「Mr.プランクトン」
各話のあらすじ ネタバレあり
第3話
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<いつかの過去>ーー
雨の中、便利家としての仕事でバイクを飛ばしていた時、ヘジョは車と事故を起こした。
車から下りて来た男は、ヘジョを見て「スンヒョク…」とつぶやいた。
ヘジョの父親ヨンジョだった。
車には妻と娘が乗っている。
ヨンジョは息子だと気付きながらも、よそよそしく自分の名刺を渡した。
名刺には“アイ・アム・ユア・ファーザー代表理事”と書いてあった。
ヘジョも父だと気付きながらも、「ヘジョです!殺し以外は何でもやります!行方不明・迷子・家出、こういう家族を捜すのはやってません!」と言って、便利家の名刺を渡した。
父ヨンジョは去って行った。
ヘジョは腕にケガを負い血が出ていた。
そんなヘジョの手を握り、傘を差し出したのジェミだった。
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オ・マンスの店の1室に泊めてもらっているヘジョとジェミ。
眠っているヘジョは夢にうなされいた。
ジェミは、その隙に逃げようとしていたが、足を止め、ヘジョの手を握った。
目を覚ましたヘジョは、そのままジェミを抱きかかえ、キスをするのか…?という、いい雰囲気に。
しかし、目を閉じてうっとりしてる間に、ジェミは手首を拘束されてしまったw
ヘジョは、DNA鑑定をする闇業者を呼び寄せ、父親候補1人目のオ・マンスの髪の毛を出した。
マンスの店では、夜中、3人の息子たちが何やら揉めていてた。
マンスの店の権利を巡って言い争っているのだ。
ヘジョはそれを目撃し、様子を伺う。
次第に取っ組み合いのケンカに発展し、その醜さに呆れるヘジョ。
まったく“親思いのいい息子たち”ではなかった。
部屋では、ジェミは1人で拘束を解こうと苦戦していた。
とにかく力いっぱい引っ張って拘束が解けたのだが、その勢いで思いっきり体ごと吹っ飛ぶ。
飛んだ先には、部屋に戻ってきたヘジョがいて、爆笑されてしまったw
ジェミ「拉致監禁で逮捕されるよ!」
ヘジョ「いいさ、どうせおしまいだ。」
ジェミ「死にたいの?義母が黙ってない!彼女の人脈を使えば、あんたなんかすぐ捕まる!人間文化財なのよ!」
ヘジョ「お前は人間文化財を騙してるから売国奴だ。閉経のことを隠して文化財の富を我が物にする。だから売国奴だな。」
ジェミ「売国奴でもかまわない。自分が幸せなら。愛のチカラを信じてる。」
ヘジョ「バカだな。人の気持ちなんて変わるもの。知ってるはず。」
ジェミ「私の勝手でしょ。あんたに関係ない。」
ヘジョ「関係ある。お前は俺を愛してたけど、今は殺したいほど憎いだろ?」
ジェミ「あんたと彼は違う。それにフッたのはそっちでしょ!」
ヘジョ「お前が去ったんだ。振り返りもせず。」
ジェミ「あんたが行けと言った!引き止めると思ってた!!」
本当は別れたくなかったことを匂わせる発言をしてしまったジェミは、恥ずかしくて布団に潜った。
<いつかの過去>ーー
事故のあと、父ヨンジョが去ってしまい、雨の中呆然と立ち尽くすヘジョ。
血が滴る手を握り、傘を差し出し、「大丈夫ですか?」と声をかけてくれたのはジェミ。
さらに、ジェミはハンカチで手当てをしてくれた。
ジェミは、立ち尽くすヘジョの背中を見て、「抱きしめてあげたい」と思った。
その後、ヘジョはジェミを捜し出し、幼稚園のおやつ配膳の仕事をしていたジェミの元にやって来た。
ヘジョは「付き合おう。面白そう(ジェミ)だから。」と言った。
ジェミは「私はとく笑う人が好き。1日3回以上笑わせてあげる。つまらなくても笑ってね。」と言った。
そして2人は交際を始める。
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翌朝
フンの家では、フンがジェミを捜しに出かけたと大騒ぎ。
しかし、母ホジャはすべてお見通し。
オ家の男たちは女に惚れたら理性を失う。
それは“婚前前の夜の営み禁止”という御法度があるほどに。
フンにもその血が流れていると言うホジャ。
しかし、フンは御法度を破り、2ヶ月しか交際してないジェミを妊娠させたわけだ。
当然、おもしろくないホジャ。
フンはジェミのメッセージを頼りに、南原に来ていた。
警察署で事情を話し、自身が描いたヘジョのモンタージュを渡した。
しかし、それはツボだのシワだの、人捜しには役に立たない情報が書き込んである。
フンは韓医師だった。
フンは警察官たちに、ジェミへの深い愛を語り、「純潔を守ったのにあの男が彼女を盗んだ!」と怒りをあらわにした。
警察官たちは「愛の逃避行ではないか」と、まともに聞いてくれなかったw
フンは、汗だくになりながら、南原の町でジェミの“捜し人チラシ”を配布しまくり、壁にも貼りまくる。
その1枚が風に乗って、ジェミのいる地域に舞い落ちる。
ヘジョに怒りを募らせるワンジャ組の組長チルソンも南原にやって来た。
久々の地方出張に浮かれる子分たち。
