「ワンダーフールズ」
各話のあらすじ ネタバレあり

第4話:ワンダー・チキンVSワンダー・キンダー
前話はこちら↓
児童養護施設の爆発火災事故の時、崩れ行く施設の中でハ・ウォンド博士は、
「父さんが迎えに行くまで、見つからないよう隠れていろ!」
と言って、パルホ、ジュラン、ホランを逃した。
3人はその後、各々正体がバレないように隠れて暮らし、苦労しながら大人になった。
そんなある日、服役中だったウォンドは何者かの手配によって仮釈放され、3人を迎えにいった。
3人とウォンドは一緒に、いまや廃墟となった施設に戻り、ジュラルミンケースを見つけた。
中には青い薬品が入っていた。
ウォンド「とりあえずやってみよう。お前たちは”永遠の子”を捜せ。そうすれば副作用を消す手がかりを得られる。」
能力には副作用があるようで、パルホは顔にアザが、ジュランは耳に補聴器、ホランは左目が白く濁っている。
祖母ジョンボクのもとを訪れたウォンドたち。
ジョンボク「仮釈放されたとは聞いていた。20年、死んだ子供らへ罪を償うには短すぎるのでは?」
ウォンド「親に捨てられた子供たちがどうなろうと興味なかったはず。あなた方が永遠の命を欲しがったから、私は全力を尽くした。多少の犠牲はあったが、成功させたでしょう?それなのに犯罪者扱いするとは。」
ジョンボク「あんたか私のどっちかが勘違いしてたんだ。私が寄付をしていたのは、あんたの成功のためではなく苦しむ子供らのため。」
ウォンド「そう思えば心が軽くなりますか?あなたが引き取ったあの時の子供たちは?」
ジョンボク「養子になったり留学したりしたよ。」
ウォンド「永遠の子は?あの子を見ましたね?今どこに?」
ジュランの洗脳の能力によって、ジョンボクは苦しみ始める。
ウォンド「チェ院長が死ぬ前に白状しました。永遠の子はクンソン食堂にいると。キング様が知ってると。」
ジョンボク「うっ……あの子は…死んだ」
<過去>ーーー
施設で、不死の能力を持つ少年は、何度も何度も生き返る人体実験を受けている。
死なないだけで、苦痛なのは同じ。
繰り返される恐怖や痛みに
「もうやめて!怖い!」と泣き叫ぶ少年。
しかし、無慈悲にも実験は続行される。
実験室の外からその様子を見ていたウンジョンは、親友の苦しむ姿に悲しみと怒りが爆発。
能力が暴走し、実験室があちらこちらで爆発が起こり、辺り一面が炎に包まれる。
ーーーーーーー
ウンジョンはこの時のことがトラウマになっており、度々に悪夢に見ては能力が暴走。
家の中にあるものが宙を舞う。
今夜は、ご近所の看板を壊してしまうほどの威力だった。
洗脳が解けたジョンボクが気がつくと、ウォンドたちはいなくなっていた。
それどころか、ウォンドたちが来ていたという記憶もなくなっていた。
翌日
チェニは、ギョンフンとロビンも誘って市役所の清掃活動へ。
「師匠!市役所で雇ってくれて能力の指導までしてくれるなんて!」とニッコニコ。
市役所職員たちは、ヘソン市の問題児トリオが参加することに困り顔。
今日の清掃活動には永遠の救済教会も参加する。
永遠の救済教会の男は、ウォンドの指示でチェニたちを”回収”しにきたのだ。
ウンジョンはそてに気づき、浮かれているチェニたちを呼び寄せ、
「超能力が羨ましがられるのは映画の中だけ。人は自分と違う人間を嫌い、見下して排除する。普通の人生を望むなら隠して。超能力のことを知られて、ある人に興味を持たれたら、大切な人たちに一生会えなくなる。」と警告した。
ウンジョンによると、能力の種類も現れ方も人それぞれなため、特訓はできないとのこと。
自分で繰り返し練習して、力が出るタイミングを突き止めてコントロールするしかないのだ。
