「ワンダーフールズ」
各話のあらすじ ネタバレあり

第2話:言えないんだから秘密ってこと
前話はこちら↓
なかなか帰らないチェニを心配している祖母ジョンボク。
捜索を依頼した探偵ジュンモからは、最初は「携帯の位置情報追跡によると済州島にいる」と言われるが、後にそれはエラーで実際はヘソン市ヘドゥルリにいるということが分かった。
チェニは生き返った。
チェニはギョンフン&ロビンに、
「不法投棄を取り締まるために、犯人を待ち伏せいしていた」
というウソをつき通せと指示。
2人は警察の聴取で、指示通りに貫き、無事に帰宅許可が下りた。
同じく聴取を受けていたウンジョンは、そんな2人を見て、「勘違いだった」と通報を取り下げた。
チェニは念のため入院。
病室でお菓子や桃の缶詰をバク食いしながら、ギョンフン&ロビンと話す。
「いや〜、マジで死んだと思った。」と言うチェニ。
洞窟(三途の川的な場所)にいたチェニは、向こうの方にいる方言を使う女性から
「早く出ておいで!風が強いから1人じゃ出られないよ!ほらほら!早く!」と呼ばれた。
それを聞いたロビンは、それは臨死体験であり、声の主は死神じゃないかと言う。
しかし、そんなことより、何よりも、祖母ジョンボクに連絡しなくていいのかと心配するギョンフン。
かつて”明洞のボス・キング”と呼ばれたジョンボク、もし「誘拐計画」なんてことがバレたらただじゃ済まないと言うチェニ。
しかし時すでに遅し…。
祖母ジョンボクが病室に来ており、すべて話を聞いていた。
やばい…。
チェニは「逃げろー!!!」と叫び、3人はそれぞれソファの下や窓の外などに逃げる。
チェニはクローゼットに逃げ込んで目をつぶった。
すると次の瞬間、目を開けると、チェニはクローゼットの中ではなく、別の場所にいた。
時は朝鮮時代、「私は無実だ!」と訴える男が、聴衆の前で拷問を受けていた。
状況が把握できず呆然とするチェニ。
「出てこい!引きずり出されたいのか!」と怒鳴る祖母ジョンボク。
ギョンフン&ロビンは観念し、おずおずと出てきて、祖母ジョンボクの前にひざまずく。
そして、あくまでも計画したのはチェニであることを強く主張し、罪を逃れようとする。
「つまり…報酬を貰う約束で3人で誘拐劇を演じたと?首謀者を出しな!チェニ!共犯者は裏切ったよ!さっさと出てきな!」と怒鳴る祖母ジョンボク。
しかしそれでもチェニが出てこないので、祖母ジョンボクは怒ってクローゼットを開ける。
ところが、そこにいたはずのチェニがいなくなっている。
「おかしいな、たしかにここに隠れたはずだけど…?」
隣の棚やカーテンの裏なんかも捜し、再びクローゼットを開けると、今度はそこにチェニがいた。
チェニは、この一瞬の出来事が怖くなり、
「本当にイカれたのかも!幻覚みたいなのが見える〜!」と泣き、パニックで祖母ジョンボクに抱きついた。
病室の外で、ウンジョンがこのやり取りをこっそり見ていた。
永遠の救済教会というカルト教団に拉致されているおじいさんは、既に亡くなっているはずの妻と向き合って、話しながら食事しており、妻から「永遠の子を捜してる」と言われ、自身の記憶を辿る。
おじいさんは、かつて、とある研究施設で警備員をしていた。
ある日、研究施設で爆破火災事故が起こり、おじいさいんは、1人の少年を助けた。
その少年は3972と番号が書かれた服を着ていたと。
さらに、その3972が、最近ヘソン市に戻って来たと言う。
おじいさんは、亡くなった妻とその手料理という幻覚を見せられており、この証言を引き出されていた。
この3972とは、ウンジョンのことだった。
子供の頃、ウンジョンは、他のたくさんの子供たちと一緒に、とある施設に連れてこ来られる。
そこは表向きは児童養護施設だが、地下の実験室では子供たちを対象に非人道的な人体実験と超能力計画が行われていた。
これが「ワンダー・キンダープロジェクト」である。
人体実験の結果、ウンジョンは、物を宙に浮かせて操ることができる念力の能力者になったのだ。
この施設は、後に爆発火災事故が起きる。
ウンジョンは、この時のことがトラウマになっており、夢に見てはうなされている。
大人になったウンジョンは能力を制御できるようになったのだが、この悪夢を見ると制御不能に。
家の中にある物という物が宙を動き回り、壁にぶつかったり下にガシャンと落ちる。
部屋の中が散らかり、近所から騒音で苦情を入れられたのはそのせいなのだ。
ウンジョンは、チェニが生き返ったことで、その施設で友だちになった不死の能力者の少年を思い出す。
チェニがその少年なのか…と?
