。
ユミはガラス張りの浴室の部屋に決めた。
礼儀細胞は怒ってしまったが、その他の細胞たちは喜んだ。
そして旅行当日。
ウンは友達に借りたという青いかっこいい車でユミをお迎え。
天気もいいし、最高の旅行日和だ。
ユミは予約した部屋がガラス張りの浴室であることを言えずにいた。
すると、道中の車内で、ウンが「ホテルに変な部屋があるらしいんだ!浴室がガラス張りなんだって!トイレもシャワーも丸見なんて、そんな部屋、変態しか予約しないよな。」と笑って話し出す。
気まずいユミ。
【エピソード17:大王のお成り!】
ユミはサービスエリアでウンがトイレに行ってる間に、ホテルに電話をかけて部屋の変更をしようとするが、もう部屋の空きは一部屋もなかった。
キャンセルするとなると、当日なので料金の返金不可。
仕方ないのでユミは腹をくくった。
変態だけは避けなければいけないので、「知らなかったとしらを切る」ことに。
そしてホテルに到着。
受付を済ませ、いざ部屋へ。
ウンは、案の定、ガラス張りの浴室を見て驚き、戸惑うが、ユミが「シャワーしてる間は外に出ればいい。平気じゃないけど、決まったことだから仕方ない。私は大丈夫よ。」と受け入れたため、一旦この部屋で納得した…かに思えたが、ユミが景色を見てる間に、ウンはフロントへ行き苦情を入れる。
ホテル側は、ガラス張りの浴室であることをきちんと伝えており、客側がそれを把握していないはずはないと主張。
ウンは、希望していないし聞いていないと主張。
双方の言い分が食い違うため、ホテル側はウンを事務所に連れていき、予約時の担当者との電話内容の録音を聞いて確認するということに。
大事になっていることを知ったユミは大ピンチ!
慌ててウンのいる事務所に走る。
何とかウンが聞く前に間に合い、録音の停止ボタンを押すことができた。
ユミはすぐにウンを連れ出そうとするが、書類がぶつかって録音が再生されてしまう。
確かにユミはガラス張りの浴室を希望していた。
唖然とするウン。
ホテルの人に頭を下げ、2人は気まずいまま食事へ。
<ユミの細胞たち>
理性細胞はこの状況に適応できず、理性を失いバカになってしまった。
礼儀細胞は「だからガラス張りはダメだと言ったのに!下心細胞の淫らな考えに耳を傾けるからです!」と責め立てる。
ユミは、せっかく美味しいマッククスを食べているのに抜け殻状態。
ウンはもう気にしていない様子だが、ユミは意地を張っているのか、いじけている。
「あの部屋しか空いてなかったの…ガラス張りは望んでない…」と釈明するユミ。
ウンはいじけるユミが可愛くて、「もう分かったから」と少し笑った。
ユミは「笑ったわね!ばかにしてる?変態だと思ってるの?人が困ってるのに!真面目に話してるのに!」と、ウンが何を言っても突っ掛かる。
「あなたが下痢をした時も私は笑わなかったのに!」と、下痢をしてトイレを詰まらせたことまで持ち出すユミ。
<ウンの細胞たち>
「大王様のお成り〜!」
一度出てきたら3年は居座るという”ふてくされ大王”の登場だ。
理性細胞は「ユミは恥ずかしいだけ!ユミを理解してくださるようお願いします!」と必死に止める。
しかし、時すでに遅し。
ふてくされ大王「プン!」
ウンはふてくされてしまった。
「俺はキャンセルして帰ってもいい。帰るか?今出発すれば夜には着く。」とウン。
ユミも言い過ぎたと感じてはいるが「私も帰ったっていいわ」と意地を張る。
2人は帰る流れになってしまった。
しかし、ホテルに荷物があるため、一旦ホテルに戻る。
ユミが部屋へ荷物を取りに行ってる間に、ウンは受け付けてキャンセル手続き。
<ユミの細胞たち>
細胞たちは帰りたくないと泣いている。
ユミが落ち込んで、荷物を持って部屋から出るとウンが。
ウンはキャンセルしなかった。
「ここに泊まろう。実はガラス張りが好きなんだ」
<ユミの細胞たち>
体面を守れと主張する礼儀細胞を、他の細胞たちが蹴り上げ、遠くに飛ばされてしまった。
<ウンの細胞たち>
細胞たちは、ふてくされてる場合じゃないと、ふてくされ大王を縛り上げた。
ユミとウンはアツいキスをしながら、ガラス張りの浴室の部屋へ流れ込む。
綺麗な夕日のオーシャンビューが一望できるベッドで、2人は体を重ねた。