それが分かるまで、3人は離れた倉庫に閉じ込められて清掃活動。
これはウンジョンなりに、3人を永遠の救済教会から守るためだ。
永遠の救済教会の地下にある実験室では、失敗した被験者の体を薬品の水槽に入れて溶かして処分している。
ホランは、容赦ないウォンドに「明日は我が身」だと不安になる。
おじいさんはいまだに監禁されており、腕からニョロニョロと虫のようなものが這っていて、必死に取り払っている。
祖母ジョンボクは、探偵ジュンモを使って店の防犯カメラ映像を確認。
ほとんどのカメラは壊されていたが、裏手に設置していたものは無事で、ウォンドたちが来ていたことが確認できたということだ。
映像には、車で去ろうとするウォンドたちが、チェニを見かけて回収しようとしているのが映っていた。
チェニはその時、店の裏で、
「オーロラが見たいな〜!そうか瞬間移動すれば飛行機代が浮くのか!」
と考えて、「はっ!」「ほっ!」「えいっ!」と瞬間移動の練習をしていた。
パルホが能力を使ってチェニを殺そうとした次の瞬間、チェニは瞬間移動が成功して消えてしまった。
(ちなみに、チェニが行った先はノルウェーでもフィンランドでもなく、場末のクラブ”オーロラ”だった。)
それら一部始終が防犯カメラ映像に映っている。
祖母ジョンボクは、チェニが消えたことに目をまん丸くして驚く。
祖母ジョンボクはチェニが心配になり、すぐに電話をかけるが、チェニは倉庫内にいるため電波が弱く切れてしまった。
祖母ジョンボクは、ジュンモにすぐに居場所を突き止めるように指示するが、どうも様子がおかしい。
祖母ジョンボクはこのジュンモが偽物だと見抜いた。
正体は、幻覚の能力者ホランだった。
ホラン「バレちゃった。私の父はハ・ウォンド博士です。」
ジョンボク「あなた、あの男を父と?私のせいねだね…。手が回らなかった。」
ホラン「超応力がない子だけを選んで助けたくせによく言うわ。私達の存在が公になることを恐れてた。だからワンダー・キンダーは放置。炎の中に置き去りにしたよね?」
ジョンボク「ウォンドの話を鵜呑みにするな。」
ホラン「では、永遠の子は?必要な子供だけ助けて私達は…捨てた。」
ジョンボク「来た目的はそれか?」
ホラン「今どこに?」
ジョンボク「死んだ。」
ホラン「私の能力を甘く見ない方がいい。地獄に落とすこともできるんだよ。」
ジョンボク「あんたには私が幸せそうに見えるのか?幼い子どもらを火事で死なせた罪の代償を、私の孫が払ったのだ。復讐などしなくていい。十分に地獄だったから。」
ホラン「死んだと言うなら死体を見せて。そうでないと本当の地獄を味わわせるわよ。」
そう言って、ホランは帰って行った。
祖母ジョンボクは探偵ジュンモとの通話を切っておらず、この会話を聞かせていた。
ジョンボク「聞いた?チェニを捜してちょうだい。」
その頃、チェニ、ギョンフン、ロビンは、倉庫でダラダラしながら、能力が出るタイミングについて考えているのだが、どれもこれも見当外れ。
ウンジョンは清掃活動スタッフとともに町のゴミ拾い。
一通り目処がついた。
永遠の救済教会の男はウンジョンに
男「最後までやるようにパルホ牧師から言われました。」
ウンジョン「…彼を信じて服従を?」
男「いいえ、信じるというのは人間の意思が介入しますよね?だが、我々は感じている。終末が近いという事実を感じ取っているのです。”終末は必ず訪れる。それは避けられない事実だ。”」
ウンジョン「”人は誰もが死ぬ。それは避けられない事実だ”と違いは?」
男「どのような終末か牧師様がご存知だという点が違います。」
ウンジョン「避けられないのに知ってどうするんです?」
