「私の夫と結婚して」
各話のあらすじ ネタバレあり
第11話
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ジヒョクはジウォンとの熱いキスの途中、避けられない死が頭をよぎる。
このまま愛し合っても、結局自分は死んでしまい、その後ジウォンを幸せにすることができない。
ジウォンへの想いが強いが故に、キスを止めて、ジウォンを部屋から出した。
涙を流すジウォン。
翌日。
正式に辞令が出て、ヤン代理はヤン課長へ昇進。
キム課長はキム代理へと降格した。
それでも変わらず嫌味やハラスメントを止めないキム代理。
ジウォンは「チームの秩序のためにも上下関係は正すべき、はっきり言った方がいい。」とヤン課長にアドバイスした。
ヤン課長は家庭に問題を抱えていた。
夫は働かず、家事もせず、娘の面倒もみない。
そのため、忙しい仕事の合間に家に帰り、娘を世話をして、再び出勤して仕事。
夫のために自分を犠牲にして、すべてを一人で抱え、自分を傷つけて、つらそうなヤン課長。
まるで、前回の人生の自分を見てるようなジウォン。
「一人で抱えないで実家に頼ってはどうか」と助け船を出した。
ジヒョクは風邪をひいて会社を休んだ。
昨日の今日で気まずいが、ジウォンはお粥を作って、ジヒョクの部屋までやってきた。
入ろうか、どうしようか悩んでいると、部屋の中から物音と猫の鳴き声がした。
慌てて部屋に入ると、ジヒョクが倒れていた。
ジウォンがそばに駆けつけると、ジヒョクは朦朧とする意識の中でつぶやく。
「ジウォン…顔を見ると決意が揺らぐ…。」
「まだ不安なのか?ぐらぐら揺れてる?早く船から降りられるといいのに…。」
「地面にはなれないが、安心して幸せになってほしい…君はいい人だから。」
それを聞いてハッとするジウォン。
2005年のあの夜、池の周りの芝生の上で、酔って語り合った男性がジヒョクだったことをようやく理解した。
「ひどいな、僕はすぐ分ったのに。ずっと好きだった…。」
感激するジウォン。
ジウォンは一晩中寄り添い、熱に苦しむジヒョクを看病した。
ウンホはジウォンにフラれた傷が癒えず、お客として来ていたヒヨンの前で泣いてしまった。
翌朝、熱が下がったジヒョクは目覚め、目の前にジウォンがいることに驚いた。
昨夜のこと、意識が朦朧としていたので夢だと思っていたのだが…。
「何があった?」「何を言った?」
しつこくジウォンを問い詰めるジヒョク。
ジウォンは「気づかなくてごめんなさい」と言って抱きついた。
ジヒョクは葛藤の末、ジウォンと共に歩むことを受け入れた。
愛を確かめ合い、付き合うことにしたジウォンとジヒョク。
会社でも顔を合わせれば、ニヤニヤが止まらない2人。
ミンファンは、新しい結婚相手として母ジャオクにスミンを紹介。
韓国大出身の秀才、出産後には復職する、亡くなった父は釜山で会社経営、母は教師と嘘をついて。
スミンもお得意のかわい子ぶりっ子芝居でキャラを作っていく。
そして結婚式場も決まった。
ジウォンとの結婚式と同じ会場だった。
無職だったヤン課長の夫が、ヤン課長の実家の焼き肉店で働くことになった。
仕事を辞め、専業主夫になったにも関わらず家事育児なんにもしていないことなど、ヤン課長は抱えていた悩みを、勇気を出して両親に打ち明けたのだ。
これはジウォンの助言のおかげだ。
両親に散々詰められて逃げられず、嫌々ではあるが、夫は焼き肉店の雑用をすることになったのだ。
ジウォンとジヒョクは、海までデート。
ジウォンのお気入りのクッパ店で食事をする。
この店は数年後にはなくなってしまうという。
ジウォンは地元釜山のクッパの食べ方を、おぼちゃまジヒョクに伝授。
夕日の沈む浜辺で優しいキスをして愛を確かめ合った。
翌日。
ヤン課長の席にデンと座るキム代理は、配属された新人に課長ヅラ。
代理に降格したくせにヤン課長に偉そうな物言いで、ジウォンや周りはあきれ果てる。
ジウォンはヤン課長に目で合図した。
ヤン課長「キム代理、企画書はまだ?アイデアもいまいちで誠実さのかけらもない。最悪とまでは言わないけどダメなのよね。誰よりも上下関係と礼儀にうるさいあなたが、課長でもないくせにここに座ってもいいの?キム代理の基準を教えてちょうだい。今はあなたの上司なのに私だけ敬語を使うのはおかしいでしょ?どうしたい?お互いに敬語を使うか、それともタメ口?」
言ってやった!