その助手席には、ボコボコにやられ拘束されているギホがいた。
ヘジョは、ジェミの赤い婚礼用の靴を屋根の上にぶん投げる。
ジェミにとって、フンからもらった思い入れのある大事な靴だ。
「隠すなんて幼稚なことはやめて」と怒るジェミ。
「犬が持っていったんだ。あとで捜そう。」と誤魔化すヘジョ。
マンスの店で朝食をごちそうになっている時、息子たちが父マンスの許可なく勝手にコソコソ店を売ろうとしているのを見たヘジョ。
息子たちは、昨夜のように醜い取り分争いを始めた。
ヘジョはそこに名乗りを上げる。
「俺にも取り分があるかも。俺はお宅の父親が外で種まきをしてできた子だ。家族なら等しく分けると言ってたでしょ?家も店も売って金に換えた後、親は老人ホームに入れるとか、でしょ!?」と、マンスに聞こえるようにわざと大きな声で言った。
三男がヘジョを殴ったのをきっかけに大乱闘に。
店の買い手だった男は呆れて帰ろうとすると、車のフロントガラスにチラシが乗っていた。
見ると、それはフンが配布しているジェミの“捜し人”のチラシだった。
連絡を受けたフンはジェミの元へ走り出す。
ヘジョが、息子たちを打ちのめしたところ、マンスは怒り、ヘジョに塩をぶっかけ、「このクズ野郎め!」と言って睨みつけた。
ヘジョは息子たちによって店の外に投げ出される。
ヘジョは最後に、マンスに「騙されれてますよ」と伝える。
マンスは「騙したのはそっちだろ。夫婦で詐欺を?まったく…。息子たちの魂胆を私が知らないと思うか?騙されてやってるんだ。人の家のことに他人が首を突っ込むな!何様のつもりだ!」と怒った。
その時、ヘジョの携帯が鳴り、DNA鑑定の結果が届いた。
マンスとは親子ではなかった。
「まったくの他人なのにでしゃばってしまった…チクショウ…」とぼやくヘジョ。
ジェミは「どっか悪いの?イカれてる。どうかしてる。」と呆れる。
ヘジョは「行こう」と言って車に向かうが、ジェミは動こうとしない。
そうこうしているうちに、ヘジョは、道の向こうにフンの姿を見つけた。
ヘジョはジェミを車に担ぎ込み、急いで車を発進させた。
道路を行き交う車のせいで、フンは間に合わなかった。
「フンさん!!!」と叫び、大暴れするジェミ。
時同じくして、ワンジャ組組長チルソンも店に到着。
しかし、すでにヘジョはおらず。
チルソンは刃物を持って、「ヘジョを出せ!」とマンス一家に凄むが、マンスは腸詰めを振り回して応戦。
その時、ヘジョと3兄弟のケンカの通報を受けた警察が、タイミング良く店にやって来た。
その隙に、フンはパトカーを盗み、ジェミを追いかけた。
フンがパトカーを盗んで南原を逃走中であることが、母ホジャの耳に入る。
怒ったホジャは、“ジョン”という人物に電話をかけ、帰国するよう命じた。
パトカーのフンは、ついにヘジョの車に追いついた。
ヘジョは窓を開けてあげた。
ジェミは窓から「フンさーーーん!」と叫び、助けを求めた。
「助けるから危ないことはしないで!絶対に諦めない!愛してるー!」と叫ぶフン。
このドラマティックな2人に、笑ってしまうヘジョ。
ヘジョはスピードを上げ、パトカーのフンを突き放す。
食らいつくフン。
カーチェイスの末、ヘジョの車は道を外れ、川沿いの土手を落ちるギリギリ寸前で止まった。
ところが、フンのパトカーが勢い余ってヘジョの車にドン!
ヘジョの車は土手の下へ落下。
ヘジョは頭から血を流すが大事には至らず。
ジェミは助手席の足元にお尻がハマってしまったがケガはない。
ヘジョはムカついて、「半殺しにしてやる」と言って、車を下りた。
フンはパトカーにあったテーザー銃を構えていた。
ところが、銃は不発で、間違って自分に撃ってしまった。
ビリビリ感電し、失神するフン。
それを見たジェミは、ヘジョに向かって激しく怒る。
「クズ野郎!死ね!」とボカスカ殴る。
すると、ヘジョは目眩がして意識が遠のき、鼻血を出して倒れてしまった。
フンがパトカーを盗んだため、警察が追ってここまでやって来た。
2人とも倒れてしまったうえ、迫りくるパ警察。
この状況に困惑するジェミ。
南原警察署の留置所に入れられたワンジャ組組長チルソンたち。
そこには、同時にフンも入れられていたが、母ホジャが手を回し、フンは留置所を出ることができた。
ヘジョは草むらで目を覚ました。
ジェミは行ってしまったのかと肩を落とす。
しかし、少し離れた川べりに、ジェミの姿を見つけたヘジョは笑顔を取り戻す。
ジェミは、警察から隠すため、意識のないヘジョを草むらに移動させていたのだ。
ジェミは「元いた場所に戻る」と行って立ち去ろうとするが、ヘジョは「行くな、行かせない」と言って、腕を掴んでジェミを止める。
ジェミは「なら殺して。じゃないとあんたを殺す。どっちかが死ねば、二度と関わらずに済むから。私を行かせないなら、殺せないなら、私を幸せにしてよ!それかあんたが先に死んで!」と泣きながら訴えた。
ヘジョは、ジェミの腕をしっかりと掴んだまま「OK。そうしよう。幸せになれ。俺が死ぬ。だけど死ぬまでは離さない。俺のものだ。」と言って、ジェミを力強く引き寄せた…