男「はい、避けられません、愚かな人間にはね。ですが、永遠の救済教会は違います。必ず救われる。我々は奇跡の瞬間を見ましたから。そして終末の時、その奇跡は我々に与えられるのです。」
すると、辺りにあった、車や廃材が宙に浮かび始める。
信者たちはひざまずき、祈り始める。
男「パルホ牧師からの伝言です。3972さんの終末は今日です。この場所で惨たらしく死ぬ。」
次の瞬間、車が男目掛けて墜落。
男は潰れて死んでしまった。
そこへパルホが現れ、重力の能力を使ってウンジョンを攻撃し始める。
ウンジョンも念力の能力を使って応戦、必死に抗う。
その頃、能力が出るタイミングが一向に思いつかないチェニは、
「能力を操れたら師匠に自慢できるのにーーー!」と地団駄。
すると次の瞬間チェニが消えた。
チェニは、ウンジョンとパルホの激闘の場に瞬間移動していた。
パルホの攻撃でチェニ目掛けて宙に浮いた車が墜落。
しかし、チェニは危機一髪、倉庫に瞬間移動して助かった。
チェニは「師匠が危ない!」とロビンに訴える。
(ギョンフンはなぜか天井にくっついていて離れない)
すると次の瞬間、チェニとロビンは激闘の場へ。
車や廃材が飛び交う危険な場所で、チェニとロビンは悲鳴を上げて逃げ惑う。
チェニはウンジョンを捕まえて瞬間移動で戻ろうとするが、いざ、やろうとすると能力が出ない。
ロビンは「どうしよう…!ここで死ぬのかな…」とチェニにすがり、メソメソ。
チェニは「人任せにしないで、何とかしようって考えな!!」とブチギレる。
その間もパルホは攻撃の手を緩めず、たくさんの車は廃材を3人目掛けて突き落とす。
チェニはとっさにウンジョンに覆いかぶさり、墜落する車から守ろうとする。
するとウンジョンは瞬時に体制を変え、チェニを守る。
そして、凄まじい勢いで3人の上に車が墜落した。
パルホが近づくと、墜落した車が動く。
なんと、ロビンが怪力の能力を発揮して車を持ち上げ、2人を守っていた。
あまりのパワーにロビン自身も驚いている。
「チェニ、今の見た!?」
しかし、チェニとウンジョンはそこにいない。
チェニとウンジョンは、チェニの能力によって雪原に瞬間移動していた。
チェニは首にケガを負っており、ドクドクと出血している。
ウンジョンは慌ててチェニの傷口を押さえる。
苦しそうなチェニは「わ…やっとうまく力を使えた…」と力なく笑う。
空には一面のオーロラが広がっている。
チェニは生まれ初めてヘソン市から出ることができた。
チェニは「きれい…」とつぶやき、一粒の涙をこぼして息絶えた。
必死にチェニの名前を呼ぶウンジョン。
1人取り残されたロビンは、パルホと2人きりになってしまい、ビクビク。
パルホは能力を使ってロビンを殺しにかかるが、なぜが効かない。
ロビンは、パルホの何度も拍手のような動きをしているので、なんとなく真似てみる。
「ズンズンチャ・ズンズンチャのリズムか!」と手を叩くと、辺りの車や廃材がその衝撃で弾け飛ぶ。
ロビンは何も気づいておらず、楽しそうに手を叩く。
市役所の倉庫には、探偵ジュンモがチェニ捜してやって来た。
しかし、いたのは天井にくっついているギョンフンだけ。
ジュンモが気づき、ギョンフンは天井から自己紹介。
すると、次の瞬間、ギョンフンは天井から剥がれ、ジュンモの上に墜落し、覆いかぶさってしまった。
ギョンフンは「マジックショーをやってて…」とごまかすが、今度は手が床にくっついてしまった。
ジュンモ「一体何してるんですか!チェニはどこにいるんです?」
雪原のウンジョンはチェニに必死の心臓マッサージを施す。
舞い降る雪がチェニの開いた瞳孔に落ちる。
すると、次の瞬間、チェニは生き返った。