チェニはすっかり落ち着き、熟睡中。
祖母ジョンボクは、チェニを心配そうに見つめる。
すると、心臓病によって血色が悪くなっていたチェニの足が、とてもきれいになっていることに気づく。
主治医に確認すると、なんと、心臓病どころか、体中に悪いところが一つもない超健康体になっていた。
主治医は奇跡が起こったと驚いていた。
それを聞いて複雑な表情の祖母ジョンボク。
帰宅して、引き出しにしまっていた箱からノートを取り出し、挟まっていた名刺を取る。
ハ・ウォンド実験室 チェ・ヨンジュンという男。
祖母ジョンボクは電話をかけ、
「チェ院長、私だ、明洞のキングだ。連絡をくれ。」とメッセージを残した。
このハ・ウォンド実験室のロゴマークと、永遠の救済教会のロゴマークは、とても似ていた。
その頃、それぞれ帰宅したギョンフン&ロビン。
ロビンは、何気なく放り投げた空き缶が壁を突き抜けてしまった。
ギョンフンは、なぜか冷蔵庫の扉が手に張り付いて離れない。
翌日
退院して帰宅したチェニは、以前とは別人のように顔色がいい。
祖母ジョンボクはチェニにご飯を食べさせながら語りだす。
「今まで祈らなかった日は1日たりともないし、心もずっと休まらない。連絡がつかないと寿命が縮み、検査の度にハラハラした。本当に怖かった、20年ずっと。だけど、1番怖かったのはあんただよね。27年目にして初めての孝行だ。健康だってさ!こんな日が来るとはね!これは奇跡だって先生が大騒ぎしてたよ!これからは何でも思い切りやりな!でも油断せずに検査は受けること。オーロラや人面石像やイグアナの滝やアフリカにも行っておいで。全部やりな。これからはとにかく一生懸命に生きろ。頑張って稼いで自力で行け。」と。
祖母ジョンボクは、パスポートと銀行通帳を渡した。
大喜びで飛びつくチェニ。
しかし、その前に条件が。
「騒ぎを起こさず、言葉遣いにも気をつけて、迷惑をかけなければこれをあげる。」
達成することにシールを1つ。
台紙がいっぱいになるまでお預けだ。
「まずはたくさん食べな!」
チェニはご飯にがっついた。
チェニは鏡を見てチェック。
唇も青くないし、クマもないし、お肌もきれい。
耳鳴りもしないし、アザもないし、動悸もしない。
臨死体験を経て健康を得たとしても、あの幻覚は何なのか。
疑問が残るチェニ。
ウンジョンは、チェニが不死の能力者ではないかと疑っているのため、確認すべくチェニを訪ねた。
そして、死んだ経験があるのかと聞いた。
見ての通り死んでなんかないと主張するチェニ。
では昨夜の出来事は何だったのかと聞く。
チェニは誘拐劇のことを知られてはならないので
「言えないんだから秘密ってことでしょうが!」モジモジ。
何か隠していると見抜く。
ウンジョンはチェニの耳元で「ワンダー・キンダーを知ってる?」と聞いてみた。
チェニ「ワンダー・チキン?」
当然、チェニは聞いたこともない。
ウンジョンは諦めて帰って行った。
チェニはその後、ロビンとの会話から、誘拐劇を企てた廃墟に、使った道具やビデオカメラを放置したままであることを聞き、慌てて回収に走った。
ウンジョンは、慌てて走って行くチェニの後をつける。
さらにそのウンジョンを尾行するフードを被った男がいた。
チェニを尾行しているウンジョンは、もう一度死なせてみれば不死の能力者かどうかが判明すると考え、念力の能力を使って殺そうと試みる。