何も言い返せないキム代理。
ニッコリのジウォンとヒヨン。
その夜は、ヤン課長の実家の焼き肉店で、ヤン課長の昇進祝いが行われた。
ヤン課長の両親も大喜びで特上の牛肉をもてなし、みんな大盛り上がり。
この温かい仕事仲間たちと愛する人を手に入れたジウォンは、心の中で亡き父に幸せを報告した。
昇進祝いに遅れてやって来たイ室長は、駐車場で男女のイチャイチャ親密なやり取りを目撃。
ヤン課長の夫と、バイトの女性だった。
ヤン課長の夫はイ室長と目が合い、そそくさと立ち去る。
ミンファンとスミンはジャオクと一緒に新居の内見。
家を買ってもらえるとばかり思っていたミンファンだったが、ふたを開けてみればただの賃貸物件。
話が違うと嘆くミンファン。
新婚旅行はジャオクが勝手に決めた国内旅行。
指輪もウェディングドレスも招待状のデザインも、ぜんぶジャオクが勝手に決めた古臭いもの。
可愛くおしゃれにやりたいのに、何一つ叶わず嘆くスミン。
そんなスミンの不満に、まったく聞く耳を持たないミンファン。
そんなミンファンに苛立つスミン。
思ってたのとぜんぜん違う…。
ミンファンとスミンの結婚は、会社の人たちに知られれば総スカンを食らうこと間違いなしなので、内密にすることにしていたのだが、何かの手違い?で招待状が全社員に一斉送信されてしまった。
招待状メールを受信した社員たちはザワつき始める。
送信したのはイ室長だった。
ミンファンはイ室長の部屋へ怒鳴り込みに行く。
しかし、イ室長は事情(略奪婚)を知らず、通常の社員の結婚に関する規定に基づき、手続きを行ったまでと。
怒りマックス、パニックのミンファン。
実は、これはジヒョクの仕業。
わざとイ室長に招待状を送って手続きさせたのだった。
イ室長は、会長の指示でジヒョクを監視していた。
もちろん、先日のジウォンとの海デートも。
会長にその時の盗撮写真と共に状況報告。
すると、そこには今まで見たことない笑顔を見せるジヒョクが写っていて、イ室長は「グッときた」と微笑む。
今までのジヒョクは、感情を出さず、自己主張もなく、まったく人間味がなかった。
しかし、ジウォンと接するようになってから、ようやく人間らしくなったと。
ミンファンは帰宅し、招待状一斉送信の件で大騒ぎ。
略奪婚した最低男として知れ渡り、会社での立場がさらに悪くなると怒鳴り散らす。
母ジャオクはスミンのお腹の子のために、胎教に良い音楽CDを大量に取り揃える。
気まずいスミン。
そしていよいよミンファンとスミンの結婚式当日。
ジウォンとジヒョクも出席する。
ジヒョクは行く前に、以前買って渡せていないネックレスを、改めてプレゼント。
感激するジウォン。
結婚式場の控室。
嘘を重ね、ついにここまで来てしまった。
いよいよ結婚式を迎えるスミンは、「大丈夫、私の勝ち…」と自分に言い聞かせる。
母親や友達の代役をする役者も雇って準備した。
略奪婚であるため、ミンファンの友人の多くは不快に思い、結婚式に欠席だった。
そんな中、完璧に決まった美男美女、ジウォン&ジヒョクが登場。
ジウォンの美しさに目を奪われるミンファン。
ジウォンはミンファンに封筒を渡し、1人の時に見てと言った。
なんと中身は借金に関する訴状だった。
結婚式を前にパニックのミンファン。
ジウォンは控室にいるスミンの元へ。
一緒に写真を撮ることを拒み、「おめでとう、私が捨てたゴミを拾えてよかったわね。」と言い放つ。
そして、ミンファンが買ってくれたピンクのバックを放り投げ、「使うなり、売るなり、あなたの好きにするといいわ。」と言って立ち去った。
怒りと動揺で震えるスミン。
しかし、それでも「私が奪ったのよ!すべて私のもの!私が勝ったんだから!」と自分を奮い立たせ、いざ式へ。
空席も目立つ会場の中、必死に笑顔を作るスミン。
家族、友人、みんなで集合写真を撮ることになった。
そこへ、スミンが雇った友人の代役…ではなく、ウンホも含め、本当の高校の同級生たちがやって来た。
実はスミンはウンホだけには招待状を送っていた。
ウンホが何の悪意もなしに同級生たちにそれを見せた。
高校時代、ずっとスミンの嘘に騙されてジウォンをイジメていた同級生たちは、ジウォンへの申し訳なさと同時に、スミンに怒りを抱いていた。
そのため、結婚式でジウォンへの謝罪兼復讐をかましてやろうと考え、結婚式にはあまり相応しくない派手な格好&オラオラな態度で登場。
結婚式の雰囲気をぶち壊す。
想定外の出来事に苦笑いのジウォン。
なんだかワクワクするヒヨンw
「スミン、来たわよ!ブーケは誰にあげるの?相棒だったジウォンの男を奪って結婚するんだからあげる相手がいないわね!」とわざと大声で話しかけ、ミンファンのことを「婚約者の親友と寝た犬野郎」とこき下ろす。
ミンファンは逃げ出す始末。
ジャオクは怒り狂い、同級生たちを追いかけ回して会場は大混乱。
同級生たちは警備員につまみ出されるが、退室する際にジウォンに笑顔を見せた。
大混乱の中終わった結婚式。
ジウォンとジヒョクは想定外の出来事に驚きつつも、惨状を見届けた。
ウンホとヒヨンは、その後2人で食事をすることに。
ヤン課長も来るはずだったのだが…。
その頃、ヤン課長は、会社の資料管理室で泣いていた。
イ室長がそれを見つけて声をかける。
ヤン課長は、健康診断の結果、胃がんの診断をくだされてしまった。
結婚式から帰宅したジウォンとジヒョクの前に、一人の女性が現れた。
ジヒョクの元婚約者ユラだった。
ユラは「一方的にふられたの。まさか女がいたとはね…」と不敵な笑みを見せた。