しかし、万が一、不死の能力者ではなかったら?と自問自答し、思いとどまった。
そうこうしているうちに、チェニに尾行を気付かれてしまった。
チェニはダッシュで逃亡、ウンジョンは必死に追いかけた。
そして、廃墟に到着。
健康体になった自分の走力で尾行を撒けたようで満足そうなチェニ。
遅れて廃墟に到着したウンジョンは、廃墟の外で廃品回収をしている男と遭遇。
リアカーにチェニのスーツケースが乗っていた。
その男はビデオカメラを手に持っており、ウンジョンはそれを買い取った。
カメラのデータを見ると、そこには、チェニが死んだ時の映像が録画されていた。
ロビンはビデオカメラやなんかを廃墟に置いてきてしまったこと、チェニがそれを回収に行ったことをギョンフンに報告。
ギョンフンも急いで廃墟に向かった。
ウンジョンは、ビデオカメラの映像を見て、チェニに不死の能力があると確信した。
そして、念力の能力を使ってチェニがいる廃墟を壊しにかかる。
廃墟はメキメキと音を立てていとも簡単に崩れていく。
廃墟に到着したギョンフンは、遠目から廃墟が壊れゆくのが見え、何事かと驚く。
廃墟の中にいるチェニは、地震のように揺れ、柱が壊れ、屋根が崩れ落ち、悲鳴を上げて脱出しようとするが扉が開かない。
チェニは絶体絶命の大ピンチを迎え、しゃがみこんでしまった。
すると次の瞬間、チェニは違う場所にいた。
海の真ん中、密漁漁船の上だった。
その頃、テレビで放送中の時代劇に、患者衣のチェニが映り込んでいた。
チェニが昨夜クローゼットの中で体験した朝鮮時代は、どうやらドラマ撮影の現場だったようだ。
チェニは瞬間移動の能力が現れたのだ。
車の中から廃墟が崩れ落ちるのを見ていたギョンフンは、チェニを助けに行こうとするが、車のハンドルや妻と通話中だった携帯電話が手から離れなくなってしまった。
妻は「どこをほっつき歩いてるんだ!」としつこく怒っている。
それどころではなく、パニック状態のギョンフンはいよいよ妻にキレてしまった。
「サボって悪いか!?配達だけしてろと?やることがあるんだ!大嫌いなやつが危険な目に遭ってる!だから切るぞ!俺を待つな!」と言ってやった。
すると、スルッと携帯やハンドルが手から離れた。
ギョンフンは急いで車を降り、チェニを助けるべく廃墟に向かった。
するとそこにウンジョンがいるのが見えるので、慌てて身を隠し、様子をうかがう。
ウンジョンは崩れた廃材を宙に浮かして、横へポイッとやっている。
ビックリ仰天のギョンフン。
その様子を見ていたのはギョンフンだけではなかった。
先ほどウンジョンを尾行していたフードを被った男。
男は「3972、お前も探し物が?」とつぶやく。
廃材を全部どかしてもチェニが見当たらない。
ウンジョンは、廃墟後にチェニがいなくなっていることから、不死の能力ではなく瞬間移動の能力者であることを把握した。
探偵ジュンモは、チェニの携帯の位置情報から、今度は海の上にいるかと驚く。
位置情報のエラーが頻発しているのかと考えるジュンモ。
しかし、そうではない。
チェニは瞬間移動の能力によって、昨夜、不法投棄場所から済州島、クローゼットから時代劇の撮影場所、廃墟から海の上に行っていたのだ。
その頃、祖母ジョンボクが電話をかけてメッセージを残したチェ院長が死んでしまった。